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福岡県第11区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗福岡県第11区
行政区域 田川市行橋市豊前市田川郡京都郡築上郡
(2024年1月1日現在)
比例区 九州ブロック
設置年 1994年
選出議員 村上智信
有権者数 252,612人
1.114 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2023年9月1日)
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福岡県第11区(ふくおかけんだい11く)は、日本衆議院における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。

区域

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1994年平成6年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]

歴史

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かつて「炭都」と呼ばれた田川市郡を抱え、中選挙区旧福岡4区時代から続いて社会党の流れを汲んだ「社民王国」と言われたが、その勢力は衰えた[3]。現在は保守地盤であるが、保守分裂選挙になるケースが多く、第42回は山本幸三、第43・第44回は武田良太がそれぞれ無所属で当選した。なお山本、武田は後に自民党に入党し、第45回は武田が11区、山本が比例九州ブロック単独で出馬し、共に当選している。第46回で山本は10区に国替えし、その後は武田がここでの当選を続けている。しかし、第50回では裏金問題を受けて当事者の一人である武田への反発が強まり、武田は日本維新の会の村上智信に敗れ、比例重複立候補ができなかったため、議席を失った。なお、村上は九州・沖縄初の日本維新の会としての小選挙区での当選者である(旧日本維新の会では熊本4区園田博之が当選している)。

小選挙区選出議員

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選挙名 当選者 党派
第41回衆議院議員総選挙 1996年 山本幸三 新進党
第42回衆議院議員総選挙 2000年 無所属
第43回衆議院議員総選挙 2003年 武田良太
第44回衆議院議員総選挙 2005年
第45回衆議院議員総選挙 2009年 自由民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年
第47回衆議院議員総選挙 2014年
第48回衆議院議員総選挙 2017年
第49回衆議院議員総選挙 2021年
第50回衆議院議員総選挙 2024年 村上智信 日本維新の会

選挙結果

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第50回衆議院議員総選挙2024年(令和6年)10月27日 福岡県第11区

時の内閣:石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:24万8071人 最終投票率:54.44%(前回比:増加0.16%) (全国投票率:53.85%(減少2.08%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
村上智信55日本維新の会58,842票
45.00%
――
武田良太56自由民主党56,607票
43.30%
96.20%公明党推薦
志岐玲子71社会民主党15,297票
11.70%
26.00%
第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 福岡県第11区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:25万6676人 最終投票率:54.28%(前回比:減少2.38%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太53自由民主党75,997票
55.76%
――公明党推薦
村上智信52無所属40,996票
30.08%
53.94%×
志岐玲子68社会民主党19,310票
14.17%
25.41%日本共産党福岡県委員会支持
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 福岡県第11区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:26万5726人 最終投票率:56.66%(前回比:増加5.19%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太49自由民主党81,129票
55.46%
――公明党推薦
村上智信48希望の党42,335票
28.94%
52.18%
竹内信昭64社会民主党22,822票
15.60%
28.13%日本共産党推薦
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 福岡県第11区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:26万5270人 最終投票率:51.47%(前回比:減少7.92%) (全国投票率:52.66%(減少6.66%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太46自由民主党85,488票
65.60%
――公明党推薦
藤中寛之40社会民主党24,138票
18.52%
28.24%
山下登美子61日本共産党20,694票
15.88%
24.21%
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 福岡県第11区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日 最終投票率:59.39% (全国投票率:59.32%(減少9.96%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太44自由民主党86,443票
55.87%
――公明党推薦
堀大助33日本維新の会38,091票
24.62%
44.06%みんなの党推薦
谷瀬綾子36社会民主党18,715票
12.10%
21.65%
山下登美子59日本共産党11,469票
7.41%
13.27%
  • 山本は10区に国替えし当選。
  • 堀は2014年4月、福岡県議会議員補欠選挙(行橋市選挙区)に立候補し当選。
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 福岡県第11区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日 (全国投票率:69.28%(増加1.77%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太41自由民主党106,334票
57.43%
――
山口はるな33社会民主党61,192票
33.05%
57.55%
山下登美子55日本共産党14,475票
7.82%
13.61%
小迫日出典41幸福実現党3,142票
1.70%
2.95%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 福岡県第11区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日 (全国投票率:67.51%(増加7.65%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太37無所属78,757票
39.50%
――×
比当山本幸三57自由民主党78,308票
39.28%
99.43%
稲富修二35民主党32,231票
16.17%
40.92%
村上勝二53日本共産党10,075票
5.05%
12.79%
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 福岡県第11区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日 (全国投票率:59.86%(減少2.63%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
武田良太35無所属78,882票
42.43%
――×
山本幸三55自由民主党62,628票
33.69%
79.39%
手嶋秀昭61社会民主党35,591票
19.15%
45.12%
村上勝二52日本共産党8,790票
4.73%
11.14%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 福岡県第11区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(増加2.84%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
山本幸三51無所属68,440票
36.26%
――×
武田良太32自由民主党65,838票
34.88%
96.20%
比当中西績介74社会民主党41,152票
21.80%
60.13%
柳武フク代62日本共産党11,608票
6.15%
16.96%
伊藤弘毅56自由連合1,698票
0.90%
2.48%
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 福岡県第11区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(減少8.11%))

当落候補者名年齢所属党派新旧得票数得票率惜敗率推薦・支持重複
山本幸三48新進党66,798票
38.55%
――
比当中西績介70社会民主党51,569票
29.76%
77.20%
武田良太28自由民主党42,152票
24.33%
63.10%
猪本忠夫67日本共産党12,741票
7.35%
19.07%

脚注

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  1. ^ 衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月3日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
  2. ^ 福岡県”. 総務省. 2023年1月10日閲覧。
  3. ^ 「(05年総選挙)社民、候補擁立断念へ かつての「王国」11区 /福岡県」『朝日新聞』2005年8月18日、西部(福岡)朝刊、23面。

関連項目

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