ミーハー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ミーハーとは、世の中の流行芸能人の動静に熱中したり、影響を受けやすかったりするような者に対しての呼称である[1][2][3]。通常はカタカナで「ミーハー」と表記するが[1]、かつてはみいはあ[1]みいはあ族[4]などと呼ばれた事もあった。

昭和初期に生まれた俗語であり、テレビが普及し始めた1950年代後半、大宅壮一が唱えた「一億総白痴化」とほぼ時期を同じくして用いられた。元々は低俗な趣味や流行に夢中になっている[4][5]教養の低い者や[5]、そのような人を軽蔑して言う蔑称で[4][5]、特に若い女性のことを指していた[3]。現在では男性にも使われる言葉である。最近の用法としては、「ある事象に対して(それがメディアなどで取り上げられ)世間一般で話題になってから飛びつく」という意味でのものがほとんどである。

語源[編集]

ミーハーとは、1927年(昭和2年)に公開された松竹映画『稚児の剣法』でデビューした林長二郎(後の長谷川一夫)のファンのために作られた言葉である[6]。松竹は林のデビューに当たり、当時で二万円という巨費を投入してこの美貌の俳優を売り出した。林はたちまち若い女性の間で大人気となり、彼女らが好きな「つまめ」と「やし長二郎大好き人間」を揶揄してできたキャッチフレーズが「ミーハー」だった[7]

文献によってはみいちゃん・はあちゃんの略[1][2][8]として、

  • 当時の女性の名前は「みよ」「はな」など[4]「み」「は」で始まる名前[3]が多かったことから。
  • みいはあを音階のドレミファとかけたもの[4]
  • 英語の「Me」「Her」から。

などの説も唱えられている。

後に、音階のミファより高い「ソーラー族」なる単語も生まれたが、世間には浸透しなかったという。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d “みい-はあ”, 大辞泉Yahoo!辞書, 小学館, ISBN ISBN 978-4095012124, http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BF%E3%81%84%E3%81%AF%E3%81%82&dtype=0&index=20475817528300 2009年8月5日閲覧。 
  2. ^ a b “ミーハー”, 大辞林goo辞書 (第2版 ed.), 三省堂, (1995-11-03), ISBN 4-385-13902-4, http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/228846/m0u/ 2009年8月5日閲覧。 
  3. ^ a b c “みいちゃん-はあちゃん”. 日本語大辞典 (初版 ed.). 講談社. (1989-11-06). pp. p1879. ISBN 4-06-121057-2. 
  4. ^ a b c d e “みいちゃん-はあちゃん”, 大辞泉Yahoo!辞書, 小学館, ISBN ISBN 978-4095012124, http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BF%E3%81%84%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93&dtype=0&index=20474417527100 2009年8月5日閲覧。 
  5. ^ a b c “みいちゃんはあちゃん”, 大辞林goo辞書 (第2版 ed.), 三省堂, (1995-11-03), ISBN 4-385-13902-4, http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/185021/m0u/ 2009年8月5日閲覧。 
  6. ^ 『週刊サンケイ臨時増刊 大殺陣 チャンバラ映画特集』(昭和51年、サンケイ出版)
  7. ^ うしおそうじ 『夢は大空を駆けめぐる 恩師・円谷英二伝』 角川書店2001年ISBN 978-4048836951
  8. ^ “みい-はあ”. 日本語大辞典 (初版 ed.). 講談社. (1989-11-06). pp. p1879. ISBN 4-06-121057-2. 

関連項目[編集]