ホンダ・ジョーカー

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ホンダ・ジョーカー (Honda Joker) は、本田技研工業が製造販売していたオートバイである。

概要[編集]

2代目リード(AF20・HF05)に搭載されていた強制空冷2ストローク単気筒エンジンなど一部パーツを共用するアメリカンタイプのスクーターである。

1996年8月30日に50cc(原動機付自転車)のジョーカー50が、同年10月23日に90cc(小型自動二輪車)のジョーカー90が発売された。

数度のマイナーチェンジを実施されたが、強化された排気ガス規制に対応できないことから1999年8月に生産を中止した。

車両解説[編集]

最も特徴的な部分は50ccクラスのスクーターとしてはかなり大柄かつ個性的なスタイルにある。フロントからリアまで流れるようななめらかな曲線で構成されたサイドビューとワイドタイプのバーハンドルを採用し、各所にメッキパーツを多用するなどアメリカンタイプを意識したものとなった。

また、シート下にはハーフタイプのメットインスペースを設置するほか、90ccモデルでは2人乗りとされ、ダブルシートとタンデムステップを装備した。

  • 90ccモデルでは、クルーザーイメージのシーシーバー(背もたれ)がオプション設定された。

諸元[編集]

車名 ジョーカー50 ジョーカー90
型式 A-AF42 HF09
全長x全幅x全高(m) 1.885x0.935x1.060
ホイールベース(m) 1.200
最低地上高(m) 0.110
シート高(m) 0.695
乾燥重量(kg) 84 89
整備重量(kg) 89 94
定地走行燃費 49km/L(30km/h) 39km/L(60km/h)
エンジン 強制空冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒
エンジン型式名 AF20E HF05E
総排気量 49cc 89cc
内径x行程(mm) 39.0x41.4 48.0x49.6
圧縮比 6.9 6.2
最高出力 4.9ps/5,750rpm 8.2ps/6,500rpm
最大トルク 0.62kg-m/5,500rpm 0.96kg-m/6,500rpm
点火方式 CDIマグネット
燃料供給 キャブレター
始動方式 セルフ式(キック併用)
潤滑方式 分離潤滑式
潤滑油容量 1.4L
燃料タンク容量 5.8L
クラッチ 乾式多板シュー
変速方式 無段変速
フレーム形式 アンダーボーン
サスペンション ボトムリンク
サスペンション( ユニットスイング
キャスター 28.0°
トレール 81.0mm
タイヤ(前後) 100/90-10 56J
ブレーキ(前) 油圧式ディスクブレーキ
ブレーキ(後) 機械式リーディングトレーリング
標準現金価格 \238,000 \258,000
年間販売目標台数 12,000 8,000

遍歴[編集]

  • 1996年8月30日
ジョーカー50発売
車体色は以下の3色
  • マックスシルバーメタリック
  • ブラック
  • キャンディメープルレッド
  • 同年10月23日
ジョーカー90発売
車体色は50モデルと同様
限定発売で特別仕様車を追加
  • 同年12月24日
車体色を変更
  • パールシャーウッドグリーン:追加
  • キャンディメープルレッド:廃止
  • 1999年
生産中止

輸出仕様車[編集]

ヨーロッパ向け仕様として、同社のアメリカンモデルブランドShadow(en)シリーズの末端モデルShadow50・Shadow90として販売。日本国内仕様の生産中止後も暫くは生産された。このためShadow50が小規模ながら並行輸入販売された実績がある。

日本国内仕様との相違点を以下に示す。

外部リンク[編集]