アメシスト
アメシスト(アメジスト、amethyst)は、紫色の水晶である。紫水晶(むらさきすいしょう)[1]ともいう。
目次 |
産出地 [編集]
ブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州は世界最大の紫水晶の産地。スリランカ、マダガスカル、中央アフリカでは質の良いものが産出する。
性質・特徴 [編集]
硬度は7。比重は2.65。組成は SiO2(二酸化ケイ素)。素焼きの陶板にこすりつけると白い条痕が残る。ハンマーなどで割ると貝殻状の断口が残る。
光沢はガラス光沢で、色は淡いライラック色から、濃紫色まで幅広い色合いがある。紫外線に曝露すると退色する(直射日光の当たる窓際などに置くと色が褪せてくる)。照射する光のスペクトル組成によって、見た目の色を大きく変化させる紫水晶は、「カラーチェンジアメシスト」もしくは「カラーチェンジタイプアメシスト」と称されている。
用途・加工法 [編集]
主に装飾用に使われる。
緑色透明の水晶が「グリーンアメシスト」と称され、市場に出回っている場合があるが、これは主に紫水晶その他の水晶に、熱処理や放射線処理を施し、変色(エンハンス)させたものである。採掘時に緑色透明であるものは、プラシオライトとも呼ばれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州やネバダ州などのごく一部の地域から産出する。
サイド・ストーリー [編集]
2月の誕生石。石言葉は「誠実・心の平和・高貴・覚醒・愛情」など。
旧約聖書の『出エジプト記』に、高僧の胸当てに飾られている12種類の宝石の1つとして登場するなど、歴史は古い。プリニウスの『博物誌』では、紫色の宝石の中で最高のものはインドの紫水晶となっている。キリスト教の伝統としては、紫水晶は男性の宗教的献身のシンボルであった。
amethystは、ギリシア語のamethustos(酔わせない)から派生した。紫水晶を持つと酔いを防ぐはたらきがあると信じられていたことによる[2]。
参考文献 [編集]
- 益富寿之助 『鉱物:やさしい鉱物学』 保育社〈カラー自然ガイド〉、1974年、10-15頁。ISBN 4-586-40013-7。
- 春山行夫 『春山行夫の博物誌 4(宝石 1)』 平凡社、1989年。ISBN 4-582-51217-8。
脚注 [編集]
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- Amethyst, MinDat.org 2012年3月31日閲覧。(英語)
- “標本名索引-英名”. 地質標本館. 産業技術総合研究所地質調査総合センター. 2012年3月31日閲覧。
|
||||||||||||||||||||||||||||