ラッキョウ

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ラッキョウ
W rakkyou1101.jpg
ラッキョウの花
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
: ネギ属 Allium
: ラッキョウ A. chinense
学名
Allium chinense G. Don [1]
英名
Rakkyo

ラッキョウ(辣韮、薤、辣韭、学名 Allium chinense)はネギ属の多年草・野菜。別名は「オオニラ」、「サトニラ」。

特徴[編集]

中国、ヒマラヤ地方が原産。白色または紫色を帯びた白色の鱗茎を食用とする。 特有の強い匂いと辛味を持つ。この匂いはニンニクニラと同じアリル硫化物である。

日本における食品としての扱い[編集]

主に塩漬け、甘酢漬け、醤油漬けで食べる。ただし市販されるほとんどの品は甘酢漬けである。カレーライスのつけあわせ(薬味)として、福神漬とならんでポピュラーな存在である。薬効も著しく、アリル硫化物が消化を助けるほか、ポークカレーの豚肉に含まれるビタミンB1の吸収に役立つといわれる[2]

鳥取県鳥取砂丘)・福井県三里浜)の特産品である。漬物にしない状態では生ラッキョウとも呼ばれるが、収穫期に自家製漬物用として出回る以外はあまり流通していない。

大乗仏教において摂食が避けられることのある五葷のひとつである。

日本では、軟白栽培された若摘みのラッキョウ(根ラッキョウ)がしばしばエシャロットと混同される。これは1960年代に東京の市場で働いていた男性が新たに仕入れた早採りらっきょうを、当時まだ日本に輸入されていなかったエシャロットの名称で売り出したことに起因するが、その後本物のエシャロットが輸入販売されるに至ってからはエシャレットという商品名で売られるようになった[3]。本来のエシャロットは球根性の野菜でワケギや小型のタマネギとよく似ている。

島ラッキョウ[編集]

沖縄県などで栽培されるラッキョウ。ダッチョウとも呼ばれる。夏が旬である普通のラッキョウと違い、夏から秋にかけて栽培され、冬に収穫される。一般的なラッキョウより小型で細く、ネギに似た強い辛みがあり、主に塩漬けして鰹節をかけて食べる。天ぷらや玉子とじのように、ネギやタマネギと同様の調理法でも食べられている。なお、血液硬化を防ぐアデノシンが多く含まれ、脳卒中心臓病を回避できる薬効で注目されている[4]

生薬[編集]

鱗茎は、薤白(がいはく)という生薬名がある。漢方では胸痺(きょうひ)[5]に効果があるとされる。以下に薤白が配合される方剤を挙げる。

  • 栝楼薤白白酒湯(かろがいはくはくしゅとう)
  • 栝楼薤白半夏湯(かろがいはくはんげとう)
  • 枳実薤白桂枝湯(きじつがいはくけいしとう)

雑多なもの[編集]

  • 道の駅みくに - ラッキョウ特産地にあり、ラッキョウ資料館を併設。
  • イイダコ - ラッキョウを疑似餌として使用する。
  • 鞆鉄道線 - ラッキョ汽車(機関車の外見による別称)
  • 素隠居 - 岡山県・阿智神社例祭の風物
  • 井手らっきょ - 円形脱毛症を理由にスキンヘッドになった際、頭部がラッキョウに見えたことから命名された。
  • 救世主ラッキョウ - 小林よしのりによる架空の新興宗教をテーマにした漫画。ラッキョウが聖なる存在として登場する。

注釈[編集]

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Allium chinense G. Don”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年7月3日閲覧。
  2. ^ この食べ合わせは大丈夫?はっぴーママcom.「カレー&らっきょう」
  3. ^ 最強野菜!らっきょう 驚異の底力 国民的大誤解! らっきょうの正体は・・・”. NHK ためしてガッテン (2014年7月2日). 2014年7月14日閲覧。
  4. ^ カレーのともだち「島らっきょう」について
  5. ^ 胸のつかえ・痛みなど

関連項目[編集]

外部リンク[編集]