ホンダ・VTR

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VTR(ブイティーアール)とは、本田技研工業が製造販売を行っているV型2気筒250ccのエンジンを搭載したオートバイである。VTシリーズの他の排気量の車種と明確に区別するために、VTR250と呼ばれることも多い。VTRという名前の由来は、「V-Twin Roadsports」の略である[1]

概要[編集]

1998年1月16日に発売されたネイキッドのロードスポーツモデルである[2]トラス構造のダイヤモンドフレームに、VTシリーズなどに用いられた水冷4ストロークDOHC4バルブ90度V型2気筒のMC15E型エンジンを採用し、最高出力32馬力を発生する[2]Vツインマグナの5速エンジンをベースにスポーツ寄りにチューンし、ギア比を二次減速比のみ変更した[要出典]

ホンダ伝統のMC15Eエンジンを搭載しており耐久性が高く、V型2気筒250ccがゆえにスリムであり、重量も4気筒モデルよりも軽く取り回しがよく車検不要で維持費も安いため、都市部のバイク便ライダーにも使用者が多い[独自研究?]

モデル一覧[編集]

MC33[編集]

ホンダ・VTR
(BA-MC33)
HONDA VTR250 2003 Pearl Shining Yellow.jpg
基本情報
排気量クラス 軽二輪
車体型式 BA-MC33
エンジン MC15E型 249cm3 
内径x行程 / 圧縮比 __ x __ / __
最高出力 24kW (32ps) / 10,500rpm
最大トルク 24N·m (2.4kg·m) / 8,500rpm
車両重量 155kg
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型式 MC33・対象号機番号 MC33-1000001-1299999

1998年 - 販売開始[2]

  • モデル名VTR250W、車台番号MC33-1000001~[3]
  • フロントフォーク、左右クランクケースカバー、ヘッドカバーに高品位仕上げ。フレームシルバー、メータパネル濃青、バックミラー黒塩ビ、プラグケーブル赤、ホイールアルミ黒。

2000年 - マイナーチェンジ。カラーオーダープランシステムを採用し、ユーザーが燃料タンク、フレームホイールの色の組み合わせを自由に選べるようになった。エキゾースト・エアインジェクションシステムによる排出ガス規制適合により型式がMC33よりBA-MC33に変更された[4][5]

  • モデル名VTR250Y、車台番号MC33-1010001~
  • フレームブラック(オーダープランでシルバー・ブラック選択可)、メータパネル白。バックミラー黒塩ビ、プラグケーブル黄、ホイールアルミ黒(オーダープランでゴールド・シルバー・ホワイト選択可)。

2002年 - マイナーチェンジ。タコメーターとハザードランプが追加され、シート高が2cm低くされて足付き性が向上した[6]

  • モデル名VTR250-3/5、車台番号MC33-1020001~
  • フレームシルバー(オーダープランでホワイト・ブラック選択可)、バックミラー銀メッキ、プラグケーブル黄、ホイールアルミ黒(オーダープランでゴールド・シルバー選択可)。

2007年 - カラーリングが追加され、カラーオーダープランは廃止された[7]

  • モデル名VTR250-7、車台番号MC33-1200001~
  • フレーム黒、バックミラー銀メッキ、プラグケーブル黄、ホイールアルミ黒。

2007年8月に自動車排出ガス規制強化に伴い生産終了した[8]

JBK-MC33[編集]

ホンダ・VTR
(JBK-MC33)
Honda VTR250 2009 2.JPG
基本情報
排気量クラス 軽二輪
車体型式 JBK-MC33
エンジン MC15E型 249cm3 
内径x行程 / 圧縮比 60.0mm x 44.1mm / 11.0:1
最高出力 22kW (30ps) / 10,500rpm
最大トルク 22N·m (2.2kg·m) / 8,500rpm
車両重量 161kg
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型式 JBK-MC33・対象号機番号 MC33-1300001~

ホンダは2009年1月8日に開発中の新VTRの車体を報道陣に向け公開し[9][10][11]、3月6日に発売することを公式発表した[12]。同年、オーストラリアでも販売が開始された。

従来と同型のMC15Eエンジンに電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を搭載して環境性能を向上した[12]。車体デザインは従来のトラス構造フレームを踏襲しながら、新設計のタンクや新採用のサイドカバーなどでデザインを一新した[12]。シート下収納スペースとヘルメットホルダーが設置された[12]。日本仕様のカラーバリエーションは発売当初は5色であったが[12]、2014年現在は白と黒、赤の3色となっている[13]

なお、純正のカスタマイズパーツとして、ビキニカウル、センターカウル、アンダーカウル、シングルシートカウル、サイドバックセット等が用意されており、それぞれ組み合わせて装着することが可能となっている。ただし、ETCとの同時装着に関しては、09年モデルでは専用ステーとビキニカウルの干渉が起きているため、ビキニカウルの一部を改造したり、ETCをハンドルバーに取付けるなどの対策が必要とのことである[要出典]

岡田忠之がPVやCMでインプレッションを担当した。足つき性の良さやハンドリングの軽さ、操縦安定性について高く評価するなど、プロからの評価も高い。[要出典]

ホンダの第8代社長の八郷隆弘が、日本帰国後の愛車として保有している[14]

遍歴[編集]

2009年 - 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を搭載して発売された[12]

  • STYLE I(ホイール⇒黒/リアカウル⇒銀/サイドカバー⇒銀)
    • イタリアンレッド/グラファイトブラック
  • STYLE II(ホイール⇒金/リアカウル⇒車体色/サイドカバー⇒濃灰)
    • パールサンビームホワイト/グリントウェーブブルーメタリック/パールフラッシュイエロー

2010年 - 新しいカラーリングの「B-STYLE」を追加して発売した。タンクやカウルをパールコスミックブラック、足回りを黒で統一し、フレームとスイングアームを赤にしている。[15]

  • B-STYLE(ホイール・フロントフェンダー・テールカウル⇒黒/トラスフレーム・スイングアーム⇒赤)

2013年 - VTR-Fの発売と同時に電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)のセッティングを変更。低回転域のスロットルリニアリティーを向上させた。また、前・後のサスペンションのセッティングも変更し乗り心地を向上させた。

2014年 - 装着タイヤをバイアスからラジアル(110/70R17 54H・140/60R17 63H)に変更。後輪側のタイヤサイズ変更に伴いサスペンションのセッティングも変更している。なお車重は1kg軽量化された。

2017年 - 生産終了。

VTR-F[編集]

2013年2月14日、マイナーチェンジと同時にハーフカウル仕様の VTR-F を発売した[16]。フロント部分にハーフカウルを装着させ、メーター類を一体式の別デザインに変更したモデルである[16]。2014年現在は、白と黒の2色が発売されている[13]

2017年 - 生産終了。

VTR Type LD[編集]

2014年7月18日、マイナーチェンジと同時に低シート仕様の VTR Type LD を発売した[17]。前後サスペンションのセッティング変更により車高を10mm、シート高を15mm下げたモデルである[17]

2017年 - 生産終了。


脚注[編集]

外部リンク[編集]