マイク・シュミット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
マイク・シュミット
Mike Schmidt
Mike Schmidt.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オハイオ州デイトン
生年月日 1949年9月27日(64歳)
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 1971年 ドラフト2巡目でフィラデルフィア・フィリーズから指名
初出場 1972年9月12日
最終出場 1989年5月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
Empty Star.svg Empty Star.svg Empty Star.svg 殿堂表彰者Empty Star.svg Empty Star.svg Empty Star.svg
選出年 1995年
得票率 96.52%
選出方法 BBWAA[1]選出

マイク・シュミットMichael Jack Schmidt:マイケル・ジャック・シュミット 1949年9月27日 - )は元メジャーリーガー内野手)。

キャリアの全てをフィラデルフィア・フィリーズで過ごしたフランチャイズ・プレイヤーである。通算548本塁打は三塁手として歴代最多。またナ・リーグ最多の本塁打王8回、エディ・マシューズに並びナ・リーグ歴代最長タイとなる9年連続30本塁打といった記録も残している。守備も堅実でゴールドグラブ賞を10回受賞。歴代最高の三塁手とも称される[1][2]

経歴[編集]

1971年ドラフト2巡目でフィリーズに入団。1972年9月12日にメジャーデビューを果たし、同年13試合に出場。翌1973年には132試合に出場し、三塁手のレギュラーに定着。しかし、打率.196の低打率に終わり、シーズン終了後にプエルトリコウィンターリーグで、当時フィリーズの監督だったダニー・オザークや打撃コーチのボビー・ワインからのアドバイスもあり、ゆったり構えていた打撃フォームを投手に背中が見えるくらいにねじり、背中をゆすりタイミングを合わせるという打撃フォームへ変更[1]

1974年6月10日、アストロドームで行われた対アストロズ戦では打球が本塁から329フィート(約100m)、地上35フィート(約10m)の天井からつるしてあったスピーカーに直撃。ボールはフィールドに落下し、グラウンドルールによりインプレーとなった[1]。36本塁打を放ち初のナショナルリーグ本塁打王となり、以後、1976年まで3年連続でナ・リーグ本塁打王となった。1975年4月には当時のメジャータイ記録に並ぶ11本塁打を記録[3]1976年4月17日のカブス戦では1試合4本塁打を記録。シュミットにホームランを打たれた投手の内訳を見ると、最初の2本がリック・ラッシェル、3本目はマイク・ガーマン、そして4本目はポール・ラッシェルと、リックとポールのラッシェル兄弟から3本のホームランを放っている。試合は3回終了時に13対1でカブスがリードしていたが、延長10回にシュミットの本塁打で、18対16でフィリーズの勝利となった[4]

1980年には、48本塁打、121打点で二冠王となりフィリーズの地区優勝に大きく貢献。満票で初のナ・リーグMVPに選出される。同年のワールドシリーズでもフィリーズ初の世界一に貢献し、シリーズMVPにも輝いた。1981年50日間に及ぶストライキのためシーズンが短くなったが、102試合で31本塁打・91打点で昨年に続き二冠王となり、ナ・リーグMVPに選出された。1983年は40本塁打・109打点を記録し、3年ぶりに40本塁打・100打点を達成。ボルチモア・オリオールズとのワールドシリーズでは20打数1安打に終わり、チームは1勝4敗で敗れた。シーズン終了後には年俸210万ドルの4年契約に合意。リック・シューが三塁手、シュミットは一塁手として1985年は出場したが、1986年からは再び三塁手として出場。1986年は37本塁打・119打点で二冠王となり、5年ぶり3回目のナ・リーグMVPに選出された。

1988年、右肩を痛め、打率.249・12本塁打・62打点の成績に終わり、シーズン終了後に右肩の手術を受けた[2]1989年5月29日、涙ながらに現役引退を表明[2]。同年のMLBオールスターゲームのファン投票でナ・リーグ三塁手として最多票を集めた。規定により出場はできなかったが、史上初めて引退選手がオールスターに選出された[2]。翌1990年、フィリーズはシュミットのつけていた背番号20』を永久欠番に指定し、その功績をたたえた。1995年には、資格取得1年目にしてアメリカ野球殿堂入りを果たしている。

引退後はフィリーズ傘下のマイナーリーグチームで監督を歴任している。2006年、フィリーズのライアン・ハワード一塁手が、58本塁打、149打点で二冠王に輝いた。それについてシュミットは、地元紙のインタビューにハワードの大ファンになってしまった、と公言している。

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1972 PHI 13 40 34 2 7 0 0 1 10 3 0 0 0 0 5 0 1 15 0 .206 .325 .294 .619
1973 132 443 367 43 72 11 0 18 137 52 8 2 1 4 62 3 9 136 8 .196 .324 .373 .697
1974 162 686 568 108 160 28 7 36 310 116 23 12 3 5 106 14 4 138 4 .282 .395 .546 .941
1975 158 674 562 93 140 34 3 38 294 95 29 12 6 1 101 10 4 180 7 .249 .367 .523 .890
1976 160 705 584 112 153 31 4 38 306 107 14 9 3 7 100 8 11 149 7 .262 .376 .524 .900
1977 154 667 544 114 149 27 11 38 312 101 15 8 1 9 104 4 9 122 10 .274 .393 .574 .967
1978 145 616 513 93 129 27 2 21 223 78 19 6 0 8 91 12 4 103 4 .251 .364 .435 .799
1979 160 675 541 109 137 25 4 45 305 114 9 5 2 9 120 12 3 115 13 .253 .386 .564 .950
1980 150 652 548 104 157 25 8 48 342 121 12 5 0 13 89 10 2 119 6 .286 .380 .624 1.004
1981 102 434 354 78 112 19 2 31 228 91 12 4 0 3 73 18 4 71 9 .316 .435 .644 1.079
1982 148 631 514 108 144 26 3 35 281 87 14 7 0 7 107 17 3 131 11 .280 .403 .547 .950
1983 154 669 534 104 136 16 4 40 280 109 7 8 0 4 128 17 3 148 10 .255 .399 .524 .923
1984 151 632 528 93 146 23 3 36 283 106 5 7 0 8 92 14 4 116 15 .277 .383 .536 .919
1985 158 645 549 89 152 31 5 33 292 93 1 3 0 6 87 8 3 117 10 .277 .375 .532 .907
1986 160 657 552 97 160 29 1 37 302 119 1 2 0 9 89 25 7 84 8 .290 .390 .547 .937
1987 147 613 522 88 153 28 0 35 286 113 2 1 0 6 83 15 2 80 17 .293 .388 .548 .936
1988 108 451 390 52 97 21 2 12 158 62 3 0 0 6 49 10 6 42 11 .249 .337 .405 .742
1989 42 172 148 19 30 7 0 6 55 28 0 1 0 3 21 4 0 17 6 .203 .297 .372 .669
通算:18年 2404 10062 8352 1506 2234 408 59 548 4404 1595 174 92 16 108 1507 201 79 1883 156 .267 .380 .527 .907
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注[編集]

  1. ^ a b c 芝山幹郎 「誇り高き歴史を築いた男たち/マイク・シュミット 長打と好守で鳴らしたフィラデルフィアの鉄人」『月刊メジャー・リーグ』 2006年11月号、ベースボールマガジン社、2006年、雑誌 08625-11、84 - 85頁。
  2. ^ a b c d 藤澤文洋 『メジャーリーグ・スーパースター名鑑』 研究社2003年、80 - 83頁。ISBN 4-327-37689-2
  3. ^ Mike Schmidt from the Chronology” (英語). BaseballLibrary.com. 2009年7月4日閲覧。
  4. ^ April 17, 1976 Philadelphia Phillies at Chicago Cubs Play by Play and Box Score” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年7月4日閲覧。

外部リンク[編集]