SpringBoard

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SpringBoard(スプリングボード)は、iOSにおいてホーム画面およびそれに付随した機能(通知センター、コントロールセンター、Spotlight検索等)を管理するソフトウェアである。その他の機能としてWindowServerの開始、アプリケーションの起動、いくつかのデバイスの設定などが含まれる。

歴史[編集]

2008年、AppleのリリースしたiPhone OS 1.1.3とJanuary App PackのアップデートによりSpringBoardにある変更がなされた。この変更により、ホームスクリーン上のアイコンのいずれかに指を置き、数秒ホールドするとアイコンが震えるようになった。この状態から、ユーザーはアイコンの配列を変更したり、Webクリップを削除したり、またページの端までアイコンをドラッグすることでホーム画面にページを追加したりできるようになった。そして、ホームボタンを押すとアイコンは震えるのをやめ、再度タップにより開ける状態になる[1]。このアイコン再配列の仕組みは2016年リリースのiOS 10でもほぼその仕様を変えることなく継続されている。

2008年7月、iPhone OS 2.0のアップデートと共にサードパーティー製アプリケーションが解禁された。これらのApp Storeからインストールされたアプリケーションはこの伝統的な「ぷるぷるモード」とも呼ぶべき再配列の方法により配置の変更、削除が行えるようになっている。

2009年6月、iPhone OS 3.0によりSpotlight検索の機能がSpringBoardに追加された。これにより、ユーザーはiPhoneにインストールされたアプリケーションやその他のファイルを検索できるよになった。

2010年6月、iPhone OS改めiOS 4.0によりホームスクリーンの壁紙とフォルダ機能が追加された。このリリースまで、SpringBoardでは(iPhone OS 3インストールしたiPadを除いて)ロックスクリーンには壁紙を設定できたものの、ホームスクリーンでは壁紙を設定することができなかった。フォルダ機能は、先述の「ぷるぷるモード」 においてあるアプリケーションアイコンを他のアイコンの上にドラッグすることでその2つのアイコンを含むフォルダを作成できる。作成されたフォルダアイコンの上に更に追加したいアイコンを重ねることでフォルダに入れることができる。フォルダからアイコンを出す場合は「ぷるぷるモード」でアイコンをフォルダの外へドラッグする。すべてのアイコンをフォルダから出すとフォルダは自動的に消える。

2016年6月に公開されたiOS 10のベータ版からはミュージック、メール、計算機、天気、株価、連絡先、Podcast、ビデオ、ヒント、ボイスメモ、メモ、iTunes Store、カレンダー、Home、iBooks、コンパス、リマインダー、FaceTime、Watch、iCloud Drive、マップ、友達を探す、iPhoneを探す、といったプリインストールアプリの一部をホームスクリーンから取り除くことが可能になった。取り除いたアプリケーションおよびその付随機能は使用できなくなる(iPhoneでは、FaceTimeアプリは取り除いても電話アプリから発着信が可能)。再度使用したい場合はApp Storeからダウンロードするという形を取っている。「ホームスクリーンから取り除く」「App Storeからダウンロードするという形を取っている」という表現の通り、ホームスクリーンから削除されたプリインストールアプリは実際にはデバイス上から削除されているわけではなく、あくまで「非表示」の状態になっているに過ぎない[2]。App Storeから再ダウンロードするように見えるのは、内部的に「再表示」の処理を行っているだけである(そのため他の一般的なアプリケーションと異なり、瞬時に処理が完了する)。

研究によると、多くのユーザーはSpringBoardにおいてアイコンを使用頻度、アプリケーション同士の関連性、操作性、そして美学にもとづいて配列していることが明らかになっている。[3]

脚注[編集]

  1. ^ Apple - iPod touch features アーカイブ 2009年8月23日 - ウェイバックマシン
  2. ^ https://techcrunch.com/2016/06/14/deleting-apples-pre-installed-apps-in-ios-10-doesnt-actually-delete-them/
  3. ^ Matthias Böhmer, Antonio Krüger. A Study on Icon Arrangement by Smartphone Users. In Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI '13). ACM, New York, NY, USA, 2137-2146.

外部リンク[編集]