ホンダ・レブル

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レブルREBEL)は、本田技研工業が製造販売するオートバイである。

概要[編集]

車名の「レブル」は日本語に直訳すると「反逆」を意味し、おしきせを排し自由に行動することをテーマにしており[1]、当初は排気量250㏄クラス日本国内向け仕様のアメリカンタイプモデルの単独車名として使用され、後に海外向け輸出仕様車へはペットネームとしても使用された。

車両解説[編集]

本モデル以前に本田技研工業が製造販売したアメリカンタイプは、ホークシリーズから派生したCM400T・CM250Tベンリイシリーズから派生したCM125T、カスタムのペットネームを付帯するモデルではCBシリーズからCB650カスタムCB750カスタム[注 1]CBXシリーズからはCBX400カスタムGLシリーズ[注 2]からはGL400カスタム→ウイングカスタム・500カスタムなどが存在したが、いずれもベースとなったネイキッドモデルの外装変や後輪タイヤ小径扁平化を中心にした仕様変更によるものであった。これに対して本モデルはフレームを従来の流用から、フロントフォークキャスター角を増やしステアリングヘッド位置を下げた専用品とした上で本格的なローアンドロングスタイルの車体を実現させた。

なお本項では日本国内仕様・海外向け輸出仕様を含み発売順に解説を行う。

MC13型[編集]

車名は日本国内仕様が英文字表記のREBEL北米向け輸出仕様が当初はCMX250、後にCMX250Cとされたモデルで、日本国内仕様は1985年4月18日発表、同月30日発売[1]

フレームこそ専用品のセミダブルグレードルであるが、搭載されるエンジンは250Tシリーズと共用する排気量233㏄のMC06E型空冷4ストロークSOHC2気筒とされたほか、5速マニュアルトランスミッションも共用部品である。カラーリーングの違いから、標準車とスペシャルが設定された。

以降は以下のスケジュールでマイナーチェンジを実施。

  • 1986年11月4日発表、標準車は同月5日、スペシャルは同月10日発売[2]
  • キャブレターをVE08型1基からVE26型2基に変更し最高出力を22psへ向上
  • 1次・2次減速比を見直し50km/h定地走行燃費が55→55.2㎞/Lへ向上
  • カラーリングを変更
  • 1988年5月20日発表、同年6月1日発売[3]
  • 従来のプルバックハンドル仕様に加えスペシャルにフラットバーハンドル装着車を追加
  • 1990年1月29日発表、同年2月10日発売[4]
  • スペシャルを廃止
  • 標準車にフラットバーハンドル装着車を追加
  • エンジンオイル容量が1.8→1.9Lへ増加
  • 車重増加に伴い50km/h定地走行燃費が47.1㎞/Lへダウン
  • 1994年1月28日発表、同年2月14日発売[5]
  • フラットバーハンドル装着車を廃止しプルバックハンドルの形状変更
  • マフラーを左右1本出しから右側2本出しへ変更
  • イグニッションスイッチを燃料タンク左下へ移設
  • エンジン特性を変更し最高出力が21psへダウン
  • 燃費を60km/h定地走行テスト値に変更したため43㎞/Lへダウン

日本国内仕様は1998年施行の平成10年自動車排出ガス規制により同年をもって生産終了となり、1999年で販売も終了。一方で北米向け輸出仕様は2000年以降も生産が継続され、2016年に後述するREBEL 300へのモデルチェンジで生産終了となった。

※海外向け輸出仕様はen:Honda CMX250Cも参照のこと。

CMX450 REBEL[編集]

CMX450 REBEL

型式名PC17。CB450SCやCM450と同一の排気量447㏄空冷4ストロークSOHC2気筒エンジンならびに6速マニュアルミッションを搭載する。1986年・1987年モデルが生産された。

en:Honda CMX450も参照のこと。


CA125 REBEL[編集]

型式名は前期型がJC24、後期型がJC26。125ccクラスの人気が高いヨーロッパ向けに開発されたモデル。車体はMC06と、コンポーネンツはJC06型CB125Tと共用するが、排気量124㏄空冷4ストロークSOHC2気筒エンジンは元々の原型であるCD125T同様の360°クランクである[注 3]1995年から2001年まで生産された。

de:Honda CA 125 Rebelも参照のこと。

2017年モデル[編集]

2016年11月18日に本田技研工業は、現地法人のアメリカン・ホンダモーターが現地時間の同月17日にMC06型REBELをフルモデルチェンジし、北米仕様車は500㏄・300㏄の2モデル体制で販売と発表したことを踏まえ、日本国内仕様は500㏄・250㏄モデルで販売開始することをアナウンスした[6]

これを受けて日本国内仕様は、レブル500レブル250として2017年4月14日発表、同月17日発売された[7]

REBEL 300[編集]

継続生産されていたMC06型REBEL北米向け輸出仕様の実質的フルモデルチェンジ車である。本モデルからはフレームがダイヤモンド型へ変更された。また搭載されるエンジンはCBR300R用の排気量286cc水冷4ストローク4バルブDOHC単気筒エンジンを本モデル用にチューニングしたものである。

レブル 500[編集]

車名は北米仕様がREBEL 500、日本国内仕様がレブル500。型式は2BL-PC60。搭載される排気量471㏄のPC60E型水冷4ストローク4バルブDOHC2気筒エンジンは、PC44型CBR500R・CB500F・CB500X用のPC44E型を本モデル用にチューニングしたものである。

なお本モデルはABSを標準装備するほか、同社熊本製作所で生産される。

レブル 250[編集]

型式は2BK-MC49。上述したREBEL 300の車体に排気量249㏄のMC41型CBR250R用MC41E型水冷4ストローク4バルブDOHC単気筒エンジンを本モデル用にチューニングしたMC49E型を搭載する。

なお本モデルはレブル 500と異なりABSは標準で装備されず、ABS装着車はレブル 250<ABS>の車名で販売。また生産はタイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミデッドが担当する。

日本国内仕様諸元[編集]

車名 REBEL[1] レブル 250[7] レブル 500[7]
型式 MC13 2BK-MC49 2BL-PC60
モデルイヤー 1985 2017
全長(m) 2.115 2.190
全幅(m) 0.815 0.820
全高(m) 1.100 1.090
最低地上高(m) 0.140 0.150 0.135
ホイールベース(m) 1.460 1.490
最低回転半径(m) 2.6 2.8
シート高(m) 0.660 0.690
車両重量(kg) 147 168 190
乗車定員(人) 2
定地走行燃費
(km/L)
55
(50㎞/h)
46.5
(60㎞/h)
40.2
(60㎞/h)
WMTCモード値
(km/L)
  34.1
(クラス2-2)
27.0
(クラス3-2)
原動機型式 MC06E MC49E PC60E
冷却・動弁 空冷SOHC2気筒 水冷DOHC単気筒 水冷DOHC2気筒
総排気量(㏄) 233 249 471
内径x行程(mm) 53.0x53.0 76.0×55.0 67.0×66.8
圧縮比 9.2 10.7
最高出力 21ps/8,500rpm 19kW 26ps/9,500rpm 34kW 46ps/8,500rpm
最大トルク 2.0kg-m/7,000rpm 22Nm 2.2kgf・m/7,750rpm 43Nm 4.4kgf・m/6,500rpm
始動方式 セルフ
燃料供給 VE08型キャブレター1基 電子式燃料噴射装置(PGM-FI)
点火方式 CDI フルトランジスタ式バッテリー
潤滑方式 圧送飛沫式併用ウエットサンプ
燃料タンク容量 10L 11L
クラッチ 湿式多板コイルスプリング
変速機 左足動式リターン常時噛合
1速 2.846 3.416 3.285
2速 1.777 2.250 2.105
3速 1.333 1.650 1.600
4速 1.083 1.350 1.300
5速 0.913 1.166 1.150
6速   1.038 1.043
1次減速比 3.631 2.807 2.029
2次減速比 2.285 2.571 2.666
フレーム形式 ダブルグレードル ダイヤモンド
フロントサスペンション テレスコピック
リヤサスペンション スイングアーム
キャスター/トレール 32°00′/120mm 28°00´/110mm
タイヤ(前) 3.00-18-4PR 130/90-16M/C 67H
タイヤ(後) 130/90-15 66P 150/80-16M/C 71H
フロントブレーキ 油圧式シングルディスク
リヤブレーキ 機械式リーディングトレーリング 油圧式シングルディスク
標準税抜価格 \339,000 \498,000 \727,000

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 当初は限定車の750 CUSTOM EXCLUSIVEとして販売後、常時受注モデルのCB750カスタムへ変更。
  2. ^ 海外向け輸出仕様は、ゴールドウイングがGLの商標を使用していたためCXとされた。
  3. ^ これはCM125Tが搭載したエンジンがCD125Tであったことに起因する。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]