魔法つかいプリキュア!

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プリキュアシリーズ > 魔法つかいプリキュア!
魔法つかいプリキュア!
ジャンル 変身ヒロイン魔法少女
戦闘美少女女児向けアニメ
アニメ
原作 東堂いづみ
シリーズディレクター 三塚雅人
シリーズ構成 村山功
脚本 村山功、山下憲一
伊藤睦美坪田文鐘弘亜樹
キャラクターデザイン 宮本絵美子
音楽 高木洋
アニメーション制作 東映アニメーション
製作 ABCADK、東映アニメーション
放送局 ABC・テレビ朝日系列
放送期間 2016年2月7日 -
漫画
原作・原案など 東堂いづみ
作画 上北ふたご
出版社 講談社
掲載誌 なかよし
レーベル ワイドKC
発表号 2016年3月号 -
テンプレート - ノート

魔法つかいプリキュア!』(まほうつかいプリキュア、MAHO GIRLS PRECURE!)は、2016年(平成28年)2月7日よりABCテレビ朝日系列で毎週日曜8:30 - 9:00(JST)に放送されている、東映アニメーション制作のテレビアニメ。「プリキュアシリーズ」の通算13作目にして、11代目のプリキュアに当たる。

キャッチコピーは、「魔法のことば『キュアップ♡ラパパ!』でふたつの世界がいまつながる!」。

概要

本作品では、「プリキュアシリーズ」としては初めて、「魔術」をテーマに取り上げている。人間界と魔法界の少女が手をつなぐことによって生まれる友情と奇跡がメインコンセプトとなっており、朝日放送(ABC)のプロデューサー・植月幹夫は「今までのプリキュアシリーズが持つ『愛』『正義』『夢』『友情』といった普遍的なテーマは踏襲しつつ、その世界観やモチーフはシリーズの枠を飛び出して、大胆に描く作品にしたい。便利な魔法が使えても、それは決して万能ではなく、やっぱり大切なのは人と人との『心』のふれあい」、東映アニメーションのプロデューサー・内藤圭祐は「手と手をつなぐことで、心をつなぎ、希望をつなぎ、世界をつなぐ。ひとりひとり皆違うけれど、だからこそ面白い、そしてその違いを認識し受け入れることで、世界は広がっていくんだということを、さまざまな『つなぐ』を通して伝えていきたい」とそれぞれ語っている[1]

メインスタッフはシリーズディレクターが三塚雅人、シリーズ構成が村山功、キャラクターデザインが宮本絵美子と、これまでの「プリキュアシリーズ」に関わってきた人物が起用され、企画には前作に引き続き鷲尾天が参加している[2]。オープニングテーマの歌唱は、前作『Go!プリンセスプリキュア』で、前後期ともにエンディングテーマを歌った北川理恵が担当。一方、エンディングテーマは、プリキュア役の声優である高橋李依(朝日奈みらい / キュアミラクル役)と堀江由衣(リコ / キュアマジカル役)の2人が歌うこととなった[3][4][注 1]

文字多重放送を実施しており、みらいの台詞を黄色、リコの台詞を青色[注 2]で表記している。データ放送では前作『Go!プリンセスプリキュア』に引き続き「じゃんけん」を採用、当選時の応募に際しては従来までの電話(テレドームから67コールに変更)のほか、ABCの公式ウェブサイト(パソコン用・スマートフォン用いずれも)からも応募出来るようになった。またデータ放送のオーバーレイ表示機能による「リモコン操作による時計表示」は、通常表示と非表示のほか、前作では行わなかった「プリキュア仕様」が復活、本作品ではモフルンの顔の形をした「モフルンとけい」として時刻が表示される。

第7話からはエンドカードは『ハピネス』・『Go!プリンセス』と同じ「視聴者から寄せられた似顔絵」となったが(それ以前は後述)、過去2作はバック映像が一定していたのに対し、本作品のバックはその回の話をイメージした週替わり映像となり、また画面上部には「魔法文字」で投稿者の名前を記す様になった。

あらすじ

もうすぐ中学2年生になる主人公・朝日奈みらいは春休みのとある日、魔法の宝石リンクルストーン・エメラルドを探しに魔法界から人間界(魔法界ではナシマホウ界と呼称)へ降り立った魔法学校に通う魔法使いの少女・リコと出会う。するとそこへ、同じくリンクルストーン・エメラルドを手に入れ世界侵略を企む闇の魔法つかいドクロクシー配下のバッティと怪物ヨクバールが現れる。みらいとリコは襲撃に遭うが、2人の持っていたペンダントがリンクルストーン・ダイヤへと変化し、「伝説の魔法つかい」魔法つかいプリキュアへ変身し対峙することに。みらいはキュアミラクル、リコはキュアマジカルに覚醒しバッティを退却させる。また、その力でみらいが大事にしているぬいぐるみのモフルンがしゃべるようになり、2人のパートナー妖精となる。

リコはみらいを連れて魔法界に戻るが、教頭にプリキュアになったことを告げても受け入れられないどころか、勝手に補習を受けずに魔法界を抜け出してナシマホウ界に行っていたことがばれてしまい、退学の危機に陥る。そんなおり、みらいは魔法の杖を生み出す木の下である男性と出会うが、その時に役目を終えようとしている木からみらいに杖が授けられたこと、みらいとリコがプリキュアとなって戦ってる光景を目にしたことから、その男性こと魔法学校の校長はみらいにリコの補習を共に受けさせる形で春休みの期間だけ魔法学校に通わせるよう計らい、みらいはリコや他の生徒たちとともに魔法を習うことになった。

魔法の勉強、そしてドクロクシーの側近のヤモーが送り込む幹部のバッティ、スパルダガメッツらとの戦いを通じて、みらいとリコはより親密な仲になり、その過程の仲でルビーサファイアアクアマリンピンクトルマリンの4つのリンクルストーンも入手、伝説の本リンクルスマホンから生まれた妖精の赤ちゃんはーちゃんを育てるなど、奇跡いっぱい、魔法いっぱいの生活を過ごす。そして、補習の全課程を合格し、みらいは魔法学校の生徒として正式に認められ、リコたちは進級することになる。それは同時にみらいがナシマホウ界に戻ること、リコと別れることを意味していたが、校長はナシマホウ界に残りのリンクルストーンがある事を魔法の水晶の占いで察知し、そのことをリコに告げる。リコはみらいを追いかけ共にナシマホウ界に行き、これまでとは逆の魔法とは縁の無い世界で暮らしリンクルストーンを探すことになる。そしてそれは新たな戦いの始まりでもあった。

キュアミラクルとキュアマジカルの2人はリンクルストーン・エメラルドを探しだし、ドクロクシーの野望を阻止すべく、闇の魔法つかいたちとの戦いに挑む。

登場人物

プリキュア

朝日奈 みらい(あさひな みらい) / キュアミラクル
- 高橋李依
本作品の主人公で、まもなく中学2年生になる13歳の少女。金髪のショートヘアと紫色の瞳が特徴。6月12日生まれ。口癖は「いま、○○っていいました!?」「ワクワクもんだぁ!」。
一人称は「わたし」。リコを「ちゃん」付けで呼んでいたが、第5話から呼び捨てにしている[注 3]
私服は桃色と白色を基調としたパフスリーブシャツと水色のキュロットを着用し、長めの白色の靴下に桃色のを履いている。
好奇心旺盛かつ元気な性格であり、不思議なことやおもしろいことを好むほか、気になる相手につきまとう習性がある。その一方でテストの成績が悪いなど、勉強については不得手である。
第1話にて、春休みの夜に魔法界からやってきたリコを発見し、翌日リコと遭遇して彼女に興味を抱き魔法を使うリコに興奮するが、そこに出現したバッティに襲撃されて逃げ惑った末にリコとともに伝説の魔法つかいである「キュアミラクル」に覚醒、そしてバッティを退却させる。
プリキュアとして覚醒したあと、第2話でリコと共に魔法界に向かい校長に薦められる形で春休みの間「魔法学校」に通学することになり、そこで魔法つかいになるための勉強に励むようになる。そして最終的に合格することで魔法学校の生徒として正式に認められ、人間界に戻ることになる。
リコ / キュアマジカル
声 - 堀江由衣
魔法界の「魔法学校」に通学する13歳の少女。紫色のロングヘアとピンクの瞳が特徴。11月12日生まれ。口癖は「計算通りだから」「落ちてないし」「失敗してないし」。
一人称は「わたし」。みらいを「あなた」と呼んでいたが、第5話の紆余曲折を経て名前で呼ぶようになる。
私服は水色のシャツに裾に花が描かれた紫色のワンピースを着用し、紺色の靴下に黒色のヒールを履いている。
立派な魔法つかいになるという目標をもち、勉強も得意ではあるが、肝心の魔法の実技に関しては不得手で使いこなせない面があり、それが元で補習を受けることになる。普段はクールな性格だが、前述の魔法が上手く使えないことから、魔法をかけるのに失敗したり、魔法のほうきで飛んでる最中に落下するなど、ドジな部分を見せる場面もあり、失敗しても前述の口癖を発するなどそれを認めようとしない、意地っ張りでプライドの高さも持ち合わせている。それが原因でみらいとケンカになったこともある[6]。また、実技が不得手でかつ優秀な姉のリズに憧れている分彼女に対してコンプレックスを抱く一面もある。しかしそのリズからは、リコは魔法について天賦の才能を持っており、将来は素晴らしい魔法つかいになるだろうと見なされている。
第1話で補習を回避しようとつよい力を秘めているとされる「リンクルストーン・エメラルド」を求めて「ナシマホウ界」(人間界)に出向き、そこでみらいと遭遇した末に伝説の魔法つかいである「キュアマジカル」に覚醒する。なぜみらいとともにプリキュアに覚醒できたのか魔法学校で調べるべく続く第2話でみらいを魔法界へと連れていくが、無断でナシマホウ界に行くなど校則違反かつ人間であるみらいを連れてきたことで退学させられそうになったが、みらいとともにプリキュアになったのを校長に目撃され、校長がみらいと共に補習を受けさせることで退学を回避する。全ての補習を受けて合格することで2年生に進級することになるが、校長からリンクルストーンがナシマホウ界にあることを告げられ行くことを促されると、みらいを追いかけて共にナシマホウ界に行くこととなる。

妖精

モフルン
声 - 齋藤彩夏
みらいが幼少期に祖母のかの子から貰ったクマぬいぐるみ。首下にはピンク色の大きいリボンをつけている。
みらいからは大事にされており、彼女がどこへ行くにも持ち歩いている。
みらいとリコがプリキュアに覚醒した影響で、奇跡の力で会話をすることが可能となり、同時にいい魔法を感じ取れるようになった。それと同時に瞳が黒から水色(中に黄色の星マーク)へと変わり、耳にピンク色の星マーク、掌の側に同色のハートマークが付く。
一人称は「モフルン」。口癖は「〜モフ」。
また、何かを感じると「甘い匂い(がする)モフ~」と反応する。
従来までの妖精としての役割だけでなく、その姿のまま変身アイテムとしても用いられ、リボンの中心部にリンクルストーンをはめることができるようになっており、みらいとリコがリンクルストーンをはめて2人とモフルンが手を繋ぐことによってプリキュアに変身することができる。
はーちゃん[注 4]
声 - 早見沙織[7]
書庫の森の中にあった伝説の本「リンクルスマホン」から出てきた妖精の赤ちゃん[8]。第4話のラストで初登場し、最初は赤ん坊の状態だったが、第5話のラストで成長した。「はー、はー」と喋ることからはーちゃんと名付けられた。

闇の魔法つかい

プリキュアと敵対している勢力。闇の魔法つかいのドクロクシーを頂点とし、人知をこえた強大な力の結晶である「リンクルストーン」を求めており、その中でも中枢にあたる「リンクルストーン・エメラルド」に執着し、怪物の「ヨクバール」を使役してすべてを強奪しようと目論む。また、目的のためならば破壊や暴力も厭わないという危険な一面もある。

ドクロクシー以外の構成員は、いずれもドクロクシーによって生みだされた存在である。

上層部

ドクロクシー
偉大な闇の魔法つかいとされているが、なにも語らない正体不明の存在である。意思を示す際は目を光らせる。ドクロのような身体が特徴。
緑を基調とした服装を着用し、大きい肩パッドと白色のマントを身につけているほか、顔は布で覆うようにして隠している。
世界を闇で包むために必要な「リンクルストーン・エメラルド」を求めている。
ヤモー
声 - 高戸靖広
ドクロクシーの側近を務めているヤモリ男。銀髪を生やした爬虫類の風貌をした小柄な身体をしており、ヤモリのような紫色の大きい目が特徴。
黒色のシルクハットをかぶり、茶色のロングコートと赤色のズボンを着用し、首下には黒色の蝶ネクタイをつけている。
敬語で接してくるが慇懃無礼な性格でもあり、幹部たちの報告を安易に信用しないほか、垣間に邪悪な本性をみせることがある。
ドクロクシーの意思を唯一感じとることができる存在であり、幹部たちにドクロクシーの命令を伝える役割を担当しているほか、占いで「リンクルストーン」を捜索している。

幹部

空間移動をする際には「オボエテーロ」もしくは「イードウ」という呪文を唱える。

バッティ
声 - 遊佐浩二
闇の魔法つかいの幹部であるコウモリ男。瞳がない赤色の目と青白の肌をしており、コウモリのような大きい耳が特徴。一人称は「わたし」。
黒を基調としたマントつきのスーツロングブーツを着用し、首元に橙色のマフラーをつけているほか、頭蓋骨をつけたステッキを携帯している。また、人間界にいる際はマントをロングコートのようにまとい、目を閉じて耳は半分に折るようにして正体を隠している。
表向きには笑顔かつ敬語で接する紳士だが、目的のためなら手段を選ばず、関係のない相手にも危害を加えようとする冷酷非情な性格でもある。
第1話にて、「リンクルストーン・エメラルド」の力に引き寄せられてみらいとリコに接近するが、結果として魔法つかいプリキュアが誕生したことで、ドクロクシーに彼女たちの存在を報告する。
スパルダ
声 - 小林ゆう
闇の魔法つかいの幹部であるクモ女。瞳がない赤色の目と黒色の肌をしており、クモの足のような紫色の髪が特徴。一人称は「あたし」。
身体中には白色の毛が生えており、頭部には金色のティアラをつけている。また、人間界にいる際は黒色の布をはおるようにして正体を隠している。
さまざまなワナをしかける策士であるほか、冷徹かつ強気な性格でもあり、目的のためなら破壊活動を平然と行う。また、ドクロクシーが理想とする闇の世界にこころ踊るという歪んだ思想をもつ。
手から放つクモの糸を駆使する戦法を得意とし、その糸は巨体のヨクバールを押し返すほどの強度をもつほか、糸を張って戦闘空間を生成することもできる。
ガメッツ
声 - 中田譲治
闇の魔法つかいの幹部であるカメ男。瞳がない赤色の目と水色の肌をしており、カメの甲羅のような背中が特徴。一人称は「われ」。
頭、腕、足の部分に緑色のを身につけており、胴体にはカメの腹部のような薄い黄色の鎧を装着している。
冷静沈着かつ礼儀正しい性格であるほか、自身を「魔法戦士」と称すほど戦闘を好む武人でもあるが、プリキュアが生身の状態でも容赦なく襲撃するという戦闘狂でもある。また、敗退するとお茶目な言動をみせる。
ヤモーから信頼されるほどの実力者であり、怪力の戦法を得意としているほか、背中の甲羅を駆使して回転することもできるが、身体が裏返ると起き上がりにくくなる欠点をもつ。

怪物

ヨクバール
声 - 島田岳洋
闇の魔法つかいたちが使役する怪物。頭蓋骨のような素体が特徴。基本的には「ヨクバール!」、了解する際には「ギョイ!」と発声する。
幹部たちが「魔法入りました! いでよ、ヨクバール!」という呪文を唱えることで生みだされ、ふたつのものを融合させて誕生する。
必殺技を食らって浄化されるときも「ヨクバール!」だが、誕生に使ったふたつのものは元に戻る。なお、浄化しきれない状態でも、誕生に使ったものが分離させられることも可能。

魔法学校

リコが通う魔法を学ぶ学校。魔法界の中心に所在し、魔法を極めたい13歳から15歳までが通う3学年制で、男女でクラスが別れるほか、学生は基本的に寮生活をする[9]。みらいもプリキュアになった関係でこの学校に通うことになる。校門の上に黒猫の校章があり、それに呪文を唱えて魔法をかけると解錠し門が開く。校内は整備されており風紀も乱れていない。

女子の制服はマゼンタ色を基調(とんがり帽子、リボン、ケープジャンパースカートローファーが該当)としており、それに白のブラウスと黒のハイソックスである。また、寒冷地用には猫耳をあしらったフードが用意されている。

ここに通う生徒は「キュアップ・ラパパ! ○○よ、□□になりなさい!」と呪文を唱えるとターゲットに魔法をかけることができる。

教員

校長
声 - 内田夕夜
魔法学校の校長を務めている偉大な魔法つかいの男性。外見は銀色の長髪が特徴の青年だが、実際は高齢である。一人称は「わし」で、「左様」「~じゃよ」等老人じみた口調で話すことがある。
いつもは青を基調とした服と緑色のマフラーを着用しているが、際には白を基調とした服と水色のマントに着替え、白色の大きい帽子をかぶる。
やさしくおだやかな性格であり、魔法学校で学ぶ生徒たちをやさしく見守っている。
第2話にて初登場し、みらいとリコがプリキュアになったのを目撃し、みらいに魔法学校に通うよう薦める。
魔法の水晶(まほうのすいしょう)
声 - 新井里美
魔法学校の校長が保有する水晶玉。水晶玉の中に魔法つかいの風貌をした女性のシルエットが映っている。敬語で会話をする。
人格をもち、気分屋で高飛車なところもあるが、校長の相談に乗ることが多々あり、校長のよき理解者であるほか、彼の相方的な存在でもある。しかし、教頭とは相性が比較的に悪く、彼女をからかっては憤慨させたりしている。
教頭
声 - 鳳芳野
魔法学校の教頭を務めている高齢の女性。橙色の髪が特徴で、紫が基調のドレスと帽子を着用している。
学校の規律と校則を第一に考え、生徒に対しては厳しく指導するほか、勝手に出歩くことの多い校長に対しても注意することがある。
アイザック
声 - 桜井敏治
魔法学校で40年以上教員を務めている老人男性。白色の髪と長いヒゲが特徴。歯は入れ歯であり、たまに入れ歯を飛ばすこともある。一人称は「わたし」。
濃い緑色の魔法帽子とマフラーを身につけ、青色のロングコートを着用しているほか、魔法の杖を携帯している。
温和な性格であり、生徒たちをあたたかく見守っているほか、魔法に関連する知識も豊富だが、高齢のために道を迷うことがある。
第4話から第9話にて、みらい、リコ、ジュン、ケイ、エミリーが行う補習の授業を担当し、結果的に彼女たちの実技や魔法つかいとしての姿勢を評価している。
リズ
声 - 名塚佳織
魔法学校の教育実習生である若い女性で、リコの姉でもある。青色のロングヘアが特徴。一人称は「わたし」。
白色の服と緑色のロングスカートを着用し、黒色のタイツと緑色のブーツを履いている。首下には赤色のリボンを身につけている。
魔法つかいとしては優秀であり、魔法学校を首席で卒業し、現在は魔法学校の先生をめざしている。また、優秀な魔法の杖のつかい手でもあり、池の水を象の形にしたり水を氷にすることができ、教師からの評価も高い。
心優しい性格で、生徒には自ら手本を見せた上で具体的にアドバイスをし、ヨクバールから身を呈して生徒を守るなど教師としての責任感は非常に強い。
魔法が苦手である妹のリコからは憧れであると同時にコンプレックスの対象となっているが、幼少期はリコに素直に慕われていた。また、自分はリコの才能を見抜いており、自分が受け継ぐはずだった先祖代々伝わるペンダントをリコに譲り渡している。
第6話にて、腰痛のために欠席したアイザックに代わり、みらいやリコたちの補習を受けもち、その過程で、長年疎遠になっていたリコと和解する。
第9話にて、みらい、リコ、ジュン、ケイ、エミリーの最後の補習である魔法対決の対戦相手となり、序盤ではジュン、ケイ、エミリーを圧倒するが、協調性が高まったみらいとリコの前に敗退する。

生徒

いずれもみらいやリコとともに第4話から補習授業を受けている生徒。第9話で補習に全て合格したことで2年生への進学が決まる。

ジュン
声 - 金田アキ
魔法学校に通学する13歳の少女。先端がはねた青色の短髪が特徴。一人称は「あたい」で、男勝りな口調をしている。
物怖じしない堂々とした性格で、「泣く子も黙るジュン」と自称するように上級生からも恐れられている存在である。
ナシマホウ界に憧れており、何度も魔法界を抜け出そうとして失敗していた[10]ことから、出席日数が不足しているという理由で補習授業を受けることになる。
ケイ
声 - 吉岡麻耶
魔法学校に通学する13歳の少女。橙色のセミロングヘアが特徴。一人称は「わたし」。
基本的に明るい性格であるほか、おっとりとした性格でもあり、忘れものをしやすい一面もある。
試験当日に魔法の杖とほうきを忘れたほか、遅刻が多いという理由で補習授業を受けている。
エミリー
声 - 橋本ちなみ
魔法学校に通学する13歳の眼鏡をかけた少女。もみあげ部分が縦ロールにした金髪のロングヘアが特徴で、頭部には赤色のリボンをつけている。一人称は「わたし」。
気弱かつ恐がり屋な性格で、些細なことに対しても驚くことが多々あるほか、高所恐怖症でもある。
前述の性格が原因で魔法のほうきの試験に不合格となったため、補習授業を受けている。

魔法界の人々

魔法学校の生徒と同じく、魔法をかける際は「キュアップ・ラパパ!」の呪文を用いる。

魔法商店街

魔法界にある巨大な繁華街。インフラ整備もなされており、市道を中心にさまざまな専門店や商業施設が集結している。

昔は暗闇で荒れ果てていた街だったが、突然吹きだした炎によって人々に希望と情熱がもたらされ、闇が消えて街は活気をとり戻したと言い伝えられており、その炎は現在でも「情熱の炎」として街の広場にある猫の像が持つランプの中で燃え続けている。

フランソワ
声 - 織田圭祐
魔法商店街で服屋を営む男性。薄い青紫色の髪が特徴で、顔には化粧をつけている。おかま口調で話す。
青紫を基調とした服と白色のズボンを着用し、黒色のロングブーツを履いているほか、頭部には緑色の生物のような髪飾りをつけている。
商店街で最も腕がいい服屋と評判されており、その実力はリコも認めている。また、魔法学校の制服も作製している。
かつてナシマホウ界で修行した経緯があるため、ナシマホウ界のファッションについても詳しい。
グスタフ
声 - 木村雅史
魔法商店街でほうき屋を営む大柄な男性。金色の髪が特徴。比較的に地味な服装を着用している。
職人気質で、学生用からレース用まで多彩のほうきを揃えており、ほうきの修理から改造までひとりでこなすほどの実力をもつ。
トッド
声 - 鈴木裕斗
魔法商店街で八百屋を営む若い男性。茶色の髪が特徴。白色のベレー帽子をかぶり、緑色のエプロンを着用している。
魔法を駆使して冷凍みかんを解凍、脱皮、分離まで行うことができる。
フック
声 - 千田光男
魔法商店街に住む老人男性。灰色の口ヒゲが特徴。茶色のシルクハットをかぶり、黄色のブレザーを着用している。
伝説好きであり、街を訪れた相手に自分が知っている伝説を語ることを趣味としているが、話が長くなることが多々ある。

人魚の里

人魚たちが生活している里。文字どおり海底に存在するため、通常の人では行き来することはできない。また、人魚だけでなくさまざまな魚介類が暮らしている。

元々この里には宝物とされている貝があり、その貝の口が開き人魚たちに力を与えることで、人魚たちは海だけでなく空も泳ぐことが可能となり、海以外の世界の人々と交流していたが、いつしか人魚が外界との交流を絶って以降は口を閉ざしたままになったという。貝がある台座には「人魚のこころに光戻りしとき、ふたたび輝きの人魚あらわれ、我らを広き世界へ導く」と記されている。

第7話にて、みらいたち補習組はここに出向き、魔法学校の特別講師であるロレッタのレッスンを受けた。その際、アイザックの魔法によってみらいたちの身体を海中に適応させた。

ロレッタ
声 - 川澄綾子
人魚の里に住む人魚の女性。銀色のロングヘアが特徴で、下半身は緑色の魚で構成されている。一人称は「わたし」。
やさしい性格であるほか、ヨクバールを連れて人魚の里に襲撃してきたガメッツに対して立ち向かう勇敢さももち合わせる。
第7話にて、魔法学校の特別講師としてみらいたちの補習を担当し、彼女たちに持ち前の美しい声で魔法の発声方法をレッスンした。最終的には、人魚の里にあった「リンクルストーン・サファイア」をみらいたちに授けた。
ドロシー、ナンシー、シシー
声 - 小林桂子(ドロシー)、澤田美晴(ナンシー)、大空直美(シシー)
人魚の里に住む3人の子供の人魚。いずれも一人称は「わたし」。
ドロシーは黄緑色の髪と下半身、ナンシーは水色の髪と桃色の下半身、シシーは紫色の髪と下半身をしている。
外の世界を怖がっていたが、第7話にてみらいたちと出会って交流し、みらいとリコの手を繋ぐことによる強さを知ったことで、いつか空を飛んで外の世界に友だちをつくるという目標をもつようになる。

ナシマホウ界(人間界)の人々

朝日奈家

みらいの父の存在も確認されているが、劇中未登場である。

朝日奈 今日子(あさひな きょうこ)
声 - 加藤有生子
みらいの母親。橙色のショートロングヘアが特徴。パワーストーンの店を営んでいる。
さっぱりとした性格で、商品を海外まで1人で買い付けに行くなど行動力もある[11]
結希 かの子(ゆうき かのこ)
声 - 太地琴恵
みらいの祖母。銀色の髪が特徴。
おっとりした性格で、魔法などを疑わずに信じるなど、みらいの良き理解者でもある[11]

プリキュアの設定

本作品におけるプリキュアは、魔法界に伝わる「伝説の魔法つかい」として位置付けられている。

みらいとリコが魔法の呪文である「キュアップ・ラパパ!」を唱え、2人が所持するリンクルストーンをモフルンの首にあるリボンの中心部にはめこみ、2人がお互い及びモフルンと手を繋いで「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」と唱えることで変身する。

立ち位置は、向かって左からミラクル・マジカルの順に立つ。

また、リンクルストーンに応じて「カラフルスタイル」と呼ばれる変身フォームが複数用意され、発表時点では基本フォームの「ダイヤスタイル」を中心に、パワー型の「ルビースタイル」、空戦・スピード型の「サファイアスタイル」、トリッキーな戦い方をする「トパーズスタイル」の4種類の変身フォームが存在する[12]。変身フォームに応じてコスチュームの色とヘアスタイルは変化するが、髪の色はみらいは金髪、リコは紫色の髪のまま、瞳の色もそれぞれ紫とピンクのままで変化はない。一方で変身することにより、頭身も顔つきも急激に成長し、声質も落ち着いた感じに変化する。これは女の子が持つ「大人への憧れ」感を出して子供達を惹きつけるとともに、従前の魔法少女アニメにあったイメージも反映させたためとしている[12]

キュアミラクル

朝日奈みらいが変身するプリキュア。変身時の名乗りは、「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」。

ダイヤスタイル
リンクルストーン・ダイヤを用いた基本フォーム。コスチュームはピンクを基調とした曲線的なデザインで[12]、胴の部分は濃いピンク、そこから濃淡2種類のピンクと白による三重フリルのスカートを身に着け、胸から上は白いブラウスとなっており、白い手袋とつま先がピンクになった白いブーツを着用。胸元とサイドテールにした髪にはピンクのリボンがつけられており、胸元のリボンにはピンクの宝石、頭にはピンクの小さな帽子をあしらったカチューシャがつけられている。
ルビースタイル
リンクルストーン・ルビーを用いたカラフルスタイル。ツインテールのヘアスタイルに、を基調としたコスチュームが特徴。サブカラーとして白をあしらったフリル状のワンピースを着用し、白いサイハイソックスと赤い靴を履いており、イヤリングやリボンなどにはハートがワンポイントで入っている。
サファイアスタイル
リンクルストーン・サファイアを用いたカラフルスタイル。ポニーテールのヘアスタイルに、を基調としたコスチュームが特徴。羽衣風のデザインとなっており、へそが出ている白い下衣の上に青い上衣を見につけ、さらにストールを身に着けている。マジカル共々、『映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』で先行公開された。

キュアマジカル

リコが変身するプリキュア。変身時の名乗りは、「ふたりの魔法!キュアマジカル!」。

ダイヤスタイル
リンクルストーン・ダイヤを用いた基本フォーム。コスチュームは魔女を模した紫色を基調とした直線的なデザインとなっており[12]、スカートを中心とした薄紫色の服の上に濃い紫色の服と白系のケープを着用、黒い長手袋とつま先が紫色の黒いブーツを身に着けている。後頭部の髪は翼状になっており、赤いリボンと黒い帽子をあしらったカチューシャがつけられ、胸元にはリボンと共に薄紫色の宝石がつけられている。
ルビースタイル
リンクルストーン・ルビーを用いたカラフルスタイル。ツインテールのヘアスタイルに、赤を基調としたコスチュームが特徴。サブカラーとして黒をあしらったフリル状のワンピースを着用し、赤いニーカバーからはガーターが見える。イヤリングやリボンなどには星がワンポイントで入っている。
サファイアスタイル
リンクルストーン・サファイアを用いたカラフルスタイル。ポニーテールのヘアスタイルに、青を基調としたコスチュームが特徴。羽衣風のデザインとなっており、黒いセパレートの下衣の上に青い上衣、さらにストールを身に着けている。

金魔法(合体技)

プリキュア・ダイヤモンド・エターナル
ダイヤスタイルで使うことができる魔法。リンクルステッキにリンクルストーン・ダイヤをはめ、「永遠の輝きよ!私たちの手に!」と唱え、ステッキを振りながら「フルフルリンクル!」と唱えながらダイヤモンド型のケージを作ってヨクバールを閉じ込め、「プリキュア・ダイヤモンド・エターナル!」と唱えて宇宙に放出して浄化する。
プリキュア・ルビー・パッショナーレ
ルビースタイルで使うことができる魔法。リンクルステッキにリンクルストーン・ルビーをはめ、「紅の情熱よ!私たちの手に!」と唱え、ステッキを振りながら「フルフルリンクル!」と唱えながら空中に魔方陣を描き、そこから「プリキュア・ルビー・パッショナーレ!」と唱えヨクバールに向かって突撃した後、リボンで包み込み浄化する。
プリキュア・サファイア・スマーティッシュ
サファイアスタイルで使うことができる魔法。リンクルステッキにリンクルストーン・サファイアをはめ、「青き知性よ!私たちの手に!」と唱え、ステッキを振りながら「フルフルリンクル!」と唱えると、モフルンのストーンから潮が発生し、地表と空中に魔法陣が描かれ、そこから「プリキュア・サファイア・スマーティッシュ!」と唱えることでヨクバールめがけて水の大激流が発せられ、そのまま球体状に包み込んで浄化する。

銀魔法(個人技)

リンクル・アクアマリン
リンクルステッキにリンクルストーン・アクアマリンをはめ、「リンクル・アクアマリン!」と唱えることで相手を凍らせることができる。
リンクル・ピンクトルマリン
リンクルステッキにリンクルストーン・ピンクトルマリンをはめ、「リンクル・ピンクトルマリン!」と唱えることで花びらの吹雪に変えて放つことで、敵を浄化する。

関連アイテム

リンクルストーン
世界の誕生と共に現れたと言われる魔法の宝石。エメラルドを中心に、エメラルドを守る金色の4つの石と、エメラルドを支える銀色の7つの石があるとされる。
リンクルストーン・エメラルド
リンクルストーンの中で中核をなす緑の宝石。強力な力を持っており、ドクロクシーが手下に命じてナシマホウ界での捜索を命じ、リコもこれを探すためにナシマホウ界にやってきた。
リンクルストーン・ダイヤ
エメラルドを守る金色のリンクルストーンのひとつ。みらいは今日子からのプレゼントとしてもらったピンク色だった石を、リコは自身の家で代々受け継がれ、リコの才能を分かった上で本来持つはずだったリズが彼女に託した薄紫色だった石を、それぞれペンダントにして下げていたが、バッティに襲われた際に2人で魔法の言葉を唱えたことで色が変わり、本来の姿となった。これを用いることでダイヤスタイルに変身する。
リンクルストーン・ルビー
情熱を象徴する赤い宝石で[12]、エメラルドを守る金色のリンクルストーンのひとつ。魔法商店街のシンボルである猫の像が持つ「情熱の炎」から誕生し、みらいとリコが所持するようになる。これを用いることでルビースタイルに変身する。
リンクルストーン・サファイア
穏やかさを象徴する青い宝石で[12]、エメラルドを守る金色のリンクルストーンのひとつ。みらいとリコの強い意志に人魚の里の宝物である貝が呼応することで出現し、みらいとリコが所持するようになる。これを用いることでサファイアスタイルに変身する。
リンクルストーン・トパーズ
ワクワク感を象徴する黄色い宝石で、エメラルドを守る金色のリンクルストーンのひとつ。これを用いることでトパーズスタイルに変身する[12]
リンクルストーン・アクアマリン
氷を象徴する水色の宝石で、エメラルドを支える銀色のリンクルストーンのひとつ。ひゃっこい島で見つけ、みらいとリコが所持するようになる。これをリンクルステッキにはめることで氷結魔法を使うことができる。
リンクルストーン・ピンクトルマリン
花を象徴する桃色の宝石で、エメラルドを支える銀色のリンクルストーンのひとつ。魔法の森の奥にある癒やしの花から現れ、みらいとリコが所持するようになる。
魔法の杖
魔法界の住人が所持する杖。魔法界各地に点在する杖の木から生成され、生まれた時に与えられる。みらいは魔法学校にある役目を終えかけた杖の木が反応することで魔法の杖を手に入れることができた。リコの杖は星の祝福をえた木から与えられている。杖の先端は所持者によって異なっており、みらいはハート型、リコは星型になる。
リンクルステッキ
魔法界に伝わる伝説の杖。みらいとリコの思いが杖の木に通じることで生成され2人に与えられた。これにリンクルストーンを装着して使うことで、プリキュアとしての魔法を使うことができる。強度は充分確保されており少々の衝撃にも耐えられる。魔法の杖と同じく、杖の先端はミラクルはハート型、マジカルは星型になる。
魔法のほうき
飛行する際に使用する箒。見た目は小さいが、短距離離陸できるため使い勝手が良い。持ち歩く際には小型化できる。リコの説明によれば1人乗りであるが、みらいを乗せて2人乗りで飛んでも飛行性能に影響はない。リコは第1話から初心者向けの箒を使っており、第3話ではみらいも同じ物を入手、同時にリコも修復する。それに合わせ、先端にはピンクと紫を組み合わせたリボンが飾り付けされる。この他グスタフの店では学生用からレース用まで様々な種類の箒を扱っている。
魔法の絨毯
魔法界を移動する際に用いられる飛行可能な絨毯。操行する際にハンドルを用いておりスムーズに行われる。
リンクルスマホン
世界と共に生まれ、生きとし生けるものを見守り続けていた伝説の書物。この中からはーちゃんが出てきた。書籍の形状を取っているが、表紙を開けるとスマートフォンのようなタッチ画面とリンクルストーンをはめるスロットが用意されており、リンクルストーンをはめて画面をタッチペンで操作することではーちゃんの世話をするためのアイテムが出てくる。

作中用語

魔法文字(まほうもじ)
魔法界で使われている文字。書物や看板、魔法陣などあらゆる物事で用いられている。アルファベット数字に対応しており[13]、作中の文章はローマ字ないし英語表現となっている。
津成木駅(つなぎえき)
みらいの住む街にある駅。リコが所持する校章の黒猫が描かれた「MAHOCA(マホカ)[14]」と呼ばれるカードを非接触型ICカードのように改札にタッチすると駅の雰囲気が一変し、魔法界・魔法学校行きのホームへと変化する。
カタツムリニア
声 - 小林桂子
第2話より登場した魔法界と人間界を繋ぐための急行列車。機関車の外観はカタツムリそのものであるが、実際には大出力を発揮できる。途中、上も下もない宇宙空間のような場所を移動する。また、車内ではエスカーゴというカタツムリが人間の言葉を発しながら車内販売を行っている(前述のMAHOCAで購入可能)。その矛盾するようなネーミングとは裏腹に、実際は通常の早さで移動できる。
冷凍みかん(れいとうみかん)
人間界にある冷凍みかんとは基本的に同じだが、魔法界では氷の火山に住むアイスドラゴンのため息によって凍らされており、そのため販売時には氷に包まれている。これを魔法で解凍することによって適度な柔らかさと冷たさにする。ただし校長は凍ったまま氷と皮ごとかじって食べている。
魔法図書館(まほうとしょかん)
魔法学校に併設されている巨大な図書館。
知識の森(ちしきのもり)
図書館の内層にある巨大な書庫。魔法界のこれまで辿ってきた歴史が大量に所蔵されており、その内部は本が無尽蔵に置かれた巨大な本棚が無秩序に並べられ、迷宮のようになっている。管理主である校長すら迷うほどの面積を誇るため、一般には入室禁止となっている。
ひゃっこい島(ひゃっこいじま)
雪と氷に覆われている島。故に生身の人間が生存できない極地であるため防寒対策が欠かせない。島には細かい氷の粒を吹き出す氷で出来た火山があり、そこにはアイスドラゴンが住んでいるため、近くにはアイスドラゴンの爪も落ちている。またアイスドラゴンが高く飛ぶのは嵐を避けるためであることから嵐の前兆とされる。第5話でみらい達はここで魔法のやかんを使う補習を受ける。
魔法の森(まほうのもり)
ペガサスなど様々な生き物が生息している森。人は住んでおらず静かな空気が漂う。森の奥には甘い香りを放ち、生き物を回復させることができる大きな花が咲いている。
びっくり花(ひっくりばな)
魔法界に生息する花で、開花すると「ヒャー!」と叫び声を上げる。第9話のみらいたち生徒5人とリズとの魔法対決ではこれを帽子に挿して、魔法で相手の花を咲かせたら勝利というルールで行われた。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ

「Dokkin♢魔法つかいプリキュア!」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 奥村愛子 / 編曲 - 宮崎誠 / 歌 - 北川理恵
オープニング映像には、「闇の魔法つかい」構成員が1人も登場しない。なお、「前期OP映像で敵組織の構成員が登場しない」のは『Yes!プリキュア5』以来。
映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』では、同作品の悪役であるソルシエールの魔法で復活したディスピア(『Go!プリンセスプリキュア』)との戦いで挿入歌として使用されている。
特別仕様オープニング
第6話からのオープニング映像は、『映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』のハイライトシーンが一部使用されている。

エンディングテーマ

エンディング映像でのプリキュアたちのダンスの振り付けは、原ななえが担当している。

「CURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜」
作詞 - 六ツ見純代 / 作曲 - 多田彰文 / 編曲 - 中村博 / 歌 - キュアミラクル(高橋李依)・キュアマジカル(堀江由衣
プリキュア役の声優が、放送中の「プリキュアシリーズ」の主題歌の歌唱を担当するのは初めてである[5]。キュアミラクルとキュアマジカルがダンスを披露。また、モフルンも登場する。

各話リスト

  • 以下、断りのない限り、放送日は日曜日の日付を示し、日曜日以外に放送したものは曜日も併記し、さらに8:30 - 9:00以外に放送された場合にはその旨脚注にて示す。
  • サブタイトルはみらい役の高橋李依が読み上げ。
  • 特別仕様エンドカードは以下の通り。
話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督美術本放送日[注 6]出典
1出会いはミラクルでマジカル!
魔法のプリキュア誕生!
村山功三塚雅人松浦仁美爲我井克美増田竜太郎2016年
2月7日
[15]
2ワクワクの魔法学校へ!
校長先生はどこ!?
越智一裕鈴木裕介フランシス・カネダ
アリス・ナリオ
齋藤優2月14日(なし)
3魔法商店街でショッピング!
目覚めるルビーの力!
暮田公平稲上晃飯野敏典2月21日(なし)
4魔法の授業スタート!
ふしぎなちょうちょを探せ!
座古明史赤田信人田中里緑2月28日(なし)
5氷の島ですれ違い!?
魔法がつなぐ友情!
政木伸一五十内裕輔
渡辺奈月
田中美紀3月6日(なし)
6特訓!魔法の杖!
先生はリコのお姉ちゃん!?
山下憲一芝田浩樹上野ケンいいだりえ3月13日(なし)
7人魚の里の魔法!
よみがえるサファイアの想い!
伊藤睦美平山美穂河野宏之齋藤優3月20日(なし)
8魔法のほうきでGO!
ペガサス親子を救え!
坪田文中島豊松浦仁美佐藤千恵3月27日(なし)
9さよなら魔法界!?
みらいとリコの最終テスト!
鐘弘亜樹佐々木憲世アリス・ナリオ
フランシス・カネダ
田中美紀4月3日(なし)

放送局

字幕放送連動データ放送は、テレビ朝日系列フルネット局のみ実施。

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
日本国内
(一部を除く)
ABCテレビ制作局)をはじめとする
テレビ朝日系列フルネット全24局
2016年2月7日 - 日曜 8:30 - 9:00 テレビ朝日系列 同時ネット
鳥取県島根県 山陰放送 2016年2月13日 - 土曜 11:15 - 11:45 TBS系列 遅れネット
スポンサードネット
宮崎県 宮崎放送 2016年2月27日 - 2016年3月26日
2016年4月2日 -
土曜 5:15 - 5:45
土曜 5:30 - 6:00
遅れネット
番組販売扱い

映画

映画 魔法つかいプリキュア!(仮)
2016年10月公開予定。

オールスターズ映画

歴代プリキュアが共演する作品。

映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!
2016年3月19日公開。本作品からはキュアミラクル、キュアマジカル、モフルンが登場。

漫画版

これまでのシリーズ同様、『なかよし』(講談社)にて、上北ふたごによる漫画版が2016年3月号から連載されている。

関連商品

音楽CD

いずれもマーベラスより発売。サウンドトラック・ボーカルアルバムの詳細は『魔法つかいプリキュア! サウンドアルバム』を参照。

シングル
  1. Dokkin♢魔法つかいプリキュア!/CURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜」(2016年(平成28年)3月2日発売)
    • CD+DVD盤:MJSS-09169 - 70
    • 通常盤:MJSS-09171
    • オープニングテーマと前期エンディングテーマを収録。CD+DVD盤のDVDにはオープニングおよび前期エンディングのノンテロップムービーが収録されている。初回限定封入特典は、通常盤がジャケットイラスト・ステッカー、CD+DVD盤がデータカードダス。
サウンドトラック
  1. 魔法つかいプリキュア! オリジナル・サウンドトラック1 』(2016年5月25日発売予定)
    • BGMと主題歌のテレビサイズ・バージョンなどを収録したサントラ盤。初回封入特典はジャケットサイズ・ステッカー。

DVD / Blu-ray Disc

発売元:マーベラス、販売元:ポニーキャニオンで、2015年6月15日からDVDが全16巻で、同年9月21日からBlu-ray Discが全4巻で発売予定となっている[16]

DVD
巻数 収録話数 ジャケットイラスト 映像特典 発売日
1 ノンテロップOP&ED
エンディングダンスレッスンムービー
Blu-ray&DVD告知CM 他(予定)
2016年6月15日予定
2 2016年7月20日予定
3 2016年8月17日予定
4 2016年9月21日予定
5 2016年10月19日予定
6 2016年11月16日予定
7 2016年12月21日予定
8 2017年1月18日予定
9 2017年2月15日予定
10
11 2017年3月15日予定
12
13 2017年4月19日予定
14
15 2017年5月17日予定
16
Blu-ray Disc
巻数 収録話数 ジャケットイラスト 映像特典 発売日
1 ノンテロップOP&ED
エンディングダンスレッスンムービー
変身&技シーン集
設定資料ライブラリー
Blu-ray&DVD告知CM 他(予定)
2016年9月21日予定
2 2017年1月18日予定
3 2017年3月15日予定
4 2017年5月17日予定

ゲーム

プリキュア まほうのパーティー
前作『プリキュア プリンセスパーティー』を、本作品に合わせる形でリニューアル。2016年4月稼働予定。

スマートフォンアプリ

魔法つかいプリキュア!公式応援アプリ
iOS版(iPhone/iPadユニバーサル対応)[17]Android[18]版が用意されており、前作までの応援アプリとは別のアプリとして配信されている。これまで同様テレビと連動させ、応援することで3Dモデルを入手し、それと共に写真を撮ることが可能となっているが、本作品では応援画面のユーザーインターフェイスやシステムが刷新され、番組中に設定された1、2回の「応援タイム」中に画面上の宝石をタップし、ハートを満タンにすることで3Dモデルを得られる形に変更されている。
魔法つかいプリキュア!マジカルコレクション
auスマートパス向けに提供されてきた「プリキュア ボイス&カードコレクション」から入れ替わる形で2016年2月にサービスを開始[19]。Android版はネイティブアプリ、iOS版はWebアプリで提供している。「ボイス&カードコレクション」同様に放送後30分以内にアクセスすることでキャラクターのイラストカードや音声、ボイスムービーが入手出来るほか、スタンプを貯めることでイラストカードや音声、ボイスムービーが得られる「スタンプチャレンジ」も実施している。

脚注

注釈

  1. ^ 高橋は前作『Go!プリンセスプリキュア』の女子生徒役、堀江は前々作『ハピネスチャージプリキュア!』の映画である『映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』のつむぎ(フルネーム:織原つむぎ)役として出演して以来のシリーズ参加となる[5]
  2. ^ 青色表記は『ハピネスチャージプリキュア!』以来2年ぶり。
  3. ^ 初対面時は「魔法つかいさん」と呼んでいた。
  4. ^ 第4話のクレジットでは「妖精の赤ちゃん」と表示。
  5. ^ 第9話よりオープニングクレジットで創立60周年記念ロゴが表示されている。
  6. ^ 特記のない限り、全てのテレビ朝日系列局での本放送日。2つ記載している場合、上段:制作局(ABCテレビ)、下段:制作局を除くテレビ朝日系列フルネット局。

出典

  1. ^ 魔法つかいプリキュアは「友情と絆、多くの奇跡」,日刊スポーツ,2016年1月1日
  2. ^ プリキュア:第13弾は“伝説の魔法使い”に変身 16年2月スタート,毎日新聞デジタルまんたんウェブ,2015年12月26日
  3. ^ 堀江由衣が憧れのプリキュアに変身 主題歌も歌う,日刊スポーツ,2016年1月5日
  4. ^ プリキュア主役に高橋李依「涙がこぼれるほど幸せ」,日刊スポーツ,2016年1月5日
  5. ^ a b 『魔法つかいプリキュア!』高橋李依、堀江由衣らの声の出演が決定”. ORICON STYLE (2016年1月5日). 2016年1月12日閲覧。
  6. ^ 第5話。
  7. ^ 月刊アニメージュ』2016年3月号P.84
  8. ^ 魔法つかいプリキュア!|キャラクター|はーちゃん|朝日放送
  9. ^ プリキュア新聞』2016年春号P.23
  10. ^ 第9話
  11. ^ a b 魔法つかいプリキュア!|キャラクター|とりまく人々|朝日放送
  12. ^ a b c d e f g 月刊アニメージュ』2016年3月号P.85
  13. ^ スペシャル | 魔法つかいプリキュア!-東映アニメーション
  14. ^ 魔法つかいプリキュア! マホカ~MAHOCA~ | 株式会社バンダイ公式サイト | BANDAI Co., Ltd
  15. ^ 「ANIMATION WORLD 1月11日〜2月10日」『アニメージュ』2016年2月号(2016年1月9日発売号)、徳間書店、2016年2月10日、133頁。 
  16. ^ 『魔法つかいプリキュア!』Blu-ray&DVD発売決定!,マーベラス,2016年3月15日
  17. ^ 【公式】魔法つかいプリキュア! 応援アプリ - App Store
  18. ^
  19. ^ 魔法つかいプリキュア!マジカルコレクションの詳細|アプリ - auスマートパス

外部リンク

ABC制作・テレビ朝日系列 日曜8時台後半
前番組 番組名 次番組
Go!プリンセスプリキュア
(2015年2月1日 - 2016年1月31日)
魔法つかいプリキュア!
(2016年2月7日 - )
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