ホセ・レイエス

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ホセ・レイエス
José Reyes
トロント・ブルージェイズ #7
José Reyes on April 2, 2013.jpg
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サンティアゴ州ビラ・ゴンザレス
生年月日 1983年6月11日(31歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 遊撃手
プロ入り 1999年 アマチュア・フリーエージェントとしてニューヨーク・メッツと契約
初出場 2003年6月10日 テキサス・レンジャーズ
年俸 $10,000,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
WBC 2006年2009年2013年

ホセ・ベルナベ・レイエスJosé Bernabé Reyes, 1983年6月11日 - )は、ドミニカ共和国サンティアゴ州ビラ・ゴンザレス出身のプロ野球選手遊撃手)。右投両打。MLBトロント・ブルージェイズに所属している。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

レイエスは1983年6月11日、ドミニカ共和国のサンティアゴ州ビラ・ゴンザレスで生まれた。10歳のころ野球を始めたが、家が貧しかったためグラブには牛乳パックボールには柑橘類を使っていた[2]。このときからポジションは遊撃手だった。

ロベルト・アロマーに憧れ野球に打ち込んでいた[2]レイエスだったが、進学したリセオイ・デリア・レイエス高校には野球部がなかったため別のチームでプレイしていた[3]

メッツ時代[編集]

1999年8月16日にニューヨーク・メッツと契約。

2000年、ルーキー級キングスポート・メッツでプロデビュー。直後に右打者から両打ち(スイッチヒッター)へ転向した。この年は49試合に出場し、8打点10盗塁、打率.250だった。

2001年はA級キャピタルシティ・ボンバーズで108試合に出場し、5本塁打48打点30盗塁、打率.307だった。

2002年はA+級セントルーシー・メッツとAA級ビンガムトン・メッツでプレー。オールスター・フューチャーズゲームに選出され、MVPを獲得した。この年はAA級で65試合に出場し、2本塁打24打点17盗塁、打率.287だった。オフにUSAトゥデイUSAトゥデイ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞に選出されている。

2003年はAAA級ノーフォーク・タイズで開幕を迎えた。AAA級では盗塁数1位を記録し、6月10日にメッツとメジャー契約を結んだ[4]。同日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビュー。この日は20歳の誕生日の前日だったため、メッツでは1984年ドワイト・グッデン以来19年ぶり9人目の「10代でメジャーデビュー」となった。8月31日に左足首を捻挫し、9月5日に15日間の故障者リスト入りした。9月12日に60日間の故障者リストへ異動し[5]、そのままシーズンを終えた。この年は69試合に出場し、5本塁打32打点13盗塁、打率.307だった。

2004年は前年オフに西武ライオンズから松井稼頭央が加入したため、ポジションが遊撃で重なるレイエスは二塁手への転向を余儀なくされた。地元ニューヨークではレイエスの二塁コンバートに反対する声が根強かった[6]。それでもレイエス本人は「チームはメジャー最高の二遊間を作ろうとしている。僕にはそれがよく分かったんだ」といい、日本でのプレイ経験があるホセ・パーラから「リトル・マツイは素晴らしい選手だよ」と聞いたこともあって、二塁への転向を二つ返事で承諾した[6]。3月4日にメッツと1年契約に合意。開幕直前の4月3日にハムストリングの故障で15日間の故障者リスト入りし、6月9日に60日間の故障者リストへ異動。6月19日に復帰した。復帰後は44試合に出場していたが、8月13日に左腓骨の疲労骨折で15日間の故障者リスト入りした。9月24日に復帰。この年は53試合の出場にとどまり、2本塁打14打点19盗塁、打率.255だった。

2005年3月2日にメッツと1年契約に合意[7]。この年は前年に松井が遊撃の守備で23失策を記録したため、レイエスが遊撃に復帰し、松井は二塁に転向された。この年は161試合に出場し、打率.276ながら60盗塁・17三塁打(どちらもナショナルリーグ最多)を記録するなどメジャー屈指のスピードを存分に発揮した。しかし27四球出塁率.300と選球眼に難があった。

2006年3月2日にメッツと1年契約に合意[8]。スプリング・トレーニングではリッキー・ヘンダーソンから指導を受けた。これまではボール球でも構わず振り、自分の好きなタイミングで盗塁のスタートを切っていたレイエスに対し、ヘンダーソンは「2ストライク後の投球へのアプローチへの仕方」と「投手の癖を見抜いてスタートを切ること」をアドバイスした[9]。前半戦86試合で8本塁打41打点39盗塁、打率.300と成績を残し、オールスターゲームにも初選出されたが、7月7日のフロリダ・マーリンズ戦で左手小指を7針縫う怪我をしたため辞退[10]。7月18日に復帰した。8月3日にメッツと総額2325万ドルの4年契約[11](2011年・1100万ドルの球団オプション付き[12])を結んだ[13][14]。この年は153試合に出場し、打率.300・19本塁打・81打点と打撃3部門全てにおいて自己最高を記録。四球53と前年より倍近く増やし、課題だった出塁率も.354と向上した。さらに2年連続で60盗塁を超え(64盗塁)盗塁王を獲得、三塁打も2年連続17本でリーグ1位となった。

2007年はシーズン前にMVP候補に挙げられた[15]。高い期待に応えるように、レイエスはオールスターまでに46盗塁・出塁率.387を記録していた。しかし後半戦に入ると成績は急降下。チームも地区2位のフィラデルフィア・フィリーズに残り17試合で7ゲーム差をつけて首位にいたのに、最終戦で順位を逆転されてポストシーズン進出を逃した。レイエスは、シーズン78盗塁で3年連続の盗塁王を獲得したにもかかわらず、メッツ転落の「最大の戦犯」として名前が挙げられた[16]。レイエスが後半戦に不振に陥った理由として、2006年春にはレイエスを成長させたヘンダーソンの存在が指摘されている。オールスター後にメッツのコーチに就任したヘンダーソンだが、試合前にトランプをする姿が若いレイエスに悪影響を与えたとみられ、実際にヘンダーソンがコーチ就任して以降のレイエスの打率は.247と低迷している[16]。そのほか、シーズンを通して盗塁しまくったことで9月に疲労が押し寄せたことが不振につながった、という指摘もある[17]

2008年は4年連続での盗塁王こそ逃したものの、シーズントータルで56盗塁を記録し、9月10日にはムーキー・ウィルソンの通算盗塁球団記録281を更新[18]。19三塁打と自己最高の数字を記録。前年より打率・出塁率が上昇し、リーグ最多の204安打を記録。しかし、9月の月間打率.243・出塁率.314は「レイエスの出塁が鍵」と言われるチームにとっては十分な成績とは言えず、2年連続で惨敗の戦犯の一人となった[19]

2009年は、故障の影響で、5年ぶりに出場試合数が150を下回った。また、出場試合数が減少した影響で、打数・得点・安打・二塁打・三塁打・本塁打・盗塁などの各部門で自己最小の数字に終わった。それでも、盗塁数は11盗塁であり、メジャーデビュー以来7年連続で2ケタ盗塁を記録し続けている。

2010年シーズン開幕前にはステロイド使用疑惑が巻き起こり、開幕から15日間の出場停止処分を受けた。5月25日フィラデルフィア・フィリーズ戦でジェイミー・モイヤーからメジャー通算1,000本安打を達成。オールスターに選出されたが故障のため出場できなかった。オフの11月3日にメッツが1100万ドルの球団オプションを行使した[20]

2011年6月28日にメジャー通算1,000試合出場を達成。この試合で通算360個目の盗塁を記録したが、これはこの時点でメジャー歴代100位に入った盗塁であった。この年もオールスターにファン投票で選出されたが、再び故障のため出場できなかった。このシーズン、打率.337を記録し、ブルワーズライアン・ブラウンを抑えてナ・リーグ首位打者となった。これはメッツ創設以来50シーズン目にして球団史上初の首位打者であった。また、このシーズンにおいてレイエスは126試合にしか出場しておらず、2002年のマニー・ラミレス(当時レッドソックス)が120試合出場で首位打者となって以後、最少出場試合数の首位打者であった。オフの10月30日にFAとなった。

マーリンズ時代[編集]

2011年12月5日にマイアミ・マーリンズと総額1億600万ドルの6年契約[21](2018年・2200万ドルの球団オプション付き[22])を結んだ[23][24]

2012年は160試合に出場し、11本塁打57打点40盗塁、打率.287だった。

ブルージェイズ時代[編集]

2012年11月19日ユネル・エスコバーアデイニー・エチェバリアヘンダーソン・アルバレスジェフ・マシスジャスティン・ニコリーノアンソニー・デスクラファニージェイク・マリスニックとのトレードで、ジョシュ・ジョンソンマーク・バーリージョン・バックエミリオ・ボニファシオと共にトロント・ブルージェイズへ移籍した[25]

2013年ワールド・ベースボール・クラシックではドミニカ共和国代表に3大会連続で選出され、チームの初優勝に貢献。自身も遊撃手部門でベストナインを獲得した[26]。ところが、シーズン序盤の4月12日ロイヤルズ戦で二を試みスライディングをした際に左足首を負傷、故障者リスト入りとなった[27](4月23日には40人枠からも外された)。これに伴い、レイエスの代役として川崎宗則がメジャーに昇格した。その後リハビリを経て6月23日に故障者リストから外れた[28]。この年は故障の影響もあり93試合の出場にとどまり、10本塁打37打点15盗塁、打率.296だった。

2014年はショートのレギュラーとして143試合に出場。いずれも2年ぶりとなる140試合以上の出場と規定打席到達、50打点以上、30盗塁以上を記録した。盗塁成功率93.8%は30盗塁以上を記録した選手の中では両リーグで1位であるなど、走塁技術の健在ぶりを示した。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2003 NYM 69 292 274 47 84 12 4 5 119 32 13 3 2 3 13 0 0 36 1 .307 .334 .434 .768
2004 53 229 220 33 56 16 2 2 82 14 19 2 4 0 5 0 0 31 1 .255 .271 .373 .644
2005 161 733 696 99 190 24 17 7 269 58 60 15 4 4 27 0 2 78 7 .273 .300 .386 .686
2006 153 703 647 122 194 30 17 19 315 81 64 17 2 0 53 6 1 81 6 .300 .354 .487 .841
2007 160 765 681 119 191 36 12 12 287 57 78 21 5 1 77 13 1 78 6 .280 .354 .421 .775
2008 159 763 688 113 204 37 19 16 327 68 56 15 5 3 66 8 1 82 9 .297 .358 .475 .833
2009 36 166 147 18 41 7 2 2 58 15 11 2 0 1 18 1 0 19 2 .279 .355 .395 .750
2010 133 603 563 83 159 29 10 11 241 54 30 10 4 3 31 4 2 63 8 .282 .321 .428 .749
2011 126 586 537 101 181 31 16 7 265 44 39 7 2 4 43 9 0 41 5 .337 .384 .493 .877
2012 MIA 160 716 642 86 184 37 12 11 278 57 40 11 5 6 63 9 0 56 10 .287 .347 .433 .780
2013 TOR 93 419 382 58 113 20 0 10 163 37 15 6 0 2 34 2 1 47 6 .296 .353 .427 .780
2014 143 655 610 94 175 33 4 9 243 51 30 2 2 4 38 1 1 73 4 .287 .328 .398 .726
通算:12年 1446 6630 6087 973 1772 312 115 111 2647 568 455 111 35 31 468 53 9 685 70 .291 .341 .435 .776
  • 2014年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰[編集]

MLB
ドミニカ共和国代表

脚注[編集]

  1. ^ Jose Reyes Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年11月16日閲覧。
  2. ^ a b 福島良一 「FACE IN THE CROWD」『週刊ベースボール』2003年12月29日号、ベースボール・マガジン社、2003年、雑誌20445-12/29、85頁。
  3. ^ "Biography and Career Highlights," The Official Site of The New York Mets. 2007年7月28日閲覧。
  4. ^ Mets disable Sanchez/purchase Reyes' contract”. MLB.com Mets Press Release (2003年6月10日). 2014年12月21日閲覧。
  5. ^ Mets purchase contracts of Matt Watson, Mike Glavine”. MLB.com Mets Press Release (2003年9月12日). 2014年12月21日閲覧。
  6. ^ a b 水次祥子 「ホゼ・レイエス[メッツ・二塁手]KAZとの2年目の再出発。」『月刊メジャー・リーグ』2004年6月号、ベースボール・マガジン社、2004年、雑誌08625-6、14-15 頁。
  7. ^ Mets agree to terms with 21 players”. MLB.com Mets Press Release (2005年3月2日). 2014年12月21日閲覧。
  8. ^ Marty Noble (2006年3月2日). “Notes: Wright, Mets agree to disagree”. MLB.com. 2014年12月21日閲覧。
  9. ^ 澤田敏典 「MLB30チーム最新レポート&全選手個人成績 ニューヨーク・メッツ/NYM 世界の盗塁王リッキーの教え」 『月刊スラッガー』2006年7月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-7、80頁。
  10. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版、2007年、251項。ISBN 978-4-331-51213-5
  11. ^ 2007年は250万ドル、2008年は400万ドル、2009年は575万ドル、2010年は900万ドルで、契約金は150万ドル。
  12. ^ 違約金は50万ドル。
  13. ^ Mets sign infielder Jose Reyes to a four-year contract with a club option for 2011”. MLB.com Mets Press Release (2006年8月3日). 2014年12月21日閲覧。
  14. ^ Mets lock up Reyes with four-year, $23.25 million deal”. ESPN MLB (2006年8月3日). 2014年12月21日閲覧。
  15. ^ 杉浦大介 「MLB30球団最新レポート&全選手個人成績 ニューヨーク・メッツ/NYM リッキーの後継者はレイエスで決まり」『月刊スラッガー』2007年7月号、日本スポーツ企画出版社、2007年、雑誌15509-7、82頁。
  16. ^ a b 杉浦大介 「ニューヨーク・メッツ 失われた10月」 『月刊スラッガー』2008年1月号、日本スポーツ企画出版社、2007年、雑誌15509-1、49-51頁。
  17. ^ 岡田弘太郎メッツ、歴史的敗退の危機(2/2)失速の原因はブルペンとリードオフマンの不振」『スポーツナビ』、2007年9月27日。2008年1月17日閲覧。
  18. ^ Noble, Marty (2008年9月10日). “Reyes runs past Mookie on club list Shortstop's stolen base in third gives him Mets' all-time record” (英語). MLB.com. 2008年12月12日閲覧。
  19. ^ 杉浦大介 「MLB30球団最新レポート&全選手シーズン最終成績 ニューヨーク・メッツ/NYM 色褪せてしまった初のシーズン200安打」 木村愛訳、『スラッガー』2008年12月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌 15509-12、67項
  20. ^ Mets exercise Jose Reyes' contract for 2011”. MLB.com Mets Press Release (2010年11月3日). 2014年12月21日閲覧。
  21. ^ 2012年と2013年はそれぞれ1000万ドル、2014年は1600万ドル、2015年から2017年まではそれぞれ2200万ドル。
  22. ^ 違約金は400万ドル。
  23. ^ Marlins Sign Free-Agent Shortstop Jose Reyes”. MLB.com Marlins Press Release (2011年12月7日). 2014年12月21日閲覧。
  24. ^ Marlins introduce Jose Reyes”. ESPN MLB (2011年12月8日). 2014年12月21日閲覧。
  25. ^ Blue Jays complete deal with Marlins”. MLB.com Blue Jays Press Release (2013年11月19日). 2014年12月21日閲覧。
  26. ^ 井端、マエケンがWBC優秀選手選出 ドミニカ共和国から最多5人”. スポニチアネックス (2013年3月21日). 2013年3月21日閲覧。
  27. ^ Blue Jays: Jose Reyes won’t need surgery on sprained left ankle” (英語). thestar.com (2013年4月16日). 2013年4月18日閲覧。
  28. ^ Gregor Chisholm (2013年6月26日). “Reyes activated, excited to be back with Blue Jays/ Reyes activated, excited to be back with Blue Jays”. MLB.com. 2014年10月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]