内山隧道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
国道254号標識
内山隧道長野県側坑口
内山隧道群馬県側坑口

内山隧道(うちやまずいどう)は、群馬県甘楽郡下仁田町長野県佐久市の県境を通る国道254号トンネルである。1973年(昭和53年)に完成し、1978年(昭和53年)に開通した。

基本データ[編集]

  • 総延長:1254m
  • 幅:8m(2車線)
  • 高さ:4.5m

概要[編集]

従来、国道254号で群馬・長野県境を越えるには、下仁田町南野牧の集落を抜け、その先の山の側道を越え、内山峠の峠道を通過する必要があった。しかしこの旧道は、狭隘、急勾配、急カーブ、集落の中を通過するなどの問題があった上、トラックなど大型車の通過・すれ違いが困難であったため、新道の開通が待たれていた。

1970年(昭和45年)より新道の工事が着手された。工事は佐久側より進められ、1973年(昭和53年)に内山隧道が貫通。1978年(昭和53年)に開通した。内山隧道から、下仁田隧道手前までの区間が第三工区であり、この時点では、現在の新道の全区間が開通した訳でなく、後述する下仁田隧道手前までの開通だった。

国道上の内山峠最高到達地点をトンネル内で迎える(ただし、旧道はトンネルの上を通っていて、国道指定当時はこちらのほうが標高が高かったため、事実上最高到達地点が低くなった)。このトンネルを境に、長野県側に抜けると緩い下り坂が現れ、群馬県側に抜ければ、急勾配の下り坂が現れる。群馬県側、長野県側とも、上り車線には登坂車線があり、旧道に比べ利便性が大きく向上した。

下仁田隧道[編集]

下仁田隧道は、同じく国道254号上にある総延長885mのトンネルである。名称の通り、下仁田町にある。

内山隧道が1978年(昭和53年)に開通したものの、長野県側から来たとき、現在の下仁田隧道手前で、市野萱の方へと下っていた。この道も狭隘、大型車通行困難などの問題があったため、こちらも開通が待たれていた。下仁田隧道は1987年(昭和62年)に完成した。

現在[編集]

内山隧道開通から10年以上経過した1989年(昭和64年)8月に、下仁田町南野牧から佐久市に至る大規模な工事の全工程を終え、現在の新道が全線開通した。旧道となった区間には、新道開通前には車道として使われていたものの、現在では廃道となっている部分がいくつか見られる。新道開通後は交通量が増大、特にトラックなどの大型車輌の交通は、開通前と比べものにならないほどに増し、トラック街道と化している。

旧道の扱い[編集]

旧道は、1978年(昭和53年)の内山道路(第三工区)開通に伴い、内山峠を越える下仁田町南野牧白井平から佐久市内山までの区間は国道指定から外れた。現在、同区間の一部は県道44号として扱われている。

市野萱川沿いを通る下仁田町南野牧中平から同小屋場までの区間は、1989年(昭和64年)の新道開通とともに旧道となったが、道路地図などでは国道指定がされたままの状態になっていることが多い。また、同東平から小屋場までを国道表記している地図もあるなど、表記が曖昧になっている。

インターネット上の地図サービスでは、Googleの地図サービスに見るように、下仁田町南野牧中平から佐久市内山までの旧道区間のほぼすべて(ただし、佐久市神房を通る旧道区間、及び廃道と化した区間は除く)を国道として表記している。国土交通省国土地理院のサイト内に見られる地図では、これらの区間は全て国道ではなくなっている。しかし、下記外部リンクにある航空写真画像情報所在検索・案内システム(国土交通省によるウェブサイト)では、群馬県側の旧道は国道として表記されており(以前は長野県側の内山峠旧道区間も国道と表記していたが、2008年(平成20年)11月以降現在の体制となっている。また、これと同時に群馬県側にある廃道区間を国道表記し始めている)、旧道と化した区間が現在も国道であるかどうかが、国の立場としても曖昧となっている。

なお、内山隧道開通に伴う旧道区間のうち、長野県側に国道標識は残されていないが、群馬県側には県道44号との交差点に簡易標識(赤色を背景に国道番号を表記したもの)が2008年(平成20年)の夏ごろに設置されている。

これを設置し、本区間を管理している富岡土木事務所は、本区間(群馬県内の区間のみ)を「国道254号(旧道)」として扱っている。従って、これを基とした場合の旧道は、市野萱(群馬県側)から県境に至るまでは国道254号であり、長野県側の旧道は佐久市道であると解釈することができる。

下仁田隧道開通に伴う旧道区間には数箇所国道標識が残っている。

外部リンク[編集]