仮面ライダーフォーゼ/20200516

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダーフォーゼ/20200516
平成仮面ライダーシリーズ
第12作 仮面ライダーオーズ/OOO 2010年9月
- 2011年8月
第13作 仮面ライダーフォーゼ 2011年9月
- 2012年8月
第14作 仮面ライダーウィザード 2012年9月
- 2013年9月
仮面ライダーフォーゼ
ジャンル 特撮テレビドラマ
原作 石ノ森章太郎
脚本 中島かずき
監督 坂本浩一
出演者 福士蒼汰
高橋龍輝
清水富美加
吉沢亮
オープニングSwitch On!
歌:土屋アンナ
製作
プロデューサー 本井健吾(テレビ朝日)
塚田英明・高橋一浩(東映)
制作 テレビ朝日
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2011年9月4日 - 2012年8月26日 (全48回)
放送時間日曜 8:00 - 8:30(30分)

特記事項:
仮面ライダーシリーズ」生誕40周年記念作品
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仮面ライダーフォーゼ』(かめんライダーフォーゼ、欧文表記:KAMEN RIDER FOURZE[注 1]は、2011年平成23年)9月4日から2012年(平成24年)8月26日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に放映された特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公変身するヒーローの名称である。

平成仮面ライダーシリーズ第13作目にして、仮面ライダーシリーズ生誕40周年記念作品[1]。キャッチコピーは「青春スイッチオン」、「宇宙キター!

特徴

平成仮面ライダーシリーズ第13作にして、仮面ライダー生誕40周年記念作品

本作品は、東映での小惑星探査機はやぶさを題材にした映画『はやぶさ 遥かなる帰還』の制作やスペースシャトル退役など宇宙関連の話題が相次いだこと[2]や放映年がユーリイ・ガガーリンらによる人類初の有人飛行から50年後であることから「宇宙」をテーマとし[1]、特に「宇宙開発」を色濃く出した設定となっている[3]。また、ジョン・ヒューズ監督の映画作品を意識したかのような、シリーズ初の「学園青春ドラマ」に沿って物語は進行する[3]。この設定について、スタッフはいわゆる「ご近所もの」という後者に、スケールにギャップのある前者を組み合わせることにより生じる「新たな面白さ」を追求した挑戦だと語っている[4]。本作品は主人公の弦太朗が仲間との友情を築き上げることも作品の大きな魅力のひとつで、本作品で脚本を担当することになった中島かずきによると、この行動には「仮面ライダーであることとはどういうことなのか?」というテーマも含まれているという[5]

本作品では、一般人である主人公や敵の人間が「アストロスイッチ」と呼ばれるキーアイテムを用いて仮面ライダーや怪人へ変身する。怪人の正体が視聴者に判明するまでは声に特殊な加工が施され、「仮面ライダー部」が犯人(怪人)の正体を探索するなど、前々作『仮面ライダーW』に似た構成となっている[6]。また、『W』後半で登場した闇の組織「財団X」は本作品の劇場版でも登場するほか、後にはテレビシリーズ本編にも登場する。その一方、世界観は『W』の「風都」という都市単位に対し、本作品では「天ノ川学園高校」というさらに狭い範囲での物語がなされている。そのため、ゲストの大半が学園の生徒に限定され、以前に登場した人物が敵となって再登場したり、かつて怪人として仮面ライダーに倒された人物が何らかの形で再登場したりと、よりキャラクター像を濃く描いた部分がある。また、作中での死亡者は平成仮面ライダーシリーズ中でも特に少ない[注 2]

本作品の企画準備を進めていたところ、2011年3月11日に東日本大震災が発生し、企画作業も諸所に中断したが、やがて再開した。その際、スタッフ達が「震災後に登場する新しいヒーロー、その1番手」になることに気づき、「子供たちをとにかく明るく元気にしたい!」という思いを込め、本作品でそれを実現しようとフォーゼを「日本を元気にするヒーロー」と定義している[2]。そのため、平成主役ライダーに伝統で取り込まれていたマスクデザインの涙ライン(涙の跡に見えるライン)は意図的につけていない[7]

次回作『仮面ライダーウィザード』以降は全編のメインカメラがアーノルド&リヒターのフルHDカメラ「ALEXA」に変更されたため、本作品はパナソニックの「VARICAM」を使用した最後の作品となった。

主人公がリーゼントヘアーであることに対して多くの抗議が寄せられたとされ、次々作『仮面ライダー鎧武/ガイム』でメインライターを務めた虚淵玄は本作品の件を引き合いに抗議を受けそうな要素の除去が徹底していたと証言している[8]

シリーズ40周年記念作品

初代『仮面ライダー』が放送されて丸40年目に当たる年に放映開始された本作品は、後述するようにシリーズを意識した設定がなされている。テレビシリーズ以外での他の仮面ライダーシリーズとの関連は、#他媒体展開を参照。スタッフは、「テレビシリーズでの『過去の仮面ライダー』との共闘は『仮面ライダーディケイド』で行ったので、極力別の路線で制作したい」と発言している[4]

  • 過去のシリーズに登場した仮面ライダー達の存在が、都市伝説として語り継がれている[9]
    • 本作品の第2話に登場した、都市伝説として扱われた過去の仮面ライダーの映像は全て新撮されたものである[10]
  • 「40周年」にちなみ、フォーゼが使用する「アストロスイッチ」の個数も40個存在する[4]
  • 主要人物のネーミングは、過去のシリーズの登場人物にちなんでいる(#登場人物も参照)[11]

あらすじ

西暦2011年、天ノ川学園高校にリーゼントに短ランという往年のツッパリスタイルの転校生・如月弦太朗がやってきた。教室に入ってきた弦太朗は「この学校の生徒全員と友達になる」と宣言する。彼の言葉に困惑し、呆れる生徒達をよそに、幼なじみの城島ユウキは彼との再会を喜び、同じくクラスメイトで登校中に彼と一悶着起こしていた歌星賢吾は嫌悪感を隠さずにいた。一方、ユウキに学内を案内された弦太朗だったが、この天ノ川学園高校は学園一の情報通・JK(ジェイク)をはじめ、非常に個性豊かな生徒達が多い学校である事を知り、更に学園のルールを知らなかった為に、学園ヒエラルキーの頂点に立つ、アメフト部部長の大文字隼とチア部部長の風城美羽に目をつけられてしまうなど、登校初日から様々なトラブルに遭遇してしまう。 そんな中、弦太朗の前に突如ゾディアーツと呼ばれる怪物が現れる。弦太朗は勇猛果敢に立ち向かうが、敵うはずもなく、賢吾が操縦するパワーダイザーの援護もあってその場を切り抜けた。

本格的に活動を始めたゾディアーツと戦うため、賢吾はフォーゼドライバーを装着しようとするが、元来の病弱体質が祟り、ユウキに止められる。それを見かねた弦太朗は、賢吾からドライバーを奪い、彼に代わってフォーゼに変身する。ゾディアーツを退けた弦太朗は、戦いの一部始終を見ていた少女・野座間友子からネット上にある都市伝説の一つ「仮面ライダー」に似ていると言われ、仮面ライダーフォーゼと名乗るようになる。こうして学園生徒全員と友達になる目標を掲げた学園生活を送りながら、ユウキと共に仮面ライダー部を結成した。

やがて、そんな弦太朗の人柄に触れることで彼と友情を交わした隼、美羽、友子、JK、そして賢吾を加え、仮面ライダー部と弦太朗=仮面ライダーフォーゼの学園の平和を乱すゾディアーツとの戦いと青春の日々が始まった。

登場人物

基本的にテレビシリーズにおけるもの。最終回から5年後の世界を描く劇場版『MOVIE大戦アルティメイタム』などの客演作品における設定・活動について見出しで節を分けて記述。

仮面ライダー部

各自の入部した時系列は用語の「仮面ライダー部」の項目を参照。

如月 弦太朗(きさらぎ げんたろう) / 仮面ライダーフォーゼ
仮面ライダーフォーゼに変身する主人公。
天ノ川学園高等学校2年B組に転入してきた男子生徒。17歳。4月からは3年B組在籍。一人称は「俺」。
学園内では規定の制服を着用せず、短ラン・Tシャツ・ボンタン(冬場は更にスカジャンが加わる)、つぶして薄くした革製の改造学生鞄にリーゼントという昭和時代の不良のような格好にアイデンティティを持つ[注 3]
転入初日にゾディアーツと遭遇し、賢吾から奪ったフォーゼドライバーで変身。当初は賢吾と対立するもユウキのアドバイスにより、自分がフォーゼに変身する肉体労働、彼に分析や助言を任せる頭脳労働という関係を成立させ、仮面ライダーフォーゼとして闘うこととなった。その後フォーゼの力で学園を守るべく独断で「仮面ライダー部」を創立、高校生活をエンジョイする傍ら、仲間を集めてゾディアーツから生徒を守る闘いをくり広げる。
服装に反して正義感が強く、情に脆いまっすぐな性格の持ち主。ユウキとは幼馴染みで、転入した天高にて再会を果たす。小学3年時に両親が交通事故で死去して以降、祖父・吾郎に引き取られ、彼の仕事の関係上全国を転々としながら過ごしてきた。弦太朗に新しい友達ができるたびに両親が大喜びした感動と全国を転校し続けた経緯から、「友達を作る」ことに意義を見出して[注 4]おり、学園内では「この学園の生徒全員と友達になる男[注 5]と自称している。友達になった相手には友情の確認の意味を込め、握手と共に互いの拳を数回打ち合わせる「友情のシルシ」を交わす。身体能力は高くケンカも強く、ダブルダッチという特技も持つ[注 6]。また、勉強はからっきし駄目[注 7]だが、初めてフォーゼに変身した際に、ユウキから少しスイッチの使い方を教えてもらうだけで自分で応用を効かせて戦うことが出来たり、それまで経験のなかったボクシングやギターを短期間の練習や経験で、ある程度こなせるようになるなど学習能力は高い。吾郎から受け継いだ「○○は心の××だ」が口癖で、対面時の自己アピールの時に、自身の胸を2回叩いて相手を指差すという動作をする。
平素の思考・行動こそ短絡的かつ型破りだが、おおらかな性格ゆえ「気に入らない奴ほど友達になる」と豪語するなど、周囲には悪事を働く者を含めて分け隔てなく接する。そういった考えの下で多くの人間と積極的に関わってきた経緯から、他人のクセや心に潜めた本質を見抜く洞察力と、周囲の言動に心を乱されにくい年齢不相応な落ち着きを併せ持っており、無意味に傲慢な態度をとることはない。ただし元々直情気質で思い込みが激しいため、よかれと思ってやったことが裏目に出て、相手の反感を買うこと[注 8]が若干ある。また相手の善悪に関わらず友情を求めることも多いが、逆に一旦友達になった人間が必ずしも善だとは思っていないため、疑う事もある。なお年相応に異性に関心はあるが、色恋沙汰にはかなり鈍感。ただ天高のプロムの際には、美羽に加えてフォーゼに助けられた元スイッチャーの卒業生2人[注 9]に誘われたり、3年時の同級生・高村優希奈に片思いされたりと、本人の意図しないところで中々モテている。
フォーゼになった経緯こそ強引だが「全てを受け入れよう」という姿勢からスイッチによるステイツチェンジを成功させ、積極的に仲間を増やしてきた行動により培った「人間同士の絆」によってコズミックステイツを実現させるなど、フォーゼの力を引き出すための高い資質を備えている。なお自分がフォーゼであることを隠す意識は薄く、緊急事態には周りに一般生徒や教職員がいても構わずに変身し、仮面ライダー部の活動についても平然と口にしているため、彼の関知していないところで正体を知っている生徒もいる。ただし「学園の平和を守る」など漠然としたことしか言っておらず、後述のとおり部の核心までは(特に教職員には)彼もさすがに口にしないため、彼と関わりを持たない生徒及び教師からは単なる変わり者として見られている。
江本と「友情のシルシ」を交わした後、江本の「何があっても友達は守ってほしい」と言う願いを受け入れ、ライダー部と共に最後まで戦い抜く決意を固めた。最終決戦では我望に賢吾を消滅させられ涙するも、賢吾の手紙に書き残されていた「我望を恨まないでくれ」という願いに応え、我望の孤独と、それゆえの絶望も全て受け入れて友となることを決意。仮面ライダー部員が開催した「我望理事長からの卒業式」の会場で最後のタイマン勝負を行い、「卒業キック」こと「青春銀河大大大ドリルキック」を食らわせて勝利。我望とも「友情のシルシ」を交わして和解し、彼の最後の願いである「プレゼンターに会いに行くこと」をいつか叶えることを誓って別れた。
決戦後は復活した賢吾、正式入部したハルと蘭を交え、仮面ライダー部を「宇宙仮面ライダー部」に改名し、いつの日か宇宙へ旅立つことを目指して活動を再開した。
企画段階では強面の不良寄りのキャラクターであったが、演じる福士蒼汰にあわせて笑顔の似合うキャラクターとなった[2]
『小説 フォーゼ』
持ち前の直感で宇宙京大に合格するも、進路を決めかねていた。しかし、卒業時に起きたある事件と、それ以前『ウィザード&フォーゼ』での出会いをきっかけに教師を目指すこととなる。
『ウィザード&フォーゼ』
「仮面ライダー部」の面々が学園と地球を守った戦いから5年後、22歳。新米教師として母校である新・天ノ川学園高校に赴任。服装こそスーツになったが、特徴的なリーゼントヘアーは今だ健在。1年A組の担任としてクラスの超問題児集団「怪人同盟」の問題行動に手を焼きつつ、文字通り命をかけて彼らの更生に挑む。また、現在は部員がたった1人だけとなってしまった「宇宙仮面ライダー部」の顧問にもなっている。途中で風田三郎=イナズマンと協力して番場影人=ヘラクレス・ゾディアーツと戦うことになる。
そして、5年前の世界にて仮面ライダーウィザード=操真晴人との再会を果たし、同じく再会を果たした仮面ライダーなでしこ=美咲撫子、メテオ、4人の先輩ライダー達と協力して「アクマイザー」軍団との最後決戦に挑む。
歌星 賢吾(うたほし けんご)
2年B組(4月からは3年B組)在籍の男子生徒。17歳。一人称は「俺」だが、第12話で一度だけ「僕」を用いていた。
明晰な頭脳の持ち主ながら生まれつきの虚弱体質で、「保健室の先生より長く保健室にいる」という噂があるほどだが、それを口実に授業のサボタージュも多いため、優秀な成績[注 10]にも関わらず進級に支障が出かねないほど内申点は著しく低く教師からは問題児扱いされている。本来ならば自らフォーゼに変身したいが、その体質のために変身できずにおり、自身の虚弱さに憤りを抱いている。
内向的で他者に対して心を開くことは滅多にない。更に毒舌家でもあり、思った事は歯に衣着せずにズバズバと言い[注 11]、価値観のそぐわない相手に辛辣な言葉をぶつけたり、「時間の無駄」としてしばしば物事を否定する。弦太朗の編入以前は、ユウキ以外にはほとんど友人もいなかったが、前述の物言いが的確なアドバイスとして成立することもあるため、他の生徒からは一目置かれた存在であるほか、彼を慕う女生徒も少なからずいる。ユウキを除けば同級生及び下級生に対しては基本的に男女を問わず姓を呼び捨てで呼んでおり[注 12]、強い絆で結ばれてからの弦太朗に対してもそれは変わらなかったが、47話以降は下の名前で呼ぶ様になった。
17年前にアストロスイッチの開発者だった父・緑郎を失っており、現在は一人暮らしである[注 13]。1年前の誕生日に贈られたゲートスイッチの力でラビットハッチへのゲートを手に入れて以来、父親の遺した資料を元にアストロスイッチとフォーゼドライバーに関する研究を行っていた。
当初は弦太朗を拒絶し、強引にフォーゼドライバーを奪って変身した際は、パワーダイザーで掴みかかっている。後に知識の豊富さを信頼してくれた彼を認め、フォーゼドライバーを託し、自身は参謀としてサポートに徹する。戦闘時以外にもアストロスイッチのメンテナンスを欠かさず行っており、弦太朗と共同して随時スイッチを導入するテストを行うのが日課となっている。
また、無断でラビットハッチを使用していた「仮面ライダー部」を部活と認めていなかったが、月面に取り残された際に孤独を味わい、その後弦太朗に助けられた一件から考えを改め、月面でライダー部の旗を立て「学園と地球の自由と平和を守る仮面ライダー部」の正式なスタートを宣言(第12話。この時JKに『ツンデレ』と称された)。美羽と隼の卒業による新体制では副部長扱いになった。
途中から加わった流星についても、最初は快く思っておらず、彼が自分の役割であるスイッチのテストで成果を見せ、弦太朗からの信頼を得たことで自分の居場所を取られたと思い込み、一度は仮面ライダー部を辞めると宣言。彼を慕う1年の頃のクラスメートの江川留美の誘いを受け、陸上部のコーチになる。しかしその流星から弦太朗の真意を聞かされたことで弦太朗に謝罪し関係を深め、流星のことも認めるようになった(第19話・第20話)。それ故に流星が二郎のためにアリエスと取引して弦太朗の命を奪った際には、真っ先に詰め寄り普段の冷静さをかなぐり捨てて怒鳴りつけていた(第32話)。
アリエス撃破後は自分を始めとするライダー部のメンバーを下の名前で呼ぶようになった流星の変化に困惑しつつもライダー部の一員として再度認めている。また流星をメテオにしたタチバナに対しても存在を知った当初は怒りを露にするが、弦太朗の命を救う方法のヒントを示唆したことと流星から聞かされた「人類の自由を愛する者だと思ってくれ」という彼の言葉を信じることにした。内向的な性格はライダー部の面々と接するうちに変わっていき、第46話では、友達や絆を否定する我望に対して激烈な怒りを露にした。それと同時に彼から放たれたエネルギー波がホロスコープスが作り出したダークネビュラをも消失させ、サジタリウスとレオを瞬時に撤退させた。
実は緑郎の実子では無く、体内にあったコアスイッチから生まれた存在「コアチャイルド」。本人も終盤までそのことを知らなかったが、上記の出来事をきっかけにコアチャイルドとして覚醒した。虚弱な体や発作も覚醒するまでの副作用であり、フォーゼドライバーが使えなかったのも覚醒していないためであった。
コアチャイルドとして覚醒したことで、地球に住む知的生命体(人間)の「サンプル」としてプレゼンターの元に向かうという使命を知り、友人であるライダー部の面々と別れることに苦悩するが、弦太朗に再会を約束されたことによってプレゼンターの元に行くことを決心。流星や弦太朗の協力によって月面からフォーゼドライバーを用いてプレゼンターの元に向かおうとするが、サジタリウス・ノヴァによってコアスイッチを破壊され賢吾の肉体も消滅してしまった。
彼が最後に残した手紙からライダー部は我望の支配から「卒業」する道を選び、和解のきっかけを作った。最終決戦後、消滅寸前の我望がアクエリアスの力によってコアスイッチを修復したため復活を果たす。コアスイッチは手元になく、普通の人間になったことが示唆されている。
戦国MOVIE大合戦』では彼にそっくりなフォーゼ軍武将が登場。
名前は本郷猛(ほんごう たけし)のアナグラム[11]
『ウィザード&フォーゼ』
テレビシリーズ本編での復活後はコアチャイルドとしての能力が発現しないまま普通の人間として生きており、現在は宇宙京都大学の大学院で院生としてコズミックエナジーやプレゼンターの研究に没頭する日々を送る。
その一方で、ダスタードを寄せ付けない程の戦闘能力を鍛錬し身に付けた模様。
城島 ユウキ(じょうじま ユウキ)
2年B組在籍(4月からは3年B組)の女子生徒で弦太朗の幼馴染。17歳。髪は黒のロングヘア。一人称は「あたし」。
天真爛漫でノリのいい性格は転入して来た弦太朗と馬が合い、幼馴染と言う事もあり、彼を「ゲンちゃん」と呼んでいる。天高の生徒の中では唯一最初から彼に理解を示しており、仮面ライダー部設立に賛同し、部員第1号となる。また、フォーゼの変身時に居合わせた場合には、フォーゼの後ろで一緒にポーズを取っている。
1年生の頃、賢吾の誕生日当日に宇宙科学者である歌星博士の息子であるという理由で賢吾と接触。そこからラビットハッチを訪れたことをきっかけに賢吾に協力。フォーゼドライバーの使用方法も熟知していた。
幼い頃に「星からの声」を聞いた経験から宇宙に憧れを抱き、宇宙飛行士になって宇宙へ行くこと夢見る宇宙オタク。学園に入学したのも我望の著書に感銘を受け、自分の夢に近しいと判断したためである。今でもはやぶさやスペースシャトルのかぶり物をし、独自に「がんばれ、はやぶさくん」という歌を作り上げるなどしてPR活動(幼稚園児と一部の天高生徒以外からの受けは芳しくない[注 14])をしたり、放課後にはJAXAを訪れるなど、かなりミーハーな自己表現を見せる。なおラビットハッチ(月面)に常時通ってはいるが、それは自力で成し遂げたことではないため「夢はまだ叶ってない」と発言している。修学旅行以降は「はやぶさくん」のパペット人形を持ち歩くようになる。成績はそこそこ[注 15]。宇宙をテーマにした珍妙な料理を作ることもあり、賢吾にはそうした料理しか作れないと思われていたが、実際には普通の料理を作ることもできる。
弦太朗の理解者であると同時に、賢吾の理解者でもあるため価値観の違いから当初は何かと対立していた二人の仲を取り持ったり、何かと誤解されやすい両者への橋渡しといった潤滑油・緩衝役としての役割を持っていた。また、仮面ライダー部を認める以前は他人に名前で呼ばれることを嫌っていた賢吾に、唯一名前で呼ぶことを許されていた。
後に美羽の卒業に従い美羽から新部長に任命されたが、部長としてはひらめきは鋭いがパニックに弱いという欠点がある。
名前は結城丈二(ゆうき じょうじ)の苗字と名前を入れ替え「ま」を加えたアナグラム[12]。企画段階では理系のオタクっぽいキャラクターであったが、演じる清水富美加にあわせて明るいキャラクターとなった[2]
闇ユウキ / ジェミニ・ゾディアーツについてはホロスコープスの項を参照。
『小説 フォーゼ』
宇宙京大に合格するも、夢のためアメリカへ渡ることを決める。しかし、それを賢吾や弦太朗に黙っていたことで亀裂が生じてしまう。
『ウィザード&フォーゼ』
卒業後、念願の宇宙飛行士になり、旧・仮面ライダー部員では唯一自らの力で宇宙に到達している。だが宇宙から帰還船で地球へ戻る際にアクシデントが発生。それがキッカケとなり、かつてのライダー部員たちが再集結する事となる。
朔田 流星(さくた りゅうせい) / 仮面ライダーメテオ
昴星高等学校からの特別交換編入生として半年の期間、2年B組に編入してきた少年で、4月からは3年B組在籍。その正体は反ゾディアーツ同盟の潜入員で、「星心大輪拳」というジークンドーの使い手。一人称は基本的に「俺」だが、仮面ライダー部の面々に正体を知られるまでは、周囲に対して「僕」を使用していた。
タチバナの指示に従い、彼らを利用するために仮面ライダー部への潜入を試みる。一度は「本気を見せていない」と弦太朗に断られるが、仮面ライダー部の実態を知り、弦太朗に自らの「本気」を認めさせたことで見習い部員として仮入部を果たした。普段は天高の模範服ではなく昴星高校の制服を着用している(交換編入生のため模範服代わりとして認められており、杉浦が定めた「天ノ川学園法度」でも対象外となった)。
かつては武術道場で友人の井石二郎と修業の日々を送っていたが、二郎がゾディアーツスイッチの影響で昏睡状態となってしまう。病院で眠る二郎の前で途方に暮れていたところに反ゾディアーツ同盟からメテオドライバーとメテオスイッチが贈られてくる。これを機に同盟に加入し、タチバナと共に二郎を目覚めさせるためにアリエス・ゾディアーツを探していた。そのため、ラストワンを超えたゾディアーツのスイッチャーを「当たり」として保護し、進化するまで放置するという方針をとっており、一刻も早く倒して人間に戻そうとする弦太朗達とは対立する姿勢をとっている。ただし、それ以外のことに関しては心理的距離を置きつつフォーゼと共闘していた。
潜入活動のために人当たりの良い好印象な人物を演じている[注 16]が、心の中では周囲に対し毒を吐いている。変身中は弦太朗たちに冷徹に振る舞っているが、自身の行動を邪魔した弦太朗に任務を省みず変身前の姿で殴り掛かったり[注 17]、一時的に関係に亀裂が生じた弦太朗と賢吾の仲を取り持つなど本質的には豊かな感情を持った人物。また、短気で負けず嫌いな一面や、意外と抜けた一面もある。交換編入生に選ばれるだけあって成績は良いものの、賢吾には及ばない様子[注 18]
生身でもダスタードを退ける体術を持つが自分がメテオであることは秘匿するようタチバナに指示されており、表面上はゾディアーツを見ると逃走する臆病者を演じている[注 19]。しかしながら部内ではスイッチャーを見つける洞察力や、アストロスイッチの調整技術などの才能を発揮し、部員からは評価されている。
当初は弦太朗達の友情を「友情ごっこ」と見下していたが、弦太朗と賢吾の喧嘩と仲直りを通して2人の友情が本物だと実感した。とはいえ、自身と二郎の過去から「笑顔のために友情を築く」という弦太朗の考え方には否定的であった。また二郎が昏睡状態になった時の経験から「どうなってもいい」という言葉を「自らを不幸にする」と言って忌み嫌っているが、一方でその一件をきっかけに「二度と友達を作らない」と心に決めていた。彼にとっての「友情・友達」といった概念は弦太朗達のものよりも重く、友達に対して非常に献身的且つ時として手段を選ばない面を持つ。
後にふとしたミスから鬼島に自らの正体を知られたため、一度はタチバナに見捨てられてしまうが、もう一度変身できるチャンスを与えられる。自らのために身代わりになった弦太朗達を優先したことで約束の時間には間に合わなかったものの、その選択肢を正しいと認めたタチバナからメテオストームスイッチを託され、新たな力でキャンサー・ゾディアーツの撃破に成功する。この戦いを通して彼らと自分たちの友情が同じ「笑顔のために命をかける」ものだと気付かされたが、その後も自らの目的のために距離を置き続けていた。
ゾディアーツ調査のために昴星高校に戻った際、長らく探していたアリエス・ゾディアーツと遭遇し、その力で二郎を目覚めさせられると確信する。タチバナからはライダー部と協力してアリエスを倒し、スイッチを入手するよう指示されるが、彼を裏切ってアリエスと取引きしてしまう。その後、フォーゼとアリエスの戦闘に乱入し、アリエスに止めを刺そうとしていたフォーゼに対して猛攻撃を浴びせ、瀕死の重傷を負わせた。この一連の暴挙から遂にタチバナの激怒を買ってしまい、その場で変身を強制解除され、仮面ライダー部のメンバー全員にその正体を知られてしまう。
弦太朗の命を奪ったことで賢吾から「自分の友達を救うために他人の友達を奪っていい訳がない」と責められ、他の部員たちからも非難される。アリエスの力で二郎の意識を取り戻しスイッチをオフにさせることに成功するが、意識を回復しても体力の低下が止まらず再び意識を失ってしまったことで自己嫌悪に陥る。同時に心の底では弦太朗と友達になりたかったことに気付かされ、ライダー部の部員達が処刑される寸前に生身で立ちはだかり身体を張って護ろうとした。その後、復活した弦太朗と友情のシルシを交わし、弦太朗が赦したことで他のライダー部の面々とも和解し真の仮面ライダー部員となった。その後はライダー部の面々とも打ち解けあい、下の名前で呼ぶようになったり[注 20]、素の態度で接するようになっている。特に弦太朗に対して「返しても返しきれない借りがある」として、随所でフォローしたり世話を焼いたりと積極的に気に掛けるようになった。また、それに伴って仮入部時代にはなかったコミカルな言動も見せるようになった。また自分の正体が知られる前から何かと自分に関わっている友子に惹かれているようで、敵に人質に取られて隙が多くなることがあった。
タチバナの正体がヴァルゴだと知った際は、友子をダークネビュラに送られたこともあって一度は逆上するが、彼の真意を知ってからは、メテオを続ける決意を固めた。
最終決戦では今まで苦戦してきたレオに勝利し、その後は編入期間終了と共に昴星高校に戻った。
【ウィザード&フォーゼ】
エージェントだった経験を生かし、社会に出た後はインターポール捜査官に。現在は敵であった事もあるインガ・ブリンクを同僚とし、任務のために世界中を飛び回る日々を送る。ちなみに野座間友子との仲が進展したかは明確にされていないが、劇中で再会した際は笑顔で抱き合っている。
風城 美羽(かざしろ みう)
18歳の財閥の令嬢で、天高ではチアリーダー部部長だった。一人称は「私」。
美人だが「学園の女王」と呼ばれているのを鼻にかけ、それを隠そうともしない高いプライドを持つ高慢ちきな性格。しかしその立場に胡坐をかかず、影で自己鍛錬を怠らないなど、1年でクイーンの座を手に入れた芯の通った努力家でもある。それ故に努力を怠り他者に頼りがちな者には厳しく、どんな状況に陥ろうとも他者からの同情を極度に嫌う。その性格故に、パワーダイザーに乗り込んで戦闘に参加するなど突拍子もない行動に出る無鉄砲な一面もある。また、時にはゾディアーツをも出し抜く程の巧妙な作戦を考案するなど知略家な一面も見せる。口癖は「Oops!」[注 21])。
当初は弦太朗をトラッシュと見下していたが、クイーンフェスの事件を通して、彼を認めたうえで仮面ライダー部に入部。入部当初から勝手に部長を名乗ったが、程なく他のメンバーからも追認されている。一方でチアリーダー部は取り巻き(サイドキックス)のジュンに任せて事実上引退した。恋人である隼とはクイーンフェスの事件で疎遠になったが、彼が改心して仮面ライダー部に入部したことで恋人ではなく仲間として受け入れている。
仮面ライダー部に入部してからは高飛車ではあるものの他者を見下すような高慢な態度は見せなくなる。そのカリスマ性とリーダーシップを活かして適材適所に的確な指示を送り、他の部員が悩み苦しむ時にはフォローを入れ、頼り甲斐のある部の司令塔として部員達を引っ張っていく。しかし勇敢とも無謀とも言える行動に出てしまう面だけは変わらず、時には自ら危険な場に赴き、正義感からゾディアーツを挑発してしまうこともある。どうやら弦太朗に友情以上の感情を持っていたようで、卒業プロムの際は弦太朗と踊ることを願っていた。弦太朗が他の女生徒からプロムの誘いを受けたと知って動揺するなど弦太朗に関することになるとクイーンとしてではなく、普通の女の子としての一面を見せる。
ユウキとは仮面ライダー部の指揮権を巡って対立する事もあったが、自らの後任として二代目部長に指名するなど内心では彼女の素質を高く評価して認めており、ユウキからも「目の上のたんこぶ」と言われながらも慕われている。
AO入試に合格して大学に進学したが、大学のキャンパスが近いため、天高卒業後も会長としてライダー部に留まっているが、それでも卒業した身であるため、隼と共に事件の際にも合流が遅れたり、事件そのものをほとんど把握していないこともある。その後、最終決戦後に隼と共にライダー部を卒業した。
最終決戦が終わった後、隼から結婚指輪を見せられ告白されるが、通りすがった操真晴人のウィザードリングを目にして、「あっちの方が綺麗」と見とれている。またスタイルも抜群によく黒色のビキニ姿を披露した事もある(第3話)。
尚、初代仮面ライダー部のメンバーの中では流星と共に家族が劇中に一切登場しなかった。
名前は風見志郎(かざみ しろう)のアナグラム[12]
『ウィザード&フォーゼ』
類い稀なる美貌を存分に発揮出来ることからファッションモデルになって旧・ライダー部員では友子・ユウキとともに巷で話題の有名人に。
大文字 隼(だいもんじ しゅん)
アメフト部部長。制服はブレザーではなく学園のスタジャンを着用していた。一人称は基本的に「俺」だが、両親といるときは「僕」になる。
腕っ節が強く、どこかキザな言動を見せ、敬礼のポーズをする癖があるエリート。
当初は父親から学んだ帝王学に基き、「キング」(一般的なジョックのトップ)という立場を盾に、独善的かつ傍若無人に振る舞っており、美羽同様にトラッシュと嘲弄していた弦太朗をはじめとする自分が気に入らない生徒や自分に追従しない生徒達を尽く目の敵にし、逆らう者は強引にでも屈服させようとするなど唯我独尊を絵に描いたような暴君であった。
だがそれは父親の期待に応えなければならないという精神的呪縛から来るものであり、本来はシャイで寂しがり屋な性格で仲間と支え合う学園生活に憧れていた。また、アメフト部の部員をはじめとする学園の生徒達からは表面上はキングとして畏敬される一方、実際は畏怖されたり、疎まれたり、恨みを買う事も珍しくなく、周囲から反発され、孤立していくことや、父親に逆らえず、言うとおりにすればする程に自分の想う学園生活を送れない事に人知れず苦悩を抱え、心を痛めていた[注 22]。反発した部員に対する暴行の一件で参加した補習を通して、その本心を弦太朗たちにさらけ出したことがきっかけで和解し友人となる。その後父に自分の道を行くと宣言。同時に賢吾たちが扱い切れなかったパワーダイザーを使いこなし、自分たちにしか勝ち得ない「裏の勲章」を持てる仮面ライダー部に入部した。
その後は少々キザな物言いを入れるのは相変わらずだが、父親からのプレッシャーが消えた影響か傲岸不遜だった性格は嘘のように消え失せ、入部前は遭遇しても真っ先に逃げ出していたゾディアーツや他人の危機に対して臆さずに立ち向かう勇敢さや思慮深さと、仲間想いな面を兼ね揃えた爽やかな好人物となった。
仮面ライダー部内では、パワーダイザーの操縦を担当。アメフトで鍛えたその身体を生かしてパワーダイザーを乗りこなしフォーゼの援護役として戦闘時のバックアップや肉体労働を担っている。しかしながら詰めが甘く、肝心なところでアクシデントに見舞われたりと、決めるべき場面で決められなかったりする事[注 23]がしばしばある。
また、後述するクイーンフェスの件での負い目から、美羽に頭が上がらなくなってしまい、彼女から無理難題を押し付けられ、体裁よくこき使われてしまったり、他の仲間からもネタにされる[注 24]といったコメディリリーフ的な役割を担うことも多い。
美羽とは恋人関係だったがそれはトップの者と付き合えという父からの勧めによるもので、クイーンフェスの事件で一時窮地に立たされた彼女を見捨てたことで疎遠になっていたが、仮面ライダー部に入部した後は恋人ではなく仲間として接している。しかし最初は父の勧めに従い恋人になったものの、やがて美羽もアメフトも心から好きになったために未練は残っているようで、彼女には人一倍優しく接しているものの素っ気無い態度を取られている。美羽が弦太朗とプロムで踊りたいと思っていることを知った際にはショックを受けるが、最終的には自らが望む「美羽の笑顔」を見るために彼女の気持ちを後押しした。
天高卒業後、アメフト推薦で大学に進学したが、「まだキングとして天高を平和にしていない」という理由と美羽同様大学のキャンパスが近いため、それ以降も本来の役目であるパワーダイザーのメインパイロットとして、また名誉プレイングコーチとしてサブパイロットであるJKの師匠として仮面ライダー部に残ることになった。既に運転免許も取得しており、自動車の運転もできる。
最終決戦の後は美羽と共にライダー部を卒業した。
名前は大の字を一と人に分け並べ替えると、一文字隼人(いちもんじ はやと)となる[12]
『ウィザード&フォーゼ』
大学に進学後アメフトを再開しプロ選手に。海外チームへ羽ばたくのではとのウワサも根強い。
野座間 友子(のざま ともこ)
1年(4月からは2年C組)の女子生徒。16歳。一人称は「私」。
目の下の黒メイクが特徴で他人にノーメイク顔を見られるのを極度に嫌うが、その素顔は弦太朗からも「美人」と言われるほどのなかなかの美少女。無口で他者と話すことが苦手なため、普段はたどたどしい話し方をするが、感情に火がつくと熱い言葉や口調を見せる。
「面白いから」という理由で弦太朗を気に入り、最初の協力者となって以降は陰ながら彼らの活動に力を貸す。一方で独特かつズレた感覚の持ち主の所謂「霊感少女」であることから周囲から孤立しており、「自分に居場所がない」「自分を変えなければいけない」と思い込んでいた。そこに付け込まれて一時ゾディアーツスイッチを手にするも[注 25]アルター・ゾディアーツの事件を通じて、弦太朗から「今のままのお前を受け止める」と諭され考えを改めて仮面ライダー部に加入。
フォーゼを「仮面ライダー」と呼んだ最初の人間であり、仮面ライダー部設立の切っ掛けを作った。「正義の味方」としての仮面ライダーに憧れを持っているため、悪人であるゾディアーツを敢えて逃がすメテオの行動に衝撃を受け非難したこともあるが、キグナス・ゾディアーツの騒動以降、メテオに対する認識を改めつつあった。故に流星がアリエスと手を組み弦太朗を殺した(と思われた)際には誰よりも怒りを顕にし、一連の暴挙を「仮面ライダーじゃない」と怒鳴り付けている。復活した弦太朗の仲裁によって和解した後には、流星が罪悪感から手放していたメテオドライバーを彼に渡し、再び仮面ライダーと認めた。
常にタブレットを携帯し、携帯電話の番号やIPアドレスを解析するなどコンピューター関連の知識に長け、ライダー部ではJKの聞き込みと平行してネット路線で情報収集を行う。また、速水校長や流星の仕草を見て違和感を抱くなど勘も鋭く、スイッチの力を探ることや意外な利用法・応用法を考案することも多々あり、その点では賢吾からも一目置かれている。
「宇宙飛行士選抜試験」では二次試験で不合格となったが、後述のエリーヌが辞退したことで、次点の彼女が合格になったと賢吾が語っている。
第39話にて宇宙特待生の特別講師として天高を訪れた江本に興味を持ち、ついには偶然にもその正体を知ってしまう。それでも自身と心を通わせていた江本が悪人だとは信じきれず、後に自分の正体を知られたと気づいた江本に追い詰められた際にも、彼の中の良心の存在を信じて必死に訴えかけようとしたが、逆にダークネビュラに送られてしまった。しかし、実際はM-BUSに保護されており、江本がライダー部と和解した後に流星と共に帰還し、江本がホロスコープスに粛清された際には誰よりも彼の死を悼んでいた。流星と同様に彼女も彼のことを意識しているようで、親身に看病したり、さり気なくアプローチをしたりと、若干の好意を寄せている模様。
苗字の「野座間」はアマゾン(AMAZON)の綴りを逆読みしたもので[12]、名前の「友子」はアマゾンがまさひこ少年と「アマゾン、トモダチ」と言って友情を交わしたことから来ている[13]
『ウィザード&フォーゼ』
若き有望小説家としてベストセラーを連発。著書『夢の魔女と魔法の指輪』は最新作にして最大のヒット作となる。
JK(ジェイク)
1年(4月からは2年C組)の男子生徒。16歳。本名は神宮 海蔵(じんぐう かいぞう)だが普段は名乗っておらず[注 26]、第36話のモノローグの中で明かしている。両手をクロスさせて自分のイニシャルを手先で作る「J、K」が決めポーズ。一人称は「俺」。
学園一の情報通を自称するお調子者で裏地を派手な色遣いにした制服のブレザーの前を開け、ネクタイを緩め、ワイシャツは襟元を開け裾を外に出すなどだらしなく見える服装をしている[注 27]。OPでも披露するなどブレイクダンスが得意[注 28]であり、その要領で敵の攻撃を回避したこともある。
当初は軽い外観とは裏腹にしたたかで腹黒く「友情」や「友達」を全く信じていない打算的な性格で、いざこざやトラブルには近づかず、他者に取り入って、用心棒に利用するなど、安全なところから高見の見物を決め込んでいたため、人脈の広さに反して信用は薄かった。それ故、友情を前向きに捉えている弦太朗を小馬鹿にしていたがユニコーン・ゾディアーツの事件を通して友情に対する認識を改める。その後、弦太朗に更生という形で半強制的に入部させられた。入部以降も抜け目なさや危険を避けたがる傾向は変わらないが腹黒さはなくなり、キャンサーと対峙した時も「一人で逃げるのは嫌」と部員と一緒ならば対面したり、アリエスこと山田にシナリオを見せられた際には「自分も褒められた人間ではないけど、このシナリオはクズだ」と言い放ち真っ先に台本を破り捨てるなど、性格的にも改善が見られる。また、当初は弦太朗を機嫌取りと皮肉を込めて「如月先輩」と呼んでいたが、改心してからは「弦太朗さん」と呼ぶようになった。
ライダー部では自身の人脈の広さや、フードロイドを介した情報収集を担うが、表立って動く関係上、敵に狙われる回数が多い。隼の卒業に伴い「消去法」によって賢吾から強制的にパワーダイザーの後任操縦者に任命され、情報収集の役目と兼務することとなる。本人は嫌がっていたが、初陣では十二分な操縦テクニックを見せ、フォーゼのサポートを行なっている。しかし瞬発力が高い一方でパワー不足なため、実力派のゾディアーツ相手だと長時間の戦闘を余儀なくされ、アメフト選手である隼に比べると持久力も低いなど未熟な部分が多い。これをカバーするため卒業した隼が引き続きメインパイロット兼プレイングコーチとしてJKを指導することとなり、弟子入りする形でJKはサブパイロットとなった。
現在は漁師をしている父親は元プロのギタリストで、その影響で中学時代に五藤東次郎と「ジーンゴッド」というバンドを組んでいたが、それぞれの才能の無さを酷評され、解散してしまっていた。しかし自身が理想とするアーティスト「ジーン」の姿を今も捨てきれずにおり、その名を名乗って人気のネットラジオのDJとして正体を隠して活躍していたが、本命の歌ではなくオマケのつもりで始めたトークで思わぬ好評を博していた。
35話で再会した五藤の誘いを受けてジーンゴッドを再結成し、ゾディアーツの力を借りてプロを目指すことを決意。そして「夢を掴むためにはキッカケが必要」として、ライダー部の退部を宣言。内心では罪悪感を抱きつつも、自分達の曲に魅入られた生徒達を集めて生ライブを行なおうとするが、元ギタリストである父親からギターを習って来た弦太朗の演奏で歌を歌ったことで思い留まりライブを中止した。事件後、退部の件は部の仲間達に必死の思いで詫びを入れたことでライダー部に復帰。同時に、自身のケジメとして自ら歌とDJを辞めている。尚、父の発言によると、実家から離れて暮らしているようである。
あだ名は神敬介の頭文字(Jin Keisuke)から[12]。本名の「神宮海蔵」は苗字が仮面ライダーXに登場する神ステーションで名前はカイゾーグから来ている[13]
『ウィザード&フォーゼ』
学生時代から発揮していた情報収集力を生かしジャーナリストとなり、ハードワークをこなしていた。天高に起きた異変をいち早く察知し、弦太朗を驚かせた。
大杉 忠太(おおすぎ ちゅうた)
地学担当の生活指導主任[14]で、長身痩躯の中年教師。サスペンダーを愛用し弾いて鳴らすクセを持つ。一人称は基本的に「俺」だが、時々「僕」になる。
当初は生徒を学園ヒエラルキーだけで判断して態度をコロコロ変え、ゾディアーツに遭遇すれば生徒を見捨てて真っ先に逃げ出してしまう[注 29]臆病な日和見主義者で、自分の気に入らない生徒をとことん目の敵にするなど陰湿な一面もあった。特に弦太朗に対しては「究極の問題児」と蔑むほか、学園で何かトラブルがあれば証拠の有無に関わらず真っ先に弦太朗に疑いの目を向け詰問するなどその態度が露骨であったが、その一方で学内では唯一人自分とまともに会話してくれる人物として親近感を寄せている素振り[注 30]も見せている。
そのような性格と外観から生徒や同僚の教師達からの評判や信頼が最悪なばかりか、保護者からも「気持ち悪い」などと扱き下ろされる有様で、人望はほとんど皆無。教師生活のみならず青春時代までも疎外されて過ごしてきた経緯[注 31]から当人にも疎外されている自覚はあり、「呪われたような人生」と称し、後述の園田の辞職の際には「(自分の恋が)始まってないのに終わった」とさえ発言している。教師としての人格や資質には疑問が残る部分は多いものの、一方で「生徒を守るのが教師の務め」と語るなど[注 32]、不器用ながらも教師として模範的な一面も持ちあわせており、これが後述の仮面ライダー部を認めるきっかけとなる。
同僚の園田に好意を持ち、しばしばモーションをかけていたが、モーションが始まるといつの間にか誰もいなくなっているのがお約束[注 33]。その後彼女が突然学園から姿を消し、さらに辞職したと知らされたことに落胆を隠せなかった。その後も園田と自分の合成写真を持ち歩き、速水からの情報で彼女がスコーピオンと知ったときには「俺の愛しい園田先生が」とショックを受けるなど彼女への想いは一途であった模様。
第29話にて新学期に入ってからは、弦太朗たち3年B組の担任になる。園田が学園を去った原因を弦太朗・賢吾・ユウキの3人による心労だと決めてかかり[注 34]、これに伴い流星を除く弦太朗たち3人を自身の目の前に席替えし[注 35]、四六時中監視しているうちにラビットハッチや仮面ライダー部の存在を突き止める。最初は「学園で認められていない」ということを理由に弦太朗たちの言い分にも聞く耳を持たず、仮面ライダー部を解散に追い込もうとしたが、蘭の話でゾディアーツスイッチを手配しているのが自分と同じ教職員である事実を知ったことと、ムスカ・ゾディアーツに襲われた際に仮面ライダー部に助けられたことから考えを改め、今まで空席だった仮面ライダー部の顧問に強引ながら就任した[注 36]
仮面ライダー部の顧問になってからは弦太朗達への態度を軟化させ、「やっと仲間を得た」と顧問としての仕事にも乗り気であり、弦太朗・賢吾・ユウキの潜入捜査のために「昴星高校への体験通学」と偽って速水に嘆願して了解を取り付けるなど、教師である彼にしかできない仕事も精力的に果たした。また修学旅行の班分けの際に弦太朗達を同じ班にするなど、部員達への気配りも利かせたり、仮面ライダーとして戦い常に危険と隣り合わせな弦太朗と流星の身を心から案じ、戦えない悔しさをこらえるJKを励まそうとするなど顧問らしい一面も見せるようになる。レオ・ゾディアーツがラビットハッチを襲った際には、生徒たちを守ろうと単身挑みかかるなど、序盤よりも人間性の成長が見られる。しかしながらようやく仲間が出来て楽しめると意気込んでいた修学旅行先でも結局置いてきぼりにされており、「一番口が軽そう」という理由から唯一メテオの正体を知らされていないなど、完全には皆の輪に入りきれていない[注 37]
『ウィザード&フォーゼ』
引き続き新・天高の教諭として、同僚となった弦太朗の破天荒な活動にいろいろと辟易させられている模様。仮面ライダー部顧問の座は弦太朗に譲っており、同部にはあまり関わってはいない[注 38]
草尾 ハル(くさお ハル)
天高に入学した新1年。天然パーマで弱々しい雰囲気の男子生徒。中学時代は水泳部に所属。一人称は基本的に「僕」だが、スイッチに魅入られたときは「俺」になっていた。
陰で当時の先輩達からいじめを受けていたほど貧弱で、自分に自信がなく、いつも蘭に守られてばかりの自分を不甲斐なく感じていた。
天高入学初日に速水の甘言に釣られて、ゾディアーツスイッチに手を出してしまい、ムスカ・ゾディアーツに変身してしまう。
ゾディアーツの力に快感を覚え、蘭を守るためにもっと強くなろうとするが、徐々に精神を蝕まれ、終いには彼の人格がほとんど残らない怪物になってしまった。この状態のままリミットブレイクすると、精神が崩壊してしまう危険な状態だったが、彼の真意を知った蘭の声を聴き、無事に自我を取り戻した。
スイッチ消滅後、蘭と共に仮面ライダー部に入部する意向を固めるが、ラストワンによる後遺症で入院を余儀なくされたため、退院するまでは仮入部となった。その後、後遺症は回復したものの盲腸で再度入院[15]することになるが、蘭のホロスコープススイッチ回収のために立神によって人質にされてしまう。その後は重傷を負った蘭の付き添いをすることになるが、最終話で回復した蘭と共に「宇宙仮面ライダー部」と改名した仮面ライダー部に正式に入部した。
黒木 蘭(くろき らん)
ハルと同じく天高に入学した新1年。合気道を得意としている。中学時代はハルと同様に水泳部に所属。一人称は「私」。
当時は明るく前向きな性格だったが、信頼していた先輩達が自分のいない時にハルをいじめていたことで裏切られ、それ以降先輩を信じられなくなっていた。同時にハルを守りたいと思うようになったが、それがハルがゾディアーツになる原因となってしまう。
入学当初は弦太朗達に敵意を示し、ハルの証言でスイッチを渡したのが教師であることを知った際には、たった一人でスイッチを渡した教師を探していた。しかし、ハルを本気で救おうとする弦太朗達を見て、彼等を信じることにした。そして、ハルの真意を知り、賢吾の提案によりハルを正気に戻した。
その後、仮面ライダー部に入部する意向を固めたが、ハルがラストワンによる後遺症で入院を余儀なくされたため、ハルが退院するまでは仮入部となった。
後に最後の使徒である魚座の「星の運命」を持っていることが明らかになる。その覚醒を阻止しようとする速水に海外への留学を勧められて無理やり連れ出されるが、途中でレオの襲撃に会い、その際に速水の正体を知る。当初は、ハルにスイッチを渡した張本人である速水に対して怒りを露にしたが、その身を犠牲にしてまでも自分を助けようとした彼の決死の行動(のように見える演技)から、レオに対抗すべく、自らスイッチを手にしてピスケスへと覚醒・変身を遂げてしまう。
覚醒後もホロスコープスには加わらず、仮面ライダー部の一員として戦うことを決意する。その後、自身を呼び出すための人質にされたハルを助けるため、隼と美羽の制止を振り切り、再びレオと戦う。しかし、その最中にフォーゼに擬態したリブラに隙を突かれ、スイッチを奪われてしまう。その際に重傷を負い入院することになるが、最終話で回復し、ハルと共に「宇宙仮面ライダー部」と改名した仮面ライダー部に正式に入部した。
ピスケス・ゾディアーツについてはホロスコープスの項を参照。

その他の教師・生徒(仮面ライダー部の関係者)

繁野 ジュン(しげの ジュン)
天高2年生(4月からは3年生)で、美羽の取り巻きの一人であるチアリーダー部部員。一人称は「私」。
かなりの食いしん坊のようで、菓子や甘い物など何かを食べていることが多い。
性格は温厚かつ中立的で、自分のヒエラルキーを鼻にかけたり、他の生徒を見下すような態度は見せず、美羽の事も心から尊敬し、応援している。美羽からの信頼も厚く、彼女が仮面ライダー部へ入部した後はチアリーダー部を任されるようになり、進級後は正式に部長に就任した。
第41話で美羽をライダー部から脱退させる為の警告代わりとしてヴァルゴに襲われるが、後にライダー部を抜けた美羽に対し自ら激励する事で、彼女をライダー部に復帰させるきっかけを作った。
佐竹 剛(さたけ つよし)
天高の生活指導担当教師。一人称は「私」。当初は『黒くなったキャンパスを漂白する』をモットーとて、不良生徒や規則を守らない生徒に容赦なく、過激かつ徹底した指導を行う事から生徒達に恐れられる存在であった。全ての不良に対して異常なまでに偏見を抱き、不良のような服装の弦太朗の事も、一方的に「バッドボーイ」と呼ばわりし、更に苛烈な指導を課すなど嫌がらせをする一方、隼の様な一定以上の地位を持つ模範的な生徒には露骨なまでに依怙贔屓するが、少しでも規則違反を犯した場合は途端に掌を返して不良と同等に見做すなど、非常に頑迷な性格だった。
それ程までに不良や規則違反に対し苛烈な姿勢を見せていた理由は、自らが模範生として天高に通学させていた息子の佐竹輝彦(さたけ てるひこ)が不良になったことが原因だった。輝彦は父親からの押し付け同然の教育に嫌気が差し、その憂さ晴らしの為に不良行為に走っていた最中、スコーピオンに目をつけられた事でスイッチに手を出してハウンド・ゾディアーツに変貌してしまう。仮面ライダー部の調査の末に、輝彦が不良行為に走り、ゾディアーツスイッチにまで手を出した大元の原因が自分に対するプレッシャーであった事を知らされると、今までの自分の教育方針が間違っていた事に気づいた。
後にこの一件を解決し、輝彦を救った弦太朗の事を見直し、仮面ライダー部の活動に関しても容認するなど、性格は丸くなった。
我望との最終決戦時には、大杉が必死に訴えた我望の陰謀に関して「馬鹿馬鹿しい」と笑って一蹴していたが、我望自身のアナウンスによって事実であることを知り唖然とする。最終決戦後は残った教師達のまとめ役として天高の再建に取り組んでいる。
【ウィザード&フォーゼ】
死亡した速水の後任として天高の校長に就任し、天高に赴任してきた弦太朗の上司となる。生徒に慕われる弦太朗の教師としての力量を評価する一方で、「今のままだと、“Good Teacher”、本物の教師にはなれないよ」と後に弦太朗が直面する事となる問題を彷彿させる忠言をする。
宇津木 遥(うつぎ はるか)
園田の後任として2年B組に赴任した女性教師。一人称は「私」。当初は非常にドライな性格で「教師をしているのは生活のため」と割り切っていた。生徒とも必要最小限の接触しかせず、弦太朗にも「そのうち辞める」と明言していた。
教職の傍らジムでキックボクシングに取り組んでおり、いつかその道のプロとなることを夢にしていたが、夢と現実のギャップに悩んでいる。そんな折、鬼島の扇子を没収したことから恨みを買い、ペガサス・ゾディアーツのスイッチャーとして罪をなすりつけられそうになる。しかし、それがきっかけで弦太朗がフォーゼだと知り、彼とのキックボクシングでのタイマン勝負で自分の心情を吐露し、次第に心を開いていく。そして「友情のシルシ」を交わし、ペガサスに苦戦するフォーゼにキックボクシングの型を伝授して勝利に貢献した。本心ではキックボクシングへの情熱と同時に教師への未練と情熱も持っており、その後は教師とキックボクサーの両立を目指すことを決意。天高にキックボクシング部設立を宣言している。弦太朗達が3年に進学してからは大杉が弦太朗達のクラスの担任になった経緯からか、別のクラスの担任になった模様。
我望との最終決戦時には、彼が黒幕と知って慌てる大杉にハイキックの寸止めを見舞って落ち着くよう諭しながらも大杉の話を否定せず、彼の話を信じようとしない佐竹達を説得しようとした。当の我望が己の陰謀を宣言した時も毅然とした態度で弦太朗達の勝利を祈っていた。最終決戦後は大杉をはじめ、佐竹や数学教師の諸田[注 39]らと共に天高に残り再建に取り組んでいる。
【ウィザード&フォーゼ】
天高の教師兼キックボクシング部の顧問として健在。同時に天高に赴任した弦太朗の同僚となる。弦太朗、大杉らと共に、騒ぎを起こす「怪人同盟」を取り押さえようとするも、近藤(コング)と根津(ネズミ)の連携攻撃を前に敗れてしまう。

その他の人物(仮面ライダー部の関係者)

歌星 緑郎(うたほし ろくろう)
賢吾の養父でOSTOの研究員。一人称は「私」。
17年前、月面の施設(ラビットハッチを含む月面ドーム)でコズミックエナジーの研究をしていたが、我望と江本が研究成果の強奪と施設の破壊を起こしたことで単身月に取り残され、死亡。彼の遺したフォーゼドライバーやアストロスイッチは賢吾にとっては父の形見でもある。穏やか且つ友情を重んじる人物で、ラビットハッチの外壁に「宇宙を掴む若者たちへ〜」とメッセージを残し、それがコズミックスイッチを使用可能にする要因となった。
彼の研究していたフォーゼシステムは、我望と同様人類がプレゼンターに会うための手段として研究していたものだが、開発に膨大な時間を要するため、自分達の世代ではプレゼンターに会えないという仮説が立てられていた。そのため我望はゾディアーツスイッチによる人類の急速な進化を促すことでプレゼンターに会おうとしていたが、緑郎は人体の負担が大きいことに加え「例え自分たちがプレゼンターに会えなくとも、次の世代に繋げばいい」「選ばれた人間だけがプレゼンターに会うのは間違っている」と主張し、フォーゼシステムを用いた方法を研究していた。
タチバナ
反ゾディアーツ同盟に所属する金属製の仮面と青のツナギを着けた謎の人物で、声質と言動は男性[注 40]。本人曰く流星のクライアントで、メテオのバックアップを担当。常にM-BUS内に留まり、流星にメテオスイッチを通じて指示を出す。表情・感情・思考・そして目的は窺い知れず、流星にも詮索を許していないが、流星が仮面ライダー部員を見殺しにすることを良しとしないなど、その真意には良心が垣間見え、「人類の自由を守る」ことを使命としているのは確かだと流星は賢吾に語っている。また流星に対してもホロスコープスの打倒とスイッチの確保を第一にする様に指示している反面、アリエス・ゾディアーツのスイッチを解析して二郎を救う方法を見つけることを約束するなど、彼の気持ちの配慮は可能な限りしている。
流星にはメテオの正体を誰にも知られてはいけないという条件でメテオドライバーを渡しており、流星が違反すると強制的に変身機能を封印する[注 41]。昴星高校の調査に向かった流星が、自分の指令を無視して二郎を目覚めさせるためにアリエスと裏取引をし弦太朗の命を奪ったことで感情(怒り)を露にし、メテオの変身を強制的に解除した。これにより、その場に居合わせたライダー部のメンバーにメテオの正体が露見してしまった。
その際にメテオスターを遠隔操作し賢吾(と弦太朗)を脱出させ、その後アストロスイッチカバンを通じて彼と会話をしコズミックスイッチの発動条件となる「絆」のヒントを与えた。この際に交わされた会話から賢吾にゲートスイッチを譲渡した人物だと示唆されている。事件解決後はメテオの秘密保持を大杉以外の仮面ライダー部員に依頼した。
ライダー部が解散した直後、弦太朗・流星・賢吾の3人だけになったラビットハッチに現れ、弦太朗に特訓を行った。しかしヴァルゴを追跡したナゲロパを破壊した際、右手に残留したコズミックエナジーを他のツナゲットが感知したため、特訓の途中でヴァルゴとしての正体を明かすことになり、最終的にはM-BUSに送られる前にヴァルゴの正体を知った友子によって正体が江本州輝であることが明かされた。
名前はシリーズ40周年を記念して「立花藤兵衛」から。
江本 州輝/ ヴァルゴ・ゾディアーツについてはホロスコープスの項を参照。
井石 二郎(いいし じろう)
主に流星の回想で登場。流星とは友人関係で武術道場での同門。
流星のような強さを求めてゾディアーツスイッチを入手し、流星の制止を無視して彼の前でスイッチを押したが、体がスイッチのエネルギーに耐え切れず、スイッチの暴発とともに意識を失った。彼のスイッチは流星が預かっているものの、二郎自身がスイッチをOFFにしない限り意識は戻らない状態になっており、その後も病院のベッドで眠り続けていた。流星が潜入活動をする発端に繋がることとなったため、意識を取り戻した後は自身の行いのせいで流星の人生を狂わせたことについて後悔していた。流星は、人間の生体活動をコントロールできるアリエスの能力により、二郎を強制的に覚醒させてスイッチを押させることで彼が回復すると考えており、このためにアリエスを捜索していた。
第32話にてアリエスの力で意識を取り戻しスイッチをOFFにしたが、体力が回復せず(本人が回復するのを拒否している節があった)危険な状態が続いたため、流星が「変身できなくても窮地に陥った仮面ライダー部の面々を救おう」とする切っ掛けとなる。その後、復活した弦太朗の助言を得た流星の努力で持ち直す。
如月 吾郎(きさらぎ ごろう)
弦太朗の祖父。バイク店「如月モータース」を経営し、高齢だがまだまだ若々しく、革ジャンを着こなしている。交通事故で両親を失った弦太朗を引き取り、親代わりとして育ててきた。サーキットのメカニックマンをしていた関係で全国を転々とし、弦太朗もその都度転校したが、それが彼の友達作りのきっかけになっている。豪放な性格は弦太朗にだいぶ影響を与えている様子。
弦太朗の両親
弦太朗が小学3年の時に交通事故で死去。両親とも何かの技術者だったらしいが、あまりにも専門的な内容に弦太朗と吾郎は当時関心を持たなかったため詳細は不明。後に発売された『GRADUATION』で中島かずきは「税理士と弁護士」と言及している。新しい友達を作ると大喜びしてくれたことが、彼の友情を大切にする心の原点となった。
ユウキの両親
第43話・第44話に登場。両親そろってテンションが高いコスプレ好きで、日替わりのコスプレを着て食事をするのが一家の定番となっている。そうした見た目とは対照的に、良くも悪くも常識的な面もあり、幼いころユウキが「宇宙の声」を聞いたことを信じられず、ジェミニが起こした騒動の際は、闇ユウキと本物が入れ替わっていることに気づかなかった。

ホロスコープス

「ゾディアーツ」などの設定は用語を参照。

我望 光明(がもう みつあき)
学園都市を建設し、若者の育成に尽力する天高の理事長。賢吾の父・緑郎や江本とはかつて志を同じくした仲間である。一人称は「私(17年前は「俺」)」。
自身の書いた著書『遥かなる銀河の呼び声』はユウキの夢に大きな影響を与え、NASAロシア連邦宇宙局を始めとする国内外の宇宙開発組織とのコネクションを持つなど、その社会的立場は大きいが、その一方でホロスコープスの司令塔という裏の顔も持つ。プライベートでは野菜スープを作るのが得意(このスープは最終回にて天高の食堂の新メニューに加わっており、弦太朗も最終決戦に赴く直前に食している)。
普段は「赤い部屋」と呼ばれる部屋で、丸いドーム椅子に居座って暗躍する幹部たちに指示を煽っている。時折瞳を赤く光らせ、催眠効果と思われる現象を起こすことがある。また、ホロスコープスに「超新星」を与えることが可能な他、立神と同じく他のホロスコープススイッチも使用可能。
優秀な働きをするホロスコープスには比較的寛容な態度を向け、敵であるフォーゼ=弦太朗に対しても一定の評価を示すなど、柔軟で器が大きい。反面、失敗を繰り返した者は容赦なく切り捨て、生徒たちを実験用のモルモット程度にしか見ていない上に、己の目的の為ならば周囲にどんな被害が起きようとも意に介さないといった冷酷な一面も持つ。星座の力と学園を比喩する節があり、初期の時点でフォーゼの存在を知っていた。一方でメテオの存在は認知していなかったようで「予想外のことが発生するのは宇宙では必然」と静観していたが、メテオの支援者(反ゾディアーツ同盟)の存在を知ったときには怒りを見せていた。
少年時代(1969年7月16日、アポロ11号打ち上げの日)に「星からの声」を聞き、必ずプレゼンターに会いに行くと誓っている。その為、自分自身がプレゼンターに会うことに拘り、ゾディアーツスイッチによる人類の強制的な進化を主張した。しかし、フォーゼシステムによる安全な航行方法を主張する緑郎と対立し、ゾディアーツスイッチが完成した直後に強硬手段により研究成果を強奪、自分を支持する江本を差し向けて緑郎を死に追いやった。なおこのときの事を賢吾に対して「君の父は私が殺した」とそのまま告白しているが、賢吾は「仲間の死に対する自責の念」の発露だと受け止めていた。
緑郎や江本、ライダー部らが提唱する「友情」「絆」を真っ向から否定し、ホロスコープスも「自分を守る衛星」且つ自らが全ての頂点に立つ事を当然の事としか認識していない。その一方で、江本が処刑された後に彼の事を想い、人知れず悲哀の表情を浮かべるなど、完全に友情を否定しきれていない一面も見せる。
最終話ではコアスイッチを破壊し賢吾を消滅させ、ラビットハッチを壊滅した翌日の始業式の日、天ノ川学園内にて最後のスピーチで自らの正体と目的を明かし、再度プレゼンターの元へ向かおうとする。しかし、弦太朗によってそれを阻止され、ライダー部員による彼からの「卒業式」を執り行う中でフォーゼと対決。「青春銀河大大大ドリルキック」を受けて倒れた。
その後、弦太朗と友情のシルシを交わして和解したが、超新星の影響で肉体はすでに消耗しきっており、最後の望みとして自らの願いを弦太朗達に代わりに果たしてくれるよう託し、弦太朗がそれを引き受けると安心したようにライダー部の前から姿を消す。その後、星空を見上げながら、プレゼンターの元に向かうという約束を守れなかったことを悔やみながらも生徒たちが成し遂げてくれると確信。「いつか生徒たちがそちらに行ったらよろしく頼む」と呟き消滅した。自身の消滅前にアクエリアスに変身してコアスイッチを修復したことで、消滅した賢吾の肉体は復活することとなった。
サジタリウス・ゾディアーツ
  • 身長:237cm / 体重:210kg
射手座の外見・能力を持つ。リブラの「ラプラスの瞳」により判明し、40話の段階で既に覚醒している。
頭部には12個の宝石が散りばめられた王冠を装備しており、馬の頭骨を頭に被り、背中に炎の翼の意匠を背負っている。また、腰にはホロスコープス達の星座のサインがついている。
左腕に弓「ギルガメッシュ」を装備し、右腕から「アポストロス」と呼ばれるコズミックエナジーで出来た矢を放つ。「アポストロス」はメテオストームを撃ち貫くほどの高い威力を持つほか、複数発を同時に曲射して弾幕を展開するなど応用が可能。格闘戦でもフォーゼ コズミックステイツとメテオストームを同時に相手にしても、圧倒する戦闘力を持つ。ただし、プレゼンターのもとにワープする際、攻撃力がゼロになってしまうのが弱点で、江本にこのことを突き止められていた。デザインコンセプトは「一人大寺院」。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』ではスペースショッカーの怪人として登場し、ショッカー戦闘員と共にゴーカイレッドと交戦した。
サジタリウス・ノヴァ
  • 身長:237cm / 体重:168kg
「超新星」によって変異したサジタリウス・ゾディアーツの超進化形態。
体色が赤へと変わり、左腕の「ギルガメッシュ」や王冠、背中の炎といった意匠が消え、代わりに身体の各部に黒い馬蹄のような形状の装飾を施したシンプルなシルエットが特徴。また額部分にはフォーゼ コズミックステイツ、メテオストームと共通する赤い複眼を持つ。
通常形態同様コズミックエナジーの矢を放つことができるほか、身体をコズミックエナジーに覆うことで自ら矢となり敵を射抜く能力を持つ。劇中ではこれを応用し必殺の飛び蹴りとして用い、コアチャイルドとして覚醒した賢吾の強力なバリアすら容易く突き破りコアスイッチを破壊、その身体を消滅させた。また耐久力も高く、フォーゼのロケット・エレキ・ファイヤー・マグネット・コズミックのリミットブレイクを立て続けに受けても倒れなかった。その反面、我望本人の命を削ってしまう諸刃の剣と言える形態である(そのため、我望本人は「これも自業自得だ、超進化の無理がきたという事だ...」と語っている)。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』ではショッカーの怪人として登場。最終決戦では仮面ライダーゼロノス ゼロフォームと交戦した。
仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!』では、フレイに召喚されて登場する。仮面ライダースペクター / 深海マコトを圧倒するが、駆けつけた仮面ライダーゴースト / 天空寺タケルとの共闘に形勢を逆転され、彼との絆を熱く語るスペクターを称えながら、最後はオメガドライブ・フォーゼ魂(ライダーロケットドリルキック)で倒される。声は本物と同じく鶴見辰吾が演じている(「友情出演」とクレジットされている)。
江本 州輝(えもと くにてる)
元OSTO研究員で緑郎や我望の旧友。現在は宇宙京都大学の教授となり、京都上空にあるザ・ホールを研究している。一人称は「私」[注 42]
京都の修学旅行を利用して訪問した賢吾を迎え入れ、ザ・ホールの秘密について解説した。ややくたびれた感じの風貌で柔和な人柄だが、研究者気質なため周囲が見えなくなる癖があるようで、連絡をした上で部屋に入っていた賢吾の気配にも気づかなかった。賢吾とは彼が修学旅行で京都に来るまで直接的な面識はなかったが、かつての緑郎と同じ言葉を自然に発した賢吾を見て彼の息子だと実感した。
我望とは現在でも年に一度合流し、3人が出逢った京都の庭園で緑郎の慰霊をする仲であり、彼のことを「太陽」、緑郎のことを「地球」、そして自身のことを「月」と評している。
第39話にて我望の要請で、宇宙特待生の特別講師として天高に招かれ、友子に興味を持たれた。
その正体はホロスコープスの一員で、実質的な一味のNo.2である。緑郎と争っていた人物であり、我望同様に時折瞳が赤く光る。
自らを「裁判官にして処刑人」と自負し、失敗した幹部の監視や処罰、ホロスコープスにとって邪魔者と判断した第三者の排除を任されている。また後半からは幹部がフォーゼに倒された際のスイッチャー・スイッチの回収とスイッチャーの記憶消去という後始末も担当している。創設期からのメンバーであるからか、我望から絶大な信頼を受けており、表向きは彼に対して対等の関係で接しているが、ホロスコープス内では「様」付けで呼んで敬っている。
その立場から他の幹部からも恐怖の対象として一目置かれているが、当人は「裁判官」であるためか、至って対等な接し方をする。そのため、速水にとっては我望と並ぶ恐怖の対象でありつつもさしたる屈託もなく話せる存在でもある。また、鬼島に対しては、未覚醒の頃から対立している速水と違い、彼の素質を評価しており、冷静かつ的確な助言をしていたが、彼がメテオストームに敗北したことを知った速水の策略によって、ゾディアーツ事件を調査する刑事の姿に擬態させられた鬼島をそれとは知らずに、ダークネビュラに転送した[注 43]
実は緑郎を裏切ってしまったことをずっと悔いており、我望に忠誠を誓う裏でコアチャイルドである賢吾を緑郎の息子としてその親戚に預けていた。そして、反ゾディアーツ同盟のタチバナとして秘密裏に活動し、密かに彼の野望を阻止する存在を育成する為成長した賢吾にゲートスイッチを、流星にメテオドライバーを託していた。スイッチ回収に協力していたのも、前述のサジタリウスの弱点を突きとめていたためであり、この我望を倒す一瞬のチャンスにかけていたことが46話で明らかとなった。また、処刑対象となった幹部達も密かにM-BUSに転送してその身を守っていた。
江本がヴァルゴであると知った友子をダークネビュラ(M-BUS)へ転送した後にフォーゼがコズミックステイツに変身できなくなったため、友情が今後の戦いの障害になると判断し、ヴァルゴとしてライダー部の賢吾を除く部員たちを忠告という形で襲い、ライダー部を一時解散へと導いた。その後、タチバナとしてラビットハッチに現れ、「単独でコズミックステイツになるためには、非情になるしかない」と弦太朗に特訓を行うが途中、ヴァルゴであることが露見し逆上したメテオをダークネビュラ(M-BUS)送りにした。その後、速水の「ラプラスの瞳」がスイッチの位置を特定するまでに進化したことで彼が実質自身の役割である「裁判官」を引き継いだことを感じ取り[注 44]、焦りを見せ始める。その後も弦太朗に特訓を行い、ついに単独でコズミックステイツに変身させる事に成功するが、「非情になったからではなく、仲間との絆で変身した」と語る弦太朗に対して彼らの友情の力を認め友子とメテオストームをM-BUSから解放すると、自分の正体と目的を明かし弦太朗と「友情のシルシ」を交わす。
しかし、その裏切りを知った我望の制裁を受けて重傷を負い、仮面ライダー部を避難させる。自らは賢吾に過去の過ちを告白し、更に重大な情報を彼に伝えようとするが、自分を追ってきたリブラとレオから賢吾を守るために満身創痍の状態で戦い、最後はレオに止めを刺されて死亡した。だがその死に顔は、最期にまた友達ができたことを喜ぶ、安らかな笑顔を浮かべたものだった。その亡骸は弦太朗達によって月面に埋葬された。
名前の「江本」は乙女(OTOME)のローマ字を逆読みしたもの[16]
タチバナについてはその他の人物(仮面ライダー部の関係者)の項を参照。
ヴァルゴ・ゾディアーツ
  • 身長:218cm / 体重:178kg
乙女座の外見・能力を持つ。先端に乙女座のサインが描かれ、背中に生やしている翼は飛翔以外にも展開して盾として使用可能。刃と羽飾りの付いた杖「ロディア」を武器とし、先端からバリアを発生させることも可能。
重力を捻じ曲げる事で空間を操作する能力を持ち、竜巻のようなテレポート・着弾した部分を消滅させる紫色の光弾・亜空間「ダークネビュラ」への転送を用いての処刑(実際にはM-BUSへの転送)などの能力を持ち、フォーゼ コズミックステイツのワープドライブはその能力に近いとされる。単体でフォーゼコズミックステイツとメテオストームを圧倒し、「ライダー超銀河フィニッシュ」をも軽くはねのけるなど、純粋な戦闘能力も非常に高い。
『フォーゼ&オーズ』の『フォーゼ編』における文化祭で一度対面していたため、流星を除く仮面ライダー部からはTVシリーズ登場前から存在を認知されて「羽根付き」と称されている。
スコーピオンとは逆に怪人態では声質と言動が女性[注 45]のものとなる(正体発覚後は声が江本になっている時もある[注 46])。古参のメンバーでは最初に覚醒した使徒[注 47]であり17年前から変身していたが、その時点で既に改心してコアチャイルドの賢吾を密かに保護していた。背中の翼は没案となったアクィラ・ゾディアーツのアレンジ、頭部の髪型は星雲を表現したもの。
速水 公平(はやみ こうへい)
天高の校長。物理学の博士号を持つ若きエリートで、レザージャケット・スポーツカーを愛用する爽やかでお洒落な二枚目。人柄も穏やか[注 48]で理知的なため特に保護者からの評判が良く、天高の人気の一因となっている。一人称は基本的に「私」[注 49]で、物事や相手の印象を天秤のように「重い」「軽い」と評する。
その正体はホロスコープスの一員。かつて宇宙物理学者を目指して研究を進めていた頃に、それに目を留めた我望からスイッチを手渡された[注 50]。7年前に、天高の生徒であった園田をスコーピオンへと覚醒させ、ホロスコープスに加えており、園田がフォーゼに敗北した後、彼女に替わって生徒へのスイッチ配布・観測を一任された。
彼のスイッチ配布は周囲に不満を抱いている生徒達に無作為に大量配布していた園田とは違い、素質のある生徒(中には不満や願望がある者も含まれている)にスイッチを配布して自ら直接指導する形を執っている。元より面倒見のいい性質や後述する慢心的な感情故に、敵であるはずの仮面ライダーに対しても直接指導したこともある。指導にはあえて本人たちが敵意を向ける人物に成り済まして、その感情の暴走を見定めるなど念入りに行い、彼らからは「マスター・リブラ」と呼ばれている。
表向きの人柄とは裏腹に、その本性は功名心や自己顕示欲の塊のような非常に屈折したものであり、天高の生徒を我望ひいては自分の駒としか見ておらず、見込みが無くなれば冷酷に切り捨て、自分より下の立場の者には常に横柄な態度で接している[注 51]。プライドや虚栄心・自己過信も強く、自分の失敗を自覚しながらも仲間の前では虚勢を張る為、軽蔑を買う事も少なくない。また、自分の立場を脅かす者を毛嫌いしており、敵味方問わず気に入らない者はどんな手を使ってでも排除しようとする。上記の性格からか、他の幹部とは基本的に折り合いが悪く、特に天高生徒のホロスコープスからは表と裏のギャップからか反発されることが多い。また、「星からの声」を聞いた経験がないことから、我望からも見下されているようである。
園田がダークネビュラに送られた後、表面上は平静を装いながら自分を監視するヴァルゴを警戒。さらに度重なる生徒(ゾディアーツ)の進化の失敗、予想だにしなかった鬼島の覚醒など自分の立場の危うさに焦りの表情を見せる。当の鬼島からも完全に舐めきった態度を向けられており、自身も彼のなぞかけを「下らない駄洒落」とあからさまに嫌悪するなど敵意を隠すことなく対立し、表面上は同志ながら常に一触即発の状態であった。また、我望が自分よりも鬼島を信頼することにも「私の扱いが非常に軽い」とフラストレーションを増幅させていた。後に鬼島がメテオストームに敗北した際には、好機とばかりにその隙を突き、彼が落としたキャンサースイッチを奪い取る形で回収。それまで幾度も苦汁を舐めさせられた意趣返しとして、幻覚能力でヴァルゴを欺き、独断でダークネビュラに転送させ、排除に成功した[注 43]。なお、回収したスイッチは「彼がメテオに敗北した際、偶然回収した」とヴァルゴに報告している。
第34話で、京都でのザ・ホール消滅任務を成功させたもののフォーゼに敗れたことでダークネビュラ送りにされそうになるが、その際の極限の恐怖心により「超新星」が覚醒、他人の星の運命を見る「ラプラスの瞳」を会得したことで処分保留となり[注 52]、翌話から早速、今まで滞っていたはずのホロスコープスの覚醒をいとも容易く成し遂げるという成果を見せ、同時に自己過信や傲慢さをますます増長させた為、立神から時折そのことを踏まえた皮肉や嫌味を吐かれていた。一方で、古参でありながら我望の目的やコアスイッチの存在、ヴァルゴの素性および変身者である江本については一切知らされておらず、我望にたびたび疑念を抱くようになる。
終盤、自己保身と罪悪感からピスケスの候補者である蘭が覚醒しないよう保護するために我望を裏切り、仮面ライダー部に寝返る素振りを見せるが、後にライダー部を騙すための芝居であることが判明。その一連の行動は(ピスケススイッチの性質上)蘭に自らスイッチを押させるための策謀であり、レオと協力して蘭からスイッチを奪取し、12個のスイッチを揃えることに成功する。
だが最期はプレゼンターへのワープを試みて無防備になったサジタリウスを庇いライダー超銀河フィニッシュを受け、自身の存在の「重さ」を我望に訴えつつ、本物のダークネビュラの衝撃波に飲み込まれ爆死した[注 53]
リブラ・ゾディアーツ
  • 身長:238cm / 体重:203kg
天秤座の外見・能力を持つ。錫杖「ディケ」による棒術を得意とする。幻を操り幻惑する能力を有し、地面をディケで叩く事によって自分や自分のそばにいる人物を相手や第三者に別の人物だと誤認させる幻覚を見せる。ただし変身した人物の能力まではコピーできない[注 54]。主に相手を挑発したり混乱させたりするために使用する。また自分の姿を消したりと、様々な応用を見せる。その他にも物体を浮遊させる念動力・短距離を瞬間的に加速し移動する連続加速能力・頭部から放つ強力な電撃など不可思議な力で相手を翻弄する。また、この電撃はゾディアーツの理性を奪って錯乱させる作用もある。
攻撃力・防御力が特別に高いわけではないが、フォーゼ・メテオを同時に相手しても二人を翻弄する実力を持つ。また「超新星」の力・ラプラスの瞳によって他者の星の運命、すなわちゾディアーツとしての素質を特定することが可能となり、容易にホロスコープスの素質を持つ者を発見することが可能になった。その後もラプラスの瞳は進化し、ホロスコープススイッチの所在位置さえも把握できるようになったため、裁判官の役割は江本が処刑される少し前に速水本人はおろか、江本・我望らの意図がないまま速水が引き継ぐことになった。古参のメンバーで、2番目か3番目に覚醒した使徒。既に7年前に暗躍して、当時天高の生徒だった園田をスコーピオンに進化させた。
デザイン上は、頭の触覚と、背中の羽はカミキリムシをイメージしたもの。
立神 吼(たつがみ こう)
我望を護衛する、彼の秘書兼ボディーガード。一人称は基本的に「俺」だが、我望との対話の際は「私」になる。
ホロスコープスの一員になる以前はアウトローとして生きてきたが、我望の持つスイッチの力に魅了され、現在に至る。我望に絶対服従を誓っており、彼へ危害や裏切り、あるいは無礼を働いたと判断した対象は独自の判断で徹底的に排除する。彼のためならば自分が死ぬと分かっていても惜しまない覚悟を持ち、流星からは「自ら滅びを認める男」と評された。「酒は静かに1人で飲む」というワイルドにして一匹狼気質な雰囲気を持つ。常に右手に持つ胡桃を弄っており、これに彼の感情が表れている。本人曰く、手加減は性に合わないらしい。
他の幹部のスイッチも扱える特異体質の持ち主で、自身の戦闘力によって元の持ち主よりもその能力を引き出すことが可能である。生身での戦闘力も速水の変身したリブラと数名のダスタードを相手に取っても上回る程。更に冷静な判断力も兼ね備えており、既に数体のホロスコープスが倒された事実を受け止めて、フォーゼを警戒しており、未だにフォーゼを軽視する速水に忠告している。また、カプリコーンの能力によって、コアスイッチの探索が可能となると考え、我望に提案し、コアスイッチが現存することの証明に貢献している。その一方で、自分以外の人物が我望に高く評価されることを嫌うなど彼自身も自信過剰な気があり、弱者と見なしたメテオに対して己の力を過信して反撃されたり、我望に馴れ馴れしく接していながら彼から賞賛の言葉を得た弦太朗に対して、普段の冷静さを失う程の怒りを見せ襲撃したこともある。
古参である速水のことを軽蔑しており、互いに相性は良くないが「我望への忠誠心」という面は共通していることから、互いにある種の仲間意識はあり、共闘時は息の合った連携を見せることも少なくない。しかし、我望にわずかでも疑問を抱くだけで怒りを露にするため、その異常な忠誠心を「単細胞の忠犬獅子公」と評されている。
組織を裏切った江本を粛清する前は処刑人の役割、粛正した後はNo.2の座をそれぞれ引き継ぎ、終盤には、速水の情報からラビットハッチの場所を突き止め、我望と共に破壊する。我望を除くホロスコープスメンバーの中では最後まで彼に追従し続け、最終決戦のメテオとの一騎打ちでも、劣らぬ戦闘力で圧倒するが、カウンター攻撃で怯んだ隙に「メテオストライク」を受けて敗北。自分を破った流星に怒りを抱きつつ、進行しつづけるゾディアーツ化の影響で[注 55]黒い粒子状の塵となって消滅した。
レオ・ゾディアーツ
  • 身長:242cm / 体重:213kg
獅子座の外見・能力を持つ。体色は白で、青黒い鬣・鋭い鉤爪を備える。フォーゼ コズミックステイツ・メテオストームを単独で圧倒し、「メテオストームパニッシャー」も軽くはねのけるなど、ホロスコープスの中でも純粋な戦闘力に特化している。その強さはタチバナも「強すぎる」と恐れ、サジタリウスによって致命傷を負わされていたとはいえ、ヴァルゴをも圧倒した末にトドメを刺したが、最終話でメテオとの決戦では打ち砕かれた。
立神自身の武術と、両手の鉤爪や両前腕部から伸びるクローを用いた斬撃による接近戦を得意とする。高速移動も可能。中・遠距離の敵に対しても、口から放つ咆哮弾で対応可能。通常のダスタードに加え、専用のレオ・ダスタードを生み出す能力をも持つ。
さらに我望から預かったフォーゼに倒され回収された幹部のスイッチで別のホロスコープスに変身することができ、相手や状況に合わせてを変幻自在な戦法を使う。他幹部の姿になっても基本的に性格は変化しないが、唯一カプリコーンに変身したときは、後述の五藤東次郎に指導を行ったこともあってか、ロックミュージシャンらしくノリのいい性格に変化していた。本編では最後まで「超新星」を使用していない。古参のメンバーでは、2番目か3番目に覚醒した(リブラとどちらが先に覚醒したかまでは説明されていないため)。
変身後の姿としてはTVシリーズ初期から登場しており、『フォーゼ&オーズ』の『フォーゼ編』にてTV本編での役割が先行して描写されていた。
デザイン上のイメージソースは白獅子仮面
園田 紗理奈(そのだ さりな)
物語開始時点での2年B組の担任で、22歳。担当は古文。天高の卒業生(平成16年頃)で、速水の教え子でもある。一人称は「私」。
容姿端麗で、この学園では珍しくどんな生徒に対しても対等に接する優しい性格のため、生徒からの評判は良いが、「園ちゃん」の愛称で呼ばれるなど、教師というよりも友達のような感覚で見られている。個性的過ぎる生徒達に手を焼かされている上に、愛称で呼ばれることを快く思っておらず、呼んだ生徒には常に注意・訂正させているが、一向に止まないことも悩みの種の一つである。
その正体はホロスコープスの一員。天高の生徒だった7年前に、速水から資質を見出され、カニスミノル・ゾディアーツとして変身を繰り返した末、スコーピオンとして覚醒した。
生徒に見せる顔とは正反対に、その実エリート意識が強い選民思想の持ち主である。上昇志向が強く、ホロスコープス内では教育係である速水を見下して煙たがっている一方、我望を「王」もしくは「救世主」、「太陽」と比喩して崇拝している。また、速水からはかつてのゾディアーツの姿から「子犬ちゃん」とも呼ばれているが、本人は嫌がっている。
物語開始時点でスイッチを散布する役割を受け持っており、めぼしい相手を見つけてはスイッチを配って回り、ゾディアーツ化した生徒を支援。障害であるフォーゼへの妨害行為も行っていた。
後にフォーゼの存在に業を煮やし、直接的な排除を計画。毒針攻撃でライダー部員達を苦しめ、戦闘においても我望から授けられた「超新星」によってスコーピオン・ノヴァに変身し、フォーゼを圧倒するが、「ライダーロケットドリル大宇宙キック」を受けて敗北。リブラの能力で正体の露見は免れたが、その失態から我望にスイッチを没収され、前線から外される。その後も今まで通り温厚な教師を装いつつもフォーゼ=弦太朗を逆恨みするようになり、速水の「再教育」を受けながら幹部への返り咲きを狙い続けていた。
やがて名誉挽回を我望に訴え出て再びスイッチを手にするも、今度は新たに出現したメテオに圧倒され、「スターライトシャワー」を受けて敗北。元の姿に戻った際は後ろ姿しか見えなかったため、賢吾らには正体が女性であることしか露見しなかったが、この失態によって我望に完全に見切りを付けられ、ヴァルゴによってダークネビュラへ転送された[注 56]。残されたスイッチは我望が回収している。
表向きは「病欠→体調不良による辞職」扱いとなり、ライダー部に正体を知られぬまま姿を消したが、後に速水がライダー部に寝返るふりをした際に彼女の正体も話している。
かつてはユウキのように素直で純粋な性格だったらしい[注 57]
『小説 フォーゼ』
スコーピオンゾディアーツになるきっかけを作ったのが、共に宇宙飛行士を目指していた親友の天野ツバサ(あまの つばさ)の死であることも明かされており、エリート意識の強い選民思想の性格は彼女ではなくツバサの死によって形成された彼女の別人格が生み出したもの。それをM-BUSに隔離されている間にヴァルゴ=江本に付着したSOLUの欠片に負の感情を吸収するモデルにされた。フォーゼとメテオに救出された後、ホロスコープスの壊滅により意気消沈するが、実家の定食屋の手伝いをするため、種子島に向かった。仮面ライダーイカロスらが引き起こした事件では、事情を知り種子島を訪れた弦太朗によって自身が抱えるトラウマと向き合うことを決心する。
スコーピオン・ゾディアーツ
  • 身長:234cm / 体重:187kg
蠍座の外見・能力を持つ。四肢の先と後頭部に備わった毒針から、生体組織を腐食させるコズミックエナジーを含んだ特殊な毒を発生させる。毒の調合は自在で、進行の度合いを自由に調節可能。この他にも、瞬間移動・破壊光線といった能力を備えるがこれらに頼らずとも体術に長け、特に柔軟な身のこなしと切れのある足技を活かした格闘戦を得意とする。
怪人態では一人称(私)以外は、声質も言動も男性[注 58]のものとなる[注 59]。古参のメンバーでは4番目の使徒として7年前に覚醒した新米。そのため、リブラなど仲間内から見ても立場は低い。ダークネビュラ送りとなったことで彼女は処刑されたと思われていたが、後述の通り江本の手でM-BUSに送られたため、古参メンバーの中では唯一生き残っているため、TVシリーズ終了後にフォーゼとメテオの手によりM-BUSから救出された[注 60]
『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』ではスペースショッカーの怪人として登場、宇宙刑事ギャバンtype-Gと交戦している。
スコーピオン・ノヴァ
  • 全長:286cm / 体重:271kg
我望から授けられた「超新星」によって、下半身が巨大なサソリとなった強化形態。よりパワー・スピードが上昇し、強靭な尻尾を自在に操ることによる戦法を得意とする。
デザイン上のモデルはスコーピオンキング
鬼島 夏児(きじま なつじ)
天ノ川学園高校2年で、落語研究会部長。芸人として磨いた観察力とイメージ力によって他人の動きを模倣して習得することができる。
落語をこよなく愛しているからか[注 61]普段から江戸弁、噺家[17]口調であり、一人称は基本的に「あたし」だが時々「俺」になる。
落語家らしく朗らかな半面、自分の力を愉しみ、他者を蹂躙する腹黒い本性を持つ男(美羽に「根性の曲がった子」、賢吾に「完全な愉快犯」と称されている)。また、「笑わせるね」の口癖と共に相手を嘲る癖を持つ。
ある日、たまたま通りかかった2年B組の後任教師・宇津木遥に扇子が当たったことでそれを取り上げられ、これを期に彼女を憎むようになる。そして、リブラが紛失したスイッチを偶然拾い、彼女の動きを模写するためにキックボクシングのトレーニングを重ね、ペガサス・ゾディアーツとなって様々な格闘家を襲撃し、その罪を宇津木に擦り付けようとしていた。だが、流星の推理(ヴァルゴの発言・フォーゼやメテオとの戦闘中で磁気嵐に入ったことによる腕時計の狂い・脇腹を負傷するなど)により正体を暴かれ、直後にラストワンに到達する。リードする宇津木の型を真似たフォーゼの攻撃に怯み、マグネットステイツの「ライダー超電磁ボンバー」を受けて一度は敗北したが、その直後にラストワンを超越し、抜け殻となっていた鬼島自身の体をヴァルゴが吸収させたことでキャンサーへと進化を遂げ、新たなホロスコープスの一員となった[注 62]
我望には忠誠を誓うものの傲慢かつ不敵な性格な上、ホロスコープスとなる過程で全く助力を受けていない速水には「十二使徒になった以上は同格」と不遜な態度を取っており、相性は非常に悪い。
ホロスコープスとなってから短期間でキャンサーの力を引き出す異能ぶりを我望に評価され、卒業式開始寸前で直接のスイッチ配布を許されるようになる。不満を抱えつつもゾディアーツとしての素質を持つ生徒に配布する[注 63]のは速水と一緒だが、スイッチャーに対して直接指導を行う速水と異なり、彼の場合は、自ら手を下さず生徒自身の力で成長させ、ライダーとの戦闘時にそのゾディアーツを護衛するという形式をとっている。ただし、新参者であるためか、リブラが配布したスイッチであっても護衛を任されている。
自身の正体を暴いた流星に対しては当初こそ怒りを見せていたが、彼の本質を見極めると同時に「流ちゃん」と呼び仲間にしたい程能力を買うようになり、更には流星がメテオであることを突き止めた。しかし、最終的にはメテオストームに圧倒され、「メテオストームパニッシャー」を受けて敗北し負傷。何とか逃走して我望にメテオの正体を報告しようとするが、その際に落としたスイッチを対立していた速水に取られてしまう。「メテオの正体」という情報を盾にするも速水には通じず[注 64]、リブラの能力によって我望に追求している刑事[注 65]の姿にされた鬼島は「これ以上、我望様の手を煩わせたくない」というリブラの進言を聞き入れたヴァルゴによって刑事の姿のままダークネビュラへ転送されてしまった[注 43]が、TVシリーズ終了後にフォーゼとメテオの手によりM-BUSから救出された[注 56][注 60]
レギュラー陣では登場した期間が最も短い幹部だったが、個性豊かなホロスコープスの面々でも特に異彩を放っていた事から注目を浴び、12人の内で唯一、直筆サインプレゼントの機会が設けられた程である。
『小説 フォーゼ』
フォーゼとメテオに救出された後、後にタウラスとなった杉浦と共に天高に復学。M-BUSに隔離されている間に意識があったためか、卒業式の前に天野ツバサ=仮面ライダーイカロスと牧瀬弘樹(まきせ ひろき)=ピクシス・ゾディアーツら5名が起こした事件に気づくことになり、プロム当日には避難誘導を買って出る。流星との関係はホロスコープス時とは違い関係は修復されている。
キャンサー・ゾディアーツ
  • 身長:228cm / 体重:188kg
蟹座の外見・能力を持つ。ペガサスの時から継承しているキックボクシングスタイルを主体とするが、その力は本人ですら「比べ物にならない」と言うほどパワーアップしている。落語家気質な口調は変わらず、戦闘中であろうと常に様々な語彙・洒落・謎かけをする癖があり、コメディタッチな一面もある。
フォーゼのあらゆる物理攻撃も意に介さない硬度を持つ全身の外骨格、振り払っただけで柱はおろかフォーゼのシールドモジュールをも寸断してしまう切断力を持つ左腕の巨大なハサミと、攻防共に優れている。ただし、ハサミを封じられると攻撃手段を失って劣勢になり、また装甲は物理攻撃には強いが、ファイヤーステイツの高熱までは防げない。
ホロスコープスとなってから短期間でその力を引き出しており、泡を噴射して姿を隠す、白いリング状に変えて抜き取った人間の生体エネルギーを断ち切ることで吸収する[注 66]といった能力を獲得。この能力を用い「自分を笑わせればよし、さもなくば魂をもらう」という「地獄大喜利」を展開する。さらに「超新星」を我望から受け取らずとも自ら覚醒させ、キャンサー・ノヴァへの変身能力を発揮した。
デザインモチーフはシオマネキハナサキガニ
キャンサー・ノヴァ
  • 全長:280cm / 体重:265kg
自ら覚醒させた「超新星」によって、全身が巨大なカニとなった強化形態。巨大化によりパワー・スピード・防御力が上昇し、巨大なハサミを振り回すことによる戦闘を得意とする。覚醒が不完全なため、長期の使用は内部崩壊を起こす危険性がある。
山田 竜守(やまだ たつもり)
交換編入生として朔田流星と入れ替わりで昴星高校に編入した弦太朗達の元クラスメイト。第31・32話に登場。一人称は「僕」。天高では演劇部に所属していた。
交換編入生として授業に臨む一方、うさぎ座のゾディアーツとして昴星高校に潜伏していたが、後にアリエスとして覚醒。昴星高校の教師・生徒全員を支配下に置き、自分の台本[注 67]に沿った役柄を半強制的に演じさせ、演技の拙い、あるいは自分に逆らった人間を「眠りの刑」に処す恐怖政治を布いていた。
かつては大人しい性格の本の虫だったが、スイッチの力に魅せられて、人の尊厳を無視する傲慢な性格に豹変した。自らを指導した速水はおろか我望をも見下しており、何時まで経っても我望に謁見しなかったため、ヴァルゴの能力で強制的に引き立てられた。しかし、当の我望からは独創的な演出であることを理由に評価され、引き続き昴星での活動を許可された。DC版では比較的(他の構成員と比べて)温和なヴァルゴにさえ「自分勝手な男」と陰ながら批評され、違反行為を見逃しながらも赤い目で釘を指す我望を前に全く動じないという、その不遜さを更に強調される。
二朗の意識を回復させることを条件にフォーゼから自分を守るよう流星と取引し、彼が弦太朗の命を奪う要因を作った。その後、約束どおり二郎を回復させ、更に自分に逆らう仮面ライダー部を処刑しようとする。
しかし、友との絆により復活を遂げた弦太朗が新たに変身したコズミックステイツの怒涛の攻撃に成す術もなく圧倒され、「ライダー超銀河フィニッシュ」を受け敗北。スイッチはヴァルゴに回収され、自身はスイッチの力に飲み込まれた影響で記憶の殆どを失い[注 68]、病院で長期間の眠りにつくこととなった。
アリエス・ゾディアーツ
  • 身長:235cm / 体重:209kg
牡羊座の外見・能力を持つ。初登場ではホロスコープスのクロークを着用していなかったが、我望との謁見後、正式にホロスコープスに加入したためか着用するようになる。この状態では一人称が「余」に変わる。
朔田流星が井石二郎を助けるために必要な存在。メテオ初登場時から、このゾディアーツの登場を示唆していたが、このゾディアーツに進化したスイッチャーは存在しないため、流星は通常のゾディアーツから進化させようとしていた。しかしキャンサーの撃破後、六番目のホロスコープスとして昴星高校にて暗躍していたことが判明する。
手にした杖「コッペリウス」から放つオーラにより、人間の生体活動を鈍らせることで昏睡状態に陥らせたり、逆に生体エネルギーを活性化させ、昏睡状態の人間を覚醒させることが可能。その干渉力は強力で僅かでも触れれば同格の十二使徒すら意識を保つことが困難になり、さらにこの能力を応用することで、変身者の生体エネルギーに直結するフォーゼのスイッチを無力化することが可能である。その能力から「眠りの使徒」と呼ばれている。なおこの杖には能力以外にもエネルギー弾を放つ機能がある。
強力な能力を誇るが身体能力は余り高くなく、能力発動前に畳み掛けられると追い込まれてしまう。言うなれば杖自体に能力も戦闘力も依存していたが、三度目の戦いでは「超新星」によって、アリエス・ノヴァ[18]となった。
アリエス・ノヴァ
怒りの「超新星」によって、変異した強化形態。通常形態から角とマントが変化しており、頭部から光弾を連続発射する。
五藤 東次郎(ごとう とうじろう)
本編に登場する2日前に天高に転入して来たJKの中学生時代の友人で、「ゴッド」と名乗るロックンロール好きなギタリスト。一人称は「俺」。第35・36話に登場。
頭髪を逆立ており、ファストフードが好物の大食漢である。かつてJKとともにバンド「ジーンゴッド」を結成していたが、共に才能がないことを周囲から酷評され、挫折した過去を持つ。
リブラの「ラプラスの瞳」によりこと座の奥に隠れていた山羊座の「星の運命」が見えたことで覚醒を遂げ、その力を利用してJKと再び「最高のバンド」を組もうと持ちかけた。
スイッチの力に魅入られてしまってはいるが、その行動原理は純粋に「親友JKとの夢を叶えること」である。再会したときには何の躊躇も無く幹部クラスのスイッチを自慢げに見せており、JKが異論を唱えてもあくまで夢を後ろ盾にするだけで直接的な暴力で従えようとせず、JKとの友情を大切に思う心だけは失っていなかった。
天高の生徒達を洗脳し、「ジーンゴッド」再結成ライブを行おうとするがJKの心変わりにより阻まれた上、復活したフォーゼ コズミックステイツに圧倒され、「ライダー超銀河フィニッシュ」を受けて敗北。直後、スイッチと共にヴァルゴに回収された。しかし「コアスイッチが現存することを証明する」という大きな働きを我望が評価したため、ダークネビュラ行きは赦免され、ホロスコープスに関する記憶を消された状態で元の学校生活に戻っていった。その後も一緒に学園を散策するなどJKとの親友としての交友は続いている。
カプリコーン・ゾディアーツ
  • 身長:233cm / 体重:219kg
山羊座の外見・能力を持つ。エレキギター型の「多弦琴ウルク」から、音波による高い破壊能力を持った衝撃波を放ち、音波で人間を興奮状態に陥らせる能力を持つ。さらに、音を実体化させる能力で五線譜型のエネルギーを敵に巻き付け封じたり、音符を爆弾に変えて攻撃することも可能。初戦では力がうまく使いこなせず苦戦していたが、彼の潜在能力に興味をもった立神の指導により、短期間で能力を向上させている。
このギターの演奏には他にも不可思議な作用があり、本人の下手な演奏は勿論、音痴だったJKの歌もプロのように聞こえ、さらには他のホロスコープスのスイッチを共鳴させるという現象を起こしている。後に我望から与えられた「超新星」によってこのスイッチの共鳴能力を強化され、コアスイッチが現存することを証明した。
モデルは布袋寅泰高見沢俊彦THE ALFEE)などのミュージシャン音叉
エリーヌ 須田(エリーヌ すだ)
天高3年生。アメリカからの転校生で、成績・スポーツ・容姿共に優れた才女。一人称は「私」。第37・38話に登場。「宇宙飛行士選抜試験」を間近に控えた弦太朗と出会い、意気投合する。日本語には慣れておらず、片言で話したり、よく言い間違いをする。
父は宇宙飛行士だったが、パフォーマンス力に秀でた同僚に宇宙行きのチャンスを奪われ、結局一度も宇宙に行くことなく引退している。生半可な覚悟で宇宙飛行士を目指す人間を嫌悪しており、成績優秀で誠実な賢吾には仲間意識を持つ一方で、一見軽そうなユウキは資格がないと言い、初対面のときから敵視している。
弦太朗と出会った時点で既に覚醒を遂げており、ゾディアーツの力は「人間が宇宙で生きるための体」として受け入れている。 自分の能力で賢吾を治癒したり、正体を知った弦太朗に「人間の実力で試験に臨む」と約束したりとホロスコープスの中でも良心が垣間見え、その親友となった弦太朗がフォーゼであると知ったときは「聞かされてなかった」と速水に怒りを露にした。また「私は我望先生の部下」と発言するなど、速水には従わないスタンスを掲げつつも、フォーゼとメテオとの対戦の際に素直に共闘している。
選抜試験中にユウキが不正を働いたと怒りに燃え、最終試験でユウキを陥れるが、これは宇宙飛行士への適性を見るための試験官からの指示であったことを弦太朗に知らされたことで自分の過ちに気付き、怪我を負わせてしまったユウキを治癒して真剣勝負を行う。結局試験には同時に合格しわだかまりを解く。
しかし敬愛する我望を裏切ることはできず、自分がホロスコープスである限り弦太朗達と友人になることは許されないと自覚もしていたため、試験直後のフォーゼとの一騎討ちで本気で戦わず、自ら倒されることを選んだ。その後、タウラスの特定に貢献したことでダークネビュラ行きは免れ、ホロスコープスになってからの記憶を消された。これにより弦太朗たちのことも忘れてしまうが、宇宙を愛する者同士として改めて出会い、友人となった。その後、経緯は不明だが試験合格を辞退した模様。
アクエリアス・ゾディアーツ
  • 身長:231cm / 体重:187kg
水瓶座の外見・能力を持つ。鞭「ネクタル」を武器として振う他、両肩の水瓶から流れる水で自身や他人を治癒する能力を持つ。これにより、リミットブレイクをいくら受けても瞬時に再生することが可能で、その効力は有機物から無機物までと多岐に渡る。水瓶は片方だけでも機能するが、両方を同時に破壊されると能力が機能しなくなる。
立神が変身した際には、ネクタルの破片を付着させた対象を追跡する能力を披露した。
杉浦 雄太(すぎうら ゆうた)
天高3年生で天高生徒会副会長。エリーヌ同様宇宙飛行士選抜試験の参加生徒の一人として第37話より登場。特技はゴルフ。一人称は「僕」。
試験の際に「ラプラスの瞳」によって牡牛座の「星の運命」が見えたことで覚醒。元々は生真面目で生徒の個性を尊重する人物だったが、とある札付きのワルと称される不良4人組[注 69]に怪我を負わされ入院した生徒会会長・壬生彩加(みぶ さやか)の代行として会長の職に就任するや独裁者的性格に変貌。彼女の「学校とは本来ルールを守るよう教えるところである」という理念を受け継ぎ、「天ノ川学園法度」という異常に厳格な校則を制定し、全校生徒に規律遵守を強制する恐怖政治を敷くようになった。秩序を重んじる性格ゆえか、速水には従順[注 70]。その一方でメテオとのゴルフ勝負に敗北した際には、事前に取り決めていた筈の約束を反故にしてメテオを操るなど卑怯な一面も見せた。
スイッチの影響かは不明だが、劇中で人間離れした身体能力を見せており、ブレイクダンスでJKを、ダブルダッチで弦太朗を上回る技術[注 71]を披露している。
実は彩加に恋愛感情を抱いており、自分が不良達に対し学園の校則に肖った寛大な処置をとったばかりに、非行が増長した彼らを止めようとして彼女が重傷を負った事で、その罪悪感や後悔が法度制定やホロスコープス加入へと走るきっかけとなった。弦太朗によりその事情が明かされると同時に、彩加自身から説得された事で自分の過ちに気づき、ライダー部一同と和解したが、直後に現れたヴァルゴに反抗したため、ライダー部員と彩加の前でダークネビュラに送られてしまい、スイッチはヴァルゴにより回収されたが、TVシリーズ終了後にフォーゼとメテオの手によりM-BUSから救出された[注 56][注 60]
タウラス・ゾディアーツ
  • 身長:228cm / 体重:220kg
牡牛座の外見・能力を持つ。持ち前の体躯とパワーを生かした接近戦を得意としているが、杖「グアンナ」を振るうことで、他人の行動を当人に書かせた誓約書通りに制限することができる。また、人間の魂を抜き取り、抜け殻となった肉体を自在に操ることも可能[注 72]。抜き取られた魂は杖が破壊されると同時に元に戻る。
デザインコンセプトは和の
闇ユウキ(やみユウキ)
双子座の「星の運命」を持つ者であることが判明したユウキが、レオとリブラによって無理矢理ゾディアーツスイッチを押させられた結果、彼女から分離した闇の人格(正確には理性や常識又は良心の抑制がない人格)。一人称は「あたし」。
容姿はユウキそのものだが、白い仮面[注 73]のような不気味な顔を持つ[注 74]。立場が逆転すると闇ユウキが本物と同様の顔になり、本物のユウキは白い仮面のような顔になる。
性格は無邪気ないたずらっ子だが、ユウキの願望を歪んだ形で実現させ、自分が本物に成り替わろうとする凶悪さも秘めている。「星からの声を聞いた」というオリジナルのユウキの言葉に対し、我望が何かを見い出したらしく、その分身である彼女をいたく気に入り、ヴァルゴに変わる新たな宇宙へ行くパートナーと考えていた。
立場が逆転したユウキを生け贄にジェミニ誕生の儀式を開始するが、弦太朗の必死の呼びかけにより阻止された挙げ句、本物のユウキが元に戻ってしまう。そのことから自暴自棄になりフォーゼと対峙するものの、最期はコズミックステイツの「ライダー超銀河フィニッシュ」を受け消滅し、スイッチは立神に回収された。
城島ユウキについては仮面ライダー部の項を参照。
ジェミニ・ゾディアーツ
  • 身長:218cm / 体重:182kg
双子座の外見・能力を持つ。こじし座のゾディアーツから進化した[19]。覚醒の際にはスイッチャーの肉体と人格が光(本物)と闇(ゾディアーツ)に分離し、互いの淘汰の結果、どちらか片方だけが残るという特殊なゾディアーツ。前述の通り変身者は闇ユウキだが闇ユウキの目論見(本物をフォーゼに完全消滅させる事)により、闇ユウキから奪ったスイッチを手にした本物のユウキが一度だけはずみで変身した[注 75]
高エネルギーを操る能力を持ち、投げつけると即座に爆発する赤いカード「リュンケウス」と任意のタイミングで起爆できる青いカード「イーダス」を武器に使う。またコミカルな動きながらフォーゼやメテオの攻撃を軽々と捌くなど格闘戦にも強い。
デザインモチーフはクラウン
ジェミニ・ノヴァ
「超新星」によって出現する分身体。通常の戦闘も可能だが、爆発エネルギーが圧縮されているので自爆も可能。この能力でメテオに大ダメージを与えたが、再戦時にフォーゼに使用した際には流星から渡されたメテオストームスイッチの力によって無効化された。46話ではレオが仕掛けた罠として登場した。
黒木 蘭(くろき らん)
詳細は仮面ライダー部の項を参照。
ピスケス・ゾディアーツ
  • 身長:227cm / 体重:199kg
魚座の外見・能力を持つ。アンドロメダ座のゾディアーツから進化した[19]。水流による攻撃や、地面に水のように潜りこみ高速で泳ぐことができる。また変身者である蘭が得意とする合気道なども使用し、近距離戦闘に長けている。完全覚醒した際には体を液体化する能力にも目覚めレオ・ゾディアーツと互角以上の戦いを繰り広げた。
覚醒当初は蘭に進んで変身する意思がないという不完全な覚醒状態である為スイッチの本来赤い部分が青になっており、ハルを助けるために蘭が自分の意志でレオと戦うと決意した時に本来の色に変化した。これは、ピスケススイッチはスイッチャー本人が自分の意志で変身しなければ完全に覚醒できない、ゾディアーツスイッチの中でも最も厄介な仕様となっているからである。
蘭がホロスコープスへの参加を拒否したため、ホロスコープスの証であるクロークを着用することはなく、東映公式サイトでもホロスコープスの一員としては記載されていない。

仮面ライダー

本作品のキーアイテム「アストロスイッチ」の力で変身する戦士の名称。元は都市伝説とされている戦士の通称で弦太朗や友子は「人知れず人類の敵と戦う戦士」と言っている。フォーゼとメテオには、仮面ライダースーパー1の特徴である『宇宙』と『拳法』がそれぞれ要素として組み込まれている。

仮面ライダーフォーゼ

如月弦太朗がコズミックエナジーを浴びることで変身する仮面ライダー。元々賢吾は単にフォーゼと呼んでいたが、弦太朗は仮面ライダーという存在を知ってから仮面ライダーフォーゼと名乗っている。

フォーゼの名前の由来は「4(フォー)」と「0(ロ)」に、「変身(メタモルフォーゼ)」を掛けた語呂合わせである[13]

製作者は賢吾の父である歌星緑郎博士。人類がプレゼンターとの接触を試みるにあたって人体に負担のかからない手段として開発されたシステムであり、スイッチとコズミックエナジーを利用して変身するという点ではゾディアーツと特徴を共有する。

右肘・右膝・左膝・左肘の関節部分に位置するユニットにはそれぞれ○・×・△・□といった幾何学模様[注 76]の意匠が見られ、各所に対応したモジュールを武装するフォーゼモジュールシステムを戦闘スタンスとし、戦術に合わせて換装することで様々な戦況に対応できる汎用性を備える。更に変身する弦太朗の主戦法である我流の喧嘩殺法と相まって、優れた戦闘能力を発揮する。宇宙服としての機能も持ち、変身後は月面や宇宙空間での活動が可能。背部にブースターを装備しており、推進剤噴射による姿勢制御や加速による攻撃力増強など多岐にわたって使用される。変身中は装着者である弦太朗の声はエコーがかかった音声になる。時折髪型をセットするような仕草で頭を撫でる癖がある。決め台詞は変身完了時にX字に背伸びしながら叫ぶ「宇宙キター!」とその直後に言う「仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」。コンセプトはNASA宇宙に向かうライダー

ステイツ
本作品のフォーム名は「○○ステイツ」とされている。各自の専用武器(モジュール)は後述を参照。
ベースステイツ
フォーゼの基本形態[20]。基本カラーは、複眼の色はオレンジ色、額のシグナルの色は
基本的にNo.1から4までのスイッチを装着した状態で変身するが、別のスイッチが装填されていても変身可能[注 77]
撮影に使用されたベースステイツのスーツは、外観重視の初期タイプとアクションに特化したタイプの2種類に大別される。具体的には、第1話から第16話までに登場するベースステイツが前者、第17話分からの撮影に用いられたスーツが後者である。両者の最も分かりやすい差異は股間の構造にあり、初期タイプは全身が光沢のある素材で統一・縫製されているため『宇宙キター!』の名乗りにおける屈伸やモジュールを生かしたキックシーンなどでも美しい外観を保った反面、大きな開脚や蹴りなどの激しい動作に一部の生地が耐え切れず、1クール目を消化する前に股間の接合面が剥離してしまった(本編映像で確認可能)。対するアクション特化型のスーツは股間に丸く大きな形で伸縮素材が縫製されているため初期タイプに比べて外観の印象が劣るという短所を有しているが、コミカルな仕草やハードなアクションシーンにおいてもカメラアングルを選ばずに違和感のない姿での撮影が可能という長所があり、第17話以降の収録にはアクションタイプのベースステイツ・スーツが使用されている。なお、番組放送開始当初からテレビ放映されていた丸大・仮面ライダーフォーゼ・フィッシュソーセージのテレビCMには、本編に先駆け最初からアクションタイプのベースステイツのスーツが使用されている。
必殺技
ライダーロケットドリルキック
ロケットモジュールの噴射で加速し、急降下しながらドリルモジュールで敵を貫く。破壊力は15t。
ライダーロケットドリル宇宙キック
マシンマッシグラー・パワーダイザーを使用して宇宙へ上がり、そこから「ライダーロケットドリルキック」を放つ。破壊力は45t。
ライダーロケットドリル大宇宙キック
「ライダーロケットドリル宇宙キック」発動後、2度目のリミットブレイクによる追撃。巨大なロケットモジュールのエネルギーの噴射で超加速し、巨大なドリルモジュールのエネルギーを纏った状態で敵を貫く。発動後はスイッチのコズミックエナジーが切れてしまい、しばらく2つのスイッチが使用不可能になる。
青春銀河大大大ドリルキック
「ライダーロケットドリルキック」発動後、さらに3度のリミットブレイクによる追撃。「卒業キック」と称してサジタリウス・ノヴァに叩き込み、天高への支配に終止符を打った。発動時は背後に銀河が浮かび上がる。
連続蹴り(正式呼称不明)
連続蹴りに合わせてペンモジュールの筆先を塗り付け、体表面に付着した墨を硬化させ能力などを封じる。
回転攻撃(正式呼称不明)
両手両足それぞれにクロー・チェーンソー・スパイク・シザースモジュールを装備して発動する。側転の要領で高速回転し、敵を何度も切り刻む。
エレキステイツ
エレキスイッチの力でステイツチェンジする電気属性形態。外見イメージは雷神。基本カラーは金色、複眼とシグナルの色は
スイッチの初回起動時は右腕のみが変化し、含有する強力なエネルギーが逆流してフォーゼにダメージがフィードバックしたが、力を受け入れることで完全なステイツチェンジに成功した。
ロッド型の専用モジュール・ビリーザロッドは、鍔部分に3箇所配置されたコンセントに柄から伸びるプラグを接続することで電撃能力を発揮し、プラグを差す位置に応じて電撃棒・電光弾による射撃・電磁ネットによる捕縛といった異なった能力になる。これによりオールラウンドな立ち回りが可能。ビリーザロッドを使用するリミットブレイクは、ロッドのスロットにスイッチを挿すことで発動する。
必殺技
ライダー100億ボルトブレイク
ビリーザロッドのプラグを左側のコンセントに接続して発動する。ビリーザロッドに大気中の電気を集め、すれ違いざまに打ち付けると共に強力な電撃を放つ。
ライダー100億ボルトシュート
ビリーザロッドのプラグを中央のコンセントに接続して発動する。ビリーザロッドに纏った電気を電光弾として飛ばし、離れた敵を粉砕する。[21]
ライダー100億ボルトバースト
ビリーザロッドのプラグを右側のコンセントに接続して発動する。電気を纏ったビリーザロッドを地面に突き刺し、周囲に電流を走らせて広範囲を攻撃する。
ライダー電光ドリルキック
エレキスイッチの電気エネルギーを全身に纏い、急降下しながらドリルモジュールで敵を貫く。ステイツの性質上ロケットモジュールが使用不可能なため、パワーダイザーに投げられるか高所から落下するなどして加速を補う必要がある。
ファイヤーステイツ
ファイヤースイッチの力でステイツチェンジする炎属性形態。外見イメージは消防士不動明王[注 78]。基本カラーは、複眼とシグナルの色は緑。
アイフェックスインパルス消火システム)型の消防装備を模した専用モジュール・ヒーハックガンは、火炎弾を放つ火炎モードとフロントユニットとリアユニットを分離させて消火弾を放つ消火モードの2形態があり、これを用いた射撃戦を得意とする。また、ファイヤースイッチはフォーゼが受けた炎や高熱を吸収してパワーに転換することができ、敵の飛び道具をあえて受けてエネルギーを蓄積させ、最大パワーの必殺技を放つカウンター型のステイツである。
必殺技
ライダー爆熱シュート
ファイヤースイッチをヒーハックガン・火炎モードにファイヤースイッチを装填することで発動する。ファイヤースイッチに蓄積した炎エネルギーを解放し、ヒーハックガンから強力な火炎放射を放つ。
ライダー爆熱シュート一斉掃射
ライダー爆熱シュートに加え、ランチャー・ガトリングモジュールからの一斉射撃を放つ。
鎮火(正式呼称不明)[注 79]
ファイヤースイッチを装填したヒーハックガン・消火モードから鎮火剤を放ち、周囲の火炎を消火する。
ライダーキック(正式呼称不明)
『MOVIE大戦アルティメイタム』で使用。ライダー爆熱シュートをドリルモジュールに向けて放ちつつ急降下ししてドリルモジュールで敵を貫く。
マグネットステイツ
NSマグフォン(Nマグネットスイッチ・Sマグネットスイッチ)の力でステイツチェンジする磁力属性形態。基本カラーは銀色、複眼の色はオレンジ色、シグナルの色は黄色。黒一色となったヘルメット、胸部と背面が一体化した大型アーマー、両腕に装着された手甲、左右の肩や大腿に走る青と赤のライン、強化された背中のブースターなど、他のステイツと異なりシルエットが大きく変化する。
両肩に装着されるレールガン型の専用モジュール・NSマグネットキャノンは電磁加速されたエネルギー弾を放つほか、フォーゼから分離・合体することで電磁浮遊する移動砲台形態となる。この状態では遠隔射撃のほか、付近の磁場を操り周囲の金属を操作したり、強烈な磁場の竜巻を起こせる。この技を受けた相手は、変身解除後も身につけている精密機器を狂わせるほどの磁気が身体に残留する。これらを用いた砲撃、及び磁力による付近の物体の操作などの遠距離攻撃が得意。特に敵の攻撃が磁気に反応する物であればその攻撃をキャノンに誘導し高威力で弾き返してしまうため、ダメージはほぼ皆無である。一方で戦闘スタイルの都合上、接近戦は不得意。
NSマグフォン完成前の初回起動時(スイッチのみ)は両腕のみが変化し、発生する磁力で両腕同士がくっついてしまい周囲の金属までをも引き寄せてしまった。その後開発されたNSマグフォンも「賢吾に嫌われた」という弦太朗の精神の揺らぎに過剰反応して分離しないというアクシデントが発生したが、和解した賢吾の調整で完全に使用可能になった。なお両腕ともステイツチェンジに使用しているため、右腕だけでなく左腕もほかのモジュールが使えない。
必殺技
ライダー超電磁ボンバー
浮遊するNSマグネットキャノンから強力な電磁エネルギー弾を放つ。
ライダー超電磁ボンバー一斉掃射
ライダー超電磁ボンバーに加え、ランチャー・ガトリングモジュールからの一斉射撃を放つ。
ライダー超電磁タックル
マグネットキャノンの砲口に電磁エネルギーを纏い、ブースターで加速して突撃する。
コズミックステイツ
コズミックスイッチの力でチェンジした究極形態[22]。基本カラーはロイヤルブルー、複眼の色は赤、シグナルの色は金色。変身する際にドライバーに装填されていない36個のスイッチが体内に吸収される。決め台詞は「みんなの絆で宇宙をつかむ!」。
40個全てのアストロスイッチのコズミックエナジーを備えているため、並の攻撃では触れることすらままならない。胸部装甲・スイッチングラングにある4つのタッチパネル[注 80]に表示されている各スイッチに対応したアイコンをタッチすることで、ドライバーにセットされた同部位スイッチがオフの場合はアイコンのスイッチが具現化、オンの場合はアイコンに応じたモジュールの能力が発動する。これにより以前のステイツでは不可能だった「同じ部位の同時装備」を「発現したモジュールに他のスイッチの特性を追加する」という形で実現し、より多次元的な攻撃を繰り出せるようになった。ただしモジュールの特性追加は同じ部位の物に限られる。またサークルモジュールはバリズンソードに能力が直接反映される。
専用の大剣型モジュール・バリズンソードは、レバーを操作することで、槍形態のブーストモードと外装を展開し刀身を露出した大剣形態のスラッシュモードの2形態をとる。柄のスロットにはコズミックスイッチ以外の○スイッチを装填することもでき、スイッチングラングと同様にバリズンソードに機能を付加できる[注 81]。併用することで装填スイッチ+タッチパネルの同時に2種類までの能力付加が可能で、これらを用いた剣術戦を得意とする。
当初はスイッチがドライバーと反発して装着すらできない不具合があったが、実はこのステイツに変身するために必要な「最後の宇宙の力」を弦太朗が得るためには「ライダー部との絆」が不可欠であった。メテオの手により弦太朗が仮死状態になった際、タチバナの助言を受けた賢吾の尽力によって「絆」が完成し、弦太朗の蘇生と共にステイツチェンジが可能となった。
弦太朗とライダー部との絆に問題があるとステイツを維持出来ないという弱点があり、その問題により変身中にステイツチェンジが強制解除されてベースステイツに戻ってしまう現象が起こった。当初はライダー部員が1人でも欠ける事で絆が揺らいだためと思われていたが、実は弦太朗が友情を信じられなくなった事が原因であった。
必殺技
ワープドライブ
バリズンソード・ブーストモードで発動する。ワームホールを発生させて、敵もろとも宇宙空間へワープする。
ライダー超銀河フィニッシュ
バリズンソード・スラッシュモードで発動する。コズミックエナジーを纏った斬撃を飛ばすパターンと、刀身にコズミックエナジーを纏って敵を斬り裂くパターンの2種類が存在する。ワープドライブ後に使用する際、フォーゼは「抜いて挿す!」と発声しながらバリズンソードからコズミックスイッチを一度抜いて挿し直してから発動する。
ロケットステイツ
ロケットスイッチスーパーワンの力でステイツチェンジする特殊形態。詳細・『フォーゼ&オーズ』での経緯はこちらを参照。
『フォーゼ&オーズ』後もスイッチは弦太朗が所持しており、第41話で初使用された。
メテオフュージョンステイツ
『みんなで宇宙キターッ!』において、フュージョンスイッチの力で、メテオの力と融合した特殊強化形態。詳細はこちらを参照。
メテオなでしこフュージョンステイツ
『ウィザード&フォーゼ』の『MOVIE大戦アルティメイタム』において、メテオの力と一緒になでしこの力も融合したメテオシュージョンステイツの強化形態。詳細はこちらを参照。
ロケットドリルステイツ
『てれびくん』限定のステイツ。クリアドリルスイッチで変身し、右手にロケットとドリルモジュールが融合したロケットドリルを装備する[23]。必殺技はロケットドリルを構えて敵に突撃する「ライダーロケットドリルブラスト[23]
ランチャーステイツ
小説版『天・高・卒・業』限定のステイツ。ランチャースイッチ・スーパー2を用いて変身した特殊形態。作中においては濃いブルーのカラーリングで、かつ両肩両脚に計4門のランチャーモジュールを装備した外観とされている。必殺技は全身からのミサイル一斉発射。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
ベースステイツ 200cm 95kg 2.1t 6.3t 20m 6.2秒
エレキステイツ 97kg 5.8秒
ファイヤーステイツ 99kg 2.8t 7t 17m 6.5秒
マグネットステイツ 212cm 114kg 6.4t 13m 6.8秒
コズミックステイツ 206cm 98kg 3.5t 7.3t 23m 5.8秒
ロケットドリルステイツ[24] 200cm 111kg 3.4t 6.1t 16m 6.3秒
ツール
フォーゼドライバー
フォーゼの変身ベルト。アストロスイッチを制御するコンソールの役割を果たす。バックル部はフォーゼのステータスを表示するモニターを挟むように2か所ずつ存在する計4基のソケットと、右側部の操縦桿を模したレバーで構成されている。通常はバックルのみの状態であるが、装着者が腰に当てることで自動的にベルトが伸長・装着され、右腕・右脚・左脚・左腕の四肢各部に対応するアストロスイッチを装填する[注 82](この時アストロスイッチの名称が発声される)ことで、スイッチの機能が使用できる。
変身は各ソケットにあるスイッチを右から順にON状態にして[注 83]ドライバーと各スイッチを接続し、「スリー・ツー・ワン」のカウントダウン後に右手でレバーを前に押す[注 84]ことで変身完了する。
各アストロスイッチ自体のスイッチをONにする(この時にもONにしたアストロスイッチの名称が発声される)ことで対応した各部にモジュールが装備され、モジュールを装備している状態の時に左手でレバーを前に引く[注 85]ことで、「(装備しているモジュール全ての名称)・リミットブレイク」の電子音声と共にアストロスイッチのパワーを最大限に引き出すリミットブレイクを発動し、モジュールに合わせた必殺技を放つ。連続でリミットブレイクを発動して威力を倍増させることもできるが、使用したスイッチはコズミックエナジーを著しく消耗するため、再チャージの必要がある。スイッチを全てOFF状態にすることで変身解除する。ドライバーを装着すれば変身せずともスイッチの力を使用できるが、使用者の身体に多大な負担がかかる。
元々は人間がプレゼンターの元へワープするための装置として開発された物で、実際に第47話にてコアチャイルドである賢吾がドライバーを使用してプレゼンターの元へ向かおうとした。ただしフォーゼへの変身にドライバーを使用している弦太朗を含む他の人間が純粋なワープ目的で使用可能かは不明。
ウィザード&フォーゼ』では教師になった弦太朗が風田三郎の心を開くために自らの意思で溶鉱炉に投げ捨てたことで失われたが、5年前にタイムスリップした際にはその時代の自分から借りて使用しており、アクマイザーとの戦いに挑んだ。事件が終わった後、操真晴人=仮面ライダーウィザードに頼み、返却してもらっている。
アストロスイッチ
フォーゼモジュールシステムと呼称されるフォーゼの戦闘スタイルに使用されるスイッチ。各スイッチには番号と簡略化したモジュールのイラストが描かれ、一部を除き黒のベースにモジュールに準じて着色されている。スイッチの機構は便宜上プッシュ式・レバー式・ダイヤル式・ホイール式と多種多様である。
フォーゼが使用する物は40種類存在するが、物語開始時点で9番以降のスイッチは効果を発揮しない黒いブランク状態で、賢吾のメンテナンスによってスイッチが完成・使用可能となっていく。なお使用時にはスイッチの起動による音声とドライバーからの「(スイッチの名称)・オン」の電子音声の二段階の発声がある。
フォーゼドライバーにスイッチを装填し、スイッチをON状態にすることでコズミックエナジーをスイッチと部位に応じたモジュールに物質化させる。ほとんどのモジュールはガントレットやアンクレットに武器やユニットが装着された外見をしており、対応した部位の装甲に装着されるが、ビリーザロッド・ヒーハックガン・バリズンソードは手持ちで使用する。各モジュールは装備可能な4つの部位にあしらった模様にちなんでサークル(○・右腕)・クロス(×・右脚)・トライ(△・左脚)・スクエア(□・左腕)モジュールとカテゴライズされる。大半のスイッチはモジュールを生成するだけだが、番号が10の倍数に当たるステイツチェンジのパワーを持つスイッチ(マグネットステイツのみ30・31の2つのスイッチ)を使用することでフォーゼの形態が変化する。各スイッチは対応する部位専用で異なる部位には使用できない[注 86]
フォーゼがコズミックステイツに変身中、ドライバーに装填されている4つを除いた36個のスイッチは全て体内に内包されており、スイッチの能力は胸部のタッチパネルに触れることで発動する。状況によっては必要なスイッチを体内から取り出すことも可能。
フォーゼが使用するスイッチ・モジュールの効果は以下の通り。カラーは【GRADUATION】の色。ステイツチェンジのスイッチで武装する特殊なモジュールについては後述を参照。
フォーゼが使用するアストロスイッチ
No. カラー 部位 スイッチ・モジュール名 解説・効果 備考
1 オレンジ 1
右腕
ロケット
(Rocket)
小型ロケットを装備。
推進力でパンチ力を大幅に強化し、飛行も可能。
2 ブルー 2
右脚
ランチャー
(Launcher)
5連装ミサイルランチャーを装備。
命中率は低く、正確な狙撃にはレーダーの併用が必要。
3 イエロー 3
左脚
ドリル
(Drill)
ドリルを装備。
穿孔力を付加し、キック力を約10tに強化する。
4 ブラック 4
左腕
レーダー
(Radar)
レーダーユニットを装備。
ホーミング機能の付加・部室との通信などマルチな戦闘補助を担う。
コール時はスイッチが発光して電子音が鳴る。
5 クリムゾン 1
右腕
マジックハンド
(Magic Hand)
多関節のロボットアームを装備。
最大10mまで伸縮する他に複雑なコントロールができ、人を抱えたり投げ飛ばせるなど保持力・強度も高い。
6 シルバー 4
左腕
カメラ
(Camera)
ビデオカメラを装備。
周囲を撮影・解析し、敵の正体を暴く。
バガミールの起動にも使用。
7 コバルトグリーン 4
左腕
パラシュート
(Parachute)
宇宙や上空からの降下時に3つのパラシュートを展開。
安全な降下・帰還を可能とする。
8 コバルトブルー 2
右脚
チェーンソー
(Chainsaw)
チェーンソーを備えたアンクレットを装備。
回転刃をつま先に展開し、回し蹴りに合わせて切り裂く。
9 カーマイン 3
左脚
ホッピング
(Hopping)
スプリングを装備。
跳躍力を倍増させ、上空から踏み付け攻撃を行う。
ただし一度跳ね上がると止まらないため、扱いが難しい。
10 ゴールド 1
右腕
エレキ
(Elek)
強力な電気エネルギーを含有し、フォーゼをエレキステイツへと変身させる。 専用モジュールは「ビリーザロッド」
11 ディープイエロー 4
左腕
シザース
(Scissors)
ハサミ型ブレードを装備。
刃を合わせることで打撃・刺突武器としても使用可能。
ポテチョキンの起動にも使用。
12 スカーレット 2
右脚
ビート
(Beat)
スピーカー型ユニットを装備。
周囲に超音波を放ち、敵を幻惑する。
13 カッパー 1
右腕
チェーンアレイ
(Chain Array)
鎖鉄球を装備。
振り回して打ち付けることで敵を粉砕する。
14 パープル 2
右脚
スモーク
(Smoke)
4基の発煙装置を装備。
半径5mの範囲に広がる白い煙幕を発生させ、敵の視界を妨げる。
15 ボトルグリーン 3
左脚
スパイク
(Spike)
レッグガードを装備。
キックに合わせて無数の棘が伸縮し、敵を串刺しにする。
16 オリーブグリーン 4
左腕
ウインチ
(Winch)
ドラム式ウインチユニットを装備。
ワイヤーと接続されたフックを高速で打ち出して敵を捕縛し引き寄せるほか、自身の移動にも転用可能。
17 クリームイエロー 1
右腕
フラッシュ
(Flash)
懐中電灯型ユニットを装備。
強烈な光を放ち敵の目を眩ませる。夜間や水中でも周囲を明るく照らすことが可能。
フラシェキーの起動にも使用。
18 ホワイト 4
左腕
シールド
(Shield)
スペースシャトルを模した小型の盾を装備。
19 ピーコックブルー 3
左脚
ガトリング
(Gatling)
6連装のガトリング砲を装備。
反動によるブレで命中率は低く、姿勢制御用の持ち手がついている。
20 レッド 1
右腕
ファイヤー
(Fire)
強力な炎エネルギーを含有し、フォーゼをファイヤーステイツへと変身させる。
炎・高熱等を吸収し、コズミックエナジーに変換する事が可能。
専用モジュールは「ヒーハックガン」
21 バイオレット 2
右脚
ステルス
(Stealth)
光学迷彩装置を装備。
フォーゼを5秒間だけ透明にする。
時間を超過しても連続使用可能。
22 ハニー 4
左腕
ハンマー
(Hammer)
巨大な金槌を装備。
殴りつけるだけでなく、地面を叩いて衝撃波を発生させることも可能。
23 ライトブルー 3
左脚
ウォーター
(Water)
蛇口を備えたユニット・タンクを装備。
足下に向いた蛇口から水流を放ち、水圧で敵を吹き飛ばす。
24 クリーム 4
左腕
メディカル
(Medical)
救急箱を装備。
内蔵された薬のアンプルや注射器などで負傷者の治療を行う。
25 グレー 2
右脚
ペン
(Pen)
巨大な毛筆型ユニットを装備。
書いた線を金属板状の物体として実体化させる。
空中に書くことで攻撃の防御や罠の設置など様々な用途に使用可能。
26 ミントブルー 3
左脚
ホイール
(Wheel)
車輪とモーターを備えたユニットを装備。
通常よりも高速で移動でき、旋回・回転といった小回りも効くため入り組んだ閉所での追跡で真価を発揮する。
27 ウォームレッド 3
左脚
スクリュー
(Screw)
スクリューを備えたユニットを装備。
小型潜水艦に匹敵する出力で水中を移動可能。
28 ラベンダー 2
右脚
ハンド
(Hand)
高性能マニピュレーターを装備。
フォーゼの意識外で難解な精密作業を行う。
29 ブルーグリーン 1
右腕
スコップ
(Schop)
大型の掘削用バケットを装備。
堅い岩盤をものともせず掘り進む。
ホルワンコフの起動にも使用。
30 クリアレッド 1
右腕
Nマグネット
(N Magnet)
強力な磁力エネルギーを含有し、「Sマグネット」とペアでフォーゼをマグネットステイツへと変身させる。
後述のNSマグフォンを参照。
31 クリアブルー 4
左腕
Sマグネット
(S Magnet)
強力な磁力エネルギーを含有し、「Nマグネット」とペアでフォーゼをマグネットステイツへと変身させる。
後述のNSマグフォンを参照。
32 ライトグレー 2
右脚
フリーズ
(Freeze)
冷蔵庫型の冷却装置を装備。
強力な冷気を放ち、周囲を凍結させる。
ソフトーニャの起動にも使用。
33 アメジスト 1
右腕
クロー
(Claw)
ガントレットを装備。
鋭い3本のカギ爪で敵を引き裂く。
34 アプリコット 3
左脚
ボード
(Board)
ライディングボードを装備。
何らかの加速による揚力で低空を滑空可能。
35 エンジ 2
右脚
ジャイアントフット
(Giant Foot)
巨大な靴型装置を装備。
地面を踏み付けることで目標地点の重力を増大させ、大気の屈折によるモジュールの幻と共に敵を押し潰す。
踏み付け以外でも振り回す脚に合わせて全方位からの攻撃が可能。
36 スカイブルー 3
左脚
エアロ
(Aero)
掃除機のような装置を装備。
周囲の外気を吸引・凝縮し、高圧で逆噴射できる。
37 ミントグリーン 4
左腕
ジャイロ
(Gyro)
2枚のプロペラを備えたユニットを装備。
ホバリング飛行を可能とする。
ナゲジャロイカの起動にも使用。
38 サーモンピンク 2
右脚
ネット
(Net)
捕虫網を模したユニットを装備。
フォーゼの脚の動きに合わせて巨大な電磁ネットを発生させ、敵を捕獲する。
39 セピア 3
左脚
スタンパー
(Stamper)
判子状の衝撃破壊装置を装備。
蹴り付けた敵にライダー部のマークを模したスタンプを押し、蹴りつけた力加減による時間差でマークを炸裂させる[注 87]
40 ロイヤルブルー 1
右腕
コズミック
(Cosmic)
39種のスイッチの力を取り込み、フォーゼをコズミックステイツへと変身させる。詳細は下記を参照。
41
S-1
クリアーオレンジ 1
右腕
ロケットスーパーワン
(S-Rocket)
両腕に小型ロケットを装備し、フォーゼをロケットステイツへと変身させる。詳細はこちらを参照。 『フォーゼ&オーズ』・『スーパーヒーロー大戦』・
TVシリーズ・『ウィザード&フォーゼ』で使用。
42
S-2
クリアーブルー 3
作中未描写
ランチャースーパーツー
(S-Launcher)
両脚と両肩に計4門のランチャーモジュールを装備し、フォーゼをランチャーステイツへと変身させる。 『小説 仮面ライダーフォーゼ 〜天・高・卒・業〜』で使用。
42
S-3
クリアーイエロー 3
左脚
ドリルスーパースリー
(S-Drill)
ロケットゴーバスターオーの両足にドリルを装備させる。詳細はこちらを参照。 『スーパーヒーロー大戦』で使用。
43
EX
ロイヤルパープル 4
左腕
フュージョン
(Fusion)
メテオやなでしこの力と融合し、フォーゼをメテオフュージョンステイツ、メテオなでしこフュージョンステイツへと変身させる。詳細はこちらを参照。 『みんなで宇宙キターッ!』・
『ウィザード&フォーゼ』で使用。
NSマグフォン
2つのマグネットスイッチとに星間連絡用の試作情報端末を組み込んで接続した携帯電話型端末機。賢吾の発想を基に流星が開発し、賢吾が最終調整をして完成にこぎつけた。この2種のスイッチは他のスイッチよりも超強力でスイッチ単体での制御が難しく、端末機の取り付けによってパワーコントロールを安定させている。非戦闘時にも携帯電話として弦太朗が使用している描写がみられる。
Nマグネットスイッチ側にモニター、Sマグネットスイッチ側にテンキーが配置され、ラビットハッチやフードロイドとの通信機能を持つ。
中心から分割してフォーゼドライバーの○(N)・□(S)のソケットに装填することで、NSマグネットキャノンを装備すると共にフォーゼをマグネットステイツへと変身させる。この際フォーゼは「割って挿す!」と発声しながら分割する[注 88]
使用中、端末部分はマグネットキャノンや磁気の操作などを行うためのコントロールレバーとして機能する。Nマグネットスイッチ側にはリミットブレイクを発動するためのボタンが存在する。
コズミックスイッチ
40番にナンバリングされている、ラビットハッチにて設計された最後のアストロスイッチ。調整し終えた39番までのスイッチからのデータを得ることで完成する。
通常のアストロスイッチながらサイズは大きく、起動ボタンはコズミックエナジーの暴発を防ぐためのカバーで覆われているなど、強大すぎる力の暴走を防ぐ安全策がとられている。その要素の1つとして、ドライバーに挿入していない状態でカバーを開けボタンを押すと警告が促され、それを無視して何度も押すとエネルギーが暴発する。
アストロスイッチカバン
賢吾が所有するケース。アストロスイッチを収納するほか、内側のコンピューターでラビットハッチやフードロイドとの通信、マシンマッシグラーやワーダイザーの遠隔操作を行う。
使用技
一部の技は弦太朗が命名し、その大半は第3話より都市伝説の戦士「仮面ライダー」にあやかり「ライダー○○」という形式になっている。一方で名称不明な技は技名を呼称していない。括弧内は使用ステイツ。
ライダーロケットパンチ(ベース)
ロケットモジュールの噴射で加速し、強力なパンチを叩き込む。通常のパンチの四倍の破壊力を持つ[25]
ライダードリルキック(ベース・コズミック)
『フォーゼ&オーズ』・『みんなで宇宙キターッ!』・『ウィザード&フォーゼ』で使用。低空で飛行しながらドリルモジュールで敵を貫く。『ウィザード&フォーゼ』では回し蹴りで放った他、コズミックステイツでリミットブレイクを発動して使用した。
ジャンピング頭突き(ベース)
呼称した技で唯一モジュールを使わない。背面のスラストマニューバーの推進力で、敵に頭から突撃する。
大文字バリア(ベース)
高速で周囲を旋回しながら、ペンモジュールで「大」の文字を三方から描き、実体化させた「大」の字で敵の攻撃を防ぐ[25]。京都での修学旅行編にて、現地の大文字に因んで繰り出した技。
大文字斬り(ベース)
「大文字バリア」で実体化させた「大」を手に取って斬り付ける[25]
ライダー電気ショック(エレキ)
ウインチモジュールで敵を拘束し、ワイヤーを伝ってビリーザロッドの電気を流し込む。
電撃ロケット斬り[注 89](正式名称不明 / コズミック)
バリズンソード・スラッシュモードにロケットスイッチを装填し、エレキスイッチの力を付加することで発動する。ロケット噴射するバリズンソードに電気エネルギーを纏わせて敵を斬る。
フリーズ+ランチャー(正式呼称不明 / コズミック)
ランチャーモジュールにフリーズスイッチの力を付加することで発動する。冷気の爆風を放つミサイルを発射する。
火炎斬り[注 89](正式名称不明 / コズミック)
バリズンソード・スラッシュモードにファイヤースイッチを装填して発動する。バリズンソードに炎エネルギーを纏わせて敵を斬る。
フリーズ+ジャイアントフット(正式呼称不明 / コズミック)
ジャイアントフットモジュールにフリーズスイッチの力を付加することで発動する。凍結したモジュールの幻で敵押し潰す。
バリズンソード+エレキ(正式呼称不明 / コズミック)
バリズンソード・ブーストモードにエレキスイッチを装填して発動する。バリズンソードに電気エネルギーを纏わせて攻撃する。先端から電撃を放出することも可能。
ネット+ビート(正式呼称不明 / コズミック)
ビートモジュールにネットスイッチの力を付加することで発動する。音波による電磁ネットで敵の音波攻撃を捕らえ、そのまま敵を拘束して捕獲・カウンターを行う。
バリズンソード+クロー(正式呼称不明 / コズミック)
バリズンソード・スラッシュモードにクロースイッチを装填して発動する。バリズンソードから現れた3本のカギ爪型のエネルギーで、一度に複数箇所を切り裂く。
ネット+ランチャー(正式呼称不明 / コズミック)
ランチャーモジュールにネットスイッチの力を付加することで発動する。ミサイルを発射し、命中した敵を網で捕らえる。
バリズンソード+メテオストーム(正式呼称不明 / コズミック)
バリズンソード・スラッシュモードにメテオストームスイッチを装填して発動する。周囲のコズミックエナジーを吸収するストームトッパーの力で、敵が攻撃に使ったエネルギーを吸収し、その力を光の刃に変化させて飛ばす。
ライダーキック(コズミック)
右足にコズミックエナジーを纏い、跳び蹴りを叩き込む。リミットブレイクせずに発動する技だが、サジタリウス・ノヴァのキックと相打ちになるほどの威力を持つ。
合体技
括弧内はフォーゼ側の使用ステイツ。
ライダースイングバイ(ベース)
『将軍と21のコアメダル』で使用。オーズ タトバコンボとの合体技。マジックハンドモジュールでオーズを投げ飛ばし、オーズがトラクローで敵を攻撃する。
ダブルライダーロケットパンチ(ベース)
『フォーゼ&オーズ』の『フォーゼ編』で使用。なでしことの合体技。ロケットモジュールを装備し、ライダーロケットパンチを同時に放つ。
ライダー超電磁ストライク(マグネット)
メテオとの合体技。発動前にNマグネットをメテオに貸し、2つのスイッチで同時にリミットブレイクを発動して強力な磁場を発生させ、引き合う力を利用した強烈な体当たり(フォーゼ)と跳び蹴り(メテオ)を放ち、敵の前後から挟み撃ちにする。
ダブルファイヤードリルキック(ファイヤー)
『ウィザード&フォーゼ』の『MOVIE大戦アルティメイタム』で使用。ウィザード フレイムスタイルとの合体技。自身のライダーキック(正式呼称不明)とウィザードのストライクウィザード(ドリル)の同時攻撃。

仮面ライダーメテオ

朔田流星がメテオドライバーアストロスイッチを使用し、コズミックエナジーからマテリアライズ(物質化)したスーツを纏って変身する仮面ライダー。本来の名称は単に「メテオ」で、自ら名乗ることもなかったが、仮面ライダー部の部員達が「仮面ライダー」と呼んだことで仮面ライダーメテオと名乗るようになった。

製作者・誕生経緯は言及されていないが、一部にフォーゼと酷似した意匠を有する。しかし専用スイッチや認証による機密保持の徹底など、フォーゼとは異なったシステムである。変身後は月面での活動が可能な点・変身中の声が拡声器を通したような音声になるのはフォーゼと共通しているが、流星の声とは分かりにくいほどに強いエフェクトが掛かる[注 90]。 

鼻をこする仕草・構え・特徴的な怪鳥音[注 91]などブルース・リーを彷彿させる癖を時折見せ、稀に変身前でも披露する。フォーゼのスイッチを使用して攻撃にスイッチに応じた属性の力を付与させることも可能。必殺技はメテオストームパニッシャーとライダー超電磁ストライクを除き、技名の発声は行われない。コンセプトはソ連宇宙から来たライダー

フォーム
通常形態
メテオスイッチを使用して変身する基本形態。基本カラーは水色。複眼の色はマゼンタ
スーツは黒地に星のような細かな斑点と惑星軌道のような白線が走り、左右非対称になった水色の装甲が装着されている。決め台詞は戦闘開始時に鼻をこする仕草と共に発声する「お前の運命(さだめ)は俺が決める!」、リミットブレイク発動時に発声する「次でお前の運命(さだめ)が決まる!」。 
総合的な戦闘スペックは特別高いわけではないが、変身する流星自身の格闘術「星心大輪拳」が相まって高い戦闘能力を発揮し、ジークンドー[26]太陽系惑星をイメージした固有技を駆使する格闘戦を得意とする。
メテオストーム
新たにタチバナから送られたメテオストームスイッチを使用して変身するメテオの超攻撃形態。基本カラーは金色。複眼の色は
スーツが青、装甲が金色に変化し、形状もほぼ左右対称となっている。特徴的な頭部装甲のイメージは「地上に隕石が衝突した瞬間」。通常はメテオの状態から強化変身するが、生身の状態から直接変身も可能。決め台詞は戦闘開始時に発声する「俺の運命(さだめ)は嵐を呼ぶぜ!」。
身体能力の向上に加え、専用武器・メテオストームシャフトを装備することで総合的な戦闘能力が飛躍的に向上している。徒手空拳を得意とする通常形態とは異なり、シャフトを使用する素早い棒術戦を得意とする。
初登場時に賢吾はメテオストームを「メテオの新しいステイツ」と称している。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
仮面ライダーメテオ 210cm 93kg 3.3t 8.4t 25m 5.8秒
仮面ライダーメテオストーム 4.3t 9.4t 21m 5.4秒
ツール
これらのツールはフォーゼの一式とは、形状だけでなく電子音も異なっている(フォーゼのスイッチを使用した際も同様)。
メテオドライバー
メテオの変身ベルト。フォーゼドライバーと同様にアストロスイッチを制御するコンソールの役割を果たす。フォーゼドライバーと同様に普段はバックルの状態で携帯され、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
バックル左のソケットにメテオスイッチを装填し、右上部のトリガーを操作することでM-BUSとドライバーのシステムが同期され、「メテオ・レディ?」の電子音声が発声された後に右側面のレバーを倒すことでバックル中央の天球技を模したドライブユニットが発光・回転し、M-BUSから照射されたコズミックエナジーを受けて変身完了する。レバーを2回連続で倒すことで変身解除される。M-BUSのタチバナによる操作で変身機能の封印・強制解除が行われたり、戦場から強制離脱させられたりすることもある。M-BUSの変身システムをオートにすることで、タチバナがM-BUSに不在でも変身可能。
変身後は青い発光体となって飛行し、そのまま体当たり攻撃が可能。この能力はタチバナの遠隔操作でも可能で、これによって前述にある戦場からの強制離脱を行う。発光体は自身はもちろん、他の人物や物体なども同時に包み込むことができ、大きさを広げれば宇宙においても生身の人間が活動可能な空間を作り出せる。メテオストーム時でもこの能力を使用でき、発光体の色に金色が加わる。
ソケットに装填したスイッチをON状態にし、ドライブユニットを手動で回転させることで、「(スイッチ名)・リミットブレイク!」の電子音声と共にリミットブレイクを発動し、後述の必殺技を放つ。
モジュールチェンジ能力こそないものの、フォーゼの持つアストロスイッチとも互換性を持つ。装填した後スイッチを入れる際に、「(スイッチ名)・オン・レディ?」の電子音声が発声される。
メテオスイッチ
メテオ専用のアストロスイッチ。通常はメテオドライバーの左側のスイッチソケットに装着されている。メテオのエネルギーはM-BUSから照射されたコズミックエナジーによって賄われているため、このスイッチはリミットブレイク時のパワー供給源として使用される。単体ではM-BUSとの通信機として使用可能。スイッチを保持している限り、流星の行動は全てタチバナに把握されている。
メテオストームスイッチ
タチバナから流星に送られた、メテオストームに変身するためのアストロスイッチ。コズミックスイッチと同様に通常のアストロスイッチながらサイズは大きく、前部には後述のストームトッパーが装着されている。メテオスイッチと入れ替えてメテオドライバーに装填し、「メテオストーム!」の電子音声と共に上部のボタンを押し、「メテオ・オン・レディ?」の電子音声と共にストームトッパーを弾いて回すことで全身が青と金色の風に包まれて変身完了する。
ストームトッパー
メテオストームスイッチに装着されているコマ状の武器。リミットブレイク時にスイッチから独立し、高速回転することで周囲のコズミックエナジーを吸収して破壊力を増加させる。バリズンソード装填時にはフォーゼ自らが回してコズミックエナジーを吸収させる。
メテオギャラクシー
右腕に装着されているガントレット型の武器。手首部分に指紋センサーと赤いスイッチ、前腕部分に3種類の青いレバーが並び、レバーの肘側にはスイッチソケットが一つ設置されている。
レバーを肘側に押すことで「(レバー名)・レディ?」の確認を促す電子音声が発声され、その後センサーに左手人差指の指紋を認証させることで「OK!(レバー名)」の承認を表す電子音声と共にレバーに応じた惑星を象ったエネルギーが右拳に具現化し、固有技が発動する。赤いスイッチを押すことでレバーが元の位置までスライドされ、技の発動がキャンセルされる。
ソケットに装填したスイッチをON状態にし、指紋を認証することで「リミットブレイク!・OK!」の電子音声と共にリミットブレイクを発動し、後述の必殺技を放つ。
メテオストームシャフト
メテオストームに変身すると共に出現する、コズミックエナジーを収束してマテリアライズ(物質化)されるメテオストーム専用の棒術武器。使用時はシャフトの先端が伸長する。インパクトの瞬間にコズミックエナジーを送り込むことで破壊力を増加させ、単純に振るうだけでも青と金の風を纏う。シャフト後端部のスイッチソケットにメテオストームスイッチを装填することでリミットブレイクを発動し、後述の必殺技を放つ。
固有技
いずれも通常時にメテオギャラクシーを使用して発動する。
マーズブレイカー
マーズレバーで発動する。火星を象った高熱エネルギーを具現化し、殴り付けると共に熱でダメージを与える。
ジュピターハンマー
ジュピターレバーで発動する。木星を象ったエネルギーを具現化し、殴り付けると共にその圧力を炸裂させる。
サターンソーサリー
サターンレバーで発動する。エネルギーリングを備えた土星を象ったエネルギーを具現化し、射出した3つのリングで敵を全方位から切り刻む。
必殺技
括弧内は使用フォーム。
メテオストライク(通常・メテオストーム)
メテオドライバーにメテオスイッチを装填して発動する。空中に跳び上がり、通常形態時は青、メテオストーム時は青と金色のエネルギーを左足に纏い、急降下しながら跳び蹴りを叩き込む。またメテオドライバーにエレキスイッチを装填して発動し、左足に電気エネルギーを纏って跳び蹴りを叩き込むパターンも存在する[21]。破壊力は32t。
メテオトルネード(通常)
メテオドライバーにメテオスイッチを装填して発動する。回転蹴りを放つとされるが、劇中未使用。破壊力は17t。
ファイヤーメテオトルネード[注 92](メテオストーム)
メテオドライバーにファイヤースイッチを装填して発動する。右足に熱エネルギーを纏い、跳び回し蹴りによって発生した熱風で周囲の敵を薙ぎ払う。
スターライトシャワー(通常)
メテオギャラクシーにメテオスイッチを装填して発動する。一撃目で敵の体を浮かせ、そのまま前進しながら高速の連続パンチを叩き込み、止めに強烈なストレートパンチを叩き込む。遠距離の敵に対しては拳からエネルギー弾を飛ばす。破壊力は15t。
メテオストームパニッシャー(メテオストーム)
メテオストームシャフトにメテオストームスイッチを装填し、ストームワインダーと呼ばれるヒモを引くことで発動する。スイッチの発射ボタンを押し、回転ゴマの要領で高速回転するストームトッパーを射出して敵を切り刻む。破壊力は20t。
ストームトッパーの特性上、大量のエネルギーが凝縮されたゾディアーツもその場で倒すことが可能。トッパーは自動追尾型のため、この必殺技を援護に回して本体が肉弾戦に持ち込むとことも可能。レオとの最終決戦ではメテオストームスイッチを3回連続で起動したマックスパワー状態で放ち、一度は弾き返されてしまうものの、弾き返された勢いを上乗せして二連続で放ち(流星曰く「倍にして返す」)、レオを吹き飛ばした。
シャフトでの打撃(正式呼称不明 / メテオストーム)
メテオドライバーにメテオストームスイッチを装填して発動する。青と金のエネルギーを纏ったメテオストームシャフトで周囲の敵を粉砕する。

スーパービークル

マシンマッシグラー
  • 全長:2.1m
  • 全幅:0.825m
  • 全高:1.12m
  • シート高:0.805m
  • 重量:132kg
  • 最高時速:506.9km/h
  • 地球周回速度:7.68km/s
  • 最高出力:229.9kw(馬力換算:約312.7馬力)
  • 乗車定員:2名
  • ベース車種:ホンダXR230
フォーゼ専用のバイク。賢吾や流星が変身しない状態で運転することもある。名付け親は弦太朗[27]で、正式開発コードは『ORB-40F』[27]。基本カラーは。三角形に尖ったフロント部や姿勢制御用のウイングなど、スペースシャトルのようなシルエットを形成している。
水素燃料エンジンを搭載しており、二酸化炭素ではなく水を排出するエコマシン[28]。リア部の燃焼ノズル噴射によって、加速だけでなく直接のエンジン噴射による攻撃が可能。
パワーダイザーを垂直発射台とすることで大気圏を突破できるが、月までは到達できない。アストロスイッチカバンから遠隔操作しての無人走行も可能。
パワーダイザー
  • 乾燥重量:412kg
  • 最高出力:5000kw×2(馬力換算:約13600馬力)
月面での建設・土木作業用のために、OSTOが最先端技術の粋をつぎ込んで開発した可変型パワードワーカー。開発コードは『PDG-3000』。ダイザーモードビークルモードタワーモードの3形態に変形可能。
普段は天高の倉庫内に保管されている。遠隔操作の他に中に入っての操縦もでき、操縦者によって戦闘スタイルも変化する[注 93]
ダイザーモード
  • 頭頂高:3m
  • 全幅:2.31m
  • 全長:0.84m
  • 最高歩行時速:56.9km
人型形態。限定的ながら格闘による戦闘能力を持つが操縦者への負荷が大きく、運動神経の良いJKであっても操縦後は動けなくなるほど体力を消耗する。隼がメインの操縦者となり、アメフトで鍛えた身体能力を生かして軽快かつ複雑な動作を行い、フォーゼと連携してゾディアーツと対等に戦える戦果を上げている。
ビークルモード
  • 全長:3m
  • 全幅:2.31m
  • 全高:1.51m(エントリーゲートを含めると2.75m)
  • 最高時速:210km(整地)・58km(不整地)
  • 積載重量:0.56t
六輪探査車両形態。
タワーモード
  • 全高:3.2m
  • 全幅:1.47m
  • 奥行:2.34m
発射台(マスドライバー)形態。マシンマッシグラーの打ち上げを行う。ミサイルを発射してゾディアーツを浮かせるなどの援護も可能。
マシンメテオスター
  • 全長:2.05m
  • 全幅:0.8m
  • 全高:1.1m
  • シート高:0.805m
  • 重量:140kg
  • 最高時速:511.7km/h
  • 最高出力:210.5kw(馬力換算:約286.3馬力)
  • 乗車定員:2名
  • ベース車種:ホンダXR250
メテオ専用のバイク[注 94]。基本カラーは水色と銀色。開発コードは『MBM3000X』。車体後部には補助動力源として、2枚のソーラーパネルとそれに直結したバッテリーが設置されている。メテオドライバー同様タチバナの管理下に置かれ、タチバナの遠隔操作により操縦者無しでも起動可能。フロントライトからは威嚇用のエネルギー弾を発射する。
マシンマッシグラー同様に水素燃料エンジンを搭載したスーパービークルであり、マッシグラーと比較して最高出力に劣るが、最高速度に優れる[29]。メテオと共に青い発光体となって体当たり攻撃も可能。

フードロイド

アストロスイッチを動力源とするサポートドロイド。その全てはユウキのデザインやネーミングを基に賢吾が開発した物で、一部のデザインに動物由来が含まれている。任務以外でも独自の意志を持ち、戯れたり使用者に寄り添うなど一種の愛玩動物の様な存在でもある。

食べ物や飲み物の姿を模した擬態形態・フードモードを持ち、対応したアストロスイッチをソケット部分に挿入することでロイドモードに変形して起動する。仮面ライダー部による情報収集や尾行といった補助任務に使用される。通信機能も内蔵しており、緊急時にライダー部が連絡手段として使用することもある。ユウキ曰く強い磁石に近づけると壊れるとのこと。フォーゼがコズミックステイツにステイツチェンジする際はスイッチが装填解除され、フードモードの状態で機能停止する。

番組では本来は従来の「メモリガジェット」や「カンドロイド」といった動物型から一新して「あくまでスイッチで起動するサポートメカ」を製造方針としていた。しかしながら2号機のポテチョキン以降が、「(動物に)見えてしまう」ことから結局動物路線に収まった経緯がある。

バガミール
偵察用フードロイド。
フードモード
  • 直径:80mm
  • 厚さ:110mm
  • 重量:270g
擬態時のハンバーガー型形態。
ロイドモード
  • 全長:102mm
  • 全幅:127mm
  • 全高:145mm
  • 重量:280g
  • 最高歩行速度:約4km/h
カメラスイッチで起動する小型ロボット形態。起動するとカメラアイを頭部につけ、具のレタスやトマトに当たる部分を手に見立てたロボットとなる。搭載しているカメラでの偵察・情報収集を得意とする。
先述の理由から、唯一モチーフになった動物はいない。
ポテチョキン
  • 全幅:69mm
工作用フードロイド。
フードモード
  • 全長:50mm
  • 全高:146mm
  • 重量:283g
擬態時のフライドポテト型形態。
ロイドモード
  • 全長:62mm
  • 全高:164mm
  • 重量:293g
  • 最高歩行速度:約3km/h
シザーススイッチで起動するヤドカリ形態。のような2本のハサミを備え、攻撃や障害物の除去、スイッチの運搬などを得意とする。
フラシェキー
  • 全長:67mm
撹乱用フードロイド。
フードモード
  • 全幅:67mm
  • 全高:148mm
  • 重量:230g
擬態時のシェイクの容器型形態。
ロイドモード
  • 全幅:114mm
  • 全高:151mm
  • 重量:240g
  • 最高歩行速度:約2.2km/h
フラッシュスイッチで起動するペンギン形態。ペンギンのように側面に翼を展開する。複眼から強烈な閃光を放ち、対象の視界を奪う意表を突いた援護を得意とする。
ホルワンコフ
掘削用フードロイド。
フードモード
  • 全長:81mm
  • 全幅:23mm
  • 全高:18mm
  • 重量:252g
擬態時のホットドッグ型形態。
ロイドモード
  • 全長:87mm
  • 全幅:47mm
  • 全高:51mm
  • 重量:262g
  • 最高歩行速度:約1.2km/h: 
スコップスイッチで起動する、ブルドーザーを掛け合わせたような形態。前方の小型バケットでいかなる硬度の岩盤も掘り進む。
ソフトーニャ
冷却用フードロイド。
フードモード
  • 全長:71mm
  • 全幅:71mm
  • 全高:208mm
  • 重量:226g
擬態時のソフトクリーム型形態。
ロイドモード
  • 全長:154mm
  • 全幅:170mm
  • 全高:225mm
  • 重量:236g
  • 最高歩行速度:約0.8km/h
フリーズスイッチで起動する、形態。クリーム部分が3枚の回転翼となり花弁のように展開し、中から顔が出現する。他のロイドとは異なる猫の鳴き声のような稼動音が特徴。頭部で発生させた冷気をファンの回転によって前方に噴射、またその回転による浮力で短距離ながら飛行も可能。
ナゲジャロイカ
  • 全幅:105mm
多機能型フードロイド。
フードモード
  • 全長:135mm
  • 全高:75mm
  • 重量:280g
擬態時のチキン・ナゲットの容器型形態。
ロイドモード
  • 全長:185mm
  • 全高:95mm
  • 重量:290g
  • 最高移動速度:約0.6km/h
ジャイロスイッチで起動する烏賊形態。外装ケースの蓋部分が底面で脚のようになり、ケースの前面がイカの触腕のように展開する。内部にはツナゲットと呼ばれる喜怒哀楽の表情がついた4基のチキンナゲット型偵察機が搭載されており、それぞれが飛行してゾディアーツを追跡・撹乱する。ネットラジオの発信源を突き止めるなど、情報戦にも活用可能。
ツナゲットはユウキによってそれぞれナゲロパ(驚いたようなピンクの目)・ナゲイオ(悲しそうな緑の目)・ナゲメデ(笑ったような黄色い目)・ナゲスト(怒ったような赤い目)と、木星のガリレオ衛星(エウロパ・イオ・ガニメデ・カリスト)になぞらえて命名されている。このうちナゲロパはヴァルゴによって破壊されている。
キャリーモード
  • 全長:330mm
  • 全高:80mm
輸送用のキャリアー形態。後部のバスケットでスイッチやその他の物体の運搬が可能。
元は「ドーナッツ」と「蛙」を合わせる予定だったが、「ドーナツよりも今の子どもたちにはナゲットの方が人気がある」、「さすがに食べ物から変身する動物としては相応しくない」という理由から変更している。ナゲジャロイカの特徴である「母体と付属品」というのは、「蛙とお玉」の名残である。

用語

アストロスイッチ関連

アストロスイッチ
本作品のキーアイテム。スイッチだけの装置で手に収まるほどの大きさである。
コズミックエナジーを引き出し、マテリアライズ(物質化)させる力を持つ。フォーゼやメテオのドライバー、フードロイドといった端末にセットし、スイッチをON状態にすることで独自の能力を発揮する。ライダーが使用するものの詳細は仮面ライダーの節を参照。
コズミックエナジー
宇宙空間に存在する未知のエネルギー。地球の上空にあるザ・ホールと呼ばれるポイントから地球に降り注ぎ、フォーゼやメテオといった仮面ライダーや、ゾディアーツのエネルギー源となっている。
日本のザ・ホールは天ノ川学園都市と京都の上空の2か所に存在し、その影響下で○、×、△、□の4つのパワーポイントを用いることで、コズミックエナジーをコントロールし利用することが可能となる。1000年前の京都の人々は、陰陽道や占星術など現代では呪術や占いと言われている当時は最先端科学でコズミックエナジーを制御するパワーポイントを導き出すと、京都の東西南北にパワーポイントとして○、×、△、□の4つの石碑を設置し、これによってコズミックエナジーを制御するシステムを四聖獣にたとえて「四神相応」と呼んでいた。学園の修学旅行によりフォーゼが京都のザ・ホールに干渉し活性化させたことに乗じ、ホロスコープスは京都の石碑の破壊工作を実行。これにより京都のザ・ホールが消失し、日本に降り注ぐコズミックエナジーは天ノ川学園都市に一極化。短期間にホロスコープスの覚醒が起こるようになった。
ゾディアーツスイッチ
我望光明が開発した、人間をゾディアーツに変身させるアストロスイッチ。
外見はフォーゼの物とは異なり、共通して銀色のドームから赤いプッシュ式スイッチが突き出たものとなっている。音声の発声も後述のラストワンへと変質する「ラストワン」のみで、音声自体はスイッチを渡したホロスコープスのものと同じである。
『W』のガイアメモリと異なり人体に害をなす有害な毒素は含まれていないが、スイッチの力に魅せられた人間(スイッチャー)は感情や人格が歪んでしまう。そのため、タチバナも「正義のゾディアーツなどいない」と断言している。しかし実際にはタチバナこと江本州輝や黒木蘭などスイッチを使用しても精神に影響の出ないスイッチャーもおり、スイッチャー全員がスイッチに心を乱されるわけではない。また、一旦スイッチが消滅しても、スイッチの人の力を超える力に魅せられてしまい、無力感や焦燥感に駆られ、依存症のようになってしまう者もいる。しかし、それを乗り越える強い意志を持てば立ち直ることは可能である。
スイッチには予めゾディアーツの記録が入っているのではなく、スイッチを押す人間の資質によって決定する。園田はそれを「星の運命(さだめ)」と称した。
特殊なケースとして、キグナス、ジェミニ、ピスケスがある。
キグナスはスイッチの力によってスイッチャーの人格が分かれ、ラストワンのスイッチを使用すると同時に本来の人格が閉鎖されるも、スイッチ消滅に伴い復活している。ジェミニは、スイッチ初起動時、体ごと人格が善と悪の2つに分かれ、約24時間後、より存在の濃いほうが残り、存在の薄いほうが消えてしまう。
他者がスイッチャーに強引に押させることによっても、スイッチは起動できるが、ピスケスのようなスイッチャー自身の意思がなければスイッチの起動ができないものもある。
ラストワン
使用回数が残り1回となり変化したスイッチ、及びそれにより変身したゾディアーツの状態を指す。スイッチを配布したホロスコープスの音声と共にスイッチの形状が変化する。充血した眼球を模したドームに斜めに向いたスイッチ、装置に生えたトゲなどの禍々しい形状となっている。この形態になるまでの変身回数の上限は不明だが、スイッチはラストワンの手前の変身を解除した後、基本的にスイッチャーが強い殺意や悪意といった衝動を抱いたときにシンクロして変化する描写がある。
この状態で変身すると怪人の容姿に変化はないが、スイッチャーの精神がエネルギー体に移行し、肉体は糸に包まれた状態の抜け殻となって排出される。ゾディアーツが早い段階でフォーゼに倒された場合、スイッチャーの精神は元の肉体に戻り、入院が必要となるケースはあるものの生命への影響はないが、賢吾やスコーピオンは「自力で人間に戻れなくなる」と発言しており、ラストワンの状態が長期にわたれば、二度と人間に戻れなくなることが指摘されている。
体内にはより高いエネルギーが溜まっていることがあり、そのまま地上で撃破すると大爆発を起こして深刻な被害を及ぼす場合がある。また、以前ラストワンにまで到達したスイッチャーは、次にゾディアーツスイッチを手にした場合即座にスイッチがラストワンに変化する。ラストワン状態のスイッチはOFF状態にすると自動的に消滅する。
稀に素質のある者がラストワンを経て、「十二星座の使徒」(後述)に進化するケースもあり、その前兆として星座の中心を表すコア「最輝星」がより強く輝き、場合によっては消滅したはずのエネルギー体が再生してしまうこともある[注 95]物語中盤におけるコズミックエナジーの一極化により、通常のゾディアーツの姿を介さず、ホロスコープスに直接変身が可能になって以降は、「ラストワン」の描写が無くなっている。
ホロスコープススイッチ
ラストワンを超越して変化したゾディアーツスイッチ。その外観・形状は赤を基調とした豪奢なものへと変わり、ボタン部分にその星座を表すサインが表示されている。それぞれは我望と立神以外では覚醒させた者しか使用できないが、使用回数に制限が無く、フォーゼの力をもってしても破壊することができないくらい頑丈である。また、ピスケス・ゾディアーツのものは特殊なスイッチで、覚醒させた蘭の意思で押さなければ覚醒することはできず、カラーリングも青だった。
従来のゾディアーツスイッチ以上のエネルギーを宿しており、12個全てを揃えることでザ・ホール上空に本物のダークネビュラを発生させることが可能だが、その際には日本を壊滅させるほどの衝撃波が発生する。
最終回において、ダークネビュラを発生させて以降、行方不明となった。
コアスイッチ
20年前に緑郎と我望がプレゼンターからの声を元に月面で発見した、透明な水晶のような形状のアストロスイッチ。
プレゼンターが他の惑星の知性体との接触のために宇宙にばら撒いたとされ、接触した知的生命体の情報を集め、その情報を基にコズミックエナジーによるサンプルとしてコアチャイルドを作り出し、彼らの文明を学習させることでその情報を収集する。
17年前の事件の際に消滅したと思われていたが、カプリコーンの超新星によって現存が発覚。その上で我望は「この学園(天高)の生徒が持っている」と呟いた。第46話にて、ホロスコープスにより12個のスイッチで作り出した「ダークネビュラ」を賢吾の叫びによって消失させた後に、賢吾の体から半透明のスイッチが浮かび上がってきた。その際に賢吾は自分がコアスイッチから生まれた存在である「コアチャイルド」であることを理解する。
コアチャイルド
賢吾の正体。コアスイッチがバラまかれた周囲の知的生命体の情報を収集することで、コズミックエナジーを物質化したコピーとして誕生する、知的生命体のサンプル的存在。賢吾はコアスイッチが地球人である歌星や我望と接触したことで、地球人類のサンプルとして誕生したコアチャイルドである。
普通の人間と同じように赤子の姿で誕生し、人類の文明などの情報を学習しながら成長、体内のコズミックエナジーが増幅しコアチャイルドとして覚醒し次第、学習した情報をプレゼンターの元へ持ち帰ることがその使命。覚醒前は普通の人間と同じ能力しか持たない(コズミックエナジーの覚醒が進むにつれて、眩暈のような発作が起こるなどむしろ体質としては虚弱な部類に入る)が、覚醒を果たすと宇宙空間でも生身でいられ、バリアや衝撃波を発生させられるといった能力が身につく。バリアの効果は高く、サジタリウスの「アポストロス」も防ぎきるが、サジタリウス・ノヴァの繰り出す必殺キックには耐えきれなかった。
ゲートスイッチ
賢吾が高校1年の誕生日の際、彼の元に届いた金色のアストロスイッチ。ONにした状態で廃部室のロッカーに投げ込まれたことでロッカーと融合、空間を歪曲しロッカーとラビットハッチを繋げた。ただし、ロッカーがゲートが出来た時と同じ場所にないと通路が絶たれてしまう(一度ロッカーが紛失する騒動が発生したことから、第13話以降は所定の位置へ工具により厳重に固定されている)。
プレゼンター
人類に対して働きかける宇宙の意思的存在。
命名者は江本で、ある特定の条件を満たした人間にのみ届く宇宙からのメッセージのようなものらしい。賢吾はその条件を持つ者こそゾディアーツのスイッチャーで、彼らは少なからず「星からの声」に導かれてゾディアーツスイッチに惹かれていると見解している。しかし、速水は「星からの声」を聞いた経験がなく(少なくとも自覚は無い)、実際には必ずしもすべてのゾディアーツにその条件が当てはまるとは限らないようである。
他の惑星の知性体との接触するためにコアスイッチを宇宙の各地にばら撒いており、その秘密を解ける知性を持つ生命体だけがコンタクトできる。我望の最終目的は、全てのホロスコープススイッチを集めることでワープゲートを開き、プレゼンターの下へ行くことである。

天ノ川学園関連

天ノ川学園高等学校(あまのがわがくえんこうとうがっこう)
天ノ川学園高等学校のロケーション場所「高崎商科大学
略称は「天高」。天ノ川学園都市(あまのがわがくえんとし)と呼ばれる学術都市に設置されており、理事長を務める我望光明によって、(第45話から)10年前に宇宙開発における人材の育成のために設立したと言われている。制服着用の義務はないが、「模範服」として青のブレザースタイルに、天ノ川学園オリジナルデザインのワッペンが胸についたもの及び赤いコートが採用されており、大部分の生徒が着用している(着用していないのは弦太朗や隼、流星など少数)。
生徒自身の個性を尊重し伸ばす自由な印象の校風を掲げており、多くの優秀な人材を多く輩出しているため、生徒や保護者からの人気は非常に高い。しかし、後述する学園ヒエラルキーとそれに基づく格差社会の他、校風を後ろ盾にして、己の私利私欲を満たそうと目論む生徒や、身勝手な不良行為を働く生徒も少なくないなどの問題も抱えている。また、教師陣の指導方針に関しても度が過ぎるまでに厳格なものから、半ば職務放棄に近い投げやりなものまで両極端な者たちもいる。
最近は上記に加え、ゾディアーツの学園内跳梁跋扈に起因する生徒への影響が、保護者や警察の間で問題視され始めている。表向きは我望と速水が事態の収拾に乗り出しているとしているが、ゾディアーツを生み出す根源自体が彼らを筆頭としたホロスコープスであり、学園自体も、我望が己の目的を達成するためにザ・ホールの下に設立した、大規模なスイッチの実験場である故に、実際に事態を収拾する気は一切ない。警察の取り調べに対しても我望が催眠術で揉み消しているため、事態解消のメドは全く立っていなかった。
最終的に我望、速水両名の失踪(消滅)と共に理事長、校長が不在となってしまうが、学校自体は残った他の教師達で引き続き存続する事となる。
学園ヒエラルキー
天高には、アメリカの学校社会さながらのヒエラルキーが存在する。それに起因する教師や上位の生徒からの差別・いじめや、それに対する下位の生徒からの復讐・下剋上のイタチごっこが繰り返される事になる。また、それに伴って生徒がゾディアーツスイッチに手を染めようとする原因の1つにもなっている。初期の頃はそれが顕著であったが、美羽や隼が仮面ライダー部に入って以降は、ヒエラルキーによる格差の描写はあまり見られなくなった。隼たちが卒業した後の、次代のキングとクイーンは不明。
なお、交換編入生の流星がヒエラルキーと関係があるのかは不明である。
ジョックス
男性ヒエラルキーの頂点。学内では様々な特権を得ており、生徒のほとんどは逆らうことのできない存在。劇中では主にアメフト部に属している生徒がこの地位に就いているが、三浦俊也のようにすべてのアメフト部員がこの地位にあるわけではない模様。さらにその最上級は「キング」と呼ばれ、ライダー部では隼が在校時に位置していた。
クイーン
本来は「クイーンビー」だが、作中ではそう呼称している。女性ヒエラルキーの頂点で、ジョックス同様に絶大な特権と支持を得ている。作中ではクイーンフェスの優勝者がこの位を得る模様で、ライダー部では美羽が在校時にこれに該当していた。
サイドキックス
クイーンの取り巻き。美羽とともにいた繁野ジュン、佐久間珠恵が該当し、ライダー部には存在しないヒエラルキーの1つ。
ブレイン
ガリ勉や頭脳派などの成績優秀な生徒を指す。ライダー部では賢吾がこれに該当する。
スラッカー
いわゆるチャラ男、ギャルなどの遊び人タイプの生徒を指す。ライダー部ではJKがこれに該当する。スラッカーは本来、男性のみが持つヒエラルキーである。
ギーク
いわゆるオタク系の生徒を指す。ライダー部ではユウキがこれに該当する。
ゴス
オカルト系の生徒を指す。バッドボーイ程ではないが、学園内における立場は比較的低い模様。ライダー部では友子がこれに該当する。
バッドボーイ
不良などの問題児を指す。本来のヒエラルキーでは階層別に部類されるが、天高ではヒエラルキーの最下層に位置付けられ、他のヒエラルキーに属する者(特にジョックスやクイーンなどの上位層)からは「トラッシュ(ゴミ)」とも称され、蔑視や嘲笑の的となっており、生徒会からも問題視されたり、一部の教師や保護者達からも偏見を抱かれている。ライダー部では弦太朗がこれに該当する。
筋肉
名前の通り、筋肉質な体育会系の生徒を指す。学園ヒエラルキーの中で唯一、本来のヒエラルキーには存在しないグループである。名称は1話でのユウキの紹介で触れられるが、ユウキはその際「ブレイン」を「ガリ勉」、「スラッカー」を「遊び人」と俗称で紹介していたため、これが正式名称かどうかは不明。ライダー部には存在しないヒエラルキーの1つ。
クイーンフェスティバル
学園で行われているミスコンテストであり、このフェスティバルで優勝してミス天高に選ばれた女子は、女子生徒の頂点たるクイーンとしても扱われる。審査基準としてスピーチやダンスなどの項目があり、その全てに秀でた生徒が選ばれる。
学園祭
『フォーゼ&オーズ』の『フォーゼ編』にて開催。仮面ライダー部の面々は、伝説の7人ライダーに関する調査結果を発表していた。
卒業プロム
卒業式の日の夜に行われるダンスパーティー。一緒に踊りたい男女がペアを組んで参加する(卒業生同士でなくとも良い)。天高では、プロムの日に歌われる特別な歌「咲いて」が代々歌い継がれており、第26話で挿入歌として披露されている。最終回のライダー部による「我望からの卒業式」の際にも上記ソングは流された。
修学旅行
本来はNASAの見学を兼ねたアメリカ行きの予定だったが、京都のザ・ホールを消滅させるという策略を実行しやすくするため、我望たちの一存で京都に変更された。
宇宙飛行士選抜試験
勉学、忍耐力、チームワーク、サバイバルスキルなど様々な項目の試験を行い、優れた成績を収めた生徒を宇宙飛行士候補生として認定する。試験監督に現役宇宙飛行士を加え、故意のアクシデントを誘発させて対応力を観察するなど、難易度の高い試験内容となっている。

仮面ライダー部関連

仮面ライダー部(かめんライダーぶ)
「仮面ライダー」という存在を知った弦太朗が設立した、非公認の秘密倶楽部活動。月面にあるラビットハッチを部室とし、ゾディアーツから学園を守ることを目的としている。シンボルマークはデフォルメ化されたフォーゼのヘルメット。ガンバライドではフォーゼのエンブレムとして採用されている。
当初は思いつきで始めた弦太朗とそれに賛同したユウキの2名で開始。ゾディアーツの事件を通して弦太朗の人間性を認めた美羽、JK、隼、友子、賢吾の順に加入、更に見習い部員として潜入(後に正式に加盟)した流星の8名となっている。加えて、新入生の黒木蘭と草尾ハルは入部する意向を固めているが、ハルがスイッチのラストワンの後遺症による入院を余儀なくされたため、仮入部扱いとなっており、ハルの退院後に正式に入部する予定である。
新部員の勧誘などは行っているものの、部の存続のため核心(ラビットハッチの存在など)については秘密裏にしており、大杉が担当するまでは顧問が不在だった。
最終決戦終了後は我望の「プレゼンターに会って欲しい」と言う願いを聞き入れ、新たに「宇宙仮面ライダー部」と名称変更。流星・美羽・隼が退部し、入れ替わりにこれまで仮入部だった蘭とハルが正式な部員に加わっての活動再開となった。
以下に所属メンバーとその協力者の役割を記載する。
  • 弦太朗 - 戦闘担当・潜入捜査(第31話 - 第32話、第39話 - 第40話)・顧問(『ウィザード&フォーゼ』)
  • ユウキ - 副部長補佐(第24話まで)・現地調査(第24話まで)・2代目部長(第25話 - 最終話)・潜入捜査(第31話 - 第32話)
  • 美羽 - 初代部長(第4話 - 第26話)・初代会長(第26話 - 最終話)・部長代行(第31話 - 最終話)
  • JK - 情報収集(第6話 - 最終話)・現地調査(第6話 - 第24話)・パワーダイザーの操縦者(第25話 - 最終話)
  • 隼 - パワーダイザーの操縦者(第8話 - 第24話)・パワーダイザーの操縦者代行兼後任操縦者コーチ(第26話 - 最終話)・プレイングコーチ(第27話 - 最終話)・副部長代行(第31話 - 最終話)
  • 友子 - 現地調査(第10話 - 最終話)・アストロスイッチの調査担当(第10話 - 最終話)
  • 賢吾 - 参謀担当(最終話まで)・アストロスイッチ調整担当(最終話まで)・副部長(第12話 - 最終話)・潜入捜査(第31話 - 第32話)
  • 流星 - 戦闘担当(第32話 - 最終話[注 96])・アストロスイッチ調整担当(第19話 - 最終話)・現地調査(第18話 - 最終話)
  • 大杉 - 顧問(第30話 - 最終話)
  • タチバナ(江本) - メテオへの変身の認証(第42話まで)・処刑対象となったホロスコープスの保護(第18話・第28話・第40話[注 97])・フォーゼを単独でコズミックステイツにチェンジするための特訓を指導[注 98](第41話・第42話)
  • 蘭 - フォーゼとメテオの戦闘をピスケスとして補佐(第45話[注 99]
  • ハル - 最終決戦後に正式入部。役割不明(最終話)
  • 美代子 - 部長(『ウィザード&フォーゼ』)
ラビットハッチ
仮面ライダー部の拠点となる月面基地。上記のゲートスイッチの効果により、天高の廃部室のロッカーから自由に行き来することができる。
元はOSTO(後述)が建設した物の一部で、歌星緑郎がフォーゼドライバーとアストロスイッチの開発を行っていた場所である[30]。ほかの部分は17年前の事故で崩壊している。
アストロスイッチの調整を行うラボを備え、その奥にアストロスキャナーと呼ばれるスイッチの実験を行う施設がある。重力制御装置を備え、地球と同じ重力を発生させられる。
弦太朗による仮面ライダー部設立後は部旗が掛けられ、部員の増加とともにその部員にまつわるものが増えており[注 100]、ゾディアーツ事件の調査やスイッチの調整以外では部員の団欒の場と化している。
後にライダー部に寝返るふりをした速水によりその存在がホロスコープスに知られ、最後はレオとサジタリウスの襲撃で廃部室のあった建物ごと爆発した。
星心大輪拳(せいしんだいりんけん)
流星が学んでいる拳法の流派。劇場版『みんなで宇宙キターッ!』にて名称が判明する。

ゾディアーツ関連

ゾディアーツ
元ネタは「黄道十二星座(ゾディアック)」と「宇宙飛行士(アストロノーツ)」を掛け合わせた造語。
人間(スイッチャー)がゾディアーツスイッチの力によって、物質化したコズミックエナジーによるエネルギー体を纏って変身した怪人。共通して金属状の小さな仮面[注 101]をつけ、各所に星座をイメージするコアとそれを結ぶ「スターライン」がある。コアは変身時に星座を象るエフェクトで現れて発光、それを纏うことで変身する。変身中は変身者の声にエコーがかかる。
怪人であるエネルギー体をフォーゼの力によってデリートしてもスイッチャー自身にダメージが及ぶことはなく、スイッチャーがスイッチを再起動することで「ラストワン」(上記)まで復活するため、活動を停止させるにはスイッチを奪取することが条件となる。中にはスイッチャー自身の潜在能力と強く純粋な感情(怒りや信仰心など)が相乗し、我望が「進化」と称するような予期せぬ変異が現れることもあり、その資質は後述の「ホロスコープス」への進化の可能性にも繋がる。これはフォーゼのアストロスイッチも例外ではなく、弦太朗の「皆と親友になる=全てを受け入れる」という姿勢からステイツチェンジへの覚醒や、その形態での固有能力を発現させるという現象が起きている。
7年前にリブラ(速水)がスコーピオン(園田)の覚醒に立ち会っていたことから、その時点で既に暗躍していた模様。また、アリエスなどの例外を除いて、ゾディアーツは主に天ノ川学園周辺で活動しているが、これは上述の「ザ・ホール」の影響下にいることが覚醒に繋がるためである。
前々作『仮面ライダーW』に登場したドーパントと同様、生物と非生物のモチーフがランダムに選出されているが、後者においては外見に必ず虫の意匠が施されている[注 102]。なお、スイッチャー本人の性別と変身したゾディアーツの性別が異なる場合もある[注 103]
個別名称は基本的に「(星座の英名[注 104])・ゾディアーツ」(オリオン・ゾディアーツ、リブラ・ゾディアーツなど)となっている。
ホロスコープス
天ノ川学園高校の各地で暗躍するゾディアーツの一団。「十二星座の使徒」と名乗り、通常のゾディアーツとは格が違うと言われるほどの強大な力を秘め、一部の者はテレポーテーション能力を持つ。仮面ライダー部からは「マント付き」または「幹部」と呼称される。仲間内では自らの星座の名をコードネームに使用している。
その正体はスイッチャー自身の素質により、本来の最終形態とされるラストワンを超越・進化し、黄道十二星座[注 105]の力を宿すようになった存在。そのため、元の姿は十二星座とは異なる能力を持つゾディアーツである。進化の際は、元となったゾディアーツが抜け殻となった肉体を吸収し、元のゾディアーツから脱皮する。ラストワンを超越した結果、スイッチは前述のホロスコープススイッチとなる。
学園理事長である我望を司令塔とし、基本は対等であるもののメンバーの間には微妙な格差が存在する(リブラはスコーピオンより格上である、など)。理事長室の赤い壁と天井に星空が広がる隠し部屋を本拠地にしており、活動には財団Xによる資金援助を受けていることが明かされている。
物語開始時点で存在していたメンバーはリブラ・レオ・ヴァルゴ・スコーピオン(速水、立神、江本、園田)の4体(4人)のみで、劇中にて残りの使徒が相次いで覚醒している[注 106]。彼らの目的は自分たちと同様にラストワンを超越した十二使徒となりうる存在を覚醒させることで「十二使徒」で構成されたホロスコープスを完成させ、我望の提唱する人類の救済計画「覚醒の日」を実現することである[注 107]。そのため、覚醒する可能性を持つ生徒にゾディアーツスイッチを提供し、彼らの「個性」に応じたスイッチの進化を観測している。彼らが生徒にスイッチを手渡す際「宇宙に夢を、星に願いを」と対象などに呼びかける。その最終目的は覚醒を果たした12個のスイッチによりコズミックエナジーを制御し、ザ・ホールにダークネビュラを発生させ、我望をプレゼンターの下にワープさせることであることが速水の口から言及されている。物語後半で、彼らの計略によるフォーゼを利用した天高都市へのコズミックエナジーの一極化と、リブラの超新星「ラプラスの瞳」覚醒が果たされた結果、確実にホロスコープス候補を特定し、覚醒させることが可能な状態となった。
外見は進化した証として最上級を表す黄金の仮面に、他のコアとは異なる色や形状をした最輝星、戦闘時以外に羽織る金色の刺繍が施された黒いクローク[注 108]が特徴で、このクロークは薄い材質でありながら、ある程度の攻撃を防ぐ盾として使用可能。なお、ライダー部の面々は、彼らが学園関係者であることは終盤まで認識しておらず、正体が露見していたのは、作中で覚醒した者のみであった(逆に、フォーゼが弦太朗であることは早い段階から認識されている)。
有能であれば自由な行動を取る事ができ、多少の無礼な態度も許されるが、失態を犯した者は容赦なく切り捨てられ、ダークネビュラへ転送される[注 56]。ただし、その功績によっては、記憶消去のみで済ませる場合もある。 ホロスコープス達がライダーに倒された際、スイッチャーの命よりも「スイッチの回収」が優先されるのは、上記の目的遂行が起因している為である(1つでも欠けると目的遂行は不能)。
また、コミック版独自の展開では、過去に倒されスイッチャー不在になっていたホロスコープス(キャンサー・ノヴァ、カプリコーン)が意志を持ったエネルギー体として単体復活するという現象も起きている。
番組企画段階では、「全員の正体が女性教師」という設定で進められており、変身アイテムもスイッチではなく女性用アクセサリーを介して姿を変えるものだった。そのため初期の四幹部には各自が女性ものの装飾品を身に付けている[注 109]
当初は、複数話にかけて登場する者ばかりだったが、アリエス・ゾディアーツの登場以降に登場するホロスコープスの大半はゲスト怪人として登場した。
超新星(ちょうしんせい)
「十二使徒」のみが使うことができる強大な力。我望より譲渡されることで使用することができ、より強力な力を開放することができる。ただし、劇中でのキャンサーの描写やリブラに対するレオの発言から、我望から譲渡されずとも自力で「超新星」を獲得する域に達するホロスコープスも存在する模様。スイッチャーの資質によって、その能力は異なる模様。
賢吾の発言から、「超新星」を使用時のホロスコープスは体内に高エネルギー反応の貯留が明確になっており、そのまま地上で撃破すると街全体を巻き込むことを示唆しているため、極力大気圏外での対決を推奨している。
現状で「超新星」を得たホロスコープスの能力は以下の通り。
  • スコーピオン(園田)/キャンサー(鬼島) - 巨大化かつエネルギーの暴走[注 110]
  • アリエス(山田)/サジタリウス(我望) - 強化形態への変化[注 111][注 110]
  • リブラ(速水) - 他人の星の宿命を見ることができる能力「ラプラスの瞳」
  • カプリコーン(五藤) - 音波による共鳴能力の強化
  • ジェミニ(闇ユウキ) - 爆発エネルギーを含有した分身の精製[注 110]
星屑忍者ダスタード(ほしくずにんじゃダスタード)
  • 身長:205cm
  • 体重:165kg
ホロスコープスが肉体の一部を元に生成する、コズミックエナジーによる「星屑兵」とも呼ばれる戦闘員的分身体。複数体が同時に生成され、数を活かした連携攻撃を得意とする。武器はダスソードという忍者刀や、投擲小爆弾。
単体での戦闘力はゾディアーツの半分程度で、生成するホロスコープスによってその身体能力には個体差が生まれる模様。強い衝撃を受けると破裂・消滅し、星屑のような残骸が残る。その連携攻撃は驚異的で、集団戦に慣れていないフォーゼをしばしば苦戦させた。また、ホロスコープスから出現する瞬間に衝撃を緩和させることで、ライダーの必殺技を防ぐ防御壁の役割も持つ。
レオ・ダスタード
レオ・ゾディアーツからのみ生成される特殊なダスタード。それぞれが歌舞伎の鏡獅子のような赤と白の頭髪を生やしている。
1度に2体しか生成できないが、ダスタードを遥かに上回る戦闘能力を誇り、初戦ではフォーゼとメテオとを一対一で苦戦させたほど。ダスソードよりも大型の双剣と、長槍や刺又[注 112]を武器とする。
ダークネビュラ[注 113]
ホロスコープスが用いるワープホールの名称で、ヴァルゴ曰く、「ゾディアーツの誕生によって生まれた負のコズミックエナジーを吸収して成長していく永遠の牢獄」。
ヴァルゴの能力によりダークネビュラのゲートを繋げることが可能とされ、用済みと判断された幹部の処罰やホロスコープスにとって邪魔者と判断した第三者の排除に使用されていた[注 114]
第18話にて我望に見切りをつけられた園田が、第28話では鬼島が速水の策略によって刑事の姿に偽装され、彼の独断により転送された。さらに第40話ではホロスコープスに反旗を翻した杉浦とヴァルゴの正体を知った友子、第41話ではタチバナの正体がヴァルゴだと知り逆上した流星(メテオストーム)が相次いで送られたが、第42話でヴァルゴの真意が明かされた際に、実際にはM-BUSに転送され眠った状態で保護されていることが語られた。
後に速水の説明により、我望が12個の覚醒したホロスコープススイッチを集める事でザ・ホール上空に本物のダークネビュラを発生させようとしていることが判明する。その際には前述の理由による大災害も発生するため、以降はダークネビュラを通ってプレゼンターの下にワープしようとする我望を止める事が仮面ライダー部究極の目的となった。

その他

反ゾディアーツ同盟(はんゾディアーツどうめい)
朔田流星とタチバナ(江本)が所属する組織。ホロスコープスや財団X(『フォーゼ&オーズ』)といったゾディアーツスイッチを悪用する組織に敵対行動を表すが詳細は不明で、敵組織にとっても不確定要素な存在。ホロスコープスのスイッチを回収・解析することを第一目的としている。流星のライダー部潜入時ではあくまで第3勢力だったが、アリエスの一件以降はライダー部とも提携するようになった。しかしながらタチバナの正体がヴァルゴだったことや、彼以外の同盟の一員が登場しないことから、実際にこの組織が存在するのかは不明(単にメテオを動かすための架空の組織である可能性もある)。
M-BUS(エムバス)
  • 全長:31.5m / 全幅:60.2m / 全高:14m(いずれの値も通常時、太陽光パネルを含める) / 居住空間:約90立法m / 平均速度:27,850.8km/h / 居住定員:3名
反ゾディアーツ同盟所有の人工衛星。正式名称は「METEOR BACK UP SATELLITE」。タチバナ(江本)はこの衛星内に滞在し、メテオスイッチを通して朔田流星と暗号通信を行っている。流星がメテオに変身する際は、メテオドライバーからの信号によって照射モードに変形し、メテオドライバーにコズミックエナジーの収束光線を放ち、この光線は「コズミックエナジービーム」として攻撃にも使用可能。タチバナが不在の場合でも、変身システムをオートにすることで、自動的に信号をキャッチする。
42話で、ダークネビュラのゲートと繋がっていたことが明らかになり、処刑対象となったホロスコープス達はここで眠っている。
昴星高等学校(すばるぼしこうとうがっこう)[注 115]
通称「昴星高校」。流星が天高の交換編入生になる前に通っていた学校。『フォーゼ&オーズ』に登場した美咲撫子が通っている学校でもある。生徒の制服のデザインは、男子がベージュにダークブラウンのパイピングを施した士官候補生風のもの。女子はベージュに白い襟、こげ茶のラインとくるみボタンを配したセーラー服となっている。若干古びた校舎、頭が良く規律を重んじる優等生たちが通うなど、天高とは異なる印象を複数持つ。
流星と入れ替わりにこの高校へ交換編入生として入った山田竜守がアリエスに覚醒したことが原因で、教師や生徒の全員が彼の支配下に置かれていたが、そのアリエスがフォーゼに倒されてからは元に戻った様子である。
宇宙技術開発機構(うちゅうぎじゅつかいはつきこう)
通称OSTO。17年前に存在したコズミックエナジーの有効性を研究していた組織。主要研究員は歌星緑郎、江本州輝、我望光明の3名。
劇場版にて後継組織とされるOSTO Legacy(オスト・レガシー)の存在が明らかとなっている。
財団X(ざいだんエックス)
天ノ川学園都市(我望)に資金援助を行う闇の組織にして死の商人。しかし、互いに腹を探り合う間柄であり、決して友好的とは言い難い。
劇場版『フォーゼ&オーズ』で我望との繋がりが初めて描写され、後にTVシリーズにも登場。初出は前々作の『仮面ライダーW』で、同作品との世界観の繋がりが示唆されている。

キャスト

レギュラー・準レギュラー

記載しているのは、公式サイトにレギュラーとして扱われている人物[31]又は仮面ライダー部及びホロスコープスの関係者である。

声の出演

主なゲスト

スーツアクター

スタッフ

スタッフは『W』以来の起用となる人物が多数おり、プロデューサーは本シリーズでは二回目の起用となる塚田英明、メインライターは同作品にゲスト参加した中島かずきを起用し、逆にメインを務めていた三条陸はサブライターとして参加する。音楽は『ディケイド』『W』の鳴瀬シュウヘイが単独で務める。クリーチャーデザインはシリーズ初参加である漫画家の麻宮騎亜が担当。

演出では『W』に参加した坂本浩一がシリーズで初めてのメインを担当。パイロットや最終エピソードの他、2度にわたって2エピソード4話連続での演出を成し遂げ、演出担当は石田秀範や諸田敏と同じ12話分に及んだ。また、『龍騎』以降より助監督を担当してきた山口恭平が本作品にてTVシリーズ本編の演出デビュー、4本のエピソードを担当。その他、これまでほぼ『スーパー戦隊シリーズ』に専任していた渡辺勝也が『アギト』以来、約10年ぶりに仮面ライダーシリーズに参加した。

主題歌・挿入歌

本作品では『W』同様に出演者ではなく、プロの歌手が一部番組限定ユニットとして挿入歌(ED)を担当している。May'n椎名慶治栗林みな実など、著名なアーティストが担当しているのも特徴である。異色の要素として従来のように各形態毎に曲を分けず前半は『Giant Step』がベース、エレキ、ファイヤーの3ス テイツ共通曲となっている。出演者によるキャラクターソングは劇中でも使用された『がんばれ、はやぶさくん』(ユウキ)『はやぶさメタル』(第35話)(ライダー部バンド)『LOVE IS OVERDRIVE』(第35・36話)(作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - DJ HURRY KENN / 編曲 - AYANO)『親父のBlues』(第36話)(作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - DJ HURRY KENN / 編曲 - AYANO)(いずれもJK) が存在している。

オープニングテーマ
Switch On!
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - tatsuo / 歌 - 土屋アンナ
テレビ本編においては、この主題歌のサビの部分にてアストロスイッチによる様々な技の発動映像が紹介され、本編の進行に合わせて追加されていく。また、第35話以降は美羽・隼・大杉の紹介映像や仮面ライダー部員が全員登場する場面の映像が変更され、ホロスコープスの紹介の際にキャンサーとアリエスも登場するようになった。最終話では例年通りオープニングがなく、エンディングにて2番が使用された。
挿入歌
「Giant Step」(第6話-)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - Astronauts(May'n椎名慶治
フォーゼ(ベース、エレキ、ファイヤー3種のステイツ共通)の戦闘テーマ曲。
「Shooting Star」(第16話-)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - tatsuo / 歌 - everset
メテオの戦闘テーマ曲。
「Bounce Back」(第20話-)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 山下洋介 / 歌 - SoutherN(栗林みな実・山下洋介)
フォーゼ マグネットステイツの戦闘テーマ曲。
「ENDLESS PLAY」(第21話-)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - 飯塚啓介、TAKUYA / 歌 - Astronauts feat.SHINA(Vocal.椎名慶治)
ゲーム「仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ」でも主題歌として使用された。
「咲いて」(第26話・最終話)
作詞 - 緋村剛・長野典二 / 作曲 - 長野典二 / 編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 仮面ライダーGIRLS
天ノ川学園の卒業式プロムのイメージソング。仮面ライダーGIRLSが実際に会場でライブする形式を取り、ライブとBGMを両立して使用された。
「Evolvin' Storm」(第28話-)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - tatsuo / 歌 - everset
メテオストームの戦闘テーマ曲。
「COSMIC MIND」(第32話-)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - Astronauts(May'n・椎名慶治)
フォーゼ コズミックステイツの戦闘テーマ曲。
最終話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「ラッキークッキー」(第39話)
作詞 - DJ HurryKenn[42] / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ[43] / 歌 - 遠藤三貴(仮面ライダーGIRLS)[42]
天高の女生徒(地下アイドル)が歌うという形で使用された[43][42]

放送日程

サブタイトルは「○・○・○・○」といった形式で四文字の漢字が入る。

本作品も従来の平成仮面ライダーシリーズ同様2話完結の前後編形式(奇数回が前編、偶数回が後編)となっているが、『W』同様前編と後編で本編終了時に挿入されるエフェクトが異なっており、前編は画面右上と左下にラインが斜めに表示され本編映像が中央部に挿入され画面右上に「To Be Continued」と表示される。一方後編は画面右下にタイトルロゴが表示されるだけにとどまっている。また本作品も前作『オーズ』と同様に、全エピソードが完全に前後編として構成されている。

特番などによる放送休止は以下の通り。

またこれらとは別に、 朝日放送(ABC)では全国高校野球選手権大会中継に伴う放送日時の変更が行われている。

放送日 放送回 サブタイトル 登場するゾディアーツ[注 127] 脚本 監督
2011年09月04日 1 青・春・変・身 中島かずき 坂本浩一
9月11日 2 宇・宙・上・等
9月18日 3 女・王・選・挙
9月25日 4 変・幻・暗・躍
10月02日 5 友・情・表・裏 石田秀範
10月09日 6 電・撃・一・途
10月16日 7 王・様・野・郎 三条陸 柴崎貴行
10月23日 8 鉄・騎・連・携
10月30日 9 魔・女・覚・醒 諸田敏
11月13日 10 月・下・激・突
11月20日 11 消・失・月・戸 中島かずき 田崎竜太
11月27日 12 使・命・賢・命
12月04日 13 学・校・拒・絶
  • スコーピオン・ゾディアーツ
    • スコーピオン・ノヴァ(14話)
三条陸 石田秀範
12月11日 14 毒・針・猛・襲
12月18日 15 聖・夜・合・唱 柴崎貴行
12月25日 16 正・邪・葛・藤
2012年01月08日 17 流・星・登・場
  • リンクス・ゾディアーツ/野々村公夫(演、声:山崎将平
  • スコーピオン・ゾディアーツ(18話)
中島かずき 諸田敏
1月15日 18 弦・流・対・決
1月22日 19 鋼・竜・無・双 三条陸 石田秀範
1月29日 20 超・絶・磁・力
2月05日 21 進・路・誤・導
  • ペガサス・ゾディアーツ
    • キャンサー・ゾディアーツ(22話)
中島かずき 坂本浩一
2月12日 22 馬・脚・一・蹴
2月19日 23 白・鳥・同・盟 長谷川圭一 山口恭平
2月26日 24 英・雄・願・望
3月04日 25 卒・業・後・髪
  • コーマ・ゾディアーツ/徳田弥生(演、声:鈴木かすみ
    • アルター・ゾディアーツ
    • カメレオン・ゾディアーツ(25話)
    • ドラゴン・ゾディアーツ(25話)
三条陸 諸田敏
3月11日 26 有・終・輪・舞
3月18日 27 変・身・却・下 中島かずき 石田秀範
3月25日 28 星・嵐・再・起
4月01日 29 後・輩・無・言
  • ムスカ・ゾディアーツ
  • ペルセウス・ゾディアーツ(29話)[注 128]
  • リンクス・ゾディアーツ(29話)[注 128]
  • アリエス・ゾディアーツ(30話)
長谷川圭一 坂本浩一
4月08日 30 先・輩・無・用
4月15日 31 昴・星・王・国
  • アリエス・ゾディアーツ
    • うさぎ座のゾディアーツ(シルエットのみ、31話)[注 128]
    • アリエス・ノヴァ(32話)
三条陸
4月22日 32 超・宇・宙・剣
4月29日 33 古・都・騒・乱
  • リブラ・ゾディアーツ
中島かずき 諸田敏
5月06日 34 天・穴・攻・防
5月13日 35 怪・人・放・送
  • カプリコーン・ゾディアーツ
長谷川圭一 渡辺勝也
5月20日 36 本・気・伝・歌
5月27日 37 星・徒・選・抜
  • アクエリアス・ゾディアーツ
三条陸 石田秀範
6月03日 38 勝・者・決・定
6月10日 39 学・園・法・度
  • タウラス・ゾディアーツ
長谷川圭一 諸田敏
6月24日 40 理・念・情・念
7月01日 41 部・活・崩・壊
  • ヴァルゴ・ゾディアーツ
中島かずき 山口恭平
7月08日 42 射・手・君・臨
7月15日 43 双・子・明・暗
  • ジェミニ・ゾディアーツ
    • ジェミニ・ノヴァ
三条陸 石田秀範
7月22日 44 星・運・儀・式
8月05日 45 天・秤・離・反
  • ピスケス・ゾディアーツ
  • リブラ・ゾディアーツ
中島かずき 諸田敏
8月12日 46 孤・高・射・手
8月19日 47 親・友・別・離
  • レオ・ゾディアーツ
  • サジタリウス・ゾディアーツ(47話)
    • サジタリウス・ノヴァ
坂本浩一
8月26日 最終話 青・春・銀・河

他媒体展開

クレヨンしんちゃんコラボ企画

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス公開記念! 仮面ライダーフォーゼ コラボスペシャル』(第1&3話)および『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦公開記念! クレヨンしんちゃん コラボスペシャル』(第2&4話)は、両作品で放送された『クレヨンしんちゃん』と『仮面ライダーフォーゼ』とのコラボレーションによるショートエピソード[44]。『クレヨンしんちゃん』と本作品の放送枠内で、2012年4月13日から29日まで全4話が放送された。

「しんちゃんスイッチ」の力でアニメ風になった弦太朗=フォーゼがロケット型のしんちゃんを腰に装着し、ヒマワリ星にさらわれたひまわりを助けに行くという話。他にはユウキも登場する。

話数 サブタイトル 放送番組 放送日
第1話 アニメで変身だゾ 放送丸20年!春のクレヨンしんちゃん 映画公開スペシャルだゾ(実写+アニメ) 2012年4月13日
第2話 合・体・出・撃 仮面ライダーフォーゼ 第31話(アニメ) 2012年4月15日
第3話 ひまわりをお助けするゾ クレヨンしんちゃん 第768話(アニメ) 2012年4月27日
第4話 友・達・未・満 仮面ライダーフォーゼ 第33話(実写+アニメ) 2012年4月29日

他テレビシリーズ

仮面ライダーオーズ/OOO
48話(最終話)のエンディングに歌星賢吾と城島ユウキが登場。
仮面ライダーウィザード
仮面ライダーフォーゼが登場。

映画作品

劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル
仮面ライダーオーズ/OOO』の映画作品。如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼと城島ユウキが先行登場。
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX
2011年12月10日公開。本作品と『仮面ライダーオーズ/OOO』のクロスオーバー作品。
テレビシリーズ(放映時)第12話から第17話までのOPで、同作品の映像が使用されている。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
2012年4月21日公開。
仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!
2012年8月4日公開。本作品の映画作品。
テレビシリーズ(放映時)第42話から第47話までのOPで、同作品の映像が使用されている。
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム
2012年12月8日公開。本作品と『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
2013年4月27日公開。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦
2013年12月14日公開。武神フォーゼが登場。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
2014年3月29日公開。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
2015年3月21日公開。

プラネタリウム映画

プラネタリウムスペシャル『仮面ライダーフォーゼ&宇宙刑事ギャバン ゴールドディスクを守れ!』
2013年4月27日以降各科学館等で上映のプラネタリウム映画。上映時間約28分(星空解説含まず)。ボイジャー1号に搭載されたゴールドディスクを守るためにフォーゼ&メテオとギャバンが活躍する。
声の出演
  • 仮面ライダーフォーゼ - 福士蒼汰
  • 仮面ライダーメテオ - 吉沢亮
  • 宇宙刑事ギャバン - 大葉健二
  • ナレーション - 檜山修之
スタッフ

ゲーム作品

特記事項が無い限り、バンダイナムコゲームス(バンダイレーベルとバンプレストレーベル、現:バンダイナムコエンターテインメント)からの発売による。

仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ
2011年12月1日発売。仮面ライダーフォーゼが登場。
オール仮面ライダー ライダージェネレーション
2011年8月4日発売。仮面ライダーフォーゼが登場。
『仮面ライダーフォーゼ×チャリ走』
2012年6月1日配信、Google PlayおよびAppStoreで配信のスマートフォン向けゲームアプリ。仮面ライダーフォーゼが登場。
発売元はスパイシーソフト
仮面ライダーフォーゼと、ゲーム「チャリ走」のコラボレーション作品。仮面ライダーフォーゼに変身して、宇宙をバイクで走る。
オール仮面ライダー ライダージェネレーション2
2012年8月2日発売。仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーメテオが登場。
仮面ライダー 超(スーパー)クライマックスヒーローズ
2012年11月29日発売。仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーメテオが登場。
HEROES' VS(ヒーローズバーサス)』
2013年2月7日発売。仮面ライダーフォーゼが登場。

プロモーションビデオ

土屋アンナSwitch On!
夜中の裏路地でフォーゼが空中投影された、土屋アンナのライブ映像を鑑賞するというもの。フォーゼはベースステイツだけの登場でロケットモジュール、レーダーモジュール、チェーンソーモジュールを装備している。
綾小路翔VSマーティ・フリードマン『SAMURAI STRONG STYLE』
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』の主題歌。フォーゼとオーズが登場する割合は短く、主に本作品のタイアップ映像と、ダスタード、屑ヤミー、マスカレイド・ドーパント、ショッカー戦闘員の4組(順に本作品、オーズ、W、初代仮面ライダーの戦闘員)によるダンスが中心となっている。
Astronauts『Giant Step』
光の檻に閉じ込められた仮面ライダーフォーゼがMay'nからエレキスイッチを受け取り、エレキステイツに変身して脱出する。
everset『Shooting Star』
仮面ライダーメテオが星屑忍者ダスタード相手に百人組手を行う。
SoutherN『Bounce Back』
栗林みな実がデジタル風の仮想世界でオートバイレースを行い、コーナーにある赤と青のアイテムから溜めたゲージによって仮面ライダーフォーゼの手にマグフォンが出現し、マグネットステイツへの変身を遂げる。
eveset『Evolvin' Storm』
『Music States Collection』に収録。格闘ゲームの画面内で唄うeversetの元に助っ人としてメテオストームが駆け付ける。
Astronauts『COSMIC MIND』
『Music States Collection』に収録。宇宙で戦いながらも高校生たちの様子を伺っていたフォーゼがコズミックステイツに変身し、引き起した爆風が花火となって生徒たちに見届けられる。
デーモン閣下『FOREST OF ROCKS』
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』の主題歌。本作品からはフォーゼが登場するが出番は短く、デーモン閣下の行進とそれに合わせて踊るバックダンサーが中心となっている。

漫画作品

『仮面ライダーフォーゼ』
別冊コロコロコミック』2012年2月号・4月号で前後編として掲載。2月号の前編はハウンド・ゾディアーツ事件、4月号の後編はリンクス・ゾティアーツ事件を描く。作画は鷹岬諒が務める。
てれびくん』2011年9月号には同作者による漫画オリジナルストーリーが掲載。TV版の番外編に当たる。

オリジナルDVD

『仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ』
制作・発行は小学館。スイッチを選ぶことで展開が進む方式のDVD。弦太朗・賢吾・ユウキ・流星のほか、サドンダスβが登場するなど、『フォーゼ&オーズ』の後日談となっている。
仮面ライダーアマゾンから託されたクリアドリルスイッチの力で、フォーゼがロケットドリルステイツへと変身する。
クリアドリルスイッチを探しに賢吾とユウキがアマゾンまで探しに行くが映画「ウィザード&フォーゼ」の「フォーゼ編」ラストでユウキがアマゾンに行ったことを話すシーンがある。

小説版

『小説 仮面ライダー フォーゼ〜天・高・卒・業〜』
講談社キャラクター文庫講談社)より2014年2月28日発売。著者は塚田英明
如月弦太朗、歌星賢吾、城島ユウキの高等部卒業を控えた時期に起きた事件を描き、悪役として新ライダーの仮面ライダーイカロスが登場する他、同作品オリジナルの形態ランチャーステイツが登場する。TVシリーズ本編で生存していた敵の元幹部・園田紗理奈、鬼島夏児、杉浦雄太らが物語のキーパーソンとして位置付けられている。
付属の帯には弦太朗役の福士が推薦文を寄せている。

映像ソフト化

『仮面ライダーフォーゼ』
本作品のTVシリーズは、2012年2月21日からBlu-ray Disc及びDVDが順次発売されている(各巻4話収録で全12巻)。
同年10月21日には第31話『昴・星・王・国』と第32話『超・宇・宙・剣』(第16エピソード)の2話に約10分の未公開シーンとオリジナルエンディングを追加・再編集して1本のストーリーに構成した「クライマックスエピソード 31話32話 ディレクターズカット版 天星の絆」のBlu-rayとDVDが発売[注 129]。2013年2月21日には第47話『親・友・別・離』と第48話(最終話)『青・春・銀・河』(第24エピソード)に未公開シーンを追加して1本のストーリーに再編集した「ファイナルエピソード ディレクターズカット版 炎の卒業」のBlu-rayとDVDが発売。
このほか、児童向けセレクションセルソフト「ヒーロークラブ」レーベルから全2巻が発売された。
Vol.1「スリー、ツー、ワン、変身!宇宙キターッ!!」 (2011年12月9日発売)
TVシリーズの第1話と第2話(第1エピソード)の再編集版
Vol.2「パワーダイザー!フォーゼと共に戦うぞ!!」(2012年1月21日発売)
同じく第7話と第8話(第4エピソード)の再編集版

その他

『仮面ライダーコレクションナビ』
カーナビゲーション。仮面ライダーフォーゼの案内音声を中心に歌星賢吾、城島ユウキがかけあいをしながらナビゲーションをする。歴代26人の仮面ライダーと友達となっていくイベント機能も搭載されている。
『麻宮騎亜 仮面ライダーフォーゼ デザインワークス』
TVシリーズから最新映画『MOVIE大戦アルティメイタム』まで、麻宮騎亜による『仮面ライダーフォーゼ』デザインワークをすべて収録。
出版社: ホビージャパン、2012年12月24日発売、ISBN-13: 978-4798604992

脚注

注釈

  1. ^ タイトル・ロゴには「仮面ライダーフォーゼ」と「KAMEN RIDER FOURZE」が併記されている。
  2. ^ 作中開始時に既に死亡していた者を除く本編中での明確な死亡者は、我望、速水、立神、江本の4人のみ。怪人であるゾディアーツによる被害者の中で、死亡した者は1人もいない。
  3. ^ 39話では杉浦雄太(タウラス・ゾディアーツ)が定めた学園法度によりリーゼントを崩され、学ランも天高の制服に変えられた。これに本人は「気合不足」「宇宙こねぇ…」と嘆いていた。
  4. ^ 全国の学校で友達を作っており、「1000人の友達がいる」と豪語している。
  5. ^ 仮面ライダーのクロスオーバー作品では「全てのライダーと友達になる男」と名乗っている。また、スーパーヒーロー大戦Zでは「全てのスーパーヒーローと友達になる男」と言っている。
  6. ^ 演じる福士の特技でもあり、39話ではスタント無しで技を披露している。
  7. ^ 本人曰く「50点以上取ったことがない」とのことで、第23話で大杉の持っていた弦太朗のテストの得点は4点。また、中学校で習うはずの平方根を解くこともできなかった。
  8. ^ 第19話では病弱な賢吾の負担をカバーすべくアストロスイッチの調整を独断で流星に任せた結果賢吾を激怒させてしまい、第25話・第26話では隼の気持ちを思いやって美羽に彼とプロムで踊るよう頼み、弦太朗と踊ることを願っていた美羽を落胆させ同時に彼女の本心を知る隼を激怒させてしまう。
  9. ^ 美羽の取り巻きの1人であった佐久間珠恵、友子が所属していたゴスグループのリーダー・鵜坂律子。
  10. ^ 第23話で大杉の持っていた賢吾のテストの得点は100点。
  11. ^ しかし一方で、最終話でJKに「どこか俺に似て自分の本心を押し隠すことで自分を守ろうとする」と述べている。
  12. ^ 先輩に対しては姓に敬称をつけて呼ぶが、美羽の事は彼女のライダー部での役職である「会長」と呼んでおり、JKは皆と同様に愛称で呼んでいる。
  13. ^ 1人暮らしをする前は、親戚に預けられていた。
  14. ^ 天高のグリークラブ(合唱部)からは、「クイーンフェスでど顰蹙を買った」とまで呼ばれている。
  15. ^ 第23話で大杉の持っていたユウキのテストの得点は66点。
  16. ^ ただ、弦太朗、友子、鬼島には演技だと見破られた。なお『ハイパーホビー』2012年5月号のP.33のインタビューによればプロデューサーの指示で、一大ブームとなった大場つぐみの某漫画の主人公(の表向きの顔)をベースとしている。
  17. ^ 幸いこの時は正体は知られず、前述の入部の契機となる。
  18. ^ 第23話で大杉の持っていた流星のテストの得点は98点。
  19. ^ 逃走後に隠れてメテオに変身して参戦するが、単独にならない限り変身できないというデメリットがある。ライダー部の面々に正体を知られてからもホロスコープスには正体を知られないように、このスタイルを変えなかったが、タチバナの正体がホロスコープスに知られ、特に正体を隠す必要がなくなると人前でも変身するようになった。
  20. ^ 弦太朗と賢吾は呼び捨て、ユウキは君付けである。また下級生であるためか、正体を明かす前から友子のことだけは下の名前に「ちゃん」付けで呼び、JKのことは愛称且つ呼び捨てで呼んでいた。
  21. ^ この口癖は弦太朗、賢吾、隼も使った事がある。
  22. ^ 当初の弦太朗達へ向けた敵意も自分と正反対に学園生活や部活動を満喫できる彼らに対する一種の羨望・嫉妬であった事と明かしている
  23. ^ 自動車でゾディアーツを追跡している最中にガス欠を起こしたり、流星がアリエスと手を組み弦太朗の命を奪った際に怒りを顕にしパワーダイザーに搭乗して殴りかかろうとするも、アリエス・ゾディアーツにあっさり眠らされる等。
  24. ^ 修学旅行の際に弦太朗が京都にて大文字の送り火の話を聞いた際に、大の字になって燃え上がる彼の姿を連想したり、宇宙飛行士選抜試験の際に友子達が彼を模した「アメフトロボット・大文字くん」を造るなど。
  25. ^ その後ゾディアーツスイッチは、アルター・ゾディアーツの撃破後に川に投げ捨てている。
  26. ^ 劇場版で本名で呼ばれた際には嫌悪感を露にしJKであることを主張するなど本名を気に入っていない模様。
  27. ^ 39話では杉浦雄太(タウラス・ゾディアーツ)が定めた学園法度により制服を飾り気のない通常の物に変えられ、髪型も黒髪にされてしまった。その他、黒い丸渕の眼鏡も使わされている。
  28. ^ 演じる土屋の特技でもあり、39話ではスタント無しで技を披露している。
  29. ^ ライダー部顧問に就いてからは生徒の避難誘導を優先しており、JKと同じく精神の変化が見られる。
  30. ^ 園田がいなくなってから「話し相手がいなくて淋しいから」と何かと口実をつけて弦太朗に必要以上に絡んだり、弦太朗がメテオの攻撃により死亡した(と思われた)際には悲しみにくれ、タウラスとなった会長代理の杉浦の強制的な指示で髪型や制服を模範的な物にし潜入捜査で生徒会に入ろうとした際には誰よりも喜ぶなど。
  31. ^ 女子生徒と話したことが一度しかない、中学、高校共に班分けでいつも一人になるなど。なおこれらは大杉を演じる田中の実話でもある。
  32. ^ 47話ではラビットハッチを襲撃したレオ・ゾディアーツに対しライダー部員達を守ろうと立ち向かっている。
  33. ^ 悲しい事に当の園田からの大杉の評価は「同じ空気を吸うのも嫌」と完全な嫌悪感を抱かれていた事がネット版仮面ライダーフォーゼにて発覚している。
  34. ^ 園田が学園を去った本当の理由は仮面ライダー、つまり弦太朗らに敗北し続けたことが原因なのである意味的を射ているが、園田の正体を大杉は勿論弦太朗らですら終盤まで知らなかったため、単なる言い掛かりに過ぎない。
  35. ^ 仮面ライダー部の顧問となってからは2年生時の席に戻している。
  36. ^ これまでに顧問経験はなく、顧問への就任を宣言した時も、弦太朗とユウキ以外の部員達からはお世辞にも歓迎されている雰囲気ではなかった。
  37. ^ ヴァルゴにより一時ライダー部が崩壊に陥った際、JKを慰めるが「大杉先生に慰められてる自分が悔しい」と言われるほどで、弦太朗との「友情のシルシ」も劇中では交わされないままだった。
  38. ^ 弦太朗赴任時における本人や宇津木の台詞から、弦太朗が赴任するまでは顧問を続けていた事が推測できる。
  39. ^ 演じているのは監督の諸田敏本人。
  40. ^ 仮面を着けている際の声は、正体である江本を演じる山崎の声ではなく、ナレーションを担当している檜山修之があてている。
  41. ^ 一度鬼島に正体を知られた流星に対し、メテオへの変身機能を封印した。ただしその後、メテオストームスイッチを授ける資格があるかどうかの試練を与え、仲間を見捨てなかった流星に対しメテオストームスイッチを授けるとともに変身機能を再度承認した。
  42. ^ 江本として初登場してからヴァルゴの正体が露見するまでは「僕」であるが、ヴァルゴ・タチバナ両名は初登場から一貫して「私」。
  43. ^ a b c しかし速水の策略は気づかれており、次話で江本は、速水から偽りの報告を聞いた際に「策を弄し過ぎると墓穴を掘る」と忠告している。後に江本はメテオの正体を隠すために鬼島をダークネビュラ(M-BUS)に送ったことが示唆されている。
  44. ^ メテオストームをダークネビュラ(M-BUS)に送った後、速水に「余計なことに首をつっこむと消す」と脅し強気を見せていた。
  45. ^ エフェクトではなく女性声優(田中理恵)が担当。
  46. ^ ライダー部に正体が江本であることが知られた後は全て江本の声になっていた。
  47. ^ 我望の「ヴァルゴの次に(ホロスコープスとして)選んだのは君(リブラ)とレオじゃないか」という台詞による。
  48. ^ 流星は速水の笑顔を「胡散臭い」と評していた。
  49. ^ 第34話でダークネビュラに転送されそうになった時は「俺」になっていた。
  50. ^ このシーンは、撮影はされたものの本編ではカットされた。その当時は外見に気を配らずボサボサの髪だった。 - 東映公式サイトあらすじ一覧 第46話「孤・高・射・手
  51. ^ 特に天高生徒のホロスコープスには、「自分の忠実な手駒」であることを求めている。
  52. ^ この出来事がきっかけで、江本は後に裁判官の役割は速水に、処刑人の役割は立神にそれぞれ剥奪され、裏切り者に転落することとなる。その後、我望のパートナーの役割は、江本の処刑後に覚醒したジェミニに引き継がれた。
  53. ^ しかし、我望からは最後まで何の関心も向けられる事はなかった。
  54. ^ ただし、身体能力だけ見れば十分に高く、賢吾やユウキに変身して徒手空拳を披露している。
  55. ^ 『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』より。
  56. ^ a b c d 実際はヴァルゴが自身の力で「M-BUS」内に転送し、保護していた事が明らかになっている。
  57. ^ ネット版仮面ライダーフォーゼにて、自分に悩みを打ち明け、励まされ元気になったユウキを見て昔の自分を思い出していた。
  58. ^ エフェクトではなく男性声優(竹本英史)が担当。
  59. ^ 彼女がスイッチャーであることは13話まで伏せられていたが、『東映ヒーローMAX』の41号にて塚田が、実は脚本の中島が正体を暗号化したネーミングを行っており、既に一部にバレていた(そのださりな→さそりなのだ)とコメントしている。
  60. ^ a b c ただし、転送能力を持つヴァルゴ(江本)が第42話で死亡しており物語中でも言及されていないため、最終話時点で園田・鬼島・杉浦の3人がM-BUSから解放されたのかは不明だったが、小説版「天・高・卒・業」にて判明した。
  61. ^ 第22話にて「落語は舌先だけで世界を作れる」と弦太朗達に語っている。
  62. ^ その際、我望が「久しぶりに新しいホロスコープスが誕生する」と発言したことから、スコーピオンが覚醒してから長期間ホロスコープスが誕生していなかったことが伺える。
  63. ^ 一見素質の有無関係なしで配布しているように見えるが、コーマの敗北後に素質があることを見抜いた上で配布していたことが判明、その高い観察力が伺える。またスイッチと相手の命を賭けた「地獄大喜利」を27話では部活に来ていた生徒を相手に行うが全員鬼島を笑わせることができずに失格だった。第28話では仮面ライダー部のメンバーを相手に地獄大喜利を行い、友子と流星以外は失格となり、最終的には流星の奇策により笑ってしまった。
  64. ^ この時の鬼島は速水を刺激しないように、いつものような軽い口調ではなく、懇願のような態度を見せた。
  65. ^ 本物の刑事は我望の催眠術で追い払われている。
  66. ^ 本人曰く「自分を笑わせるか倒すかにより解ける」能力で、劇中では流星に自分の癖を利用され、無効化された。
  67. ^ 体育教師に英語の授業をさせる等、配役は他者の都合を顧みない無茶苦茶なものであり、その内容もJKにすら「これよりクズな芝居を見たことない」と言われるほど自分勝手な演出だが、後述の通り我望からは評価された。
  68. ^ 『クライマックスエピソード 31話32話 ディレクターズカット版』でのヴァルゴの台詞より。
  69. ^ 名前はそれぞれ、「鴨居」、「新山」、「木藤」、「梅沢」。4人はその後、彩加に怪我を負わせたことで怒りに触れた杉浦雄太が変身したタウラス・ゾディアーツの能力によって忠実な下部にされてしまった。
  70. ^ その際、立神は速水に対して「やっと自分に尻尾を振ってくれる幹部が出来てよかったな」と嫌みを吐いたことから、速水と五藤の相性は良好になることも険悪になることもないと言える。
  71. ^ 福士や土屋らとは違い、絲木の演技にプロの演技とCGを組み合わせて再現している。
  72. ^ 操られている人物は無表情になり、目元にクマが表れる。
  73. ^ ユウキ役の清水の顔から型どりした物で、子供の恐怖感を下げるため肌色から白に変更された。
  74. ^ 基本的には清水が仮面を着けて演じているが、アクションや同時に映るシーンではスーツアクターのつちださゆりが担当している。また闇ユウキの声は一部を除きジェミニ・ゾディアーツの声役の今野宏美が担当している。
  75. ^ このときフォーゼを含むライダー部員は当初本物のユウキが変身したことに気付かなかったが、戦い方から疑問を抱いた賢吾が見破った。
  76. ^ この図形は、京都の「ザ・ホール」を制御する石碑の恩恵を参考に博士がデザインに取り入れた物だと賢吾は言及している。
  77. ^ 第15話冒頭では賢吾がコズミックエナジーが切れて使用不可能になったロケットとドリルの代わりに「(変身には)5番(マジックハンド)と9番(ホッピング)を使え」と弦太朗に指示している。
  78. ^ 前者に関しては、劇中でユウキも「消防士さん」と呼んでいる。
  79. ^ 『仮面ライダーフォーゼアストロスイッチ40+エピソードガイド』に、「名前は無い(中略)」という記述の書籍もある。
  80. ^ 右上が○(サークル)、右下が×(クロス)、左下が△(トライ)、左上が□(スクエア)モジュールの群となっている。
  81. ^ スイッチON時の音声コールはコーラス調になる。
  82. ^ 通常はロケット・ランチャー・ドリル・レーダーの4つが装填されている。
  83. ^ 1話での初変身時のみユウキが行った。
  84. ^ バイク運転時などで右手が使用不可能な場合は、左手でレバーを前に引く。
  85. ^ リミットブレイク発動時は、主に右手にモジュールを装備しているためである。
  86. ^ 各スイッチ毎にスイッチの挿入口に対応した形状となっており、形状の異なるスイッチは挿入できないようになっている。
  87. ^ 本作品の劇場版『みんなで宇宙キターッ!』では「ライダースタンパーキック」と呼称された。
  88. ^ 最終回では「青春に限界はねぇ!」、『ファイナルエピソード ディレクターズカット版 炎の卒業』では「どうにかなるものなんだよ、アストロスイッチは! 気持ちのスイッチだからな!」と叫んでから分割した。
  89. ^ a b 仮面ライダーバトライド・ウォーでの呼称
  90. ^ 正体が知られてからもエフェクトは掛かったままである。
  91. ^ 流星役の吉沢が自分で発声しており、台本には「ホワチャー!」などと書かれているという。
  92. ^ 『超クライマックスヒーローズ』で付けられた名称。
  93. ^ 隼はアメフト、JKはブレイクダンスを駆使した動きとなっている。
  94. ^ タチバナが遠隔操作した際に強引にフォーゼが操縦したこともある。
  95. ^ ただし、「ラストワンの変身と同時に進化(スコーピオン)」、「再生してから進化したが最輝星に変化がなかった(キャンサー)」というホロスコープスへの進化が確認されているため、必ずしもこのプロセスで使徒への進化が行われるわけではない。
  96. ^ なお、部員達に正体を知られた第31話までは部外での戦闘だった。『ウィザード&フォーゼ』では、インターポールのエージェントとしてメテオに変身する。
  97. ^ 第34話、第36話でも、処刑対象となったホロスコープスを保護しようとしたが、第34話では速水が超新星を体得したため失敗、第36話では五藤がコアスイッチの現存を証明し記憶消去だけで済んだため実施せず。また、第38話ではエリーヌの処分を記憶消去に留めただけであって、ダークネビュラ送りにするかどうかは本作品では言及されなかった。
  98. ^ 自らの正体がヴァルゴであることを知られた後はヴァルゴとしてフォーゼの特訓を指導していた。
  99. ^ 仮入部期間中であり正式入部後は不明。
  100. ^ 美羽はクイーンフェス時の選挙風のポスター、隼は身体を鍛えるための道具など。
  101. ^ 『仮面ライダーフォーゼの教科書』のコメントによれば、幹部との差別化のため幹部の金の仮面に対し銀、銅色となっている。
  102. ^ モチーフが判明しているのは『仮面ライダーフォーゼの教科書』でデザイナーが直に答えたアルター・ゾディアーツ(テントウムシ)とリブラ・ゾディアーツ(カミキリムシ)、また後に画集『When You Wish upon a Star』で判明したピクシス・ゾディアーツ(クワガタ)だけである。また「英雄」系統の星座のゾディアーツ(オリオン、ペルセウス、ヘラクレス)は(赤鬼、青鬼、緑鬼)をモチーフにしている。
  103. ^ 物語序盤に登場したカメレオン(珠恵)、ホロスコープスではスコーピオン(園田)、ヴァルゴ(江本 / タチバナ)など。このためシリーズ過去作の怪人以上に変身者の特定が困難になっている。
  104. ^ 一角獣座のユニコーン・ゾディアーツ、竜座のドラゴン・ゾディアーツなどの例外も存在する。
  105. ^ 一般的に星座占いに使われる星座。へびつかい座は含まれない。
  106. ^ 我望がスイッチャーであるサジタリウスは、物語開始時点で覚醒していたのか途中(第34話以降)で覚醒したのかは不明だが、物語当初サジタリウスは覚醒した使徒としてカウントされていなかった。
  107. ^ だが、その目的は十二使徒のスイッチのみを必要としているため、有用性が無いメンバーは容赦なく処罰の対象になる。
  108. ^ スコーピオン・キャンサー・アリエス、及びカプリコーン・アクエリアス・タウラス・サジタリウス、及びヴァルゴ・ジェミニの3組はそれぞれの組ごとに同形状のクロークを着用し、リブラとレオは個別のクロークを着用している。
  109. ^ スコーピオンは頭部の髪留め、リブラはイヤリング、ヴァルゴは右手首のブレスレット、レオは左足のアンクレット。
  110. ^ a b c 公式では、この状態を「○○・ノヴァ」と呼んでいる(スーパーノヴァ:超新星の意。巨大化はしないがアリエス、ジェミニ、サジタリウスも同様)。
  111. ^ 等身大のまま外観が変化し、戦闘能力が格段に上昇する。
  112. ^ 獣拳戦隊ゲキレンジャー』の臨機兵ブトカ・ワガタクの武器の流用品。
  113. ^ 「ダークネビュラ (Dark Nebula)」には「暗黒星雲」という意味がある。
  114. ^ 速水役の天野をはじめとする一部のキャストは、ダークネビュラに送られることを、「ねびゅられる」と呼称している。(仮面ライダーフォーゼメールマガジン「天ノ川学園スペース通信」、東映公式より。元々は速水役の天野が毎回自分が退場しないか台本をチェックしていた時に発したことが由来)
  115. ^ 『フォーゼ&オーズ』で撫子の姿となったSOLUが所持していた生徒手帳には『昴星学園高等学校』と記載されていた。
  116. ^ 第16話は「謎の仮面ライダーの声」のクレジットで、声のみの出演。
  117. ^ 第13話・第15話のみ
  118. ^ a b c 其々のホロスコープスが配布したゾディアーツスイッチのラストワンの音声も担当。
  119. ^ 第40話・第42話のみ
  120. ^ 第41話のみ。
  121. ^ 第41話では、隼の母親の声も担当。
  122. ^ ネットムービー「ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!」第6話「水・泳・女・子」で再登場し、この際役名が付けられた。
  123. ^ 弦太朗らと同じ2年B組のクラスメイトなので、モブとしては初期から登場している。なお第10話に出演した斉田雅宏鈴木このみ、第17話の仲川子夢大山聖文なども同様である。
  124. ^ 活動休止中の廣川由里香を除く5名が出演。
  125. ^ EDクレジットでの表記
  126. ^ 次作『仮面ライダーウィザード』からの特別出演。
  127. ^ ホロスコープスは初登場した回・本格始動した回・超新星が初登場した回・エピソードの重要となる回・倒された又は退場となった回のみ記述。
  128. ^ a b c d e いずれも本編に直接登場せず、夢や回想(シーンの流用除く)に出た存在。
  129. ^ 過去に『電王』と『オーズ』の2作において最終回のエピソードのディレクターズカット版が発売されたことはあったが、中盤エピソードのディレクターズカット版の発売は本作品が初。

出典

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  44. ^ しんちゃん×仮面ライダーが夢コラボ 東宝&東映が異例の宣伝タッグ - 映画.com、2012年3月25日。2013年11月21日閲覧。

参考文献

外部リンク

テレビ朝日系列 日曜8時台前半
スーパーヒーロータイム第2枠)
前番組 番組名 次番組
仮面ライダーオーズ/OOO
(2010年9月5日 - 2011年8月28日)
仮面ライダーフォーゼ
(2011年9月4日 - 2012年8月26日)
仮面ライダーウィザード
(2012年9月2日 - 2013年9月29日)