仮面ライダー剣の登場人物

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仮面ライダー剣の登場人物(かめんライダーブレイドのとうじょうじんぶつ)では、特撮テレビドラマ仮面ライダー剣』に登場する主要な人物について記述する。

ライダーシステム適合者[編集]

本作に登場する4人のライダーの変身者の名前には、トランプの「A」に繋がる「1」にまつわる漢字が1文字使われている。

※テレビシリーズ以外の作品における後年の行動は、あくまでもその作品独自のものであり、テレビシリーズの直接的な続きというわけではない。
剣崎 一真(けんざき かずま) / 仮面ライダーブレイド
本作の主人公。22歳。ブレイドアーマーに最大限適合する人間としてBOARDに選定・スカウトされ、2か月の訓練を経て仮面ライダーブレイドとなった。多忙で部屋を空けていた間の家賃を滞納したため、住んでいたアパート「氷川キャッスル」を追い出され、取材目的で接触してきた虎太郎の家に居候する。BOARD壊滅後も彼ら元BOARD職員には、天王路のポケットマネーから給与が振込まれていたが、かなりの安月給で貯金はほとんどない。
明朗快活で裏表のない性格だが、不器用で頭に血が上りやすいことで友人は少なく、虎太郎や栞が初めての友となる。一人暮らしが長かったため料理はうまいが、普段は虎太郎に任せきりである。その強い信念は戦いを通して知り合った始にも向けられ、彼の正体を知りながらも人類と共に守り抜く決心を固める。
物語当初はブレイドアーマーの適合者としての戦闘経験が浅かったためか、アンデッドに苦戦を強いられ、傍で戦いを見ていた虎太郎に「全然勝負になんない」とさえ言われ、橘がBOARDを裏切った(と思い込んでいた)際はショックのあまり戦意喪失してしまうこともあったが、戦いを重ねるに連れ、一人前のライダーに成長していく。
11歳の頃に火災によって目の前で両親を亡くしており、2人を救えなかったトラウマから「人を助けたい」という想いが強く、アンデッドへの怒りとその人間への愛情が、彼の戦う原動力となっている。
世界を滅ぼす存在である始(ジョーカー)との処遇で、橘や睦月と衝突するなど苦悩するが、最後は始を封印する以外の方法で戦いを終わらせるため、キングフォームを酷使し自らの肉体をアンデッド化させ、新たなジョーカー=ブレイドジョーカー[1]となることでバトルファイトの参加権を得る。バトルファイトを継続状態とすることで、ジョーカーが勝ち残ることで起こる世界の終わりを防いだ。そして、ジョーカーの本能によって再び自分と始が戦ってしまうことがないよう、「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる」と言い残してどこかへと去って行く。
劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
26歳。4年前に最後のアンデッド・ジョーカー=相川始を封印し、アンデッドのバトルファイトに終止符を打った。現在は清掃員をしている。
今の仕事に誇りを持っているものの、ライダーとして戦っていた時期が一番充実していたと感じており、また始を封印したせいで天音が不良になってしまったことに対して、複雑な思いを抱いている。
自分たちが封印したはずのアンデッドの復活と、新世代ライダーの存在をきっかけに、再び仮面ライダーとして戦うことを決意する。
自分たちを侮った態度を取る新世代ライダーたちとは折り合いが悪く、顔をあわせるたびに喧嘩をしている。
仮面ライダーディケイド
『剣』本編より数年後の剣崎が登場する。ジョーカーに変化して仲間の元から離れた孤独感から、TVシリーズより暗い性格へと変わってしまった[2]
「ライダー大戦の世界」において、ディケイド/門矢士たちの前に現れ、紅渡たちと共にディケイドの排除を行う。劇中では、ラウズアブゾーバーなしでキングフォームに変身する。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
変身後のみの登場だが、声は剣崎一真の声で、橘からも「剣崎」と呼ばれている。レンゲルの配下だったが、ギャレンと共に妨害を図ったため、囚われの身となっている。正義のライダーをおびき出す演技だったが、3号に論されたゼロノスに見逃される。その後、最終決戦直前にギャレン、カリス、レンゲルとともに正義のライダーとして加勢する。
仮面戦隊ゴライダー
宝生永夢が謎の世界で出会ったライダーの1人として登場。だがその正体は檀 黎斗が化けた偽者で、本物は後から謎の世界に来た。
小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER BLADE EDITION -DAY AFTER TOMORROW-』
テレビシリーズの後日談。ブレイドキングフォーム(カメレオンアンデッドの擬態)に苦戦する仲間たちの前に姿を現して、ジョーカーの状態から、ブレイバックルを用いて変身する。
ジョーカー(剣崎一真ver.)
  • 身長:219cm
  • 体重:108kg
  • パンチ力:不明
  • ジャンプ力:不明
  • 走力:不明
相川始のジョーカーと姿に差異はないが、ブレイドのラウズカードとして使役していたビートルアンデッド、コーカサスビートルアンデッドのオールオーバーと同型の大剣を装備している。
相川 始(あいかわ はじめ) / 仮面ライダーカリス / ジョーカー
自称23歳。どのカテゴリーにも属さずいかなる生物の始祖でもない、特殊なアンデッド。武器は腕の鎌。腰にはアンデッドバックルの代わりにジョーカーラウザーというラウズユニットがあり、それを腰部に装着したまま、アンデッドを封印した状態のラウズカードをラウズすると、カードに封印されたアンデッドの姿へ化身する。また、アンデッドでありながらアンデッドを封印する能力も持つ。ジョーカーがバトルファイトに勝利すると、その肉体やモノリスからダークローチが大量発生し、世界を滅ぼしバトルファイトをリセットさせる。
ヒューマンアンデッドが封印されたハートの2のラウズカードとジョーカーラウザーを使い、青年の姿へ化身する。
物語開始から数か月前に雪山で金居と戦い、その際に写真撮影をしていた栗原晋を巻き込んで死なせる。晋の死を看取った時に彼から家族の写真を手渡され、事切れる寸前に自分の命ではなく家族を想うその気持ちが理解できなかったと同時に疑問を持つ。その後、晋の妻子の住む喫茶店「ハカランダ」へと現れ、居候するようになった。同居後、晋の遺品であるカメラを使い、カメラマンとしての勉強を始める。
口数が少なくクールな性格で、他者との関わりをあまり好まず、人間を見下しているような言動もうかがわせる。孤高の一匹狼的存在。そのため、栗原親子以外興味がなく、周囲を顧みない戦い方や戦いを優先する面があったが、剣崎や相川始として接した人々との交流を通して、次第に人の心を理解し、天音たちだけでなく人類そのものを愛するようになっていく。そして、本来の使命とは別に天音や遙香、そして他の人間を守るためにアンデッドに戦いを挑むようになる。正体を知られた剣崎とは最初は対立するも、共にアンデッドと戦ううちに深い友情で結ばれることとなる。
「相川始」の人格は、封印されたヒューマンアンデッドが、ジョーカーの精神に内側から働きかけたことで、残忍なジョーカーの人格に理性と優しさが芽生えたものである。「始」となって以来、彼はジョーカーに戻ることを忌まわしく感じるようになり、アンデッドを封印したベスタの力でその本性を抑え込み、そして人間としての生活を通して次第に「ジョーカーとしての本能」を「人間の心」が上回るようになっていく。
最後はバトルファイトに勝ち残ってしまったことで、ダークローチを生み出し本当に全てを滅ぼす存在となるが、剣崎が新たなジョーカーとなったために救われる。その後は剣崎の願いを受け、人間として生きていくことになる。
『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
4年前に剣崎の手によって、ジョーカーとして封印された。しかし天音を救うために、レンゲルのテイピアリモートで解放され、復活する。
天音を守るが、アルビノジョーカーの前に敗北し、天音をバニティカードに封印され、アルビノジョーカーに14との融合を許してしまう。その後、天音の身代わりとなってバニティカードに封印され、14への力の供給を断つため剣崎に自らを倒させる。
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
変身後の姿のみの登場だが、声は相川始の声となっている。レンゲルの配下として、彼の敵になる者を薙ぎ払う。最終決戦ではショッカーを裏切ったレンゲルに付き従い、正義の仮面ライダーに加勢する。
橘 朔也(たちばな さくや) / 仮面ライダーギャレン
25歳。BOARDに所属しており、剣崎の先輩格に当たる。真面目で正義感が強く、純粋な心を持つが、他人の言動に左右されやすい。そのため、ピーコックアンデッドである伊坂やウルフアンデッドである新名、さらに広瀬義人(トライアルB)にまで利用される。言い換えれば他者の意見を尊重する男であり、良くも悪くも自分を貫き通すのみのライダーの中で、周囲への気配りができる存在である。睦月をスパイダーアンデッドの呪縛から解放するために奔走するなど、先輩らしい一面も見せている。
物語初期で体の不調を訴えており、本人はそれを急遽完成させたライダーシステムの弊害と思い込んでいるが、実際には橘の恐怖のビジョンが体にまで影響を及ぼしているためだった。一時期は、伊坂に与えられた副作用のあるシュルトケスナー藻で克服するが、心の支えだった小夜子を殺害されると、怒りによってそれを完全に克服し、伊坂を倒す。
その後は小夜子を失った責任を感じてギャレンの資格を放棄するが、レンゲルの登場と桐生の暴走を目の当たりにし、眼をそらしきれない正義感と桐生の遺言で戦線に復帰する。剣崎とは別行動をしつつも時に共闘するが、状況に振り回されながらも最終的には始を信じ続ける剣崎を信じる。始を守るため金居と戦い、行方不明になるが、烏丸に助けられていた。
味音痴なのか、虎太郎による失敗作のスパゲティ(剣崎たちはまともに食べられなかった)を笑顔で完食し、なおかつ虎太郎が食べなかった分まで食べようとしている。
『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
29歳。4年前、烏丸所長とともにラウズカードの封印に向かい、行方不明になっていたが、新世代ライダーを引き連れて剣崎らの前に現れる。しかし、新世代たちの協調性のなさに頭を痛めている。
引退していた剣崎たちとは違い、自らも仮面ライダーギャレンとして、復活したアンデッドたちと戦っていた。
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
レンゲルの配下だったが、アンデッド開発に異論を持ってブレイド[3]と共に妨害を図ったため、反逆者の烙印を押される。実のところはショッカーの幹部になるためにゼロノスたちを欺く演技だったが、3号の言葉で思いとどまったゼロノスによって見逃される。
その後、最終決戦ではショッカーを本格的に裏切り、他の3人とともに正義の仮面ライダーとして加勢する。
上城 睦月(かみじょう むつき) / 仮面ライダーレンゲル
昭和62年5月10日生まれ[4]の17歳。控え目で気が弱く、争いを好まない性格の高校生。しかし、内に秘めたトラウマゆえに自分を変えたいと願いつつ、何かに依存して暴走する一面を持っている。
幼い頃に誘拐され、コインロッカーに閉じ込められた過去があるため、暗闇に恐怖を抱いており、そこに付け込んだスパイダーアンデッドの邪悪な意志に支配される。レンゲルバックルを入手したことでスパイダーアンデッドの呪縛に取り込まれ、バックルと引き放すことが困難と判断した橘との訓練によって、一時的に呪縛を跳ね除ける。しかし、睦月本人の強くなりたいという願望に再びスパイダーアンデッドが付け入り、嶋の思惑も空しく、完全にその呪縛に囚われてしまう。
物語の中盤以降では、他のライダーたちを敵視し、スパイダーアンデッドの思惑のままに、自らが最強のライダーになるために別行動をとる。しかし、光を封印し、橘から奪ったラウズアブゾーバーを用いてキングフォームへの変身を試みることで、嶋の力が完全に発揮され、睦月とスパイダーアンデッドを分離する。そして嶋と融合した睦月[5]が自らの手でスパイダーアンデッドを完全に封印したことで、本当の意味でレンゲルの力を自らのものとする。
その後は、ライダーであることやアンデッドとの戦いに迷いを感じつつも戦い抜き、最後はジョーカーとの戦いに敗れ重傷を負い、戦線を離脱する。スパイダーアンデッドの影響でバスケットボール部を退部していたが、剣崎の失踪後は再びバスケットボールに励んでいる。
『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
21歳。大学4年生になり、就職活動中である。しかし、かつて仮面ライダーレンゲルとして戦っていた記憶が強すぎるため、就職活動は難航している。
ライダーだった過去を疎んじていたが、アンデッドの復活を見過ごせず、再び戦うことを決意する。
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
歴史の改変によりショッカーの大幹部となっており、ブレイド、カリス、ギャレンを配下として従わせている。変身後のみの登場だが、声は上城睦月の声となっている。ブレイドの街[6]に拠点を置くショッカー開発陣の指揮者として、不死生物アンデッドの開発に着目している。その後、3号とゼロノスが橘らに止めを刺さず帰したため、最終決戦にて他の3人と共に、正義の仮面ライダーとして加勢する。

人類基盤史研究所「BOARD」メンバー[編集]

広瀬 栞(ひろせ しおり)
20歳。広瀬義人の娘で、BOARDに所属する烏丸直属の研究員。BOARD壊滅後は、剣崎とともに虎太郎の家に居候になり、アンデッドサーチャーで剣崎、橘をサポートする。
正義感が強いが若干ヒステリックな所があり、それが災いしてか恋愛経験がなく、本人もそれをやや気にしている。ダンベルトレーニングが趣味で、作業の合間にはトレーニングを習慣づけており、その甲斐あって剣崎や虎太郎が恐れるほどの怪力を誇る(戦うことに困惑する剣崎を2度引っ叩いている)。
劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
24歳。結婚を間近に控えていたため、剣崎らに対し非協力的だったが、結局無視し切れず全面的にサポートするようになる。
烏丸 啓(からすま けい)
48歳。BOARD所長。BOARDのアンデッド解放計画に最後まで反対していた一人であり、広瀬義人によってアンデッドが解放された後、天王路の命によりギャレンアーマー、ブレイドアーマーを開発した。
BOARDがローカストアンデッドに壊滅させられた際は、ライダーシステムの謎を聞き出そうとした橘によって救い出されるが、伊坂にマインドコントロールされ、レンゲルクロスを開発してしまう。その一幕もあり、謎の解明と再び利用されることを回避する目的で、チベットへと渡る。その後も剣崎や橘をサポートすべくシステムの研究を続け、嶋経由でブレイド用の、郵送でギャレン用のラウズアブゾーバーをライダーに託す。
天王路に命を狙われていたために長期間帰国できなかったが、天王路の死後に帰国、金居との戦いで行方不明になった橘を助ける。剣崎が去った後、ハート2とジョーカーを除く全てのラウズカードをケースに収めた。
『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
人類基盤史研究所BOARD所長。4年前、剣崎=ブレイドが始=ジョーカーを封印した後、橘と共に53枚のラウズカードを永遠に封印しようとしたが、封印に向かう途中でアルビノジョーカーの襲撃に会い、命を落とす。
桐生 豪(きりゅう ごう) / 仮面ライダーレンゲル
元BOARD職員。橘以前のギャレンアーマーの適格者だったが、実験中の事故で右腕を失ったため、橘にギャレンを託して辞職した。その後は、仮面ライダーへの執着心から歪んだ正義感を持つようになり、電流を放つ義手を右腕に着けて犯罪者を殺す私刑を繰り返していた。
小夜子を死なせてしまったことで戦意を喪失した橘を激励するよう、烏丸に頼まれたが、歪んでしまった心から橘への嫉妬心が爆発し、これを拒否する。その心の闇をスパイダーアンデッドに魅入られ、一時的にレンゲルクロスの適合者として選ばれる。
そして邪悪な意志に操られ、解放したアンデッドを操り殺戮を繰り返した後、橘にライダーとして戦いを挑むが敗北し、その際変身が解け、レンゲルバックルを取り返した睦月が操るアンデッドらによって致命傷を負わされる。最期は自責の念にとらわれる橘に「もっと馬鹿になれ」と言い残して死亡する。
広瀬 義人(ひろせ よしと) / 改造実験体・トライアルB
広瀬義人はBOARDの研究員で、広瀬栞の父である。不治の病に蝕まれた妻・小百合を救うためにアンデッドの持つ永遠の命を解明しようと願っていたが、3年前に小百合が死亡したことをきっかけに、封印されていたアンデッドのほとんどを解放、現代におけるバトルファイトを開始させた。
トライアルBは、その広瀬義人とアンデッドの細胞から作られた不死身の改造実験体である。本物の義人の死亡後、天王路によって記憶を改竄され、自分が「本物の広瀬義人」であると思い込まされたまま、彼の下でアンデッドの研究を続行、独自に改造実験体を製作する。そして橘を味方に引き込み、剣崎のライダーへの変身によるアンデッド化を阻止するため、改造実験体に剣崎の捕獲を指示する。その真の目的は、封印できない改造実験体を差し向けることで剣崎をキングフォームに変身し続けるよう仕向け、それにより剣崎をジョーカー化させてその細胞を採取することで、永遠の命の謎を解明することであった。途中、自分がトライアルBであることを天王路から告げられるが、そのまま研究を続ける。
一時は栞すら攻撃しようとするほど己の目的に執心するが、彼女がライダーたちとの戦いに巻き込まれ身に危険が及んだ時に、トライアルBとしての「栞を守る」という本来の使命を思い出し、その使命を果たすべくトライアルGから栞を庇って致命傷を負い、栞に看取られ消滅する。
人差指からの電撃と、右肩の蛇で相手を石化させる能力を持つ。
天王路 博史(てんのうじ ひろし) / ケルベロスII
元BOARD理事長で、BOARDの創設者。アンデッド解放事件の後は、責任を取る形で表向きはBOARDから脱退していた。凄まじい財力と権力を持つ人物で、その力は「彼を調べようとした人は殺される」とまで言われる。“統制者”の意志を介する黒い石板・モノリスを所有している。
3年前に始まった現代のバトルファイトを、影で支配していた黒幕たる存在。その真の目的は、バトルファイトを現代に再開し、自らを究極のアンデッドへと変えることで参加・勝利し“万能の力”を獲得、それにより全人類を消滅させて自分に従う新しい人類を創り、世界を支配することであった。BOARD職員の誰かがアンデッドを解放してしまうことも計算のうちであり、事が起こった後は広瀬義人の記憶を受け継いだトライアルBの記憶データを改竄させて自らの手駒として操り、着々と計画の準備を進めた。
改造実験体が戦力として操作できる段階にまで進んだところで、表舞台にて計画を開始、既に大半のアンデッドを封印して用済みになりつつあった仮面ライダーの抹殺を謀り、ティターンを送り込む。そして研究の集大成として完成させたケルベロスを具現化・封印させ、左腕を改造したカードリーダーによって、ケルベロスIIへと変身することに成功する。しかし4人のライダーの連携攻撃の前に敗北し、変身が解除されたところを金居により殺害され、持っていたケルベロスのカードを金居に奪われる。
人工アンデッド・ケルベロスとの融合後、ケルベロスが持っていたアンデッドを封印・吸収する能力や強力な火炎を操る能力に加え、両肩からディバインウェーブという炎を放つ能力を得る。

その他の関係者[編集]

白井 虎太郎(しらい こたろう)
23歳。サイエンスライターを目指す青年。一人称は当初は「俺」だったが、中盤で「僕」になった。都市伝説「仮面ライダー」について調べている際にライダーとアンデッドの戦いを目撃し、剣崎と知り合う。BOARD壊滅後は、取材を条件に剣崎と栞を自分の家に居候させる。お人好しな性格で、好奇心も強いが物語初期にそれが裏目に出て、剣崎たちからたびたび非難されている。最初は、始をアンデッドという理由で敵視し、遥香と天音と一緒にいることに強い嫉妬と憎悪を募らせる。第一目的は本を出版することであったが、バトルファイトを深く知るにつれ、ライダーのサポートに力を尽くすようになる。
牛乳が大好物で、「ミルク姫」という銘柄の牛乳を大量にストックし、愛飲している(前期OP映像でも牛乳を飲むシーンがある)。落ち込むと牛乳以外の飲み物(お茶など)を飲む。
居候させたはずの栞には部屋を立入禁止にされた上に、彼女曰く「料理が唯一のとりえ」と多少頼りない。ハカランダに居候する始と姪の天音の関係を気にするが、紆余曲折の末、最終的には始を強く信頼するようになる。
劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
27歳。彼らのことを描いた著作「仮面ライダーという名の仮面」が2000万部突破のベストセラーになり、一躍人気作家になっている。ライフスタイルもかなり変わっており、出版社の編集者を引き連れてコンパニオンと飲みながら豪遊するなど、増長した性格になっており[7]、剣崎にも「嫌な奴になったな」と言われている。牛乳からビンテージ物のワインに転向しており、高級車も乗り回している。
都内の超高級マンションに一人暮らしで、「仮面ライダーという名の仮面」の印税で遊んで暮らしていたが、剣崎たちとの再会を経て、元の格好に戻り、再び牛乳を愛する男となる。虎太郎の部屋は、短い間ではあったがアンデッドサーチャーを備え、剣崎たちのアジトになった。仮面ライダーたちのその後の生活を描いた著作を構想中である。
栗原 遥香(くりはら はるか)
虎太郎の姉。本名は白井遥香。喫茶店ハカランダを営んでいる未亡人。年頃の娘や虎太郎、そして始や剣崎らライダーの身を案じている。
『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
4年前とすっかり変わってしまった天音を、理解できないながらも心配している。
栗原 天音(くりはら あまね)
9歳。13話で10歳の誕生日を迎える。遥香の娘で虎太郎の姪。始に対して憧れを抱いており、慕っている。
虎太郎に対してはやや小馬鹿にした態度で接し、名前も呼び捨てである。また、彼女と遥香の存在が、始の戦う理由そのものである。
『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
14歳。始に対して淡い恋心を抱いていたが、始が自分に何も言わず突然いなくなったことに傷ついて心が荒んでいき、万引きなど非行を繰り返し、警察に補導されるようなグレかけの少女になっている。
深沢 小夜子(ふかさわ さよこ)
25歳。橘と大学の同級生で開業医。橘の恋人に近い存在であり、橘が恐怖心に侵されていた時、彼女の病院が安らかに眠れる場所となっていた。しかし、その後の彼の変貌に疑念を持ち、独自に調査に乗り出すが、伊坂に邪魔者として殺害される。橘との平穏な暮らしを夢見ていたが、橘はそれに気付かなかった。皮肉にも小夜子の死が、橘の恐怖心を克服させる要因となる。
山中 望美(やまなか のぞみ)
17歳。睦月の幼馴染みで、同じ高校に通う同級生である。テニス部所属。変わっていく睦月を心配する。睦月が仮面ライダーと知ってからも、気丈な性格から変わることなく睦月を慕い、「睦月の応援団長になる」と言って健気に応援する。また、スパイダーアンデッドに翻弄される睦月を、あと一歩のところで自我に繋ぎとめた存在である。
栗原 晋(くりはら しん)
  • 演 - 渡祐史
遥香の夫で天音の父。探検家で写真家。雪山での撮影中、始と金居の戦いに巻き込まれて致命傷を負い、始に天音と遥香を託し死亡した。その半年後、始は晋から渡された写真を手にハカランダを訪れる。

アンデッド[編集]

本節では、トランプの数札に相当する、カテゴリーA(エース)からカテゴリー10(テン)に属する40体のアンデッドのうち、特に劇中でキーパーソンとなった、3体のアンデッドについて記述する。人間態はないが、一部のアンデッドは「古代語」と言われる言語で意思疎通を行い、カテゴリーA及びヒューマンアンデッドは特に高い知能と戦闘能力を有する。

カテゴリーA[編集]

マンティスアンデッド
ハートスートのカテゴリーAに属する、カマキリの祖たる不死生物。他のアンデッドからは「伝説のアンデッド」「カリス」などと呼ばれ、恐れられている存在。相川始は戦闘の際、このアンデッドを封印したカードを使い、このアンデッドとほぼ同じ姿に変身している。そのため序盤では、剣崎ら仮面ライダーから、マンティスアンデッドの姿が相川始の仮面ライダーとしての姿と認識されている。
マンティスアンデッド自身は、睦月によって解放された時にのみ登場したが、ジョーカーの本能に飲み込まれた始に劣勢を強いられ、最後には封印される。
スパイダーアンデッド
クラブスートのカテゴリーAに属する、蜘蛛の祖たる不死生物。金色の蜘蛛の姿をした分身を使い、餌となる人間(=適合者)を探していた。剣崎と橘を相手に優勢に立つなど、非常に高い戦闘力を誇る。睦月の前に現れた時には「レンゲル」と呟いている。
橘に封印された後は、レンゲルバックルを介して虎太郎を操った上、適合者の1人である睦月に目をつけて精神を支配する(途中、桐生豪をさらなる操り人形に選ぶが、再び睦月の手に戻る)。その目的は、アンデッドを封印できるライダーシステムを使って、バトルファイトで勝ち残ることであり、そのためにわざと封印されたと述懐している。
その後も長期にわたって睦月を支配し、人間を襲ったり、アンデッドを封印するが、光と嶋の力によって睦月から強制分離させられ、最後には睦月の手によってキングラウザーで斬り裂かれ、完全に封印される。
睦月を支配しているうちはカードの背景が紫色だが、再封印された後はカードの背景がオレンジ色になり、イラストの蜘蛛の足に金色の輪がつく。
劇中、最初にアンデッド同士(ジャガーアンデッド)の共演をしたアンデッドである。
劇場版ではカードから解放され、同じカテゴリーAであるビートルアンデッドと古代語で会話し、他のアンデッドを率いて栗原天音を狙う。その後、橘によって封印される(カードのデザインはテレビ本編の中盤と同じ紫色)。

カテゴリー2[編集]

ヒューマンアンデッド
  • 身長:173cm
  • 体重:59kg
ハートスートのカテゴリー2に属する、人類の祖たるアンデッド。かつてのバトルファイトに勝利し、地球の支配権をヒトに与えたアンデッドである。至極穏やかな口調でもってテレパシーで語りかける。
人知れず現代まで生きてきたが、カードに封じられていたアンデッドが封印を解かれた後、ジョーカーと遭遇した際には抵抗をせずあえて自らカードの中に封印され、ジョーカーの内部から働きかけ、ジョーカーとしての本能を抑制している。ジョーカーは、彼を封印したカードをラウズすることで相川始となっていた。
カードを失った始がジョーカーの力を制御できず、自己催眠をかけ深い眠りに就いた際に覚醒し、剣崎たちにいにしえのバトルファイトの真実を語るが、かつてのバトルファイトに勝利した際に何を望んだのかは答えず、反対に「君なら、何を望みますか?」と問いかけを残して再び眠りにつく。
その後、再びヒトが地球の支配権を得るため、橘がリモートを使い解放をし、バトルファイトの勝者にしようと試みるも、橘が最終的に始を守ることを決めたため未遂に終わる。
他のアンデッドとは異なり、普通の人間の姿をしている。服装は上半身裸に首飾りやシルバーアクセサリーを付け、ジーンズをはいている。

上級アンデッド[編集]

トランプにおける絵札に相当する、カテゴリーJ(ジャック)、カテゴリーQ(クイーン)、カテゴリーK(キング)に属する12体のアンデッド。TV本編および劇場版では計11体登場する。

知能が高く人語を話し、人間に化身する能力と強大な力を持っている。下級アンデッドと違い、ほとんどの個体は人間の無差別殺戮はしない。また、人間の姿のままでも特殊な能力を発揮することが可能である。

カテゴリーJ[編集]

伊坂(いさか) / ピーコックアンデッド
ダイヤスートのカテゴリーJに属する、孔雀の祖である不死生物。可燃性の呼気による火炎弾と、無数の羽手裏剣・アイダートによる遠距離戦で敵を襲撃する。また巨大剣・スウォーザーによる剣術も得意とする。
黒いコートを着た男に化身する。人間態でも空中を自在に浮遊し、掌から火炎弾を放つ能力を持つ。頭こそ切れるが自信過剰で高慢な性格。始をカリスと呼ぶ。
強力なマインドコントロール能力で大勢の人間を研究員や私兵として使い、巨大研究機関を結成してライダーシステムを分析させ、そのデータを基に「究極のライダーシステム」を開発していた。戦いへの恐怖心に心を蝕まれつつあった橘に目をつけ、独自に手に入れたシュルトケスナー藻の溶液で闘争本能を高め、自らの手駒に仕立てる。そしてカテゴリーAであるスパイダーアンデッドを封印させることに成功し、マインドコントロールした烏丸にレンゲルクロスを製作させる。
橘の解放を願って伊坂自身の正体に迫った小夜子を殺害したことで、結果的に恐怖心を克服した橘に倒され、封印される。
劇中、登場した上級アンデッドの中で唯一、スートの違う下級アンデッド(ライオンアンデッド)を操っている。
高原(たかはら) / イーグルアンデッド
  • 演 / 声 - 林泰文
  • 身長:222cm
  • 体重:121kg
  • 飛行速度:時速420km
スペードスートのカテゴリーJに属する、の祖である不死生物。両腕の鍵爪を武器とし、高速飛行と驚異的な動態視力によって敵を襲撃する。また無数の羽手裏剣で遠距離戦にも対応可能。
眼鏡とスーツを着こなす知的な青年に化身する。その姿でも空中を自在に浮遊し、羽手裏剣を発生させる能力を持つ。穏やかで威風堂々とした性格で、無益な殺生は控え、人間よりも格下の存在と化した他の生物のことを心配するなど、利己的な印象のある他のアンデッドとは違った雰囲気を漂わせる。会話の際は、親しい相手以外には敬語を心がけている。動物に関しての蘊蓄を持っており、それをよく他人に自慢したがる。
カリス=マンティスアンデッドとは好敵手で、1万年前のバトルファイトに2人で勝ち残った際に「最後の戦いをしよう」と約束を交わしていた。当初は始をマンティスアンデッドだと思っていたが、自分のことを覚えていないことから違うことに気づき、彼の正体を探っている神丘を誘拐し、始を誘い出す。マンティスアンデッドが封印されているハートのAのカードを始から奪い取るが、剣崎に取り返され封印される。封印直前に剣崎と始の将来を告げる。
モチーフは『仮面ライダー』のギルガラスであり、左上腕部にショッカーのベルトと全く同じデザインの腕輪をはめている[8]
新名(しんめい) / ウルフアンデッド
ハートスートのカテゴリーJに属する、オオカミの祖である不死生物。全身から縦横無尽に生えた突起で敵を切り裂く。また爪と牙には生物・無機物を自らを補う道具として変質させるウイルス・ウルフヴィールスを蓄えており、これにより人間を狼人間に変質させて操る。
青年の姿に化身する。人間態でも、本性を現した時には爪が黒く変色し鋭利になっている。傲岸不遜かつ殺戮好きな性格で、下級アンデッドと変わらない気質をしていて、人間を虫けら扱いし見下している。バトルファイトに勝ち残ることを強く意識しており、使命を果たすためならば手段は選ばない。
他のアンデッドを効率よく始末するために、自らをBOARDの生き残りと称して「アンデッドハンター」を組織しリーダーとなる。さらに、アンデッドハンターから回収していたブラックファングの開発のため、剣崎と橘を騙して巧みに近づき、本車両を完成させて猛威を奮いながら逃走するが、剣崎と橘の攻撃に敗れ、封印される。劇中、開放されたアンデッドの中で唯一、スートが一致するライダー(カリス)との出会い、戦闘がない。
人間体は当初明かされていなかったが、初登場時の回終了後の番組公式ホームページで正体が新名であることが明かされている。
ブラックファング
元はBOARDがライダー用に開発を進めていた次世代マシン。ウルフアンデッドが設計図を元に、アンデッドハンターや剣崎たちを利用して、ブレイドとギャレンのマシンのデータを組み込み完成させる。そしてハンターのメンバーを皆殺しにした後、自身の右手の爪のヴィールスを流し込んで、自分専用のスーパーマシンへと変質させる。アクセルをふかしてウルフアンデッドのパワーを増幅させたり、敵の飛び道具を跳ね返すほか、伸縮する車体側面の突起、全方位に放つ衝撃波、車体後部から放つ煙幕など、数多くの機能と武器を備える。最終的にギャレンの銃撃で破壊される。
ワーウルフ
ウルフアンデッドに殺害され、ウルフヴィールスを注入された人間が化身した狼人間。ウルフアンデッドの意思で操られ暴れ狂う。戦闘能力は普通のアンデッドより劣り、封印はできないが大きなダメージを加えると倒すことが出来る。
大地(だいち) / エレファントアンデッド
  • 演 / 声 - 成田浬
  • 声 - 福山弘幸(45話のみ)
  • 身長:233cm
  • 体重:145kg
  • パンチ力:5t
  • キック力:4.5t
クラブスートのカテゴリーJに属する、ゾウの祖である不死生物。仮面ライダーをも上回るパワーを誇り、専用のハンマー・アースクェークや手に備えた鉄球・アイアンボム等の多彩な武器を使いこなす。それらの一撃は、ブレイドのマスクを破壊したほどに強力である。また、シールドバリアを発生させ、敵の攻撃を防御する。
麦藁帽子を被った長髪の厳つい男に化身する。「面倒くせえなぁ」が口癖。圧倒的な戦闘能力に用心深さを兼ね備えており、相手の実力を見極め、確実に勝てるという確証が得られるまで戦わないというポリシーを持つ。他のアンデッドもその強さを知っており、正面から戦いを挑もうとはせず、始以外は戦いを避けようとする者がほとんどである。強力なシールドバリヤーを人間体のままでも発生させることが可能である。
他のアンデッドやライダーたちによって十分な潰し合いが行われた上で戦いに乗り出し、自分が勝利をさらう、という戦略を立てていたために、「戦いが嫌い」と称して高みの見物を決め込んでいた。たび重なるライダーたちとの戦闘シミュレーションの結果、「100%勝てる」という確証を得たために戦いを挑むが、ジャックフォームを手に入れたブレイドに敗れて封印される。
ケルベロス戦にてレンゲルに解放されるが、ケルベロスに倒され再封印される。

カテゴリーQ[編集]

矢沢(やざわ) / カプリコーンアンデッド
  • 演 / 声 - 是近敦之
  • 身長:231cm
  • 体重:138kg
  • ジャンプ力:ひと跳び35m
スペードスートのカテゴリーQに属する、ヤギの祖である不死生物。ブーメランが武器。当初は女性型怪人の想定でデザインされたが、都合により男性型の怪人がデザインされた[8]
派手な洋装をした男に化身する。奇矯で短絡的な性格。ウルフやピーコック同様、自意識過剰で人間をなめている。「フォオウ!」と雄叫びを上げる奇行をとることもある他、初登場時にはおネエ口調で話している。カテゴリーQで唯一、男性に化身するアンデッドでもある。人間体では口から放つ光弾を武器として用いる。また、化身した状態でも、センチピードアンデッドを一捻りで倒すなど、戦闘力は高い。
オーキッドと組んで剣崎と虎太郎を襲い、虎太郎を人質にとったことで剣崎を一方的に痛めつけるが、始によって虎太郎は解放され、自身は怒りを爆発させた剣崎の猛反撃を受け、ライトニングソニックに敗れ封印される。
吉永 みゆき(よしなが みゆき) / オーキッドアンデッド
ハートスートのカテゴリーQに属する、の祖である不死生物。右腕の蔦・アブゾーブアイビーによって絡めた植物などを操る能力を備えており、後頭部の顔から吐き散らす花弁による幻惑攻撃を得意とする。
女子大生の姿に化身する。卑劣で自惚れが強く、巧みな知略によって同類からも畏怖の視線で見られる。タッグを組んだり他のアンデッドを利用したりする戦法が得意である。
虎太郎に近づき、虎太郎たちが目を離した隙に、栞が使うパソコンに妨害工作を施した。矢沢、高原などと組んでライダーの打倒を画策するが、すべて失敗に終わる。大地にも共闘を持ちかけるが、拒否・攻撃され、逃亡する。その後、気絶していたところを虎太郎によって救われ、心を通わせたかに見えたが、追ってきた始に封印される。
あずみ / サーペントアンデッド
ダイヤスートのカテゴリーQに属する、ウミヘビの祖である不死生物。水中戦が得意。
妖艶な女性に化身する。笑い上戸で、甲高い声で嗤う癖がある。
トータスアンデッドを引き連れてジョーカーの封印を目論み、圧倒的な戦闘能力を見せつけ、一時は始を記憶喪失に追い込み、カリスに変身した始を苦戦させる。しかし、了に熱々のたい焼き板を顔にぶつけられ、怯んだところをカリスの反撃に会い、スピニングダンスを受けて封印される。劇中、ライダーシステム、ジョーカー以外の攻撃が効いて倒された唯一のアンデッドである。
城 光(じょう ひかる) / タイガーアンデッド
  • 演 / 声 - 浜崎茜
  • 身長:217cm
  • 体重:112kg
クラブスートのカテゴリーQに属する、トラの祖である不死生物。素早い動きで右手の鉤爪・アイアンクローを武器とした白兵戦を得意とする。目は暗視ゴーグルとなっており、夜間での戦闘も可能。
誇り高き女性戦士に化身する。責任感が強く実直で、正々堂々とした戦いを好み、無駄な殺生もしない。また、カードの数にものを言わせる睦月の戦法を「最低」と非難している。カテゴリーQの中でも格闘能力が高く、ジャックフォームを跳ね除けるほどである。変身せずにテコンドーの足技で睦月を圧倒もしている。
当初はバトルファイト(本人は自らの種を繁栄させるための聖戦と捉えていた)での勝利を目指すが、現在のバトルファイトが人間である天王路によって仕組まれたものであったという事実にショックを受け、激しく絶望する。最後は睦月を救うべくわざと封印され、彼の意識の中で「自分との戦いに終わりはない」と告げる。

カテゴリーK[編集]

嶋 昇(しま のぼる) / タランチュラアンデッド
クラブスートのカテゴリーKに属する、タランチュラの祖である不死生物。戦闘能力は極めて高く、粘着ネットと右手の爪が武器。
異国風の装いの男に化身する。風を感じることによって、遠くで起きている出来事を察知したり、人の記憶の一部を取り除いたり、読み取った人間の心の声を風に乗せて他人に聞かせたりという能力を持つ。種の保存の本能による闘争心が生まれつき薄いため、平和を愛し、傷つけあうことを好まない優しい性格であり、カテゴリーKでは唯一の非戦派である。ナチュラルという名の小鳥と、自らの分身である大量の小蜘蛛を飼っている。
解放後は戦いを避けるためか、チベットへと舞い戻ったが、戦いを止めるために自ら進んで烏丸に協力することを選択、チベットに渡った烏丸からラウズアブゾーバーを預かって来日する。剣崎には彼の精神的成長を促すアドバイスも行い、彼らの信頼を獲得する。
スパイダーアンデッドから睦月を解放するため、剣崎らの制止を振り切って、あえて自ら睦月に封印される。スパイダーアンデッドの意志の増長により、なかなか睦月を解放できなかったが、睦月がカテゴリーQである光を封印し、そのままアブソーバーを使ったことで力を発揮、スパイダーアンデッドと睦月を分離させた後、睦月と融合して自らの力を貸し[5]、睦月の心を勝利へと導き、光と共に睦月を救う。
その後、始(ジョーカー)を封印せずに戦いを終わらせるため、剣崎の指示でレンゲルが開放を試みるも、バトルファイトの勝者が決定していたため、開放されることはなかった。劇中、初めて始のことをジョーカーと呼んだアンデッドである。
デザインを担当した韮沢靖によれば、大好きなタランチュラのモチーフで、しかもカテゴリーK(キング)のアンデッドということで、凶悪で歴戦の勇士といった趣きにして、各部に傷や補修の痕を残してデザインしたという。ところが、このアンデッドは善良な存在であり、このミスマッチが逆にドラマ的に印象深いアンデッドとなったのかも知れないと語っている[10]
キング / コーカサスビートルアンデッド
  • 演 / 声 - 上條誠
  • 身長:230cm
  • 体重:139kg
スペードスートのカテゴリーKに属する、コーカサスオオカブトムシの祖である不死生物。体色が黒がメインの他のアンデッドと違い、純金に近い体色をしている。オールオーバーという破壊剣と、150tの攻撃にも耐えられるソリッドシールドという盾が武器。
少年の姿に化身する。「一番強い存在」として"キング"と自称する。化身した状態でも強力な念動力の使用に加え、ソリッドシールドを出現させることも可能。 幼稚かつ残忍な性格で、携帯電話で他人が苦しみ悲しむ姿を撮影し、自らのホームページにアップロードするという趣味を持つ。アンデッドとしての使命にも人間にも興味を示しておらず、バトルファイトやこの世界全てをメチャクチャにしたいと願っている。
スカラベアンデッドを操り暗躍する中、レンゲルの画像をアップロードしたことで剣崎らと接触する。そしてバトルファイトの混乱を招くためにジョーカーの暴走を企み、始からカードを強奪し、睦月に投げ渡す。
ジャックフォームすら物としない実力を持ち、スペードのカードもA以外奪い取るが、ライダーとしての使命に目覚めた剣崎によって逆にオールオーバーを奪われ、ブレイラウザーとの二刀流の前に敗北する。隙あらばスパイダーアンデッドと睦月のように、剣崎の意思を奪うと囁きつつも、封印されることを受け入れる。
デザインを担当した韮沢靖によると、このアンデッドはカテゴリーKでしかもカブトムシなので、黄金の重装甲騎士としてデザインした、ということである。また、武器のオールオーバーは、カブトムシの角を象ったもので、「全装甲」というカブトムシの名前から取った名称であるという[11]
スーツはビートルアンデッドの改造。
金居(かない) / ギラファアンデッド
  • 演 / 声 - 窪寺昭
  • 身長:225cm
  • 体重:128kg
ダイヤスートのカテゴリーKに属する、ギラファノコギリクワガタの祖である不死生物。コーカサスビートルと同様、体色が純金に近い。ヘルター・スケルターという名前の双剣が武器。バリアも使用できる。また、体中についているクワガタの牙は、手榴弾として使用することも可能である。ブレイドのオリハルコンエレメントを破壊し、ワイルドサイクロンを正面から受け止めることが出来るなど、非常に高い戦闘能力を誇る。
眼鏡をかけた青年の姿に化身する。人間を憎悪すると同時に見下しており、頭も切れ自惚れも強い。早くからバトルファイトの矛盾に気づいて内幕を探っており、天王路へと行き着いた。バトルファイトが天王路の思惑によって仕組まれたものだということを知り、ライダーたちを利用して、天王路の変身したケルベロスIIを撃破させ殺害する。
どんなアンデッドをも吸収してしまうケルベロスのカードを用いて始を封印し、最後の勝者になろうと目論んだが、始を信じる仲間を信じた橘に撃破され封印される。
パラドキサアンデッド
ハートスートのカテゴリーKに属する、パラドックスカレハカマキリの祖である不死生物。
TV本編・劇場版共に未登場で、封印したハートのKのラウズカードのみ登場する。
仮面ライダーディケイド
『ディケイド』初登場の上級アンデッドとして登場する。手に備えた鎌から真空波を発射して対象を切り裂く能力を持つ。これは人間に化身した際にも使用が可能。
鎌田(かまた)という初老の男性に化身している。

脚注[編集]

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  1. ^ 『小説 仮面ライダーブレイド』に名称が記載。
  2. ^ 『「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」とライダー40年の歩み 40YEARS CHRONICLE』では、「彼にはもう行き場所はなく、彷徨うことしかできなかった」と記されている。
  3. ^ このブレイドは変身前の姿は登場していなかったが、橘を演じる天野がアドリブで、ブレイドと呼ぶところを剣崎と変えた(本作品のパンフレットより)。
  4. ^ 『てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダーブレイド 超全集』 小学館、2005年、104頁。ISBN 4-09-105103-0
  5. ^ a b この時、睦月の変身したタランチュラアンデッドは、アンデッドバックルからレンゲルバックルに変わっている。
  6. ^ 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』パンフレット天野浩成インタビューより
  7. ^ ただ本人は時折、今の自分が本当の自分ではないのではと感じていると語ってもいる。
  8. ^ a b 『UNDEAD GREENBLOOD 仮面ライダー剣 韮沢靖 アンデッドワークス』 メディアファクトリー、2006年
  9. ^ ホンダお客様相談センター. “仮面ライダーのバイク(ブラックファング)”. ホンダ. 2012年12月31日閲覧。
  10. ^ 2007年にメガハウスから発売されたアートワークモンスターズの商品「タランチュラアンデッド」のフィギュアのパッケージの韮沢靖による解説。
  11. ^ 2007年にメガハウスから発売されたアートワークモンスターズの商品「コーカサスビートルアンデッド」のフィギュアのパーケージの韮沢靖による解説。