いっかくじゅう座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
いっかくじゅう座
Monoceros
Monoceros
属格 Monocerotis
略符 Mon
発音 [məˈnɒsɨrəs]、属格 /ˌmɒnəsɨˈroʊtɨs/
象徴 the Unicorn
概略位置:赤経 7.15
概略位置:赤緯 −5.74
広さ 482平方度 (35位
主要恒星数 4
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
32
系外惑星が確認されている恒星数 9
3.0等より明るい恒星数 0
10パーセク以内にある恒星数 2
最輝星 α Mon(3.93
最も近い星 ロス614;(13.3光年)
メシエ天体 1
流星群 いっかくじゅう座12月流星群
いっかくじゅう座α流星群
隣接する星座 おおいぬ座
こいぬ座
ふたご座
うみへび座
うさぎ座
オリオン座
とも座
観測可能地域は+75°と−85°の間
21:00(午後9:00)に最も良く見えるのは2月の間

いっかくじゅう座(一角獣座、Monoceros)は、の南天に見える星座。設定者はペトルス・プランシウス(一般にはバルチウス星座の1つとされているが歴史については後述)。

固有名もついていない4等星がいくつかあるだけの目立たない星座だが、後述のばら星雲など著名な天体が属している。

主な天体[編集]

恒星[編集]

  • α星:実視等級3.94等のG型巨星(G9III)。3.99等のγ星よりわずかに明るい。距離144光年。
  • β星:実視等級3.76等(合成等級)で、いっかくじゅう座で最も明るい恒星。三重星で、4.7等, 5.2等, 6.1等の3つの星が三角形を成している。この三重星はウィリアム・ハーシェルによって1781年に発見され、ハーシェルは「全天で最も美しい景観の1つ」とコメントした。距離691光年。
  • ε星:4.5等と6.5等の星からなる連星である。距離128光年。
  • S星(15番星):青みを帯びた白いO型の変光星だが、その変化はあまり大きくない。NGC 2264の中心に位置する。この星は二重星でもあり、8等の伴星がある。
  • ロス614:29番目に近い恒星系である。距離13.3光年。近接した連星で、伴星は変光星(V577 Mon)である。
  • V838星:2002年に出現した新星 (Nova Monocerotis 2002)。同年1月6日にアウトバーストが始まり、現在もライト・エコーの広がりが観測されている。当初は典型的な新星と考えられていたが、様々な相違点が指摘されている。距離はおよそ2万光年(6キロパーセク)と推定されている。

星団・星雲・銀河[編集]

その他[編集]

由来と歴史[編集]

いっかくじゅう座は、旧約聖書にたびたび登場する架空の動物であるユニコーン(一角獣)をモチーフにしている。この動物は馬に似ていて、額の上には1個だけの角を持ち、この角には解毒作用があると考えられている。この動物は、純潔と清浄を表すと考えられている。

いっかくじゅう座は、ドイツの天文学者ヤコブス・バルチウスによって設定されたといわれてきた。これによって一般に知られるようになったとされる新しい星座である(1624年のバルチウスの星図には Unicornu とある)。しかし、それより以前にオランダの神学者で地図製作者のペトルス・プランシウス(Petrus Plancius)によって創案されたものである(1613年のプランシウス製天球儀のゴアには Monoceros Unicornis とある)[2]

しかし、天文学者ヴィルヘルム・オルバースと年代学者ルートヴィヒ・イデラー (Ludwig Ideler) は、1564年にこの星座が使われていることと、それよりもっと古くから使われていたと発表した。古典学者のヨセフ・スカリゲル (Joseph Scaliger) は、古代のペルシアの天球儀でこの星座を発見したと発表した。

出典[編集]

  1. ^ a b 夜空に輝くクリスマスツリーAstroArts
  2. ^ Ridpath, Ian. “Star Tales – Monoceros”. 2013年4月16日閲覧。

外部リンク[編集]