レチクル座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

座標: 星図 04h 14m 47s, -62º 32' 56''

レチクル座
Reticulum
Reticulum
属格 Reticuli
略符 Ret
発音 [rɨˈtɪkjələm]、属格:/rɨˈtɪkjʊlaɪ/
象徴 the Reticle
概略位置:赤経 4
概略位置:赤緯 −60
広さ 114平方度 (82位
主要恒星数 4
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
11
系外惑星が確認されている恒星数 4
3.0等より明るい恒星数 0
10パーセク以内にある恒星数 2
最輝星 α Ret(3.4
最も近い星 ζ2 Ret;(39.38光年)
メシエ天体 0
隣接する星座 とけい座
かじき座
みずへび座

レチクル座(レチクルざ、Reticulum)は、南天の星座の1つ。日本からは観望が困難な小さな星座である。、第二次世界大戦末期から1960年までは、一時期小網(こあみ)と呼ばれた[1]

主な天体[編集]

恒星[編集]

星団・星雲・銀河[編集]

由来と歴史[編集]

この星座は、1756年にフランスの天文学者ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって設定された[2]天体望遠鏡で恒星の位置観測を行う場合、接眼レンズ焦点面に、視野の中心を示したり視野を分割するために十字線を張るのだが、この線のことを「レチクル」という[注 1]。ラカーユはこれに加えてさらに菱形にもレチクルを張っており、これをモチーフとした。当時の名は le Reticule Romboide (sic)[3][注 2] (ひし形のレチクル)だったが、その後ラテン語化され Reticulus Rhomboidalis になり[4][注 3]、さらに省略されて Reticulus となった[2]。現在では中性形の Reticulum となっている。

元々この領域には、17世紀にドイツの天文学者イサーク・ハブレヒト2世英語版 によって Rhombus (ひし形) という名の星座が設定されていた[5]。ハブレヒトの Rhombus を形作る4つの星はラカーユの星図で描かれている菱形(α星、β星、δ星、ε星)より大きく、かつ南に寄っており、レチクル座のα星、β星、みずへび座のγ星、ν星から成ると推定されている[5]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ラテン語で「網」を意味する rete の指小辞形である。
  2. ^ 星表の注意書きでは Le Réticule rhomboïde と正しく "r" と"o" の間に "h" が入っている。
  3. ^ Reticulum Rhomboidalis (Allen (1963): p. 348) は誤り。

出典[編集]

  1. ^ 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』 恒星社厚生閣、2007年、(新装改訂版・第4刷)、44, 258頁。ISBN 4-7699-0825-3
  2. ^ a b Ridpath, Ian. “Star Tales - Reticulum”. 2014年1月27日閲覧。
  3. ^ Ridpath, Ian. “Star Tales - Lacaille’s Reticulum”. 2015年5月5日閲覧。
  4. ^ Encyclopædia Britannica. 7 (11 ed.). Edinburgh. (1911). p. 14. 
  5. ^ a b Ridpath, Ian. “Star Tales - Reticulum#rhombus”. 2015年5月5日閲覧。

外部リンク[編集]