iPhone 8
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開発元 | アップル |
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製造元 |
アップル Foxconn Pegatron |
世代 | 第11世代 |
発売日 |
通常モデル 2017年9月22日 (PRODUCT)RED 2018年4月13日 |
販売終了日 |
通常モデル 販売中 (PRODUCT)RED 2018年9月13日 |
OS | iOS 11(初期搭載)→iOS 13.2.3 |
CPU | Apple A11 Bionic 6コア (2× Monsoon + 4× Mistral)2.39GHz |
メモリ | 2GB |
ストレージ | 64, 128, 256 GB |
ディスプレイ | 4.7インチマルチタッチディスプレ , 1334 x 750 ピクセル , 326ppi |
グラフィック | アップル独自設計 3コア |
デジタルカメラ |
背面: 7.0メガピクセル, 裏面照射型センサー, HDビデオ |
サイズ |
縦 138.4mm 横 67.3mm 厚さ7.3mm |
重量 | 148g |
前世代ハード |
iPhone 7 iPhone 7 Plus |
次世代ハード | iPhone XR |
関連商品 |
iPhone 8 Plus iPhone X |
ウェブサイト |
www |
iPhone 8(アイフォーン エイト)は、アップルが開発・販売するiPhoneの第11世代目のモデルである。
目次
概要[編集]
iPhone 8は、2017年9月12日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州クパティーノの新しい本社地に作られたThe Steve Jobs Theaterで初開催されたアップルのスペシャルイベントで発表された。
2017年9月15日から予約開始。9月22日、日本国内ではNTTドコモとKDDI・沖縄セルラー電話連合(au)、ソフトバンクから販売のほか、Apple StoreではSIMフリー版が販売。
iPhone 7に引き続き耐水・防塵のIP67等級に適合している。また、iPhone 7では日本国内でApple Payを利用可能にするFeliCaが日本向けのモデルのみ有効になっていたが、iPhone 8からは全世界のモデルでFeliCaが利用可能になる。これにより、日本人が海外モデルを購入しても日本国内でApple Payを利用できないという問題が解消し、訪日外国人旅行客についても日本国内でApple Payを使用した決済が可能になるといったメリットが考えられる。また、電波法施行規則の改正を受け、技適マークが先代の裏面にあったFeliCaへの対応を示す「総務省指定」の表記がソフトウェアによる画面表示(電磁的表示)へ切り替えられ、筐体材質の変更とも相まって見栄えが向上した[1]。
iPhone 8の外観はiPhone 7と似ているが、iPhone 4/4sのように背面をガラスパネルにする事でワイヤレス給電規格のQiに対応した。これによりQi対応のワイヤレス充電器により、ワイヤレス充電が可能になる[2]。
デバイス内のハードウェアも更新されており、システム性能およびグラフィック性能を向上させたApple A11 Bionicチップを内蔵している。このCPUのうち4つの効率コアはiPhone 7のA10 Fusionチップより最大70%高速で、2つの性能コアは最大25%高速になった。更に性能が必要な時にはこの6つのコアすべてを同時に使うことも可能である。また、Appleが設計した新しい3コアのGPUは、A10 Fusionよりも最大30%高速化された。
iPhone 7に引き続きiPhone 8およびiPhone 8 Plusの両方に光学手ブレ補正付き12メガピクセルの背面カメラ、iPhone 8 Plusにはズーム機能付き望遠レンズが付加されている。
僅かながら大型化したことにより、iPhone 7向けの従来のケースで使えないものがある。また10g重量が増えている。
iPhoneとしては本機種から、高音質コーデックであるEnhanced Voice Services(EVS)に対応している[3]。
KDDI・沖縄セルラー電話連合(au)においては、当モデルから3G(CDMA2000 1x)エリアによる音声通話(CDMA2000 1xRTT)、およびデータ通信(1xEV-DO Rel.0/Rev.A/MC-Rev.A)に非対応となる。このため、以前のようにLTE契約のau ICカード(au Nano IC Card (LTE))では利用できず、VoLTE契約のau ICカード(au Nano IC Card 04 (VoLTE))での利用となるため、交換する必要がある。SIMフリー版においても同様である。
2018年3月30日、iOS 11.3とキャリア設定アップデートより、NTTドコモのPREMIUM 4Gで最大受信速度594Mbpsのデータ通信に対応した[4]。
2018年4月、(PRODUCT)RED™を発売開始[5]、au とソフトバンクからは13日、NTTドコモは14日から[6]。
2018年9月13日、iPhone XS、XS Max、XRの発表と同時に、(PRODUCT)REDの販売が終了。
2019年9月11日、iPhone 11、11 Pro、11 Pro Maxの発表と同時に、256GBモデルの販売が終了し128GBモデルの発売を開始。
急速充電(PD充電)の仕様[編集]
iPhone 8は、Apple USB-C - Lightningケーブルと18W、29W、61W、87WのApple USB-C電源アダプタ、もしくはサードパーティ製のUSB-C充電器を使用する必要があるが、急速充電を行うと30分で50%まで充電できる。18Wを超えるApple USB-C電源アダプタを使用しても、18W電源アダプタと同じ出力になる。iMacのUSB-Cポートでは、15Wでの急速充電が出来る他、MacのUSB Type-AポートでもUSB-PDより遅い10Wで急速充電ができる[7][8]。またiPadに付属する10Wもしくは12W電源アダプタを使用すれば、iPhoneに付属されている5W電源アダプタより、速く充電出来る[9]。
仕様[編集]
ハードウェア[編集]
Taptic Engineの振動により、ハプティクスが提供され、iPhone 6sに導入された3D Touchを引き続き採用している。
重量は、iPhone 7より10g増え、148gとなった。
形状や寸法等の外観は、iPhone 6やiPhone 6sに似ているが、ガラスとアルミフレームを組み合わせた構造に変わっている。ガラスについては画面、背面ともに最も耐久性の強い物を使用し、背面のカラーは7層のカラープロセスを経て作られたシルバー、ゴールド、スペースグレイ、プロダクトレッドが提供され、アルミフレームはそれに合わせたカラーになっている。iPhone 8はIP67等級の防水・防塵耐性を有する[10]。
iPhone 8のホームボタンは、iPhone 7同様の静電容量方式を採用している。そのため電源オフ時に押しても何も反応がないが、電源オン時にはTaptic Engineによって、実際にボタンを押したような物理的なフィードバックが提供される。
画面サイズは4.7インチスクリーンと、従来と変わらないが、DCI-P3準拠のより広い色域を有し、新たにTrue Toneに対応したRetina HDディスプレイを採用している。以前のiPhoneとは異なり、iPhone 8の内蔵ストレージの最小モデルは64GBとなった[10]。
iPhone 7に引き続き、4色LEDによる"True Tone"フラッシュ、F値1.8の広開口レンズ、光学手ブレ補正が搭載されている。このような仕様上では前モデルから変化はないが、より高性能化されたセンサー、新しいカラーフィルタを採用したことで画質が向上している。FaceTime HDカメラは7メガピクセル、F値はƒ/2.2である。ビデオ撮影に関しては新たに4K(60fps)での4Kビデオ撮影と1080p(240fps)でのスローモーションビデオの撮影が可能になっている[10]。
iPhone 8は、iPhone 7から引き続きFeliCaに対応したNFCチップが搭載されており、日本国内においてはiD, QUICPayに対応したApple Payが利用出来る[11]。
ソフトウェア[編集]
iPhone 8はiOS 11がプリインストールされて出荷されている。
iPhone 8ロジックボード交換プログラム[編集]
2017年9月から2018 年3月に製造された一部のiPhone 8にフリーズや再起動が起きる欠陥が発見され、2018年8月31日からロジックボード交換プログラムが開始された。対象かどうかは下記ページでシリアル番号を入力することで確認できる。期間は購入日より3年となる。
不具合[編集]
通話中にノイズが発生する場合がある。 iOS11.0.2のアップデートで修正された。
付属品[編集]
- EarPods with Lightning Connector
- Lightning - USBケーブル
- 5W USB電源アダプタ
- マニュアル
付属するケーブルやイヤホン、電源アダプタはApple Storeにて個別に販売されている。
以前同梱されていた「Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」は、現在同梱されていない。
なお、iPhoneをワイヤレス充電できるQiパットは付属されていない。
脚注[編集]
- ^ iPhone 8で「総務省指定」の刻印なくなる。理由は? - Engadget 日本版(2017年9月21日, 午後05:30版)2017年11月13日閲覧
- ^ iPhone 8 ワイヤレス充電
- ^ 「iPhone X待ち」は多い? 3G非対応の影響は──au田中社長に聞く(前編)
- ^ “iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone XがiPhoneシリーズ国内最速受信時最大594Mbpsの通信サービスに対応”. NTTドコモ. 2018年3月30日閲覧。
- ^ “Apple、iPhone 8 および iPhone 8 Plus (PRODUCT)RED Special Editionを発表” (日本語). Apple Newsroom. 2019年1月29日閲覧。
- ^ “ドコモ、au、ソフトバンクがiPhone 8/8 Plusの「(PRODUCT)RED」取り扱い 販売条件は既存モデルと同等”. itmedia (株式会社アイ・ティー・メディア). (2018年4月10日) 2018年10月22日閲覧。
- ^ “iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus を高速充電する” (日本語). Apple Support 2018年6月26日閲覧。
- ^ “USB 経由の周辺機器への電力供給” (日本語). Apple Support 2018年10月2日閲覧。
- ^ “iPad や Mac ノートブックの電源アダプタで iPhone を充電する” (日本語). Apple Support 2018年6月26日閲覧。
- ^ a b c “iPhone 8 - 仕様” (日本語). Apple(日本). 2019年1月29日閲覧。
- ^ Apple Pay - 始め方
外部リンク[編集]
先代: iPhone 7/iPhone 7 Plus |
iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone X 第11世代 |
次代: iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR |
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