AirDrop
AirDrop(エアドロップ)は、ほかのApple製デバイスと写真や書類などのコンテンツを共有(送受信)できるサービス[1]。

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開発元 | Apple |
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初版 | 2011年7月20日 |
対応OS |
iOS 7 以上 OS X 10.7 Lion 以上 |
プラットフォーム |
iPhone 5 以上 iPad (4th) 以上 iPad mini (1st) 以上 iPad Pro (1st) 以上 iPod touch (5th) 以上 MacBook Pro MacBook Air MacBook iMac iMac Pro Mac mini |
種別 | ユーティリティソフトウェア |
ライセンス | プロプライエタリソフトウェア (付属) |
公式サイト |
AirDrop - iOS / iPadOS AirDrop - macOS |
概要
[編集]AirDropを使用するとユーザーはWi-Fi、及びBluetoothを介してOS X (macOS) 10.7以降、iOS 7以降、Vision OSを搭載するデバイスで、他のサポートされているデバイスにファイルを共有することができる。macOSではFinderメニューのAirDropを選択することによって実行できる。その他においては共有メニューから実行できる。
対応モデル
[編集]AirDropは下記の機種で利用できる
iOS 7以降を搭載する
- MacBook Pro(Late 2008)以降
- MacBook Air(Late 2010)以降
- MacBook(Late 2008)以降(Late 2008のポリカーボネートモデルは対象外)
- iMac(Early 2009)以降
- Mac mini(Mid 2010)以降
- 全世代のMac Studio
- 全世代のMac Pro(Mid 2010; Early 2008 または Early 2009 の場合、Airmac Extreme カードを装着する必要がある)
- Apple Vision Pro
問題点
[編集]AirDrop痴漢
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AirDropを利用してわいせつな画像を見ず知らずの人に送信する「AirDrop痴漢」と呼ばれる事件が発生している[2]。英語では「Cyberflashing(サイバー•フラッシュ)」と呼ばれている[3]。
2019年7月5日には福岡市地下鉄列車内で見ず知らずの人のスマホに、AirDropを用いてわいせつ画像を送信したとして、福岡県警察が男性を福岡県迷惑防止条例違反容疑で書類送検した[4]。2020年8月には市川市内の飲食店で同様のことをした男性が千葉県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕され、千葉県では初の逮捕者となった[5]。
設定を「受信しない」もしくは「連絡先のみ」(登録した人とのみ通信可能な状態)にすることで、見ず知らずの人から画像を受信されなくなるためメディア等で注意を呼び掛けている[6][7]。
iOS 16.2(中国でのみiOS 16.1.1)以降、「すべての人」オプションがデフォルトで無効になり、有効時間が10分に制限された[8]。
本名流出
[編集]AirDropの受信先として表示されるiPhoneの名前はデフォルトでは「○○(Apple IDに登録された名前)のiPhone」となるため、周囲の人に自身の本名がわかってしまうことがある。上記のAirDrop痴漢の対策同様設定を変更するか、端末の名前を変更することで対処可能[9]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ iPhone や iPad で AirDrop を使う方法- Apple サポート
- ^ “女子寮風呂で“盗撮” 高校謝罪 「エアドロップ」通して画像が(FNNプライムオンライン(フジテレビ系))”. Yahoo!ニュース. 2023年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月14日閲覧。
- ^ DeGeurin, Mack (2022年9月2日). “パイロット「お客様の中で勝手にエロ画像を送り付けてくる方がいらっしゃいますので、当機はゲートに戻ります」”. ギズモード・ジャパン. 株式会社メディアジーン. 2022年11月28日閲覧。
- ^ 中里顕 (2019年8月20日16時24分). “「エアドロップ痴漢」容疑、37歳男を書類送検 福岡”. 毎日新聞. 2019年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月24日閲覧。
- ^ “女子大生にエアドロップ痴漢、千葉県初の逮捕者”. TBS NEWS (2020年8月8日). 2020年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月8日閲覧。
- ^ “相次ぐ「エアドロップ痴漢」 設定変更で被害防止を”. 毎日新聞 (2019年8月20日19時34分(最終更新 8月20日23時0分)). 2019年8月24日閲覧。
- ^ “iPhone、iPad、iPod touch で AirDrop を使う方法”. Appleサポート (公開日:2025年3月28日). 2020年9月24日閲覧。
- ^ “AirDropの10分間タイムリミット、iOS 16.2で実装へ”. ゴリミー (2022年12月7日). 2023年5月16日閲覧。
- ^ “iPhoneのせいで、他人に本名がバレる!?AirDropの設定を変更しよう”. iPhone Mania. 2022年3月23日閲覧。
関連項目
[編集]- ニアバイシェア - Android版
- Wi-Fi Direct - 同様の技術