おひつじ座

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おひつじ座
Aries
Aries
属格 Arietis
略符 Ari
発音 発音: [ˈɛəriːz]、正式には/ˈɛərɪ.iːz/; 属格:/əˈraɪ.ɨtɨs/
象徴 the Ram
概略位置:赤経 3
概略位置:赤緯 +20
広さ 441平方度 (39位
主要恒星数 3, 10
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
67
系外惑星が確認されている恒星数 4
3.0等より明るい恒星数 2
10パーセク以内にある恒星数 2
最輝星 α Ari(1.996
最も近い星 ティーガーデン星;(12.6?光年)
メシエ天体 0
流星群 おひつじ座五月流星群
おひつじ座秋季流星群
おひつじ座δ流星群
おひつじ座ε流星群
おひつじ座白昼流星群
おひつじ座-さんかく座流星群
隣接する星座 ペルセウス座
さんかく座
うお座
くじら座
おうし座
観測可能地域は+90°と−60°の間
21:00(午後9:00)に最も良く見えるのは12月の間

おひつじ座(牡羊座、Aries)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。

から星座とされる。

主な天体[編集]

恒星[編集]

おひつじ座の主な星は、α星と β星の2つ。

  • α星:ハマルは、おひつじ座で最も明るい恒星で、唯一の2等星[1]
  • β星:シェラタンは、おひつじ座で2番目に明るい恒星で、3等星。

ほかの星はこれらより暗いが、以下の恒星に固有名がついている。

  • γ星:メサルティムは、ほぼ等光の美しい2重星として知られている。
  • δ星:ボテイン。


  • BD +20°307 - 地球サイズの惑星同士が衝突して生じた塵の雲を持つ。

星団・星雲・銀河[編集]

どれも暗く、望遠鏡でもかすかにしか見えない。

由来と歴史[編集]

この星座の比較的明るい東側(向かって西側)のα星・β星・γ星でできる鉤型は、古代バビロニアでは「農夫」あるいは「雇夫」(麦播きの農繁期に雇われる日雇い農夫)だった。隣のうお座の中央が、彼が耕す農地である。「男」と「」が同音異義語 lu だったことから、羊と同一視されるようになった[2]

神話[編集]

ギリシア神話によると、ボイオティアアタマスの息子プリクソス双子の妹ヘレーが、継母イノーの悪巧みによって生贄にされそうになったときに、ゼウスが遣わして二人を乗せて逃げた金の皮を持つ羊だという[3]。妹は羊が走る途中に海に落ちおぼれて死んだ[3]。プリクソスは逃亡先のコルキスでこの羊を生贄に捧げ、皮を当地の王アイエーテースに贈った(現代の観点からすると恩知らずな行為に見えるが、古代においては神の遣わした獣は生贄として神に返す風習だった)[3]。この羊の皮を手に入れるための冒険がアルゴー号アルゴ座)の冒険、アルゴナウタイ神話である[3]

出典[編集]

  1. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME HAMAL. 2013年1月23日閲覧。
  2. ^ 近藤二郎『わかってきた星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社 2010年、ISBN 978-4-416-21024-6
  3. ^ a b c d 長島晶裕/ORG 『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』 新紀元社、2012年ISBN 978-4-7753-1038-0