ホンダ・XR

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XR230

XR(エックスアール)は、本田技研工業が製造しているオートバイのシリーズ車種で、多くのバリエーションが展開されている。

概要[編集]

ミニモトクロスレーサー(競技用車両)として1978年に発売されたXR80が日本国内最初のXRだが、ミニを除くと最初のXRは1979年に発売されたXR185である。これは日本国内モデルXL125S、輸出モデルXL185Sをベースとして各部パーツのアルミ化、前後サスのロングストローク化、エンジンのパワーアップ、ミッションを6速クロス化するなどのモディファイを施した幻のスペシャルモデルであった。

当初はカタログすら製作されず、販売台数は200台とも300台とも言われる。ところが思いのほか販売が好調でバックオーダーを抱えたため追加生産され、 シリーズ化が決定したXR250/XR500(リヤ2本ショック)と共にカタログにも掲載された。この時点で次期モデルXR200(A)への継続が決定し ており、185と200で機種コードを共有(これはホンダの他機種では例がない)する。

同時期の日本向け公道仕様車はXLおよびXLRシリーズ(XL・XLX・XLR)があったが、日本でのXRは公道走行を前提としないエンデューロレーサーであった。日本国外仕様では早くから公道モデルとしてXR250L、XR650Lなどストリート「リーガル」の頭文字LをつけたXRが発売されていたが、日本向けデュアルパーパス公道仕様としてデビューしたのは1995年発売のXR250(通称「スーパーXR」)が最初である。

XR250シリーズ[編集]

XR2501995年に発売された。それまで生産されていたXLR250Rをほぼフルモデルチェンジした車両である。エンジン形式こそ同じMD17Eであるが、マウント位置も潤滑方式もまるで違う別物である。

同時に、派生車種であり北米カリフォルニア半島で毎年開催されているBAJA1000の競技車両をイメージした車両のXLR BAJAも XR250BAJA(バハ)としてモデルチェンジされた。

2003年にはCRF250Xイメージのタンクシュラウドと倒立フォークが付き、派生車種として前後17インチのロードタイヤを履かせたスーパーモタードをイメージした車両である XR250Motard(モタード)も追加された。

しかし2004年(2005年型)に機種整理でXR250BAJAがラインナップから落とされ、残りの2車種も2007年9月の自動車排出ガス規制強化により生産終了となった。

なお特撮番組の『仮面ライダー』では平成ライダーシリーズ(2000年以降)の作品で、ライダー達が搭乗しているバイクの大半のベース車はこのXR250を使用している。

XR230シリーズ[編集]

XR230Motard

XR2302005年に発売された。SL230のフルモデルチェンジ車である。SL230の持つヤマハ・セローのライバルとしてのトレッキング車的方向からステップは通常の位置に前進しCRFのようなイメージに方向が修正されたが、シート高はさらに低くなり、よりビギナー向けの味付けとなった。

2008年2月にはエンジンのセッティング変更と触媒装備により自動車排出ガス規制に対応させるマイナーチェンジを受け、3月には派生車種となるXR230Motardも発売されている。

2012年に後継車種となるCRF250Lの発売を受け、生産終了が公表された。

XR400モタード[編集]

XR400Motard2005年に発売された。この車両は日本国外仕様のレーサーXR400Rと共通パーツが多いが、日本ではモタード仕様のみが販売されていた。

この400cc単気筒4バルブエンジンは、仕様を変更しCL400CB400SSでも採用されている。自動車排出ガス規制への対応は行われず、2008年9月末でCB400SSと共に生産終了となった。

XR50モタード・XR100モタード[編集]

XR50Motard・XR100Motardは共に2005年に発売された。この車両はXLR80R/XR80Rの発展形にあたり、CRF100F系の外装をしていたが、エイプとほぼ共通のフレームにNSR50系のキャストホイールを装着して製造されたため、他のXRとは異なりオンロードモデルにあたる。

小排気量のマニュアルバイク(いわゆる「ミニモト」「4MINI」)のブームによって一定の人気を得ていたが、自動車排出ガス規制の強化により、50ccは2007年に、100ccは2008年に生産終了となり、ベースとなったエイプとの事実上の統合が行われた。

競技用XR[編集]

公道用のXRが発売される前から、 競技用車両としてのXRが主に北米向け等に販売されていた。排気量別に数多くの車種が製造されていたが、大排気量車を除き、ほとんどがCRFなどに引き継ぐ形で製造を終了している。以下、末尾にRがつかないモデルはリヤサスペンションが2本ショック。

  • XR50R
  • XR70R
  • XR75
  • XR80
  • XR80R
  • XR100
  • XR100R
  • XR125
  • XR185
  • XR200
  • XR200R
  • XR250
  • XR250R
  • XR350R
  • XR400R
  • XR500
  • XR500R
  • XR600R
  • XR650R

ファームバイク[編集]

オーストラリアニュージーランド等のオセアニア諸国の農業用途(アグリカルチャー)向けに、XRをベースにファームバイクに仕立てられた車種がホンダ・CT110の上位車種として販売されていた[1]。2012年現在はCTX200 ブッシュランダーとXR125 ダスターが販売されている。以下、()内はベース車種。

  • CT125 (XR125L)
  • NXR125ES / XR125 ダスター[2] (XR125L)
  • CTX200 ブッシュランダー (XR200L)

脚注[編集]

  1. ^ 125cc クラス ファームバイクを考える - Tatsuyoshi Motorcycle Page
  2. ^ Honda XR125 DUSTER - Honda Motorcycles NZ New Zealand (NZ)

外部リンク[編集]