一匹狼

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一匹狼(いっぴきおおかみ、英語: lone wolf)は、パック(群れ)から離れ単独で放浪するオオカミである。

オオカミの社会における一匹狼[編集]

オオカミの社会は群れ社会であり、アルファ (alpha) と呼ばれるペア(夫婦)と未成熟の子供たちからなるパック (pack, wolfpack) が単位である。パック内ではアルファ夫婦のみが繁殖を許される。

子供たちは性的に成熟すると、まれに同性のアルファを倒し新たなアルファとなることもあるが、ほとんどはパックを離れる。同い年の兄弟や姉妹が、同時にパックを離れて、しばらく行動を共にすることもあるが、基本的に彼らは一匹狼となる。

彼らは、一匹狼同士でペアとなり新たなパックを作るか、他のパックの同性のアルファを倒しパックを乗っ取る。ただし後者はリスクが高く、失敗すると死に至ることもあり、一匹狼の主な死因の一つである。

パックは一匹狼を攻撃するので、一匹狼はパックの縄張りの外を行動範囲とする。パックの縄張りには、パック同士の衝突を避けるため緩衝地帯があり、そこは一匹狼にとって安全なだけでなく、狼の獲物となる草食獣にとっても比較的安全であり、草食獣の生息密度が高く、一匹狼が生きてゆく助けとなる。

比喩[編集]

転じて、孤独を好んだり性格が内向性英語版であることなどの要因により、自発的に集団を離れ、または集団の中であっても単独で行動する人間を一匹狼と呼ぶ。

関連項目[編集]