ホンダ・CG125

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CG125(シージーひゃくにじゅうご)は本田技研工業が製造販売するオートバイである。

概要[編集]

1974年から製造される日本国内での正規販売は行わない海外向け専売モデルで1990年代後半までは日本国内で製造し輸出されていたが、ノックダウン生産を経て2018年現在ではブラジル中華人民共和国ナイジェリアイランなど本田技研工業の海外現地法人が製造を行う。

車両解説[編集]

1976年モデル輸出仕様車
1976年モデル輸出仕様車
日本国内生産モデル
日本国内生産モデル
ヨーロッパ向けモデル
ヨーロッパ向けモデル
CG125 TITAN
CG125 TITAN

排気量125㏄クラスのネイキッドタイプで、ダイヤモンド型フレーム・前18インチ/後17インチのタイヤなど基本設計はほぼ同時期に製造販売されていたCB125JXと共通でコンポーネンツの多くも共有する。

しかし本モデルは開発途上国ならびに発展途上国向けなどでの過酷な使用を想定して設計されておりメンテナンス簡略化や耐久性の観点から、搭載される空冷エンジン4ストローク単気筒エンジンの内径x行程=56.5x49.5(mm)・排気量124ccはCB125JXと同数値のまま動弁機構をSOHCからOHVに変更[注 1]したほか、前後ドラムブレーキ・常時噛合式4段マニュアルトランスミッション[注 2]などを装備する。

これらの基本設計は生産国および販売国での要望などから仕様変更を受けることが多く、外観も様々に変化するなど以下のマイナーチェンジを実施した。

以下では主な海外生産モデルについて解説を行う。

ブラジル生産モデル[編集]

現在の主力生産地でアマゾナス州マナウスモト・ホンダ・ダ・アマゾニア・リミターダMoto Honda Da Amazonia Ltda.)が南米地区向け仕様を中心に製造する。

旧モデルも仕向地により継続生産されているが、2000年CG125 TITANが発表され20年以上にわたり続いた外観デザインが変更されたほか、エンジンが従来のワンカムを位相して吸気バルブと排気バルブを駆動する方法ではカムプロフィールに制限があり環境対策が困難であることからOHVからSOHCへ、一部モデルでは燃料供給をキャブレターからPGM-FI電子式燃料噴射装置への変更を実施した。このほか以下の派生モデルの製造も行った。

またヨーロッパ向け仕様も同国で製造を行っており、このうちイギリス向け仕様はCG125 TITANをベースにしてCG125の車名で近年まで販売された。なおイギリス向け仕様は2011年9月にギネスブックが公認するイギリス1周低燃費記録走行へ参加し74.44km/Lで完走した[注 3]

中華人民共和国生産モデル[編集]

1980年代後半から輸出が開始され、2018年現在では広東省広州市の現地法人五羊-本田摩托(広州)有限公司Wuyang-Honda Motors (Guangzhou) Co., Ltd.)が製造を担当する[注 4]

日本国内へ並行輸入される個体の多くは同国で生産されたものが主で以下の特徴を持つ。

  • 前後輪18インチ・ドラムブレーキ・スポークホイール・チューブタイヤ
  • ロータリー5速ミッション
  • セル・キック併用
  • 12V電装
  • 角型前照灯
  • フロントフェンダーに番号標取付座溶接
  • 荷物積載フレーム装備

一方、同国では日本メーカーのバイクのコピー車を製造元の許可なく製造する中小メーカーもあり、本モデルのコピー車も製造されている。コピー車にはエンジンを水冷化や車体を3輪トラック化したモデルも存在する。

過去の海外生産拠点[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ スペック的にはCB125JX用の最高出力14ps/10,000rpm・最大トルク1.0kg-m/9.000rpm[1]に対し、本モデルの最初期仕様は最高出力11ps/9,000rpm・最大トルク0.94kg-m/7.500rpmである。
  2. ^ 仕向地によってトップギアからさらにシフトアップしてもニュートラルには入らないボトムニュートラル方式を採用する。
  3. ^ 本記録はディーゼルエンジン搭載車のエンフィールド=ロビン・D-R400D1995年に樹立した71.18km/を上回る。
  4. ^ 五羊での型式名はWH125 3。
  5. ^ 1982年以降に大林自動車(デーリムモーター)へ社名変更。

出典[編集]

外部リンク[編集]