吉川有美
| 吉川 有美 よしかわ ゆうみ | |
|---|---|
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内閣広報室より公表された肖像 | |
| 生年月日 | 1973年9月4日(52歳) |
| 出生地 |
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| 出身校 |
東京農業大学農学部国際農業開発学科 東京農工大学大学院農学研究科修士課程 |
| 前職 |
テュフ・ラインランド・ジャパン従業員 三井住友銀行行員 |
| 現職 | 参議院議員 |
| 所属政党 | 自由民主党(無派閥→安倍派→無派閥) |
| 称号 | 修士(農学)(東京農工大学・2000年) |
| 公式サイト | 吉川ゆうみ(吉川有美) オフィシャルサイト |
| 選挙区 | 三重県選挙区 |
| 当選回数 | 2回 |
| 在任期間 | 2013年7月29日 - 2025年7月28日 |
吉川 有美(よしかわ ゆうみ、1973年〈昭和48年〉9月4日 - )は、日本の政治家。
参議院議員(2期)、自由民主党副幹事長兼参議院副幹事長、経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官、外務大臣政務官などを歴任した。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]三重県桑名市生まれ。桑名市立深谷小学校、桑名市立成徳中学校、私立メリノール女子学院高等学校(現メリノール学院)を卒業後、1993年、東京農業大学農学部国際農業開発学科に入学[1]。
1998年、国立大学法人東京農工大学大学院修士課程農学研究科農業経営・生産組織学研究室にて、地域経済発展のための農業担い手問題に取り組む[2]。2000年4月、株式会社農業食品監査システム入社。2003年11月、テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社入社。
2005年に標準化された食品安全のための国際標準規格であるISO22000食品安全マネジメントシステムの審査認証登録を日本においてスタートするにあたり、審査員研修立ち上げ等のため、日本環境認証機構に移籍。
2007年1月、三井住友銀行に入行。環境・エネルギー、サスティナビリティ、リスク管理・事業継続(BCP)などを専門に、国内外の企業支援や海外展開業務、省庁や地方行政の民間委員や、セミナー業務・企業支援に資する金融商品開発等に従事[1]。
参議院議員に初当選
[編集]2013年、第23回参議院議員通常選挙に自民党公認候補として三重県選挙区より立候補し、373,035票を得票し当選。三重県では斎藤十朗元参議院議長以来15年ぶりとなる自民党の参議院議員となる。
2014年、参議院環境委員会理事、2017年~2019年、参議院経済産業委員会理事、2017年~2018年、国際経済・外交に関する調査会理事をつとめる。自民党内では、女性局長代理を2期、青年局国際部副部長、商工・中小企業関係団体委員会 副委員長、環境部会、経済産業部会、内閣部会副部会長等を歴任。
2019年7月、第25回参議院議員通常選挙にて2期目の当選。同年10月、参議院文教科学委員会委員長に就任。自民党内では、教育再生実行本部 副本部長、教育・文化・スポーツ関係団体委員会副委員長、 司法制度調査会副会長、女性活躍推進本部幹事、農産物輸出促進対策委員会事務局等を歴任。国立大学法人三重大学大学院地域イノベーション学研究科博士課程に在籍中。
2020年8月6日、無派閥だった吉川は清和政策研究会(細田派)に入会した[3]。
同年9月、自由民主党女性局長に就任[4]。
裏金問題と2025年の参院選
[編集]2025年3月7日、政治資金パーティー収入の裏金問題をめぐり、参議院の政治倫理審査会に約10分遅刻し、松村祥史会長から「緊張感を持って臨んでほしい」と注意を受けた。吉川は旧安倍派の政治資金パーティーのキックバック分として2022年までの3年間であわせて240万円を、政治資金収支報告書に記載しなかった。衆参両院の審査会は、このまでに、出席を申し出た議員のうち、体調不良の参議院議員1人を除く51人全員の弁明と質疑を終えた[5][6]。
吉川は政倫審で「地元を中心に有権者への説明を繰り返し重ねてきた。これからもあらゆる機会をとらえて、真摯に説明を続けていきたい」と述べた[7]。ところが同年5月に津市内で党県連関係者ら約3000人が集まった総決起大会や、6月中旬の事務所開きなどで自ら裏金問題に触れることはなかった。総決起大会終了後の囲み取材で、記者の質問に「政治倫理審査会での説明で一区切りついている」と答えたが、囲みが解けるや当該記者を呼んで「どういう意図で質問したのか」と詰問した。さらに「記事に書くときは(事前に)見せて」と迫った。その後も、取材で裏金問題について尋ねられると、秘書が出て来て「陥れようとしているのか」と記者に怒ったり、記者会見で質問を制限したりするなどの対応が続いた[7]。
同年7月3日に第27回参議院議員通常選挙が公示され、三重県選挙区には吉川、立憲民主党新人の元県議の小島智子、参政党新人のパート従業員の難波聖子、NHK党新人の計4人が立候補の届出を出した[8]。公示後、県内の国会議員らの後援会で「裏金問題に対しての説明が不足している」と指摘され、同月13日頃から裏金問題に言及するようになった[7]。同月16日に読売新聞が終盤情勢を発表し、「小島がややリードし、吉川が懸命に追い上げる」と報じた[9]。
同年7月20日、参院選執行。投票締め切りの20時にCBCテレビは小島の当選確実を報じた[10]。吉川は276,304票を獲得するも次点で落選した。参政党公認の難波は202,436票を獲得した[8]。朝日新聞社は同日に実施した出口調査の結果を開票時に発表。1人区で自民党の支持基盤が細ったうえに、保守的な政策を掲げた参政党に無党派層が流れたことが浮き彫りとなった。1人区全体で政党支持率をみると、自民支持率は2022年の前回選挙では49%だったのが、30%に大きく落ち込んだ。無党派層の投票先の内訳をみると、22%が参政党候補、22%が立憲候補、20%が自民候補という結果だった[11]。党県連会長の田村憲久は報道陣に「不記載問題が(敗因として)大きかった。十分に説明しきれなかった。反省しなければならない」と語った[7]。
政策・主張
[編集]- 2013参院選に伴う毎日新聞が行った候補者アンケートによると、憲法改正に賛成。
- 日本の核武装について、将来にわたって検討すべきでない。
- 自然災害が多発化・激甚化する昨今において、老朽化しているインフラ整備が急務であり、また国内には整備されていないインフラがまだまだ多くあり、地方経済発展の妨げになっているとの思いから、インフラ整備に尽力したとされる。限られた予算のなかで国土強靱化を早急に進めるため、米国のレベニューボンドのような民間の資金を活用する仕組み導入を提唱した[12]
- 2016年より小泉進次郎衆議院議員を中心とした「2020年以降の経済財政構想小委員会」にて、自身が注力してきた幼児教育無償化など幼児教育をはじめとする教育や子育て支援予算拡充のための「こども保険」創設や「年金受給開始年齢の柔軟化」等の提言の取りまとめに従事した。
- サスティナビリティの分野では、2015年「ESG投資・国連投資原則勉強会」、2018年「一億総活躍推進本部 資本市場・ESG投資プロジェクトチーム」座長等をつとめた。企業のサスティナビリティ活動と企業価値向上との両立を実現したとされる。SDGs実現の道筋ともなるESG投資拡大のための環境整備に取り組んだ[12]。
人物
[編集]旧統一教会との関係
[編集]ジャーナリストの鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2013年の参院選で教団の推薦候補に指定されている。2020年11月には教団系の三重県平和大使協議会が主導するイベント「ファイト三重!県民祭り」に祝電を送り、秘書が代理で来賓出席した[13]。
不祥事
[編集]所属団体・議員連盟
[編集]- 自民党たばこ議員連盟[15]
- 幼児教育議員連盟
- 私学振興推進議員連盟
- 私立大学の振興に関する協議会
- 国立大学振興議員連盟
- スポーツ議員連盟
- 障がい者スポーツ・パラリンピック推進議員連盟
- 国民の医療を守る議院の会
- 看護問題対策議員連盟
- 介護福祉議員連盟
- 観光産業振興議員連盟
- 自動車議員連盟
- 電力安定供給推進議員連盟
- 中小・小規模事業者の円滑な世代交代を後押しする議員連盟
- 畜産振興議員連盟
- 鳥獣保護緊急対策議員連盟
- 港湾議員連盟
- 漁港漁場漁村整備促進議員連盟
- トラック輸送振興議員連盟
- タクシー・ハイヤー議員連盟
- 臨海コンビナート再生・強靱化推進議員連盟
- 司法書士制度推進議員連盟
- 税理士制度改革推進議員連盟
- 世界銀行国会議員連盟
- 保険制度改正推進議員連盟
- 国際競争力ある農業人材育成に向けた議員連盟
役職
[編集]- 三重県馬術連盟 会長
- 三重県カヌー協会 会長
- 東海学生アメリカンフットボール連盟 顧問
- 日本プリザーブドフラワーアーティスト協会 理事
- 伊賀上野観光協会 観光大使
支援団体
[編集]- 全国たばこ販売政治連盟(組織推薦候補者)[15]
他多数[16]
選挙歴
[編集]| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 第23回参議院議員通常選挙 | 2013年7月21日 | 39 | 三重県選挙区 | 自由民主党 | 37万3035票 | 44.23% | 1 | 1/6 | / |
| 当 | 第25回参議院議員通常選挙 | 2019年7月21日 | 45 | 三重県選挙区 | 自由民主党 | 37万9339票 | 50.27% | 1 | 1/3 | / |
| 落 | 第27回参議院議員通常選挙 | 2025年7月20日 | 51 | 三重県選挙区 | 自由民主党 | 27万6304票 | 32.99% | 1 | 2/4 | / |
脚注
[編集]- ^ a b “参議院議員 吉川ゆうみ(吉川有美) オフィシャルサイト”. 参議院議員 吉川ゆうみ(吉川有美) オフィシャルサイト. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “東京農工大学 学長 松永是 特別座談会”. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “時事通信社 Facebook 2020年8月6日”. 2023年12月28日閲覧。
- ^ “自民党総務会で決まった主な役員人事”. 日本経済新聞. (2020年9月29日) 2020年10月6日閲覧。
{{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ) - ^ “政倫審に約10分遅刻…吉川有美参議院議員 “知らなかった”を連発 「パーティー券の販売ノルマの仕組みを知らなかった」など…自身の裏金への関与を否定”. CBC (2025年3月8日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “参院政倫審 山本氏 “還付金 派閥から適正処理と説明受けた””. NHK (2025年3月7日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ a b c d 渋谷雅也 (2025年7月23日). “選挙戦を振り返る 自民 「裏金軽視」ツケ重く 説明不十分、県連「反省」 /三重”. 毎日新聞. 2025年8月14日閲覧。
- ^ a b “三重 選挙速報・結果”. 参議院選挙2025特設サイト. NHK. 2025年7月23日閲覧。
- ^ “三重選挙区の終盤情勢…小島やや優勢、吉川が追い上げ【参院選2025】”. 読売新聞 (2025年7月16日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “【参議院選挙】三重 小島智子氏(立憲・新)に当選確実~自民が大敗 自公で過半数割れの見通し”. CBCテレビ (2025年7月20日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ 磯田和昭 (2025年7月20日). “自民、1人区で支持落ち込む 無党派層が参政に流れる 朝日出口調査”. 朝日新聞. 2025年8月6日閲覧。
- ^ a b “2019年4月4日 参議院決算委員会”. 2020年6月10日閲覧。
- ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
- ^ “吉川参院議員、秘書の交通違反反則金を政治資金から支出”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2020年11月28日) 2021年4月20日閲覧。
- ^ a b “2019年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年5月27日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ “与党が守るか、野党が奪還か3人立候補”. 中日新聞 (中日新聞社). (2019年7月5日) 2019年7月7日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- Yoshikawa/ 吉川ゆうみ (Yuumi Yoshikawa) - Facebook
- 吉川ゆうみ (@YoshikawaYuumi) - X
- 吉川ゆうみ (@yoshikawa.yuumi) - Instagram
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岩田和親と共同 2021年 - 2022年 |
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山田太郎 木村哲也→宮路拓馬 小寺裕雄 島村大 穂坂泰 大西宏幸→中曽根康隆 宗清皇一 泉田裕彦 高橋はるみ 岩田和親と共同 2021年 - 2022年 |
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