NTTパーソナル

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NTTパーソナルは、過去に存在したPHS事業者で「エヌ・ティ・ティ中央パーソナル通信網株式会社」を初めとするグループ会社の総称、もしくは提供していたPHSサービスの名称である。かつて北海道・東北・中央・東海・北陸・関西・中国・四国・九州の総計9社の地域会社が存在した。

NTTパーソナル基地局

概要[編集]

サービス開始時、とんねるずの「みんなを電話にする会社」のキャッチコピーで話題になった。

後に各地域のNTTドコモグループ各社が、旧NTTパーソナル移動通信網のPHS事業を継承した。継承後についてはドコモPHSを確認の事。

略歴[編集]

  • 1994年に、各地区のNTTドコモと、分社化前のNTTとが出資して、パーソナル地域各社設立。
  • 1995年7月1日 エヌ・ティ・ティ北海道パーソナル通信網およびエヌ・ティ・ティ中央パーソナル通信網を皮切りにPHSサービス開始。
  • 1995年10月1日 北海道・中央を除く各地域会社PHSサービス開始。
  • 1998年12月1日付けで、エヌ・ティ・ティ移動通信網(現:NTTドコモ)をはじめとするNTTドコモグループ各地域会社にPHS事業を譲渡し、その後NTTパーソナル各社は清算された。
  • 2008年1月7日付けで、NTTドコモグループによるPHS事業が終了。

地域会社と担当区域[編集]

  • エヌ・ティ・ティ北海道パーソナル通信網
担当区域:北海道
  • エヌ・ティ・ティ東北パーソナル通信網
担当区域:青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島
  • エヌ・ティ・ティ中央パーソナル通信網
担当区域:茨城・栃木・群馬・埼玉・東京・神奈川・千葉・山梨・長野・新潟
  • エヌ・ティ・ティ東海パーソナル通信網
担当区域:愛知・静岡・岐阜・三重
  • エヌ・ティ・ティ北陸パーソナル通信網
担当区域:石川・富山・福井
  • エヌ・ティ・ティ関西パーソナル通信網
担当区域:大阪・滋賀・奈良・京都・兵庫・和歌山
  • エヌ・ティ・ティ中国パーソナル通信網
担当区域:鳥取・島根・岡山・広島・山口
  • エヌ・ティ・ティ四国パーソナル通信網
担当区域:愛媛・香川・徳島・高知
  • エヌ・ティ・ティ九州パーソナル通信網
担当区域:福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄

※ドコモグループ、旧ディーディーアイポケット電話グループ9社と同じ区域割だった。

※四国パーソナル通信網の本社は、エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国の本社のある高松市ではなく、NTT四国支社がある松山市にあった。

メーカー名[編集]

基本的に、携帯電話と同じだが、ソニーなどイニシャルが重複する会社あるいは携帯電話で2文字となっている会社は別の略号になっている。携帯電話は供給せずPHSのみ供給していたメーカーも存在する(日立・ユニデン)。

通信端末[編集]

NTTパーソナルより発売された機種のみ記述する。

312SBlue

1995年[編集]

101N

1995年7月発売。120g。

101S

1995年7月発売。160g。

101Y

1995年7月発売。190g。 (グッドデザイン賞受賞、折りたたみ式を採用し、乾電池を電源とすることも可能)

101P

1995年7月発売。115g。

101H

1995年7月発売。180g。

102N

1995年10月発売。135g。

102Y

1995年12月発売。160g。

102P

1995年12月発売。120g。

102H

1995年12月発売。180g。

1996年[編集]

201S

1996年2月発売。95g。

101U

1996年2月発売。120g。

202S

1996年4月発売。92g。

201P

1996年4月発売。89g。

103P P×P

1996年5月発売。140g。ポケベルとの複合端末。

301S

1996年9月発売。105g。

201D

1996年10月発売。91g。

201N

1996年11月発売。99g。

203S

1996年11月発売。95g。

302S

1996年11月発売。105g。

102U

1996年11月発売。120g。

201T

1996年11月発売。81g。

1997年[編集]

311S

1997年1月発売。106g。

312S

1997年3月発売。80g。

313S

1997年3月発売。80g。

201U

1997年3月発売。97g。

311P

1997年3月発売。77g。

311N

1997年5月発売。99g。

411P P×P

1997年6月発売。105g。ポケベルとの複合端末。

321S

1997年7月発売。140g。フリップがPCカードになっており、カバーを外してデータ通信カードとして使うことができる。

311T

1997年7月発売。87g。

312D

1997年8月発売。84g。

314S

1997年11月発売。77g。

315S

1997年11月発売。80g。

313P

1997年11月発売。72g。

1998年[編集]

311Y
311M

1998年1月発売。79g。当時はまだ珍しい二つ折り。ネックストラップが標準でついてきた。

316S

1998年1月発売。82g。本体がドラえもんの形をした「ドラえホン」。

317S

1998年2月発売。77g。

551S

1998年2月発売。137g。

311Y

1998年2月発売。86g。

315P

1998年3月発売。72g。

331S

1998年5月発売。81g。

331N

1998年6月発売。74g。

331P

1998年6月発売。71g。

341S

1998年5月発売。112g。フリップがコンパクトフラッシュ型になっており、カバーを外すとデータ通信カードとして使うことができる。

331T

1998年7月発売。68g。

当時のCMキャラクター[編集]