ディック・グロート

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ディック・グロート
Dick Groat
Dick Groat 1960.png
1960年
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州ウィルキンズバーグ
生年月日 1930年11月4日(83歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 1952年 アマチュアFA
初出場 1952年6月19日
最終出場 1967年10月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
ディック・グロート
Dick Groat
名前
本名 リチャード・モロー・グロート
ラテン文字 Dick Groat
英語 Richard Morrow Groat
基本情報
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 1930年11月4日(83歳)
出身地 ペンシルベニア州ウィルキンズバーグ
身長 180cm
体重 82kg
選手情報
ポジション ポイントガード
背番号 5
ドラフト 1952年NBAドラフト1巡目(全体3位)
経歴
1952-1953 フォートウェイン・ピストンズ

リチャード・モロー・グロートRichard Morrow "Dick" Groat, 1930年11月4日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ウィルキンズバーグ出身の元プロ野球選手遊撃手)・元プロバスケットボール選手。右投右打。

MLBNBAの両方でのプレー経験があり、2013年時点で「アメリカ大学野球殿堂入りとアメリカ大学バスケットボール殿堂入りの両方を果たした唯一の選手」である。

経歴[編集]

デューク大学時代は野球バスケットボールの両方でオールアメリカン(全米代表チーム)に選ばれており[1]、両スポーツで優秀な実績を残した。特にバスケでは839ポイントのNCAAシーズン記録も樹立した[2]

大学を卒業した数日後にアマチュアフリーエージェントとして、ブランチ・リッキーゼネラルマネージャーを務めるMLBピッツバーグ・パイレーツと契約を交わした[1]。初年の1952年にいきなり遊撃手として95試合に出場し、同年の新人王投票でも3位の得票率を獲得した[3]。また、1952年のNBAドラフトNBAフォートウェイン・ピストンズから1巡目(全体3位)指名を受けて入団しており、この野球シーズンのオフにピストンズで1シーズンのみプレーしている。

1953年1954年アメリカ陸軍で兵役に就いていたために試合に出場することが出来なかった[1]

1955年にピストンズには戻らず、パイレーツに復帰した。

1960年打率.325で首位打者のタイトルを獲得し、MVPも受賞した。以後、ナショナルリーグ遊撃手の打撃タイトル獲得者は2009年まで40年近く現れなかった(2009年にフロリダ・マーリンズハンリー・ラミレスが打率.342で首位打者獲得)[1]。チームもこの年にナショナルリーグを制覇しており、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第7戦の4-7と3点リードされた8回裏にグロートは反撃の口火となる適時打を放った。パイレーツはこの回に一挙5点を取り、9-7と逆転した。9回表にヤンキースに同点に追い付かれたが、9回裏にパイレーツは先頭打者のビル・マゼロスキーワールドシリーズ史上初となる劇的なサヨナラ本塁打を放ち、ワールドチャンピオンに輝いた。

1962年11月19日にドン・カードウェルらとの交換トレードセントルイス・カージナルスへ移籍した。

1964年ワールドシリーズでカージナルスが4勝3敗でヤンキースを破り、2度目のワールドチャンピオンを経験した。

1965年10月27日にビル・ホワイトらとのトレードでフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した。

売却する形で1967年6月22日にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍したが、1967年はトータルで打率.156しか残せず、この年限りで現役を引退した。

ヒットエンドランの達人であり、パイレーツ時代は堅実な守備で二塁手のビル・マゼロスキー(後に守備が評価されてアメリカ野球殿堂入り)と鉄壁の二遊間を形成した。打撃の方は非力であったが、打率3割以上を4度記録した。オールスターゲームには通算で5度(1959・1960・1962・1963・1964年)選出されている。

2011年アメリカ大学野球殿堂入りを果たした[4]。4年前の2007年にはアメリカ大学バスケットボール殿堂入りしているため[1]、「アメリカ大学野球殿堂とアメリカ大学バスケットボール殿堂の両方で殿堂入りを果たした最初の(2013年時点で唯一の)選手」となった。

詳細情報[編集]

MLB年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1952 PIT 95 415 384 38 109 6 1 1 120 29 2 4 11 -- 19 -- 1 27 18 .284 .319 .313 .632
1955 151 572 521 45 139 28 2 4 183 51 0 2 11 1 38 11 1 26 20 .267 .317 .351 .669
1956 142 575 520 40 142 19 3 0 167 37 0 3 17 3 35 3 0 25 14 .273 .317 .321 .638
1957 125 551 501 58 158 30 5 7 219 54 0 1 14 6 27 1 3 28 16 .315 .350 .437 .787
1958 151 621 584 67 175 36 9 3 238 66 2 2 6 5 23 7 4 32 21 .300 .328 .408 .735
1959 147 641 593 74 163 22 7 5 214 51 0 2 9 4 32 2 2 35 21 .275 .312 .361 .673
1960 138 629 573 85 186 26 4 2 226 50 0 2 12 1 39 0 4 35 7 .325 .371 .394 .766
1961 148 648 596 71 164 25 6 6 219 55 0 4 7 4 40 0 1 44 22 .275 .320 .367 .687
1962 161 723 678 76 199 34 3 2 245 61 2 1 5 6 31 1 3 61 14 .294 .325 .361 .686
1963 STL 158 704 631 85 201 43 11 6 284 73 3 1 7 4 56 2 6 58 18 .319 .377 .450 .827
1964 161 696 636 70 186 35 6 1 236 70 2 3 9 7 44 3 0 42 15 .292 .335 .371 .706
1965 153 655 587 55 149 26 5 0 185 52 1 1 4 7 56 2 1 50 11 .254 .316 .315 .632
1966 PHI 155 640 584 58 152 21 4 2 187 53 2 1 7 4 40 6 5 38 20 .260 .311 .320 .631
1967 10 31 26 3 3 0 0 0 3 1 0 0 1 0 4 0 0 4 0 .115 .233 .115 .349
SFG 34 78 70 4 12 1 1 0 15 4 0 0 2 0 6 1 0 7 3 .171 .237 .214 .451
'67計 44 109 96 7 15 1 1 0 18 5 0 0 3 0 10 1 0 11 3 .156 .236 .188 .423
通算:14年 1929 8179 7484 829 2138 352 67 39 2741 707 14 27 122 52 490 39 31 512 220 .286 .330 .366 .696
  • 各年度の太字はリーグ最高

MLBにおける獲得タイトル・表彰・記録[編集]

MLBでの背番号[編集]

  • 24 (1952年 - 1967年) 
  • 20 (1967年) 

NBA通算成績[編集]

レギュラーシーズン (1シーズン)
26試合総計 ゲーム平均 40分平均
ポイント数 309 11.9 18.6
リバウンド数 86 3.3 5.2
アシスト数 69 2.7 4.2

NBAでの背番号[編集]

  • 5 (1952年 - 1953年)  

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Dick Groat - BR Bullpen Baseball-Reference
  2. ^ Guide to the Dick Groat Collection, 1948-1955 Duke University Libraries
  3. ^ NL Rookie of the Year Voting Baseball-Reference
  4. ^ 2011 College Baseball Hall of Fame Inductees collegebaseballhall.org

関連項目[編集]

外部リンク[編集]