トルマリン

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電気石
電気石

トルマリン(tourmaline)は、ケイ酸塩鉱物のグループ名。結晶を熱すると電気を帯びるため、日本名・電気石(でんきせき)[1]と呼ばれている。宝石のひとつで、10月の誕生石である。石言葉は「希望」。ブラジルスリランカアメリカなどで産出される。

目次

[編集] 語源

トルマリンの語源はセイロンの現地語であるシンハラ語の「トルマリ」(turmali)からきている。これは、もともとイエロー・ジルコンの呼び名で、ジルコンとトルマリンが混合した石を呼ぶのにも使われていたが、それが誤ってトルマリンのみに用いられるようになったと言われている。

[編集] 特徴・性質

三方晶系に属し、モース硬度は7 - 7.5。

弱い圧電体の一つで、圧電効果焦電効果をもっている。また、吸光型偏光子としての性質ももつ。

[編集] 種類

鉄電気石(schorl)
NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4。主に花崗岩や花崗岩質ペグマタイトに産する。
苦土電気石(dravite)
NaMg3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4。主に変成岩中に産する。
リシア電気石(elbaite)
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4。ペグマタイトに産する。
オーレン電気石(olenite)
Na1-xAl3Al6(BO3)3Si6O18(O,OH)4
鉄灰電気石(feruvite)
CaFe3(Al5Mg)(BO3)3Si6O18(OH,F)4
灰電気石(uvite)
CaMg3(Al5Mg)(BO3)3Si6O18(OH,F)4
フォイト電気石(foitite)
□Fe2AlAl6(BO3)3Si6O18(OH,F)4
苦土フォイト電気石(magnesiofoitite)
□Mg2AlAl6(BO3)3Si6O18(OH,F)4山梨県で発見された新鉱物

[編集] 宝石としてのトルマリン

色は、無色、紫、青、緑、黄色、褐色、赤、ピンク、黒など多彩な色合いがあり別々の石と考えられたため、色により名前が付けられている。

  • アクローアイト(無色)
  • ルーべライト(赤色、ピンク)
  • シべライト(赤紫色)
  • インディコライト(青色)
  • ドラバイト(褐色または黄色)
  • ショール(黒色)
  • パライバ(ネオンブルー、ネオングリーン)
  • バイカラー(2つのカラーが混在)
  • パーティカラー(3つ以上のカラーが混在)
  • ウォーターメロン(赤色またはピンク+緑色、バイカラーの一種)

ただし、こういった呼び名はまぎらわしいので、GIAは推奨していない。基本的にはイエロートルマリン、というふうにトルマリンの前に色をつけて呼ぶほうが無難である。たとえばルベライトにしても、赤からピンクオレンジまで色の範囲は幅広く、混乱を招くことがある。インディコライトは上に青色とあるが、実際には藍色に近い濃いブルーのものを称する。さらにグリーンでもクロムがはいったクロムトルマリンは、プレミアがつく。

また、特殊効果として、キャッツアイトルマリンが有名である。品質は様々で、キャッツアイが出るからと言って価格にプレミアはつかない。そして数は少ないが、緑から赤もしくはピンクにかわるアレキタイプトルマリンもあるが、これも緑色の部分がはきわめて黒に近く、またカラーチェンジも鮮やかなものは少なく、高品質のものはなかなかない。

[編集] その他

近年、トルマリンがマイナスイオンを発生し精神的、肉体的にリラックス、リフレッシュさせる効果があると宣伝され、一部で話題になった(マイナスイオンという言葉は疑似科学に類する言葉である)。トルマリンが負イオンを発生させる可能性は理論上はあり得るが、静止状態や、粉末化したトルマリンでこのような作用があることは考えられない[2]

[編集] 脚注

  1. ^ 文部省 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2。(オンライン学術用語集
  2. ^ 安井 至 (2003-08-31). "高校の先生のために書いたマイナスイオン" 2007年8月27日閲覧.

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク