おとめ座

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おとめ座
Virgo
Virgo
属格 Virginis
略符 Vir
発音 [ˈvɜrɡoʊ]、属格 /ˈvɜrdʒɨnɨs/
象徴 the Virgin
概略位置:赤経 13
概略位置:赤緯 0
正中 5月25日午後9時
広さ 1294平方度 (2位
主要恒星数 9, 15
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
96
系外惑星が確認されている恒星数 11
3.0等より明るい恒星数 3
10パーセク以内にある恒星数 9
最輝星 スピカ(α Vir)(1.04
最も近い星 ロス128;(10.92光年)
メシエ天体 11
流星群 Virginids
Mu Virginids
隣接する星座 うしかい座
かみのけ座
しし座
コップ座
からす座
てんびん座
へび座
観測可能地域は+80°と−80°の間
21:00(午後9:00)に最も良く見えるのは5月の間

おとめ座(乙女座、Virgo)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。

全天でうみへび座に次いで2番目に広い星座である[1]。現在秋分点がある。

α星は、全天21の1等星の1つであり、スピカと呼ばれる。スピカと、うしかい座のα星アークトゥルスしし座のβ星デネボラで、春の大三角を形成する[2]

主な天体[編集]

恒星[編集]

  • α星:スピカ(Spica)は、おとめ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ[3]

スピカ以外にも名のついた星がある。

  • β星:ザヴィザヴァ(Zavijava)
  • γ星:ポリマ(Porrima)
  • δ星:Auva
  • ε星:ヴィンデミアトリックス(Vindemiatrix)

またそれほど明るくないが、以下の星にも名前がついている。

  • ζ星:Heze
  • η星:Zaniah
  • ι星:Syrma
  • μ星:Rijl al Awwa

星団・星雲・銀河[編集]

おとめ座付近にはおとめ座銀河団と呼ばれる銀河団が存在するため、銀河がたくさんある。この場所は、ε星の西 5°から 10°の場所にある。

おとめ座銀河団には、

が含まれる。

  • M104(ソンブレロ銀河):渦巻銀河。スピカの10°西に位置する。おとめ座銀河団のメンバーではない

その他[編集]

神話[編集]

古代メソポタミアに由来する。そこでは Furrow(畝)とFrond(葉)の2つの星座があり、2人の女性が描かれていた。「畝」は隣のしし座の尾と、または穂を持ち、「葉」は「エルアの葉」と呼ばれるナツメヤシの葉を持っていた。のちのヨーロッパではこれらが統合され1人の女性になり、それぞれの手に麦穂と葉を持つようになった[4]

アストライアーとする説[編集]

昔、人間が仲良く暮らしていた時代は、神もまた地上で人間と仲良く暮らしていた[1]。しかし後に現れた人間たちは争ってばかりだったので、神は1人ずつ天に帰っていった[1]。最後まで残ったのが正義と天文の女神アストライアーで、1人地上に残り、人間に正義を教えていたが、彼女も人間に失望し、自ら天に昇っておとめ座となり、持っている天秤てんびん座となった[1]

デーメーテールまたはペルセポネーとする説[編集]

豊穣の女神デーメーテールの娘ペルセポネーは、妖精と花を摘んでいる際に冥神ハーデースに略奪され妻となった[1]。母デーメーテールが激怒したため、ゼウスはハーデースにペルセポネーを天界に帰すように命じる[1]。ペルセポネーは天界に戻ったが、冥界のザクロを口にしたため年のうち8か月は天上で、残り4か月は冥界で過ごすこととなった[1]。こうしておとめ座が天に上がらない4か月の期間ができ、穀物の育たない冬が生まれた[1]。明るい1等星スピカは、ラテン語で穀物を意味する[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 長島晶裕/ORG 『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』 新紀元社、2012年ISBN 978-4-7753-1038-0
  2. ^ 春の星空を楽しもう”. AstroArts. 2013年5月11日閲覧。
  3. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for V* alf Vir. 2013年1月18日閲覧。
  4. ^ 近藤二郎『わかってきた星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社 2010年、ISBN 978-4-416-21024-6