ホンダ・CB750

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ホンダ・CB750
Honda CB750 Special 2007TMS.jpg
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 BC-RC42
エンジン RC17E型 747cm3 
内径x行程 / 圧縮比 67.0mm x 53.0mm / 9.3:1
最高出力 75 PS/8,500 rpm
最大トルク 6.5 kg-m/7,500 rpm
車両重量 235kg
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CB750(シービーななひゃくごじゅう)とは、本田技研工業が製造販売していたオートバイである。

概要[編集]

1992年平成4年)から製造販売されたCBシリーズ排気量750㏄クラスの大型自動二輪車である。型式名RC42。

発売から数年おきに車体色の変更や装備の変更が実施された[注 1]が、2007年に施行された平成19年自動車排出ガス規制に適合できないため2008年8月に生産終了となった。

車両解説[編集]

※本項では製造開始時の1992年モデルを基に解説を行う。

本モデル製造開始前となる1980年代後半の日本国内大型自動二輪車ロードスポーツモデルでは、ネイキッドタイプのカワサキゼファー750が人気を得ていた[2]。一方でCB750KCB750Fが生産中止になった1984年以降の本田技研工業は、CBX750VF750VFR750シリーズに見られるカウル装着モデルが主体となっていたことから、対抗策としてCBX750シリーズをベースにした北米向け輸出仕様ネイキッドタイプのRC39型ナイトホーク7501991年に日本国内の保安基準に適合させ750台のみ限定で発売。さらに同モデルをベースに後継ならびにCBシリーズへの回帰として開発されたのが本モデルである。

搭載されるRC17E型空冷4ストローク4バルブDOHC4気筒エンジンは、ナイトホーク750のベースモデルであるCBX750シリーズからの流用である。始動はセルフ式。ケーヒン製VE66型キャブレター4基により燃料を供給し、圧縮比9.3から最高出力75ps/8.500rpm・最大トルク6.5kg-m/7,500rpmのスペックをマークする[3]。潤滑はウエットサンプによる圧送飛沫併用式。オイル容量は3.8Lでオイルクーラーを搭載するが、後述する教習車仕様のみ電動ファンを標準装備する。

マニュアルトランスミッションはベースとなったCBX750Fの6速から5速へ変更。またニュートラル→1速シフト時に「ガコン」と大きな音がするなどの特徴を持つ。

フレームは、鋼管によるダブルクレードル型で重量がある反面、後輪タイヤサイズは150/70ZR17と幅が狭い[注 2]

教習仕様[編集]

1996年9月の運転免許制度改正により指定自動車教習所での大型自動二輪免許の教習が解禁となった[注 3]。このため、大型自動二輪車の中では扱いやすい上述の特性を活かし、教習仕様が製造された。教習車として特化させたため一般市販車とは以下の点が変更された。

外装
  • ハンドルをアップタイプへ変更
  • 大型エンジンガード・マフラーガード装着
  • 走行状況表示ランプ装着
  • 10灯装着の詳細表示仕様と4灯装着の簡易表示仕様いずれかが選択可能
  • 4灯仕様:40 km/h以上での点滅・フロントブレーキ・リヤブレーキ・エンスト
  • 10灯仕様:4灯仕様に1・2・3・5・Nのギアポジション(4速の場合は消灯)を追加
  • ミラーを角→丸へ変更
  • マフラーをメッキ→黒塗装タイプへ変更
  • ローダウンシート装着
  • ステップをアルミ→鉄+ヒールガードへ変更ならびに位置を若干前寄りへ移設
  • ハロゲンヘッドランプをマルチリフレクター式→カット入りレンズ式へ変更
  • 所内走行のためライトスイッチを装備
機構
  • 低速走行主体のため電動ファン装備の大型オイルクーラー装着
  • エンジンデチューン
  • 圧縮比9.3→8.8・最高出力75ps→73ps・最大トルク6.5kg-m→6.3kg-m
  • クラッチ動作をワイヤー式→油圧式へ変更
  • リヤディスクブレーキキャリパーを1pot→2potへ強化

ベースモデルの製造中止に伴い教習仕様も生産終了となった。

部品流用[編集]

上述の教習仕様から一般車へは以下の2点が可能である。

  • リヤディスクブレーキ2potキャリパー
  • 電動ファン付き大型オイルクーラー[注 4]

またCBX750F・ナイトホーク750の2車とは基本設計の多くを共用するため以下に示す容易な流用が可能である。

  • ナイトホーク750のリヤフェンダー[注 5]
  • CBX750F用6速マニュアルトランスミッション

遍歴[編集]

1991年
1992年
  • ヨーロッパで販売開始
  • 日本国内仕様を2月20日発表、同月21日発売[3]
1995年
  • 9月25日発売で以下のマイナーチェンジを実施[4]
  • 車体色に赤を追加。
  • エンジンと前後ホイールの塗装を銀→黒に変更。
2001年
  • 1月12日発表、同月13日発売で以下のマイナーチェンジを実施[5]
  • 平成11年排出ガス規制に適合させ型式名をBC-RC42へ変更。
  • キャブレーターをVENAへ変更。
  • エキゾースト・エアインジェクション・システムを搭載。
  • リヤショックアブソーバーをリザーバータンク省略の廉価タイプへ変更。
  • メーターおよびターンランプボディのメッキ処理省略。
  • ピリオンシートストラップ廃止。
2004年
  • 1月29日発表、同月30日発売で2003年の第37回東京モーターショー参考出品車に準ずる以下のマイナーチェンジを実施[6]
  • 車体色にCB750Fをイメージしたレッド+ホワイト[注 6]を追加。
  • ヘッドライトをマルチリフレクター仕様へ変更。
  • メーターおよびターンランプボディをメッキ処理へ変更。
  • 電気式スピードメーターおよび液晶式走行距離計(時計表示可能)を採用。
  • キャブレター型式をVENACへ変更した上でスロットルポジションセンサー装着し点火時期セッティングを細分化。
  • 盗難対策としてキーシリンダーを変更しイモビライザー(HISS)を搭載。
  • リザーバータンク付きリヤショックアブソーバーを復活。
  • 12月10日発表、同月11日発売で2005年モデルへのマイナーチェンジを実施[7]
  • 黒色モデルを廃止しブルー+ホワイトの新色を追加。
  • リヤショックアブソーバーリザーバータンクを銀→金メッキタイプに変更。
2006年
  • 12月13日発表、同月20日発売で漆と黒檀をイメージしたブラック+エンジ系レッドのツートーンカラー[注 7]を追加[8]
2007年
  • 受注期間を発表日の3月13日から同年4月10日まで、台数を300台[注 8]に限定した以下の仕様を施したCB750・スペシャルエディションを同年3月20日に発売[10]
  • 車体色はフレディ・スペンサーをイメージしたシルバーメタリックとし、ネイビーとブルーのストライプを追加。
  • リヤサスペンションはスプリングを赤色化し、リザーバータンクにグレーアルマイト処理を施工。
  • ハンドルウエイトをクロームメッキ仕上げに変更。
  • フロントフォーク上端部トップボルトにブルーアルマイト処理を施工。
  • 9月28日発表、マイナーチェンジを実施した標準車は同年10月1日、受注期間を同年11月11日まで限定したCB750・スペシャルを同年10月15日に発売[1]
  • ブラック+エンジ系レッドのツートーンカラーを廃止。
  • 前後ホイールカラーを黒色から金色に変更。
  • リヤサスペンションスプリングを黒色から赤色に変更。
  • シートにパイピング処理を追加し表皮も変更。
  • スペシャルはCBX1000のカラーリングをイメージしたシルバーメタリックとキャンディーブレイジングレッドの2色を設定。
2008年
  • 製造拠点を浜松製作所から熊本製作所へ移管[注 9]
  • 8月生産終了。 

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 機種コードではCB750F*(*に年次コードが入る)と表記。
  2. ^ このため高回転より実用域での扱いやすさを考慮したエンジンを含め挙動が穏やかで変化が少なく大型車としは扱いやすい特徴を持つ。
  3. ^ 認可までに時間がかかり、教習が開始されたのは翌1997年からである。
  4. ^ 一部年式では流用不可。
  5. ^ 本モデルフェンダーの下に装着することで違和感を抑えた延長が可能。
  6. ^ FCカラーと呼ばれるのが定番だが、タンクは“HONDA”ではなくウイングマークのため正確にはCB750FCインテグラまたはCB1100Fのヨーロッパ仕様と同じになる。
  7. ^ 通称:仏壇カラー。
  8. ^ 本特別仕様は車体番号がRC42-1650001からとなるが、2りんかん公式HPのリコール情報によれば550台製造が確認できる[9]
  9. ^ 浜松生産モデルは車体番号の上3桁が100 - 170なのに対し、熊本生産モデルは171のため判別が可能。

出典[編集]

関連項目[編集]

  • ホンダ・CB1100 - 2007年の第40回東京モーターショーにCB1100F試作車として参考出品後、2010年から製造販売される後継車。
  • ホンダ・NC - 本モデル製造中止後の2013年3月から大型教習仕様車NC750Lを製造開始。

外部リンク[編集]