孵卵器

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孵卵器(ふらんき)とは鳥類爬虫類魚類人工孵化させるための装置である。

概要[編集]

孵卵器は原理的には恒温槽(こうおんそう)と同じであり、保温する装置として広義ではインキュベーターとも言う。

人工孵化させる為に卵を保温するにあたって、その生物ごとに最適な孵化温度がある。 例としてニワトリの人工孵化で最適な温度は37.6~38.0℃であるが、これより温度が2℃ほど上下すると孵化率が極端に低下する。 従って、いかに高精度に最適温度で保温出来るかが重要となる。

規模は鳥類用孵卵器では鶏卵が16個ほどが入る小型孵卵器(価格は5、6万円ほど)から孵化場で使用される数千個入る大型孵卵器がある。 特殊なタイプとしては、トキの卵を保温したまま中国から輸送する為に昭和フランキによって携帯孵卵器が開発された。内蔵電源により18時間はコードレスで保温できるという。

機能[編集]

ここでは最もポピュラーな鳥類用孵卵器を例として記述する。

  1. 保温機能 これは上記で述べたとおり最も重要な機能である。高孵化率を維持する為に高精度に制御する必要があり、昔はバイメタル式のサーモスタットで制御されていたが、現在はサーミスタを温度センサとして使った電子式サーモスタットが主流である。熱源は電熱線だが、孵卵器の創成期では炭など火を焚くことで保温していた。
  2. 転卵機能 転卵(てんらん)とは卵を転がす事で、ニワトリは最低でも1日4回行う必要がある。これは、卵の中の胚が殻の内側に貼り付くことを防止する為に行う。転卵には手動転卵およびタイマーと電動機による自動転卵がある。
  3. 保湿機能 これは大型孵卵器に多く、自動的に最適な湿度を保つための機構である。自動的に給水と通気をすることで湿度を保つ。

外部リンク[編集]