ジョージのこと座

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ヨハン・ボーデ星図『ウラノグラフィア』(1801年)に描かれたジョージのこと座

ジョージのこと座[1](ジョージのことざ、ジョージの琴座、Psalterium Georgii または Harpa Georgii)は、現存しない星座の1つ。

1789年に、ウィーン天文台の台長を務めたハンガリー王国の天文学者マクシミリアン・ヘル英語版によって、おうし座の前脚の南側に作られた。星座名の「ジョージ」は、ウィリアム・ハーシェルの後援者であったジョージ3世のことである[2][3]。なお、以前はヘルがジョージ2世を称えて1781年に設定したと説明されたことがあった[1][4]

この星座の星は現在のエリダヌス座の一部となっている。

脚注[編集]

  1. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(初)恒星社厚生閣、1975年、272-273頁。 NCID BN00632644 
  2. ^ 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂)恒星社厚生閣、1997年、272-273頁。ISBN 978-4-7699-0825-8NCID BN14694107 
  3. ^ Ian Ridpath. “Star Tales - Harpa Georgii”. 2014年5月10日閲覧。
  4. ^ Allen, R. H.,. “Star Names: Their Lore and Meaning - Psalterium Georgii or Georgianum”. 2017年9月4日閲覧。