太陽にほえろ!
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太陽にほえろ! | |
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ジャンル | 刑事ドラマ |
原作 | 魔久平 |
脚本 |
小川英 長野洋ほか |
監督 |
竹林進 山本迪夫ほか |
出演者 |
石原裕次郎 渡哲也 松田優作 萩原健一 関根恵子 勝野洋 沖雅也 宮内淳 木之元亮 山下真司 神田正輝 世良公則 渡辺徹 金田賢一 西山浩司 又野誠治 石原良純 長谷直美 三田村邦彦 竜雷太 小野寺昭 下川辰平 地井武男 露口茂 ほか |
製作 | |
プロデューサー |
岡田晋吉 梅浦洋一ほか |
制作 | 東宝株式会社・日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | モノラル |
放送国・地域 | 日本 |
(開始から1972年9月まで) | |
放送期間 | 1972年7月21日 - 9月29日 |
放送時間 | 金曜日 20:00 - 20:56 |
放送枠 | 日本テレビ金曜8時連続ドラマ |
放送分 | 56分 |
回数 | 11 |
(1972年10月から1975年9月まで) | |
放送期間 | 1972年10月6日 - 1975年9月26日 |
放送時間 | 金曜日 20:00 - 20:55 |
放送分 | 55分 |
回数 | 156 |
(1975年10月から終了まで) | |
放送期間 | 1975年10月3日 - 1986年11月14日 |
放送時間 | 金曜日 20:00 - 20:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 551 |
特記事項: 総放送回数:718回 オープニング:太陽にほえろ!メインテーマ→太陽にほえろ!メインテーマ'79→太陽にほえろ!メインテーマ'86 |
『太陽にほえろ!』(たいようにほえろ)は、1972年(昭和47年)7月21日から、1986年(昭和61年)11月14日まで、日本テレビ系列で金曜日20時から1時間(54〜56分)枠で放送された刑事ドラマ。全718回放送された。
概要
主人公の“ボス”こと藤堂係長(石原裕次郎)を中心に、ニックネームで呼び合う東京都新宿区矢追町所在の警視庁七曲警察署(捜査第一課[1][2])捜査第一係[3][4]の刑事たち[5]の活躍を描いたテレビドラマ。1972年のスタートから15年近くに亘って放送が続けられた長寿番組であり、現在では日本の刑事ドラマの代表格とも称される作品である。
それまでの刑事ドラマでは事件と犯人が中心に描かれており、レギュラーの刑事達(主に本庁の捜査一課所属)は狂言回しに過ぎなかった。しかし本作は、所轄署の捜査一係に勤務する刑事の一人一人にフルネームと性格設定を与え、「青春アクションドラマ」と銘打って刑事を主役にした物語を展開した。「走る」刑事ドラマ(大方の犯人が走って逃げるため、刑事も追走することが多い)としても有名で、勝野洋(出演期間は2年)と宮内淳(出演期間は約4年)のコンビが合わせて走った延距離は地球半周分とも言われる。
基本的には、事件発生から解決に至るまでは1話完結、一係メンバーと、周辺の登場人物のエピソード等に関しては、時系列で描くというスタイル。
当初の構想ではマカロニ刑事こと早見淳を主人公とし、彼の成長物語として展開していく予定であった[6]。しかし、早見役の萩原健一が降板を熱望し「劇中で死にたい」という本人の申し出を製作側が受け入れたことで、早見は通り魔強盗に刺し殺されるという形で姿を消す。ところが、主人公の降板という事態にもかかわらず、番組を終了させることはなく、松田優作を萩原の後任に起用し、さらなる成功を収めた。これに端を発し、新人や無名俳優を主役扱いで出演させて人間的に成長する姿を追い、やがて彼らが「殉職」[7]することで番組を降板していくというパターンが定着。勝野洋、山下真司、渡辺徹などといったスターが生み出された。やがて、番組の路線が安定してくると沖雅也、神田正輝、三田村邦彦、世良公則など芸能界で実績のある人物[8]が起用されるケースも出てきた。また露口茂、竜雷太、下川辰平、小野寺昭らベテランおよび中堅のメンバーにも主演作が用意されるようになり、新米刑事の成長物語に群像劇としての要素が加えられるようになった。
収録にあたって、レギュラー出演者のスケジュール調整にはとくに注意が払われた。実際に警察官は「非番」という形で交代制で休みを取る[9]のでこれに準じて、番組1年目は萩原(40話、42話、44話)・小野寺(5話、10話、11話、14話、36話、37話、45話)・下川(10話、18話、31話 - 33話、36話、48話、49話)の欠場があった。2年目以降はごく一部の例外(81年の石原裕次郎・沖雅也の病欠)や関根恵子を除き、一係メンバーは毎回必ず顔を揃えていた。裕次郎は86年にも再入院し、任務代行者として渡哲也が配された。のちに裕次郎から「健康な状態での復帰が望めない」として降板の申し出があり、番組の円満終了が確定。裕次郎は最終回に復帰し、番組のテーマともいえる「生命の尊さ」を訴え、作品を通しての主役として物語をしめくくった。
1983年10月7日の放送は、「太陽にほえろ!スペシャル 原作・エド・マクベイン"キングの身代金"より『誘拐』」として、30分拡大し、19時30分から放送した[10]。
番組終了後の翌々週からは、藤堂が七曲署から本庁(警視庁)に栄転して1年後(1987年11月)の七曲署を描いた続編『太陽にほえろ!PART2』が放送された。
登場人物
人物名、()に読みとニックネーム、出演者の順に表記。
「●」は殉職した刑事、「▲」は病死した刑事、「■」は交通事故死した刑事、「※」はその他の理由で死亡した刑事、無印は最後まで存命した刑事
七曲署捜査第一課捜査第一係の刑事係内には警部・警部補・巡査部長・巡査長・巡査[11][12]。捜査一係への着任は、前任者が殉職・異動・退職したことによって生じた欠員補充(後任)によるものと、本庁の定めた配属人数の改定に伴う増員による着任とに分けられる。それを裏付けるように、藤堂が「一係の人員は7人だ」と語る場面[13]があるものの、番組後期では8人以上の所属が確認できる。第1話で早見が着任した時点で係員は藤堂を含めて6人なので、早見の着任前は5人だった可能性がある。本作では柴田以降の刑事は捜査一係着任の経緯が物語の流れで判るようになっているが、物語開始後の最初の着任者である早見については、どういう経緯で七曲署捜査一係に着任することになったのかについて詳しく言及されたことがなく、不明。
刑事
藤堂俊介(とうどう しゅんすけ/ボス)
- 演 - 石原裕次郎(1話 - 458話、489話 - 699話、最終話)
- 東京都出身。1934年(昭和9年)生。七曲署の捜査第一係長。階級は警部[14][15](ただし300話冒頭で、他署署長に栄転の噂について石塚と田口が話すシーンがあることから、署長の階級である警視に昇任している可能性もある)。
- 威厳と包容力を併せ持った理想的な上司。本庁で指揮が執れるほどの実力を持ちながら、捜査に妥協を許さない性格ゆえに、所轄の一係長に留まる。七曲署赴任前は城南署に勤務しており、さらにその前には城北署に勤務していた。また、部下たちが事件に関するグロテスクな話などをしている時は「タバコ買ってきてくれ」などと言って外に出させて話を聴かせないようにするなど、女性職員への気配りも欠かさない。
- 両親とは既に死別。独身で分譲マンションに一人暮らしをしており、一係の部下を家族のように思っている。以前には婚約者がいたが彼が警察官の道を選んだことで自ら解消したという過去を持つ(第34話)。
- シリーズ初期には自ら現場に赴くことも多かったが、中期以降はデスクにこもったまま指揮を執るようになる。(ボスが長期離脱から先)
- 1981年5月、心臓の手術による入院のため、しばらく捜査の第一線を離れるが、同年クリスマスに復帰する(第489話)。さらに、その5年後の1986年6月にも過労のため再び入院する事となり[16]、長期間一係から離れることに。最終回(第718話)の同年11月では澤村の危機を知り復帰。それから1年後の設定であるPART2の冒頭では、新しい職務を得て、本庁に栄転したと紹介されていた[17]。
- いつから七曲署捜査第一係長を務めているのかについては言及されていないが、第32話にて、その時点での1年前は「石田[18]」という人物が七曲署捜査第一係長をしていたことと、藤堂が「石田」の後任者であることが語られている。第32話の時点で早見が七曲署捜査一係に着任してから7ヶ月が経過しているため、時間を遡って逆算すると、少なくとも早見が着任する前の5ヶ月以内に着任していると推定される[19]。
山村精一(やまむら せいいち/山さん)●
- 演 - 露口茂(1話 - 691話)
- 新潟県出身。1932年(昭和7年)生。赴任前は城北署に勤務していた。階級は警部補[20]。捜査一係では主任格のポジションである。
- 初期は勤務中に賭け麻雀に興じ、時には強引な捜査手法も厭わないアウトロー的なキャラクターだったが、次第にその推理力をベースにした沈着冷静なキャラクターへと変化し[21]、藤堂を補佐する司令塔的なポジションにシフトする。
- 多数の情報屋を有しており、毎回のように聞き込みで彼らから情報を得るシーンがあり、情報屋に対して山村は情報提供の謝礼としてタバコの箱に現金を忍ばせてタバコごと渡していた。
- 落としの山さんとも呼ばれ、長い人生経験により、相手の心の襞までも読み取る洞察力を持つ。その並外れた推理力、取調べの技術は数多くの難事件を解決に導いた。また一係刑事たちからの信頼も厚く、藤堂の長期不在時には係長代理としてでなく、あくまでリーダーとして役目を見事に果たした。
- 父親とは8歳の時に(第109話にて永井久美の口から語られる)、母親とは中学生の時に死別(第166話にて自ら語る)している。
- 私生活では1976年に妻の高子と死別し(第206話)、高子の遠縁の子である隆を養子として育てていたが、刑事である自らの身上を考慮し、実の父親が海外勤務から帰国したことを機に返すことを決意。同時期に発生した大掛かりな拳銃密輸事件を解決し、千代田署捜査第一係長への栄転が決まった直後の1986年(昭和61年)4月、報復に出た暴力団組員に夜道で撃たれ、絶命する(第691話。その際、山村と揉み合った組員も被弾し、死亡している)。
- 山村は妻の死去に伴って翌日の休暇を申し出るなど、劇中で休みを取っている設定はあるが、早見・島・野崎と違って非番による休暇を取っている回は無いため、主要人物の中では最多登場回数および最多連続登場を記録している。また、欠場ではないが、殉職した石塚にスポットを当てた第617話冒頭、「ボスも山さんも命日当日は抜けられない仕事があるので、先に墓参りを済ませてくる(令子のセリフから)」と藤堂と共に、石塚の墓参を済ませてから出勤している。
- 殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[22]
石塚誠(いしづか まこと/ゴリさん)●
- 演 - 竜雷太(1話 - 525話)
- 長崎県(のちに熊本県に設定変更)出身。1942年(昭和17年)生。赴任前は港署に勤務していた。253話冒頭で警部補昇任試験の勉強をしているシーンから、この時点では階級は巡査部長と推定される。
- 食欲旺盛で豪快な九州男児。その押しの強い性格からゴリ押しのゴリさんと呼ばれるが、新人刑事にはその大柄な体躯や顔つきなどからゴリラと誤解されて[23]激昂する場面もよく見られた。
- 射撃の腕は警視庁刑事の中でも3本の指に入るほどの実力で[24]、緊迫した状況下におけるライフルでの狙撃もたびたび任される(使う銃はフルサイズの狙撃銃ではなくU.S.M1カービン)。しかし、できるだけ人を傷つけたくないという思いから、普段は拳銃に弾丸を装填していないが、早見が殉職したことを機に考え方が変わり、1発だけ装填するようになった。
- 最初期は島と同じ若手刑事という位置づけだったが、のちに新人刑事の教育係として長らく若手を引っ張るリーダー(中堅格)として活躍。藤堂や山村らベテランと若手刑事のパイプ役も務めるようになる。
- 1981年にろう者の麻生晴子(水沢アキ)と出会い婚約するが、1982年(昭和57年)10月、覚せい剤密造事件に絡む暴力団との銃撃戦の直後、覚醒剤中毒者(粟津號)の凶弾に倒れ、病院へ搬送中の救急車内で、藤堂と晴子に見守られながら息を引き取る。
- 基本的に藤堂からは「ゴリ」[25]、山村や野崎からは「ゴリさん」と呼ばれるが、初期の頃はそれが逆転していたこともあった。また、後輩刑事からも基本的には「ゴリさん」と呼ばれるが[26]、赴任したばかりの西條はしばらく「ゴローさん」と間違えて呼んでいた。
- 殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[27]。
島公之(しま きみゆき/殿下)■
- 演 - 小野寺昭(1話 - 414話[28])
- 宮城県仙台市出身[29]。1945年(昭和20年)4月2日生。赴任前は加賀町署に勤務していた。かつての所属先に関しては設定に混乱があり、一部では港北署とされている[30]。島は何度か昇任試験を受験しようとし、石塚と行動を共にすることもあった[31]。
- 殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[32]。
- 甘いマスクの貴公子然とした風貌から殿下と呼ばれる。女性によくもてるが、恋愛運は悪く常に不幸な結末をたどる。
- 「殿下」というニックネームで呼ぶのは藤堂や先輩刑事たち、および早見に限られており、柴田以降の後輩刑事からは基本的に「島さん」と呼ばれている。
- 初期は仕事をさぼってゴルフの練習に興じたり、夜の女性たちへの聞き込みを専門にするなど遊び人的キャラクターだったが、刑事としては優しすぎる人格がクローズアップされて良心的なキャラクターへとシフト。しかし命の尊厳を軽視したり容疑者を平然と庇うような態度をとる相手には熱くなることもあった。
- 京都在住の妹がいる。
- 繊細な性格で指先が器用なことから、爆発物の処理や複雑な機械の扱いなどを任されることも多い。
- 1980年(昭和55年)7月、アメリカから帰国する婚約者の三好恵子(香野百合子)を車で迎えに行く途中、センターラインをオーバーしてきたトラックを避けようとして崖から転落。車が爆発・炎上して死亡した。
野崎太郎(のざき たろう/長さん)
- 演 - 下川辰平(1話 - 520話、562話、665話[33])
- 富山県出身。1929年(昭和4年)生。巡査部長[34] であり一係でのポジションは部長刑事。交番勤務からのたたき上げ。長さんの由来は警官歴は藤堂よりも長い・巡査部長・部長刑事から。山村同様、一係の主任格であるが、捜査会議などには山村にかわって出席するなど、山村より早い時期に一係へ赴任していたと思わせる節がある。
- そのためか、ジーパン編までは時折、山村が野崎に敬語を使っている場面がみられる。
- 作中において、藤堂を除く一係のメンバーの中で山村とタメ口で会話ができる唯一の人物でもある。
- 赴任前は北署に勤務していた。
- いつから七曲署に居るのかについては言及されていないが、第516話の時点の12年前は北署に居たことが判っており、時系列で遡ると物語が始まる1972年の2年前である1970年から第1話までの間に七曲署に配属されたものと推定される。
- 妻と一女一男の4人家族で団地暮らし。ベテラン5人の中では平穏な家庭を築いている唯一のキャラクターで[35]、一係メンバーの中では家庭でのエピソードが最も多い。その面倒見のいい人柄ゆえの人情味あふれる捜査が身上。
- 初期では早見のことで柴田に激昂したり[36]、石塚と同様に赴任当初の滝を「スコッチ野郎」と呼ぶなど棘のある部分があったが、中期以降は角が丸くなったかのように温和なキャラへとシフトした。
- 学生時代はラグビー部に所属していたため、犯人との格闘ではタックルを見舞う場面も多く見られた。
- 1982年(昭和57年)8月、岩城の殉職に際し、彼のような優秀な刑事を一人でも多く育てたいという思いから志願して警察学校の教官[37]に転任する。
- なお、第322話「誤射」や、上述の第516話「白いスーツの女」では、北署勤務時代の野崎の姿が回想シーンとして登場するが、野崎が北署に居たのは早見が七曲署に着任する第1話よりも前のことであるにもかかわらず、北署勤務時代の野崎の容姿は現在とほぼ変わらず、第1話の時点よりも年老いた姿をしている。
- PART2では七曲署捜査一係に刑事(この時も巡査部長)として現場復帰している(詳細はPART2参照)。
早見淳(はやみ じゅん/マカロニ)※
- 演 - 萩原健一(1話 - 52話[38])
- 東京都出身。1948年(昭和23年)生。赴任前は本富士署に勤務していた。殉職[39]による2階級特進により、最終階級は警部補[32]。
- 第1話にて本富士署[40][41]から一係に転属される。長髪にノーネクタイ、当時流行の三つ揃いで身を固めた風貌に銃を提げた姿がマカロニ・ウェスタン風と島にからかわれ、そのままニックネームに。家族は無く、タバコ屋の二階に下宿している。
- 警察官としての職務よりも、やむにやまれぬ思いを抱えて犯罪に走ってしまった若者たちに共感してしまう性格。やること為すこと全て型破りで、その暴走ぶりは先輩刑事たちの頭を悩ませた。
- 1973年(昭和48年)7月、負傷した石塚の見舞いの帰り道にて立ち小便の直後に小銭狙いの通り魔に刺されて死亡(職務執行中の失命ではないので、正確には「殉職」に当たらない)。
内田伸子(うちだ しんこ[42]/シンコ)
- 演 - 関根恵子(1話 - 8話、12話 - 16話、19話、21話 - 22話、25話 - 26話、28話、30話 - 33話、38話、40話、42話 - 44話、47話 - 48話、52話 - 53話、60話、63話、65話、68話、72話、74話、76話 - 80話、82話、95話、97話、100話、102話、104話、110話 - 111話)
- 東京都出身。初登場時は七曲署少年課婦警。しかし、本人は少年事件よりも殺人や強盗などの強行犯捜査に興味があるようで、いつも一係に入り浸っている。第38話においてようやくその夢が叶い、捜査一係配属となった。
- 父親、内田宗吉(ハナ肇)はかつての藤堂の同僚で退職後、小料理屋を営んでおり、勤務がない時はその店の手伝いもする。そのためかおしんこと時折からかわれることもある。
- 1974年(昭和49年)8月、柴田と結婚するため退職[43]。
柴田純(しばた じゅん/ジーパン)●
- 演 - 松田優作(53話 - 111話)
- 東京都出身。1949年(昭和24年)生。赴任前は神谷警察署原町派出所に勤務していた[44]。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[32]。
- 殉職した早見の後任として一係に配属される。
- 看護婦の母親と実家で暮らしている。配属当日に無銭飲食で捕まり、留置場から初出勤した。空手の有段者で、それを武器に一張羅のジーパン姿で暴れまわる。
- 父親は派出所勤務の制服警官[45]だったが犯人に銃撃され死亡。その際、拳銃を携帯していなかったことが理由で殉職扱いにはならなかった。
- それ以来、彼自身も拳銃に対してコンプレックスを抱くようになる。一係配属後も頑なに拳銃携帯を拒否していたが、ある事件の捜査中、傍にいた伸子が銃撃され重傷を負ったことから、遂に拳銃を手にし、モーターボートで逃走を図る犯人目掛け発砲、弾が船体に命中しエンストで阻止出来た(第72話「海を撃て!! ジーパン」)。これをきっかけとして、拳銃を携帯する描写が見られるようになる。
- その後、殺傷能力が低く、命中精度の高い拳銃を選択し携帯するようになった。
- のちに伸子と恋仲になって婚約するが、その矢先の1974年(昭和49年)8月、自分が身を挺して守った男に撃たれて殉職。今際のセリフ「何じゃ、こりゃあ! 死にたくねぇよ、何で死ぬんだよ、俺……」は語り草になる程有名だが、台本には存在しない松田のアドリブだったという[46]。
三上順(みかみ じゅん/テキサス)●
- 演 - 勝野洋(112話 - 216話)
- 熊本県出身。1949年(昭和24年)生。赴任前は七曲署警邏課矢追町派出所に勤務していた。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[32]。
- 殉職した柴田の後任として七曲署捜査一係に配属される。
- ニックネームの由来は、犯人をおびき出すため、目立つようにテンガロンハットをかぶった姿がテキサスのカウボーイのように見えたことから。
- 九州男児らしい一本気な性格で、正義感が強く、拳銃は左利き。柔道四段で、空手を心得た殺し屋や凶悪犯と単身対決することも多かった。また純粋で心優しい一面もあり、その優しさは警察犬など動物相手にも通じるほどだった。
- 七曲署での功績が認められ本庁に栄転が決まるが、その直後の1976年(昭和51年)9月、正義感ゆえの焦りから単身で拳銃密造グループの取引現場に乗り込んでしまい、激しい銃撃戦の末に若い命を散らす。
- 家族は「両親が熊本在住」と放送終了後に発刊された書籍には記載されているが、第179話で父親は生まれてまもなく死亡しており顔も知らないと語っている。また、第665話の歴代殉職刑事に絡んだ事件の際の山村の報告では母親もすでに病死していることが判明した。
田口良(たぐち りょう/ボン)●
- 演 - 宮内淳(168話 - 363話)
- 1951年(昭和26年)生。赴任前は城南署に勤務していた。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[32]。
- 姉7人に囲まれて育った大阪生まれのぼんぼん。お人好しで慌てん坊だが、そのぶん面倒見がよく、若者の心を理解することに長けている。
- 新任の若手の中では既に刑事経験がある初の人物であり、元々は城南署の刑事だった。そのためか、三上までの新人刑事は「ジュン」と読む名前が付けられてきたが、田口の名前は「ジュン」ではない[47]。田口以降の新任刑事は既に刑事経験のある人物が多くなる[48]。
- ある殺人事件の容疑者として三上を逮捕したことから、一係との縁が生まれる。三上が証拠不十分で釈放されたのちも執拗に追い続けるが、やがてそれが誤解だとわかり、一係と協力の末に晴れて真犯人を逮捕。その後、自身の希望と七曲署の欠員補充要望により、一係配属となった。
- 赴任当初は甘ったれで不安な面も多々見られたが、後輩である岩城の赴任後は、頼もしい先輩刑事に成長した[49]。またこの頃、荒んだ生活を送っていた五代がヤクザに絡まれていたのを助け、新品のスニーカーを贈っている[50]。
- 当初は叔母とアパートで二人暮らしをしていたが、やがて彼女が帰阪し一人暮らしとなる。岩城の赴任後はある事件をきっかけに彼と同居するようになり、それは自身が殉職するまで続いた(そのアパートはそのまま岩城、そして令子へと引き継がれている)。
- 1979年(昭和54年)7月、事件の関係者である女性(根岸とし江)を庇って被弾し、一係への電話連絡中に藤堂の声を聞きながら絶命する。
滝隆一(たき りゅういち/スコッチ)▲
- 演 - 沖雅也(217話 - 244話、274話、300話、399話 - 456話、463話 - 476話、491話 - 493話)
- 東京都出身。1949年(昭和24年)生。殉職した三上の後任として城北署から七曲署の捜査一係に転属となる。
- 城北署の出身であるが、鮫島について語るシーンが一切ないため、城北署で鮫島と同僚だった時期があるかどうかは不明(鮫島が辞職した時点ではまだ原町署に在籍していた可能性がある)。
- 背広、飲み物、タバコなど、何でも英国製を通すダンディな刑事。あまりの気障ぶりに石塚が思わず叫んだ「スコッチ野郎![51]」がそのままニックネームとなった。
- 元来は性格の優しい刑事だったが、赴任1年前に先輩刑事と共に犯人を追いつめた際、一瞬発砲を躊躇ったことで先輩刑事が逆に射殺されるという悲劇に直面し、それ以来、冷酷非情な一匹狼に変貌してしまう。七曲署赴任後もチームワークを嫌い上司の命令を無視して常に単独行動をとり続けた[52]。しかし、その捜査手腕は確かで、短時間の間にかなりの情報を調べ上げているほか、射撃も石塚が認めるほどの腕前。
- 七曲署に着任して早々、前任者である三上の殉職に対して侮辱する発言をして石塚を激高させたため、石塚に殴り飛ばされている。
- かつての婚約者(演:夏純子)の死を経て、人としての温かみを取り戻し、1977年(昭和52年)3月に山田署に転勤する[53]。
- その後も1977年10月に山田署管内での事件捜査で七曲署管内を再訪、一係との合同捜査において岩城の拳銃恐怖症克服に貢献したり、1978年(昭和53年)4月には藤堂狙撃の一報を聞きつけて単独で捜査協力に駆けつけたりした。その間、山田署では一匹狼ぶりが持て余され厄介者扱いを受けていた。1980年(昭和55年)3月、沖縄に飛んで単独捜査をしていた際、同事件を捜査中の七曲署メンバーと遭遇。藤堂の配慮もあって沖縄の件は七曲署への出向扱いにされ、事件解決ののち七曲署捜査一係に復帰する。
- その頃にはかつての非情な面がまだ残る[54]ものの、藤堂を尊敬し、一係のメンバーたちと信頼し合えるほどに成長した彼の姿があった。時にはギャグを言ったりかなり穏和なキャラクターに変化していった。島亡き後は岩城・五代・西條・竹本らを引っ張る若手たちのリーダー格となった。しかし、過去に胸部を撃たれた際の傷が原因で抱えることになった持病の再発もあって入院。1982年(昭和57年)1月、拳銃密造事件の捜査に病をおして参加したが、それが却って自身の命を縮める結果となってしまう。犯人との格闘の直後に喀血。搬送先の病院で山村と石塚に看取られながら、息を引き取る。
- 死亡後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[27]。
- 犬が大の苦手である。
岩城創(いわき はじめ/ロッキー)●
- 演 - 木之元亮(256話 - 520話)
- 北海道出身。1952年(昭和27年)生。警視庁機動救助隊から一係に配属される。ロッキー山脈登頂を夢見る山男で[55]、自然と動物を愛する心優しい刑事。機動救助隊員時代の経験を活かしたロッククライミングアクションが得意。
- 当初は住む家を決めておらず、宿直という形で署内に泊まり込んでいたが、ある事件をきっかけに田口のアパートに同居するようになり、彼の殉職後も引き続いてそのアパートに住んでいる。
- 機動救助隊配属前は三の輪署の刑事だったが、赴任して3日目に拳銃を構えた犯人に丸腰で説得に当たった結果胸部を撃たれてしまい、それ以来極度の拳銃恐怖症となってしまう。一係でのチームワークに助けられ一旦は克服しかけるものの、1977年(昭和52年)10月、ある事件で狙撃され負傷したことで再発。しかしその事件の合同捜査で山田署から応援に来ていた滝の支えにより完全克服を果たす。
- 父親は元漁師で既に故人、母親は釧路に在住。さらに兄夫婦が東京にいる。
- 基本的に先輩刑事からは「ロッキー」、後輩刑事からは「岩城さん」と呼ばれるが、その風貌もあって藤堂からは「ヒゲ」[56]と呼ばれたこともある。
- 交通課の婦警だった早瀬令子と2年にわたる交際の末、1980年(昭和55年)8月に結婚[57]。翌年には双子の父親になる。1982年(昭和57年)8月、念願のロッキー登山に旅立つが、偶然にも容疑者を追ってカナダ入りした一係の捜査に参加。大追跡の末ロッキー山脈で容疑者を追い詰めるも、リスを庇ったところを撃たれて殉職。令子の希望により彼の遺骨はロッキー山脈に風葬された。
- 殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[27]。
五代潤(ごだい じゅん/スニーカー)
- 演 - 山下真司(364話 - 475話、489話)
- 沖縄県出身。1955年(昭和30年)生。上京して間もない頃、自暴自棄になっていたところを田口に助けられ、彼に憧れて刑事に。その際にもらったスニーカーをずっと愛用していたことから、このニックネームがつく。
- 赴任前は城南署の刑事だった。恩人である田口も城南署の出身だが、五代が田口との出逢いを経て警察官になったのは田口が七曲署に着任してからであるため、城南署で同僚だった期間は一切ない。
- 恩人である田口が射殺されたことを知り、その犯人を挙げるため、休暇を取って他管轄である七曲署管内で単独捜査を行っていたところを一係のメンバーと遭遇。そのためメンバーとの軋轢を生むが、最終的には一係のバックアップもあって自身で犯人を逮捕、田口の仇を取った。しかし管轄外で勝手な捜査を行ったため免職寸前となるも、藤堂の計らいによって七曲署捜査一係に配属される。
- 非常にナイーブな性格で、ことあるごとに失敗を犯しては刑事の職に対する自信を失いかけていた。また、その若さと真っすぐな性格から、非情な捜査を行う滝に強い不信感を抱いて激しく対立したこともあった。
- 両親は幼い頃、在日米軍の軍用車輌に轢き殺されて亡くなっており、以後は妹と二人で必死に生きてきた。その妹が拳銃乱射事件の巻き添えとなって死亡し、彼女の「沖縄に海の牧場を作りたい」という遺志を実現させるため、1981年(昭和56年)9月に退職し、故郷の沖縄へ帰郷する。489話のラストに五代は藤堂の復帰を聞いて沖縄から駆けつけて挨拶をしにやって来た。そこで五代の後任である竹本に初めて出会い、「頑張れよ」と握手した。
西條昭(さいじょう あきら/ドック)
- 演 - 神田正輝(415話 - 最終話)
- 東京都出身。1952年(昭和27年)生。事故死した島の後任として警視庁捜査一課から一係に転属される。医大中退後、たまたま「警察官募集」のポスターを見て警官になった変わり種。拳銃は回転式ではなくオートマチックを携帯し、足を使わず車で捜査に臨む合理主義者。西條の父は「西條医院」を営んでおり近くで怪我人が出ると治療してくれるが昭とは仲が悪いため患者の容態を教えてくれない。
- 当初は自ら「ドックって呼んでくれよ」とニックネームを名乗ったり、捜査会議中にダジャレを連発するC調キャラだったが、相次ぐ先輩刑事との別れや後輩刑事の加入から次第に若手のリーダー格に成長、石塚の殉職後は彼に代わってそのポジションを引き継いだ。
- 医学部出身ながら、初登場時に自身の推理と解剖所見がまるで違う結果になってしまったことから石塚に「ヤブ」というニックネームをつけられてしまい、藤堂らからもしばらくはその名前で呼ばれていた[58]が、自身の成長とともに「ドック」と呼ばれるようになった。
- スポーツ万能で、中でもスキーはプロ級の腕前[59]。それが事件の解決に役立ったこともあった。また、医大出身だけに、常に健康にも気を使っており、捜査時もビタミン剤をたびたび服用する姿が見られた。
- 初登場時は各刑事のニックネームを間違って覚えていた(スニーカー>スパイクまたはスリッパ、ロッキー>アルプス、スコッチ>ブランデー、ゴリさん>ゴローさん[60]など)。とくにスニーカーのことは、何度も間違えて呼ぶ描写があった[61]。
竹本淳二(たけもと じゅんじ/ラガー)●
- 演 - 渡辺徹(476話 - 658話)
- 東京都出身。1959年(昭和34年)生。退職した五代の後任として城南署から七曲署捜査一係に配属される。父親も刑事で野崎の同僚だったが殉職している。そのため野崎からは「淳坊」と呼ばれた。高校時代にラグビーをやっていたことがニックネームの由来だが、西條からはラッキョとからかわれることも。(489話)
- 事件発生時にすぐ署に駆けつけられるようにと、七曲署近くのアパートを借りて一人暮らしをしている。なお、母ひとり子ひとりで、母親もアパートの一人暮らし。
- 歴代新人刑事の中でもとりわけ年齢が若い現代っ子。それ故やんちゃで明るい性格。正義感も人一倍強い。
- 第636話のラストで入院した際に膝の激痛から外傷性の骨肉腫に侵されていることが発覚し、治療のため2か月もの間現場を離れる。持ち前のガッツで完治したと思われたのもつかの間、再び足に激痛に走るようになり、再発の疑いが同僚たちに懸念される中、1985年(昭和60年)8月、つくば万博行きバスジャック事件の捜査中にバスを狙撃してとある事件の証人を他の乗客もろとも抹殺しようとした犯人と相討ちになり殉職。
- 演じた渡辺徹は当時アイドル並みの人気があり、ファンからの膨大な差し入れを消化するうちに見る見る体重が増えてしまい、着任時と殉職時ではまるで別人のような容姿になっていた。
- 殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[27]。OPには滝と竹本のテロップはあるが滝は二度目の病欠となり490話で復帰したが容態が悪いため病院にいるシーンになっており滝と竹本は一緒に捜査をしたのは476話のみに留まる。(477話〜489話まで滝は欠場)その分竹本が滝のお見舞いに来たり犯人の情報を求めたりなど滝の残りの出演回数が少ない分、協力的だった。
原昌之(はら まさゆき/ジプシー)
- 演 - 三田村邦彦(494話 - 545話、593話)
- 東京都出身。1956年(昭和31年)生。病死した滝の後任として三田署[62]から七曲署捜査一係に配属される。
- 一匹狼的な性格のために行く先々で疎まれ、所轄署を渡り歩くことからジプシーというニックネームに。警察学校40期生。
- 独自の行動哲学を持ち、右胸心という特異体質と、発砲音で使用銃を特定出来る特技の持ち主。そのクールさの裏には、幼い頃の悲しい思い出を心の奥底にしまい、これ以上の凶悪犯罪が起こらぬようにという願いが隠されていた。
- 両親は幼い頃、ある事件に巻き込まれて死亡しており、守田という女性に養われた過去がある。
- 1983年(昭和58年)2月、その辣腕ぶりを見込んだ西多摩署への転属を内示され、悩んだ末に晴れて栄転する。
春日部一(かすかべ はじめ/ボギー)●
- 演 - 世良公則(521話 - 597話)
- 1955年(昭和30年)6月生まれ[63]。殉職した岩城の後任[64]として大神島署から七曲署捜査一係に配属される。ハンフリー・ボガートに心酔し、自らボギーと呼んでほしいと頼み込むが、藤堂からはゴルフのボギーだと釘をさされ、西條からは「イチ」または「いっちゃん」と呼ばれていた[65]。本来は1年ほどで殉職又は異動という予定だったが世良があまりにも人気だったためファンに応えるようにもう半年出演した。
- 春日部の免許証の氏名の読みはコンピュータによる読み違い[66]で「ハルヒヘイチ」となっている。車のナンバープレートは「品川55 へ…1」となっており、「ヘイチ」と読めるようになっているという制作スタッフの遊び心が演出されている。
- 猪突猛進の熱血漢で情にもろく、また赴任早々、西條が自分より先輩、原が同期、竹本が後輩だと分かった途端にそれぞれに対する態度が一変してしまうなど単純で体育会系な面も併せ持つ。
- いざという時の為に警察無線の受信機を搭載した[67]自家用車ルノー16で捜査活動を行う[68]。
- 広島県出身で広島カープの大ファン。巨人ファンの西條とは野球談義で口論[69]になる時もある。演歌を好む。
- 故郷広島に、姉と甥がいる。
- 1984年(昭和59年)4月、射殺犯とその婚約者を自分の意思で国外に逃がしたため、自らを刑事失格と断じ、責任を取る形で運転中の警察無線から藤堂に退職の意思を伝え、そのまま単身で事件の背後にいる組織と決着をつけようするが、その志も叶わず、縁日の人混みの中で通りすがりを装った組織の男(山西道広)たちに刺殺される[70]。その際、事件解決につながるダイイングメッセージを仲間に遺した[71]。
- 殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[27]。
井川利三(いがわ としぞう/トシさん)
- 演 - 地井武男(526話 - 最終話)
- 1943年(昭和18年)生。殉職した石塚の後任として河南署から一係に配属される。ベテランの巡査部長[34]。
- 石塚や島のような個性はないが、捜査に対する執念は人一倍で、そのことから食らいついたら離さないスッポンのトシさんの異名を持つ。またかなりの酒豪であることからうわばみのトシさんとも。
- 台北生まれで、戦後日本へ引き揚げて来た(その際の混乱で妹が栄養失調のため幼くして死亡)。亡くなった父親も警察官。
- 団地に妻と一女一男の4人で暮らしていたが、赴任直後の事件の捜査に長男を巻き込んだことが原因で妻とのすれ違いが続き、家族と別居の末に離婚する。
- 山村殉職後は実質的な一係のナンバーツー(主任格)として捜査を取り仕切った。
- なお、演じた地井は井川初登場前の第19話で犯人役を演じた経験があり(19話は現在欠番扱いとなっている)、石塚に射殺される犯人役を演じるが、10年後、役柄を変え、石塚役を演じた竜と入れ替わりにレギュラー入りするが、ポジションとしては石塚の後任と言う見方もある一方、先に降板した野崎の後任ポジションでもある。
岩城(旧姓:早瀬[72])令子(いわき れいこ/マミー)
- 演 - 長谷直美(セミレギュラーとして275話より不定期に出演、546話 - 最終話)
- 東京都出身。1956年(昭和31年)生。初登場時は七曲署交通課婦警。ある事件を機に時折一係の捜査に協力するようになるが、当初はじゃじゃ馬的な存在で一係の刑事たちと衝突することも多かった[73]。しかし次第に息の合った連携捜査が見られるようになり、助っ人として欠かせぬ存在になっていく。
- 1980年、創と結婚し、苗字が早瀬から岩城へと変わった。1981年、1男1女の双子を儲けるが、1982年に創はカナダで殉職。以後は残された2人の子供を抱え、失意の日々を送っていた。創が殉職したことを踏まえ命の大切さや女性の気持ちをケアしたりなど道徳心があり、西條たちに褒められたり時には関心させたりする。
- 転勤した原の後任であった女性刑事が1係に来て2日で辞職した[74]のを機に、夫が生涯を捧げた仕事を理解したいという思いもあって一係転属を志願し、1983年(昭和58年)3月に配属となる。
- 一係入りするにあたり、2児の母親であることからマミーというニックネームを拝名。その名のとおり女性ならではの優しさや心配り、厳しさを併せ持つ。また車の運転技術に長けており、A級ライセンスを保持する。
澤村誠(さわむら まこと/ブルース)
- 演 - 又野誠治(562話 - 最終話)
- 神奈川県出身。1959年(昭和34年)生。退職した松原直子と入れ替わりに、警察学校より配属[75][76][77]。同校へ転任した野崎の教え子である。
- 父親がピアニストだった影響でブルースをこよなく愛することから「ブルース」のニックネームが付いた[78]。
- 着任前に学生結婚していた既婚者。
- かつての柴田を思わせる野性味ある風貌とシャープな肉体が身上でボクシングを得意とする。
- 拳銃は破壊力の大きいマグナムを使用するが、これは威嚇射撃において最大限の効果を発揮させるためのもので、むやみに人を傷つけたくないという優しい気持ちの裏返しでもある。
- 面識はないが自分と同じ名前を持つ石塚に興味を抱く一面も覗かせた。先輩刑事の中でも特に春日部を尊敬しており、彼の殉職後は形見の革手袋をしばらく着用していた。
- また、春日部が初期に着ていたのと同じ赤紫のスーツを着ることもあった[79]。
- 後期になると饒舌になり、無精ひげを生やすなど軽いキャラクターに変化していった。第700話で長男・望が誕生。
- 最終話であわや殉職寸前の危機を迎えるが、復帰した藤堂以下、一係刑事たちの懸命な捜査によって一命を取り留める。
水木悠(みずき ゆう/マイコン)
- 演 - 石原良純(623話 - 最終話)
- 東京都出身。1960年(昭和35年)生。1984年11月に配属となる。
- 一流大学卒業のインテリで一係に三菱製パソコン(愛称“ホームズ3世”)を導入し、捜査に活用する。当時のパソコンはマイクロコンピュータとも呼ばれ、藤堂宛に届いた本「マイコン入門」から、このニックネームが決定。「激走・大雪渓」では休暇を取って澤村と白馬山の麓で一緒に釣りをしていたが発砲音が聞こえたため駆けつけるとヘンリー原田(刈谷俊介)に人質とされて隙ついて逃げるが「こんなんだからやりたくないだよ、ホームズの計算の方が良かった」とつぶやくと澤村に激怒された。
- 当初はコンピューター至上主義という堅物で、やや冷ややかな印象であったが、一係に馴染むにしたがって、次第に人間味も持ち合わせるようになった。
- 先輩の澤村とコンビを組むことが多く、どやされることが多々ある。
島津公一(しまづ こういち/デューク)
- 演 - 金田賢一(660話 - 715話)
- 東京都出身。1960年(昭和35年)生。殉職した竹本の後任として城南署から七曲署捜査一係に配属される。幼い頃の体験により、“人は概ね自己の利益の為に他人を裏切る、その為に起こる凶悪事件も当然あり得る”というポリシーを持つに至った孤高かつ優秀な刑事。だが、単独行動が多いため新聞に載ったり署長に怒られると「謹慎します」と口軽に言って家に帰ってしまうなどの行為から特に西條や澤村からはあまり好まれなかった。ニックネームは本人の印象と名前から公爵(Duke)の連想による。
- 実家に父親の趣味でビリヤードルームがあったことから、自身もビリヤードの達人。
- 非常にクールな性格で馴れ合いを嫌い、上司である藤堂を含め、同僚をニックネームで呼ぶことは最後までなかった[80]。家族に対しても継父とは折り合いが悪いため、実母とも距離を置いている。
- 1986年(昭和61年)10月、警視庁の海外研修生に選ばれ、山村の遺した未解決事件[81]を解決した後、本庁に籍を置く形で旅立っていった。
太宰準(だざい じゅん/DJ)
- 演 - 西山浩司(706話 - 最終話)
- 香川県出身。1962年(昭和37年)生。本作では最後の新人刑事として葛飾柴又署交番勤務から七曲署捜査一係に配属される。足の速さや身の軽さは歴代刑事の中でもピカ一。その分、血の気の多さもピカ一であるが、それゆえの問題行動も多く、赴任前日にたまたま爆弾事件の犯人と遭遇し、仲間になる振りをする潜入捜査を独断で行った。本人もそんな自身の無茶な性格を良く分かっており、いつ刑事(警察官)をクビになってもいいようにとアルバイト情報誌を常に携帯している。
- 七曲署捜査一係への配属前に刑事経験が無い最後の人物でもある。
- 藤堂の長期不在時に配属された刑事であることから[82]、最終回に犯人の身辺調査を報告するため初めて顔を合わせるまでは捜査一係の中で唯一、藤堂の顔を知らなかった。そのため 最終回の藤堂復帰に喜ぶ一係の面々に対し、また自分と同時期に着任した橘が本庁へ帰ることへの寂しさから、ひとり複雑な心境を覗かせていた。拳銃を構えるシーンはあったが、実際には発砲するシーンはない。
- ニックネームは自分のイニシャル(転勤前の所轄でもそう呼ばれていた)だが、西條からは「ダサい準のDJ」と言われている。
- 高松市で讃岐うどん屋を営んでいる両親と兄がいる。
- 七曲署捜査一係の正式な捜査員・内勤員の中では山村と面識がない唯一の人物(橘も山村とは面識がないが、橘は本庁からの臨時指揮官として着任しており、七曲署の正式な職員ではない)。
橘兵庫(たちばな ひょうご/警部)
- 演 - 渡哲也(706話 - 最終話)
- 兵庫県出身。1941年(昭和16年)生。国立大学卒業後、警視庁入庁。藤堂の城北署時代の後輩。病気療養中の藤堂が復帰するまでの間、臨時係長代理として警視庁捜査一課[83][84]から着任。階級もニックネームも警部で、部下から「警部」と呼ばれると「はい」と返事する(過去に渡が西部警察で演じた大門圭介を踏襲したもの)。
- 性格は質実剛健、不言実行型。デスクワークに拘ることなく積極的に現場に出る姿が初期の藤堂を思わせた。
- 彼もまた部下をニックネームで呼ぶことがなかった(但し井川の事は「トシさん」と呼んでいた)が、最終回において瀕死の重傷を負った澤村に「ブルース!」と呼びかけた[85]。
- 父は国鉄職員だったが、昭和41年、南明石駅でホームに転落した幼児を救助中に殉職し、母親は戦後間もない昭和23年2月に病死していると番組終了後に刊行された書籍に記載されている。太宰と同様、拳銃を構えるシーンはあったが実際には発砲していない。
内勤員
永井久美(ながい くみ/クミ)
- 演 - 青木英美(53話 - 114話)
- 柴田と同じ日に一係に配属になった初代・内勤員。推理小説を愛読し、ファッションなどにも敏感な現代っ子。好奇心から捜査会議にもたびたび首を突っ込んで発言してしまい、藤堂から釘をさされることもあるが、その発言がきっかけとなって捜査が進展したこともある(第57話「蒸発」など)。また、石塚や島をからかうような親しさがあり、捜査の応援要員として柴田とともにアルバイトの大学生を演じたこともあった(第64話「子供の宝・大人の夢」)。
- 114話を最後にいなくなるが、退職・異動のどちらなのかは劇中で説明がないため、不明。
長山久子(ながやま ひさこ/チャコ)
- 演 - 浅野ゆう子(118話 - 130話[86])
- 明るくオープンな性格の2代目・内勤員。大柄な一係刑事たちにも物怖じしない快活さで一係を和ませた。
- 初登場は118話であるが、一係のメンツとの遣り取りから、この回が初出勤ではなく、既に配属から暫く経過している模様。
- 130話を最後にいなくなるが、退職・異動のどちらなのかは劇中で説明がないため、不明。
矢島明子(やじま あきこ/アッコ)
- 演 - 木村理恵(173話 - 322話)
- 素直で控え目な3代目・内勤員。その愛らしいキャラクターゆえに一係刑事たちの思い入れが深い。捜査の応援に関わることは多くないが、関わってしまった場合には自分を必要以上に責めてしまうこともあった。284話は主演回。東京の実家で両親と暮らしていたが、松山で旅館を経営していた伯母が亡くなって母親が後を継ぐことになり、それを手伝うために退職する。
松原直子(まつばら なおこ/ナーコ)
- 演 - 友直子(325話 - 527話、561話)
- 退職した明子の後任で4代目・内勤員として配属。本来は警察行政職員ではなく警察官になるのが希望だったため[87]、芯の強さと正義感の強さを兼ね備え、かつ、一係の刑事たちに訊きにくいことを尋ねる度胸も併せ持っている。母親が倒れ、その介護に専念するため退職[88]。彼女の退職を最後に、一係の内勤員は存在しなくなった。出演が長かったせいか主演回も2回(417話と499話)ある。
セミレギュラー
スタッフ
- 企画制作:日本テレビ(ノンクレジット)
- 製作:東宝株式会社
- プロデューサー(日本テレビ):津田昭(第40話まで)[89]、岡田晋吉(全話、ただし第521話から第705話までクレジットなし)、清水欣也(第104話まで)、山口剛(第105話 - 第146話)、川口晴年(第147話 - 第216話・第275話 - 第291話)、中村良男(第217話 - 第274話)、酒井浩至(第292話 - 第416話)、服部比佐夫(第417話以降)
- プロデューサー(東宝):梅浦洋一(全話)、梶山仗佑(第25・26話・第61話 - 第77話)、新野悟(第292話以降)
- 企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
- 原案:小川英
- 企画協力:ジャックプロダクション
- 編集:神島帰美
- 音楽:大野克夫
- 演奏:井上堯之バンド、フリーウェイズ、大野克夫バンド
- 選曲:小林和夫
- 音響効果:沢田一郎(沢田効果)
- 擬斗:宇仁貫三、金田治
- カースタント:三石千尋、セキトラ・カーアクション、マエダオートクラブ
- 現像:東洋現像所→IMAGICA
- 銃器類協力:MGCボンド・ショップ
- 衣裳協力:オンワード、紳士服の一色、ヂョンストン勝根、taka-Q、イトーヨーカドー
- 製作協力:国際放映、渡辺企画
- 予告ナレーター:小林恭治(ノンクレジット)[90]
- 脚本:小川英(503回)、長野洋(100回)、四十物光男(88回)、古内一成(75回)、尾西兼一(同)、柏原寛司(48回)、杉村のぼる(35回)、大川俊道(34回)、田波靖男(32回)、鴨井達比古(23回)ほか
- 監督:竹林進(163本)、山本迪夫(141本)、鈴木一平(81本)、木下亮(57本)、高瀬昌弘(53本)、児玉進(52本)、櫻井一孝(39本)、澤田幸弘(34本)、小澤啓一(27回)、斉藤光正(21本)ほか
- 演出部
- 東宝テレビ部の竹林進、金谷稔を筆頭に、日活出身の澤田幸弘、小澤啓一、手銭弘喜らで開始。その後、東宝テレビ部の山本迪夫、児玉進、高瀬昌弘らに加え、東宝出身の木下亮(『俺たちは天使だ!』のメイン監督)、新東宝出身の土屋統吾郎(その後『傷だらけの天使』『俺たちは天使だ!』などを担当。当番組も含め、いずれも東宝製作だが東宝撮影所ではなく新東宝撮影所を引き継いだ国際放映が孫請けの形で製作している)、日活出身の斉藤光正(映画『戦国自衛隊』監督)らも参加。
- 日活出身の監督も参加したが、東宝の製作であるため、大半を東宝テレビ部の監督が務めた。竹林、山本両監督は岡本喜八監督の助監督出身で、児玉監督は山本嘉次郎監督、高瀬監督は稲垣浩監督の助監督出身。映画斜陽期に映画監督として活躍の場が与えられず、テレビ監督に転じた者がほとんどだったが、本作以外にも多くのテレビドラマを担当した。
- 竹林監督は本作と並行して『GOGO! チアガール』の監督も務める多忙ぶりだった。猛スピードで撮影を消化する手腕を高く買ってメイン監督に迎えた、と岡田プロデューサーが著書で語っている。1983年に病気で倒れてから現場を外れたが、その後、体力が回復し、さよならパーティに参加していた。竹本淳二の役名は竹林・山本両監督からの由来である。
- 斉藤監督は特異な演出が特色である。署内で乱闘した「蒸発」や島を銃撃する「島刑事よ安らかに」がその典型。
- 中期から後期に活躍した櫻井一孝監督や鈴木一平監督は、番組開始当時から本作A班で竹林監督の助監督を務め、その後監督に昇進した(とくに鈴木監督は竹林監督の病気降板後にメイン監督を引き継いだ)。また『誇りの報酬』でデビューした村田忍監督は本作B班の助監督だった。他の助監督OBに『あぶない刑事』の成田裕介監督、原隆仁監督らがいる。
- 撮影部
放送リスト
詳細は下記のページを参照。
- 第1 - 111話(1972年7月 - 1974年8月)
- 第112 - 216話(1974年9月 - 1976年9月)
- 第217 - 335話(1976年9月 - 1978年12月)
- 第336 - 438話(1979年1月 - 1980年12月)
- 第439 - 537話(1981年1月 - 1982年12月)
- 第538 - 630話(1983年1月 - 1984年12月)
- 第631 - 718話(1985年1月 - 1986年11月)
ネット局
時差ネット局、週遅れ放送局、一部ロケで制作協力した局あり。☆印を付した局は、PART2も放送。系列は放送当時のもの。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ | 日本テレビ系列 | キー局☆ |
北海道 | 札幌テレビ | ☆ | |
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
1975年3月までは日本テレビ系単独加盟局☆ |
岩手県 | テレビ岩手 | 日本テレビ系列 | 1980年3月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局☆ |
宮城県 | ミヤギテレビ | 1975年9月まではNETテレビ系列とのクロスネット局☆ | |
秋田県 | 秋田放送 | ☆ | |
山形県 | 山形放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
1980年3月までは日本テレビ系単独加盟局☆ |
福島県 | 福島中央テレビ | 日本テレビ系列 | 1981年9月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局☆ |
山梨県 | 山梨放送 | ☆ | |
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
1981年3月27日まで |
テレビ新潟 | 日本テレビ系列 | 1981年4月3日から☆ | |
長野県 | 信越放送 | TBS系列 | 1984年3月まで |
テレビ信州 | テレビ朝日系列 日本テレビ系列 |
1984年4月から☆ | |
静岡県 | 静岡放送 | TBS系列 | 1979年6月まで |
静岡第一テレビ | 日本テレビ系列 | 1979年7月から☆ | |
富山県 | 北日本放送 | ☆ | |
石川県 | 北陸放送 | TBS系列 | ☆ |
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 | ☆ |
中京広域圏 | 名古屋放送 | 日本テレビ系列 NETテレビ系列 |
1973年3月まで |
中京テレビ | 日本テレビ系列 | 1973年4月から☆ | |
近畿広域圏 | 読売テレビ | ☆ | |
鳥取県 →鳥取県 島根県 |
日本海テレビ | 日本テレビ系列 | 当初の放送対象地域は鳥取県のみ 1972年9月から電波相互乗り入れで島根県でも放送☆ |
広島県 | 広島テレビ | 日本テレビ系列 | 1975年9月まではフジテレビ系列とのクロスネット局☆ |
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
1978年9月までは日本テレビ系単独加盟局☆ |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | ☆ |
香川県 →岡山県 香川県 |
西日本放送 | 当初の放送対象地域は香川県のみ 1983年4月から電波相互乗り入れで岡山県でも放送☆ | |
愛媛県 | 南海放送 | ☆ | |
高知県 | 高知放送 | ☆ | |
福岡県 | 福岡放送 | ☆ | |
長崎県 | 長崎放送 | TBS系列 | 1984年3月まで |
テレビ長崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
1984年4月から☆ | |
熊本県 | 熊本放送 | TBS系列 | 1982年3月まで |
熊本県民テレビ | 日本テレビ系列 | 1982年4月から☆ | |
大分県 | テレビ大分 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
☆ |
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列 | 1981年3月まで |
テレビ宮崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
1981年4月から 1984年9月までは 『時代劇スペシャル』→『金曜ファミリーワイド』の同時ネットのため、 金曜22:00 - 22:54の2時間遅れネット 1984年10月から同時ネット☆ | |
鹿児島県 | 南日本放送 | TBS系列 | 1981年3月まで |
鹿児島テレビ | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 |
1981年4月から☆ 1982年9月まではテレビ朝日系列とのトリプルネット局 | |
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 | 1981年3月まで |
沖縄テレビ | フジテレビ系列 | 1981年4月から☆ |
信越放送・北陸放送・長崎放送では1984年3月まで同時ネットで放送されていた。TBS系のプロ野球ナイター中継延長に伴い、信越放送はテレビ信州、長崎放送はテレビ長崎へ移行した。北陸放送は1984年4月から火曜20:00の遅れネットへ移行した。
本放送終了までのNNN加盟局の中で本放送が一度もなかったのは静岡けんみんテレビ(現・静岡朝日テレビ)・テレビ熊本の2局である。いずれも先発JNN系列局(静岡放送と熊本放送)からフルネット局(静岡第一テレビと熊本県民テレビ)に移行した。
- 一部地域のネット局では、時差ネット若しくは週遅れ放送だったため、基本的にはスポンサードネットながら、CMは最新のものに差し替えて放送していた。
- 青森放送・秋田放送・テレビ岩手・北陸放送などでは、本放送期間中に再放送を行っていた[91]。
- 他にも再放送は本放送終了後に開局した日本テレビ系列局[92]やテレビ東京系列局[93]を含めて放送していた。
- TVQ九州放送では2017年4月6日からマカロニ編を放送
- 独立放送局では、
- チバテレが2011年4月からかつての本放送時間である金曜20:00 - 20:55でボン殉職まで放送
- とちぎテレビが2011年10月から土曜18:00 - 19:55、2012年4月から日曜22:00 - 22:55、10月から日曜12:00 - 12:55、2016年4月から日曜21:15 - 22:10でボン単独編まで放送
- テレビ埼玉が2012年10月から水曜19:00 - 19:55、2016年7月から木曜20:00 - 20:55でテキサス殉職まで放送
- 三重テレビが2013年10月から木曜20:50 - 21:45、2015年4月から金曜15:30 - 16:40でジーパン殉職まで放送
- ぎふチャンが2014年4月から金曜19:00 - 19:54でジーパン殉職まで放送
- サンテレビが2020年4月[94]から日曜11:30 - 12:25で放送
- ファミリー劇場の放送時間は変遷を重ね[95]、2019年12月まで放送していた。
- 日テレプラスでも2015年12月まで放送していた。
シリーズの展開
黎明期(1972年〈昭和47年〉 - 1974年〈昭和49年〉)
七曲署捜査一係に初代新人刑事の早見(マカロニ)が着任するところからこのドラマは始まった。第1話に新人刑事が配属されるというパターンは、当時斬新なものであり、後発の作品に多大な影響を与えた。一係は係長の藤堂(ボス)以下、山村(山さん)・石塚(ゴリさん)・島(殿下)・野崎(長さん)というメンバーで、第38話より少年課から内田(シンコ)も加入する。第1話の犯人役には、当時若手実力派俳優として頭角を現してきた水谷豊(後に萩原とは『傷だらけの天使』で共演)が出演。山東昭子も新聞記者役としてセミレギュラーだった。その後も浜美枝、沖雅也、藤竜也、近藤正臣、宍戸錠などゲストが多数出演。特に沢田研二がゲスト出演した第20話「そして愛は終った」は、ショーケンとジュリーのGSスターの共演で話題となり、当時のスタッフの証言によれば撮影所にファンが殺到したと伝えられる。番組開始当初は、NHKの時代劇(『天下御免』『赤ひげ』)やNETに移ったプロレス中継の影響を受け、視聴率の変動が大きかったものの、徐々に安定した人気を獲得するようになっていく。萩原が退場するまでの1年間、平均視聴率は第1クール17.6パーセント、第2クール16.0パーセント、第3クール18.1パーセント、第4クール18.7パーセントであった(ビデオリサーチ関東地区調べ)。
当初は前衛的かつ反体制的なストーリーも多かったものの、萩原が「リアルな犯罪を描くというのなら、性犯罪を取り上げないのはおかしい」と番組の方向性に疑問を投げかけたのに対して、制作サイドは金曜8時という放送時間や、それでなくても「内容が過激」という批判が多かったことから、萩原の提案を拒絶。結局、萩原はその他の事情(長期にわたるスケジュール確保が難しいことや、役柄のイメージの固定化への懸念)もあり降板を申し出ることとなった(萩原が希求していた、よりリアルな犯罪ドラマは、後日『傷だらけの天使』にて表現された[96])。萩原の降板の申し出から当時のプロデューサーの岡田は、文学座研究生・松田優作に目をつけてテスト出演させ、松田を次期新人刑事に採用した。早見の犬死にという衝撃的な展開が話題をまいた後、2代目新人刑事の柴田純(ジーパン)が着任してドラマは新たなスタートを切った。松田の野性的な風貌と長身をフルに生かしたアクションで、第61話「別れは白いハンカチで」から常時20パーセント超えの視聴率(ビデオリサーチ関東地区調べ)を記録する大人気番組に成長。柴田だけでなく個性的な先輩刑事達の活躍回も話題を集め、第87話「島刑事、その恋人の死」で28.4パーセントを記録。第94話「裏切り」ではついに30パーセントを突破(30.7%)した。
絶頂期(1974年〈昭和49年〉 - 1979年〈昭和54年〉)
柴田の殉職後、3代目新人刑事として配属された三上(テキサス)は、番組の人気が上がったために児童層への影響を考えてこれまでの早見や柴田のような破天荒で型破りな刑事ではなく、短髪で生真面目なスポーツマン刑事として設定された。結果、三上の人気は急騰し、当初は従来どおり1年目での殉職が予定されていたがあまりの人気のため延期され、交代劇がままならないまま田口(ボン)が欠員補充という形で配属された。この時代は高視聴率が安定し、新人刑事の成長物語から刑事らの群像劇へと番組の姿勢がシフトしていったほか、ストーリーもそれまでの若者の葛藤や青春を描いた話だけではなく、家族問題やコメディものまで娯楽性が強まった。
これによって一係の扱う事件も本来の殺人・放火事件などの強行犯専従から知能犯、暴力犯や防犯課(当時)案件の銃器や薬物なども扱う総合的なものにシフトした。
三上の殉職後には滝(スコッチ)が4代目新人刑事として配属され、滝は先輩刑事を目の前で殺害された経緯から、姑息な手段を使う犯人には独断発砲も辞さない非情な刑事になった設定で、チームワークを身上とする藤堂一家に波紋を起こすキャラクターとして投入された。田口も性格の異なる滝との対比で存在感を増すことにもなった。
滝は半年後に転属し、短期の「ボン単独編」となった。この時期は麻薬Gメン房江の最終ゲスト編や、誤って容疑者を死亡させて辞表を出すなど田口の成長に重点が置かれる。その後、岩城(ロッキー)が5代目新人刑事として配属され、以降は「ボン・ロッキー時代」としてタイトルバックも二年間不動のロングラン・シリーズとなった。宮内淳の人気急上昇で田口の殉職劇が延期を重ねた結果、次期新人候補の山下真司は半年以上浪人させられ、北海道ロケにカメオ出演した。その間新たに準レギュラーとして登場した交通課の早瀬令子編、島と三好恵子とのロマンス編、歴代の殉職刑事の追想と滝、柴田たきの再登場で構成された300回記念編、初の海外ロケとなったオーストラリア編など数々のイベントが用意された。
激動期(1979年〈昭和54年〉 - 1982年〈昭和57年〉)
田口の殉職後、待機していた山下が五代(スニーカー)として登場。同時にオープニングテーマもアレンジを大きく変更した新バージョンに改められ、ドラマの方向性も転換を計った。また、一係室も床や机、椅子などがリニューアルされた。アクション中心からドラマ性に重きを置いたものまで幅広い作劇が模索されたが、裏番組であるTBSの『3年B組金八先生』の開始後視聴率が低下しはじめる。これにより様々なテコ入れ策が検討され、その1つとして1980年3月、『3年B組金八先生』最終回の放映に併せ400回記念として山田署に転勤していた滝を七曲署に復帰させたが視聴率は及ばなかった。その後初期から出演していた島役の小野寺昭が降板を表明し、島の交通事故死と言う形でついに降板する。島の後任として西條(ドック)が登場する。西條役の神田正輝自らの提案で、カジュアルな要素を注入した。
さらに1981年に入り、滝役の沖が交通事故で入院し一時欠場し、さらに藤堂役の石原が病気のため長期離脱となる。また裏番組であるテレビ朝日の『ワールドプロレスリング』の視聴率が初代タイガーマスクの登場以降上昇し始める。9月に五代は辞職し帰郷するという形で降板(藤堂不在時の殉職を避ける形をとり、藤堂復帰の際に山下はゲスト出演)。後任として竹本(ラガー)が登場する。演じる渡辺徹は当年20歳[97]になる史上最年少の新米刑事[98]であり、女性人気の回復に貢献した。その直後に沖が健康不調から再び番組を欠場。石原は全快してクリスマスに復帰するが、沖は滝の古傷が悪化した設定で病死という形で降板する。
第二の絶頂期(1982年〈昭和57年〉 - 1984年〈昭和59年〉)
滝の病死後、その滝のクールさを継承した原(ジプシー)が登場する。原役の三田村は当時『必殺仕事人III』と掛け持ちだったため出番があまり多くなかったが、神田・渡辺を含めた3人はアイドル刑事チーム「ミワカントリオ」と呼ばれて番組の人気向上に貢献した。10周年記念のカナダロケで岩城が殉職し、野崎は警察学校への異動で番組を去り、さらに石塚も殉職と言う形で降板が決定した。制作サイドは急激なメンバーチェンジによるファン離れを恐れ、テーマ曲を元のアレンジに戻して[99]「原点回帰」を図る。そして新たに春日部(ボギー)が登場。春日部はかつての早見刑事を意識したキャラクターで、登場編も第1話のリメイク的な作りとなった。世良の加入から「カワセミカルテット」と呼ばれる黄金期を迎え、テレビ情報誌・芸能誌のグラビアを飾った。これ以降若手メンバーを軸に置いた明朗活劇路線へとシフトする。
石塚が番組初のスペシャル版(90分)を最後に殉職してからは井川(トシさん)が着任し、その後は中堅としてチームを支えた。三田村はNHK大阪制作の水曜時代劇『壬生の恋歌』への主演と『必殺仕事人IV』(ABC)への続投が決定したため、太陽を降板せざるを得なくなる(当初は『新・必殺仕事人』最終回をもって必殺シリーズを卒業し、太陽には長期出演となる予定だった)。その翌週は、原の後任として配属された女性刑事がすぐに辞職してしまうというストーリーであったが、その話のラストで亡き岩城の妻である令子(マミー)が交通課婦警から一係に転属することになり、伸子以来10年ぶりの女性レギュラー刑事となった。
春日部の殉職後の後任として新たな新人刑事役に又野誠治が用意されたが、人気のあった春日部の半年延命が決まり、庶務担当だった松原直子(ナーコ)と入れ代わる形で澤村(ブルース)が登場する。春日部がマカロニ刑事を意識したキャラクターであったのに対し、澤村はジーパン刑事を彷彿とさせるアクション型の荒削りなキャラクターであった(春日部の殉職後はコメディリリーフ的な役割も演じるようになる)。
終盤 (1984年〈昭和59年〉 - 1986年〈昭和61年〉)
春日部の殉職後は、欠員補充はなかったが約半年後、石原裕次郎の甥である石原良純演じる水木(マイコン)が七曲署に赴任することになる。水木は一度、本庁の情報処理担当として一係に協力するという設定でゲスト出演しており、その後レギュラー入りした。捜査にパソコン(当時の呼び方で“マイコン”)を駆使する現代っ子として、猛者ぞろいの一係に新風を吹き込んだ。パソコンがまだ一般に普及する前の、時代を先取りする演出ではあったが、まだまだ情報処理に対する知識が浸透しておらず、現在の視点からすると珍妙な使い方をしている話も多い。
竹本の殉職後、その後任として島津(デューク)が配属された。島津には「行方不明の父親を探している」という縦軸のストーリーが新たに加えられたが、効果的に盛り上がることのないまま父と再会する。
番組終了半年前には、第1話から14年間ずっと山村役で出演し続けていた露口も山村の殉職と言う形でついに降板し姿を消す。さらに2カ月後には石原も再入院から番組を休演する。奇しくも700回を迎えてのことであった。助っ人として橘警部(渡哲也)が係長代理として着任し、それに本作最後の新人刑事である太宰準(DJ)も加わる。メインテーマも大幅にアレンジされ、15年目心機一転のスタートを切ったのだが、裕次郎の良好な体調での復帰が絶望的だと言うスタッフの判断からついに番組の終了が決定した。
最終回直前には、島津が山村のやり残した事件を解決し、海外研修へ旅立って行った。最終回で藤堂が復帰し有終の美を飾った。この最終回で藤堂が取調室で部下への思いを語るセリフは石原のアドリブであり、彼の本作に対する思い入れを表した言葉として語り草になっている。
企画など
太陽にほえろ! 誕生まで
『太陽にほえろ!』の企画は、日本プロレスのクーデターで打ち切りとなった『日本プロレス中継』の代替案として立案された。かねてから編成の核となる看板番組の制作を目指していた岡田プロデューサーは、刑事を主役とした「青春アクションドラマ」の構想を抱いていた。これに、物語に厚みを出すため黒澤明の『野良犬』にも影響を与えたセミ・ドキュメンタリー形式の刑事物の古典映画である『裸の町』をモデルとして、リアルな犯罪捜査を描くことを加えて、当初の企画は立てられた。
それまでの日本の刑事ドラマは『七人の刑事』(TBSテレビ)や『特別機動捜査隊』(NETテレビ(現・テレビ朝日)などが主流の、大人向きで渋いイメージが強かった。他にも『ザ・ガードマン』や『キイハンター』(共にTBSテレビ)などがあったが、前者は民間企業たる警備会社、後者は警察とは言えど派手なアクションを駆使した全く架空の特殊チームで、若年層向けとしては桜木健一主演『刑事くん』(TBSテレビ)ぐらいしかなかった。なお、本作はその『刑事くん』の第1部第12話(1971年11月22日放送)にゲスト出演した萩原健一が新人刑事が主役の企画を各所に持ち込んだ結果、本作のスタッフの目に留まって実現したものとも言われている[100]。それまでの「刑事物」は「事件物」と呼ばれて、親が子供に見せたくないドラマの一つだった。
初期企画書の題名は「明日に燃えろ」で、ニューヨーク市警察(NYPD)で研修を受けたばかりのキャリア・藤堂英介を筆頭に、初めて刑事になった風間健一の活躍を描くドラマとして1972年2月に企画された。撮影の遅れを出さないために出演俳優を増員。撮影隊をA・B二班体制にし、同時に進行させていくシステムを採用。主人公が潜入捜査官では目立った活動もできず、拳銃携帯もできなかったことから、拳銃を携帯できる私服刑事と設定した。
さらに、当時流行していたアメリカの刑事映画(『ブリット』(1968年)、『ダーティハリー』(1971年)など)の要素も取り入れ、刑事のキャラクターを全面に押し出すことを主にし、犯罪者側の描写を控えた。初期段階から新人刑事の成長物語を主軸に描くことは決まっていたが、当初の性格設定は生真面目で規則一辺倒な若者だったので、メインライターの小川英はもっと今風な若者にしようと提案する。
当時の世相として高度成長・公害・蒸発が新聞紙面を賑わし、学生運動で学内は荒れ、内ゲバ(暴行事件)が頻発。街ではアングラやヒッピーが流行り、新しい価値観や文化が話題となった。海外ではベトナム戦争が交戦中で、少年誌で『あしたのジョー』が大ヒットしていた時節だった。これらの社会現象や風俗を作品の要素に取り入れた。2月にあさま山荘事件で連合赤軍と機動隊の死闘がテレビ中継され、実際に隊員が殉職するなど、警察がヒーローとして注目される風潮が出てきた。
主人公は、当時、刑事役としては異例の長髪で[101]、ファッショナブルな衣装の「NOWな若者」を主人公とするよう変更した。警察という組織にありながらも、反体制的で自己主張するキャラクターに変更。
10月の開始予定が7月に前倒しされ、急ピッチで製作が進められる。主役はザ・テンプターズのメンバーとして人気を博し、映画『約束』で注目された萩原健一に決定した(ショーケン自身、テンプターズ解散後、俳優への転向を摸索していた時期でもある)。野崎役は藤木悠(『東京バイパス指令』のレギュラー)を考えていたが、藤木が東映製作のドラマと契約書に印鑑を押した一か月後に太陽にほえろ!の打診があり、藤木は生涯に渡って後悔したと言う。その後、何人かの俳優のテストを経て下川辰平に決まった。
銀幕のスター・石原裕次郎はテレビという媒体への出演に懐疑的だったが、自身が経営する石原プロモーションの台所事情もあり、1クール契約で出演を承諾。他にも大映倒産後に東宝入りした関根恵子や、東宝所属の竜雷太などのキャストが集められた。
裕次郎に出演が打診された当初、先述の理由などから本人は乗り気でなかったが、まき子夫人が「裕さんと同年代の人は今頃皆、家庭を持ち、父親になっているころだよね。今回の役が息子を待つ父親みたいな役どころっていうのは裕さんにとっていいと思う」と夫に出演を勧めたと言われている[102]。『太陽にほえろ!』のタイトルで制作が決定。当初は主人公・早見淳は皆から「坊や」と呼ばれる予定だったが[103]、ショーケンが猛反発。衣装のイメージから「マカロニ」のニックネームが決まる。
新人刑事の活躍を斬新に描いた番組は当時の小中学生から一般視聴者層に受け入れられ、『水戸黄門』と並んで国民的人気番組と称せられるようになった。
「これからはテレビの時代です!」と、1クールで契約切れとなる裕次郎へ続投する事を強く推したのは竜雷太だと伝えられる。実際に、最初の撮影では、16ミリフィルムのカメラを見て、映画俳優だった裕次郎は、「そんな小さいカメラで俺が撮れるのか」と馬鹿にするように言い放ったという。テキサス刑事編で当時の最高視聴率を記録した際、裕次郎が『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ)に出演した時に司会の芳村真理から「以前は街中でも〝裕ちゃん〟と呼ばれることが多かったと思いますが、最近では〝ボス〟と呼ばれることが多いんじゃないですか?」と聞かれ「イヤ…テレビの影響って凄いですね。どこへ行ってもボスですから…」と答えている。本作のヒットによりテレビの影響力を知った裕次郎は、石原プロモーションで『大都会』や『西部警察』といったテレビドラマの制作を手がけるようになったという。
続編
1997年(平成9年)から2001年(平成13年)に4本の2時間ドラマスペシャルが制作・放映された。舘ひろしがボスを演じた。監督は村田忍。
番組プロデューサーの岡田晋吉が当時中京テレビの取締役であったことから中京テレビと日本テレビの共同制作となっている。
- 1997年『七曲署捜査一係('97)』、1998年『七曲署捜査一係'98』、1999年『七曲署捜査一係'99』
- 2001年『太陽にほえろ!2001』 ※詳細は「七曲署捜査一係」の項目を参照。
脚本陣
- メインライターは小川英。長野洋によれば、脚本直しの手腕が天才的であったとされる。初期にはシリーズ構成というシステムがなく、設定の統一には厳密さがなかった。それゆえに独創性のある秀作・異色作が世に出たが、作品全体では辻褄が合わない短所もあった。
- 大映ドラマで有名な長野洋も主力として参加。銃器類をテーマとした展開が得意で、第14話「そして拳銃に弾を込めた」第82話「最後の標的」第173話「一発で射殺せよ!」第288話「射殺」第415話「ドクター刑事登場」第583話「三人の未亡人」などを執筆。他にも石塚の代表作の第118話「信じあう仲間」第122話「信念にかけろ!」第200話「すべてを賭けて」第310話「再会」第525話「石塚刑事殉職」、追悼作の第617話「ゴリさん、見ていてください」、他にも重要エピソード(交代劇・記念作)も多数執筆[104]。さらに初期ドック編や西條の父親像を作り上げたのも長野脚本である[105]。
- 東宝の若大将シリーズやクレージーキャッツものを手掛けた田波靖男も本作で多数執筆している。浜美枝扮する麻薬捜査官・村岡房江シリーズ[106]や警察犬シリーズ[107]、コミカル人情もの[108]といった独自のジャンルで新人刑事の魅力を引き出す一方、野崎刑事主演のエピソードを精力的に手掛けている[109]。本作降板後は、女性集団アクションドラマ『ザ・スーパーガール』のメインライターを担当している。
- 初期から参加していた鴨井達比古は、中断を挟みながらも5年にわたり執筆。スナイパーもの第27話「殺し屋の詩」第233話「狙撃」、犯人グループが全く正体不明のまま終わる第48話「影への挑戦」、ジーパン刑事の怒りと力を描いた第57話「蒸発」第60話「新宿に朝は来るけれど」、診療拒否問題に挑んだ第186話「復讐」、スコッチ編のサスペンス第242話「すれ違った女」、山村夫妻の絆を描いた第179話「親と子の条件」第206話「刑事の妻が死んだ日」など。本作以外にも加山雄三主演の『高校教師』や草刈正雄主演『華麗なる刑事』、『ザ・ハングマン』シリーズなどでメインライターを担当、そのアイデアと構成力が発揮された。
- 市川森一は第20話「そして、愛は終った」第102話「愛が終わった朝」などを執筆。「行き当たりばったりな、破天荒な性格」の鮫島刑事(後述)を生み出し、後々まで継承された。
- 『飛び出せ!青春』を終えた鎌田敏夫が、マカロニ編の後期から参加。ジーパン刑事の登場編をはじめ代表的なエピソードを執筆し、柴田のキャラクターを構築[110]。また、自身の裕次郎への強い思い入れにより、藤堂主役編を数多く執筆している[111]。鎌田の脚本には、説得などまるで通じない狂気の犯罪者が登場するケースも多く、犯人を射殺する結末が多いのも特徴である[112]。テキサス編と併行して、松田優作主演の『俺たちの勲章』ではメインライターを担当。松田が以前より希望していたハードな刑事像(中野祐二)を、ジーパン刑事に続いて創りあげた[113]。
- 第79話「鶴が飛んだ日」は匿名の投稿脚本が採用された作品である。制作サイドから投稿者へ名乗りを求める広告が出されたが、報酬は求めず匿名を通したいという主旨の返信があったのみで、原案者は不明のままである。本放送では番組の終わりに視聴者からの投稿を採用しましたとテロップが流れている[114]。
- 『暗闇仕留人』『俺たちの勲章』『いろはの"い"』など、陰鬱な作風で知られる播磨幸治は、ジーパン末期からボン・ロッキーの初期まで参加。担当作は9本[115]に留まったものの、レギュラーメンバーをバランスよく主役に起用して濃密なストーリーを展開。第104話「葬送曲」は、松田優作が最も気にいっているエピソードである[116]。
- 後に『スケバン刑事』『特救指令ソルブレイン』を手掛ける杉村のぼるが、テキサス期の序盤より参入。杉村は月刊誌「シナリオ」で太陽のプロット募集に応募して入選。小川英の門下生として、実践形式でシナリオを学んでいた。最終作の第361話「殺人鬼」まで、担当作品は35本に及び、質量ともに太陽全盛期を支えた功労者といえる。第163話「逆転」第195話「ある殺人」をはじめとする山村刑事編[117]やボン成長の系譜[118]、苦い結末の殿下編[119]。そして本作の根底に流れるテーマを表現した第255話「本日多忙」。
- 必殺シリーズの中心ライターとして活躍[120]、後には『ザ・ハングマン』シリーズを支えることになる中村勝行が、第184話「アリバイ」から参加。第192話「2・8・5・6・3」第268話「偶然」第275話「迷路」第296話「ミスプリント」などのトリック犯罪ものから、第216話「テキサスは死なず!」第315話「ライバル」第365話「その一瞬‥‥!」第408話「スコッチ誘拐」といったアクション路線も担当。
- 1970年代後期からは尾西兼一・古内一成(後に『静かなるドン』・『刑事貴族』・『名探偵コナン』シリーズなどを手がける)・ら第二世代の新人作家が参加。硬派・峯尾基三・柏原寛司らのゲスト作も増えていく。
- 1981年、後に『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』を手掛ける土屋斗紀雄がデビューし、「引き金に指はかけない」を執筆。同年大川俊道もデビューし、後のカワセミ時代に繋がっていく。
- 『陽あたり良好!』の終了から金子裕が参加。井川のキャラクター造型を担う[121]。
- 女流作家も後期に多く参加して新風を吹き込んだ(亜搶文代・塩田千種など)。古くは、女優でありテレビアニメ『ドラえもん』のドラえもん役で知られる大山のぶ代も脚本家として参加し、第189話「人形の部屋」など5本を執筆した。また、第452話「山さんがボスを撃つ!?」は当時18歳の女性による作品である。
- 後に『踊る大捜査線』『恋人はスナイパー』を執筆する君塚良一も参加。
- 小川英が監修するようになって設定ミスが減り、全体の構成はまとまったが際立った作品や独創性は乏しくなった。さらに小川規則に反発し、多くの作家が番組から離れてしまう弊害もあった。一方、小川英は私塾「英(はなぶさ)塾」を主催し、若手の育成に努め、本番組が新人作家の登竜門として位置付けされていった。後期に活躍した蔵元三四郎(第665話「殉職刑事たちよ、やすらかに」など執筆)も塾生の一人。
- 竹本・春日部の登場から若手作家の力量が発揮され、第482話「ラッサ熱」(土屋)、第535話「ボギーのいちばん長い日」第551話「すご腕ボギー」(大川・小川)を執筆。古内はジプシー編・ボギー編の多くや、ドック編三部作の第432話「スリ学入門」第459話「サギ師入門」第670話「ドック潜入!泥棒株式会社」を共同執筆し、若手刑事の活躍を描いた。
- ブルース(澤村誠)登場から大川がアクション作第565話「正義に拳銃を向けた男」第622話「ブルースの賞金稼ぎ」第643話「走れブルース」などを執筆。古内も第578話「一係皆殺し!」第579話「鳩の舞う街」第592話「空白0.5秒」など硬派な作品を執筆。
- 1980年代は大川・尾西・古内ラインがメイン脚本陣として番組を支え、最終回はベテラン峯尾の執筆で幕を閉じた。
新人のテスト出演
新人がレギュラー出演する前に演技のテストを兼ねてカメオ出演している。
- 松田優作 - 第35話「愛するものの叫び」で障害者施設の職員役。
- 勝野洋 - 第89話「地獄の再会」で若手刑事青木役。 ※この話は156話の伏線となった。
- 宮内淳 - 第148話「友情」で柔道部員役。
- 木之元亮 - 第245話「刑事犬対ギャング犬」で警察犬の調教師役。
- 山下真司 - 第324話「愛よさらば」で青年作業員役、341話「同期生」で若手刑事役。
- 渡辺徹 - 第460話「スニーカーよ、どこへゆく」で聞き込まれる会社員役。
- 又野誠治 - 第541話「からくり」で聞き込まれる麻雀屋の客役。
- 備考
- テスト出演ではないが、沖雅也も第10話「ハマッ子刑事の心意気」に若手刑事役でゲスト出演していた(#シリーズの展開を参照)。
- 第84話「人質」は、『われら青春!』(本作と同じく日本テレビ系列で放送)での本格デビューを間近に控えていた中村雅俊のテレビ初出演作品である。
命名
- 「七曲署」の命名は番組スタッフ大曲暎一から由来したと岡田プロデューサーは述べている。他に乙女署・花園署の案があった。矢追町は日本テレビの矢追純一ディレクターから命名したという説(長野洋は自らがつけたと発言していた)と、新宿区に実在する区域「矢来町(やらいちょう)」の「来る」を「追う」に掛けたのではないかという説もある。また原作者・企画者として使用していた岡田・梅浦・小川の共同ペンネーム・魔久平(ま・くべい)はエド・マクベインに由来している[122][123]。
捜査第一係のオフィスについて
劇中では、捜査第一係は係専用のオフィスになっているが、現実では係ごとに個別の部屋を割り振る形にはなっておらず、捜査第一係(強行犯捜査係などの係名にしている警察署もある)はじめ他の捜査係とともに刑事課として大きなフロア内に設置されているか2つ以上の捜査係と同じオフィスに配置されている警察署が、ほとんどである。
階級の設定について
日本の警察官を参照。
劇中において、レギュラーメンバーは全員「刑事」として表現されており、警察官としての階級については具体的な描写がほとんどない[124]。また、以下のような設定の混乱がある。
- 藤堂俊介(ボス)
- 後年の資料には警部補と記されているが、劇中のセリフ[125]、関連書籍の記述[126]などから警部ではないかと思われる理由がいくつか存在する。ただし、現実では所轄署係長の階級は基本的に警部補である。
- 山村精一(山さん)
- 一般的には藤堂と同じく警部補とする説明がほとんどで、裏付けとなるセリフ、劇中でも「山村警部補」と記載された新聞記事も登場する[127][128]が、劇中降格処分を受けたエピソードがいくつか存在するにもかかわらず、再昇格したことを示す描写が全くないまま警部補に戻っているケースがほとんどである。
- 一部に警部から降格して警部補、という説明もあるが、この場合は上司である藤堂との整合性がとれない。
- 石塚誠(ゴリさん)
- 石塚は昇進試験を申請するエピソード(第83話「午前10時爆破予定」第190話「パズル」)があるが、捜査のために止むを得ず棄権、「万年ヒラ巡査」として描かれていた。第253話「生きがい」では警部補昇進試験を受験することになっているため、巡査部長に昇進しているのだが、劇中でそれに関するエピソードは存在していない。
- 滝隆一(スコッチ)
- 第221話「刑事失格!?」のラストシーンでの滝自筆の始末書に警部補と書かれている。しかし、滝が警部補では石塚や島ら目上の刑事の階級が巡査であることとの整合性がとれない[129]。
- ただし、滝については岡田晋吉プロデューサーが警部補説の誤りを認めており、正しくは巡査であることが唯一明らかになっている。
これらの混乱については、岡田が自著やDVD-BOXの解説書で警察組織を熟知していなかったことや、確認ミスの存在を語っている。
後番組『ジャングル』では中堅・ベテラン刑事を警部補や巡査部長に設定して調整した。
刑事達のその後
殉職した刑事
本来殉職とは勤務時間中などに職務上の理由で死亡したものを指す。中には判断が分かれるであろう件もあるが、本作では一括して殉職と扱われている。
- 早見 - 刺殺。新宿野村ビル建築予定地[130]…第52話「13日金曜日マカロニ死す[131]」(1973年7月13日放送)
- 柴田 - 射殺。練馬区中村橋の廃工場[132][133]…第111話「ジーパン・シンコその愛と死」(1974年8月30日放送)
- 三上 - 射殺。立川市・米軍立川基地跡地倉庫…第216話「テキサスは死なず!」(1976年9月3日放送)
- 田口 - 射殺。厚木市→愛川町・内陸工業団地…第363話「13日金曜日ボン最期の日[134]」(1979年7月13日放送)
- 島 - 交通事故死。小田原市内の旧国道135号(現:神奈川県道740号小田原湯河原線)石橋山古戦場付近の高台で…第414話「島刑事よ、永遠に」(1980年7月11日放送)
- 滝 - 病死。世田谷区・砧公園で喀血後、病院で…第493話「スコッチよ静かに眠れ」(1982年1月29日放送)
- 岩城 - 射殺。ロッキー山脈・ウィスラー山…第519話「岩城刑事ロッキーにて殉職」(1982年8月20日放送)
- 石塚 - 射殺。工事現場にて被弾後、新宿区の新宿副都心[135]を走行中の救急車内にて…第525話「石塚刑事殉職」(1982年10月1日放送)
- 春日部 - 刺殺。新宿区・花園神社…第597話「戦士よさらばボギー最後の日」(1984年4月6日放送)
- 竹本 - 射殺。ビルのエレベーター(首都高・浜崎橋JCT付近)…第658話「ラガーよ、俺たちはおまえがなぜ死んだか知っている」(1985年8月2日放送)
- 山村 - 射殺。西新宿、新宿中央公園東口付近・角筈橋…第691話「さらば!山村刑事」(1986年4月11日放送)
殉職した場所は一部現存する。
最後まで生存していた刑事のその後
- 藤堂 - 病気により不在であったが犯人に腹を撃たれた澤村の危機で復帰。その後、警視庁に栄転。『七曲署捜査一係'97』では、既に故人であるとされている。
- 野崎 - 岩城殉職を機に「ロッキーのような優秀な刑事を育てたい」という希望で警察学校教官に転任。その後、教え子の澤村を七曲署捜査一係に推薦。第562話、第665話でゲスト出演。PART2より現場復帰した(「PART2」後の詳細については後述を参照)。
- 伸子 - 『太陽にほえろ!2001』で刑事課・鑑識係員として登場。
- 五代 - 無差別殺人事件で殺された妹の遺志を継いで海の牧場を開くため退職し、沖縄に帰郷(第489話ゲスト出演)。
- 原 - 西多摩署に栄転(第593話ゲスト出演)。
- 島津 - 殉職した山村のやり残した事件の真相を解決させた後、警視庁に栄転になり同時に海外研修に。
- 橘 - 休職していた藤堂の復帰と共に警視庁に戻った。
PART2最終回終了時点で生存していた刑事のその後
PART2では殉職者が一人も出ておらず、最終回終了時点で全員が生存している。ただし、その後の去就については野崎刑事を除き、全員不明。
- 篁 - PART2最終回終了時点で生存。1997年以降のリメイク版『七曲署捜査一係』及び『太陽にほえろ!2001』には登場せず、その後の動向は不明。
- 西條 - 同上。
- 太宰 - 同上。
- 澤村 - 同上。
- 水木 - 同上。
- 令子 - 同上。
- 井川 - 同上。
- 喜多 - 同上。
- 野崎 - 定年退職後『七曲署捜査一係'97』では民生委員、『七曲署捜査一係'99』では保護司としてゲスト出演した(『七曲署捜査一係'98』・『太陽にほえろ!2001』には出演せず)。
美術など
BGM
- テーマ音楽は元スパイダースの大野克夫の作曲。演奏は大野も参加した井上堯之バンドであるが、初期は井上バンドの前身であり、萩原健一もヴォーカリストとして参加していたPYG。井上バンド解散後は、フリーウェイズを経て、[136]大野が率いる大野克夫バンドに受け継がれた。五代が退職する475話まではオープニングでの演奏のクレジットは井上堯之バンド(既にこの時期には解散していた)のみだったが、竹本が登場する476話からは大野克夫バンドと井上堯之バンドの併記に変更された。
- 大野を起用するように進言したのは、PYGで大野とバンドを組んでいた萩原健一。初期は音源が少ないため、青春シリーズや『東京バイパス指令』から流用していた。他にも国際放映制作の他局のドラマからも相互にBGMやブリッジを流用していた。
- 1972年6月23日に行われた第1回録音分のセッションでは、その後俳優として活動した岸部一徳(当時・岸部修三)がベースギターを担当、この後テキサス刑事登場までの音楽は岸部がベースを弾いている。ドラムスを担当したのは原田裕臣、サックスとフルートは市原宏祐。この最初のレコーディングセッションでは演奏メンバーの人数が足りず、岡田晋吉プロデューサーの上司で、初期のチーフプロデューサーでもある津田昭(元ジャズ・ミュージシャンで当時は日本テレビ芸能局長、後に日本テレビエンタープライズ初代社長に就任)がマリンバとビブラフォンの演奏で参加している。レコード用のステレオ音源には、新アレンジで録音されたもののほか本篇用のマルチトラック音源をステレオにミックスした音源が用意された。視聴者プレゼントとして制作された『一周年記念主題曲集』(ポリドール DI-1216)に対する反響がきっかけとなり、百回放映記念盤としてシングルリリースされることが決定した。当初は東宝レコードとポリドールが併売し、東宝盤では第一弾シングル盤[137]に収録された4曲以外はアルバム・シングル盤ともに独自制作のカバー音源で補われた。以降はポリドールのみの発売となる。83年の年末企画として計画された3枚組ベストアルバムについて、既に他社などでレコード企画に携わっていた高島幹雄からの提案を契機としてモノラル音源の商品化[138]が実現、後のミュージックファイルシリーズの原型となった。
- 番組開始に伴い、大野が番組側に持ち込んだ主題歌候補は二曲だった。一曲はメインテーマとして使用されたが[139]、もう一曲の候補曲は、萩原の活躍シーンに使われる劇中曲となった。この「マカロニ刑事のテーマ」は、番組後期まで劇中曲として使用された。
- 「○○刑事のテーマ」と題されたBGMが多数あるが、その第1号は1976年に発表された「スコッチ刑事のテーマ」[140]である。翌年、「ロッキー刑事のテーマ」リリース後に発表されたアルバム[141]において、既に商品化されていた一部の楽曲が下記の通り改題された。
- 「行動のテーマ」 → 「マカロニ刑事のテーマ」
- 「青春のテーマM1」 → 「ジーパン刑事のテーマ」
- 「青春のテーマM2」 → 「ジーパン刑事青春のテーマ」
- 「情熱のテーマM1」 → 「テキサス刑事のテーマ」
- 「情熱のテーマM2」 → 「テキサス刑事情熱のテーマ」
- 「冒険のテーマM1」 → 「ボンボン刑事のテーマ」
- 「冒険のテーマM2」 → 「ボンボン刑事冒険のテーマ」
- 1978年には他のメインキャスト(ボス、長さん、山さん、ゴリさん、殿下)のテーマ曲も新たに作られた[142]。スコッチ以降に登場した新刑事たちのテーマ曲は本編での初登場に合わせてシングル盤で発売されたため、A面・B面の分を合わせて2-3曲のバリエーションがあることが多い。
- レコード発売初期には、カバーテイクながらポリドール盤よりも発表曲数が多かったために東宝盤独自でつけられた曲名が、ポリドールのみの発売となって以降は別曲名がつけられたケース[143]や、反対に東宝盤の曲名が後にポリドール盤で踏襲されたケース[144]も存在している。一方、テレビ用音源のみ存在した音源[145]については、既存楽曲のバリエーションとして位置づけられ、楽曲名は踏襲されなかった。
- 1985年以降は、1984年12月に放送された2時間ドラマ『ロス市警アジア特捜隊』のために大野が作曲した劇中音楽が多数流用された。
協力会社
- 衣装はオンワード、一色、TAKA-Q、ベストハウス、イトーヨーカ堂などが協力していたが、俳優が自分の好みで選んでくる場合も多かった。スタイリストは一貫して京都衣裳(現・東宝コスチューム)の檜山勇が担当。ステージガン協力は放映開始直後からMGC(モデルガンコーポレーション)、MGCボンドショップ(初期の劇中、家宅捜査のシーンで同ショップのポスターが確認できる回あり)、一部コクサイ(国際産業)、東京CMCの製品をステージガンにした物を使用。
- 電気製品は、初回から番組スポンサーである三菱電機の製品を使用していた。劇中に登場するテレビやステレオ(ダイヤトーン)、カーラジオなどでスリーダイヤのマークが確認できる。マイコンこと水木悠は、同社のパソコン「MULTI16」を使用。
車両(劇用車)
- 番組開始当初は鈴木自動車工業(現・スズキ)が番組スポンサーに入っていたが、冠スポンサーの三菱電機とは異なり劇中の小道具としての供給はほとんどなく、マカロニ刑事の愛車ジムニーや、若者の乗るオートバイ程度にとどまっていた。それ以外の車両(パトロールカーなど)には、東宝所有の汎用劇用車が主に使用され、捜査車両や犯人・容疑者の車両として頻繁に使われていた。
- スズキがスポンサーを降りてからのレギュラー捜査車両は主にトヨタ車になった[146]。刑事が乗る車はクラウン、セリカの2車種の新車を基本軸とし、エキストラ・レギュラーとしてスプリンターとコロナまたはカリーナを撮影時期やストーリー上で必要となる車両台数によって加え、3-4台体制を基本としていた。
- 構成されるレギュラー車種が多彩になってきたのは1980年代に入ってからで、クレスタを皮切りにチェイサー、ソアラ、カムリ、ビスタ、スープラなどを覆面車として起用していた。なかにはスターレットやターセルなど、およそ捜査車両とは思えない車種をレギュラー刑事が使用するケースもあった。
- ストーリー上で車両を多く必要とするシーン(検問や緊急配備など)では、同じ東宝の他作品のために用意されていたものや国際放映などが所有していた劇用車がパトカー、一般車を問わず借り出されることが多かった。トヨタ以外の車両も多く見受けられるのはそのためである。例えば、撮影所が同じ『華麗なる刑事』のランサーセレステ、ギャランが本作で流用され、逆に『華麗なる刑事』でも本作の小道具やセットが多く流用された。また、1980年代以降にレギュラー登用された制服パトカー(セドリック、グロリア、スカイライン)は国際放映所有の劇用車で、オープニング映像の背景に映っていたパトカーはユニオン映画所有の劇用車を『熱中時代・刑事編』や『キッド』などの撮影の合間に借りたものである。
- プロのカースタントチームがカーアクションを正式に担当するようになったのは、ボンボン刑事が登場した頃からである。当初はセキトラ・カーアクションが単独で行っていたが、レギュラー捜査車両が緊急車両として赤色灯を点けてサイレンを鳴らし始めた頃からカーチェイス、カースタント・シーンが増加したため、厳しい撮影スケジュールに対応できるよう、マエダオートクラブ(その後、カースタントTAKAに改名)も参加して2社体制となった。その後、カースタントのスタイルが定着し、撮影スケジュールが円滑になってきた1980年頃から、カーアクション担当はマエダオートクラブ単独となり、覆面車(レギュラー、エキストラ、スポット含む)もトヨタ車に統一された(一時期、『大都会』や『西部警察』の三石千尋も参加していた)。
ステージガン
ステージガン(劇中に登場する小道具銃)は、番組放映期間が長かった為、様々なバージョンのものが存在した。放映期間中の1977年に銃刀法が改正されたため、モデルガンのみならずステージガンも法改正の影響を受けている。
- ごく初期のステージガンは電着銃を主に使用。リボルバー型、オート型、ライフル型を使用している。
- 放送初期には、所持許可が必要な鋲打ち銃や実銃のライフルを小道具として使用し、スタッフが警察より厳重注意を受けたことがある。該当話は全て再放送自粛の措置がとられ、DVD-BOXからも除外され欠番となっている。
- マカロニの後期にMGCハイウエイパトロールマン(通称ハイパト)が刑事ドラマ全般で使われ始めた。ボスは戸井田工業の電着式ルガーP08を使用していた時期もある。
- マカロニ後期からジーパン初期までMGCハイパト一辺倒だったが一部スチールなどでは国際産業製の旧ハイウェイパトロールマン3.5inや黒色金属製旧チーフススペシャル2inなども使用されている。
- ジーパン後期よりハイパトをもとに各刑事専用に改造したステージガンが登場。柴田用の「ミリタリーポリス22」の他、SWマスターピース2インチ風の「テキサスカスタム」や「ゴリカスタム」、SWコンバットマグナム2.5インチ風の「殿下カスタム」や制服警官用のSW M1917も作られた。製作は東京メイクガン (TMG) とMGC。
- 女優がステージガンを使用する際は女性の握力を考慮して引き金が軽い電着銃を用いる傾向にあり、伸子はそのセオリーどおり電着オートを使用していた。令子は例外的に男性と同様のモデルガンベースのリボルバーを使用していた。令子役の長谷直美は別番組の大追跡でもMGCローマンを使用している。
- 滝の登場から銃身の短いMGC ローマンが刑事ドラマ全般の主流となる(ただし滝自身はその後銃身の長い拳銃を使用するように変わっていっており、MGC トルーパー6インチの使用を経て、最終的にはS&W M29モデルのMGC 44マグナム8・3/8インチに落ち着いている)。
- 岩城登場の頃から銃器類協力としてMGCボンドショップがクレジットされ、MGC ローマン、MGC トルーパーや同社製ホルスターを中心に使用していた。同時期(1978年)の作品である『大追跡』についても同様である。
- 岩城は登場時、MGC ローマン4インチを使用していたが、ハイパトを改造したミリタリーポリス5インチタイプも一時期使用。後期はMGC トルーパー6インチを使用し、殉職話のカナダロケでも使用されていた。
- 西條登場の頃から銃器テクニカルアドバイザーとしてトビー門口が参加。ドックのMGC M59(後述参照)や、スコッチのMGC 44マグナム8・3/8インチ(パックマイヤー製ラバーグリップ付き)が登場した。
- 西條は演じる神田正輝本人の強い希望でMGC M59を準備して使用。登場初期はセンターファイア、ライブエキストラクター、チョーク式ブローバック金属バレル、フロントサイトにクリアピンクインサート装着。トビー門口から小道具係が変更となった1984年10月以降からはフロントサイトやエキストラクター、バレルなどの細部が変更されモデルガンそのままの外観と作動方式(ダブルキャップCPブローバック)に変更。撮影時に非常に作動が悪く支障をきたしはじめた為、電気発火式モデルも併用された(詳細は「MGC M59」参照)。
- 西條が使用するバック・サイド・ホルスターはトビー門口のスタッフが考案、後に劇中仕様と全く同じものが一般市販された。この後、2タイプのホルスターは様々なガンショップで複製され発売されたこともあった。初期版はJAC製、以降はテキサス製。パドル、ループ、スナップなどに違いが見られる。
- 石塚が後期に使用していたMGC トルーパー4インチはシリンダー後面を実銃同様に全面カウンターボア加工がされている。このステージガンは石塚殉職によって降板した竜雷太本人にスタッフからの記念品として贈呈された。このステージガンの詳細はDVD-BOX特典ディスクに収録されている。
- 竹本登場時はMGC ローマンベースのニューナンブM60風カスタムを使用していた。3インチ程度に整形された銃身に実銃同様のフロントサイトとダミーながらロッキングボルトの付いた鉄バレルを装着しているのが特徴。この頃、電着銃のニューナンブも使用している。後にMGC パイソン4インチ、MGC M5864インチ(電気発火タイプも併用)と変更していく。
- 澤村はMGC 44マグナムを使用。登場話は純正の6.5インチ銃身(シリンダーのみ複製の41マグナムタイプ)を使用。以降はMGCカスタムガンワークス製のPPCカスタム・ラウンドバレル6.5インチを使用。後期は6.5インチ用マグナ・グリップとグリップアダプターを装着したMGC純正の8・3/8インチを使用。
- 原は登場時のオープニングで殿下カスタムを使用。作中初期はMGC ローマン、以降はMGC パイソン2.5インチに変更。MGC パイソン2.5inは後に島津、喜多らも使用したが原が使用したステージガンとは別の物である。
- 各ステージガンは国際放映と東宝の小道具(番組後期まで)のため、他番組でも流用されていた(銃器登場が頻繁だった『大追跡』と放映が重なっていた時期は『太陽にほえろ!』での発砲シーンが少なかった)。また、一部役者が所蔵物を持ち込む場合もあった。
- 中期の小道具担当は春木弘(中途降板)で製作はMGC、グッドビレッジやTMG(東京メイクガン)、戸井田工業。
- トビー門口が他の映画作品用に製作していたステージガン(ニューナンブ型電気発火式拳銃など)が西條登場前にも登場することがあった。
- マミー刑事登場の頃、コクサイ製のメタルフィニッシュ(ガンブルー調のメッキ仕上げ)SWミリタリーポリスが登場した。令子が2インチ、ボギーが3インチを使用。
- 後期はウェスタンアームズのセキュリティシックス、スピードシックス、ポリスサービスシックスなどのスタームルガーDAリボルバーが登場した。水木や令子が使用。
- 狙撃等の長距離射撃の主な担当は初期は石塚、後期は井川が担っており、狙撃用ライフルとして戸井田工業製のホーワM300カービンタイプ電着銃、MGC製のM1カービン、MGC製のM16A1(CP)などが使用された。藤堂がオープニングやスチールでボルトアクションライフルのCMC製モーゼルスポーターを持っているが、作中で使用する場面はほとんどない。他に犯人等のゲスト使用の長物銃としてAR7タイプ電着銃、ウィンチェスターカービン、垂直二連や水平二連散弾銃の電着銃などが登場した。
撮影秘話
- 番組の収録は世田谷区砧にある国際放映(旧・新東宝)で行われた。ここの7番ステージにパーマネントセットが組まれ、月に二回(隔週金曜日)レギュラーキャストが集まって刑事部屋などのシーンが収録された。基本的に同じ監督で二本同時収録し、実撮影日数は約14日。本パーマネントセットは、PART2終了後、『胸キュン刑事』の原宿音羽署捜査課として流用された。
- 撮影の遅れを取り戻すため、B班と呼ばれる別班が応援に入る。2班同時進行で、俳優らは多忙を極めた。A班主要スタッフ(撮影技師・助監督など)を混ぜて作品の出来が均一になるようにしていた。A班は主に竹林・山本監督など東宝出身または鈴木監督が、B班は澤田・小澤・斉藤監督など外部出身監督があたる場合が多い。B班制作は年に10本程度。
- 七曲署庁舎は、最初期は渋谷区神南の旧渋谷区役所を使用した。後に正面は世田谷区上用賀の海上自衛隊上用賀基地の東京音楽隊の施設を使用。ただし、屋上のない三階建なので屋根が写らないように撮影していた。1995年(平成7年)に建て替えられ外観は変わった。屋上のシーンは北新宿で撮影。
- 予告編は助監督に制作が任され、未使用カット・NGカットなどを使用し編集される。しかし、新撮カットや予告のために撮られた演出違いのカットが挿入される場合もあった(例・第217話「スコッチ刑事登場!」第414話「島刑事よ、永遠に」など)。また、初期ではナレーション(音声)違いの別バージョンが販売された予告編集(七曲署ヒストリー)で確認されている。反対に第52話「マカロニ死す」の放映予告編は黒バックに字幕だが、ヒストリー版では青バックとなっている編集違いも存在する。第13話「殺したいあいつ」や第660話「デューク刑事登場!」予告編は放映版とヒストリー版では内容が全く異なる。基本的に30秒枠だが、新刑事登場などでは45秒に拡大する場合もある。第414話「島刑事よ、永遠に」ではさらに15秒スポットが投入された。他にも新刑事登場を節目に番組宣伝(CM)も数種類流された。
- 藤堂の出番の一部を渡辺徹が代役していたことが後に紹介されている。裕次郎の負担を軽減させるための策として活用された。
- 病院のシーンには撮影所近くの大蔵病院、埼玉県の新座志木中央総合病院が多く使われた。円形の建物が特徴で、廊下のシーンなどで、壁面がアールを画いているのですぐに判別できる。
- 撮影場所は舞台の中心である新宿付近の他、東宝撮影所と国際放映が所在する世田谷区近辺が多用されている。オープニングやスチールで使用された公園は新宿中央公園の他、世田谷区の砧公園、希望丘公園、駒沢公園、世田谷公園があり、噴水などの施設設備により場所が特定できるカットも多く存在する。病院も世田谷区船橋や経堂の実在の施設が実名のまま作中に登場することもあった。こうした事情から新宿のビル街から犯人を走って追いかけ、世田谷付近のシーンに繋がるというようなことも多々存在している[147]。また、廃工場やカーチェイスの場面では他県での撮影も多用されている。
逸話
- 本放送の放映中にはファンクラブ(FC)が作られ、情報誌が少ない時代に番組とファンとのパイプ役を務めた。代表的なサークルは「SUNRISE」、研究会「七曲署」などで、「10周年記念号」にFC主要メンバーがファン代表として掲載された。現在[いつ?]は活動休止し、かつての会員がネット上やコミックマーケットで活動している。
- 石原裕次郎は解離性大動脈瘤で長期闘病生活からの復帰初仕事は、自身がオーナーである石原プロ制作の『西部警察』よりも、『太陽にほえろ!』を優先し先に復帰した。ただし、『西部警察』のオープニング映像には本作や『西部警察』本編に先駆けて復帰している。
- ただし、放送当初の頃は「東宝(国際放映)の作品に出演しているのだから」(裕次郎は日活出身)と、あくまでビジネスとして割り切っていたふしがあった[148]。
- その他の理由として、『西部警察』の脚本が裕次郎の不在を前提として描かれていたために復帰が遅れたとする説もある。
- 裕次郎が多忙を極めていた頃、滞在先のハワイまでセットを持ち込んで、電話を取って対応するシーンだけを貯め撮りしていたということがあった[149]。
- 岩城と妻の令子の間にできた双子の名前は裕太と陽子であり、石原裕次郎が命名した。双子の設定は小野寺昭の実生活を参考にした、とプロデューサーの岡田晋吉が『太陽にほえろ!1980 DVD-BOX I』映像特典内のインタビューで語っている。
- 早見役の萩原健一は、自ら殉職と言う形で降板を希望したが「人が死ぬ間際には、どんなことを思ったり言ったりするのだろうか?」と悩み、下川辰平に相談。下川は「戦争中の特攻隊員が故郷のお母さんのことを思い叫びながら、敵機に突っ込んで行った」と語り、そのアドバイスをもとに早見の最期のセリフが決まった[150]。
- これに対して、松田優作は、「人間の生と死」とは何かを考え、「人間が死を前にすると、見栄を張り、カッコよく見せて、死を受け入れるのではなく、貪欲に、無様に、生を求め、死にたくないと考えるのではないだろうか」と考え、殉職シーンを作り上げた。
- 殉職にて降板(出演者やスタッフらは「番組卒業」と表現することがある)の際、ストーリーはある程度殉職刑事の意向が脚本家や番組スタッフに受け入れられ、「最後の花道」を作ったと語られる[151]。
- 松田優作はオーディション当時、家にテレビが無く、見ていなかったため、「シーン演じて」と言われても、全て感覚で演じた。これがスタッフに気に入られた。
- 放送開始以来、新人刑事には役名に「ジュン」と命名することが暗黙の了解となっていたが、4代目新人刑事である田口良にはそれが出来なかった(3代目である三上「順」が存命していたため)。そこで田口役の宮内「淳」に芸名として「ジュン」が命名された[152]。
- これに関連して、6代目新人刑事である五代潤の名前には「5代目のジュン」という意味が含まれているが、実際は劇中で「ジュン」と名乗った新人刑事は彼が4代目である。それでも5代目とされたのは前述のとおり、番組としては宮内淳が4代目「ジュン」とみなされていたからである。
- 7代目新人刑事である竹本淳二の名前には「(早見淳に次ぐ)二代目の淳」という意味が込められている。またそのために竹本の登場から5年後に殉職、その約1年後に番組最後の新人刑事となる太宰準が着任するまでの約6年間、「ジュン」を名乗る新任刑事が登場することはなかった。
- 山村刑事は妻・高子が心臓病で危篤状態の時でも捜査に奔走していた。事件が解決した時、高子は既に帰らぬ人となっていた。台本では病院へ駆けつけた山村が亡き高子に語りかけるセリフがあったがカットされた。それは山村役の露口が本物の涙をこぼし、セリフがなくとも充分に悲しみが伝わったからである(第206話「刑事の妻が死んだ日」)[153][154]。
- 小野寺昭演じる島公之が事故死するシーンの現場となったロケ地の神奈川県小田原市のある海岸(旧国道135号(現・神奈川県道740号小田原湯河原線)石橋山古戦場すぐ近くの高台)に、「島公之殉職之碑」がファンによって作られていたという[155][156]。
- その小野寺は、5年目に一度降板を申し入れたところ岡田プロデューサーに「絶対ダメだ!」と叱責されたためその後は申し入れを封印していた。しかし1979年頃「このままでは刑事以外の役が演じられなくなってしまう」と危機感を抱き改めて降板を申し入れ、あと1年間演じるという条件で認めてもらった。その際、岡田から「局から正式に発表するまでは、ほかの出演者であっても一切口外しないように」と厳命され遵守していたにもかかわらず、まもなく竜雷太から「お前、辞めるんだって?」と声を掛けられ仰天した。その理由は、竜も小野寺とほぼ同時期に降板を申し入れ、岡田から「殿下の卒業がもう決まっているので、あと2年待ってくれ」と慰留されたためである。
- 石塚役の竜雷太は8年目に一度降板を申し入れたが、上述の通り小野寺の降板が決まっていたために実現しなかった。それから殉職するまでの約2年間、竜は本作のみに仕事を絞り、1982年の岩城殉職編の撮影時期に再度降板を申し入れた。岡田プロデューサーが懸命に説得する[157]が本人の意志が固く、第525話「石塚刑事殉職」は番組史上初の90分スペシャルとして放送された。また竜は歴代の殉職刑事でただ一人、藤堂役の石原裕次郎にその臨終を看取られている[158]。
- 下川辰平によると、野崎が犯人を護送中に襲撃され殉職する話[159]を下川自ら提案したが没になったという。下川は生前、初期メンバーの中で自分だけ殉職しなかったことが、今でも心残りだと発言していた。他にも孫が産まれる話も予定されたが、実現されずに終わった。
- 滝刑事役の沖雅也はレギュラーながら当初わずか半年で番組を一旦去ったが、これは加入時に既に決まっていたことであった。理由としては沖が当時半年以上の出演オファーを受けない方針だったことや、“七曲署一係のチームワークを乱す役”としての起用であったことから半年以上は持たないであろうという制作側の判断による。卒業後、2度のゲスト出演を経て1980年から3年ぶりに復帰したが、これはまず番組卒業の決まっていた小野寺の(ポジション的な)後釜が必要だったことや、裏番組の『3年B組金八先生』に追い上げられ番組人気に陰りが見えた事がある。沖は出演に積極的ではなかったが、岡田プロデューサーの頼みを断れずの復帰だった事は岡田プロデューサー自身が沖についてコメントしている、復帰にあたっては前回のように期限を切らず長期出演とした。
- 第一期の沖は他の一係メンバーと対立する役柄であったが、その姿勢は休憩時間にも徹底され他のレギュラー陣と談笑したりせず一人離れて過ごしていた。しかし本来の沖は明るく社交的な青年であったので、卒業後に岡田プロデューサーは当番組での熱演への感謝を込めて、沖を主人公に据え彼本来の明るい性格を前面に出したキャラクターとして企画したのが『俺たちは天使だ!』である。
- 復帰後の沖は精神的な疲労もあって2度にわたって復帰目処の立たない長期休演を余儀なくされ、制作側では欠場のまま番組卒業とすることも考えたが、沖が「きちんとケジメを付けたい」という意向だったことから症状が落ち着いた時点で番組復帰のうえ殉職という形で卒業することになった。卒業にあたっては、番組中ただ一人の「病死」という形をとったが、これは沖自身が提案したものである。
- 西條は同僚刑事に彼独自のニックネームをつけていた。ゴリさん→ゴロウさん、スコッチ→ブランデー、ロッキー→アルプス、スニーカー→スパイク(またはスリッパ・運動靴)、ジプシー→カルメン、ボギー→イチ、ラガー→ラッキョ、ブルース→パイナップル(「パイナップル頭」から)、マイコン→コンポリ(「コンピューター・ポリス」の略)、DJ→ダサい準(またはDちゃん)、といった具合。西條が殉職しなかったことについて、神田正輝本人は「次は俺と思ってても次から次と後輩が死んでいく。いつ死ぬんだろう? と思っていたら、先に番組の方が死んでしまった」とワイドショー番組のインタビューでコメントしていた。
- 原刑事役の三田村邦彦は当初長期出演になる予定であったが、当時並行して出演していた『新必殺仕事人』(朝日放送)の降板を朝日放送側から認めてもらえず[160]、撮影のために東京と京都を往復する多忙が続いてパンク寸前となり、双方が中途半端に終わってしまうという危機感を抱いたことから、苦渋の思いで『太陽』を降板する決断を下さざるを得なくなった。
- 事情を理解した『太陽』側はこの申し出を快諾、短期間の出演ながら多忙な中での奮闘に敬意を表するとともに「またいつか、ジプシー刑事として戻ってきてもらいたい」という思いを込めてあえて殉職とせず、栄転という形で送り出した(実際降板から約1年後、第593話「ジプシー再び」で一話限りの復帰を果たしている)。
- 地井武男は、第19話(DVDなどでは欠番)に犯人役でゲスト出演した時に、ロケ先で石原裕次郎からカツカレーを馳走してもらったことを裕次郎が覚えており、レギュラー入りの会見の席でその話をされて感動したという。ただし、番組終了後「徹子の部屋」(テレビ朝日)に出演した際には、司会の黒柳徹子に対し「石原氏はオーラが凄く、最初の撮影の時は恐くて台詞が言えなかった」と述べている。
- 春日部役の世良公則は当初1年で殉職する予定であり本人もそのつもりであったが、地井武男らの説得により半年延命。結果、春日部殉職後の後任の予定だった澤村が交代劇のないままに登場し、春日部とよきコンビぶりを見せた。ロック歌手であった世良だが、挿入歌歌唱の申し入れに対しては「『太陽』には役者で来ているのだから」「自分の歌は『太陽』には合わないから歌わない」と固辞した。
- 竹本刑事殉職の放映の翌日、渡辺徹主演の『気になるあいつ』(日本テレビ)がスタート。その冒頭のシーンは青年医師役の渡辺がテレビの中の竹本に向かって「ラガー死ぬな!」と叫ぶものだった。また、渡辺は、出演中に体型が変ってしまったため、殉職シーンの撮影中、履いていたズボンの臀部が破れ、下着が丸見えとなりNGになってしまい、普通は殉職シーンの撮影では出演者やスタッフも、これで最後ということもあり、しんみりした雰囲気になるのだが、そのせいで撮影中は皆が笑いをこらえていたので、まったくしんみりした雰囲気にならずに撮影が終了したと、後に渡辺が回想している。
- 又野誠治演じる澤村は、本来 "12人目の殉職刑事" になる予定であった。しかし病欠していた石原裕次郎の体調が思わしくなくレギュラー復帰を断念し番組が終了、予定されていた澤村殉職編もお蔵入りとなってしまった。番組が続行していれば澤村の後任として京本政樹の登場が予定され、番組15周年に当たる1987年7月17日[161]にアフリカロケの作品(未制作)が放送される予定であった。
- 島津刑事役の金田賢一は、既に決まっていた舞台出演のスケジュール上の都合から番組の終了を待たず急遽降板することになってしまったため、制作の都合上準備が多くなる「殉職」ではなく「転勤」という形での番組卒業となった。これは以前に金田本人が自身の公式サイト上で明らかにしていた(現在ページは削除されている模様)。
- 藤岡琢也は、城北署の鮫島勘五郎刑事役(愛称:ゴロンボの鮫、鮫やん、ジョーズ刑事)として初期作品からセミ・レギュラー出演。警察退職後は様々な職業を経てその時々の若手刑事と共演、番組中盤から後期にかけてしばらく登場しなかったが、最終回直前の第711話「ジョーズ刑事の華麗な復活」にて西山浩司演じる太宰と共演。
- この鮫島刑事というキャラクターは市川森一によって生み出されたもので、出演5作目の第205話「ジョーズ探偵の悲しい事件簿」までは市川が脚本を担当した。その後市川は番組を離れたが鮫島刑事は好評を得ていたため、他の脚本家に引き継がれることになった。
- 1979年は8月の時点で、ボンこと田口の他に既に他の3番組で3人が殉職[162]したことで、「刑事ドラマの殉職が大流行である」と記事になったことがある。これについてプロデューサーの岡田晋吉は「今はヨソさんがマネしすぎだよ」とコメントしている[163]。
- 犯人を逮捕する際、正当防衛や緊急避難以外で暴行を加えることは違法行為だが、当局は劇中の演出を黙認していた。
- ドン・ジョンソン主演『刑事ナッシュ・ブリッジス』ではナッシュ自身が金庫破りに扮して盗賊団に潜入して犯罪を食い止めるという、本作の第62話「プロフェッショナル」と酷似した作品と、白骨死体から復顔した顔と瓜二つの人物を真犯人に突きつけて自白させる第66話「生き返った白骨美人」と似たエピソードがある。
- 第84話「人質」と『刑事コジャック』テレビシリーズ1話は酷似しているが、どちらもアムステルダムで起きた実際の篭城事件が元になっている。
- 落語家になる前の立川志の輔がエキストラのバーテンダー役で出演したほか、第196話「言葉の波紋」では、自動車整備工役で出演している[164]。
- 著名声優のゲスト出演も多く、『サザエさん』のマスオの声で知られる増岡弘は脇役で数多く出演したほか、高橋和枝、家弓家正、石丸博也、中田浩二、安原義人、阪脩、中尾隆聖(竹尾智晴)、小山茉美、二又一成、池田秀一、中田譲治なども出演歴がある。また、異色の例として熊倉一雄がメインを張った回などが存在する(第162話「したたかな目撃者」)。熊倉が座長を務めるテアトル・エコー所属の俳優(納谷悟朗、八代駿など)の出演も多く、同劇団の研究生だったラサール石井も石井章雄名義で第275話「迷路」に出演(ただし、遠くで洗車しているのみでセリフは無し)。熊倉は元日本テレビ社員(開局した1953年から1年間だけ在籍)である。また出演はないが、大山のぶ代が本作の脚本を5本ほど担当している。
- 2005年11月よりニューギン製のパチンコのキャラクターに採用された。権利などの関係から、実写映像は使われていない。
次回予告
初期では時期によって複数のナレーターが交代で担当していた。最多参加は小林恭治で、ジーパン期辺りから独特の詩や選曲センス等を用いた劇的演出が予告の主流となっていった。彼らの本編における参加はなく、後編エピソード冒頭における前編のあらすじの説明は下川や神田が担当していた。なお、登場人物が劇中ナレーションするケースはごく稀にしかない(例として第707話における写真展の紹介など)。
視聴率
- 最高視聴率:40.0%(第364話「スニーカー刑事登場!」〈1979年7月20日放映〉)[165]
- テキサス殉職回の視聴率は42.5% 。
ビデオリサーチ調べ、関東地区。
イベント
テレビドラマでありながら、公式イベントも実施されており、1977~79年ごろにかけて、番組出演者と当時日本テレビで放送中だった石原プロモーション制作の『大都会』シリーズの出演者との対抗による野球大会が催された。また番組開始10周年を迎えた1982年には「10周年記念ファン感謝の集い」というイベントが行われ、テレビ放送もされた。徳光和夫司会のもと、当時の七曲署捜査一係の現役メンバー全員と準レギュラーの長谷直美、そして萩原健一、松田優作、関根恵子をのぞく歴代のレギュラー刑事俳優が総出演し、コント、ゲーム、歌謡ショーが展開され、カナダロケエピソードの上映~岩城と野崎の卒業セレモニー~新メンバー・春日部のお披露目という構成だった。
オマージュ・パロディ
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人気作品であるだけに、オマージュやパロディも多い。以下はその例である。
- 『大都会 闘いの日々』(日本テレビ)第4話「協力者」[166]で、丸山刑事(高品格)が目撃者の証言として「午後8時3分、ちょうどテレビの『太陽にほえろ!』が始まった時間」と報告する。
- 『大追跡』(日本テレビ)第14話「大逆転」で、矢吹刑事(沖雅也)が女優の清水美和(テレサ野田)宅で『太陽にほえろ!』の台本を見つけ、それをめくりながら「スコッチ刑事って最高でしたよね」と上機嫌で話し掛けると美和は「私はジーパンが好き」と答え、矢吹が落胆の表情を浮かべる。
- 『探偵物語』(日本テレビ)第24話「ダイヤモンド・パニック」で、工藤探偵(松田優作)が、調査に協力させた組員3人組に「ゴリ・殿下・ロッキー、出動だ!行けー!!」と叫ぶシーンがある。このシーンが撮影されたのは「ジーパン刑事」としてたびたび疾走した西新宿の高層ビル群の中であった。
- 『翔んだカップル』(フジテレビ)で、パロディシーン「太陽にまねろ!」があった。柳沢慎吾が山村に扮し、長身のADが柴田を演じていた。ジーパン刑事のコスプレ衣装は柳沢自身のコレクションを利用しており、柴田の衣装バリエーションを克明に再現していた。
- 『あぶない刑事』(日本テレビ)第23話「策略」で、大下(柴田恭兵)が鈴江(御木裕)に歩道橋上から下を走るバスに飛び降りるようそそのかし「『ダーティハリー』や『太陽にほえろ!』だってやってたじゃないか!!」と説得する。
- 『NEWジャングル』(日本テレビ)では、第55話「どぶねずみ」が第2話「浩平が泣いた」に、第102話「愛が終わった朝」が第7話「婦警の恋」にリメイクされた。
- 『刑事貴族』(日本テレビ)では、第32話「ボスを殺しに来た女」が第26話「宮本課長の災難」に、第36話「危険な約束」が第31話「刑事たちの忙しい夜」に、第402話「島刑事よ、安らかに」が第36話「殺人ビデオへの招待」にリメイクされた。
- 東映Vシネマ第一作として大川俊道脚本・監督で『クライムハンター』シリーズが製作された。世良公則、又野誠治、竹内力らが出演したガン・アクションの秀作。又野は「ブルース澤村」という殺し屋役で、実現しなかった「殉職シーン」(?)を披露している。
- 『あいつがトラブル』(フジテレビ)で萩原健一の役名は「沖田淳一」で、早見淳に由来している。設定も、もし早見が生きていたらなっていたであろう中年刑事像である。
- 『鳥人戦隊ジェットマン』(テレビ朝日)の最終回で主人公の一人・結城凱が引ったくり犯に刺殺された。これは「マカロニの殉職をイメージして執筆した」と脚本家・井上敏樹が誌上で答えている。
- 『特警ウインスペクター』(テレビ朝日)では、第157話「対決!6対6」が第10話「大人をやっつけろ」としてリメイクされた。
- 『はみだし刑事情熱系』PART4(テレビ朝日)では、第452話「山さんがボスを撃つ!?」が第3話「愛と涙の追跡!! 一発の銃弾に命を賭けて」としてリメイクされた。
- 『ケイゾク』(TBSテレビ)で野々村係長(竜雷太)には“これでも昔はゴリ押しのゴリさんなんて呼ばれたこともある”というセリフがある。さらに劇場版では「殿下やマカロニと後楽園に犯人を追い詰めて…」というセリフも。主人公「柴田純」(中谷美紀)の役名はジーパン刑事と同じでそのまま拝借したばかりでなく、犯人に刺された際に「なんじゃあ、こりゃあ」とも言わせている。
- 『ケイゾク』の続編『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBSテレビ)でも引き続き野々村係長役で出演した竜雷太であるが、その野々村が倒されるシーンでは石塚の殉職シーンを彷彿させるアングルで撮影され、野々村が構える拳銃も当時使用していたモデルと同型(コルト・トルーパー4インチ)を使用するなど、凝ったパロディとなっている。竜自身も当時と変わりない独特な射撃姿勢を再現していた。その他にも随所に「ゴリさん」を意識したパロディ的なシーンが存在する。
- 『ケータイ刑事 銭形愛』(BS-i)で山下真司は「五代潤」で出演、以後も、『銭形舞』、『銭形泪』、『銭形零』、『銭形海』とケータイ刑事 銭形シリーズに登場した。さらに、『銭形愛』の第1話では下川辰平も「野崎太郎」で出演し、最後の「長さん」を演じた。また、ケータイ刑事シリーズ内ではところどころで本作に関連する小ネタが登場する。
- 『情報プレゼンター とくダネ!』 (フジテレビ)で、かつて放送されていた「走れ!三面刑事」では、このドラマに出演していた山下真司が案内役を務めており、BGMも当番組のテーマが使われていた。
- 『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ)で勝野洋が旅人を務める回では、場面に応じて「テキサス刑事のテーマ」[167]をはじめとする当番組の楽曲がBGMで使用された。
- 『おじいちゃんは25歳』(TBSテレビ)第5話で小野寺昭と木之元亮が刑事風の出で立ち(最初、刑事と間違われるという設定)の銀行員役でゲスト出演。それぞれの役名も「島公之」、「岩城創」と完全なパロディとなっているが「岩城創」の苗字の読み方が「いわしろ」とちょっと捩っている。
- 『ハッピーバースデー!』(フジテレビ)で渡辺徹の生い立ちを紹介するVTRで、下川辰平(長さん)、木之元亮(ロッキー)、石原良純(マイコン)が捜査報告風に紹介するシーンがあった。また電話の声のみの出番で三田村邦彦(ジプシー)も登場した。
アニメ
- 『名探偵コナン』(読売テレビ)のテーマ曲は、大野克夫にメインテーマのイントロ部分を再現してほしいと制作側から依頼があり、セルフカバーのような作品となった。
- 『勇者警察ジェイデッカー』(名古屋テレビ)のオープニングや登場人物の名前は本作をモデルにしている。
また、各話同作の脚本を参考にしたストーリーや、トリックもあり関連性が強い。 登場人物にも松田優作をイメージさせるキャラクターなどが登場する。
CM
- 1994年のAGFの缶コーヒー「ブレンディ」では、岸谷五朗がメインテーマに乗って「ブレンディ刑事」に扮した。竜雷太と下川辰平も登場している。
- 1998年の終わりから1999年の「ローソン」では、下川辰平と石原良純がおでんを食べながら張込みをする。
- 2003年の三洋電機のデジカメ「XactiDMX-C1」は、ジーパン刑事のいでたちをしたSMAPの草彅剛がその性能に驚き、「なんじゃあ、こりゃあ」と叫ぶという、ジーパン殉職シーンをパロディ化した設定になっている。
- 2005年の給湯システムでは、小野寺昭が「電化」と「殿下」をかけ、「ボス、殿下(電化)だ! 殿下(電化)だよ!」というセリフを披露している[168]。その後、ザ・ドリフターズの仲本工事と共演し「殿下(電化)の工事はお任せください」と宣伝している。
- 2009年5月のENEOSの「エネファーム」には、ゴリラの「エネゴリくん」が興奮して胸を叩く様子を見た竜雷太が「わしも昔はゴリさんと呼ばれた男だ」と言って、自分もシャツを一枚脱いで胸を叩き始め、水川あさみが「ダブルゴリさん」と呟くシーンがある。
- 2009年6月のサントリー「 BOSSレインボーマウンテン」では、トミー・リー・ジョーンズが扮する宇宙人ジョーンズが七曲署に配属という設定で、竜雷太、小野寺昭、木之元亮、勝野洋ら刑事たちが一係に集結する(カツラなどでドラマ出演時の出で立ちを再現している)。ボスはゆうたろうが扮している[169]。
- 2015年10月のY!mobileでは、「太陽にふてろ!」のタイトルバックに続き、猫のふてニャンがボスのようにブラインド越しに外を見ていると挟まれてしまう。オチにはゆうたろうも出ている[170]。
コント
- 『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』(フジテレビ)で、刑事ドラマのありがちな光景をネタにした「太陽に叫べ!」や主演俳優のドラマ掛け持ちの内情をネタにしたコントがあった。ボスをビートたけし、山村刑事を荻島真一、ロッキー刑事を加納竜、島刑事を小野進也、庶務係を倉田まり子が演じ、桑山正一が老齢の新人刑事に扮するなど、この番組に出演歴のある、もしくは他の刑事ドラマでレギュラー刑事を演じた面々が登場し本作のパロディを演じた。
- 『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)のコーナーに「太陽にぽえろ!」「太陽にほえるな!」があった。「ぽえろ」ではチェッカーズがマカロニ、ジーパン、シンコ、テキサス、ロッキー、殿下、ゴリさん役。「ほえるな」ではジーパンのような風貌のバミューダ刑事、オリジナルキャラクターのクレーン刑事が登場した。両作品とも地井武男が「トシさん」本人役として出演したことがある。
- 『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)で、山さん、長さん、ゴリさん、ジーパンがニックネームに引っ掛けたカブリモノを付けて出てくるだけの一発ネタがあった。また「熱血刑事伝説こちら88分署」のコーナーに渡辺徹がラガー警視正という役でゲスト出演したことがある。
書籍
日本テレビは、放映開始から終了直後まで小説(ノベライズ)や写真集を、それ以後も関連書をしばしば出版していた。特記ない限り出版社は「日本テレビ」である。
小説
魔久平原作 NTVブックス
巻 | タイトル | 収録話 | 発行日 |
---|---|---|---|
1 | マカロニ刑事登場 | マカロニ刑事登場 時限爆弾が街に消えた 孤独なライフル銃 殺しの背景 ハマの目撃者 味噌汁”おふくろの味” きたない奴 連続通り魔事件 鍵と赤ん坊 タレコミ野郎 | 昭和47年9月20日 |
2 | 藤堂ボス大活躍 | 拳銃とトランペット 十五年目の疑惑 若い夢が弾けた 復讐鬼の正体 刑事の娘 愛ある限り 最後のパトロール 狙撃者 生きるための叫び ただ愛に生きるだけ | 昭和48年5月17日 |
3 | ジーパン刑事登場 | マカロニ死す ジーパン刑事登場 汚れなき刑事魂 どぶねずみ その灯を消すな 新宿に朝は来るけれど 夜明けの青春 別れは白いハンカチで プロフェッショナル 大都会の追跡 | 昭和48年11月30日 |
4 | 刑事の闘魂 | マカロニを殺したやつ 海を撃て!! ジーパン 仕掛けられた銃弾 五十億円のゲート 女として刑事として 午前十時爆発予定 おやじに負けるな 愛のシルクロード 手錠 金で買えないものがある 燃える男たち | 昭和49年5月23日 |
5 | 颯爽テキサス刑事 | ジーパン・シンコその愛と死 テキサス刑事登場 虫けら 男の闘い 一枚の名刺 父と子の再会 信じあう仲間 信念に賭けろ 孤独のゲーム 仰げば尊し 友達 | 昭和49年12月10日 |
6 | 猛者刑事総出場 | 夢見る人形たち 走れ! ナポレオン 生命を燃やす時 愛こそすべて 無実の叫び 真実はどこに? 霧の旅 タレ込み屋 友情 | 昭和50年6月10日 |
7 | ボスよテキサスよ | 七曲署藤堂一家 わかれ 勇気 家族 顔 証言 したたかな目撃者 逆転 回転木馬の女 死ぬな! テキサス | 昭和50年12月12日 |
8 | ぼんぼん刑事登場! | ぼんぼん刑事登場 グローブをはめろ! 再出発 一発で射殺せよ! 親と子の条件 ボディガード アリバイ 愛 冬の女 | 昭和51年4月16日 |
9 | テキサスは死なず さらば、スコッチ! |
テキサスは死なず スコッチ刑事登場 ジュンの復讐 疑惑 目撃者 ピアノソナタ おさな子 刑事の娘が嫁ぐとき さらばスコッチ! | 昭和52年7月1日 |
10 | 颯爽ロッキー登場 | ロッキー刑事登場! 愛の追憶 撃てなかった拳銃 追跡者 逆恨み 迷路 帰ってきたスコッチ刑事 偶然 みつばちの歌 | 昭和53年3月27日 |
11 | 男たちの詩 | わかれ道 ある娘 射殺 逮捕 二つの顔の男 ある出逢い ミスプリント 男たちの詩 | 昭和54年2月9日 |
12 | 殿下の恋 | 銀河鉄道 バスジャックの日 危険な時期 再会 朝顔 愛は何処へ ある結末 偽装 | 昭和54年10月29日 |
13 | 13日金曜日・ボン最期の日 | 冬の訪問者 愛と殺人 何故 見知らぬ乗客 ラスト・チャンス ボス 13日金曜日・ボン最期の日 | 昭和56年3月27日 |
14 | スニーカー刑事登場 島刑事よ永遠に! |
スニーカー刑事登場 その一瞬…… 最後の審判 雨の中の女 密偵 罪と罰 鍵のかかった引出し 島刑事よ、永遠に | 昭和56年3月27日 |
15 | ドクター刑事登場! | ドクター刑事登場! あなたは早瀬婦警を妻としますか 拳銃を返せ ある誘拐 スター 愛の詩ー島刑事に捧ぐ ボスの告発 | 昭和56年3月27日 |
16 | さらば!スニーカー | 俺を撃て!山さん スコッチ、市民を撃つ サギ師入門 あなたにその声が聞こえるか 六月の鯉のぼり 我がいとしき子よ 山さんに任せろ! さらば!スニーカー | 昭和56年9月25日 |
17 | われらがボス ジプシー刑事登場 |
年月 青ひげ ウサギとカメ 過去 われらがボス ドックのうわごと 傷だらけの勲章 ジプシー刑事登場 不屈の勲章 | 昭和57年4月14日 |
18 | ボギー刑事登場 石塚刑事殉職! |
ある巡査の死 ジプシーの涙 ドックの苦手 真相は……? 落書き 岩城刑事、ロッキーにて殉職 野崎刑事、カナダにて最後の激走 ボギー刑事登場 石塚刑事殉職 | 昭和57年10月25日 |
19 | さらばジプシー ブルース刑事登場 |
七曲署・1983 山さんの危険な賭け 北の女 さらば!ジプシー ドックの恋愛術 ボギーとマミー 一枚の絵 ブルース刑事登場 | 昭和58年9月22日 |
20 | 南国土佐‐黒の推理・黒の証明 | 南国土佐・黒の推理 南国土佐・黒の証明 正義に拳銃を向けた男 父と子の写真 刑事山さん 名人 鳩の舞う街 三人の未亡人 ボギー名推理 | 昭和59年4月9日 |
21 | パリに消ゆ モンブラン遙か |
空白0.5秒 マミー激走 戦場のブルース 離婚 狼を追え 38時間 パリに消ゆ モンブラン遙か | 昭和59年10月15日 |
22 | マイコン刑事登場 | 相棒 カエルの子 素晴らしき人生 マイコン刑事登場 四色の電車 感謝状 ヒーローになれなかった刑事 必死のマミー | 昭和60年3月20日 |
23 | ラガー刑事殉職 デューク刑事登場 |
ロックとブルース 妻への疑惑 検視官ドック 山村刑事左遷命令 一枚のシール いじめ ラガーよ、俺たちはおまえがなぜ死んだか知っている デューク刑事登場! | 昭和60年11月9日 |
24 | 山村刑事の報酬なき戦い 殉職刑事たちよやすらかに |
1970年9月13日 絆 殉職刑事たちよやすらかに 再会の時 狼の挽歌 友よ、君が犯人なのか 山村刑事の報酬なき戦い 獲物は狩人を誘う | 昭和61年4月11日 |
写真集
名場面集
- 太陽にほえろ200回記念名場面集 1976年発行
- 太陽にほえろ名場面集2 1979年発行
- 太陽にほえろ名場面集3 1982年発行
- 太陽にほえろ名場面集4 1984年発行
- 太陽にほえろ名場面集5 1986年発行
七曲署シリーズ
- 竜雷太 in 太陽にほえろ! 1982年発行
- 神田正輝 in 太陽にほえろ! 1983年発行
- 渡辺徹 in 太陽にほえろ! 1983年発行
- 沖雅也 in 太陽にほえろ! 1983年発行
- 神田正輝 in 太陽にほえろ! 2 1985年発行
- 露口茂 in 太陽にほえろ! 1986年発行
- 長谷直美 in 太陽にほえろ! 1986年発行
太陽にほえろ!10周年記念号 1983年発行
太陽にほえろ!完結記念号 14年7カ月の軌跡 1987年発行
関連書
- 『毎週金曜夜8時 君は「太陽にほえろ!」を見たか?』七曲署熱血探偵団編 スターツ出版 1993年発行
- 全刑事の紹介、第1話のシナリオ、放映リストなど資料集としては唯一のものである。しかしながら、キャラクターのプロフィール(階級、年齢、家族の性別)や、使用拳銃のスペックなどについて、映像作品と異なる記述も多い。
- 『太陽にほえろ! 極彩の記憶 - 終了10周年記念写真集』日本テレビ編 1996年発行
- 終了10周年を記念した公式写真集で、メンバー紹介、岡田晋吉プロデューサーのコメント、未公開を含めた写真などが掲載され、付録にCD-ROMが添付されている。各種データは『君は「太陽にほえろ!」を見たか?』に準拠しているが、一部訂正もされている。
- 『太陽にほえろ!伝説』岡田晋吉著 初版1996年発行、増補版2003年発行
- 担当プロデューサーが語る制作秘話。
復刊
- 『七曲署シリーズ 露口茂 in 太陽にほえろ! <復刻版>』2019年発行
- 上記七曲署シリーズの復刊。
- 『太陽にほえろ!伝説』岡田晋吉著 ちくま文庫 2020年発行
- 上記増補版の復刊。
- 『ノベライズ 太陽にほえろ!』 岡田晋吉編 ちくま文庫 2020年発行
収録話 |
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マカロニ刑事登場! 時限爆弾街に消える 愛あるかぎり ボスを殺しに来た女[171] 13日金曜日マカロニ死す ジーパン刑事登場! 大都会の追跡 マカロニを殺したやつ 海を撃て!!ジーパン 燃える男たち ジーパン・シンコ、その愛と死 |
- 上記TVブックスから再録。
DVD
VAPが製作・販売。
従前の媒体にはVHSとレーザーディスクがあり、どちらも傑作選という形であったが、絶版となっており詳細は省略。
放送開始30周年記念として2002年よりDVD化が開始され2015年完了
- 太陽にほえろ!マカロニ刑事編1DVD-BOX(第1話 - 第26話収録、2002年7月21日発売)
- 太陽にほえろ!マカロニ刑事編2DVD-BOX(第28話 - 第52話収録、2002年12月13日発売)
- 太陽にほえろ!ジーパン刑事編1DVD-BOX(第53話 - 第82話収録、2003年7月5日発売)
- 太陽にほえろ!ジーパン刑事編2DVD-BOX(第83話 - 第111話収録、2003年11月6日発売)
- 太陽にほえろ!テキサス刑事編1DVD-BOX(第112話 - 第140話収録、2004年3月5日発売)
- 太陽にほえろ!テキサス刑事編2DVD-BOX(第141話 - 第167話収録、2004年7月5日発売)
- 太陽にほえろ!テキサス&ボン編1DVD-BOX(第168話 - 第192話収録、2005年1月26日発売)
- 太陽にほえろ!テキサス&ボン編2DVD-BOX(第193話 - 第216話収録、2005年4月5日発売)
- 太陽にほえろ!スコッチ&ボン編1DVD-BOX(第217話 - 第236話収録、2006年2月8日発売)
- 太陽にほえろ!スコッチ&ボン編2DVD-BOX(第237話 - 第255話収録、2006年4月26日発売)
- 太陽にほえろ!1977 DVD-BOX(1)“ロッキー刑事登場!”(第256話 - 第269話収録、2006年12月6日発売)
- 太陽にほえろ!1977 DVD-BOX(2)“ボン&ロッキー”(第270話 - 第283話収録、2007年3月14日発売)
- 太陽にほえろ!1978 DVD-BOX I (第284話 - 第309話収録、2007年8月22日発売)
- 太陽にほえろ!1978 DVD-BOX II(第310話 - 第335話収録、2007年12月21日発売)
- 太陽にほえろ!1979 DVD-BOX I (第336話 - 第361話収録、2008年4月23日発売)
- 太陽にほえろ!1979 DVD-BOX II(第362話 - 第387話収録、2008年8月27日発売)
- 太陽にほえろ!1980 DVD-BOX I (第388話 - 第414話収録、2009年5月22日発売)
- 太陽にほえろ!1980 DVD-BOX II(第415話 - 第438話収録、2009年9月26日発売)
- 太陽にほえろ!1981 DVD-BOX I (第439話 - 第463話収録、2010年1月27日発売)
- 太陽にほえろ!1981 DVD-BOX II(第464話 - 第489話収録、2010年5月26日発売)
- 太陽にほえろ!1982 DVD-BOX(第490話 - 第537話収録、2010年11月26日発売)
- 太陽にほえろ!1983 DVD-BOX(第538話 - 第583話収録、2012年3月21日発売)
- 太陽にほえろ!1984 DVD-BOX(第584話 - 第630話収録、2013年3月20日発売)
- 太陽にほえろ!1985 DVD-BOX(第631話 - 第677話収録、2014年3月19日発売)
- 太陽にほえろ!1986+PART2 DVD-BOX(第678話 - 第718話+PART2全12話収録、2015年6月24日発売)
また、以下も発売されている。
- 太陽にほえろ!2001(2002年2月21日発売)
- 太陽にほえろ!七曲署ヒストリー1972-1987(2007年7月25日発売)
欠番
下記作品は収録されていない。
- 第19話「ライフルが叫ぶとき」
- 第27話「殺し屋の詩」
- 第37話「男のつぐない」
- 第68話「一万人の容疑者」
- 第106話「着陸地点なし!」
- 第127話「非情な斗い」
- 第524話「ラガーのラブレター」
- 第571話「誘拐」(1995年7月にVHS化さたことがある)
第19話、第27話、第68話、第127話は実銃の使用、第37話、第106話は内容に問題(差別用語の使用など)があるためと言われている[172]。また、第524話、第571話は権利上の問題(第524話には、デビュー間もない頃のBOØWYのライブ演奏シーンが含まれていること、第571話はエド・マクベインの小説『キングの身代金』を原案にしていること)によるものと言われている。ただし、いずれも公式な発表ではないため、真相は不明である(第524話と第571話は商品化に際しての欠番であり、テレビで放映されることはある[173])。なお、再放送時に局側の判断で放送が見送られた作品は無数に存在する。
サウンドトラック・ディスコグラフィー
主題歌「太陽にほえろ!のメインテーマ」(作曲:大野克夫)は放送した年代により、トランペットとエレクトーンの組み合わせ、あるいはエレキギター、テクノミュージックなどにアレンジしたものが使われている。
本節では作品の性質上、1997年以降に制作・放映されたスペシャルドラマ用の音源収録アイテムは除外することとした。但し、東宝レコード作品については発売経緯および市場流通量の多さに鑑み、非サウンドトラック音源を収録したものも特に記載している。掲載対象はテープ商品を主力としていたアポロン音楽工業発売分を除き、EPレコード・LPレコードおよびCDを原則としたが、併売されたカセットテープ商品について収録内容に異なるものがある場合には、特に例外として [CT] と表記して併せて掲載することとした。なお再発売・復刻発売が存在するものについては初回発売商品の後に「;」印で区分して発売日および規格番号を表記した。
東宝レコード
- シングル盤
- 太陽にほえろ! 100回放映記念主題曲集(1974年5月25日 AT-1066 オリコン26位)
- 太陽にほえろ! 2[174](1975年3月25日 AT-1101 オリコン44位)
- 太陽にほえろ! 3[174](1975年10月10日 AT-1122 オリコン52位)
- アルバム
- 俺たちの勲章/太陽にほえろ! 2 テレビ主題曲集(1975年5月25日 AX-8024 オリコン14位,[CT]TAC-2003[175])
- 太陽にほえろ! 総集篇(1975年11月25日 AX-8033[176],[CT]TAC-2006[177])
ポリドール
- シングル盤
- 太陽にほえろ! 100回放映記念主題曲集(1974年6月10日 DR-1859 オリコン24位;1983年9月1日 7DX-1259)
- 太陽にほえろ! 4(1976年1月21日 DR-3015 オリコン86位)
- 太陽にほえろ! '76(1976年9月1日 DR-6038 オリコン77位)
- ロッキー刑事のテーマ c/w ロッキー刑事“放浪”のテーマ(1977年7月10日 DR-6120 オリコン83位)
- ロッキー刑事のテーマ Part2 c/w ロッキー刑事“友情”のテーマ,ロッキー刑事“愛”のテーマ(1977年9月21日 DR-6149 オリコン86位)
- 太陽にほえろ! '78(1978年5月1日 DR-6195)
- 走れ! スニーカー c/w 翔べ! スニーカー(1979年8月21日 DR-6349)
- 太陽にほえろ! <メインテーマ>'79 c/w トロピカル ウインド サマー(1979年8月21日 DR-6350)
- ドック刑事のテーマ c/w ドック刑事のテーマII(1980年8月21日 7DX-1001)
- ラガー刑事のテーマ[178],タッチダウン・ストリート c/w ラガーの青春(1981年9月21日 7DX-1126)
- ボギー刑事のテーマ c/w ボギー刑事青春のテーマ(1982年9月25日 7DX-1201)
- ジプシー刑事のテーマ c/w 旅愁(1982年9月25日 7DX-1202)
- ブルース刑事のテーマ c/w ブルース刑事 孤独のテーマ(1983年8月1日 7DX-1253)
- マミー刑事のテーマ c/w トシさんのテーマ(1983年8月1日 7DX-1254)
- デューク刑事のテーマ c/w Hey! Duke(1985年8月25日 7DX-1388)
- 12インチシングル
- マイコン刑事のテーマ(1984年10月25日 12MX-1194;1993年3月1日 POCH-1193)
- 太陽にほえろ! '86 DJ STATION(1986年9月1日 12MX-3123;1993年3月1日 POCH-1193)
- アルバム
- 太陽にほえろ! / 傷だらけの天使 オリジナル・サウンドトラック主題曲集(1975年2月21日 MR-7005 オリコン5位;1991年12月1日 POCH-1105)
- 4周年記念盤 太陽にほえろ! ベスト(1976年3月10日 MR-7012 オリコン56位;1992年10月1日 POCH-1151)
- “組曲”太陽にほえろ! '76(1976年9月1日 MR-7016 オリコン45位;1992年10月1日 POCH-1152)
- BEST'77 太陽にほえろ! 甦えれ、あの刑事たちよ!!(1977年10月21日 MR-7023 オリコン52位;1992年10月1日 POCH-1153)
- 300回放映記念盤 太陽にほえろ! '78―走れ! 翔べ! 叫べ! 不滅の七曲署―(1978年5月1日 MR-7035 オリコン40位;1991年12月1日 POCH-1106)
- 太陽にほえろ! オリジナル・サウンドトラック総集編(1979年4月1日 MR-9166/7;1981年7月1日 38MX-1051/2)
- 太陽にほえろ! '79 井上堯之バンド・イン・グァム(1979年9月10日 MR-7052;1991年12月1日 POCH-1107)
- 太陽にほえろ! '80(1980年9月1日 23MX-3002;1992年10月1日 POCH-1154)
- 太陽にほえろ! '81(1981年10月21日 23MX-3050;1992年10月1日 POCH-1155)
- 10周年記念総集編 太陽にほえろ! '82(1982年8月25日 35MX-3083/4)
- 太陽にほえろ! '83(1983年2月25日 23MX-3091,[CT]30CX-3105;1993年3月1日 POCH-1189)
- 太陽にほえろ! '84(1983年11月1日 3113-19-35PO;1993年3月1日 POCH-1190)
- 太陽にほえろ! ORIGINAL SOUNDTRACK COLLECTION 1972-1983(1983年11月25日 50MX-3097/9;1992年12月2日 POCH-1166/8)
- 太陽にほえろ! ORIGINAL SOUNDTRACK COLLECTION 1972-1983 Vol.2(1984年6月25日 50MX-3111/3;1992年12月2日 POCH-1169/71[179])
- 太陽にほえろ! / ロス市警アジア特捜隊(1984年12月10日 25MX-3117;1993年3月1日 POCH-1191)
- 太陽にほえろ! ORIGINAL SOUNDTRACK COLLECTION '76 / '80-'84 Vol.3(1985年4月25日 35MX-3188/9;1993年12月1日 POCH-1304/5[180])
- 太陽にほえろ! '85 NEW BEST(1985年9月1日 25MX-3120;1993年3月1日 POCH-1192)
- 太陽にほえろ! '86(1986年9月1日 H30P-20101)
- 太陽にほえろ! ORIGINAL SOUNDTRACK COLLECTION Final '72-'86(1987年2月1日 85MX-3125/9,[3CD]H85P-20137/9;1993年12月1日 [4CD]POCH-1306/9[181])
- 太陽にほえろ! 甦れ、思い出の刑事たちよ(1987年11月1日 H32P-20218)
- 太陽にほえろ! 全曲集(1990年12月5日 POCH-1041)
- 太陽にほえろ! Polydor master complete '72-'86(1994年12月19日 POCH-1446/51)
- 太陽にほえろ! '72-'86 SPECIAL(1996年11月21日 POCH-9008)
- TREASURE COLLECTION 太陽にほえろ! BEST(1999年6月30日 POCH-9016)
- カセットテープ限定商品
- 太陽にほえろ! ベスト(1977年 CRF-5012)
- 太陽にほえろ! '78総集編 走れ! 翔べ! 叫べ! 不滅の七曲署(1978年6月 CRQ-4037)
- SELECTION 太陽にほえろ! 刑事のテーマ集(1981年 25CX-1063)
- 10周年記念総集編 太陽にほえろ!(1982年 30CX-3087)
- 太陽にほえろ! '84(1983年11月 30CX-3118)
アポロン音工独自企画
- 太陽にほえろ! 総集編(1978年 KLF-1056)
- 太陽にほえろ! ベスト・アルバム(1979年 KLF-1075)
- 太陽にほえろ! 七曲署のヒーロー(1979年 KSF-1190)
- 太陽にほえろ! スーパー・ベスト(1980年 KLF-1111)
- 太陽にほえろ! ベスト・アルバム(1982年 KLF-1141)
- 太陽にほえろ! ベスト・アルバム(1982年 KLF-1157)
- 太陽にほえろ! ベスト・アルバム(1983年 KLF-1162)
- 太陽にほえろ! 総集編(1984年 KLF-1172)
バップ
- 太陽にほえろ! ミュージック ファイル<東宝レコード音源復刻盤>(1992年9月21日 VPCD-80471)
- 太陽にほえろ! ソング・コレクション(1993年6月1日 VPCD-81002)
- 松田優作サウンドメモリアル 太陽にほえろ! ジーパン刑事ミュージックファイル(2001年10月24日 VPCD-81396)
ユニバーサル
- 太陽にほえろ! 70'sベスト(2010年1月27日 UPCY-6565)
- 太陽にほえろ! 80'sベスト(2010年1月27日 UPCY-6566)
挿入歌
- 「ブルージンの子守唄」 歌:萩原健一 第1話で使われた。
- 「ひとり立ち」 歌:勝野洋 第208話、第216話で使われた。
- 「夕焼けの街」歌:宮内淳 第303話で使われた。
- 「都会の潮騒」 歌:木之元亮 第407話で使われた。
- 「思い出のキーラルゴ」 歌:神田正輝 第652話で使われた。
スポンサー
- 菱電、スズキ自動車はこの番組の前枠であった『三菱ダイヤモンド・アワー・日本プロレス中継』からの継続での協賛スポンサーだった。
関連項目
- 太陽にほえろ!PART2
- 七曲署捜査一係・太陽にほえろ!2001
- 3年B組金八先生 - 『太陽にほえろ!』の裏番組(第1、第2シリーズのみ)。武田鉄矢演じる主人公の役名「坂本金八」は、『太陽にほえろ!』の裏で苦戦続きだったTBSが「金八(金曜夜八時枠の通称)に放送している」ことを大々的に宣伝する狙いで名付けた。
- 国領駅 接近メロディに採用。
脚注
注釈
出典
- ^ ある場面では刑事課と呼ばれていたこともある。なお、当時の現実の所轄署では「捜査課」の名称が一般的であったが、当時も現在も「捜査第一課」の名称は警察庁・警視庁の各本庁および各道府県警察本部の刑事部にのみ置かれている部署名であり、所轄署には存在しない。
- ^ 現在、警視庁の警察署では刑事組織犯罪対策課と呼ばれている。
- ^ 捜査第一課を括弧書きしたのは、初期の第115話「一枚の名刺」の殿下の名刺と第446話「光る紙幣」の山さんの名刺には「捜査第一課」があった。しかし「捜査第一課長」は全く登場せず、後の第494話「ジプシー刑事登場!」のジプシーの辞令では「七曲警察署捜査一係」と、第662話「制服よさらば」の山さんの名刺では「七曲警察署捜査第一係」と「捜査第一課」が存在しなくなったことによるものである。
- ^ 現在、警視庁の警察署では強行犯捜査係と呼ばれている。
- ^ 地方公務員で東京都(警視庁)の警察官
- ^ ただし、第1話から一貫してオープニングのトップクレジットは石原裕次郎であり、萩原健一は2番目にクレジットされていた。
- ^ 死亡に至る状況によっては殉職とは言いがたいものも散見されるが、便宜上全て「殉職」と言う表記で統一する。劇中でも第660話「デューク刑事登場!」での島津(デューク)配属時に水木(マイコン)が「殉職率ナンバーワンの七曲署」と言っている。
- ^ 世良はロック歌手としての実績はあったが、俳優としては新人同然であり、本人もそのように自覚して役柄に臨んでいた。
- ^ 本来の「非番」は緊急呼集に備えての待機で、自宅もしくは寮にいなければならず、完全な自由が許される休暇ではない。
- ^ 『陸奥新報』昭和58年10月7日付け朝刊14面RABテレビ欄より。
- ^ ただし、巡査長は警察法上においては巡査である。高卒採用で巡査を拝命してから10年が経過していれば、特段の理由がない限り巡査長に昇任される規定があるため、作中で階級について言及されてはいないものの、石塚は年齢や経験などから考えると巡査長である可能性が高い。
- ^ 太陽にほえろ、刑事一覧表
- ^ 第275話。
- ^ 現実の所轄における捜査第一係長の階級は警部補。ただし、課長代理を務める者が係長を兼任する場合などは警部も有り得る。
- ^ 警部補から警部に昇進している
- ^ 裕次郎本人は当時肝内胆管炎で入院していたが、701話で署長(橘の着任まで捜査指揮者代行を兼任)によって判明。
- ^ テレビジョンドラマ1993年(平成5年)1月号では1986年中に本庁に栄転したとなっている。
- ^ 演者は佐藤慶。
- ^ 藤堂の七曲署捜査一係の係長に就任したのは1972年(昭和47年)4月1日付の説がある。
- ^ ただし、放送回によっては作中に出てくる書類に「巡査部長」と記載されている場合もある。
- ^ 1974年(昭和49年)の、テキサス刑事登場頃からで髪形も短髪から長髪に変化した
- ^ 1階級特進なら警部、2階級特進なら警視になっているはずだが、特進について触れられていないばかりか、殉職回の次の放送回である第692話では殉職したことについてさえ触れられていない(冒頭で山村の使用していたデスクに花を挿した花瓶が置いてあるシーンがあるのみ)。
- ^ 該当者は早見と春日部。また吉野巡査には一度間違いを正したにもかかわらず、二度も間違えられている。藤堂や島からはわざと間違えられる。また五代も一度間違えかけたが未遂に終わっている(第369話「その一言」にて)。
- ^ 第315話では石塚が自分より上と認めた人物との絡みが描かれている。
- ^ 初期の頃は「ゴリさん」と呼ばれることもあった。
- ^ 殉職後に加入した井川・澤村・水木からも面識はないものの「ゴリさん」と呼ばれていた。
- ^ a b c d e 遺影写真で特進後の階級が確認できるのは早見・柴田・三上・田口・島の5人のみで、その他の殉職者は階級特進についての言及は無い。
- ^ 5話、10話、11話、14話、36話、37話、45話は出演せず。
- ^ 本籍地。
- ^ 第402話など(この時は山村精一が言及している)。第239話で加賀町署における島の身上調書が取り上げられており、出身地(本籍地)と生年月日の他に、1968年(昭和43年)6月1日巡査長に昇進していることや、七曲署に赴任したのが1971年(昭和46年)4月1日であることが明らかになっている。この第239話で島は「8年前」に逮捕した人物と再会しており、1977年(昭和52年)の話であることから単純計算で1969年(昭和44年)の時点では加賀町署にいたことになる。この「8年前」の事件で島は問題を起こしており、穿った見方をするなら左遷の形で港北署、七曲署と回されていたことになる。実際には加賀町署の前に港北署にいた可能性の方が高い。
- ^ 第190話。
- ^ a b c d e 遺影シーンにて記載あり。
- ^ 10話、18話、31話 - 33話、36話、48話、49話は出演せず。
- ^ a b 捜査第一係の主任格
- ^ 山村の相思相愛の妻は心臓が弱く第206話で夭逝。藤堂・石塚・島は独身。
- ^ 早見が同僚たちから好かれていたことに一種の憧憬のようなものを抱いた柴田が、自分が死んだ場合も皆が悲しんでくれるのかという発言をした時に「仲間を失った者たちの気持ちを考えたことがあるのか」と怒鳴った(第65話)。
- ^ 現実の巡査部長だと警察学校の助教(警部補である教官の下)である
- ^ 40話、42話、44話は出演せず。
- ^ 早見は退勤後に入院中の石塚を見舞い、その帰りに暴漢に襲われて死亡したため、厳密には殉職ではない。
- ^ 本富士署は実在する警察署で、警察キャリアが現場研修する比率が高い所轄署としても知られる。
- ^ 城南署という説もあるが、公式プロフィールでは本富士署とされている。
- ^ 「のぶこ」とする説もあるが、登場初期に数回出てきただけの名前であり、後に「しんこ」に直されている。また、第1話で島刑事が早見に彼女を紹介する時に「ウチダシンコ」と紹介している。
- ^ 太陽にほえろ!2001では復職して七曲署の鑑識係に勤務している。
- ^ 第53話での辞令書に記載がある。
- ^ ただし、一部ストーリーによれば七曲署捜査一係の刑事で、藤堂・野崎・山村とも同僚だったとする設定が存在する。
- ^ 【男が惚れる 優作ファッションの秘密】ジーパン刑事の「殉職シーン」は上下白のジーパンスタイル セリフはすべてアドリブだった 1/22/2 夕刊フジ2019年11月12日
- ^ ただし、演者である宮内の名前の読みは「ジュン」である。
- ^ ただし、厳密的には七曲署で少年課から異動してきた伸子が最初の事例に当たる。伸子が少年課時代に刑事だったことを証明する発言や書類などは無いが、本人が制服を着用せずに私服で勤務していたことから、少年課では刑事だったと推定される。
- ^ その成長ぶりが容易に分かるのがセリフの変化であり、岩城赴任までは自分のことを「僕」と言っていたのが、赴任後は「俺」に変わっている。また演じた宮内によれば髪形や服装に変化をつけることで成長を示すよう気を遣っていたという
- ^ それゆえ、五代からは田口殉職後も五代自身が退職するまで一貫して尊敬されており、最終的には後継の竹本に対してスニーカーを贈るという、田口と同様の行動をとっている。
- ^ 田口も「スコッチ野郎」と呼んだことがある。
- ^ ただし赴任当初から何かと絡んできた田口を避けることは一切なかった。島とも第218話「殿下とスコッチ」での事件がきっかけで打ち解け、第239話「挑発」では島のアパートに滝からもらったサボテンの鉢が置かれている。
- ^ 西山署長も滝の行動を持て余していたため、山田署への転勤命令も署長からの厄介払いによるものだった。
- ^ そのため、復帰当初は滝のやり方を認められない五代を「運動靴」と呼び、五代から激しい敵視と反発を受けたこともある。
- ^ 初登場時に足を撃たれた田口を見舞った際、ロッキー山脈のポスターを田口に贈ったときに語った。
- ^ 田口も、第274話「帰ってきたスコッチ刑事」で一度だけ「ヒゲ」と呼んでいる。竹本も初登場時に「この人(石塚)やヒゲが刑事だと思わなかった」と言っていた。
- ^ 結婚式中に事件が起きることを回避するため挙式はせず、入籍のみでのちに写真館で結婚写真を撮影した。(ただし、直子による妄想での挙式シーンはある。)
- ^ 後輩である五代からも2度呼ばれている(1度目は「ヤブさん」と呼んだ直後に「ドック」と訂正させられ、2度目は「スリッパ」と呼ばれた際に怒りを押し殺して「オッケー、ヤブ」と返答している)。
- ^ これは演じた神田自身、スキーが得意だったことから
- ^ ただし、ちゃんと「ゴリさん」と呼んでいたのが後になって「ゴローさん」に戻ってしまうこともたびたびあり、本当に間違えていたのか、きちんと覚えようとしなかっただけなのか、わざと間違えていたのかは不明。
- ^ そのたびに「俺、スニーカー」と反論された。
- ^ 三田署は実在する警察署である。ただし、名称は演じる三田村邦彦の苗字の一部を由来とする。
- ^ 第521話の初登場時に西條から免許証の提出を求められた際、免許証に「昭和30年6月」の記載がある。
- ^ 546話にて西條から岩城の妻である令子を紹介されたときに岩城を尊敬していると、自己紹介の際に伝えていた。
- ^ 由来は自身の免許証にあったデータ上の通名が「ハルヒヘイチ」(春日部一の読み違い)にされていたことから。第521話「ボギー刑事登場!」で確認できる。愛車・ルノーのナンバーは「品川55 へ…1」である旨が劇中で確認できるほか、後年発刊されたスターツブックスのパーソナルデータにも記載されている(なお、「へ」は実際のナンバープレートでは使用されない。)。
- ^ 当時の運転免許証には片仮名表記が併記されていたが、コンピュータ性能の関係上漢字一字に対しては一つの読み方しか充てることができなかったため、実際の読み方とは違う片仮名表記が充てられるケースが多かった。
- ^ 当時の警察無線は超短波の周波数変調だったため、市販の受信機で傍受することができた。デジタル化されたのは1980年代後半
- ^ 596話で中破。
- ^ たいていは、西條が「巨人‐広島戦」と呼ぶのに対し、春日部は「広島‐巨人戦」という呼び方を譲らないことから言い争いが始まるのがお約束になっている。またセ・リーグを代表する四番打者が山本浩二か原辰徳かで口論になった際、自分が呼ばれたと勘違いした原刑事がさらに絡んでくるというシーンもある(第521話「ボギー刑事登場!」より)。
- ^ 第597話「戦士よさらば・ボギー最後の日」。
- ^ 665話「殉職刑事たちよ、安らかに」でも、犯人から藤堂に送り付けられた春日部の写真にあったサイン跡からその元写真が彼の姉・正子が勤める広島市内の飲食店に飾られていたものと判明したことをきっかけに犯人の人相・風体が特定されるという、このエピソードのオマージュと思しき演出がなされている。
- ^ 早瀬令子としては420話まで。
- ^ 特に衝突が多かったのは石塚、田口、岩城で、時にはベテランの野崎や藤堂に対しても食って掛かったことがある。
- ^ 刑事は捜査専務員であり、その前に制服警察官としての勤務歴があったはず
- ^ 現実の警察人事では、卒配でまず最初に所轄署地域課の交番(派出所)ないし駐在所勤務からスタートする。稀に交通課などへ配置される者は居るが、新人警察官が交番勤務などの現場経験も無しに警察学校の卒業と同時にいきなり刑事として配属されることは在り得ない。
- ^ ただし、初登場時に同時に登場した野崎によると、澤村は警察学校を卒業後、七曲署に配属される前に別の部署に一旦配属されていたことを匂わせる発言をしている。そのほか、刑事になる前に西署管内の交番で実習をしていることが最終話の令子のセリフで明らかになっている。
- ^ PART2第11話「神戸・愛の暴走」でも喜多が「5年前っていうと、ブルースは未だ刑事になってません」と言い、野崎が「うん、交番勤務の頃だな」と続けるシーンがあるため、捜査一係配属前に交番勤務の経験があることが明らかになっている。
- ^ しかし、デイリースポーツの記事 によると、「ブルース」の由来は「ブルース・リーに似ているとして名づけられた」との記述がある。
- ^ ただし、この赤紫のスーツが春日部の遺品かどうかは作中では言及されていない。
- ^ ただし、第665話で、尾行中、三好恵子を「5年前に殉職(交通事故死)した島刑事の元婚約者だった」と澤村が語った際、面識はないものの先輩に当たる島を「確か、殿下とか言ったな」と言ったことがある。
- ^ 未解決事件として発覚した案件だが、事件の前任担当者だった山村は事件そのものを事故と判断し、捜査を打ち切っていたため、結果的には山村の判断が正しかったことを証明するかたちとなる再捜査だった。
- ^ ちなみに竹本も藤堂の不在期間に配属された。
- ^ 1984年(昭和59年)4月1日付で警視庁捜査一課に配属した説がある。
- ^ 捜査第一課の係長
- ^ 井川との会話の中でも「ブルース」と言っていた。
- ^ 短期間の出演に終わったのは、女性視聴者からの反発が強かったため、とプロデューサーの岡田が語っている。また、2016年8月26日放送の「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)に本人がゲスト出演した際、「中学生が警察署で働いているのはおかしい」と視聴者から抗議を受けたため、と語っている。
- ^ 警察官ではなく警察行政職員を選んだ理由は警察官の仕事は危険が伴うことがあるので親から反対されていたと考えられる説がある。
- ^ レギュラー出演としては第527話が最後だが、その後の第528話の時点では西條によって休職中と説明されていた。第561話のラストで退職の報告のため、一係を訪れたのが最後の出演となった。ちなみに母親は西條の大学時代における友人が経営している病院に入院していた。
- ^ 津田はこの当時岡田の上司にあたり実際の番組企画には関わっていなかった。プロデューサーとして名を連ねたのは、本作が前例のなかった企画だった為、当たらなかった際に岡田一人が責任を問われることの無いようにという配慮だったそうである(岡田晋吉著『太陽にほえろ!伝説』より)。
- ^ ただしテキサス期までは一部、小林以外のナレーションによる予告編が存在する。
- ^ 陸奥新報昭和56年7月及び東奥日報昭和51年から52年のテレビ欄から
- ^ 長崎国際テレビ・鹿児島讀賣テレビ
- ^ テレビ北海道・TVQ九州放送
- ^ この30年ほど前にも放送の実績がある(要追記)。
- ^ かつての本放送時間の金曜20:00 - 20:55であったこともある。
- ^ 本作で性犯罪が扱われるのはその後のリバイバル最終作である『太陽にほえろ!2001』までの歳月を要したが、本筋の事件としては描かれていない。
- ^ 役年齢だと22歳前後。
- ^ 新米ではないが関根惠子が当年18歳で刑事役を演じている。
- ^ 正確には旧い曲をそのまま使ったわけではなく、2曲をつなぎ合わせたバージョンが使われた。なおこのバージョンは第363話「13日金曜日 ボン最期の日」のオープニングで使用されたのが最初(「メインテーマ'79」採用の際に見送りとなった候補曲であった)。
- ^ “俺たちがシビれた「刑事ドラマ」50年の勲章<直撃5>桜木健一「刑事くん」”. アサヒ芸能. 徳間書店 (2018年3月22日). 2018年6月6日閲覧。
- ^ 1960年代まではNHKに長髪の男性タレントは出演できないほど長髪は害悪と思われていた。
- ^ 石原慎太郎著『弟』より引用
- ^ このニックネームは、田波靖男と鴨井達比古がメインライターを務めた『華麗なる刑事』(1977年・東宝+フジテレビ)で、真田健太郎刑事(加納竜)に使用されている。
- ^ 第73話「鶴が飛んだ日」、ボン殉職、ラガー登場、スコッチ復帰と殉職、ボギー登場、500回記念、第650話「山村刑事左遷命令」など。
- ^ 第419話「禁じられた怒り」第436話「父親」第444話「ドック刑事のシアワセな日」第483話「落とし穴」、雪山ロケ前後編(第449話 - 第450話)。
- ^ 第4話「プールサイドに黒いバラ」第61話「別れは白いハンカチで」第137話「ありがとうテキサス坊や」
- ^ 第132話「走れ! ナポレオン」第198話「死ぬなジュン!」第220話「ジュンの復讐」第245話「刑事犬対ギャング犬」
- ^ 第85話「おやじに負けるな」第99話「金で買えないものがある」第129話「今日も街に陽が昇る」第162話「したたかな目撃者」第336話「ドジな二人」。
- ^ 第92話「シンデレラ刑事」第124話「仰げば尊し」第155話「家族」第193話「二人の刑事」第201話「にわか雨」第235話「刑事の娘が嫁ぐとき」第281話「わかれ道」第292話「一流大学」
- ^ 第55話「どぶねずみ」第72話「海を撃て!!ジーパン」第76話「おふくろ」第78話「恐怖の瞬間」など。
- ^ 第46話「黒幕は誰だ」第123話「孤独のゲーム」第149話「七曲藤堂一家」第182話「ボディガード」第355話「ボス」
- ^ 担当作品20本のうち、犯人を射殺した回は第32話「ボスを殺しに来た女」第46話「黒幕は誰だ」第55話「どぶねずみ」第76話「おふくろ」第78話「恐怖の瞬間」第101話「愛の殺意」第123話「孤独のゲーム」第182話「ボディガード」。
- ^ 鎌田はその後も『俺たちの旅』『俺たちの朝』『ちょっとマイウェイ』『天皇の料理番』など人気作を担当
- ^ 月刊「ドラマ」誌でもプロット募集が行われた。
- ^ 第97話「その子に罪はない!」第104話「葬送曲」第108話「地獄の中の愛」第139話「墓穴を掘る」第204話「厭な奴」第214話「奇妙な友達」第254話「子連れブルース」第265話「ゴリ、爆発!」「初恋」
- ^ 日本テレビ刊『太陽にほえろ!200回記念名場面集』より
- ^ 他には第121話「審判なき罪」第171話「暴走」第241話「脅迫」第277話「身代り」第308話「新しき家族」第317話「殺人者に時効はない」。
- ^ 第168話「ぼんぼん刑事登場!」第175話「偶像」第187話「愛」第212話「情報」第221話「刑事失格!?」第223話「あせり」第251話「辞表」第260話「宝くじ」第286話「悪意」第347話「謹慎処分」第356話「制服を狙え!」。
- ^ 第128話「夢見る人形たち」第202話「手紙」第239話「挑発」第247話「家出」第361話「殺人鬼」。
- ^ 内容的に全盛期を迎えた第5作『必殺必中仕事屋稼業』から第12作『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』まで担当した。
- ^ 第573話「父と子の写真」第605話「離婚」第640話「妻への疑惑」。
- ^ 第571話の90分SP「誘拐」は、マクベインの「キングの身代金」を基にした唯一の原作ものである。
- ^ DVD-BOXブックレット内の説明による。『機動戦士ガンダム』に登場するマ・クベが元ネタとの説は誤り(『機動戦士ガンダム』の放送が開始されたのは1979年であるが、この名前はそれより前の1978年3月31日放送の第296話「ミスプリント」を最後に姿を消し、以降は「原案・小川英」と表記されるようになった)。
- ^ 唯一具体的にされているのは「(巡査部長の)長さん」と説明されている野崎だけである。
- ^ 第665話「殉職刑事たちよ、やすらかに」で「藤堂警部」と呼称。
- ^ 「終了10周年記念写真集 極彩の記憶」
- ^ 第521話「ボギー刑事登場!」で、ボスが「山村警部補」と紹介している。
- ^ 第665話「殉職刑事たちよ、安らかに」で「山村警部補」の見出しが載った新聞記事が登場
- ^ ただし、巡査部長の野崎が警部補の山村にタメ口で会話することが多いように、実際には階級が下でも、年齢・付き合いの長さ・仲の良さ・先輩後輩の関係性、などから、下の階級の者が上の階級の者に対してタメ口で話したり、呼び捨てで呼ぶことは多く、不自然なことではない。
- ^ ただし、第300話「男たちの詩」(1978年4月28日放送)冒頭において、ボスが「マカロニの墓標」として見つめているのは新宿三井ビル。新宿野村ビルは、第52話放送当時において未着工空地であり、第300話放送当時において未竣工。
- ^ 放送された1973年7月13日は実際に金曜日だった。
- ^ ニチバン工場跡地
- ^ 現在の練馬区立練馬第三小学校
- ^ 放送された1979年7月13日は実際に金曜日だった。
- ^ 京王プラザホテルおよび後年東京都庁舎が建つ場所が画面から確認できる。
- ^ 五代登場から西條登場までの間に井上バンドが解散しており、西條の登場に伴うBGMの追加をフリーウェイズが担当。(ただし、フリーウェイズの表記はオープニングでは最終回までクレジットされなかった)竹本の登場に伴うBGMの追加以降は大野バンドが担当した。
- ^ AT-1066。同レーベル発売分では本盤に収録された「太陽にほえろ!のテーマ」「追跡のテーマ」「青春のテーマ」「愛のテーマ」以上4曲のみオリジナルサウンドトラック。
- ^ 「太陽にほえろ! ORIGINAL SOUNDTRACK COLLECTION 1972-1983」(50MX3097/9)
- ^ ドラマの結末シーン用として「愛のテーマ」が先に作られており、これをテンポアップしたものである。
- ^ 「太陽にほえろ!'76」(MR-7016)および「スコッチ刑事のテーマ c/w 華麗なる情熱」(DR-6038)
- ^ 「太陽にほえろ!甦れ、あの刑事たちよ」(MR-7023)
- ^ 「太陽にほえろ!'78 -走れ!翔べ!叫べ!不滅の七曲署-」(MR-7035)
- ^ 東宝盤「情報のテーマ」がポリドール盤では「冒険のテーマM2」(後に「ボンボン刑事冒険のテーマ」に改題)に変更された。
- ^ 「情熱のテーマ」「希望のテーマ」「冒険のテーマ」「衝撃のテーマ」「仲間のテーマ」の各曲名が該当する。
- ^ 東宝盤「危機のテーマ」「親愛のテーマ」「別離のテーマ」「捜査のテーマ」「冒険のテーマII」の各曲名が該当する。
- ^ トヨタは番組スポンサーではなく、担当のカースタントチーム「マエダオートクラブ」の都合、または番組の筆頭スポンサーの久保田鉄工(現・クボタ)の意向によるという説もある(当時、トヨタはクボタの筆頭株主であった。現在は主要株主ではない)。
- ^ 実際には新宿区と世田谷区は隣接していない為、現実にはありえない
- ^ このことは、最初期における裕次郎の放送契約切れが迫った際のエピソードでも明らかにされている。その裕次郎を粘り強く説得し、最終的に長きにわたって活躍するきっかけをつくったのは竜雷太と石原まき子夫人であったと、プロデューサーの岡田晋吉が著書で語っている。
- ^ 『テレビ夢50年』番組編・3(1971 - 1980 日本テレビ50年史編集室 編)p.7 - 12
- ^ 下川がDVD-BOXでのインタビューなどで発言している
- ^ 『テレビ夢50年』番組編・3(1971 - 1980 日本テレビ50年史編集室 編)p.7 - 12、沖雅也:オフィシャル本 などにて
- ^ 後年、岩城役の木之元「亮」も、同じ理由で(田口に次ぐ2代目「リョウ」として)芸名に「リョウ」と命名された。
- ^ 番組オフィシャル本より
- ^ 一方で、山村役の露口茂は当初、山村の警察官としてプロフェッショナルな部分を強調するためにはプライベートな一面を描くべきではないと考えていたといわれる。
- ^ “2時のうんちく劇場「9月19日 太陽にほえろ!」”. GOGOワイドらぶらじ. 静岡放送 (2013年9月18日). 2016年4月16日閲覧。
- ^ 日本テレビ発行『太陽にほえろ! 10周年記念号』(企画:株式会社ジャックプロダクション、昭和58年4月15日発行・昭和60年3月20日第6刷、ISBN 4-8203-8355-8、p.82より
- ^ この年は1月にスコッチ役の沖雅也が殉職して以降、翌年にジプシー役の三田村邦彦が転勤で番組を去るまで、実に5人ものメンバーが入れ替わっていた。また、翌週から登場した地井武男演じる井川刑事は石塚の後任とされている説明が専らであるが、本来は下川辰平演じる野崎刑事の後任である。
- ^ 竜は石原が当番組の出演契約満了により降板を考えていた時期に熱心に続投を説得し翻意させた経緯があり、石原も竜を「後輩ながら、テレビの世界を教えてくれた恩人」として特別に敬意を抱いていたとされている。
- ^ 「太陽にほえろ!DVD-BOX マカロニ刑事編I」収蔵のアンソロジーメイキング内のインタビューによる。ただし下川はそれ以前の雑誌のインタビューなどでは、銀行強盗による無差別発砲の巻き添えを食って殉職するなどの異説も語っていた。
- ^ 必殺ファンから三田村演じる飾り職人の秀の延命嘆願が殺到したことも影響している。
- ^ くしくも1987年7月17日は石原裕次郎が亡くなった日でもある。
- ^ TBS『七人の刑事』(1978年版)佐々木(樋浦勉)、TBS『明日の刑事』田島秀夫(田島真吾)、フジテレビ『大空港』鯉沼三郎(中村雅俊)(週刊TVガイド 1979年8月24日号 26頁の「殉職刑事リスト」より)。この後この年の10月には更に『大空港』の西條慎吾(永島敏行)、『明日の刑事』の浅倉尚平(梅宮辰夫)が劇中で死亡している。
- ^ 週刊TVガイド 1979年8月24日号 24 - 26頁「明日の刑事 大空港 Gメン'75など 視聴率低迷で殉職刑事が続出!?」
- ^ クレジットは、本名の竹内照雄名義 [1]。
- ^ 『熱中時代』(先生編第1シリーズ)最終回(1979年3月30日放映)、『家政婦のミタ』最終回(2011年12月21日放映)と並ぶ、日本テレビの歴代ドラマの最高視聴率。
- ^ 松田優作がゲスト出演
- ^ ただし1997年に制作されたリメイク版など、実際のドラマでは使用されなかった曲も含まれている。
- ^ 小野寺が出演するようになったのは、社長が「オール電化を手掛ける会社のCMなのだから、どうせなら"殿下"に出演してもらいたい」と考えたことがきっかけであった。のちに小野寺が刑事に扮して「どこで工事をやったんだ!」と取調べを行うという、この番組を意識したシチュエーションの作品も登場している。
- ^ 「ボス レインボーマウンテンブレンド」ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ最新CM(ニュースリリース 2009年6月17日 サントリー食品(現・サントリー食品インターナショナル)) - ウェイバックマシン(2009年6月20日アーカイブ分)
- ^ 「ふてニャン 太陽にふてろ!」篇(Y!mobile CMギャラリー) - ウェイバックマシン(2015年10月21日アーカイブ分)
- ^ 「ただ愛に生きるだけ」改題
- ^ 岡田晋吉プロデューサーの著書、『青春ドラマ夢伝説』より
- ^ 主にファミリー劇場(HD)や日テレプラスなどで放映。
- ^ a b 「オリジナル主題曲集」と表記されているが、東宝レコード独自制作のカバー音源であってサウンドトラック音源ではない。
- ^ LPの9曲に対して、カセット版ではB面後半に5曲のみの収録に変更されて発売されている。
- ^ 初回出荷分の帯には「全19曲入」と記載されているが、全18曲の誤記である。
- ^ LP収録18曲に『自由のテーマ』(「傷だらけの天使」サウンドトラック『天使の太陽』バリエーションのカバー録音。なおオリジナル音源は「太陽にほえろ! ORIGINAL SOUNDTRACK COLLECTION 1972-1983」で『テキサス刑事登場』として商品化されている)を追加したもの。ただし、曲順は大幅に変更されている。
- ^ ショート・ヴァージョン
- ^ 初回特典サウンド・シート音源はPOCH-1304/5に収録。
- ^ 35MX-3188/9 Disc2 Side2は収録せず、この時点での未CD化楽曲および50MX-3111/3特典シート音源を収録。
- ^ 85MX-3125/9で編集ミスにより重複収録された音源(85MX-3128 B-1)を差し替え訂正収録した上で、5LP分を4CDにて全曲収録。
外部リンク
日本テレビ系列 金曜20時台 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
太陽にほえろ!
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日本テレビ系列 金曜20:00 - 20:56枠 | ||
日本プロレス中継
(1954年2月19日 - 1972年7月14日) |
太陽にほえろ!
(1972年7月21日 - 1972年9月29日) |
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|
日本テレビ系列 金曜20:00 - 20:55枠 | ||
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太陽にほえろ!
(1972年10月6日 - 1975年9月26日) |
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日本テレビ系列 金曜20:00 - 20:54枠 | ||
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太陽にほえろ!
(1975年10月3日 - 1986年11月14日) |
太陽にほえろ! PART2
(1986年11月28日 - 1987年2月20日) |