結城丈二

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結城 丈二(ゆうき じょうじ)は、特撮テレビドラマシリーズ『仮面ライダーシリーズ』の作品に登場する架空の人物。

ここでは、結城丈二が変身するライダーマンについても解説する。

各作品における結城丈二[編集]

TVシリーズ・映画[編集]

『仮面ライダーV3』[編集]

仮面ライダーV3』第43話で初登場。

1950年11月3日生まれ。日本国籍の青年科学者であり、孤児の時に秘密結社デストロンの首領に引き取られた[1]京都大学出身のグラウンドホッケー選手であったとする資料もある[2]。いずれにせよ、不遇をかこっていた時期に世話になった首領には無類の恩義を感じており、デストロンの目的も「科学の力によるユートピア創造」だと信じていた。デストロン科学陣のエリートとなり、正義感が強く優しい性格から人望も厚く、将来の幹部候補とされていた。映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』に登場したタイホウバッファローも、結城がダム建設の岩石爆破用のつもりで開発した改造人間だったとされ、両者は特写によるグラビア上で共演している[3]

しかし、その才能と人望をヨロイ元帥に嫉まれ、最高幹部会議でデストロンを裏切ったという無実の罪を着せられる。硫酸のプールで右腕を溶かされてしまったが、自分を慕っていた部下たちに助けられた。隠れ家に逃亡した後、以前から開発していたアタッチメントの移植を懇願する。

ヨロイ元帥から捜索を命じられたカマクビガメは戦闘員とともに、結城の助手である片桐二郎・平亨・阿部征二を殺害し[注 1]、隠れ家で結城の看護をしていた看護婦である片桐の妹をも手にかけようとした。結城はライダーマンに変身して迎え撃ち、自らを「復讐の鬼」と名乗る。駆けつけたV3の助けもあり、窮地を脱してヨロイ元帥のアジトに乗り込み、ヨロイ元帥とカマクビガメに追い詰められるが、V3の助けで難を逃れる。風見志郎(V3)からともに戦おうと誘われるが、首領を騙したうえに部下を殺害したヨロイ元帥への復讐が自分の戦う理由と語り、首領には恩義があると言って断った。

カマクビガメとの戦いで志郎と共闘するが、次なるヨロイ一族の刺客・サイタンクが子供たちを拉致し、開放の交換条件として自分と手を組むよう求められたため、やむなく承諾する。だが、デストロンから抹殺されかけ、絶体絶命の危機をV3に救われたことで、サイタンクに重傷を負わされて再改造の手術台上にあった志郎を救出し、ともにデストロンを倒すことを決意。ここでようやく、志郎や立花藤兵衛との交流が生まれるが、デストロン首領への恩義は消えた訳ではなく、首領の声に戸惑ったり、V3と首領が対峙した際に必死で首領を逃がしていた。

プルトンロケット計画に際し、さそり谷のロケット発射基地に潜入。首領に作戦の中止を懇願するが、聞き入れてくれなかったため、自らロケットに乗り込んで上空で軌道を変更して手持ちの爆弾でロケットを自爆させ、爆発に巻き込まれて生死不明となる。その行為によって、V3から「仮面ライダー4号」の称号が送られた。

ライダーマンの投入は、低下しつつあった視聴率維持のために東映側が強く希望したものだが、相対的に仮面ライダーV3の存在が弱まることを懸念した毎日放送側は乗り気でなかった。しかしライダーマンの登場はドラマに大きな盛り上がりをもたらし、視聴率も終盤には持ち直したため、結果を見れば成功だったと言える[5]

当初から結城がクライマックスで死亡すると決まっていたわけではなく、『V3』の後番組の主役となる予定もあった[6]。平山プロデューサーによれば「一度悪に染まった者がライダーの仲間入りするにはそれなりのみそぎが必要」との考えからこうした展開となった。しかし「(償いには)他に手段があったかもしれない」とも語っている[7]

一方で阿部征司は、単純に平山が構想していたキャラクターを投入しただけであって、番組のテコ入れと意識してもおらず結果的にそう機能しただけと述べている[8]。阿部によれば「もっと人間らしいスタイルを持つ強い怪人を出そう」という案が基になっているため仮面ライダーの仲間入りをする予定もなく[9]、4号ライダーにしたほうがいいと提案したのもおそらく出版社側であって、「ライダーマンがあの後、主役として成り立つかというとそうじゃないと思う」「次の作品に持っていくための引っ張りとしてはちょうどいい」としている[8]

村枝賢一は、結城の復讐心を風見が叱る第44話や、「改造人間の悲哀」という薄れかけていたテーマを再確認した第49話、そしてライダーマンの死によって仮面ライダーV3がもはや独りで戦わねばならなくなる第51話などに着目し、ライダーマンのキャラクター性は物語を盛り上げただけでなく、V3の存在を引き立てる役目を果たしていたと論じている[10]。また、敵に捕まったり主人公の足を引っ張ったりしていたヒロインの珠純子の立場を、第43話以降はライダーマンが取って代わり、彼が死んだとたんにまた純子が捕縛されるという、プロット上における両者の同一性を指摘している[11]

『仮面ライダーX』 - 『仮面ライダーBLACK RX』[編集]

五人ライダー対キングダーク
『V3』第51話で死んだはずの結城だったが、『X』の劇場版の公開が7月だったため「七夕に子供たちの願いを叶えてもいいだろう」という平山亨の意向で復活した[12]。GOD秘密機関の再生怪人・ネプチューンらの前にライダーマンとして姿を現す。タヒチから帰ってきたと語り、劇中では仮面ライダーX=神敬介の援護に、1号・2号・V3とともに変身して[注 2]、コウモリフランケン率いる再生怪人軍団と戦う。
基本的な設定を無視してなぜか左手にパワーアームを装備しているため、村枝賢一に「あの映画は作りが基本的にベタベタ」と評される一因となっている[13]。後述の『HERO SAGA』では、この不自然さに対する理由付けが試みられた。
仮面ライダーX
第27話では、講談を行う立花の口から結城の無事が語られる。映像は『五人ライダー対キングダーク』の流用。
『X』の番組企画では、ライダーマンは夏までに復活してXライダーのサポートとして準レギュラーとなる予定だった。しかし、山口暁が『電人ザボーガー』に主演中だったために撮影のスケジュールがどうしても調整ができず、準レギュラーの話はなくなった。ライダーマンが登場する予定だった脚本にはV3が客演しており、Xライダーにマーキュリー回路を装着して大変身させる行程は、V3では設定に無理があるのは科学者である結城だった名残である。
ライダーマンのテーマソング「ぼくのライダーマン」が『X』のミニアルバム(コロムビアKKS-4090)に収録されているのは、単に『V3』のアルバムにテーマソングが間に合わなかったというだけではなく、『X』にも登場する含みがあったのである。
仮面ライダーストロンガー
第37話と第39話(最終回)に登場し、ともに素顔で登場。デルザー軍団のヨロイ騎士を追ってギリシャから帰国。城茂=仮面ライダーストロンガーとの初対面時、敵と勘違いして戦ってしまうが、V3が仲裁に入ったことで和解。その後、富士ダムの破壊を目論むデルザーに対し、志郎=V3とともに警護に当たるも、敗れて人質にされる。しかし、第39話でXライダーや仮面ライダーアマゾンに救出され、ストロンガーや1号・2号と合流。
『ストロンガー』の後日談となるTVスペシャル『全員集合!7人の仮面ライダー!!』では、他のライダーとともに後楽園遊園地を訪れる。仇敵・ヨロイ元帥に対する立花の質問に答えた後、暗黒大将軍率いる怪人軍団と、ライダーマンに変身して戦った。
仮面ライダー (スカイライダー)
第26話、第27・28話、第33話、第54話(最終回)、劇場版『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』で登場。素顔での登場と単独客演は第33話で、同話ではニューヨーク、第54話では南アフリカから帰国したが、それ以外の回ではどこから帰国したのかは不明。
第26話ではXライダーとともに帰国し、ドクガンバの仕掛けた毒蛾大砲の発射を阻止した。第27・28話では7人ライダー揃って帰国し、ヒルビランやグランバザーミー、怪人II世部隊と戦った他、筑波洋=スカイライダーを特訓した。劇場版では、パワーアームでアルマジーグたちと戦うなどの活躍を見せた。
第33話では、ドブネズゴンを追ってから帰国し、スカイライダーとの連携技でドブネズゴンを倒した。以前と比べて明るく熱血漢なキャラクターとして演出されている。第26話や第33話でも、スイングアームを「ロープアーム」や「パワーアーム」と呼称している。第54話では大首領との最終決戦に臨み、8人ライダーの力を合わせて大首領を大気圏外に空輸した後、宇宙の果てに散った。
仮面ライダースーパー1
劇場版にのみ登場。『スカイライダー』の第54話で宇宙に散ったが、人工衛星を利用して地球に帰還。仮面ライダースーパー1の助っ人として8人ライダーの一員として、変身した姿で登場する。
仮面ライダーZX
TVスペシャル『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』ではバダン帝国の野望を阻止すべく帰国し、志郎や沖一也と行動をともにする。ライダーマンに変身してスーパー1とともに、仮面ライダーZXと戦ってしまうが、V3の介入で誤解が解け、ZXこと村雨良に自分達の戦いや正義の戦士としての道を示す。その後、阿修羅谷で10人ライダーとして、暗闇大使率いるバダン強化兵士及びUFOサイボーグたちと戦う。素顔での登場はこれが最後となった。また、雑誌展開された『仮面ライダーZX』では、ライダーマンとして、UFOサイボーグ・トカゲロイドとの戦いや、サザングロスとの戦いに参加している。
仮面ライダーBLACK RX
第41話から第47話(最終回)に登場。インドを中心に東南アジアでクライシス帝国と戦っていた[14]。他のライダーたちとともに、クライシスとの最終決戦に参戦。戦闘時の主要武器として「ロープアーム」を使用した。V3とともにジャークミドラと戦った。

これらの作品において、志郎に対して当初は敬語を用いていた(『V3』第46話など)こともあったが、同年齢かつ何度も協力して危機を潜り抜けたこと(志郎の頭部に撃ち込まれた特殊弾丸を結城が摘出したり、2人揃って真空の部屋に閉じ込められたりなど)から、親友と呼べる間柄になっている。しかし、『ストロンガー』や『全員集合!7人の仮面ライダー』や、漫画『仮面ライダー11戦記』などでは「風見さん」と呼んでいる。立花藤兵衛とは、結城が「少年仮面ライダー隊」に加入したころは「結城くん」などと呼びかけていたが、『7人の仮面ライダー』では、「丈二」「おやっさん」と呼び合っている。

テレビシリーズの設定を基にした作品[編集]

小説『MASKED RIDER V3 & RIDERMAN EDITION
15歳の時に父が借金を苦に失踪したため、母と2人で貧しい生活をしていた[15]知能指数201といわれる[16]
『東京全滅作戦』の阻止成功後(プルトンロケットを道連れにしたあと)、海底基地「神ステーション」の近辺で瀕死の状態でダブルライダーに発見され、止むを得ず意識がないまま神啓太郎の力を借りて改造手術をされる。再改造後は、酸素供給機(パーフェクター)で水中での戦闘が可能になり、左腕もアタッチメントアームを装着可能となる。
ゲーム『仮面ライダー 正義の系譜
デストロンとの戦闘中に、恩師であった科学者・田所博士の消息を辿るうち、復活したショッカー怪人と戦うV3と遭遇する。プレイヤーキャラにはならないものの、「時空を超えた巨悪」と戦う他のライダーたちに力を貸す重要な役割を担う。
漫画『仮面ライダー11戦記』(成井紀郎
仮面ライダースーパー1・沖一也と共に、復活した大首領によって組織されたガイストの情報収集及び、各ライダーチーム(仮面ライダーSDでの役割とほぼ同様)への調整役として活躍する。ガイストライダーとは直接拳を合わせている。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』(村枝賢一
タヒチに奇跡的にほぼ無傷で漂流するが、自分の名すらも思い出せない記憶障害に陥る。インターポール特別捜査官のアンリエッタ・バーキンと遭遇したこと、仇敵・ヨロイ元帥の「代わりの身体」と対面したこと、そして変身ヘルメットを取り戻したことで覚醒、ライダーマンになりヨロイ元帥を撃破する。BADANと戦う第2部以降は、仮面ライダー1号・本郷猛と並び、ライダー達の頭脳役として、またインターポール本部での活躍が目立つ。滝が使用する、電磁ナイフが付いたマグナムを発明したのも結城である。
第3部でBADANの作戦を実行するために復活したデストロンと交戦した後は、思うところがあり、単身BADANの要塞に身を寄せている。このとき「ピッケルフラッシュシステム」「ギラードガンマーガス」「スネークチェーン」といったデストロンの兵器開発に加担したと語られている。暗闇大使に接触してBADANの秘密兵器時空破断システムを使用し、沖一也の窮地を救う。
本作では、力が他のライダーより劣る分、自分の武器の特性と相手の能力、また仲間との連携で危機を乗り切る姿や、特殊部隊「SPIRITS第4分隊」のメカニックを心酔させる態度、更にBADANの圧倒的な戦力に萎縮する滝和也を励ましたり、単身で敵の本拠に乗り込んだりする内心の熱さなど、結城の基本設定(科学者、正義感の強さなどの性格面から来る人望の厚さ)が良く活かされている。

仮面ライダーSDシリーズ[編集]

仮面ライダーSD マイティライダーズ
ライダーの中でも知性派であることから、メカニックを担当。極端な潔癖症で神経質かつ、泳ぐことができないという設定になっている。この作品では11人のライダーをまとめる1号以外は、善悪ほぼ全員が原作とは掛け離れた設定を追加されている(プレイボーイのV3、とことんまでアホなRXとシャドームーン、礼儀正しさを追求し立花のもとまで犯行を予告するアポロガイストなど)。
仮面ライダーSD 疾風伝説
バイクの名手である設定。他のライダーと手を組み、V3の相棒として、恐怖で世界を支配する「グランショッカー」に闘いを挑む。

KIKAIDER00[編集]

KIKAIDER00』の平行世界では、プルトンロケットの爆破の際に死亡したことになっており、右手は形見としてV3が武器にしている。この世界は、太陽が3つあるなど、テレビシリーズとは別世界であることが示されている。

仮面ライダーEVE[編集]

仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』ではショッカーとの戦いの様子は石ノ森章太郎による漫画『仮面ライダー』、それより後の暗黒組織との戦いについては特撮版『V3』〜『ZX』の設定が主に使われている。

作中で結城は、復活したショッカーとの戦いの中で、立花に請われて来日する。ショッカー旧基地でライダー2号・一文字隼人の危機を救う、ガイボーグ・門脇純を警察から解放し、戦う意義を説く、本郷を仮面ライダー1号として復活させるなど、他のライダーの出番があまりない中で、活躍シーンが特に多い。後半で過去の組織の怪人が復活する際、デストロン怪人を相手にした際には、彼の独白で、結城の戦う原動力が再確認される。

平成仮面ライダーシリーズ関連作品[編集]

小説『MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-
終盤、ネガタロスやショッカー首領によって窮地に追い込まれた本郷猛や仮面ライダー電王を救うため、岩石大首領を倒してきた直後の時代から1971年4月3日に連れて来られる。
映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
「ディケイドの世界」の戦士。上記の結城丈二とは名前は同じだが別人。元は全ての平行世界を征服しようとする秘密結社「大ショッカー」の科学者だったが、組織を裏切って大首領=門矢士(仮面ライダーディケイド)に右腕を奪われてしまったことで、組織と士に復讐を誓い、たった一人で戦いを続けている。一見では分からないが右腕が義手になっており、鉄柱を容易く折り曲げるほどの強度を誇る。また、ビーム砲アタッチメント「ブラスターアーム」に換装して戦うことも可能。
組織から追い出された上にかつての仲間からも拒絶されて全てを失った士の前に現れたが、復讐相手が腑抜けていることに憤慨して逆に叱咤し、信念を持ち戦い続ける必要を説く。
当初ブラスターアームのほかに、特製レザースーツとサングラスを身に着けた姿で「ライダーマン」として登場予定だったが、スケジュールの関係で実現したのはブラスターアームのみとなった。また、演じているのがGACKTと伝わるように「仮面ライダー」としてマスクを被る予定は当初からなかった[17]
また、この作品で昭和・平成のライダーが一同に集結する際には、『V3』に出演した際と同じオリジナルデザインのライダーマンも別個に登場しており、大ショッカーやデストロンの戦闘員を素手で倒している[注 3]。金田治監督によると、当初の予定ではGACKTライダーマンの存在があるため昭和ライダーマンの活躍場面はなかったが、やはり見せ場を用意する必要があるだろうと後から撮り足したものである[18]
『オールライダー対大ショッカー』の主題歌「The Next Decade」のプロモーションビデオは同作の前日談になっており、結城丈二がある人物を探している内容で、映画本編では見られなかった戦闘シーンやブラスターアームの発射シーン、バイク搭乗シーンも観ることができる。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
1号・2号がショッカーに敗北して洗脳されたことで過去が変わったため一度歴史から消えていたが、再び歴史が変わったことで歴代ライダーとともに復活する。
小説『KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-
『オーズ・電王』の設定を継承した作品。ショッカーのアジトで科学者に化け、捕らわれていた映司の救出をしようとしていたが、少し遅くショッカーオーズに変身させられ、自身も変身して立ち向かう。『MASKED RIDER V3 & RIDERMAN EDITION』とは異なり、改造は右腕だけに限られている。新たにカセットアームを改造し、電磁ナイフや小型ミサイルが内蔵している。また、何故か爬虫類系コアメダルを持っている。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX
財団Xと戦う姿が描かれる。終盤ではメズールのダミー怪人と戦う。
超バトルDVD『仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ
『フォーゼ&オーズ』の設定を継承した作品。写真のみ登場。
ネットムービー『ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!
「万・能・右・腕」に登場。フォーゼに、どの右腕(カセットアーム)で友情の証をしたいか問い、困惑させる。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム
『フォーゼ&オーズ』の設定を継承した作品。宇宙ライダー部の部室に写真が登場。

ライダーマン[編集]

ライダーマンは、結城丈二が変身用のヘルメットを装着することで変身する姿である。「ヤー!!」または「トオッ!!」という掛け声とともに両拳を組み合わせた後に腕を高々と上げ、ヘルメットを装着しライダーマンとなる。 昭和版に登場した他の仮面ライダーと違い、全身を改造された改造人間ではなく、強化服によって身体能力を増幅しているため、「半改造人間」と記載する資料もある[19]。ヨロイ元帥への復讐の意をこめて、元帥が忌み嫌う「仮面ライダー」の姿を模倣したとされ[20]、劇中では仮面ライダーV3と勘違いされたことがあり、V3自身も「自分にそっくりな姿」と思ったこともあった。

そのパワーは成人男性の6倍程度とされ、20mのジャンプ力や厚さ8cmの鉄板を打ち抜くキック力などの常人を凌駕する戦力は有している。怪人相手には苦戦する場合が多いが、戦闘員には充分に太刀打ちできる。またデストロン時代の経験で怪人の機能に精通していること、さらに高い知性を持つことを武器にして悪の組織に挑む。

変身用ヘルメットは専用バイク・ライダーマンマシーンのシートに収納され、これを付けることで専用スーツとカセットアームが機能する。スーツは筋力を増す機能や防弾性能が搭載され、さらにV3同様に風力をエネルギーに変える「エナージ・コンバーター」が戦闘力を増し、ハイジャンプ・ブーツによりジャンプ力も増大する。ジャンプ時は両足を肩幅程度に開き、両手を万歳のように掲げて跳躍方向に関係なく体の正面をカメラに正対させて跳躍する独特のフォームが特徴で、他のライダーのような前宙やバック転のようなアクロバティックなアクションは少ない。岩場間や段差などを低空でジャンプして移動する時も同様のフォームで跳ぶ。強化服の機能については、筋力面の増強だけではなく、呼吸機能や循環器を強化する人工細胞、代謝調節や疲労低減を担うメタボライザーを搭載しており、運動能力に関係する機能全般を強化するという設定も存在する。また、ベルトには小型ミサイルが搭載されている[20]

最大の特徴は右腕の人造アームに搭載されたアタッチメント「カセットアーム」であり、これを用途に応じて交換しながら戦う。そのほかに酸素ボンベを携帯しており、ヨロイ元帥により真空の部屋に幽閉された際に使用して難を逃れた。

石ノ森のラフデザインでは左腕も機械となっており[21]、ベルトもタイフーンが4つ並んでいるという設定であった[22]。また胸部装甲が肩から背中にかけて続いており、決定稿でもこの形状となっているが[23]、実際のスーツには予算の都合で仮面ライダーV3の「コンバータラング」を流用することになった[24]

ライダーマンマシーン[編集]

全長
2050mm
全高
1080mm
重量
200kg
最高出力
400馬力
最高時速
250km

ライダーマンの専用オートバイ。外見は市販車そのままで変形する機能もなく、結城丈二は変身前でも常用している。他のライダーマシンのような突出した性能はないが、改造によって原子力エンジンを搭載し普通のオートバイを越えるスペックを持っている。シートの下にライダーマンのヘルメットを収納し、カセットアームを運搬している。各種探査装置を装備し、事件の捜査や追跡にも能力を発揮している。無人走行機能はないが搭載されたドライブコンピューターでハンズフリー走行が可能であり、運転中の変身やアタッチメント使用・換装も可能である[25]

劇中では固有の名称が登場しなかったが、1979年ごろに仮面ライダーブームが再燃したときに「ライダーマンマシーン」と名づけられた[25]。ナンバーは「1浜松う28-17」。撮影用車両はスズキハスラーTS-250[26][27]

車両は次回作『仮面ライダーX』における神敬介の常用バイクに流用され[28]、さらに『仮面ライダーアマゾン』第3話でアマゾンが初めて騎乗するバイクとしても使用された[29]。『仮面ライダー (スカイライダー)』出演時はタンクの色がシルバーのものに変更されており[29]、ナンバープレートは付けていない。

仮面ライダーSD』では、1号〜V3までのバイクと統一感を持たせるため、季節風を表す「モンスーン」という特殊バイクに改変されている。

ライダーマンの技・カセットアーム[編集]

ロープアーム(カギ爪アーム)
ライダーマンが最も多用したカセットアーム。先端のを対象物に引っ掛けて移動したり、高い建物を上るのに利用したり、デストロン戦闘員との格闘戦では集団で襲い来る敵を撃破したりと、広い用途を持つ。サイタンクとの戦いにおいては、ライダーマンがロープアームで動きを止め、その隙にV3がきりもみキックで止めを刺した。
『EVE』では、ロープアームを飛ばしてビッグマシンの最大の武器である単眼を破壊している。また『10号誕生!』では、ロープアームを併用した投げ技で、バダン怪人・トカゲロイドを撃破している。『フォーゼ&オーズ』では、ロープを振り回しカギ爪部分をぶつけて屑ヤミーを多数倒し、最終決戦ではロープアームでメズール(完全体)のダミーを縛り上げてスイングし、壁や地面に叩きつけて撃破した。
カマアーム
ロープアームのバリエーションで、先端がになっている。スチール写真での登場のみで、劇中では未使用。
仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』では、ショッカーミュージアムで再生蜘蛛男の蜘蛛の巣に絡めとられた滝二郎の救出に使用した。
スウィングアーム
ロープアームのバリエーションで、先端が棘のついた鉄球になったもの。第45話で風見と対決した際には、振り回すようにして使った。
『スカイライダー』にゲスト出演した際、鉄球を発射したり、木に縛り付けるなどして、ネオショッカー戦闘員・アリコマンドを一掃したが、「パワーアーム」と呼称されていた。
ネットアーム
ロープアームのバリエーション。ネット状に編まれたロープを発射し、相手の動きを止める際や、高所から落下した人を救出する際に用いる。吸血カメレオンに洗脳された子供達の動きや、分裂してV3を翻弄する怪人・オニヒトデの動きを封じた。
パワーアーム
カニのハサミのように強力な2本の爪が付いたアタッチメント。電磁エネルギーを帯びていることで、鉄柵を寸断したり、怪人にダメージを与える威力を持つ。
すがやみつるによる漫画では、万力のように開閉し、敵の攻撃を挟み込んで止める描写がある。また、成井紀郎『決死戦7人ライダー』では、Xライダーがライドルロープで動きを止めている隙に、巨大な怪物 トロイの木馬を一撃で破壊した。
ドリルアーム
ドリル型のアタッチメント。コンクリートの壁を貫通する威力を持つ。TVで使用した際はバッテリーが切れていたため、立花が外部電源を発見しそれに接続して使用した。外部電源では2500ボルトが必要とされている。
オクトパスアーム
映像では未使用でTVシリーズの準備設定のみ存在する登攀用アタッチメント[30]吸盤で天井や壁に張り付くことができ、隠密行動に適している。
マシンガンアーム
一秒間に千発の銃弾を連射する機関銃型アタッチメント。TVシリーズの時点で既に設定は存在したが[30]、映像作品での使用は『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』が初となる。
仮面ライダーSPIRITS』においては、再生ヨロイ元帥やオニビセイウチを撃破したほか、カセットアームを託された風見志郎が、ブラックサタンの再生奇械人をこの装備でほぼ一掃している。
ブラスターアーム
『オールライダー対大ショッカー』で結城丈二が使用。詳細な設定は存在せず、デザイン画にある「ブラスター」という表記についてもデザイナーの雨宮慶太は「俺が適当に書いただけ(笑)」と述べている[31]
チェーンアーム
映像本編では未使用[32]。鎖のついた銛状のアタッチメント。
オペレーションアーム
映像本編では未使用。精密作業を行うためのアタッチメントで、石ノ森によるラフデザインでは「小細工用」と表記している[33]。玩具としては登場している。
『SPIRITS』では風見志郎のダブルタイフーンを応急修理する際に使用された。
スモークアーム
劇中未使用でTVシリーズの準備設定のみ存在する。煙幕催涙ガスなどを発射することができるアタッチメント。劇中では未使用。
カッターアーム
石ノ森によるラフデザインで設定されていたアタッチメント[34]。映像本編では未使用。特殊合金製の刀剣型アタッチメント。「V3ドリルアタック」と併用して破壊力を増すイラストも描かれている[35]
TVゲーム『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』ではブーメラン状のカッターとして表現されていた。
ファイヤーアーム
石ノ森によるラフデザインで設定されていた火炎放射器型アタッチメント[34]。劇中では未使用。
フリーザー・ショット・アーム
石ノ森によるラフデザインで設定されていた冷凍液を発射することができるアタッチメント[34]。劇中では未使用。
コントロールアーム
映像本編では未使用。『SPIRITS』において、バダンの時空破断システムを制御するのに用いられた。
赤いカセットアーム(アンク憑依)
映像本編では未登場でHERO SAGA『KAMEN RIDER OOO EDITION』にて登場。従来のカセットアームを総合したものに迫る火力を誇り、劇中ではロープ、小型ミサイル、チェーンガン、電磁ナイフをこの1つのカセットアームで使用できた。ショッカーオーズやショッカーグリードらとも互角に戦えるほどの力を秘めている。また、『仮面ライダーオーズ』に登場したグリードのアンクが憑依している(劇中ではアンクがライダーマンから離れるとともに、ロープアームに装備が変更された)。

他のライダーとの合体技[編集]

Xライダースーパー5キック
仮面ライダーXの劇場版で使用した技。跳躍したXライダーを1号、2号、V3、ライダーマンが連続で加速させることで、通常のXキックを上回る威力を生み出す。
回転キック
劇場版『仮面ライダースーパー1』に登場した際に、ライダーマンがV3・Xと共に放ったライダーキックで、ドグマ復讐兵団のスネークコブラン、カマギリガン、アリギサンダーを撃破した。
ライダーサザンクロスキック
成井紀郎『仮面ライダー11戦記』で、本郷のアドバイスにより完成した連続技。チームプレイで襲い来る、ゼネラル・シャドウが差し向けたクローン・ガイストライダーたちに対し、V3の逆ダブルタイフーンで吹き飛ばしたところを、ライダーマンのロープアーム、Xのライドルロープ、ZXのマイクロチェーンを同時に撃ち込むことで雁字搦めにし、4人ライダーの四方からのキックでとどめを刺す。

結城丈二を演じた人物[編集]

俳優[編集]

山口豪久(山口暁)
GACKT

スーツアクター[編集]

山口豪久
  • 『仮面ライダーV3』[注 4]
河原崎洋央
  • 『仮面ライダーV3』アクション[36]
新堀和男
  • 『仮面ライダーV3』アクション[37]
岩井潤一
  • 『仮面ライダー (スカイライダー)』
唐沢寿明

声優[編集]

永江智明
岸野一彦
古田信幸
滝下毅
勇吹輝
増田隆之
林一夫
半田健人
江川央生

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 平と阿部の名前は、『V3』のプロデューサーである平山亨阿部征司の名前をもじったもの[4]
  2. ^ 本郷、一文字、志郎、結城の変身は過去の映像の流用。
  3. ^ 漫画版では終盤で登場する個体と結城丈二は同一個体とされている。
  4. ^ アクション時以外の多くを山口が演じている[36][19]

出典[編集]

  1. ^ 画報 2001, p. 58.
  2. ^ 全怪獣怪人』下巻、勁文社1990年11月30日、55頁。C0676。ISBN 4-7669-1209-8
  3. ^ 『テレビマガジン』1974年2月号、pp.26 - 27
  4. ^ OFM Vol.4, p. 17.
  5. ^ OFM Vol.4, p. 15.
  6. ^ OFM Vol.4, p. 5.
  7. ^ V3大全 2001, p. 15.
  8. ^ a b X大全 2004, p. 198.
  9. ^ 熱闘伝 2003, p. 118, 阿部征司インタビュー.
  10. ^ 爆談 2011, pp. 36 - 41, V3 & ライダーマン編.
  11. ^ 爆談 2011, p. 107, 魂のライダーガールズ考.
  12. ^ X大全 2004, p. 50.
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出典 [編集]