ブラッドストーン

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ブラッドストーン

ブラッドストーンbloodstone)は、濃緑色半透明玉髄で、赤い斑点を有するものを言う[1]血石[2]血星石血玉石血玉髄ヘリオトロープ[2]heliotrope太陽を呼び戻す、太陽に向かう[3]の意)とも呼ばれる。bloodstone の名は、赤い斑点がを連想させることに由来する。

産出地[編集]

主な出産地はインドである。

古来はエジプトのヘリオポリスで採れたことから、ヘリオトロープと呼ばれたともされる[3]

性質・特徴[編集]

細かい粒の石英結晶が集まった碧玉(ジャスパー)の一種[4]で、赤色赤褐色の斑点(正体は酸化鉄)がある。

用途・加工法[編集]

古くはキリスト教会聖像などを飾る材料として広く用いられ、現在では主に指輪などのアクセサリーに利用される。

トピックス[編集]

多くの伝承がみられるが、そのうちの一つに、イエス・キリストが十字架にかけられたとき、傷口から鮮血が緑の大地にしたたり石に変わったというものがある。

古代エジプトでは、粉末にしてはちみつと混ぜて止血に用いた[3]

脚注[編集]

  1. ^ "ブラッドストーン". 百科事典マイペディア. コトバンクより2022年2月5日閲覧
  2. ^ a b 文部省編『学術用語集 地学編日本学術振興会、1984年、208頁。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi [リンク切れ]
  3. ^ a b c パワーストーンの教科書 結城モイラ 2015年 p109
  4. ^ "ブラッドストーン". 世界大百科事典 第2版. コトバンクより2022年2月5日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Bloodstone (英語), MinDat.org, 2012年3月31日閲覧 (英語)