Boot Camp

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Boot Camp
開発元 アップル
最新版 5 / 2013年5月29日
対応OS OS X v10.8以降
種別 二次ブートローダ
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト [1]
テンプレートを表示

Boot Campブートキャンプ)は、アップルにより開発・配布されているソフトウェアIntel Macにおいて、Microsoft Windowsの利用を可能とする。

概要[編集]

2006年インテルCPU搭載のMacを発売開始したアップルは、Intel MacにおけるWindows起動を積極的に支援も妨害もしないと表明していた。

Boot Campは、2006年4月5日EFIでは起動出来ないOSをサポートする為のCSM (Compatibility Support Module) 搭載と思われるFirmware Updateと共にパブリックベータとして発表された。Boot Campとは軍隊における基礎訓練を意味するスラングであり、ここではコンピュータの起動(boot)と掛けて使用されている。2007年10月発売されたMac OS X v10.5においてVersion 2.0が搭載された。

機能[編集]

Boot Campは、Intel MacのハードディスクにMac OS Xを残したまま、Windowsをインストールするための任意のサイズのパーティションを作成する機能やWindowsのインストール後にIntel Macで使われている無線LANビデオカードドライバをインストールするためのドライバCD-Rを作成する機能を持ち、Intel Mac上でWindowsを動かすために必要な一連の作業を、あまり専門知識を持たない人にでも簡易に行えるようにするため、シンプルなインタフェースを搭載している。従来、インターネット等で発表されていたIntel MacにおけるWindows起動方法は、いずれも複雑かつWindowsの使用ライセンスに関して不明確な点が存在したため多くのMacユーザーは様子見状態で導入に踏み切れなかった。この機能がアップルによって発表されたことにより、これらの問題を解決する手段となった。

バージョン[編集]

1.0.1 Beta(2006年6月29日
最初に公開されたバージョン。ドライバ等の完成度も低く、動作はするものの問題が多かった。
1.0.2 Beta(2006年7月12日
バグフィクス版
1.1 Beta(2006年8月18日
最大の懸念事項であったMacBookにおける無線LANの解決、iSightの動作、キーボード問題の部分的解決など、ほぼ常用する部分においては動作するようになった。またインストールもより簡単になり、安定した。
1.1.2 Beta(2006年10月30日
いくつかのドライバの追加と、安定化が行われた。
1.2 Beta(2007年3月29日
Windows Vistaをサポート。赤外線ポートドライバが提供され、Apple Remoteが利用可能になった(ペアリングは不可)。タスクトレイ内にアイコンメニューが登場し、Windows側から参照できるメニューが搭載された(Boot Camp用ヘルプ、輝度調整、ブートローダー選択等)。
1.3 Beta(2007年6月7日
バックライトキーボード対応(MacBook Proのみ)。各言語キーボードサポート強化、Apple RemoteのペアリングがWindows側から操作可能になった他、ドライバ類を多数アップデート。
1.4 Beta(2007年8月8日
iMac (Mid 2007)への対応と、各種グラフィックドライバがアップデートされた。
2.0(2007年10月26日
Mac OS X v10.5に付属する正式版。
2.1(2008年4月25日
Windows XP Service Pack 3 (SP3) への対応、およびバグフィクス。
3.0 (2009年8月28日)
Mac OS X v10.6に付属する正式版。ドライバのアップデートに加え、WindowsOS側からMacOS側のHFSフォーマットのハードディスク内を閲覧可能になった。他にもトラックパッドのタッチクリック対応、Apple Cinema Displayの拡張機能のサポートなどが加えられ、Windows7のインストールにも対応。(正式対応ではない)
3.1 (2010年1月20日)
Windows 7(Home Premium、Professional、および Ultimate)への正式対応とApple 製トラックパッド使用時に起こる問題の解決、Apple Wireless KeyboardおよびApple Magic Mouseのサポート。
3.2 (2010年11月19日)
ATI-Radeon HD 5870 graphics card, Apple USB Ethernet Adapter, MacBook Air SuperDrive のサポート。
重要なバグフィックス。

機能の詳細[編集]

未対応問題
  • WindowsXPからMac側ハードディスクを利用できない(3.0から対応)。
1.1 Betaで対応した機能
  • 日本語版のMacBookおよびMacBook ProでもAirMacによる無線LAN接続利用が可能となった。
    • (インターナショナル版MacBook + 英語版WindowsXPでは動作可だった)
  • キーボードの一部機能(「ー」「ろ」「_」「\」「|」「Fn」)が利用可能となった。
  • 「Fn」キー等と組み合わせて実現する機能(ディスプレイの光度調整、音量調整など)がほぼ使用可能になった。
  • ヘッドフォン端子を挿入した時に本体のスピーカーがoffになるようになった
  • Mac ProIntel Core 2 Duo搭載のiMacに対応。
  • iSight(内蔵カメラ)が動作するようになった。
  • Windows XPで日時の同期が可能になった。
  • 「DEL」、「全角/半角」キー及び、タッチバッドの右ボタンが(そもそも存在しないため)選択できなかった。キーボード上「DELETE」キーは、「BackSpace」キーとして機能する。
    • (Appleキーボードの右Appleキーで右クリック等、他のキーで代用対応)
  • インストール時のパーティション作成ユーティリティが強化され、一般的なサイズがプリセットで用意され、パーティションの作成が容易になり、Windowsを任意のドライブにインストールすることができるようになった。
  • Delete、PrintScreen、NumLock、ScrollLockキーなど、Appleキーボードのサポートが強化された。
1.1.2 Betaで対応した機能
  • Intel Core 2 Duo搭載のMacBook Proに対応。
  • タッチパッドの各種拡張機能が利用できるようになった。
    • (二本指でタッチすることによりスクロールする等。しかしやや不安定)
  • Apple USBモデムに対応した。
  • Apple国際キーボードのサポートが強化された。
1.2 Betaで対応した機能
  • Windows Vista(32ビット版)に対応
  • トラックパッド、AppleTime(シンク)、オーディオデバイス、グラフィックス、モデム、iSightカメラなどのドライバを更新
  • Apple Remoteに対応
    • (iTunesやWindows Media Playerの操作がリモコンで操作可能になった。)
  • WindowsのシステムトレイアイコンからBoot Campの情報の表示、アクションの実行が可能になった。
  • マニュアル、WindowsのBoot Campオンラインヘルプの内容を更新
1.3 Betaで対応した機能
  • バックライトキーボード対応(MacBook Proのみ)。
  • 様々な言語キーボードサポート強化など、ローカライズ強化
  • Apple Remoteのベアリングに対応
  • グラフィックドライバをアップデート
  • Boot Campドライバインストーラをアップデート
2.0で対応した機能
  • F11キーによるスクリーンショット機能の削除
  • タスクバーにおける画面輝度スライダーの削除
2.1で対応した機能
  • WindowsXP SP3対応
  • WindowsVista SP1対応
  • WindowsVista 64ビット版対応
  • Battery.sysがクラッシュするバグの修正
3.0で対応した機能
  • WindowsからMacOSXの領域の読み込みが可能。
  • Windows7へのドライバのインストールに対応(正式対応ではない)
3.1で対応した機能
  • Windows7(32ビット、64ビット)に正式対応
  • Apple 製トラックパッド使用時に起こる問題の解決
  • Apple Wireless KeyboardおよびApple Magic Mouseのサポート
3.2で対応した機能
  • ATI-Radeon HD 5870 graphics card, Apple USB Ethernet Adapter, MacBook Air SuperDrive のサポートを追加。
  • 重大なバグの修正。
各種未対応機能への対応策
キーボードについては、AppleKKbdAppleなどMac系キーボードをWindowsで利用するためのドライバにより上記未対応をほぼ解決できる。

脚注[編集]

[ヘルプ]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]