戦力外通告

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戦力外通告(せんりょくがいつうこく)とは、主にプロスポーツにおいてチームに所属する選手に対して、すでに自チームの戦力構想かられていることを通告すること。選手契約の解除や選手整理を意味する言葉である。

身体能力の低下、怪我・病気、あるいは成績の伸び悩みや試合で起用されなくなったなどの理由で自チームの戦力構想から外れた選手に行われる。主にベテラン選手に対して行われることが多いが、若くして戦力外を通達される選手もいる。その裁量は状況によって多様である。

また複数年契約の途中であっても結果が伴わなければ中途での契約解除(事実上の戦力外)とする場合もある。その場合、特約がない限り複数年契約で約束された残りの年俸は支払われる。

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日本プロ野球における戦力外通告 [編集]

日本のプロ野球の場合戦力外通告は公式には任意引退自由契約といった区別がある。球団からの戦力外通告はそれら公式の手続きから1ヶ月以上先立って行われる場合も多い。詳細は引退・プロ野球の項。なお、2006年オフに中村紀洋の年俸交渉の時期が遅く交渉決裂後に自由契約となった中村を獲得しようとする球団が現れなかった(各球団の編成が終了していた)のを機に、2008年9月19日日本プロフェッショナル野球組織日本プロ野球選手会との間で下記の通り戦力外通告に関するルールが取り決められた。同時に、野球協約を超える減俸を承諾するか否かの選択を選手に通告する時期も、この期間になされなければならなくなった(選手が承諾しなければ球団はその選手の保有権を失う)。

戦力外通告の後も、12球団合同トライアウトなどを経て、他チームと契約をして活動再開する場合もあるが、他のどのチームとも契約できなかった場合か、契約を行わずに引退を宣言した場合、選手としては実質引退となる(たまに、翌年以後のシーズン開幕後に他球団あるいは再度前球団と契約できた例もある)。

戦力外通告のプレスリリースは、球団によって多少言い回しは異なるが、「来季の選手契約について」の題名で、「○○(球団名)は、本日、○○選手に対し、来季の契約を結ばないことを通告致しましたのでお知らせ致します」の一文のみで済まされることが多い。

プロサッカーにおける戦力外通告 [編集]

Jリーグなどプロサッカーにおいては、戦力外通告の同義語で「ゼロ円提示」と報道される場合もある。この「ゼロ円」は翌シーズンの年俸の額を意味するが、選手側がそれを受け入れて年俸ゼロ円でクラブに残留することは出来ず、必ず移籍または現役引退を選択しなければならない。通常の場合、選手が移籍すると移籍金が移籍先のクラブから移籍元のクラブに支払われるが、ゼロ円提示の場合は移籍金が不要である。ゼロ円提示の通告は11月30日までに行わなければならない。

メジャーリーグにおける戦力外通告 [編集]

メジャーリーグでは「Non-tender FA」が存在し、12月の所定の日付までに球団から翌年の契約を示されなければ、ノンテンダーFAと呼ばれる自由契約状態になり、これが戦力外通告に近い(ただし、年俸調停を避けるためになされる場合も多い)。また、「Designated For Assignment and put on waivers(割当指名及びウェーバー入り)」略して「DFA」も存在する。以上の2つは、メジャー契約を結ぶことのできる40人枠から選手を外すことを意味し、別の選手を40人枠に入れるためや前述のように年俸調停を避けるためになされる場合も多く、日本のような活躍の見込みなしとしての戦力外通告とは意味合いが若干異なる。

DFAとなった選手に対しては、10日間以内に以下のいずれかの手続きがとられる。

通常、選手はウェーバーにかけられる。ウェーバー公示期間中に他球団が獲得意思を示し、交渉が成立した場合、年俸などの契約内容をそのまま引き継ぐ形で選手が移籍する。ウェーバーはDFAの日から7日以内に公示しなければならない。
所属球団と他球団の交渉によりトレードが成立した場合、移籍が可能である。ただし、メジャー在籍歴が10年以上で且つ現在のチームに5年以上在籍している選手はこのトレードを拒否することもできる。

上記による移籍が成立しなかった場合は以下のいずれかの手続きがとられる。

その選手と改めてマイナー契約を結んで残留させる。基本的に選手側に拒否権はないが、メジャー在籍歴が5年以上の選手、または以前にDFAによるメジャー契約解除の経験がある選手はこのマイナー契約を拒否することができる。拒否した場合は自由契約(フリーエージェント)となる。
  • 自由契約
所属球団からマイナー契約の申し出がなかった場合、あるいはマイナー契約を拒否した場合、自由契約となる。
  • 引退
自ら引退を申し出た場合は、そのまま引退となる。

関連項目 [編集]