ホンダ・ホーネット

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ホーネットHornet)は本田技研工業がかつて製造販売していたオートバイのシリーズ商標である。広義的に排気量250cc・600cc・900ccのモデルがあり、本項では全モデルについて解説を行う。

概要[編集]

CBシリーズに属するネイキッドタイプであり、各モデルとも以下の共通事項がある。

なお、ホーネットとは英語スズメバチを意味するほか、日本国内仕様では900㏄モデルを除きメイン車名、900㏄日本国内向けモデルならびに海外向け輸出仕様ではペットネームとして使用された。

排気量別モデル解説[編集]

※本項では日本国内仕様を中心に解説を行う。

250㏄モデル[編集]

Hornet
Hornet250.jpg
基本情報
排気量クラス 軽二輪
車体型式 MC31
エンジン MC14E型 249cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 48.5mm x 33.8mm / 11.5:1
最高出力 29.4kW(40PS)/13,000rpm
最大トルク 23.5Nm(2.4kgf・m)/11,000rpm
乾燥重量 149kg
車両重量 166kg
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1995年の第31回東京モーターショーに参考出品[2]後にMC23型ジェイドからの実質的後継車として1996年1月25日発表、同年2月20日発売[3]。型式名MC31。正式車名は英字表記のHornet。排気量の250を付けた呼称は後に発売された600㏄・900㏄モデルと区別するための便宜上用いられる通称である。

搭載されるMC14E型水冷4ストロークカムギアトレーン4バルブDOHC4気筒エンジンエンジンはMC23型ジェイドからのキャリーオーバーで、元は1987年に発売されたMC14型CBR250FOURに搭載されたものである。なお本モデルへの搭載に際し以下のチューニングを実施した[4]

  • 意図的に幅の狭いトルクの谷間を設定することで吹きあがりレスポンスを強調
  • マフラーを4into1の集合タイプとした上で各エキゾーストパイプ間を連結する位置を意図的にずらし、1 - 4連結は低回転域、2 - 3連結は中回転域のトルクアップを実現
  • マフラー内室を従来より1室少ない2パスタイプとし排気圧力を低下
  • インレットポート口径うぃ27.0mmから24.5mmに絞ることで低・中回転域のトルクアップとパーシャルトルクを向上
  • バルブタイミングのインレットクローズを早めることによって低・中回転トルク全域を上げる効果を狙いオーバーラップを増やすことでピークパワー以降の落ち込みを減少
  • キャブレターをVP21型4基からVP03型4基へ変更

リヤサスペンションはモノサスペンションであるが、他の同社製ネイキッドモデル同様にリンク機構は与えられていない。

遍歴[編集]

1996年1月25日発表、同年2月20日発売[3]
1998年9月29日発表、同月30日発売[5]

以下のマイナーチェンジを実施

  • 車体色を以下の2種類とすると共にホイール色を変更
  • 車体:キャンディタヒチアンブルー ホイール:艶消しブラック
  • 車体:フォースシルバーメタリック(新規追加) ホイール:ホワイト
  • 燃料タンクのロゴマークを変更
1999年12月6日発表、同月7日発売[6]

平成10年自動車排出ガス規制に適合させるためエキゾースト・エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)ならびにエキゾーストマニホールド集合部に三元触媒を搭載した型式名BA-MC31への変更に伴う以下のマイナーチェンジを実施。

  • 車体色のキャンディタヒチアンブルーをキャンディフェニックスブルーへ変更
  • ハザードランプならびに燃料計を標準装備化
  • キャブレターをVP05型4基へ変更
2000年12月20日発表、同月21日発売[7]

標準色2パターン[注 3]に受注生産オプション税抜1万円高で組み合わせから28タイプのカラーバリエーションが選択可能なカラーオーダープランを設定。

  • 車体色(燃料タンク・フロントフェンダー・シートカウル)
  • キャンディーフェニックスブルー・パールフェイドレスホワイト・フォースシルバーメタリック・パールシャイニングイエロー・キャンディグローリーレッッド・キャンディオーシャングリーン・ブラック
  • ホイール色
  • ロスホワイト・マットアクシスグレイメタリック・ファイティングレッド・アキュレイトシルバーメタリック
2003年3月18日発表、同月19日発売[8]

以下のマイナーチェンジを実施

  • サスペンションセッティングを変更
  • シート形状の見直しによりシート高を15mm低い745mmへ変更
  • 燃料タンクのHONDAロゴをウイングマークを基調としたマークに変更
  • 角型バックミラーへ変更
  • グリップエンドをメッキ化
  • 標準色を以下に変更
  • 車体色:キャンディブレイジングレッド ホイール色:マットアクシスグレイメタリック
  • 車体色:キャンディタヒチアンブルー ホイール色:ロスホワイト
  • カラーオーダープランではホイール色からファイティングレッドを廃止
2005年9月29日発表[9]

同年11月28日発売で以下のマイナーチェンジを実施

  • ヘッドランプをマルチリフレクタータイプへ変更
  • メーターパネル発光色をブルーへ変更
  • シート表皮を前部と後部で異なったパターンへ変更
  • フレーム・フロントフォーク・グラブバー・タンクキャップへマットグレー塗装を施工
  • リヤサスペンションスプリング・スパークプラグキャップを赤色化
  • 標準色を以下に変更
  • 車体色:ブラック・キャンディタヒチアンブルー ホイール色:スーパーゴールドメタリック
  • カラーオーダープランを以下のパターンへ変更
  • 車体色(燃料タンク・フロントフェンダー・シートカウル)
  • キャンディフェニックスブルー・ブラック・ウイニングレッド・パールフラッシュイエロー・ロビックスブルーメタリック・パールファイアーオレンジ
  • ホイール色
  • スーパーゴールドメタリック・ブラック

さらに標準車の税抜2万円高ツートーンカラーを採用するHornet DX(ホーネット デラックス)を同年12月24日発売。車体色は以下の2パターンを設定。

  • 車体色:キャンディブレイジングレッドxブラック ホイール色:ブラック
  • 車体色:パールフラッシュイエローxブラック ホイール色:ブラック
2006年12月20日発表、同月26日発売[10]

カラーオーダープランを終了させ車体色を変更するマイナーチェンジ

  • 標準車
  • 車体色:パールサンビームホワイト・パールコスミックブラック
  • DX
  • 車体色:キャンディブレイジングレッドxグラファイトブラック・ブラックグリントウェーブブルーメタリックxグラファイトブラック・デジタルシルバーメタリックxグラファイトブラック
2007年

平成18年自動車排出ガス規制に適合させずに生産終了。

600㏄モデル[編集]

本モデルは、PC34型が日本で、PC36型・PC41型がイタリア現地法人のホンダ・イタリア・インダストリアーレHONDA ITALIA INDUSTRIALE S.P.A.)で製造された.

また車名はPC34型に存在した日本国内仕様のみHornet 600もしくはHornet Sであるが、海外向け仕様はすべてCB600F Hornetとなる。

PC34型[編集]

Hornet600
Year2000.honda.cb600f.hornet.arp.jpg
2000年仕様 CB600F Hornet
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 PC34
エンジン PC25E型 599cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 65.0mm x 45.2mm / 12.0:1
最高出力 70.6kW(96PS)/12,000rpm
最大トルク 63Nm(6.4kgf・m)/9,500rpm
乾燥重量 176kg
車両重量 195kg
国内仕様[11]
最大出力 50.7kW(69PS)/11,500rpm
最大トルク 52Nm(5.3kgf・m)/7,500rpm
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  • フレームは出力の増加に伴い補強が施されているが、基本的な構成はホーネット250とほぼ同じ。250ccの車格で大型二輪のパワーを持つ軽量な車体を低コストで実現することに成功している。
  • CBR600Fのエンジンを、主に給排気系のセッティング変更で中低速回転域を強化し搭載。
  • 日本国外仕様とはエンジン出力、フロントブレーキキャリパーなどが異なる。
  • 日本市場では1000cc以上の大型二輪自動車に人気が集中する傾向があり、販売面では苦戦、2001年国内販売終了。
  • 2000年にはコンパクトなハーフカウルならびに17インチフロントタイヤを装着するHornet Sを追加 。


PC36型[編集]

CB600F Hornet
2003年輸出仕様
Honda Hornet 600 2005.jpg
2005年欧州仕様 CB600F Hornet
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 PC36
エンジン PC25E型 599cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 65.0mm x 45.2mm / 12.0:1
最高出力 72kW(98PS)/12,000rpm
最大トルク 63Nm(6.4kgf・m)/10,000rpm
乾燥重量 176kg
車両重量 195kg
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欧州市場、特にイタリア市場では販売好調であった。2005年モデルでは、以下のような変更点がある。異形ヘッドランプおよび倒立式フロントフォークの採用。マフラーの変更燃料タンクの変更による容量の増加(16→17L)。シート、リアカウル、リアフェンダー、テールランプ変更(テールランプはホーネット900と同等)など。

  • CBF600/Sは、エンジンやフレームなどの基本コンポーネントを同じくする姉妹モデル

PC41型前期[編集]

  • フレームはモノバックボーン式ながら材質はアルミに変更され、グラビティダイキャスト(GDC)方式の3ピース構造に進化した。
  • エンジンは2007年型CBR600RRと同型。PGM-FIのスロットルボアの変更などで、中低速重視のトルク特性に変更。
  • デザインはホンダイタリアで、販売は前作も好調な売り上げを記録した重要市場であるイタリア中心になるとみられる。
  • 2009年車体色変更。フロントフォークにプリロードアジャスターと伸び側減衰力調整機構、リアショックに伸び側減衰力調整機構を追加。車名ロゴをステッカーから立体エンブレムに変更。


PC41型後期[編集]

CB600F Hornet
2011年輸出仕様[12]
Honda CB600F Hornet 2011.JPG
Motocykel 2011 expo in Bratislava, Slovakia.
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 PC41
エンジン 599cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 67.0mm x 42.5mm / 12.0:1
最高出力 75kW(102PS)/12,000rpm
最大トルク 63.5Nm(6.4kgf・m)/10,500rpm
車両重量 198kg
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2010年イタリアで行われたミラノモーターショーで新型が発表された。同時にCB600Fのフルカウル版のCBR600Fも発表した。

2014年に実質的な後継モデルCBR650F・CB650Fへフルモデルチェンジされ生産終了。

900㏄モデル[編集]

CB900 Hornet
2001年輸出仕様[13]
CB 900 F Hornet.jpg
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 BC-SC48
エンジン SC48E型 918cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 71.0mm x 58.0mm / 10.8:1
最高出力 80.3kW(109PS)/9,000rpm
最大トルク 92Nm(9.4kgf・m)/6,500rpm
乾燥重量 194kg
車両重量 218kg
国内仕様
最大出力 65kW(88PS)/9,000rpm
最大トルク 84Nm(8.5kgf・m)/5,500rpm
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2001年9月発表。型式名SC48。日本国内向け仕様のみCB900 Hornetの車名で販売。

  • パワーユニットには、1998年モデルCBR900RRの水冷DOHC直列4気筒918ccを選択。搭載に当たっては、PGM-FIを採用しインジェクション化、さらにバルブタイミング、ポート形状、スロットルバルブの角度などが見直され中低速域のトルクを増強、走行状況に対する柔軟性が増した。
  • シリーズ独特のモノバックボーンフレームは250および600と形状はほぼ同じであるが、メインパイプの板厚が1.6mmから2.3mmに強化された。また、ステアリングヘッドの接合剛性やハンドル位置なども見直されている。
  • 750cc超のネイキッドの中において、直列4気筒エンジンとスチールフレームという車体構成の割りに軽量・コンパクトな部類に属する。
  • 900cc版のみ盗難抑止機構イモビライザー“H・I・S・S”(Honda Ignition Security System)の搭載、燃料タンクの大容量化(16L→19L)、アルミ製リアスイングアームの採用、フロントホイールの17インチ化や専用のシート・シートカウルなどの相違点があり、車体構成上の共通点は少ない。
  • 発表当初の車体色は、「イタリアンレッド」と「フォースシルバーメタリック」の2色。のち、「キャンディタヒチアンブルー」と「フォースシルバーメタリック」の2色に変更された。
  • 2003年日本国内での販売終了。当時のメーカー希望小売価格は、82万円(消費税別)。
  • 北米仕様の車名は排気量をそのまま用いたHonda 919とされた。
  • 輸出仕様と国内仕様の外観上から判断できる主な違いは
    • リアカウルに車名「Hornet」ステッカーの有無。
    • 前後ブレーキキャリパーの色(輸出仕様:黒、日本仕様:ゴールド)
    • メーターカバーの仕上げ(仕様:メッキなし、日本仕様:シルバーメッキ)。 ただし、輸出仕様も2004年のマイナーチェンジの際、日本仕様と同様に改められている。
  • 2004年マイナーチェンジが行われ、点火タイミングの変更、メーター内への時計の追加、サスペンションのアジャスト機構追加・セッティング見直し、ヘッドカバーの色変更、および車体色の変更などが施された。
  • 2007年モデルを最後に生産終了。CB1000Rが実質的な後継モデル。


脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ いずれも元はCBRシリーズに搭載されていたエンジンを本モデル用にチューニングしたものである。
  2. ^ 900㏄モデル・600㏄モデルはPC34型ホーネットSならびにPC36型以降は17インチ。
  3. ^ 車体:キャンディフェニックスブルー・フォースシルバーメタリック ホイール:マットアクシスグレイメタリック[7]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]