辞書 (ソフトウェア)

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辞書
開発元 アップル
最新版 2.2.1 (156) / 2013年10月22日
対応OS macOS
種別 辞書ソフトウェア
公式サイト Apple.com > OS X
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辞書(じしょ)は、アップルが開発する辞書ソフトウェアMac OS X v10.4以降のmacOSに搭載されている。最初のバージョンでは、英語以外の言語環境でもアプリケーションの名称は英語の「Dictionary」となっていた[1]。検索できる辞書も英英辞典New Oxford American Dictionary)だけだったが、Mac OS X v10.5に搭載されたバージョンからは日本語環境では名称が「辞書」と表示されるようになり、小学館による日本語辞書『大辞泉』『プログレッシブ英和・和英中辞典』『類語例解辞典』のほか「Wikipedia[2]を利用できるようになった。Mac OS X Lion (v10.7) からはアメリカ英語だけではなく、イギリス英語用の辞書(New Oxford Dictionary of English)も収録した。OS X Mountain Lion (v10.8) ではドイツ語スペイン語フランス語簡体字中国語が追加され、日本語の辞書は三省堂の『スーパー大辞林』『ウィズダム英和・和英辞典』に変更された。OS X Mavericks (v10.9) では韓国語イタリア語オランダ語の辞書が加わった。

特徴[編集]

利用できる検索の種類は、見出し語を対象にしたインクリメンタルな前方一致検索のみであり、他の電子辞書で利用できるような、後方一致検索や部分一致検索、完全一致検索、全文検索などは利用できない。これによって、検索の種類には多様性がないが、単純でわかりやすい操作性を実現している。検索対象の辞書は、すべての辞書を対象にする他に、各辞書を対象にすることもできる。

取り扱える辞書のフォーマットは公開されており、アップルの提供する開発ツールを利用することで、目的に応じてオリジナルの辞書を開発することができる[3]。新たに開発された辞書を追加することで、辞書の種類を充実させることができる。

また、他の電子辞書にあまりない特徴として、管理者がペアレンタルコントロールを利用するによって、教育上ふさわしくない単語を閲覧不能にする機能がある。ただし、どの見出し語をふさわしくない単語に設定するかは、各辞書のベンダーに委ねられているため、辞書の種類によって実質的には機能しない場合がある[4]

アップルディクショナリーパネル[編集]

Cocoaアプリケーションには、辞書と連携するための機能が用意されている。対象の単語のうえにカーソルを置き、command+control+Dを押すと、小さなコンテキストパネルウィンドウが表示され、その説明を確認することができる。また、右クリックの「辞書で調べる」や、マジックパッドの3本指タップを用いることもできる。これによって、テキストエディットSafariプレビューなどのソフトウェアを利用中に知らない単語に出会ったときに、ウインドウのフォーカスを変えずに、その場で辞書をひくことができる。

収録辞書[編集]

備考[編集]

  • Mac OS X v10.4以降は、Dashboard用の辞書ウィジェットがプリインストールされている。
  • Mac OS X v10.5ではSpotlightでの検索時に、辞書の検索結果が表示されるようになった。
  • macOSの前身であるOSのNEXTSTEP (1989) には、「Digital Webster」という辞書ソフトが添付され、検索結果を画像入りで表示出来た。OSの提供する仕組みを利用し、どのソフトからでも辞書を引くことができた。

脚注[編集]

  1. ^ 以降のバージョンでも英語環境ではアプリケーション名の表示は「Dictionary」であり、ファイル名は「Dictionary.app」のまま変わらない。
  2. ^ インターネット接続時のみ検索可能。
  3. ^ [1]
  4. ^ [2]