国道228号
表示
(函館松前江差線から転送)
一般国道 | |
---|---|
国道228号 | |
地図 | |
総延長 | 189.1 km |
実延長 | 185.4 km |
現道 | 151.4 km |
制定年 | 1953年(昭和28年) |
起点 | 北海道函館市 万代こ線橋交差点(北緯41度47分22.07秒 東経140度43分54.78秒 / 北緯41.7894639度 東経140.7318833度) |
主な 経由都市 |
北海道松前郡松前町 |
終点 | 北海道檜山郡江差町(北緯41度52分9.09秒 東経140度7分41.46秒 / 北緯41.8691917度 東経140.1281833度) |
接続する 主な道路 (記法) |
|
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道228号(こくどう228ごう)は、北海道函館市から松前郡松前町を経由して、檜山郡江差町に至る一般国道である。
概要
[編集]起終点を同じくし、松前半島を横断する国道227号に対し、本路線は福島峠の前後を含む約27 kmの区間[注釈 1]を除いて海岸線に沿うコースをとる。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:函館市(函館市万代町9-1・12-12先、万代こ線橋交差点[2][3] = 国道5号交点、国道227号・国道280号起点)
- 終点:北海道檜山郡江差町(檜山郡江差町字中歌町22-1先、旧中村家住宅裏手側[2][4] = 国道227号終点)
- 重要な経過地:北海道上磯郡上磯町[注釈 3]、同道亀田郡大野町[注釈 3]、同道上磯郡木古内町、同道松前郡福島町
- 総延長 : 189.1 km(重用延長を含む)[5][注釈 4]
- 重用延長 : 4.0 km[5][注釈 4]
- 未供用延長 : なし[5][注釈 4]
- 実延長 : 185.1 km[5][注釈 4]
- 指定区間:全線[6]
-
国道228号・起点(国道227号と重複、国道5号・北海道道571号五稜郭公園線交点、万代跨線橋側から見る)
-
国道228号・終点(国道227号・終点と同一、起点側から見る)
歴史
[編集]終点は指定当初から江差町であるが、政令による終点表記は、1953年(昭和28年)の二級国道指定時は江差郡江差町[7]、1965年(昭和40年)の改正時は「桧山郡江差町」と表記されていた[1]。1993年(平成5年)の改正で現在の表記となった。
年表
[編集]- 1953年(昭和28年)5月18日 - 二級国道228号函館松前江差線(函館市 - 北海道松前郡松前町 - 北海道江差郡江差町)として指定施行[7]。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道228号(函館市 - 北海道松前郡松前町 - 北海道桧山郡江差町)として指定施行[1]。
工事・路線変更に伴う年表
[編集]参考資料
(国道227号重複部分は省略)
- 1985年(昭和60年) - 1986年(昭和61年):上磯町久根別改良工事・上磯町上磯改良工事・上磯町七重浜道路改良および舗装その2工事(七重浜8丁目 - 中央町1丁目)
- 拡幅を伴う工事。なお、この工事に伴って新久根別橋の架換が行われた。
- 1998年(平成10年)2月 - 2001年(平成13年)1月:上磯町上磯改良工事・上磯町飯生改良工事(東浜2丁目 - 谷好4丁目)
- 拡幅を伴う工事。なお、この工事に伴って有川橋の架換、上磯新橋の終点方向側(海側)の増設が行われた。
- 2000年(平成12年) - 2001年(平成13年):上磯町茂辺地災害防除工事(矢不来 - 茂辺地1丁目)
- 2007年(平成19年):北斗市谷好改良外一連工事(谷好4丁目 - 館野)
- 道路の改良や、道路に面する法面の崩落防止に伴う法面工等。
- 2008年(平成20年)3月 - 2011年(平成23年)3月 - 北斗市谷好東改良工事および舗装工事・北斗市富川改良工事(谷吉4丁目 - 富川)
- 2012年(平成24年)3月30日[8]:北斗市茂辺地舗装外一連工事(茂辺地1丁目)
- 北海道道29号上磯厚沢部線改良および間接接続する北海道道1167号北斗茂辺地インター線・函館江差自動車道北斗茂辺地IC新設に伴って、右折車線設置のための拡幅が行われた。
- 2019年(令和元年)5月 - 事業中:災害復旧工事(富川 - 館野)
その他、1970年(昭和45年) - 1973年(昭和48年)にかけて、上磯町(現・北斗市)全域において、主に狭隘道路の拡幅2車線化と歩道設置を伴う道路改良工事が行われている。
- 1966年(昭和41年) - 1968年(昭和43年):道路改良工事(字石崎)
- 1970年(昭和45年) - 1972年(昭和47年):道路改良工事(字寅の沢 - 原歌)
- 1970年(昭和45年) - 1974年(昭和48年):道路改良工事(字大安在 - 大崎)
- 1972年(昭和47年) - 1974年(昭和49年):道路改良工事(字小安在 - 大安在)
- 1972年(昭和47年) - 1974年(昭和49年):道路改良工事(字北村 - 内郷)
- 1973年(昭和48年)12月 - 1976年(昭和51年):道路改良工事(字勝山 - 字上ノ国)
- 1973年(昭和48年) - 1977年(昭和52年):道路改良工事(字館野 - 汐吹)
- 1976年(昭和51年) - 1977年(昭和52年):石崎橋歩道橋下部外一連工事(字石崎)
- 車道のみだった石崎橋に歩道部が追加された。
- 1976年(昭和51年) - 1977年(昭和52年):道路改良工事(字大留)
- 1978年(昭和53年) - 1981年(昭和56年):道路改良工事(字館野)
- 1978年(昭和53年) - 1980年(昭和55年):道路改良工事(字小砂子)
- 1979年(昭和54年) - 1980年(昭和55年):ドアサ橋下部外一連工事(字小砂子)
- この工事でドアサ橋が新設された。
- 1979年(昭和54年) - 1980年(昭和55年):入込橋下部外一連工事(字館野)
- この工事で入込橋が新設された。
- 1979年(昭和54年) - 1980年(昭和55年):境澗橋下部外一連工事(字館野)
- この工事で境澗橋が新設された。
- 1979年(昭和54年) - 1980年(昭和55年):初神大橋下部外一連工事(字館野)
- この工事で初神大橋が新設された。
- 1982年(昭和57年) - 1984年(昭和59年):道路改良工事(松前町神山〈現・原口〉 - 上ノ国町字小砂子)
- 1986年(昭和61年)12月:小砂子トンネル工事(字小砂子)
- 1990年(平成2年) - 1991年(平成3年)11月:道路改良工事(字木の子 - 小安在)
- この工事によって山側に新道が作られた。
- 1985年(昭和60年)11月 - 1991年(平成3年)11月:道路改良工事(字扇石)
- この工事により、山側の新道(木の子 - 小安在間)と海岸側の従来の道路をつなぐ道路が作られ、一時国道として使用されていた。下記(汐吹 - 扇石間)の新道完成後は町に移管されている。
- 1991年(平成3年)10月 - 11月:道路改良工事(字汐吹 - 扇石)
- この工事によって山側に新道が作られた。
- 1996年(平成8年)3月:道路改良工事(字上ノ国 - 大留)
- 1997年(平成9年)11月:道路改良工事(字大留)
- 2007年(平成19年) - 2010年(平成22年)3月26日
- 上ノ国町:災害防除外一連工事(字大安在 - 大崎)
- 2008年(平成20年)3月:災害防除外一連工事(字石崎および羽根差)
- 2009年(平成21年)3月:歩道設置外一連工事(字大崎)
- 2016年(平成28年)10月31日 - 2019年(令和元年)10月11日:交差点改良工事(字大留)
- 1971年(昭和46年) - 1974年(昭和49年):道路改良工事(字椴川 - 中歌町〈終点〉)
- 前述の上ノ国町北村 - 内郷間、および接続する国道227号の道路改良工事と共に行われ、海側に新道が作られた。旧道はその後、椴川 - 陣屋町間で「江差町道陣屋椴川線」になり、海岸町 - 茂尻町間及び津花町の一部区間も町に移管され、津花町 - 中歌町(終点)間は「北海道道5号江差木古内線」となった後に「いにしえ街道」として町に移管された。「江差町道陣屋椴川線」は前述の旧道部「上ノ国町道北村内郷線」と接続していて、現在も同線の椴川 - 柏町間旧道部分(町道)が函館バスのバス路線として使われている。
- 1996年(平成8年)11月 - 12月:津花町交差点改良工事(字津花町)
- この工事により、交差点に接続するカーブ部の線形が改良された。
-
国道228号・新旧比較(江差町字海岸町にて、左・昭和20年代、右・2018年9月撮影)
福山街道
[編集]宿場 | 令制国 | 郡 | 現在の自治体 | 特記事項 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
都道府県 | 市区町村 | ||||||
奥州街道の三厩宿方面へ至る | |||||||
松前宿 | 蝦夷地 | 渡島国 | 津軽郡 | 北海道 | 松前郡 | 松前町 | |
箱館宿 | 亀田郡 | 函館市 | 札幌本道が分岐 | ||||
箱館奉行所 |
路線状況
[編集]通称
[編集]- 松前国道
- 福山街道(松前街道)
- 日本海追分ソーランライン
- にしん街道(提唱中/日本海側の沿岸町[注釈 5])
重複区間
[編集]道路施設
[編集]トンネル
[編集]- 福島トンネル (382 m)
- 白神トンネル (281 m)
- 赤石トンネル (420 m)
- 立岩トンネル (321.2 m)
- 小砂子トンネル (1,080 m)
かつては北斗市茂辺地に茂辺地トンネル (95 m)があったが幅員6 mと狭く、老朽化も進んでいたため平成12年に撤去された[4]。
橋梁
[編集]- 知内橋
- 茂草大橋
- 市の渡橋
- 矢上橋
- 石崎橋 竣工1966年
- 白神橋
- 松前橋 竣工1976年
- 津澗内橋 竣工1989年
- 小砂子橋
- 天の川橋 竣工(現橋)1997年
道の駅
[編集]通行規制
[編集]- 北斗市矢不来 - 茂辺地間2.3 kmは、連続雨量110 mmの雨や異常気象時は通行止
地理
[編集]通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]渡島総合振興局
- 函館市
- 国道5号・北海道道571号五稜郭公園線:万代町(万代跨線橋起点)
- (国道227号との重複区間は省略)
- 北斗市
- 国道227号:七重浜7丁目
- 北海道道756号大野上磯線:東浜1丁目
- 北海道道96号上磯峠下線:中央2丁目
- 北海道道530号上磯停車場線 : 飯生2丁目(上磯駅前交点)
- 函館江差自動車道北斗富川IC:富川2丁目
- 北海道道29号上磯厚沢部線:茂辺地1丁目
- 北海道道1167号北斗茂辺地インター線・函館江差自動車道北斗茂辺地ICに間接接続
- 上磯郡木古内町
- 函館江差自動車道木古内IC:大平
- 北海道道5号江差木古内線:本町
- 北海道道383号木古内停車場線 : 新道
- 上磯郡知内町
- 北海道道698号湯の里渡島知内停車場線:重内
- 北海道道531号小谷石渡島知内停車場線:重内
- 北海道道698号湯の里渡島知内停車場線:湯ノ里
- 松前郡福島町
- 北海道道812号館町福島線:千軒
- 北海道道532号岩部渡島福島停車場線:三岳
- 北海道道532号岩部渡島福島停車場線:福島(福島町福島交点)
- 国道280号:日向(福島港付近:海上国道として分岐)
- 北海道道636号渡島吉岡停車場線:吉岡
- 松前郡松前町
- 北海道道607号石崎松前線:朝日
- 北海道道435号松前港線:福山
- 北海道道380号松前停車場線:博多
檜山振興局
- 檜山郡上ノ国町
- 北海道道607号石崎松前線:石崎
- 北海道道5号江差木古内線:大留
- 檜山郡江差町
- 北海道道215号江差停車場線:姥神町
- 国道227号:中歌町(終点)
- 北海道道5号江差木古内線起点と重複
峠
[編集]- 福島峠
- かつては福島町吉岡 - 松前町白神間に吉岡峠があったが、ルート変更により旧道化 [19]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年4月22日閲覧。
- ^ a b 国土交通省北海道開発局函館開発建設部公物管理課所有の国道227号道路台帳より。2018年6月11日閲覧
- ^ Google Mapで2018年6月11日に確認。
- ^ a b c 国土交通省北海道開発局函館開発建設部公物管理課所有の国道228号道路台帳より。2018年8月29日・2019年6月11日閲覧
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月14日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年4月22日閲覧。
- ^ a b ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ 国道228号道路台帳(2019年6月11日閲覧時)には完成年月日のみ記載されている。
- ^ 函館新聞電子版 【速報】国道228号で通行止め 2019年5月14日記事、2019年6月7日閲覧。
- ^ 管内国道通行止め情報(第1報):国道228号 国土交通省北海道開発局函館開発建設部より、2019年7月18日閲覧。
- ^ 管内国道通行止め情報(第2報:終報):国道228号 国土交通省北海道開発局函館開発建設部より、2019年7月18日閲覧。
- ^ 函館バスウェブサイト「乗り場・路線・時刻表検索」によるバス停「小砂子」の検索結果(地図表示)より、2018年8月30日閲覧。
- ^ “北海道初!ラウンドアバウト(環状交差点)導入!” (PDF). 国土交通省北海道開発局函館開発建設部. 2017年12月16日閲覧。
- ^ “道内初のラウンドアバウト導入へ調査設計進む 函館開建”. 北海道建設新聞. (2017年12月8日) 2017年12月16日閲覧。
- ^ 平成28年北海道開発局告示241号
- ^ 北海道新聞 2019年(令和元年)10月10日 p-17 国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部 広告「上ノ国町大留交差点 通行方法が変わります 変更日時 令和元年10月11日(金)午前10時00分」より、2019年10月10日閲覧。
- ^ 北海道新聞 地域の話題 渡島檜山 2019年(令和元年)10月12日記事「上ノ国にラウンドアバウト開通 慣れぬ住民 不安の声」より、2019年10月12日閲覧。
- ^ 国土交通省北海道開発局函館開発建設部 令和元年10月9日報道発表資料「国道228号上ノ国町大留交差点 通行方法が変わります」 (PDF) より、2019年10月13日閲覧。
- ^ 堀純一, pp. 44–45.
参考文献
[編集]- 堀純一 (1999), 続 忘れられた道, 北海道新聞社
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 国土交通省北海道開発局
- 函館開発建設部 : 函館道路事務所が函館市 - 上磯郡木古内町の区間を、江差道路事務所が上磯郡知内町 - 檜山郡江差町の区間をそれぞれ管理。
- 国道228号に関連する地理データ - オープンストリートマップ