体育会系
体育会系(たいいくかいけい)とは、日本全国にある各大学の運動部や、スポーツ関連の公認サークルなどで組織される「体育会」と呼ばれる学生自治会に属する人々。またその人々の性格・気質のステレオタイプ。対義語は文化系である。
歴史
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大学の体育会系運動部活動の源流は明治期に遡る。
岩倉使節団の海外視察において欧米の軍事教育が注目され、1882年、学校教育に軍隊式の教練(兵式体操)が導入された[1]。中等・高等教育機関においては現役将校が軍事教練を担当した[2]。この影響で学校に軍隊的規律が持ち込まれ、体罰および厳格な上下関係を許容する土壌を作られた。
初期の部活動は学生・生徒自身の意思によって成立したものである。あくまでも学生主導の自主活動であり、戦前までは学校や教師の関与が比較的薄かった[3][4]。
大正末期から昭和初期(1920年代後半〜1930年代初頭)にかけて体育会系神話が成立し、体育会系学生は企業から熱望された。当時の大学・専門学校進学率は人口の3%程度(現在の旧帝国大学レベルの選抜度)であり、体育会学生は「明晰な頭脳」と「強健な身体」を併せ持つ稀少なスーパーエリートであった。また結核など感染症が蔓延し休学者・死者が多い時代であり、労働環境も過酷であったため、健康で体力のある人材が強く求められていた[5][6]。

束原文郎によると、1930年代の学生新聞には、学業成績が必ずしも優秀ではない体育会系学生が高く評価される状況が記録されているとの報告がある。
「スポーツマンに取つては目前の就職地獄は物の数ではない。スポーツマンの就職には苦労がなく直ぐさま話が運び入社試験もほとんど形式的であるらしい。スポーツマンの中には学問がよく出来る人もあるが、大体において成績がよくない。学校の成績がよくないスポーツマンが何故か高く評価されるのであらうか」(帝国大学新聞 1933年3月13日号)[5][6]

一方、第二次世界大戦後の教育改革期には、民主主義的な教育理念の下でスポーツが重視され、学校や教員の関与が著しく増大した[7][8]。すなわち戦後においては、体育会系部活動は学校教育カリキュラムの一環として正式に位置付けられ、その活動が拡大していった[4]。
1960年代に大学闘争が深刻化した時期、大学側は「学生生活の正常化」を掲げ、民族派と呼ばれた保守系学生組織を後押しした。この学生組織こそ体育会系学生が主体となる組織であり[9]、左派系学生組織の活動を抑え込む役割を担った。
日大闘争の際に、学生横綱だった田中英壽は関東軍と呼ばれた体育会系学生組織を率いて左翼学生の集会を実力で排除した[10]。その行動が大学に評価され、日本大学の大学職員へと登用されていった。
明治大学野球部監督だった島岡吉郎は、安保闘争のデモ活動に参加していた学生を見つけた折、主将の星野仙一に「あれはアカか」と確認し星野が肯定すると、デモ学生への暴行を命じ、星野はこれに従った[11]。
大学進学率の上昇により、体育会系のエリート性は次第に失われたが、1980年代まではOB・OGリクルーターによる早期接触や、実業団チームの強化と結びつけた採用慣行により、神話の有効性が維持された[6]。
1980年代まで中等教育を中心とした学校教育においても、体育会系的価値観による教育(体罰、全体統制などの肯定)が管理教育の名のもとに行われた。学校全体の秩序を守る上で球技系を中心としたチームスポーツ(団体種目)は統制が取りやすく都合が良かった[12]。
構造・特徴
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体育会系運動部は、上下関係と礼儀作法が、集団の大きな特徴である[13][14]。同時に精神主義(根性論など)や体力の重視も特徴とする[15]。
上下関係
[編集]先輩–後輩の序列が明確で、後輩は先輩に従い、挨拶や礼儀を重んじる慣行がある。年齢主義的で年功序列・上意下達型の縦社会を形成する場合が多い[16][17]。その素地は少年野球などの学童向けスポーツや中学校・高等学校の運動部活動の段階で養われている[18]。

岩出雅之は、体育会系に共通する上下関係について著書にて『4年生(高校生であれば3年生)が最も威張っていて神のように振る舞っています。1年生はというと言葉は悪いですが、「奴隷」のように上級生の命令に100%従い、部内の雑用をことごとくこなすのが一般的です』[19]と図説を入れ説明している。
厳しい上下関係の事例
[編集]練習では当時の多くの大学同様に上級生のゲンコツは珍しくなかった。「声が出ていない」「ボールがきれいになっていない」と些細な理由で怒られ、グラウンド脇のどぶ川にパンツ一丁で立たされ、蚊の餌食になったことも。殴られるのはガマンできても、合宿所の大広間に正座させられ何時間にも及ぶ説教、またグラウンドで膝の後ろにバットを挟まれての正座は何ともこたえた。[20](駒澤大学野球部・太田誠)
もし人生で二度と戻りたくない時期を答えなさい、と問われたら私は迷いなく「大学1年生」と即答する…(中略)…起床は朝6時。1年生は寮の掃除や先輩の食事を配膳したり、お代わりを運んだり、お茶をついだり、といった食事当番をしなければいけなかった。午前9時から練習がスタートして一日中練習。私はスポーツ推薦組ということもあって授業に出席したいと言える雰囲気ではなかった。…(中略)…とても教職課程を履修する余裕はなく、教員になるという目標はあきらめなければならなかった。 当然、厳しい縦社会で、何かがあれば、すぐに上級生から「集合」がかかり説教された。1年生は気が抜けない日々を強いられる。毎晩のように1年生が夜逃げ同然で寮を去り、最初は50人以上いた1年生も夏ごろには25人程度になっていた。私は殴られれば「二度と殴られるもんか」と反発し、しごかれれば「見返してやる」と闘志を燃やす…[21](駒澤大学野球部の元主将&元プロ野球選手・石毛宏典)
大学体育会系運動部の伝統的な組織文化を表す表現に「4年神様、3年貴族、2年平民、1年奴隷」というものがあった[18]。
相撲界を表す表現に「無理偏に拳骨と書いて兄弟子と読ませる」といったものがあった[22][23]。
なお文化系の枠組みにありながら演劇部、吹奏楽部、合唱部といった一部のパフォーマンス系の部活動には、多分に体育会系的な性質を内包している。これらの部活動では、指導者によるスパルタ教育的指導が行われる[24]、それ相応の体力が要求される[25][26](発声練習および、管楽器演奏に必要な体力を養うため長距離走や腹筋運動が行われる)、およびチームワークも要求される[26]など運動部と同様の特徴が散見される。
OBの存在
[編集]体育会系部活動は、OB・OG(卒業生)組織との結びつきが強いのも特徴である。ほとんどの部では卒業と同時に部員がOB会へ加入し、部を資金面や技術面で支援する。[27]
活動の特徴
[編集]学校公認の正式組織であるため、学校から資金(部費)や練習場所の提供を受ける。部員の管理は厳重で、学籍番号や住所・連絡先を大学に登録する例も多い。学校側から“大学の顔”としての役割も期待されており、部員を増やし、結果を残すことも求められる[28][29]。
この構造のため、学業と部活動の両立に困難さを抱えるアスリートが多い[30]。束原文郎らは大学生アスリートの多くが、学業より競技活動を優先する傾向を持つことを報告している[31]。
練習はおしなべて過酷である。毎週複数回の練習や試合練習、朝練・夜練を含めた連日のメニューが組まれる。長期休暇には県外・山間部などで合宿(夏合宿・冬合宿など)を行い、集中的に練習する[32][33][34]。厳しい練習を共にすることで部員同士は強く結束する[35]。
メリット・デメリット
[編集]メリット
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体育会系部活動は自律や社会的スキル(ライフスキル)が養われる点に特徴がある[36][37]。
企業側からは「組織文化を受け入れ、与えられた目標を達成する耐性がある」と評価されることが多く、根性や粘り強さ(根性論)、チームワーク、リーダーシップなどが培われるとされている[38]。さらに、体育会系人材は、肉体的・精神的なタフさ、忍耐力、上下関係を踏まえた行動様式を身につけていると評価されることがある[39][40]。
これらのスキルはビジネス領域への転用が可能と考えられてきたため、体育会系出身者は長年にわたり企業の採用において優遇されてきた。
伝統的な人材評価
[編集]体育会系的価値観は日本社会に広く浸透していた。体育会系的価値観を持つ人材は、年功序列を基礎としてきた日本企業において「礼儀正しい」「精神的に強い」「目上の者を立てる」といった好印象を持たれ、長年にわたり採用されてきた。[12][41][42]
Aくんは、小学校は地元野球チーム、中学では野球部に所属し、高校からは地元の社会人とサークル活動してきたていど。はなばなしい戦績をあげたこともない。それでもAくんは、野球は就活に役立ったという。「マナーがよくて礼儀正しい、上や下の年齢のひととコミュニケーションがとれるところが好感もたれました」。食品メーカーの営業職として、話題が豊富で、ひと当たりのよいところが見込まれたのだ。 …[2012年2月16日、asahi.comのコラム記事[43]から]
商社や金融機関においては、営業スキルや組織調整スキルとの親和性が指摘されることから、体育会系学生が注目される。就職活動においては、OB・OG訪問が重視される傾向があり、特に体育会系出身者は、同一の部活動や競技経験を共有する先輩社員との間で接点を持ちやすいと指摘されている[44]。
就職・転職情報においては、
- 多くの商社は、創業当初から体育会系の社風が根付いており、チームワークや粘り強さを重視する文化が形成されてきた[45]
- 現在一流総合商社の社員の多くが体育会系出身者で占められていることもあり、体育会系人材への理解や評価がしやすい[45]
と説明される。
公立私立を問わず専門教育を施す高等学校(商業高校・工業高校など)においても、専門教育と並行して行われる運動部活動が、日本企業が重視してきた資質(規律意識、上下関係、忍耐力)を涵養する手段の一つとして、運動部活動(体育会系的な訓練)が事実上機能してきた[46]。
2025年における高卒採用の実態からも、日本企業が長年重視してきた 規律意識・上下関係の理解・忍耐力 といった資質が、採用において依然として評価されていることがうかがえる。企業が求める人物像として 「真面目・誠実」(62.2%) や 「素直」(59.9%) が最上位に挙げられており、「規律意識」「上下関係の理解」を重視する裏付けとなっている。また企業側が評価するのは、専門スキルよりも 「出席状況」や「学校生活の態度」である。「忍耐力」「継続性」を評価する日本企業の価値観と整合的である[46]。
目標達成型業務への適性
[編集]競技経験を通じて勝利や成功のパターンを体得している点は、目標達成型の業務において強みとして認識される場合もある[47]。現在でも、体育会系学生を対象とした合同企業説明会が開催されるなど、採用市場において一定の需要は維持している[48]。
体育会系学生の採用に特化する企業の存在
[編集]体育会系部活動の経験はコミットメント(義務に対する責任感)や協調性を高めると期待されており、採用担当者からは「体力・精神力があり、組織文化に順応しやすい」と評価される傾向がある[49][50]。こうした情勢を受けてスポーツフィールド社は体育会系学生の就職支援に特化し2019年に上場を果たした[51]。
公務員への高い適性
[編集]公務員は、上司の適法な職務上の命令に忠実に従う義務が明記されており、厳格な上意下達型の命令系統が制度上要請されている。
国家公務員法の条文
- 職員は、その職務を遂行するについて、法令に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。 (国家公務員法第98条1項 *違反すると懲戒処分の対象)
地方公務員法の条文
- 職員は、その職務を遂行するに当つて、法令、条例、地方公共団体の規則及び規程に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。 (地方公務員法第32条 *違反すると懲戒処分の対象)
この点において、上下関係を重視し、命令の遂行を前提とする体育会系的文化は、公務員組織の運用と整合的である。
デメリット
[編集]一方、弊害もいくつか指摘されている。
体育中心主義がもたらす、スポーツ文化普及の妨げ
[編集]玉木正之は、日本ではスポーツを「体育」として捉え実践し続けてきた背景があり、学校で行うスポーツの目的がそれを通じた体力養成、人格形成、社会的ルールの体得、協調性ある良き社会人の育成に重点を置いてきたことを指摘しつつ、その「体育的教育観」がスポーツ文化の誤理解を引き起こし、「体育」を最優先するスポーツ指導者が今も少なからず存在すると指摘する。こうした歴史的背景は、日本においてスポーツの本質的な理解が十分に共有されにくい要因の一つになっていると指摘されている。[52]
同質性の強い体質
[編集]鈴木紀夫は「体育会系」の組織体質にも問題点を指摘している。かつての日本では、体育会系的な縦社会が高度経済成長期の労働環境と相性がよく、一定の機能を果たしていた。しかし終身雇用も揺らぐ現代では、十分な保障がないまま旧来の体質だけが残り、無理が生じている[53]。
体育会系の体質をもつ組織では、「上の言うことは絶対」という縦社会が形成されやすい。こうした環境では、部下を酷使することで短期的な生産性は上がるものの、構成員が上司や会社の業績を支えるためだけの“コマ”として扱われる危険性が高い。部署内でも、体育会系的な上司のもとでは、部下は「与えられた業務をただ遂行する存在」とみなされがちである[53]。
結果主義を掲げながら、優秀な部下が現れると「空気が読めない」などのレッテルを貼り、潰しにかかるという他罰的な側面もある。成果を出す人材ほど排除されるこの二面性は、組織にとって大きな損失であり、職場環境の悪化を招く。結果として優秀な人材ほど離職し、こうした体質がブラック企業の温床となって社会問題化している[53]。
「体育会系社員は30代で終わる」説
[編集]人事ジャーナリストの溝上憲文は、体育会系出身者は30代以降になると優位性を保てない[54]、思ったより打たれ弱くストレス耐性がない[55]、と指摘している。
溝上は、体育会系人材は若年期においては体力や精神的タフさによって成果を上げやすいものの、年齢が進むにつれて、創造性、自律的思考、周囲を調整する能力などが求められる局面で課題が顕在化すると論じている。また環境変化への対応やクリティカル・シンキング(批判的思考)が求められる状況においては、上下関係への強い適応、命令への従順さは必ずしも有利に働かない[54]と指摘している。
太田肇はそのような組織や上司に従順かつ忠実で、しっかり序列を守るような体育会系の人間を「イヌ型人間」と表現し[56]、ポスト工業社会に対応できないと警告を発している[57]。
「体育会系の社員は突然うつが発症するのです。おそらく上下関係の厳しさを刷り込まれていて、たとえつらくても飲み込んでしまうクセがあるので、会社に入っても同じように飲み込んでしまう。周囲は気づきようがないので、突然バタッと倒れてしまう。」(信販業の人事課長)[54] 「私自身、体育会系の学生というのは…(中略)…どこに配属しても務まるという鉄板的な人材という位置づけでした。でも、数年前からそうではない人が増えている。配属後に現場の責任者から『なんだ、あいつは全然使えないじゃないか、この前、大声で叱ったら、あれから出て来ないぞ』と言われて驚きました」(サービス業の人事部長)[55]
束原文郎は、
- 強豪校などで至れり尽くせりの環境(指導者や設備)で競技だけに専念してきた学生は、自ら試行錯誤して課題を解決する能力(仕事で必要な能力)が育っていない可能性がある[58]
- 中小私立大学が定員確保のためにスポーツ推薦を乱発しており、かつてのような「文武両道のスーパーエリート」ではない[58]
と指摘している。束原は、これらスポーツ推薦により中堅以下の私立大学へ進学した学生層はノンエリート体育会系であり、新卒採用で優遇するしない以前にキャリアサポートの必要すら求められる[5]と指摘している。
ハラスメントのリスク
[編集]伝統的な権威主義や軍隊的規律の名残から、過度の練習や、厳格な上下関係が、パワーハラスメントや精神的・身体的負担につながる場合がある[59][60][61]。
頭髪規制
[編集]このような体育会系文化における負担の延長線上には、外的規範を通じた統制(身体的な規律統制)も含まれる。代表例として、高校野球における頭髪規範が挙げられる。
高校球児の頭髪については、年長者を中心として固定観念が根強く残っており、丸刈りが「球児らしさ」の象徴として期待される傾向がある。ある高校では、地方大会を勝ち抜き甲子園出場を決めた後、監督が選手の頭髪を自由化したところ、年配のOBやファンを中心に「球児らしくない」とする苦情が多数寄せられた事例が報告されている[62]。しかし丸刈りにする指導や、同調圧力を用いて丸刈りを事実上強制する行為は、スポーツ指導における不適切行為であり、犯罪に該当する可能性がある。職場であれば懲戒処分に発展したケースもある[63]。
長時間練習
[編集]また、長時間練習が前提となる組織文化のため、学業成績の低下や健康を損なうなど、ブラック部活動への懸念も生じている[59][64]。
また体育会系文化には、「根性」や「長時間練習」が美徳とされる価値観が色濃く反映されているとの指摘もある。スタンフォード大学アメリカンフットボール部で長年コーチを務める河田剛は、2016年に「日本人はいまだに効率を度外視して行った、長い練習をやり抜いたという根性を評価してしまう」[65]と指摘しており、2018年に「日本人はケガをおしてやり続けることが素晴らしいと思っている。それは間違いであり、早く改善されるべき課題である」[66]と指摘している。
ディスコミュニケーション
[編集]大学ジャーナリストの石渡嶺司は、
- 体育会系特有の「ノリ」や「上下関係の押し付け」は、多様な価値観を尊重する現代の職場ではハラスメントのリスクになる[67]
- 似たような価値観の集団(体育会)の中だけで通用する振る舞いを「コミュニケーション能力」と勘違いしており、外部の人間に論理的に説明・説得する力が不足している[67]
と指摘している。これらは、伝統的な価値観や身体的負担を肯定的に捉える文化が、ハラスメントや健康リスクの軽視につながる危険性を示唆している。
体育会系人材の性格傾向
[編集]体育会系の気質として語られるこれらの特徴は、社会一般ではむしろ否定的に捉えられることが多く、広く支持されているわけではない。
- 上司の指示には従うのが当たり前[68][69]
- 声が大きく「がんばれ」が口癖[70]
- なんでも気合いや根性で乗り切れると信じている[70][71]
- 覇気・活気がないことに苛立ちを感じる[要出典]
- ノリや勢いだけで動く[69]
- 「会った時は挨拶しろ」「飲み会では先輩に酒を注げ」など独自ルールが多い[71]
- 社会人の場合、サービス残業を仕事熱心な証拠だと思い込む[70]
- 飲みニケーションと称し酒宴に強制参加させ、かつ後輩に酒を強要する[70][71]
(本記述は限られた資料に基づく傾向分析であり、体育会系出身者全体の特性を一般化するものではない。現在の状況を必ずしも反映していない可能性がある。)
また、体育会系は必ずしも礼儀正しいわけではないとする批判もある[72]。
批判と改革の動き
[編集]歴史的経緯もあり、体育会系運動部においては長い間、体罰や暴力指導が蔓延していた[60][61][73]と近年分析されている。
岩出雅之は日本体育大学ラグビー部時代(1976-1980)を振り返り、『練習では「水を飲むな」と言われ、うさぎ跳びをし、上級生には絶対服従、鉄拳制裁もありという、昔ながらの「ザ・体育会」の文化にどっぷり浸かっていました』[74]と述べている。
1990年代以前、応援団は厳しい上下関係、飲酒の強要などいわゆる通過儀礼多く存在していた[75]。こうした体罰・パワーハラスメントは社会問題として次第に社会問題として取り上げられるようになり[76]、それに伴って改革の動きが広がった。
応援団でも、2000年代に入ると部員確保が難しくなり、時代の変化に対応する必要に迫られた。その結果、「未成年者への飲酒強要の禁止」「授業優先やアルバイトの許可制」などの改革に踏み切る団体が相次いだ。また、先輩部員による“しごき”と称した過度な指導も、「鍛錬の名を借りたイジメ」と受け取られかねないとして見直しが進められた[75]。
2013年、大阪市にて桜宮高校バスケットボール部体罰自殺事件が発生し、運動部活動における指導の在り方が問われた。文部科学省は同年に「運動部活動での指導のガイドライン」を策定するなど対応に追われた。スポーツ庁や関係団体はさらに連携を進め、指導者研修の強化や相談窓口の整備を進めるなど、暴力やハラスメント根絶に向けた取組を推進している。
同時に、全国の大学では独自の体罰や過剰指導を防ぐためのガイドラインや倫理規定の整備も進んでおり、例えば鹿屋体育大学は2023年にハラスメント防止の指針を公表し、ハラスメント防止研修を行っている。
関連する文化比較
[編集]- 現代日本では、厳しい教育一般について、比喩として「スパルタ教育」と呼ばれることがあり、これが体育会系と関連付けられることがある。
- 体育会系の近似概念としてジョックがある。アメリカ合衆国では、男子であれば野球部やアメリカンフットボール部、女子であればチアリーディング部に所属すると、ジョック(jock)/クイーンビー(Queen Bee)の中でも特に人気者になれるというステレオタイプがある。 (なお日本の体育会系が組織内部の上下関係や性格的特徴を中心に語られるのに対し、アメリカの “jock” はスクールカースト上位という社会的地位を含む点で性質が異なる。)
識者の意見
[編集]この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
- スポーツライターの相沢光一は、古来に中国(隋・唐)から伝来した儒教の教えが背景にあるとしている。親や年長者など目上の者は立て、従うという考え方が日本の組織の秩序を維持する上でスタンダードになっており、そうした家父長制的な考え方は中世・近世の若衆宿や武家社会などから近代の軍隊へと受け継がれ、体育会系運動部に根付いた[12]と指摘している。
参考文献
[編集]- 石渡嶺司、大沢仁 編『就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇』光文社〈光文社新書378〉、2008年。ISBN 978-4-334-03481-8。
- 溝上憲文 (2015年6月26日). “マツコ・デラックス断言「体育会系社員は30代で終わる」説を人事部長に聞いてみた”. PRESIDENT Online. 2018年6月1日閲覧。
- 松原麻依 (2016年4月13日). “体育会系組織が日本を滅ぼす!部下を潰さないリーダー術とは?”. DIAMOND online. 2018年5月29日閲覧。体育会系の研究―その強さと弱さ Kindle版/『中央公論』10月号より Digital Digest・2018年
- 体育会系上司 - 「脳みそ筋肉」な人の取扱説明書/榎本 博明・2020年
- 体育会系 日本を蝕む病/サンドラ・ヘフェリン・2020年
- 就職と体育会系神話 大学・スポーツ・企業の社会学/束原 文郎・2021年
大学体育会系による不祥事・事件の一覧
[編集]この記事に雑多な内容を羅列した節があります。 |
2000年まで
[編集]- 1965年5月 東京農業大学ワンダーフォーゲル部死のシゴキ事件東京農業大学ワンダーフォーゲル部死のシゴキ事件
- 1998年1月 帝京大学ラグビー部の部員5名が、都内のカラオケボックスで19歳の女性を集団で暴行し、婦女暴行容疑で逮捕された(被害者と示談が成立し告訴が取り下げられ、逮捕された学生は起訴猶予となった[77]。)。当時の読売新聞[いつ?]によると、犯罪を幇助した下級生については、上級生には絶対に逆らえないというカルト宗教的な体育会系運動部の特質に配慮し、警察は処分を見送ったとされる。上級生一人が性犯罪を行うことを決めると、集団性犯罪に発展するという体育会系運動部の異常な特質を示すものとの新聞コラムが掲載された。
2001年から2005年まで
[編集]- 2004年2月5日 北九州市立大学野球部の部員らがわいせつ行為を行いその内の1人が逮捕され罰金刑を受けた。また3人が家裁送致となった[78]。
- 2004年4月 明治大学水泳部員2名が飲酒後、川崎市内の小田急線線路上に置き石をしているのを警察官に見つかり逮捕された。
- 2004年12月7日 亜細亜大学野球部の部員が、JR中央線快速電車車内で20歳の女性を取り囲み集団で強制わいせつをしたとの嫌疑で5人が逮捕された[79]。そのうち、主犯格の部員のみ起訴され、残りの4人は巻き添えに遭った冤罪だとされている。
- 2004年6月3日 国士舘大学サッカー部の部員らが集団で未成年の少女と淫行をし、児童福祉法違反等で部員15人が逮捕された[80]。
- 2005年12月 京都大学アメフト部レイプ事件
2006年から2010年まで
[編集]- 2006年3月 明治大学の運動部合宿所からの騒音により慢性的な睡眠不足になったとして、運動部合宿所近くの住民が明治大学を相手取って873万円の慰謝料を求めた。東京地裁はこのうち、午前3時頃まで行われた宴会の話し声について訴えを認め明治大学に計45万円の慰謝料の支払いを命じた[81]。
- 2007年2月 日本大学サッカー部やラグビー部員ら61人が、不正に入手した通学定期券で京王線やJR線に常習的に乗車していた。日大側が両社から請求されていた不正乗車による割り増し罰則金642万円を納付した[82]。また、日大は不正に関与した61人全員を学則に基づき処分した。サッカー、ラグビー両部は2006年度中の公式試合出場を辞退した[83]。
- 2007年7月 明治大学応援団リーダー部いじめ自殺事件。明治大学應援團に所属していた3年生の部員が暴力行為などを受けた末自殺した[84]。
- 2007年10月 同志社大学ラグビー部の3人がわいせつ目的略取容疑で起訴、3名とも執行猶予つき判決が下る[85][86][87]。
- 2007年8月17日 関西学院大学体育会馬術部元監督が教え子に強制わいせつをして逮捕される。懲役2年6ヶ月 執行猶予4年。
- 2007年12月 関東学院大学ラグビー部の2人が大麻取締法違反で逮捕・起訴される。他に12名の部員が大麻吸引を認めた[88]。その後、対外試合を2008年3月末日まで自粛することを決定した。
- 2008年7月14日 日本大学スキー部員強姦致傷事件。同部に所属している18歳の部員が強姦致傷事件を起こす。そのことについて日大スキー部は虚偽報告をしたため、インカレ出場停止となった[89]。
- 2008年11月 愛知学院大学男子バレーボール部員と元部員の2人が恐喝容疑で逮捕された。2人は日頃から後輩にマッサージなどを強要しており、それを不満に思った新入部員が監督に相談したことに激怒し、「暴力団関係者に知り合いがいる。おれたちもかたぎじゃなくなる。二年で三百万円払え」と恐喝したり、全裸で高速道路を走るよう強要していた。
- 2008年12月 東洋大学陸上部員の学生が、通学途中の東武東上線車内で、女子高校生に痴漢行為を働いたとして強制わいせつ行為罪で逮捕された。
- 2009年3月 日本体育大学陸上部の部員が、大麻取締法違反容疑で逮捕され、翌年の箱根駅伝のシード権はく奪、出雲・全日本の各駅伝の推薦取り消しなどの処分を受ける[90][91][92]。
- 2009年6月 近畿大学ボクシング部では強盗容疑により、2人の部員が大阪府警に逮捕される事態となった。この事件を受け同学では、社会的責任を明確にするため、同部を廃部した[93]。しかしその後、同部OB会などからの復活の嘆願の声を受け、3年後の2012年10月27日に復部することになった。総監督として同部OBの赤井英和が就任し、同部の再開と復興が進められることになった[94]。
- 2009年6月 京都教育大学集団準強姦事件。京都教育大学の体育会系部活動の合同コンパにおいて未成年の女子学生に酒を飲ませて準強姦や準わいせつ行為をしたとして6人の男子学生が逮捕された。後に示談が成立して学生が全員不起訴となった後、同大学長は辞意を表明した[95]。
- 2009年7月 大阪経済大学ラグビー部員3人が大麻取締法違反の容疑で逮捕される。さらに、同部員2人と同部OBがアダルトビデオに出演していたとして退部処分となる[96]。なお、複数部員によるアダルトビデオ出演等は、立教大学野球部でも2000年代前半に類似の事例があった。
- 2009年8月 関西大学野球部員が、特殊詐欺に利用する架空口座を開設しようと別の大学生に依頼するも断られたため、その腹いせに現金を脅し取ろうとしたとして恐喝容疑で逮捕・起訴された[97]。この事件の責任を取る形で、当時の野球部監督や顧問らが辞任した[98]。
- 2009年9月 日本体育大学レスリング部員が強姦致傷容疑で逮捕される。レスリング部は対外試合を含む活動を無期限禁止とする処分が決定[99]。
- 2010年 佛教大学野球部の部員が後輩に対し金を貸すことを強要したり、当たり屋を計画し後輩に参加するよう要求したりするなどしていたことが発覚し、当該部員は無期停学となり、同部の監督や部長らが引責辞任する事態に発展した[100]。
- 2010年7月24日 びわこ成蹊スポーツ大学野球部は練習場の清掃作業を実施したが、この清掃作業に当時の1年生部員37人のうち22人が参加しなかった。これを、参加した1年生部員の一人が自らのブログに於いて「清掃をしない奴は辞めてもらいたい」などと批判したところ、同月26日に、不参加だった部員のうち4人(いずれも当時未成年)から集団暴行を受け、顎を骨折するなどの重傷を負い入院する事態となった。事実関係を把握した大学側は27日から活動を自粛し、8月2日に所属する京滋大学野球連盟に報告[101]。
- 2010年3月・9月 関西大学レスリング部の主将及び副将だった部員2名が焼肉店で飲食中に、他の部員に加熱されたトングを押し付けて火傷を負わせるなどの暴力を行っていたことが発覚。さらに、これら2人の加害部員は、同年8月に行われた合宿中に、トランプの掛け金と称して被害部員から金を脅し取ったことや、被害部員の自宅に侵入して物品を盗んだりしていたことも明らかになった。被害部員は大阪府警吹田署に、傷害・恐喝・窃盗容疑での被害届を提出。大学側は2011年4月に加害部員2人を除名処分とした[102]。また、同部は活動自粛となった[103]。大阪府警は、加害部員2人を窃盗容疑で逮捕した[104]。
2011年から2015年まで
[編集]- 2011年8月 関西大学ヨット部の3年生の男子部員が兵庫県西宮市内のヨットハーバーで、用具の保管などを巡り後輩の2年生の男子部員を指導していたがトラブルになり、2年生部員のうちの1人の顔を殴り、顔を骨折する重傷を負わせていたことが発覚。責任を取る形で、ヨット部は活動停止となった[105]。
- 2011年9月 神戸学院大学サッカー部は静岡県御殿場市内で合宿を実施したが、合宿中に、Jリーグ・ヴィッセル神戸から派遣されていた小松晃監督が、酒に酔って、部屋で飲酒していた1・3年生部員に対し、殴る蹴るの暴行を加えていたことが発覚。小松は同年9月30日付で解任された[106]。
- 2011年9月 九州看護福祉大学女子柔道部の合宿中、飲酒で意識がない部員に暴行を働いた男性コーチが准強姦罪で逮捕され、2014年4月に懲役5年の刑が確定した。
- 2012年1月 甲南大学ラグビー部の当時の副主将が神戸市内の寺院でお守り販売などのアルバイトをしていた最中に、客から見えない位置で下半身(尻)を露出した上、他の部員が携帯電話で撮影し、副主将自身がTwitterに投稿した。この事件を受け、同部は無期限の活動停止処分となったが、3ヶ後の2012年7月12日に処分が解除された。[107]。
- 2012年4月6日 明治大学柔道部の20歳の男性部員が東京都港区内の飲食店で店員と口論となり、店員を首を絞めながら投げ倒し、左腕を骨折させる事件があった[108]。
- 2012年5月7日 小樽商科大学アメリカンフットボール部の学内で開かれていたバーベキューパーティーで飲酒していた部員のうち、男子学生4人と女子学生5人が急性アルコール中毒で救急搬送された。そのうち一学年生の19歳男子学生一人が意識不明の重体となり、後に死亡した[109]。大学側の調査によると、同部では飲酒を勧められても断れない慣習があり、下級生に対する飲酒の強要があったとされている。同部はその後、2012年7月11日をもって廃部となった。
- 2012年3月 大阪国際大学サッカー部は3月17日から19日にかけて高松市内で合宿を実施していたが、その最中に当時2年生の男子部員3人が宿泊中の旅館内で酒に酔った女性に対し乱暴し、香川県警に集団準強姦罪で逮捕されていたことが判明。同大学はサッカー部を活動停止にしたが、公式戦出場辞退を関西学生サッカー連盟に伝えたのみで事件そのものについては「部内の不祥事」だとして伝えていなかった[110][111]。
- 2012年8月 早稲田大学アメリカンフットボール部の部員約50人が新潟県妙高市のホテルで行われた合宿で、女性用浴場を集団で覗いたり、未成年部員に対し飲酒を強要するなどし、1-3試合の出場停止処分となった[112]。
- 2012年8月8日 明治大学馬術部において川崎市内の同部厩舎で、4年生の男子部員が1年生の男子部員を殴り失神させる事件を起こした。被害に遭った1年生部員は、精神的に不安定な状態に陥った。大学側は同部を9月8日から1ヶ月間の公式試合出場停止の処分とした。1年生部員に対しては、2年生の男子部員が十数万円を借りていることも、事件の調査の過程で明らかになった。同部では2010年度にも、上級生が下級生に対し金銭を要求したり暴力行為に出たりする不祥事が相次いで発生している[113]。
- 2012年12月1日 成蹊大学空手道部において同部OBの77歳の男性が指導のため訪問していたが、その際、部の主将で3年生の22歳の男が、OB男性に対し顔などを数回に亘り回し蹴りするなどし、OB男性は頭蓋内損傷と見られる症状で死亡した。警視庁武蔵野署は同月8日に、主将を傷害致死容疑で逮捕した。この主将はOB男性から、指導の際に平手打ちを受けており、指導方針への不満が動機となったと供述している[114]。
- 2013年 女子柔道強化選手への暴力問題
- 2013年5月 東海大学サッカー部において、部員同士の暴力事件があったことが表面化した。同部は当面活動自粛の上、リーグ戦への出場を見合わせた[115]。
- 2014年3月 駒澤大学野球部の当時3年生部員が2年生部員を蹴り、右手薬指を骨折させた[116]。
- 2014年7月 関西学院大学柔道部の部員2人が神戸市内のダンスクラブでスリを行うなどしたとして、兵庫県警に窃盗容疑で逮捕された(その後2人が追加で逮捕)。また、このスリ行為に、同大学の他の数人の学生も関与していた疑いも出ている[117]。
- 2015年3月初旬 大阪商業大学日本拳法部集団暴行事件。同大学日本拳法部は大阪府東大阪市内で合宿を行っていたが、同部の主将ら4人の部員が、当時1年生だった部員の1人に対し、酒に酔わせて頭突きを食らわせ負傷させたり、浴槽に顔を沈めたりするなどしたとして、同年5月10日に大阪府警に傷害容疑で逮捕された[118]。
2016年から2020年まで
[編集]- 2016年1月 城西国際大学サッカー部の部員が、路上で女子高校生にハサミを突き付けて近くの駐車場に連れていき暴行を働いたとして逮捕された。部員は、犯行理由に部活動で溜まったストレス解消のためと供述した。
- 2016年3月 法政大学水泳部員が大麻所持で逮捕される。5月には入手先で水泳仲間の学習院大学水泳部員も逮捕された。
- 2016年5月 中央大学サッカー部の部員がスーパー店内で買い物中の女性のバッグを盗んだとして逮捕された。部員はU-18日本代表に選ばれたこともある有望選手であった。また、同人は2019年9月にも、ショッピングセンター内で買い物中の情勢のバッグを盗んで逮捕された。
- 2016年10月 関西学院大学陸上部員が、同年6月に京都市内の自宅近くのマンションに空き巣に入った容疑で逮捕された。現場に犯人の学生証が落ちていたことから発覚した。
- 2017年7月 近畿大学ボクシング部の29歳の男性監督が、特定の女子部員に対し、性的行為を求めるなどのセクシャルハラスメント行為をしていたことが明らかとなり、当該監督は自宅待機を命じられた[119]。
- 2017年7月 2016年1月に青山学院大学陸上部の部員が、女性ファンに暴行を働いたとして書類送検されるが不起訴処分となった。部員は箱根駅伝で活躍した有名選手。
- 2018年5月6日 日本大学フェニックス反則タックル問題日本大学フェニックス反則タックル問題。日本大学と関西学院大学のアメリカンフットボール定期戦で、日大選手の一人が、パスを投げ終え無防備な状態だった関学選手に対し後方からタックルを加え、負傷交代させた問題[120]。加害選手に対する日大監督の内田正人らの恫喝と受け取れる指示等の言動が問題視された。
- 2019年1月 法政大学野球部監督が練習中に部員をバットで殴打したと報じられる[121][122]。この暴力行為が日本学生野球協会に告発される。同年2月に大学は調査委員会を設置し[123]暴力行為を認定。監督は謹慎4ヶ月[124]。翌2020年に退任[125]。
- 2019年7月 日本大学のボクシング部員とトランポリン競技部部員が、特殊詐欺の受け子をして逮捕された。
- 2019年8月 慶応義塾大学アメリカンフットボール部の部員が集団で同部マネージャーらが入浴していた女性用浴場をのぞき、盗撮していたことが発覚し、活動自粛処分となった[126]
- 2019年10月 慶応義塾大学体育会応援指導部のリーダー部員が、上級生の指示で同部チアリーダー部員らが入浴していた女性用浴場を盗撮していたことや、上級生がチアリーダー部員の下着を窃取していたことが発覚[127]。
- 2020年1月 日本大学ラグビー部員が大麻取締法違反で逮捕された。
- 2020年9月 愛知大学野球部員と無職男の2人が新型コロナウイルス対策持続化給付金をだまし取ったとして逮捕された。2人は、SNSを通じて知り合った知人にも不正受給方法を指南していた。野球部員はプロ球界からも注目されていた有望選手だった。
- 2020年9月 近畿大学サッカー部で大麻使用が蔓延していることが発覚。5人が逮捕されたが、大阪府警は立件を見送った。
- 2020年10月17日 東海大学野球部の複数の部員が大麻を使用したとして、同部は無期限の活動停止の処分とされた[128]。
2021年から2025年まで
[編集]- 2021年1月 慶應義塾大学野球部持続化給付金詐取事件。慶応義塾大学野球部員が新型コロナウイルス対策持続化給付金をだまし取ったとして逮捕された。部員の祖父は著名なプロ野球選手であった。
- 2021年5月19日 駒澤大学陸上部部員が、マッチングアプリで知り合った女子高生に淫行を働いたとして神奈川県青少年保護育成条例違反で逮捕される。部員は箱根駅伝で活躍した有名部員であった。
- 2021年12月 日本大学陸上部員が特殊詐欺の受け子をしていたとして逮捕された。
- 2022年1月 日本大学前理事長で、元相撲部監督の田中英壽が所得税法違反で逮捕される。田中英壽は日大の体育会をいわば支配し理事長として君臨していた。
- 2022年5月 同志社アメフト部性的暴行事件。同志社大学アメリカンフットボール部の部員4人らによる女性への集団暴行事件。
- 2023年7月 東京農業大学ボクシング部員らが、大麻を販売目的で所持していたとして警視庁に逮捕された[129][130]。
- 2023年8月3日 朝日大学ラグビー部員3人が、SNSを通じて知り合った人物に大麻を販売したとして、岐阜県警に逮捕された[131]。
- 2023年8月5日 日本大学アメリカンフットボール部員が、寮で大麻や覚醒剤を隠し持っていたとして警視庁に逮捕された。これを受け、部は無期限の活動停止処分となった[132]。
- 2023年9月 立教大学野球部で、上級生による下級生への暴力と未成年部員の喫煙が発覚。
- 2023年10月5日 近畿大学剣道部の21歳の男子部員が、大阪府東大阪市内の路上で、同学年の男子部員の1人に対し、暴行を加え転倒させた。被害を受けた部員は頭部に負傷し、その後10月16日に死亡した。大阪府警察は、暴行を加えた男子部員を、傷害容疑で逮捕した[133]。
- 2024年1月 福山大学サッカー部員大麻取締法違反事件
- 2025年5月28日 大阪商業大学野球部の監督が4月に道路運送車両法違反容疑で大阪府警に逮捕されたため大学から解任され、5月に主力選手が不同意性交容疑で兵庫県警に逮捕されるなど不祥事が相次いだことにより、6月開催の全日本大学野球選手権の出場を辞退した[134]。
- 2025年9月8日 慶應義塾大学端艇部で、性行為の盗撮やヘッドフォンの盗難、酒屋での泥酔や男女トラブルなどの風紀の乱れや不祥事が積み重なった結果、大学より無期限の活動停止処分が下された[135]。
脚注
[編集]- ^ 奥野, 武志『兵式体操成立史の研究』早稲田大学出版部、2013年。
- ^ “軍事教練 |”. 中央大学. 2026年1月3日閲覧。
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- ^ 大学生の集団によるわいせつ系事件 近年の主な事例まとめ
- ^ 亜細亜大野球部の5人逮捕 中央線電車内で痴漢
- ^ 国士大サッカー部、活動を自粛 選手権も出場辞退 朝日新聞2002年12月2日
- ^ 明治大騒音訴訟で賠償命令
- ^ 日本大学サッカー部やラグビー部員ら61人、学割悪用し組織的に不正!罰則金642万円納付
- ^ 日本大学ラグビー部不祥事の件について
- ^ 母校明治大学応援団リーダー部を解散 社長日記 松野不動産 代表取締役 松野誠寛
- ^ 車で女性を連れ去ろうとした同志社大ラグビー部員3人を逮捕
- ^ 元ラグビー部員に有罪 同志社大わいせつ略取未遂
- ^ 本学(同志社大学)学生ラグビー部員の逮捕事件について
- ^ 関東学院大学ラグビー部不祥事の件について
- ^ 社団法人全日本学生スキー連盟は、昨年10月に起きた日本大学スキー部の不祥事について7月12日平成20年第8回理事会を開き以下のような決定を行ないました
- ^ 本学(日本体育大学)学生の大麻に係る事件および紙幣偽造の疑いについて
- ^ 本学(日本体育大学)学生の大麻に係る事件の本学の対応と事実関係について
- ^ 本学(日本体育大学)学生の大麻事件に係る関東学生陸上競技連盟裁定並びに勧告についての本学の見解
- ^ 名門、近大ボクシング部が廃部 部員2人逮捕で
- ^ 赤井監督「強い選手育てたい」 近大ボクシング部復活
- ^ 京都教育大学長が辞意=学生不祥事の責任取り
- ^ 部員のAV出演も発覚 大経大ラグビー部が無期限停止
- ^ 関西大野球部恐喝未遂事件で元部員を起訴 産経新聞 2009年8月31日
- ^ 【衝撃事件の核心】名門野球部に何が? 逮捕者3人で失墜した関西大の名声 産経新聞 2009年8月30日
- ^ 本学(日本体育大学)教員および学生の逮捕にかかる対応内容と再発防止策について
- ^ 佛教大野球部:後輩に「金貸せ」から「当たり屋」まで指示 毎日新聞 2010年2月22日
- ^ ブログで批判、仕返しで重傷…大学硬式野球部 読売新聞 2010年8月3日
- ^ 関大レスリング部元主将ら、部員に加熱トング 読売新聞 2011年4月12日
- ^ 関西大:レスリング部の活動自粛 主将と副主将が暴行 毎日新聞 2011年4月12日
- ^ 関大レスリング部:主将ら逮捕 部員から窃盗容疑--大阪府警 毎日新聞 2011年4月13日
- ^ 3年生が2年生に重傷負わす…関西大ヨット部 読売新聞 2011年9月1日
- ^ 暴行:サッカー部監督、酔って部員に 神戸学院大、解任 毎日新聞 2011年10月21日
- ^ 寺院バイトで下半身露出 甲南大ラグビー部員 OBも同じことを… 産経新聞 2012年4月13日
- ^ 明大柔道部員を暴行容疑で逮捕 酒飲んで飲食店員投げる 朝日新聞 2012年4月11日
- ^ 急性アルコール中毒で重体の小樽商科大生が死亡
- ^ 大阪国際大サッカー部3人、女性乱暴…報告せず 読売新聞 2012年7月5日
- ^ 本学学生の逮捕・起訴報道について 大阪国際大学ニュースリリース 2012年7月5日
- ^ 早大アメフット部:集団のぞきで50人出場停止処分 毎日新聞 2012年9月21日
- ^ 明大馬術部:上級生が男子部員に暴行 公式試合出場停止に 毎日新聞 2012年10月5日
- ^ 空手部指導で殴られ立腹、回し蹴りでOB死なす 読売新聞 2012年12月8日
- ^ 東海大サッカー部で部員同士の暴力問題 当面は活動自粛 産経新聞 2013年5月11日
- ^ 駒大部長、部内暴力と報告遅れで謹慎処分 日刊スポーツ2014年6月19日
- ^ 関学大柔道部員のスリ、別の学生数人関与か 読売新聞 2014年11月12日
- ^ 大商大拳法部:元主将ら3人逮捕 合宿中に部員暴行 毎日新聞 2015年5月10日
- ^ 近大ボクシング部監督、女子部員にセクハラ 自宅待機に 朝日新聞 2017年7月11日
- ^ 日大アメフト部の危険行為「容認できない」 スポーツ庁長官 NHKニュース 2018年5月14日
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- ^ “慶応大学応援部が不祥事隠蔽! 合宿所で働いた「ハレンチ行為」全容”. デイリー新潮. 新潮社 (2019年12月12日). 2022年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月7日閲覧。
- ^ 東海大 硬式野球部 無期限活動停止 部員「大麻を使った」 NHKニュース 2020年10月17日
- ^ 車から“大麻樹脂”も押収 東京農大ボクシング部員ら販売目的で所持か…逮捕の2人は中学時代の同級生 FNNプライムオンライン 2023年7月13日
- ^ 東農大ボクシング部員を逮捕 “販売目的”大麻を寮で所持か テレ朝ニュース 2023年7月23日
- ^ 大麻取締法違反の疑いで朝日大ラグビー部員3人逮捕 岐阜 NHKニュース 2023年8月3日
- ^ 日大のアメフト部員逮捕 部は無期限の活動停止処分 NHKニュース 2023年8月5日
- ^ 近畿大 剣道部学生逮捕 ほかの部員に暴行か 部員は16日に死亡 NHKニュース 2023年10月18日
- ^ “大阪商業大、全日本大学野球の出場辞退…監督や主力選手の逮捕事案が相次ぎ”. 読売新聞 (2025年5月28日). 2025年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月17日閲覧。
- ^ 《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言 NEWSポストセブン 2025年10月7日