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国道254号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道
国道254号標識
国道254号
地図
地図
総延長 278.6 km
実延長 251.9 km
現道 202.1 km
制定年 1963年昭和38年)[1]
起点 東京都文京区[1]
本郷三丁目交差点(北緯35度42分27.03秒 東経139度45分38.09秒 / 北緯35.7075083度 東経139.7605806度 / 35.7075083; 139.7605806 (本郷三丁目交差点)
主な
経由都市
東京都文京区豊島区板橋区練馬区
埼玉県和光市朝霞市新座市富士見市ふじみ野市川越市東松山市深谷市本庄市
群馬県藤岡市富岡市
長野県佐久市上田市松本市
終点 長野県松本市[1]
平瀬口交差点(北緯36度15分57.08秒 東経137度56分41.22秒 / 北緯36.2658556度 東経137.9447833度 / 36.2658556; 137.9447833 (平瀬口交差点)
接続する
主な道路
記法
国道17号標識 国道17号
国道16号標識 国道16号
国道19号標識 国道19号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

国道254号(こくどう254ごう)は、東京都文京区から埼玉県群馬県を経由し、長野県松本市に至る一般国道である。

概要

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東京都心と埼玉県西部を結ぶ道路という事もあり、渋滞が激しいこの道は古くから川越街道 - 児玉街道 - 富岡街道 - 信州街道として「江戸道」「川越道」などとも呼ばれた。中山道より行程距離も短く、通行者も多かったため、五街道に準ずる脇往還として宿駅整備された(川越児玉往還)。大名などが多く利用する五街道とは違い、役人や女性が多く利用していた事から群馬県甘楽郡下仁田町のように「姫街道」と呼んでいる地域もある[2]長野県の一部区間は中山道となっている。

東京都文京区の国道254号起点から群馬県藤岡市まで国道17号関越自動車道にほぼ並行しており、藤岡市から長野県佐久市までの間では上信越自動車道にほぼ並行している。

山手線内側では春日通り、山手線外側や埼玉県では川越街道、群馬県内では信州街道などと呼ばれている。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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群馬県甘楽郡下仁田町南野牧から長野県佐久市に至る内山峠の箇所の旧道は急勾配で道幅も狭く、九十九折であったことも相まって、転落事故も多かった[注釈 6]。しかし、旧道時代においても長野県へと抜ける道路として普通車をはじめ、大型貨物自動車も頻繁に利用していた。その後、1978年(昭和53年)には県境の内山トンネルが開通、1989年平成元年)に内山道路(現道)が全線開通したため、その利便性が大幅に改善され、ほとんどの車両はそちらを利用するようになった。同時に、交通量も増大した。

長野県内では、上田市松本市を結び長らく有料道路であった三才山トンネル有料道路松本トンネル有料道路2020年令和2年)に無料化された[6]

年表

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高速自動車国道に編入された区間

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かつて一般国道254号のバイパス道路として建設された東京川越道路は、のちに高速道路である関越自動車道練馬IC - 川越ICに組み込まれた[10][11]

路線状況

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200 kmを越える長大な路線のなかには、東京都心の春日通りなどに見られる大通りから、山間部のセンターラインの無い狭い道路まであり、また、三才山を貫く長大なトンネルも施設されているなど、道路の状況は変化に富む[12]

通称

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バイパス

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※「浦和所沢バイパス」という名称は、かつて存在した埼玉県道2号浦和所沢線のバイパスを意味するもので、同バイパスのうち当国道のバイパスでもある区間は新座市の英ICから富士見市の下南畑交差点までで、当国道は浦和地区所沢市は通っていない。

重複区間

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  • 国道463号(埼玉県新座市英IC - 富士見市下南畑)
  • 国道16号(埼玉県川越市新宿町 - 川越市大仙波)
  • 国道140号(埼玉県大里郡寄居町桜沢)
  • 国道142号(長野県佐久市・跡部交差点 - 北佐久郡立科町宇山)
  • 国道152号(長野県小県郡長和町古町 - 上田市腰越

道路施設

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主な橋梁

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  • 落合橋入間川小畔川越辺川、埼玉県川越市 - 比企郡川島町)
  • 玉淀大橋荒川、埼玉県大里郡寄居町)
  • 藤武橋神流川、埼玉県児玉郡上里町 - 群馬県藤岡市小林)
  • 富岡大橋(鏑川、群馬県富岡市)
  • 新富岡大橋(鏑川、群馬県富岡市)※富岡バイパス
  • 比佐理橋(鏑川、群馬県富岡市 - 群馬県甘楽郡下仁田町)
  • 内山大橋(滑津川、長野県佐久市)
  • 佐久大橋千曲川、長野県佐久市)
  • 南角大橋(南角沢、長野県上田市)
  • 鹿教湯大橋(広河原、長野県上田市)

主なトンネル

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  • 金勝山トンネル(埼玉県比企郡小川町)
  • 平畠トンネル(群馬県甘楽郡下仁田町)
  • 高梨子トンネル(群馬県甘楽郡下仁田町)
  • 内山トンネル(群馬県甘楽郡下仁田町 - 長野県佐久市)
  • 小屋坂トンネル(長野県上田市)
  • 鹿教湯トンネル(長野県上田市)
  • 笠岩トンネル(長野県上田市)
  • 孫六トンネル(長野県上田市)
  • 三才山トンネル(長野県上田市 - 長野県松本市)
  • 松本トンネル(長野県松本市)

道の駅

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地理

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通過する自治体

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交差する道路

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並行する鉄道路線

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明治期には、東京から群馬県渋川市を経て、新潟県長岡市までの鉄道路線として計画された東上鉄道(現在の東武東上線)の当時の敷設計画ルートも、群馬県藤岡市までほぼこの道に並行している。

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2005年4月1日、佐久市北佐久郡望月町浅科村南佐久郡臼田町が合併して、新佐久市発足。
  3. ^ 2005年10月1日、小県郡長門町和田村が合併して、長和町発足。
  4. ^ 2006年3月6日、上田市小県郡丸子町真田町武石村が合併して、新上田市発足。
  5. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  6. ^ 現在でも「転落事故多し」の看板が旧道のあちこちに残っている。

出典

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  1. ^ a b c d 和光市民なら知っておきたい川越街道の真実 Archived 2016年3月4日, at the Wayback Machine.和光市
  2. ^ 静かに時を刻む宿場町 Archived 2007年12月23日, at the Wayback Machine.、群馬県、2007年10月26日。
  3. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2021年9月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月15日閲覧。
  5. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
  6. ^ a b 長野県報令和2年8月31日第135号p.2
  7. ^ 長野県報令和元年7月4日第18号p.4、長野県(上田建設事務所)プレスリリース
  8. ^ 長野県(上田建設事務所)プレスリリース
  9. ^ 長野県報令和2年8月31日第135号p.2、長野県(上田建設事務所)プレスリリース
  10. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 46.
  11. ^ 浅井建爾 2015, pp. 91–92.
  12. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 110.
  13. ^ a b 東京都通称道路名一覧表 Archived 2016年3月5日, at the Wayback Machine.東京都建設局
  14. ^ a b 東京都通称道路名地図(区部拡大版) Archived 2016年3月5日, at the Wayback Machine.東京都建設局

参考文献

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  • 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3 
  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8 

関連項目

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  • 新座洞道火災事故 - 2016年、国道と並行する高圧送電ケーブルが火災となり一時通行止めになった。

外部リンク

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