ホンダ・タクト

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ホンダ タクト・フルマーク(クレージュ仕様)AB07

ホンダ・タクト(TACT)とは、本田技研工業より発売されていた原付スクータータイプのオートバイである。数度のモデルチェンジを経たロングセラーモデルでバリエーションも数多い。

概要[編集]

タクトは、1970年代にヒットしたロードパルに次ぐファミリーバイクとして1980年9月に発売。今までの言葉通りの「原動機付」自転車と言った見た目とは違い、その洗練されたスタイルと軽快さでヒットしヤマハ・ジョグとともに後のスクーターブームの火付け役となった。現在のスクーターの基礎ともいえる存在である。

タクトの人気を受け、1982年にはタクトの廉価版にあたる「スカイ」が発売され、翌年にはタクトの姉妹車として女性をターゲットとしたラウンドフォルムデザインの「タクティ」が発売される。

初代タクト(AB07)[編集]

1980年9月4日発売。最高出力3.2psを発生する空冷2ストロークエンジンを搭載。1981年には、サイドトランクを装備し、3.6psに出力アップした「フルマーク」を追加。テレビコマーシャルには、ピーター・フォンダを起用した。

ニュータクト(AB07)[編集]

1982年9月、シリーズを一新し、最高出力4psを発生する空冷2ストロークエンジンを搭載。1983年3月には、アンドレ・クレージュのデザインによるクレージュ仕様を追加した。

スーパータクト(AF09)[編集]

1984年に3代目として発売された。エンジンは空冷2ストローク縦型AF05を搭載する。ノイズインシュレーターなどの採用により1985年騒音規制に適合した静粛なエンジンとなっている。のちの1985年のマイナーチェンジにより5.0ps/6000rpm→5.4ps/6500rpmなった。1985年にはカラーバリエーションモデルとしてパールホワイトを基調としてピンクを配色した「クレージュ」1986年にはトラディショナルな雰囲気を織り込んだ「トラッド・エディション」も追加発売され人気を博した。また同年には空冷4サイクルエンジンを搭載した「タクト・アイビー」も登場している。

メットインタクト(AF16)[編集]

1987年発売。1986年道路交通法原動機付自転車ヘルメット着用義務が課せられた事を受け、シート下にヘルメットを収納可能なメットインスペースを設けた「メットインタクト」。 最大5.8psを発生する空冷2ストロークエンジンAF05Eを搭載。

タクト(AF24)[編集]

1989年発表の5代目。世界初となるオートスタンド機構を搭載し、「スタンドアップ・タクト」の愛称が付けられている。半年遅れでスタンドアップ無しの標準車が発売される。イメージキャラクターは小泉今日子

タクト(AF30/AF31)[編集]

1993年発表の6代目。ガソリンタンク容量が若干増大し、馬力も0.1ps増大。タクトSには前輪ディスクブレーキが装備されている。

タクト(AF51)[編集]

1998年に7代目として発売された。エンジンは強制空冷2ストローク縦型AF24Eであるがマフラーに触媒が装備され、1998年10月からの排出ガス規制および騒音規制に対応した。しかし、馬力は前モデルのAF30より1psダウンの5.1psとなった。また前輪ディスクブレーキは全モデルに拡大し、新たにコンビネーションブレーキを採用した。モデルはノーマルモデルとスタンドアップの2種で、1999年にカラーバリエーションモデルの「ホンダ タクトスプリングコレクション」が追加された。ジュリオのベース車でもある。2002年にホンダのジャイロシリーズ以外の2ストローク車削減方針に伴い生産中止・絶版となった。


外部リンク[編集]