ショートショート

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ショートショート: short short story)は、短編小説よりも短い小説のこと。

長さに規定はないが、一般的には原稿用紙10枚に満たない作品を指す。さらに短いものは掌編小説と呼ばれるが、掌編小説とショートショートを区別しない場合もある。ジャンルは、SFミステリーユーモア小説など様々。ワンアイデアの面白さを追求し、印象的なオチを持たせる傾向がある。

星新一フレドリック・ブラウンが得意とした。

また、日本に紹介された当初は「ショート・ショート」と記述していたが、のちに現在の記述が一般化した。

目次

成り立ち[編集]

ショートショートは、1920年代中頃にアメリカの雑誌『コスモポリタン』で考え出された形式である。コスモポリタン誌は、上質紙のカラーページが雑誌前半にあり、ここに小説の冒頭を載せ、小説の途中で「○○ページにつづく」として雑誌後半へ誘導していた。読者は途中で読むのを中断される上に紙質の悪いページに移動しなければならないので、あまり好ましい掲載方法ではなかった。そこで編集長は途中で中断せずに済むような短い小説を載せることを考えた。サマセット・モームに執筆を依頼し短い作品を連載したところ評判になった(モームの連載作品は『コスモポリタンズ』という短編集になっている)。その他の雑誌、新聞もこれを真似するようになり、短編より短い形式が広まった。はじめは「ショートショート・ストーリー」と呼ばれていたが、次第にショートショートと呼ばれるようになった。

日本では、都筑道夫によってショートショートという言葉が持ち込まれ、星新一によってショートショート形式が一般に広められた。

近年のアメリカでは、「フラッシュフィクション」「サドンフィクション」といった新しい名称が提唱され、様々な作風が模索され、活発な執筆・出版活動がされている。

長さ[編集]

ショートショートの長さに規定はないが、ショートショート集を編纂するときや、コンテストで作品を募集するときには長さが決められることがある。雑誌『小説現代』のコンテストでは400字詰め原稿用紙7枚まで、雑誌『SFマガジン』の読者投稿コーナーでは400字詰め原稿用紙5枚程度としている。都筑道夫と星新一とがショートショートのアンソロジーを編纂したときには400字詰め原稿用紙20枚までとした。エラリー・クイーンが編纂した『ミニ・ミステリ傑作選』に収録されたすべての作品は2,000語以下である。

ショートショートへの批判[編集]

ショートショートはいわばほんの少しの会話と情景描写で肉付けした程度のプロットであり、その本質として、技巧性・文量ともに完成された小説とは言い難い。 一般に小説を執筆する際にはプロットのアイデアを出す事自体はたやすく、一方でそれを物語としてクォリティを高く維持したまま完成させていく肉付け作業の方が多大なる時間と労苦を伴うとされる。しかし、ショートショートは小説と同等の著作権を主張できる。この事はショートショートの著者が「著作権保有者として」は極めて有利であることを示しているとされる。

これは逆に言うと、易いショートショートの乱造は将来の大作小説の誕生を妨げているものとして近年では各所から批判が上がっているのである。 つまり、未完成の小説のプロットを乱造していった上でそれらの著作権を主張しているともいえる星新一らショートショート作家の存在は、将来それらに似たプロットを用いて完成されたかもしれぬ大作小説の芽を「ショートショートの盗作」として摘むものであり、低コストでのプロット(とその著作権)の青田買い的なその立ち位置に批判も数多く上がっているという事である。

また、ショートショートのように肉付けされていないプロットは一般の小説よりもよりプリミティブなものであり、通常の小説よりも更にその作品の盗作とみなされる範囲が広がり得る点が問題視されている(「赤いリンゴ」という表現は「青いリンゴ」との類似性を指摘できるが、よりプリミティブな「赤いもの」という表現はその他多くのモノとの類似性を指摘できる)。

著名な作家[編集]

日本[編集]

アメリカ合衆国[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]