2011年のワールドシリーズ

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2011年のワールドシリーズ
2011 World Series Game 7 Pujols Last At Bat.jpg
最終第7戦の様子
チーム 勝数
セントルイス・カージナルスNL 4
テキサス・レンジャーズAL 3
シリーズ情報
試合日程 10月19日–28日
観客動員 7試合合計:34万2878人
1試合平均:04万8983人
MVP デビッド・フリース(STL)
責任審判 ジェリー・レイン
ALCS TEX 4–2 DET
NLCS STL 4–2 MIL
のちの殿堂表彰者 トニー・ラルーサ(STL監督)
チーム情報
セントルイス・カージナルス(STL)
GM ジョン・モゼリアク
監督 トニー・ラルーサ
シーズン成績 90勝72敗・勝率.556
NL中地区2位=ワイルドカード
分配金 選手1人あたり32万3169.98ドル[1]
テキサス・レンジャーズ(TEX)
GM ジョン・ダニエルズ
監督 ロン・ワシントン
シーズン成績 96勝66敗・勝率.593
AL西地区優勝
分配金 選手1人あたり25万1515.76ドル[1]
全米テレビ中継
放送局 FOX
実況 ジョー・バック
解説 ティム・マッカーバー
平均視聴率 10.0%(前年比1.6ポイント上昇)
ワールドシリーズ
 < 2010 2012 > 

2011年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第107回ワールドシリーズ(107th World Series)は、10月19日から28日にかけて計7試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルスナショナルリーグ)がテキサス・レンジャーズアメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、5年ぶり11回目の優勝を果たした。

概要[編集]

10月15日にまずアメリカンリーグテキサス・レンジャーズ西地区)が、そして翌日にはナショナルリーグセントルイス・カージナルス中地区)が、リーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。レンジャーズはこの年、厚い選手層を武器にレギュラーシーズンを勝ち進み、5月中旬以降はずっと地区首位を譲らぬまま球団史上最高勝率で地区優勝した。ポストシーズンでは地区シリーズタンパベイ・レイズを、リーグ優勝決定戦デトロイト・タイガースを下して、2年連続2度目のワールドシリーズ進出となった。一方、この年のカージナルスは故障者や不振に陥る選手が多く、8月下旬の時点ではポストシーズン進出圏から大きく離されていたが、そこから追い上げて逆転でワイルドカードを獲得した。ポストシーズンでは地区シリーズフィラデルフィア・フィリーズを、リーグ優勝決定戦ミルウォーキー・ブルワーズを破って、5年ぶり18度目のワールドシリーズ進出を果たした。

レンジャーズは球団創設51年目で初めての優勝を、カージナルスは前回出場の2006年以来11度目の優勝を、それぞれ目指して今シリーズに臨んだ。カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われた第1戦と第2戦は、ともに1点差の接戦となった。いずれの試合でも好機に代打として打席に立ったアレン・クレイグが、先発投手に代わって登板したアレクシー・オガンドから適時打を放ち、カージナルスが1点を先行する展開になった。第1戦はそのままカージナルスが継投でリードを守って逃げ切り、第2戦はレンジャーズが9回に2点を奪い逆転勝ちした。続く3試合はレンジャーズの本拠地レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンへ移動して行われた。第3戦はカージナルスが、アルバート・プホルスがシリーズ史上3人目・4度目となる1試合3本塁打を記録するなど、16得点を挙げる大勝を収めた。だがレンジャーズも連敗は許さず、第4戦はデレク・ホランドが相手打線を8.1回2安打無失点に抑える好投を見せて勝利し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。レンジャーズは第5戦も相手の継投ミスに乗じて制し、連勝でワールドシリーズ初優勝に王手をかけた。

カージナルス監督のトニー・ラルーサ(写真は2007年4月1日撮影) レンジャーズ監督のロン・ワシントン(写真は2012年5月10日撮影)
カージナルス監督のトニー・ラルーサ(写真は2007年4月1日撮影)
レンジャーズ監督のロン・ワシントン(写真は2012年5月10日撮影)

ブッシュ・スタジアムに戻っての第6戦は、中盤までは両チームともミスを連発し、6回を終えた時点では4-4の同点だった。そこからレンジャーズがエイドリアン・ベルトレの本塁打などで勝ち越し、2点リードで迎えた9回裏も塁上に2走者を背負いながら、あとストライク1球で勝利というところまで迫った。しかしデビッド・フリース三塁打を放って2走者を還し、カージナルスが敗退の瀬戸際から同点に追いついた。レンジャーズは延長10回表にジョシュ・ハミルトンの本塁打で再びリードを得て、その裏にあとストライク1球で優勝という場面をもう一度作った。ところがカージナルスはランス・バークマンの適時打でまたも同点にした。そして11回裏にフリースのサヨナラ本塁打が飛び出し、カージナルスがシリーズの行方を最終第7戦に持ち込んだ。ワールドシリーズでは9年ぶりとなる第7戦は、初回にレンジャーズが先制したものの、カージナルスがフリースの適時打ですぐさま追いつくと、3回にはクレイグの本塁打で逆転した。これが決勝点となってカージナルスがレンジャーズに勝利し、4勝3敗で5年ぶり11度目のシリーズ制覇を成し遂げた。シリーズMVPにはフリースが選ばれた。

シリーズ終了後、カージナルスの中心人物ふたりが相次いで球団を去った。ひとりは監督のトニー・ラルーサで、今シリーズ限りで監督業を引退した。もうひとりは中心打者のプホルスで、他球団へFA移籍した。これにより、カージナルスの球団史にひとつの区切りがつけられることとなった。

アメリカ合衆国内におけるテレビ中継はFOXが行い、全7試合の平均視聴率は10.0%だった。最終第7戦の平均視聴者数は2540万人で、2004年のシリーズ第4戦以来の多さだった。2011年のワールドシリーズは複数のメディアによって、シリーズ史上屈指の名勝負のひとつとして評価されている。

ワールドシリーズまでの道のり[編集]

テキサス・レンジャーズの2011年[編集]

まず先にワールドシリーズ進出を決めたのはテキサス・レンジャーズだった。10月15日、デトロイト・タイガースとのアメリカンリーグ優勝決定戦を4勝2敗で制し、2年連続2回目のワールドシリーズ進出となった。

マイケル・ヤング2009年のシーズン開幕前にも、球団のエルビス・アンドラス抜擢に伴う遊撃から三塁へのコンバート要請を不服とし、トレードを申し立てたが結局は残留している(写真は2009年4月27日撮影)

この前年の2010年、レンジャーズは90勝72敗でアメリカンリーグ西地区を11年ぶりに制し、ポストシーズンも勝ち進んで球団創設50年目で初のリーグ優勝を成し遂げる。しかしナショナルリーグ王者サンフランシスコ・ジャイアンツと対戦したワールドシリーズには1勝4敗で敗れた。シーズン終了後には、エース左腕クリフ・リー指名打者ブラディミール・ゲレーロ、正捕手ベンジー・モリーナらがFAに。チームは、このうちリーの残留を目指していたが、リーは最終的にフィラデルフィア・フィリーズへの移籍を選んだ[2]。彼が抜けた先発ローテーションの穴を埋めようと、マット・ガーザザック・グレインキーなどをトレードで獲得しようとするも交渉はまとまらず[† 1]、最終的にはエース級投手の獲得を諦めて三塁手エイドリアン・ベルトレと契約し、内野守備と打線を強化した[3]。この補強により三塁のポジションを奪われて指名打者兼ユーティリティーとなったマイケル・ヤングが、チームに対しトレードを要求する一幕もあったが[4]、最終的に彼はこの起用法を受け入れ残留している。リー残留に熱心だったのとは対照的に、ゲレーロやB・モリーナら他のFA選手は引き止めず、ヨービット・トレアルバマイク・ナポリの2捕手を獲得。捕手のポジションはインサイドワークに優れたトレアルバを中心に起用し、打撃のいいナポリは捕手以外に一塁手や指名打者としても出場させる構想を描いた[5]。リーがいなくなった先発陣はスプリングトレーニングを経て、救援右腕アレクシー・オガンドを先発へ転向させることに決めた[6]

C・J・ウィルソン2010年にはリーグ最多の四球を相手打者に与えており、与四球率は4.10だったが、2011年前半戦は2.86まで改善された(写真は2011年3月4日撮影)

2011年、レンジャーズは4月1日の開幕戦から6連勝と好スタートを切ることに成功するが、その後は野手と救援投手に故障者が相次ぐ。野手陣ではまず同月13日にジョシュ・ハミルトンが、前日の試合で三塁から本塁へ突入した際に右上腕を骨折して故障者リスト入り[7]。続いて5月4日には、ネルソン・クルーズも右大腿四頭筋痛で故障者リスト入りとなった[8]。ハミルトン離脱から彼らふたりが5月23日に揃って復帰するまでの間、チームは15勝21敗と負けが先行した。救援投手陣では、抑えのネフタリ・フェリスが4月21日に右肩炎症[9]、同月27日にはセットアップのダレン・オデイが左股関節唇損傷で[10]、それぞれ故障者リスト入りし離脱する。フェリスは5月6日に復帰するも奪三振率が前年から低下するなど投球の質が落ち、オデイは手術を受けたため7月2日まで復帰できない長期欠場となった。ただ、このような離脱者続出の状況でもレンジャーズは、5月16日以降は地区首位の座を維持したままシーズンを進めていく。前半戦92試合を終えた7月10日の時点でも、2位のロサンゼルス・エンゼルスとはわずか1.0ゲーム差ながら首位のまま。この時点でのチームの1試合平均得点は4.97で、ハミルトンらが一時的に抜けてもなおリーグ3位の高水準だった。1番打者イアン・キンズラーと2番打者エルビス・アンドラスはともに盗塁得点の両部門でリーグ11位以内と、ふたりが足で好機を作って中軸が還す流れができていた。チーム最多打点は新加入のベルトレで71打点、その次が彼にポジションを奪われたヤングの59打点で、このふたりは練習ではキャッチボールのペアを組むなど、開幕前に起こったトレード騒動の影響も感じさせていない[11]。投手陣は、救援防御率が4.57でリーグ12位と低迷したのに対して、先発ローテーションはクオリティ・スタート達成数が57でリーグ3位と安定。自身初の開幕投手を務めたC・J・ウィルソンは制球力が向上し9勝3敗・防御率3.20、先発転向のオガンドは初先発初勝利からの7連勝を含む9勝3敗・防御率2.92という成績を残した。

マイク・ナポリ規定打席未満ながら打率.320・30本塁打・75打点・OPS 1.046と、メジャー6年目でいずれも自己最高の打撃成績を残した(写真は2011年3月15日撮影)

7月14日から後半戦が始まり8試合を消化したところで、今度はベルトレが左ハムストリング痛によって故障者リスト入りとなる[12]。彼が欠場している間は、主にヤングが三塁手として出場した。ヤングはシーズンを通して、内野の各ポジションで欠場者が出たときなどは代役として守備に就きつつ[† 2]、打撃でも打率.330前後の順調なペースで安打と打点を積み重ねていき、その存在は試合に臨む姿勢も含めてチームメイトから高く評価された[13]。加えてナポリが後半戦に入って調子を上げ、OPS 1.000超と強打を発揮する。このように野手陣には故障者が出ても穴埋めできる層の厚さがあったことから、チームは7月31日のトレード締切日を前に、弱点の救援投手陣を補強すべく他球団との交渉を進めていった。その結果、ボルチモア・オリオールズから上原浩治を、サンディエゴ・パドレスからマイク・アダムスを、それぞれ獲得する[14]。8月以降、上原は被本塁打の増加に苦しみ成績を落としたが、アダムスはオデイに代わる新セットアップに定着して好投を続け、またこの頃から抑えのフェリスも復調するなど、補強後は全体的に状況が改善された。救援防御率は前半戦の4.57から後半戦は3.53と1点以上良くなり、救援敗戦数も前半戦は92試合中17試合あったのが後半戦は70試合中9試合に減っている[15]。戦力強化に成功したレンジャーズの勝率はさらに上がり、2位エンゼルスとのゲーム差は8月17日時点で7.0まで開く。エンゼルスもそこから食い下がって9月10日時点で1.5ゲーム差まで縮めたものの、最後は再びレンジャーズが突き放して、同月23日に2年連続の地区優勝を決めた[16]。この年、打線が1試合平均5.28得点を奪ったのに対して投手陣はチーム防御率を3.79に抑え、得失点差+178はリーグ2位の高さ。ヤングがチーム最多の106打点を挙げ移籍1年目のベルトレとナポリがともに30本塁打に到達、一方で球団史上初めて先発投手5人が二桁勝利を記録するなど[17]、投打に豊富な戦力を擁して96勝66敗・勝率.597と球団の最高勝率記録を更新するシーズンを送った。

地区シリーズ
(5試合制)
リーグ優勝決定戦
(7試合制)
     
 ヤンキース 2
 タイガース 3    タイガース 2
   レンジャーズ 4
 レンジャーズ 3  
 レイズ 1    

先発ローテーションをレギュラーシーズンよりひとり少ない人数で回せるポストシーズンに入るにあたって、レンジャーズはオガンドを先発から救援へ再転向させる[18]。オガンドは後半戦の成績が4勝5敗・防御率4.48と、前半戦に比べ調子を落としていた。地区シリーズは、前年に引き続き2年連続でタンパベイ・レイズとの対戦に。レイズはレギュラーシーズン最終戦でのサヨナラ勝利によって、逆転で東地区2位となってワイルドカードを決めるという劇的な形で勝ち上がってきた。シリーズ初戦、レンジャーズは投手陣が9失点と打ち込まれ打線は2安打零封と完敗する[19]。しかし第2戦・第3戦と相手に先制を許しながら逆転勝ちで連勝すると、第4戦ではベルトレが3打席連続のソロ本塁打を放って1点差の接戦を制し[20]、3勝1敗でレイズを下した。リーグ優勝決定戦では中地区優勝のタイガースと戦う。タイガースは野手に故障者を多く抱えていて代走を出す余裕すらなく、また信頼が置ける投手の数も限られており、シリーズは選手層の厚さで上回るレンジャーズ優位の展開で進んでいく[21]。このシリーズではクルーズが好調で、初戦では相手エースのジャスティン・バーランダーから結果的に決勝点となるソロ本塁打[22]、第2戦では延長11回にポストシーズン史上初のサヨナラ満塁本塁打[23]、第4戦では外野守備で相手の勝ち越し点を防ぐ補殺[24]、など攻守に活躍を見せた。3勝1敗とワールドシリーズ進出に王手をかけて迎えた第5戦はバーランダーを打ち崩せず敗れたレンジャーズだったが[25]、最後は第6戦に17安打15得点の猛攻で勝利を収め[26]、4勝2敗でタイガースを破った。この2シリーズを通して、オガンドは10試合中7試合に登板。10.1イニングを投げ2勝0敗3ホールド・防御率0.87・奪三振率10.5と相手打者を抑え込み、ワールドシリーズへ向けてレンジャーズ救援投手陣の切り札的存在となった。

セントルイス・カージナルスの2011年[編集]

レンジャーズに続いて10月16日には、セントルイス・カージナルスもワールドシリーズ進出を決めた。ミルウォーキー・ブルワーズとのナショナルリーグ優勝決定戦に4勝2敗で勝利し、ワールドシリーズ進出はこれで5年ぶり18回目である。

アダム・ウェインライト2009年からの2年間で67試合に先発して463.1回を投げ、39勝19敗・防御率2.53の好成績を残しており、サイ・ヤング賞投票でも2年連続で3位以内だった(写真は2006年9月16日撮影)

カージナルスは2010年、86勝76敗でナショナルリーグ中地区2位となり、ワイルドカード争いで東地区2位のアトランタ・ブレーブスを上回れずポストシーズン進出を逃した。7月終了時点では地区首位に立っていたが8月以降を28勝30敗と負け越し、シンシナティ・レッズに逆転を許した。9月上旬には、若手外野手コルビー・ラスムスが起用法への不満からトレードを要求したと報じられ、これに対し主砲アルバート・プホルスが「彼が来年ここにいたくないと言うのなら出て行ってもらって、代わりの人材を探すしかない」と批判する騒動が起こっている[27]。シーズン終了後、チームはまずプホルスとの契約オプションを行使して彼を残留させ[† 3][28]、続いて監督のトニー・ラルーサとも契約を1年延長[29]。一方でラルーサとの確執が伝えられたラスムスも放出せずにチームに残した。その他のオフの動きとして、遊撃のポジションにはブレンダン・ライアンに代わってライアン・テリオを入れ[30]二塁三塁・遊撃の3ポジションをこなせる両打ちニック・プントを控えとして獲得[31]。またランス・バークマンとも1年契約を交わし、2008年以降3年間は一塁でしか守備に就いていなかった彼を外野にコンバートすることで打線の強化を図った[32]。こうして2011年のシーズンに向け補強を進めていったカージナルスだったが、クリス・カーペンターと並ぶ先発ローテーションの柱のアダム・ウェインライトが2月下旬に右肘痛を訴え、トミー・ジョン手術を受けたことによってシーズンの全休が決まるというアクシデントに見舞われる[33]

アルバート・プホルス2001年のデビューから2010年まで10年間の平均成績が、打率.331・OPS 1.050・41本塁打・20併殺打である(写真は2010年4月30日撮影)

誤算はシーズン開幕後も続いた。3月31日のシーズン開幕戦では、9回に登板した抑えのライアン・フランクリンが1点リードを守りきれずに追いつかれ、延長戦の末に逆転負けを喫する[34]。この試合を含めて5度のセーブ機会中4度の失敗と乱調から立ち直ることができなかったフランクリンは、4月19日に抑えの役割を剥奪された[35]。それからおよそ10日間で4人がセーブを挙げるという一時的な抑え不在の状態になり[36]、5月下旬にフェルナンド・サラスが定着するまではミッチェル・ボッグスエドゥアルド・サンチェスらが数試合ずつ起用された。フランクリンは6月29日に解雇されている[37]。野手ではマット・ホリデイをはじめ、デビッド・フリースやプントら故障者リスト入りする選手が続出し、加えてプホルスは長期間のスランプに陥った[38]。開幕戦で5打数安打3併殺打と完璧に抑えられて以来[34]、5月終了までの2か月間で全試合に出場していながら、打率.267・OPS.755で年間26本塁打・46併殺打ペースと、成績が軒並み自己最低レベルに落ち込む。さらに6月に入ると、3日から7日までの4試合で5本塁打を放つなど復調の兆しがみられたのも束の間[39]、19日の試合で一塁守備中に相手走者と交錯して負傷交代することに。診断結果は左手首の骨折で全治6週間というもので、故障者リスト入りを余儀なくされた[40]。この主砲の不振を補ったのは新加入のバークマンで、7月10日の前半戦92試合終了時点でリーグトップの24本塁打・OPS 1.006という打撃成績を残しただけでなく、プホルス欠場時には代わりに一塁守備にも就いている。この結果、ウェインライトが抜けた投手陣防御率が3.97でリーグ10位と平凡だったが、バークマンを中心とした打線は1試合平均得点がリーグ2位の4.71と高く、これを原動力としたチームはブルワーズとの地区首位争いを展開、前半戦を49勝43敗の同率首位で終えた。そして長期離脱が見込まれていたプホルスは、前半戦終了直前にわずか15日間で故障者リストからの復帰を果たし[41]、後半戦に臨んだ。

クリス・カーペンターは勝敗こそ11勝9敗とあまり伸びなかったものの、投球回は237.1回でリーグ最多と、先発ローテーションを支えた(写真は2007年4月1日撮影)

両チームの並走状態は、その後半戦が7月14日から始まっても2週間ほど続く。カージナルスは31日のトレード締切日へ向けて投手陣を中心に補強に動き、まずトロント・ブルージェイズと4対4のトレードを成立させた。このトレードでは球団首脳との対立が表面化していたラスムスの放出に踏み切り、交換相手として先発投手のエドウィン・ジャクソンのほか、救援投手のオクタビオ・ドーテルマーク・ゼプチンスキーらを獲得している[42]。またテリオが後半戦開始直後に打撃不振となると、ロサンゼルス・ドジャースからラファエル・ファーカルを手に入れた[43]。しかし8月に入って、ブルワーズが月間21勝7敗と大きく勝ち越す一方で、カージナルスは15勝13敗と足踏み。同月終了時点で両チームのゲーム差は8.5まで広がる。この月8試合あった直接対決は4勝4敗の五分であり、他の試合での取りこぼしが響いた。22日のドジャース戦ではサラスがシーズン5度目のセーブ失敗を記録して逆転負けし[44]、抑えの役割が今度はジェイソン・モットに移った[45]。ワイルドカード争いでも首位ブレーブスとのゲーム差が25日には10.5まで開く厳しい状況となり、ラルーサはのちに「8月末には来シーズンに向けて若手の使い方などを協議していたほどだ」と明かしている[46]。ただこの年のカージナルスは、シーズン終盤に負け越した前年とは異なり、残り31試合となったここから追い上げを見せる。これにブレーブスの投打の低迷による失速も重なって、両チームのゲーム差は徐々に縮まっていき、シーズンが残り1試合となった9月27日にはとうとう89勝72敗で並んだ。そして翌28日のレギュラーシーズン最終戦、まずカージナルスがヒューストン・アストロズに勝ち、そのおよそ75分後にブレーブスがフィラデルフィア・フィリーズに敗れたことで、カージナルスのワイルドカード獲得と2年ぶりのポストシーズン進出が決まった[47]。9月は、プホルスが打率.355・5本塁打・20打点・OPS.954[† 4]、カーペンターが最終戦での完封を含む3勝0敗・防御率2.15と、投打の中心選手がチームを牽引した。

地区シリーズ
(5試合制)
リーグ優勝決定戦
(7試合制)
     
 フィリーズ 2
 カージナルス 3    カージナルス 4
   ブルワーズ 2
 ブルワーズ 3  
 Dバックス 2    

勢いに乗るカージナルスは、ポストシーズンでも下馬評を覆して勝ち進んでいく。地区シリーズでは、レギュラーシーズンで30球団最高の102勝60敗・勝率.630という成績を残した東地区優勝のフィリーズと対戦。初戦に敗れるが翌日の第2戦には勝ち、第3戦に敗れるが翌日の第4戦には勝ち、と先行を許しながらも連敗はせずに追いつき、勝負の行方を最終第5戦に持ち込む。そして第5戦では、相手エースのロイ・ハラデイから打線が初回表に1点を先制すると、カーペンターがそれを9イニング守りきって完封勝利を挙げ[48]、3勝2敗でフィリーズを破り地区シリーズを突破した。このシリーズでは、カージナルスの地元ブッシュ・スタジアムでの試合中にフィールド上をリスが駆け回ったことも話題を集め、"Rally Squirrel" としてグッズが販売されるなどファンの間で人気となった[49]。続くリーグ優勝決定戦は、中地区で優勝を争ったブルワーズとの顔合わせに。レギュラーシーズンのチームOPSはカージナルスがリーグ最高の.766、ブルワーズがそれに次いで2位の.750という強打のチーム同士の対戦で、このシリーズも打ち合い主体となる。両チームとも先発投手のシリーズ防御率が7点台を記録するなか、カージナルスは救援投手を惜しみなく次々と投入してはピンチを凌いでいった[50]。シリーズを通しての投手交代回数は28回にのぼっており、これは歴代2位の多さである[51]。2勝2敗で迎えた第5戦でも中盤、打席のライアン・ブラウンに本塁打を許せば3点リードを追いつかれるという場面となると、先発のハイメ・ガルシアからドーテルに継投してブラウンを三振に打ち取りピンチを脱出、以降は救援陣が無失点に抑えて試合をものにした[52]。この勝利でワールドシリーズ進出まであと1勝に迫ったカージナルスは、第6戦でも打線が14安打12得点を奪って連勝[53]、4勝2敗でブルワーズとのシリーズを制した。

ホームフィールド・アドバンテージ[編集]

オールスターゲームで勝利を収め、クラブハウスへ引き揚げていくナショナルリーグの選手たち

7月12日にアリゾナ州フェニックスチェイス・フィールドで開催されたオールスターゲームは、ナショナルリーグアメリカンリーグに5-1で勝利した。この結果、ワールドシリーズの第1・2・6・7戦を本拠地で開催できる "ホームフィールド・アドバンテージ" は、ナショナルリーグ優勝チームに与えられることになった[54]。このオールスターには、レンジャーズからはエイドリアン・ベルトレジョシュ・ハミルトンアレクシー・オガンドC・J・ウィルソンマイケル・ヤングの5選手が選出された[55]。また前年のリーグ優勝監督がオールスターで指揮を執るため、アメリカンリーグの監督はロン・ワシントンが務めている。カージナルスからはランス・バークマンマット・ホリデイ、そしてヤディアー・モリーナの野手3人が名を連ねた[56]。レンジャーズの投手とカージナルスの打者の対戦はなかった。

この試合では、アメリカンリーグの1点リードで迎えた4回裏にプリンス・フィルダーがC・ウィルソンから逆転の3点本塁打を放ち、これが決勝点となってナショナルリーグが勝利したため、C・ウィルソンが敗戦投手となりフィルダーはオールスターMVPを受賞した[57]。フィルダーが所属するミルウォーキー・ブルワーズは前半戦終了時点で、カージナルスと並んで中地区首位とポストシーズン進出を狙える位置につけており、特に本拠地ミラー・パークでは勝率.702と強かった。ワールドシリーズに進出できれば本拠地でシリーズ開幕を迎えられることになり、フィルダーは「間違いなくうちにとって大きなプラスになると思う」と喜んだ[54]。しかしその後、ブルワーズはリーグ優勝決定戦でカージナルスに敗れ[53]、あと一歩のところでワールドシリーズ進出を逃した。

バークマンとC・ウィルソンの舌戦[編集]

ランス・バークマンはカージナルス入団決定後の1月下旬、テキサス州ヒューストンで地元のラジオ番組に出演した。そのなかで彼は、レンジャーズと契約する可能性もあったと明かしたうえで「クリフ・リーがいなくなったあそこは平凡なチーム」「本来の実力に比べて成績が良すぎる投手が何人かいる」と罵った[58]。レンジャーズのC・J・ウィルソンは、一連の発言を伝え聞くと「面白いことを言うね。(カージナルス入りを決める前には)引退しようかって迷ってた人の言うことなんか、まともに相手する必要もないよ」とやり返した[58]

2011年シーズンのレンジャーズは、5月中旬以降は地区首位の座を譲らぬまま前半戦を終えた。オールスターゲームの際に、バークマンはアメリカンリーグのクラブハウスを訪ね、C・ウィルソンのロッカーに置き手紙を残していった。そこには「おめでとう、君のチームは好調だし君自身も素晴らしい投球をしている。僕が何かしらの間違いを犯すのは今に始まったことじゃないが、悪く思わないでほしい。ポストシーズンで会おう」と記されており、これがきっかけで両者は和解に至った[59]

置き手紙の最後にあった言葉が現実となり、ワールドシリーズでの両チームの対戦が決まると、1月の出来事が再び注目を集めた。バークマンは「想像以上に騒ぎが大きくなってしまった。レンジャーズのことを悪く言うつもりはなかった」と釈明し、自らの誤りを認めた[60]。レンジャーズGMジョン・ダニエルズは「今季の彼の活躍は目覚ましく、カージナルスがワールドシリーズに進出する原動力になった。そして例の発言も撤回したんだ、それで構わないじゃないか」と述べ、話を蒸し返さない意向を示した[60]

両チームの過去の対戦[編集]

MLBでは1997年からインターリーグが導入され、アメリカンリーグ所属球団とナショナルリーグ所属球団の対戦がレギュラーシーズン中も行われるようになったが、レンジャーズとカージナルスの対戦はこれまで、2004年6月に3連戦が一度あったのみである。両チームとも、他の28球団との対戦は最低でも6試合は経験しているのに、このカードだけは過去に3試合しかなかった[61]。3試合というのはMLB全体でみても、ニューヨーク・メッツシカゴ・ホワイトソックスのカードと並んで最も少ない[62]

レンジャーズの本拠地アメリクエスト・フィールド・イン・アーリントン(球場名は当時)で行われた3連戦は、11日の初戦が12-7でカージナルスの勝ち、12日の第2戦が7-2でレンジャーズの勝ち、13日の最終戦が13-2でカージナルスの勝ち、と2勝1敗でカージナルスが勝ち越した[63]。当時のメンバーのうち今回のワールドシリーズにも臨む選手は、レンジャーズはマイケル・ヤングひとりのみ、カージナルスはアルバート・プホルスヤディアー・モリーナ、そしてクリス・カーペンターの3人である[64]。3連戦の第2戦ではカーペンターが先発登板したが、6回途中7失点と打ち込まれて敗戦投手になっており、彼と4打席対戦したヤングは3打数2安打1四球という成績を残した[65]

ロースター[編集]

両チームの出場選手登録(ロースター)は以下の通り。

テキサス・レンジャーズ セントルイス・カージナルス
守備位置 背番号 出身 選手 ワールドシリーズ経験 守備位置 背番号 出身 選手 ワールドシリーズ経験
出場 優勝 出場 優勝
投手 37 アメリカ合衆国の旗 マイク・アダムス なし 投手 41 アメリカ合衆国の旗 ミッチェル・ボッグス なし
39 アメリカ合衆国の旗 スコット・フェルドマン なし 29 アメリカ合衆国の旗 クリス・カーペンター 5年ぶり2回目 1回
30 ドミニカ共和国の旗 ネフタリ・フェリス 2年連続2回目 なし 28 ドミニカ共和国の旗 オクタビオ・ドーテル なし
51 アメリカ合衆国の旗 マイク・ゴンザレス なし 54 メキシコの旗 ハイメ・ガルシア なし
54 アメリカ合衆国の旗 マット・ハリソン なし 22 ドイツの旗 エドウィン・ジャクソン 3年ぶり2回目 なし
45 アメリカ合衆国の旗 デレク・ホランド 2年連続2回目 なし 26 アメリカ合衆国の旗 カイル・ローシュ なし
48 アメリカ合衆国の旗 コルビー・ルイス 2年連続2回目 なし 62 アメリカ合衆国の旗 ランス・リン なし
57 アメリカ合衆国の旗 マーク・ロウ 2年連続2回目 なし 30 アメリカ合衆国の旗 ジェイソン・モット なし
41 ドミニカ共和国の旗 アレクシー・オガンド 2年連続2回目 なし 53 アメリカ合衆国の旗 アーサー・ローズ なし
28 アメリカ合衆国の旗 ダレン・オリバー 2年連続2回目 なし 34 アメリカ合衆国の旗 マーク・ゼプチンスキー なし
36 アメリカ合衆国の旗 C・J・ウィルソン 2年連続2回目 なし 59 メキシコの旗 フェルナンド・サラス なし
捕手 25 アメリカ合衆国の旗 マイク・ナポリ なし 35 アメリカ合衆国の旗 ジェイク・ウエストブルック なし
8 ベネズエラの旗 ヨービット・トレアルバ 4年ぶり2回目 なし 捕手 13 アメリカ合衆国の旗 ジェラルド・レアード なし
15 アメリカ合衆国の旗 マット・トレーナー 2年連続2回目 なし 4 プエルトリコの旗 ヤディアー・モリーナ 5年ぶり3回目 1回
内野手 1 ベネズエラの旗 エルビス・アンドラス 2年連続2回目 なし 内野手 33 アメリカ合衆国の旗 ダニエル・デスカルソ なし
29 ドミニカ共和国の旗 エイドリアン・ベルトレ なし 23 アメリカ合衆国の旗 デビッド・フリース なし
6 ドミニカ共和国の旗 エステバン・ヘルマン なし 15 ドミニカ共和国の旗 ラファエル・ファーカル なし
5 アメリカ合衆国の旗 イアン・キンズラー 2年連続2回目 なし 5 ドミニカ共和国の旗 アルバート・プホルス 5年ぶり3回目 1回
18 アメリカ合衆国の旗 ミッチ・モアランド 2年連続2回目 なし 8 アメリカ合衆国の旗 ニック・プント なし
外野手 9 ベネズエラの旗 エンディ・チャベス なし 55 アメリカ合衆国の旗 スキップ・シューメイカー なし
17 ドミニカ共和国の旗 ネルソン・クルーズ 2年連続2回目 なし 3 アメリカ合衆国の旗 ライアン・テリオ なし
23 アメリカ合衆国の旗 クレイグ・ジェントリー なし 外野手 12 アメリカ合衆国の旗 ランス・バークマン 6年ぶり2回目 なし
32 アメリカ合衆国の旗 ジョシュ・ハミルトン 2年連続2回目 なし 56 アメリカ合衆国の旗 アドロン・チェンバース[注 1] なし
7 アメリカ合衆国の旗 デビッド・マーフィー 2年連続2回目 なし 21 アメリカ合衆国の旗 アレン・クレイグ なし
指名打者 10 アメリカ合衆国の旗 マイケル・ヤング 2年連続2回目 なし 7 アメリカ合衆国の旗 マット・ホリデイ[注 1] 4年ぶり2回目 なし
19 アメリカ合衆国の旗 ジョン・ジェイ なし
  1. ^ a b 第6戦で故障したホリデイがその日でロースターを外れ、翌日の第7戦はチェンバースが代わりに登録された。

レンジャーズはリーグ優勝決定戦のロースターから、救援投手の建山義紀上原浩治に代えてマーク・ロウとマット・トレーナーを登録した[66]ポストシーズンを通して、建山はリーグ優勝決定戦・第3戦の1試合0.2イニングしか登板機会がなく、上原は地区シリーズとリーグ優勝決定戦で計3試合に登板したがいずれの試合でも本塁打を浴びていた。彼らとの入れ替わりで登録された2選手のうち、ロウは救援投手でレギュラーシーズンは52試合投げたものの、左ハムストリングを痛め9月20日の試合を最後に登板がなかった。トレーナーは捕手で、投手の枠をひとつ減らして彼を入れたことによって、指名打者制が採用されない敵地ブッシュ・スタジアムでの試合で投手に打順がまわってきたときなど、同じく捕手のヨービット・トレアルバを右の代打として出しやすくなる[67]

カージナルスはリーグ優勝決定戦から投手と野手をひとりずつ入れ替え、カイル・マクレランとアドロン・チェンバースを外してジェイク・ウエストブルックとスキップ・シューメイカーを登録した[68]。ウエストブルックとシューメイカーはふたりとも地区シリーズではロースター入りしており、ウエストブルックは登板機会がなかったが、シューメイカーはシリーズ5試合全てに出場して10打数6安打3打点という成績を残していた。ただ、そのシリーズ最終戦の第2打席で右脇腹を痛めて裏の守備から交代し、リーグ優勝決定戦ではウエストブルックとともにロースターを外れた。ワールドシリーズを迎えるにあたって、シューメイカーは痛みが和らいだことで出場が可能になったため、ロングリリーフ等がこなせるウエストブルックとともに再登録されることになった[69]

カージナルスの救援左腕アーサー・ローズは、シーズン開幕から8月初頭まではレンジャーズに所属していた。このため両チームがシリーズ進出を決めた時点で、どちらのチームが勝利しても彼はその球団からチャンピオンリングを贈呈されることが決まった[70]

開幕前の予想[編集]

MLBネットワークの解説者アル・ライターは、4勝2敗でレンジャーズがシリーズを制すると予想した[71](写真は2009年11月1日撮影)

ESPNが自社の記者26人にどちらが優勝するか予想させたところ、うち22人がレンジャーズと回答し、カージナルスと答えたのは4人だけだった[72]。『スポーツ・イラストレイテッド』も同様の企画を記者10人で行ったが、こちらもレンジャーズ支持が6人でカージナルス支持の4人を上回った[73]。『USAトゥデイ』に至っては、記者7人全員の意見がレンジャーズの優勝で一致した[74]MLBネットワークの番組出演者では、司会者のグレッグ・アムシンガーが4勝3敗でカージナルスの優勝と予想したのに対し、元選手の解説者ショーン・ケイシーアル・ライターラリー・ボーワミッチ・ウィリアムスの4人はいずれもレンジャーズを推した[71]

ベースボール・プロスペクタススティーブン・ゴールドマンは、レンジャーズの救援投手陣の充実ぶりと打線の切れ目の無さ、守備の堅さを要点に挙げて「カージナルスはひとたびリードを許せば、そのまま追いつけないだろう」とし、レンジャーズの4勝2敗と予想した[75]。『スポーティング・ニュース』のアンソニー・ウィトラードは、攻撃力・投手力・守備力・控え選手層の4項目のうちカージナルスのほうが優れているのは控え選手層だけだと指摘し、打線と救援投手陣の良いレンジャーズが4勝2敗でシリーズを制すると見込んだ[76]NBCスポーツのクレイグ・カルカテーラは「長所も短所も似ているチームどうしの戦い」としたうえで、救援投手陣と攻撃力でレンジャーズのほうがわずかに上とみなし、4勝3敗でレンジャーズの優勝と考えた[77]。その一方でFOXニュースは「机上の計算通りにいけばレンジャーズがきっと勝つだろう」と評しつつも、レギュラーシーズン最終盤から大方の予想を覆し続けてここまで来たカージナルスの勢いを買って、カージナルスが4勝2敗で優勝を果たすとした[78]

ネバダ州ラスベガスのカジノホテル "ラスベガス・ヒルトン" がつけたオッズは、レンジャーズが-150(1.67倍)なのに対してカージナルスは+120(2.2倍)だった[79]。また、オンラインカジノ "Bodog" のオッズでは、レンジャーズが-165(1.61倍)でカージナルスは+145(2.45倍)だった[80]

試合結果[編集]

2011年のワールドシリーズは10月19日に開幕し、途中に移動日と雨天順延を挟んで10日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月19日(水) 第1戦 テキサス・レンジャーズ 2-3 セントルイス・カージナルス ブッシュ・スタジアム
10月20日(木) 第2戦 テキサス・レンジャーズ 2-1 セントルイス・カージナルス
10月21日(金) 移動日
10月22日(土) 第3戦 セントルイス・カージナルス 16-7 テキサス・レンジャーズ レンジャーズ・ボールパーク・
イン・アーリントン
10月23日(日) 第4戦 セントルイス・カージナルス 0-4 テキサス・レンジャーズ
10月24日(月) 第5戦 セントルイス・カージナルス 2-4 テキサス・レンジャーズ
10月25日(火) 移動日
10月26日(水) 第6戦 雨天順延 ブッシュ・スタジアム
10月27日(木) 第6戦 テキサス・レンジャーズ 9-10x セントルイス・カージナルス
10月28日(金) 第7戦 テキサス・レンジャーズ 2-6 セントルイス・カージナルス
優勝:セントルイス・カージナルス(4勝3敗 / 5年ぶり11度目)

第1戦 10月19日[編集]

Nuvola apps kaboodle.svg 映像外部リンク
Nuvola apps kaboodle.svg MLB.comによるハイライト動画(英語、4分26秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
テキサス・レンジャーズ 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 6 0
セントルイス・カージナルス 0 0 0 2 0 1 0 0 X 3 6 0
  1. : クリス・カーペンター(1勝)  : C・J・ウィルソン(1敗)  S: ジェイソン・モット(1S)  
  2. :  TEX – マイク・ナポリ1号2ラン
  3. 審判:球審…ジェリー・レイン、塁審…一塁: グレッグ・ギブソン、二塁: アルフォンソ・マルケス、三塁: ロン・カルパ、外審…左翼: テッド・バレット、右翼: ゲイリー・シダーストロム
  4. 試合時間: 3時間6分 観客: 4万6406人 気温: 49°F(9.4°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

マウンド上で胸に手を当てて国歌独唱を聴くミシェル・オバマら。後方ではファイルライン沿いに両チームの選手たちも整列している

第107回ワールドシリーズは10月19日、カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで開幕を迎えた。この日はアメリカ合衆国大統領夫人ミシェル・オバマと同副大統領夫人ジル・バイデンがブッシュ・スタジアムを訪問した。MLBとホワイトハウスは、対テロ戦争の帰還兵や軍人とその家族を支援する活動に携わっているという共通点があり、MLBは "Welcome Back Veterans" に協賛、ホワイトハウスは "Joining Forces" キャンペーンを展開している[81]。活動の一環としてふたりは、イラク戦争で負傷した海兵隊上等兵ジェームズ・スペリーと彼の娘ハンナを連れて試合前のフィールドに姿を現し、スコッティ・マクリーリーによるアメリカ合衆国国歌星条旗』独唱に参列した。第1戦の先発投手は、カージナルスはクリス・カーペンター、レンジャーズはC・J・ウィルソン。両球団ともこの年の開幕投手かつチーム最多投球回というエースを先発にたてた。両投手はともにこのポストシーズンで3試合に先発しているが、カーペンターが17.0イニングで2勝0敗・防御率3.71だったのに対し、C・ウィルソンは15.2イニングで0勝2敗・防御率8.04と打ち込まれている。

初回表、レンジャーズの先頭打者イアン・キンズラーに対してカーペンターが初球、外角へ92mph(約148.1km/h)のシンカーを投じてワールドシリーズが始まった。キンズラーは三塁手デビッド・フリースを強襲する内野安打で出塁する。2番エルビス・アンドラスの打席でレンジャーズはヒットエンドランを指示した[82]。しかしキンズラーがスタートを切った2球目、アンドラスはシンカーにバットを当てることができず空振りし、キンズラーも捕手ヤディアー・モリーナ送球で二塁タッチアウトと、作戦は失敗に終わった。ここから3イニングにわたって、両チームとも無得点のまま試合が進んでいく。レンジャーズは2回表、5番エイドリアン・ベルトレ二塁打などで一死一・二塁と走者を得点圏に進めたが、7番マイク・ナポリが遊ゴロ併殺に打ち取られた。一方のカージナルスは3回裏、8番ニック・プントが中前打で出塁し無死一塁とするも、9番カーペンターは犠牲バント失敗で走者を送ることができず、後続も倒れた。両チームとも序盤3イニングでそれぞれ3人の走者を出しながら、なかなか先制点を挙げることができない。

4回裏のカージナルスの攻撃から試合が動く。この回先頭の3番アルバート・プホルス死球で塁に出て、4番マット・ホリデイも二塁打で続き無死二・三塁と好機を広げる。C・ウィルソンはこの試合で初めて得点圏に走者を背負い、5番ランス・バークマンを打席に迎えた。バークマンは甘く入った2球目のカッターを逃さず、右前へ運んで2走者を生還させ、カージナルスが先制点を挙げた。6番フリースの中飛でバークマンは一塁からタッチアップして二塁へ進み、さらに追加点を狙ったが、ここはC・ウィルソンが後続を抑えて2点にとどめた。その直後の5回表にはレンジャーズも反撃する。右前打のベルトレを一塁に置いて7番ナポリが打席に立ち、高めへのシンカーに合わせてバットを強振すると、打球は右方向へ伸びていってフェンスを越える2点本塁打となり、レンジャーズがすぐさま同点に追いついた。リードを失ったカージナルスはその裏の攻撃で、1番ラファエル・ファーカルが8球粘って四球を選び、これをきっかけに一死一・二塁と勝ち越しの好機を作りながら、4番ホリデイが初球の内角へのカッターで三ゴロ併殺に仕留められた。

代打に起用されたアレン・クレイグは期待に応える適時打でチームに決勝点をもたらした(写真は2010年3月26日撮影)

6回表、レンジャーズは先頭打者キンズラーがこの日2本目の安打を放ち、初回と同じ無死一塁に。この場面ではレンジャーズは、アンドラスに犠牲バントをさせた。初回のヒットエンドラン失敗でキンズラーが盗塁死となったことから、Y・モリーナの強肩を警戒し安全策を採ったとみられる[82]。バントは成功して一死二塁となり、打順が主軸にまわる。しかし3番ジョシュ・ハミルトンは2球目を打ち上げて中飛、4番マイケル・ヤングは一塁手プホルスの好捕に阻まれて一ゴロと、逆転はならなかった。反対に無失点で切り抜けたカージナルスはその裏、一死から6番フリースの二塁打で走者が得点圏に達し、さらにC・ウィルソンの暴投と8番プントへの与四球で二死一・三塁とする。ここで投手のカーペンターに打順がまわり、カージナルスは代打アレン・クレイグを起用した。これに対してレンジャーズも、C・ウィルソンに代えてアレクシー・オガンドをマウンドへ送った。両者の対決は1ボール2ストライクからの4球目、低めへの98mph(約157.7km/h)のフォーシームをクレイグが右翼線へ弾き返す。クレイグが「打った瞬間に安打になると思った」という打球は[83]、右翼手ネルソン・クルーズがスライディングキャッチを試みるも及ばず、三塁走者フリースを還す適時打となってカージナルスが1点を勝ち越した。

カーペンターを下げたカージナルスは7回表から2番手フェルナンド・サラスを登板させ、いきなり一死一・二塁の危機を招く。左打者の8番デビッド・マーフィーの打順で、カージナルスは投手を左のマーク・ゼプチンスキーに代えた。これを受けてレンジャーズもマーフィーに代えて右のクレイグ・ジェントリーを代打に出すも、結果はゼプチンスキーが見逃し三振に抑えた。さらに9番オガンドの打順でも代打に右のエステバン・ヘルマンが送られたが、ここも3球で空振り三振に。ゼプチンスキーが好救援で1点のリードを守った。8回表は、右打者の1番キンズラーと2番アンドラスを右投手オクタビオ・ドーテルが、左打者の3番ハミルトンを左投手アーサー・ローズが、それぞれ打ち取って三者凡退で終える。そして9回は抑えのジェイソン・モットが、4番ヤングから始まる相手打線を3人で仕留めて試合終了。終盤3イニングに5投手をつぎ込む細かい継投を見せたカージナルスが、1点差で逃げ切って本拠地での初戦を3-2で制した。

この試合では、両チームの代打起用が明暗を分けた。レンジャーズは1点を追う7回表二死一・二塁の場面で、ヨービット・トレアルバではなくヘルマンを代打に送った。トレアルバを右の代打として出せるようにするためマット・トレーナーロースター入りさせていたにもかかわらず、9月25日以降この日まで試合で一度も打席に立っていなかったヘルマンを起用した采配は疑問視された。ヘルマンを使った理由について監督のロン・ワシントンは「彼はバットに当てるのが上手いから、ゼプチンスキーの緩い球にも対応できると思った」と説明したが、会見では質問の半数がこの場面に集中したため「トレアルバを出していればいい結果になっていたと断言できるのか?」と言い返す一幕もあった[84]。対照的にカージナルスは同点の6回裏二死一・三塁の場面で、クレイグを代打に指名して決勝点を奪っている。監督のトニー・ラルーサは「寒い日の試合で途中までベンチにいて、しかも舞台がワールドシリーズで相手はオガンドというのはいい状況とは言えない。でも彼には打撃力が、特に得点圏での勝負強さがあるからね」とクレイグを称えた[85]

第2戦 10月20日[編集]

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Nuvola apps kaboodle.svg MLB.comによるハイライト動画(英語、5分10秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
テキサス・レンジャーズ 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 5 1
セントルイス・カージナルス 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 6 1
  1. : マイク・アダムス(1勝)  : ジェイソン・モット(1敗1S)  S: ネフタリ・フェリス(1S)  
  2. 審判:球審…グレッグ・ギブソン、塁審…一塁: アルフォンソ・マルケス、二塁: ロン・カルパ、三塁: テッド・バレット、外審…左翼: ゲイリー・シダーストロム、右翼: ジェリー・レイン
  3. 試合時間: 3時間4分 観客: 4万7288人 気温: 50°F(10°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

MLB機構はこの日、社会貢献活動に寄与した選手を表彰するロベルト・クレメンテ賞について、2011年の受賞者がボストン・レッドソックスデビッド・オルティーズに決まったと発表した。オルティーズはアメリカ合衆国ドミニカ共和国で子供が医療を受けられるように自らの名を冠した基金を設立し、心臓手術が必要なニューイングランド地方の子供たちのために150万ドル以上の寄付金を集めるなどの活動をしていた[86]。シリーズ第2戦を控えたブッシュ・スタジアムのフィールドでは表彰式が行われ、カージナルスのアルバート・プホルスが友人であるオルティーズの元へ駆け寄って祝福する場面もみられた[87]。第2戦の先発投手は、カージナルスはハイメ・ガルシア、レンジャーズはコルビー・ルイス。このポストシーズンでの成績は、ガルシアが3試合15.2イニングで0勝2敗・防御率5.74、ルイスが2試合11.2イニングで1勝1敗・防御率3.86である。今回のガルシアの先発によって、メキシコ出身投手によるワールドシリーズでの先発登板が、1981年フェルナンド・バレンズエラ以来30年ぶりに実現する[88]

ハイメ・ガルシアはワールドシリーズ初登板ながら87球で7回を投げきって無失点と好投した(写真は2008年8月5日撮影)

リーグ優勝決定戦では両チームとも1試合平均で7点近くを奪う強打が目立っていたが、ワールドシリーズでは前日の第1戦が3-2のロースコアとなったのに続き、この日の第2戦もガルシアとルイスの投手戦になった[89]。序盤の3イニング、表のレンジャーズの攻撃をガルシアは完璧に抑える。初回には1番イアン・キンズラーから3番ジョシュ・ハミルトンまで3者連続で内野ゴロを打たせるなど、3イニングで対戦した9打者のうち5人を内野ゴロに仕留め、さらに残りも空振り三振と内野フライ・ライナーが2人ずつ。キャリア初のワールドシリーズ登板でレンジャーズ打線を手玉に取り、打球を外野へすら飛ばさせない[88]。一方でカージナルス打線と相対したルイスは、2回には一死から5番マット・ホリデイをストレートの四球で歩かせ、3回にも二死から1番ラファエル・ファーカル二塁打を許したものの、いずれも後続を抑えてこちらも無失点で最初の3イニングを終えた。結果的にはこのファーカルの二塁打が、両チームを通じてこの試合で唯一の長打ということになる[89]

ガルシアは4回表、先頭打者キンズラーにフルカウントからの6球目を見極められ、四球で初めての走者を出す。次打者エルビス・アンドラスバントの構えも見せてきながら最後は右飛、3番ハミルトンは左飛で二死としたが、4番マイケル・ヤングには初球を中前打されて一・三塁の危機を招いた。ここで5番エイドリアン・ベルトレを打席に迎えたガルシアは、3ボール1ストライクと不利なカウントから2球続けて低めへのスライダーを空振りさせ、三振を奪ってこの場面を切り抜けた。ここを無失点に抑えたあとは、5回・6回とレンジャーズの攻撃を3人で終わらせていく。投げ合うルイスのほうに危機が訪れたのは5回裏のことだった。二死無走者から8番ニック・プントに右前打されると、9番ガルシアには2球目から4球連続ボールで四球を与え、一・二塁となる。1番ファーカルに今度は中前へ抜けようかという当たりを放たれるが、これを遊撃手アンドラスが好捕して二塁手キンズラーにグラブトスし、一塁走者ガルシアを二塁で封殺して失点を免れた。窮地を乗り切ったルイスは、ヤングが「彼にしては珍しい」というガッツポーズを見せた[90]

両チームとも無得点のままで迎えた7回裏、カージナルスは一死から6番デビッド・フリースが中前打で出塁し、7番ヤディアー・モリーナの凡退を挟んで、8番プントのこの日2本目の安打で二死一・三塁の好機を作った。9番ガルシアの打順でカージナルスは代打アレン・クレイグを送り、レンジャーズもルイスを降板させてアレクシー・オガンドに継投する。こうして前日の第1戦に続き、またもカージナルスが先行するかどうかの重要な場面でクレイグとオガンドが対戦することになった。両者の2度目の対戦は、2球目の96mph(約154.5km/h)のフォーシームをクレイグが前日同様に右前打とし、三塁走者フリースが生還してカージナルスが1点を先制した。2試合連続で救援失敗のオガンドは「(捕手のマイク)ナポリが高めを要求したのに球が低めに行ってしまい、クレイグがそれを打った。あれは自分のミス」と悔やんだ[91]。リードを得たカージナルスは、8回表をフェルナンド・サラスマーク・ゼプチンスキーの継投で三者凡退に抑えた。その裏、レンジャーズは3番手のマイク・アダムスが二死一・二塁と走者を溜めたが凌ぎ、点差を1点に保っている。

イアン・キンズラーの安打と盗塁をきっかけに作った好機をレンジャーズは逃さなかった(写真は2009年4月25日撮影)

カージナルスが前日と同じく抑えのジェイソン・モットへつないだ9回表、先頭打者キンズラーが5球目のカッターを打ち上げた。打球は遊撃手ファーカルが背走して追うも、届かずに落ちて内野安打になった。そして2番アンドラスの打席の3球目に、キンズラーが盗塁を試みる。レンジャーズの選手が盗塁を仕掛けたのは第1戦の初回表にヒットエンドランを失敗したとき以来で、今回はベンチからの指示ではなくキンズラーが独断で行ったものだった[92]。結果は捕手Y・モリーナの送球よりわずかに早くキンズラーの左手が二塁に達して盗塁成功となり、同点の走者が得点圏へ進んだ。アンドラスは7球目のカッターを中前へ運ぶ。キンズラーは三塁で止まるが、中堅手ジョン・ジェイから内野への返球を一塁手のプホルスが捕り損ね、その隙を突いた打者走者アンドラスが二塁を奪った。記録はアンドラスの単打とプホルスの失策で、無死二・三塁という状況になり、カージナルスはモットの交代を決断した。しかし左打者の3番ハミルトンには左のアーサー・ローズが、右打者の4番ヤングには右のランス・リンが当てられながら、レンジャーズの中軸は連続犠牲フライでキンズラーとアンドラスをそれぞれ還し、土壇場で試合をひっくり返した。9回裏、レンジャーズは抑えのネフタリ・フェリスが無失点で締め、逆転勝利を収めて対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。

試合後、9回表にプホルスの失策の間に二塁を陥れた場面についてアンドラスは「もしプホルスが送球をちゃんと捕っていたなら、こっちも一塁で止まってたと思う」と振り返った[93]。決勝の犠牲フライでアンドラスを本塁へ迎え入れたヤングは「エルビスも一度は動きを止めてたんだよ。相手のミスに素早く反応した彼を褒めるべき」と述べた[94]。決勝点に結びつくミスを犯したプホルスは、この日は取材陣に何も話すことなくブッシュ・スタジアムを後にした[95]。取材拒否ともとれる姿勢にメディアの批判が集まり、翌日になって彼はこのプレイについて「本塁へ走りかけて止まったキンズラーを三塁でアウトにしようとして、送球から目を離してしまった」と説明している[96]。またカージナルスでは、プホルスの失策直後に監督のトニー・ラルーサが行った継投も、モットよりも奪三振率の低い投手を出したあげくに犠牲フライを許すという、采配ミスといえるものだった[97]。第1戦はレンジャーズの代打起用に、第2戦はカージナルスの投手起用に、それぞれ疑問が残る形でシリーズはブッシュ・スタジアムでの最初の2試合を終えた。

第3戦 10月22日[編集]

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Nuvola apps kaboodle.svg MLB.comによるハイライト動画(英語、5分12秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 1 0 0 4 3 4 2 1 1 16 15 0
テキサス・レンジャーズ 0 0 0 3 3 0 1 0 0 7 13 3
  1. : ランス・リン(1勝)  : マット・ハリソン(1敗)  
  2. :  STL – アレン・クレイグ1号ソロ、アルバート・プホルス1号3ラン・2号2ラン・3号ソロ  TEX – マイケル・ヤング1号ソロ、ネルソン・クルーズ1号2ラン
  3. 審判:球審…アルフォンソ・マルケス、塁審…一塁: ロン・カルパ、二塁: テッド・バレット、三塁: ゲイリー・シダーストロム、外審…左翼: ジェリー・レイン、右翼: グレッグ・ギブソン
  4. 試合時間: 4時間4分 観客: 5万1462人 気温: 80°F(26.7°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

シリーズは移動日を挟んで、ブッシュ・スタジアムからレンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンへ舞台を移した。第2戦終了時点で両チーム合わせて8得点というのはシリーズ史上10番目に少なかったが[98]、第3戦以降の3試合は展開が変わると予想される。というのも、寒いミズーリ州セントルイスから暖かいテキサス州アーリントンへの移動や、アメリカンリーグ球団の本拠地での開催による指名打者制の適用など、環境の変化がいずれも打線の得点力向上につながりやすい性質のためである[99]。第3戦の先発投手は、レンジャーズはマット・ハリソン、カージナルスはカイル・ローシュ。このポストシーズンでの成績は、ハリソンが3試合10.2イニングで1勝0敗・防御率4.22、ローシュが2試合9.2イニングで0勝2敗・防御率7.45だった。

マット・ハリソンは序盤こそソロ本塁打の1点のみに抑えていたが、4回に誤審もあって崩れた(写真は2012年3月12日撮影)

指名打者制の適用により、両チームの布陣に変化があった。レンジャーズは3戦目で初めてヨービット・トレアルバを先発捕手に起用し、マイク・ナポリを捕手から一塁に、マイケル・ヤングを一塁から指名打者に移した。カージナルスは、第2戦まで右翼を守っていたランス・バークマンを指名打者にまわし、2試合連続代打適時打のアレン・クレイグをこの日は2番・右翼として先発出場させた。初回表、そのクレイグが第1打席で2球目のツーシームを捉えてソロ本塁打とし、カージナルスに3試合連続となる先制点をさっそくもたらす。クレイグは第1戦からここまで3打席全てで安打を放って打点を挙げており、そのいずれもが先制または勝ち越しの一打と期待に応えている。初回から1点を追いかけることになったレンジャーズは、2回裏に安打と四球で一死一・二塁と得点圏に走者を進めるが、後続がローシュに打ち取られて得点を奪えなかった。

カージナルスは4回表、先頭の3番アルバート・プホルスが左前打で出塁する。4番マット・ホリデイはツーシームを打ち損じての遊ゴロで、併殺を狙うレンジャーズ内野陣は一塁走者を二塁で封殺し、二塁手イアン・キンズラーが一塁のナポリへ送球した。ところがこの送球がわずかに乱れ、ナポリは塁から離れて捕球しつつ打者走者ホリデイにタッチしたが、一塁塁審ロン・カルパはセーフの判定を下した。レンジャーズのダグアウトからは監督のロン・ワシントンが出てきて抗議するが、判定は覆らず。ただしリプレイ映像では、ホリデイの一塁到達よりナポリのタッチのほうが早かったのは明白であり、試合後にはカルパ自身も誤審を認めることになる[100]。試合は二死無走者ではなく一死一塁で再開される。ここでカージナルス打線は、5番バークマンの右前打と6番デビッド・フリース二塁打でホリデイを還し、まず1点を挙げる。さらに一死満塁から、8番ジョン・ジェイの一ゴロがナポリの本塁への悪送球を誘い2点を追加。9番ライアン・テリオも左前適時打で続き、この回だけで一挙4点を入れてリードを5点に広げた。ハリソンは1番ラファエル・ファーカルを打ち取って二死一・二塁となったところで降板し、代わったスコット・フェルドマンが2番クレイグを抑えて打者9人の攻撃を終わらせた。

その裏のレンジャーズは先頭の4番ヤングが2球目を本塁打、5番エイドリアン・ベルトレが初球を左前打したあと6番ネルソン・クルーズも3球目を本塁打と、わずか6球で3点を返して2点差に詰め寄る。7番ナポリにも中前打が出て4連打となったところで、カージナルスはローシュからフェルナンド・サラスに継投した。レンジャーズはサラスを攻めたてて一死一・三塁とし、1番キンズラーの左飛で三塁走者ナポリがタッチアップしたが、左翼手ホリデイからの返球でナポリは本塁タッチアウトとなり4点目を阻まれた。両チームとも先発投手が4イニングもたずにマウンドを降りた試合は、5回も点の取り合いになる。表のカージナルスの攻撃は、先頭打者プホルスの中前打を皮切りに無死満塁の好機を作り、6番フリースの三ゴロと7番ヤディアー・モリーナの2点二塁打で3点を得て、8-3と点差を開く。レンジャーズはその裏、2番エルビス・アンドラスからの4連打や7番ナポリの犠牲フライでこちらも3点を奪い、2点差に戻した。しかし、なおも二死満塁と一打逆転もありうる状況としながら、3番手として登板していたランス・リンの前に1番キンズラーが遊飛に倒れた。

最初の2試合では6打数無安打だったアルバート・プホルスが第3戦では一転、6打数5安打3本塁打と大当たり(写真は2008年5月19日撮影)

6回表からレンジャーズのマウンドには、3番手としてアレクシー・オガンドが上がった。カージナルスは先頭の9番テリオがフルカウントから四球を選び、1番ファーカルが右前打で続いて無死一・二塁とする。ここで2番クレイグとオガンドの3試合連続となる対決があり、ファウルチップでの三振によってオガンドが初めてクレイグをアウトにした。だがその直後、3番プホルスが3球目の高めに浮いたフォーシームに合わせてバットを振り抜くと、打球は左翼スタンドに飛び込む3点本塁打となった。またも相手打線に得点を許したオガンドは後続も止めることができず、一死満塁としたところでマイク・ゴンザレスにマウンドを譲った。そのゴンザレスから7番Y・モリーナが犠牲フライで1点を加え、12-6と点差を6点に拡大した。その裏、カージナルスのリンは2番アンドラスから始まる好打順のレンジャーズ打線を3人で抑えた。

両チームが点を取っては取られ、取られては取り返すという試合の流れは、終盤に進むにつれて次第に一方的なものへとなっていく。その中心にいたのはプホルスだった。7回表、二死から2番クレイグが四球で一塁に歩いて第5打席がまわってくると、ゴンザレスが投じた初球のフォーシームを左中間スタンドへ運ぶ2点本塁打に。そして9回表の第6打席でもダレン・オリバーに2ストライクと追い込まれながら、6球目のツーシームを打ち返して左翼スタンドへのソロ本塁打とし、3打席連続本塁打を達成した。ワールドシリーズでの1試合3本塁打はベーブ・ルース1926年1928年)とレジー・ジャクソン1977年)の殿堂入り2選手に次いで史上3人目・4度目、同じく1試合6打点もボビー・リチャードソン1960年)と松井秀喜2009年)に次いで史上3人目、1試合14塁打はシリーズ新記録と、この日のプホルスは歴史に名を残す強打を見せた[101]。片やレンジャーズ打線は6回以降は相手投手陣を打ち崩せず、7回裏に1点を返したのみ。9回裏はミッチェル・ボッグスが三者凡退で締めて試合が終了し、カージナルスが16-7の大勝で対戦成績を2勝1敗とした。

9回表の第6打席についてプホルスは、当初はリードが8点あったため、自身が試合から退いて控え選手に出番を与えようと思っていたが、相手の強力打線のことを考えてそれをやめにしたという[102]。その結果がシリーズ史上4度目の1試合3本塁打となったのだが、打った本人は「野球は個人戦じゃなくてチームで行うものだから、チームが勝つためにできることを毎日やろうとしている。引退するときに『すごかったなぁ』と振り返れたらいいけど、今は試合に勝ったことが嬉しい」とチームが勝利したことを強調した[103]。34年前に2人目の達成者となっていたR・ジャクソンは「3人目が彼になったとは喜ばしいね。光栄だよ、彼は球界の顔だから」と述べ[102]、翌朝には自らプホルスに電話をかけて祝福した[104]

第4戦 10月23日[編集]

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0
テキサス・レンジャーズ 1 0 0 0 0 3 0 0 X 4 6 0
  1. : デレク・ホランド(1勝)  : エドウィン・ジャクソン(1敗)  
  2. :  TEX – マイク・ナポリ2号3ラン
  3. 審判:球審…ロン・カルパ、塁審…一塁: テッド・バレット、二塁: ゲイリー・シダーストロム、三塁: ジェリー・レイン、外審…左翼: グレッグ・ギブソン、右翼: アルフォンソ・マルケス
  4. 試合時間: 3時間7分 観客: 5万1539人 気温: 68°F(20°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

試合前にはテキサス陸軍州兵CH-47チヌーク2機によるフライオーバーが行われた

レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンの隣には公園や駐車場を挟んで、アメリカンフットボールNFLダラス・カウボーイズが本拠地にしているカウボーイズ・スタジアムが建つ。一帯ではこの日、レンジャーズ・ボールパークで午後7時過ぎからシリーズ第4戦が始まるのに先立ち、午後3時過ぎからはカウボーイズ・スタジアムでカウボーイズとセントルイス・ラムズの試合があった。つまり、テキサス州アーリントンのチームとミズーリ州セントルイスのチームの対戦が2競技にまたがり連続して開催されることになる。NFLの日程は4月19日に発表されており[105]、シリーズと重なったのは偶然だった。これを記念してカウボーイズ・スタジアムでのNFLの試合前には、レンジャーズのジョシュ・ハミルトンとカージナルスのランス・バークマン野球のユニフォーム姿でフィールドに現れ、それぞれカウボーイズとラムズの名誉キャプテンとして先攻チームを決めるためのコイントスを見守るという演出がなされた[106]。試合は野球が始まる1時間ほど前に終わり、カウボーイズがラムズを34-7で下した[107]。これに続いて行われるシリーズ第4戦の先発投手は、レンジャーズはデレク・ホランド、カージナルスはエドウィン・ジャクソン。このポストシーズンでの成績は、ホランドが4試合13.2イニングで1勝0敗1ホールド防御率5.27、E・ジャクソンが3試合12.1イニングで1勝0敗・防御率5.84である。

ホランドには前年のシリーズ第2戦で救援登板した際、ストライクが13球中わずか1球しか入らずに3者連続で四球を与え、ひとつのアウトもとれずに降板した苦い経験がある。このことについて「今じゃ自分でも笑い話にするけど、雪辱はしたいと思ってた」という[108]。1年が経ち先発投手としてシリーズに戻ってきたホランドは、前日に大量16点を挙げたカージナルス打線を相手に好投を見せる。まず初回、先頭打者ラファエル・ファーカルに抜けていれば長打という三塁線への鋭い当たりを許すも、三塁手エイドリアン・ベルトレが打球をライナーで捕ってアウトに[109]。続く2打者はいずれも前日の試合で本塁打を放っているが、2番アレン・クレイグは空振り三振に、そして3番アルバート・プホルスは遊ゴロに抑えた。シリーズ史上初の4打席連続本塁打がかかっていたプホルスに対して、ホランドは86mph(約138.4km/h)のチェンジアップで打球を上げさせず、新記録と先制点を阻止した。その裏、レンジャーズは一死から2番エルビス・アンドラスが左前打で出塁し、3番ハミルトンが右翼線への二塁打でアンドラスを還して、シリーズ4戦目で初めて先制点を挙げた。

今シリーズでレンジャーズが守備に就いたここまでの27イニングのうち、リードした状態でのものは第2戦9回裏のわずか1イニングしかなく、他の26イニングは全て同点またはビハインドでのものだった。久々に1点のリードを得て守備に就いた2回表、ホランドは一死から5番バークマンに右中間を破る二塁打を浴び、同点の走者を得点圏に背負う。しかしここは6番デビッド・フリースを内角への94mph(約151.3km/h)のシンカーで見逃し三振に、7番ヤディアー・モリーナを同じく94mphのシンカーで二ゴロに打ち取ってリードを守った。ここを切り抜けたあとは3回と4回を三者凡退で終え、5回も先頭打者バークマンの中前打を次打者フリースの二ゴロ併殺で帳消しにするなど、相手に好機すら与えない。その好調なホランドとは対照的にカージナルス先発のE・ジャクソンは、5イニングを投げるのに94球を費やし5つの四球を出すなど制球に苦しむ。それでも、2回裏には飛び出した一塁走者イアン・キンズラーを捕手Y・モリーナが投球後の牽制でアウトにするなど、味方守備にも助けられながら後続を断って1失点のまま踏ん張った。

1971年ネルソン・ブライルズ以来40年ぶりとなる被安打2以下での完封勝利こそ逃したとはいえ、デレク・ホランドは前日16得点の相手打線を沈黙させた(写真は2011年4月10日撮影)

ここまで無四球のホランドは6回表、9番ニック・プントに外角への球を見極められて歩かせ一死一塁に。ただこの日は四球をきっかけに崩れることもなく、1番ファーカルを一邪飛に、2番クレイグを空振り三振に仕留めた。その裏、E・ジャクソンもまた先頭打者をアウトにしたあと、6番ネルソン・クルーズに四球を与えて一死一塁とする。そしてホランドとは逆に、7番デビッド・マーフィーにもフルカウントまで粘られた末に四球を選ばれ、走者を溜めた。8番マイク・ナポリを打席に迎えたところで、カージナルスは球数が109球に達したE・ジャクソンを降板させ、2番手としてミッチェル・ボッグスをマウンドへ送った。チームの筋書きは、彼のパワーシンカーで打球を詰まらせて併殺をとるというものだった[110]。ところがナポリに対してボッグスの投じた初球が、内角低めを突こうという狙いに反して高めへ浮く。ナポリがこれを逃さずにフルスウィングで引っ張ると、打球は左翼手マット・ホリデイの頭上を大きく越えてスタンドに届く3点本塁打となり、レンジャーズが4-0とリードを一気に広げた。このあとボッグスはシンカーで9番ミッチ・モアランドに投ゴロを打たせ、1番キンズラーは空振り三振させており、制球を乱したナポリへの1球が散々な結果を招いた。

打線の援護を受けたホランドは7回・8回と相手打線を完璧に封じる。この試合で唯一安打を放っている5番バークマンも、7回表の第3打席は内角高めへのスライダーに手が出ず見逃し三振だった。105球で8イニングを無失点に抑えてきたホランドは、さらに9回も続投。先頭の9番プントを凡退させ、完封勝利まであとアウトふたつに迫る。だが1番ファーカルにはストライクゾーン付近の球をファウルにされ、1ボール2ストライクと追い込みながら結局四球を出した。ここでレンジャーズ監督のロン・ワシントンがマウンドへ向かい、抑えのネフタリ・フェリスへ交代すると告げた。ホランドは「次で併殺だ、いける」と最後まで投げさせてくれるよう志願したが、ワシントンの「だったらここで跪いてみせろ」という返事に笑ってしまい、降板を受け入れた[111]。後を託されたフェリスは2番クレイグを四球で歩かせて一死一・二塁としたものの、3番プホルスと4番ホリデイを打ち取って試合を締め、レンジャーズが4-0の勝利でシリーズ2勝目を挙げた。

この日のホランドの好投には試合後、敵味方を問わず賞賛の声が寄せられた。二塁手として後ろから投球を見ていたキンズラーは「たぶん球団史上最高の投球だったんじゃないか」と話し、ノーラン・ライアンがレンジャーズ在籍時に達成した2度のノーヒットノーランについて指摘されると「ああ、でもそれはワールドシリーズじゃないだろ?」と答えた[112]。カージナルス打線でただひとり安打を記録したバークマンは「左で95mph(約152.9km/h)投げられる先発がどれだけいる? ほんの数人しかいないうえに化物揃いだ。そんな投手にストライクゾーンのあたりでボールを動かされたら打つのはかなり難しい」と脱帽していた[113]。当のホランドは「この球場でこんなに大きな歓声は聞いたことがなかった。腕の毛が逆立ってぞくぞくしたよ、そんなに生えてないけど」と述べている[114]

第5戦 10月24日[編集]

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Nuvola apps kaboodle.svg MLB.comによるハイライト動画(英語、6分20秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 7 1
テキサス・レンジャーズ 0 0 1 0 0 1 0 2 X 4 9 2
  1. : ダレン・オリバー(1勝)  : オクタビオ・ドーテル(1敗)  S: ネフタリ・フェリス(2S)  
  2. :  TEX – ミッチ・モアランド1号ソロ、エイドリアン・ベルトレ1号ソロ
  3. 審判:球審…テッド・バレット、塁審…一塁: ゲイリー・シダーストロム、二塁: ジェリー・レイン、三塁: グレッグ・ギブソン、外審…左翼: アルフォンソ・マルケス、右翼: ロン・カルパ
  4. 試合時間: 3時間31分 観客: 5万1459人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

シリーズはここまでの4試合をカージナルスとレンジャーズが交互に勝つという展開を経て、レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンでは最後の試合となる第5戦に入った。4人で回す先発ローテーションも一巡し、この日の先発投手はレンジャーズがC・J・ウィルソン、カージナルスがクリス・カーペンターと、初戦と同じ顔合わせになった。C・ウィルソンはレギュラーシーズンで3.0だった与四球率がポストシーズンでは5.9に跳ね上がり、シリーズ第1戦でも5.2イニングで6四球(2敬遠を含む)を与えているが、監督のロン・ワシントンは「次はいつものC・Jが観られると思っている」と期待を寄せた[115]。その第1戦で勝利投手になったカーペンターは、攻撃時に代打を出されたためわずか87球で降板しており、数日後に行った投球練習では肩にも肘にも痛みが全くなくいい調子だったという[116]

カージナルスはヤディアー・モリーナの適時打で先制するが、結果的にはこれがチームで唯一の得点圏での安打となる(写真は2012年10月10日撮影)

初回は両チームとも得点を挙げることができず、試合が動き始めたのは2回表のカージナルスの攻撃から。C・ウィルソンはこの日も制球力を欠き、先頭の4番マット・ホリデイと続くランス・バークマンを連続四球で歩かせる。一死後、7番ヤディアー・モリーナが三遊間を破る安打を放ち、二塁走者ホリデイが生還してカージナルスがまず先制の1点を挙げた。左翼手デビッド・マーフィーがこの打球を処理する際に、グラブへ収められずに落とす失策を犯し、その隙に一塁走者バークマンは二塁を回って三塁まで進んだ。そして8番スキップ・シューメイカーのゴロを一塁手ミッチ・モアランドがいったん捕球し損ね、併殺とはならず打者走者だけがアウトになる間にバークマンもホームを踏んで、もう1点が加わる。相手のミスを逃さなかったカージナルスはこの回、2点を先行することに成功した。ただC・ウィルソンはこの回を終えると、そのあとは走者を出しながらも要所を締める投球でこれ以上の失点を許さない。3回表の一死三塁という場面では、3番アルバート・プホルスを敬遠して4番ホリデイとの勝負を選択し、三ゴロ併殺に打ち取った。

レンジャーズは3回裏、9番モアランドがソロ本塁打を放ち1点差に詰め寄る。突き放したいカージナルスは5回表の攻撃で、無死一・二塁から1番ラファエル・ファーカル犠牲バントをさせ、一死二・三塁に。だが2番アレン・クレイグの空振り三振で二死となると、一塁が空いているためレンジャーズは再びプホルスを敬遠した。満塁の好機で打席に立った4番ホリデイは遊ゴロに倒れ、追加点はならなかった。カージナルスは6回表も一死一塁の場面を作るが、2番手で登板したスコット・フェルドマンの前に走者を得点圏まで進めながら無得点と、3点目のホームが遠い。その裏、2失点のまま踏ん張っていたレンジャーズが、5番エイドリアン・ベルトレのソロ本塁打でついに同点に追いつく。カーペンターが内角低めへ投じた75mph(約120.7km/h)のカーブに、右膝を地面につきつつバットを合わせての一打だった。捕手のY・モリーナは「あれは失投じゃなくて、打った彼が一枚上手だったってこと」と感服し[117]、ベルトレは「(膝つきスウィングは)悪い癖でね、出ないに越したことはないんだよ」と明かした[118]

7回表、レンジャーズのマウンドには3番手のアレクシー・オガンドが上がる。カージナルスは一死から2番クレイグが四球を選び、勝ち越しの走者を出塁させた。ここで打席に入った3番プホルスは、自らの判断でクレイグにヒットエンドランの合図を出した[119]。2球目、クレイグがスタートを切る。ところがオガンドは98mph(約157.7km/h)のフォーシームを大きく外して投げ、プホルスはバットを振れずに見送り。クレイグは捕手マイク・ナポリ送球で二塁タッチアウトになった。走者がいなくなり、プホルスは3打席連続で敬遠される。これにより彼は、1試合で3本塁打を叩き込んだシリーズ史上3人目の打者となった2日後、今度は1試合に3度敬遠で歩かされたシリーズ史上3人目の打者となった[120]。後続は4番ホリデイの中前打などで二死満塁と攻めたてたが、6番デビッド・フリースが1球で中飛に打ち取られ、3イニング続けて得点圏の好機を潰えさせた。7回裏と8回表は両チームとも無得点で、同点のまま試合は8回裏のレンジャーズの攻撃に進む。7回をソロ本塁打2本に抑えたカーペンターがマウンドを降り、2番手オクタビオ・ドーテルがイニングの先頭から登板したが、一死一・二塁という状況を招いた。打席には左打者の7番マーフィーを迎え、カージナルスは左腕マーク・ゼプチンスキーをマウンドへ送った。

マイク・ナポリは今シリーズ5試合を終え打率.308・2本塁打・9打点・OPS 1.235と、持ち前の強打を発揮している(写真は2012年5月10日撮影)

マーフィーは初球を打ち返し、打球がゼプチンスキーの足元を強襲した。捕れていれば投ゴロ併殺でイニング終了となっていたであろう当たりは、現実には彼の左手と左膝をかすめたために打球方向が変わり、内野安打となって塁が全て埋まる結果になった[121]。次は今シリーズで既に7打点を挙げている右打者の8番ナポリという局面に。しかしカージナルスには、ゼプチンスキーに代えて右投手を投入しようという動きはみられない。続投した左腕との対戦でナポリは3球目、甘く入った86mph(約138.4km/h)のスライダーを右中間に運んで2走者を還し、レンジャーズが4-2と試合をひっくり返した。カージナルスはゼプチンスキーが9番モアランドを三振させたところでマウンドから降ろし、ランス・リンが次打者ひとりを敬遠しただけで交代という不可解な継投を経て抑えのジェイソン・モットを投入したが、既に勝ち越されたあとでは遅きに失した。さらに9回表の攻撃でも、7回表と同じくクレイグを一塁に置いて打席にプホルスという場面を作りながら、ベンチの指示でヒットエンドランを仕掛けて三振併殺と失敗に終わる[119]。最後はネフタリ・フェリスが5番バークマンを空振り三振に仕留めて試合終了となり、12残塁と拙攻続きのカージナルスを下したレンジャーズが、シリーズ初優勝まであと1勝に迫った。

なぜ同点の8回裏一死満塁で好調の右打者ナポリの打順なのに、カージナルスは左のゼプチンスキーをそのまま投げさせたのか。なぜリンはひとりの打者を敬遠するためだけに登板したのか。監督のトニー・ラルーサが説明したのは、ブルペンとの電話連絡に生じた齟齬だった。まずドーテルが無死二塁とされたところで、ラルーサはブルペンに電話をかけ「ゼプチンスキーに準備させろ。……あとモットもだ」と命じたが、間が開きすぎたのでコーチのデレク・リリクイストがモットの部分を聞き逃したらしい[122]。ナポリの打順にモットが間に合わないと気付いたラルーサは、やむなくゼプチンスキーを続投させた。選手の誰かに怪我したふりをさせるなどの時間稼ぎはラルーサの頭になかった[121]。事情を知らず継投を想定していたレンジャーズ側は「どうなってるんだ?」と奇妙に思っていた、とベルトレは述べている[118]。次に継投策が狂ったのは、ラルーサが再び電話してモットを準備させるよう言ったときで、ここでリリクイストがモットとリンを聞き違えたため、ゼプチンスキーとモットの間にリンを挟まざるを得なくなった。投手交代のためマウンドでモットを待っていたラルーサは、予想外のリンの姿を見て「君はこんなところで何をしている?」と訊ねたという[122]。手痛いミスを犯したカージナルスは、もう1敗もできないところまで追い詰められて本拠地ブッシュ・スタジアムへ帰ることになった。

第6戦 10月27日[編集]

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Nuvola apps kaboodle.svg MLB.comによるハイライト動画(英語、8分1秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
テキサス・レンジャーズ 1 1 0 1 1 0 3 0 0 2 0 9 15 2
セントルイス・カージナルス 2 0 0 1 0 1 0 1 2 2 1x 10 12 3
  1. : ジェイク・ウエストブルック(1勝)  : マーク・ロウ(1敗)  
  2. :  TEX – エイドリアン・ベルトレ2号ソロ、ネルソン・クルーズ2号ソロ、ジョシュ・ハミルトン1号2ラン  STL – ランス・バークマン1号2ラン、アレン・クレイグ2号ソロ、デビッド・フリース1号ソロ
  3. 審判:球審…ゲイリー・シダーストロム、塁審…一塁: ジェリー・レイン、二塁: グレッグ・ギブソン、三塁: アルフォンソ・マルケス、外審…左翼: ロン・カルパ、右翼: テッド・バレット
  4. 試合時間: 4時間33分 観客: 4万7325人 気温: 53°F(11.7°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

シリーズは移動日を挟んでブッシュ・スタジアムに舞台を戻し、第6戦は10月26日に行われる予定だった。しかし当日の昼頃になって軽く雨が降り始め、予報では夕方から本降りになるとみられたため、MLB機構は試合開始5時間前に早々と順延を発表した[123]。皮肉にもこのあと、予報とは裏腹に試合ができる状態にまで天候が回復し、ランス・バークマンは「第1戦のときよりいい天気なのに」とぼやいた[124]。ただこの順延は、逆転優勝のために連勝が必要なカージナルスにとっては大きな意味を持つ。エースのクリス・カーペンターを最終第7戦に中3日で先発させることが可能になったためである。監督のトニー・ラルーサは第7戦の先発について明言こそ避けたものの、カーペンターからは「喜んで投げる」と話があったという[124]。対するレンジャーズは、第4戦で相手打線をほぼ完璧に封じたデレク・ホランドを中4日で第7戦の先発とする手もあるが、こちらは監督のロン・ワシントンが「この1年やってきたことは変えない」として先発ローテーションの組み替えをきっぱりと否定した[123]。もちろん、この第7戦の話題は第6戦でカージナルスが勝つことを前提としたものであり、レンジャーズが第6戦を制した場合には第7戦は行われない。

ランス・バークマンが第1戦以来の打点を挙げ、カージナルスは1点差をすぐにひっくり返した(写真は2011年6月29日撮影)

翌27日は雨も降らず、シリーズは再開された。第6戦の先発投手は、両チームとも前日の登板予定をスライドさせ、カージナルスはハイメ・ガルシア、レンジャーズはコルビー・ルイス。第2戦で両投手は、最初の6イニングをともに無失点という投げ合いを演じていた。そこから中6日での第6戦は第2戦とは異なり、序盤から小刻みに得点が入る展開となる。初回表、レンジャーズは先頭のイアン・キンズラー四球で出塁し、2番エルビス・アンドラスが左前打でつないで無死一・三塁とする。この好機に3番ジョシュ・ハミルトンは初球、内角へのツーシームを引っ張って右前へ運び、キンズラーが先制のホームを踏んだ。ガルシアは後続を打ち取って1失点で食い止めたが、立ち上がりから相手にリードを許した。追いかけるカージナルスはその裏、一死から2番スキップ・シューメイカーが中前打を放つ。3番アルバート・プホルスの凡退で二死一塁となったあと、左打席に立った4番バークマンがこちらも初球のツーシームを弾き返すと、高く上がった打球は左中間スタンドまで届く逆転の2点本塁打となった。だが援護をもらったガルシアは2回表も先頭打者に四球を与えるなど不安定で、二死二塁から1番キンズラーにエンタイトル二塁打を浴びてたちまち同点に追いつかれた。ガルシアは結局、59球を費やし3イニングを投げ終えたところでマウンドを降りることになる。

中盤に入ると、両チームとも立て続けに守備のミスを起こす[125]。4回表、この回からマウンドに上がった2番手フェルナンド・サラスに対し、レンジャーズの先頭打者ネルソン・クルーズは6球目を打ち上げる。遊撃のラファエル・ファーカルと左翼のマット・ホリデイがこの打球を追ったが、途中でお互いが処理を譲りあったため、最後はホリデイが打球をグラブに当てながらもこぼした。クルーズはその間に二塁まで進んで、7番マイク・ナポリの右前打でホームインし、レンジャーズが1点を勝ち越した。直後のカージナルスの攻撃では、先頭の4番バークマンが一塁方向へゴロを打つ。一塁手マイケル・ヤングはこの打球をいったん弾いてすぐに拾い、ベースカバーに入ったルイスへ送球したが、ルイスは一塁ベースを踏むことができず、打者走者はセーフとなった。5番ホリデイは四球で無死一・二塁となり、続くデビッド・フリースは二ゴロに。ここで一塁走者ホリデイが併殺崩しのスライディングで遊撃手アンドラスの送球を乱れさせ、自身は二塁封殺となりつつフリースを生かした。一死一・三塁で7番ヤディアー・モリーナが三ゴロを放ち、その間に三塁走者バークマンが生還して試合は同点に戻った。5回表には、先頭の3番ハミルトンによる内野フライを三塁のフリースが落球。これで出塁した走者を、4番ヤングが左中間を破る適時二塁打で還し、レンジャーズが再び1点を先行した。フリースはこのプレイについて「捕り損ねたボールが頭に当たるなんて、まるでサーカスみたい」と話している[125]

4回の表裏も5回表も、イニング最初の打者が相手の失策で塁に出たのをきっかけに得点が生まれた。三たび離されたカージナルスの反撃は6回裏だが、これにも相手の失策が絡んでいる。一死一塁から5番ホリデイが、外角高めへのフォーシームを一塁方向へ打ち返す。地面に叩きつけられて跳ねたこの打球を、一塁手のヤングは捕って二塁へ投げようとしたが、ボールが右手につかず落としたためアウトをひとつも取れず。ヤングには4回裏に続いて失策が記録された。ルイスは6番フリースを四球で歩かせて満塁にされたところで降板し、アレクシー・オガンドが2番手として登板した。だがオガンドは7番Y・モリーナに押し出しの四球を与え、カージナルスがまたも同点に追いついた。8番ニック・プントの打席では、捕手のナポリが三塁走者ホリデイを投球後の牽制で刺し、一死満塁から二死一・二塁にする。それでもオガンドは暴投で走者を進めたうえ、プントに対しても0ボール2ストライクから四球を選ばれるなど、立ち直ることができず満塁に。レンジャーズは制球難のオガンドを諦め、一時は第7戦先発も噂されたホランドを3番手に投入した。そのホランドがジョン・ジェイを投ゴロに打ち取って3個目のアウトを取り、4-4の同点で6回裏が終わった。失策が多発した理由として考えられるのは現地ミズーリ州セントルイスの寒さで、実際に気温が45°F(7.2°C)以下だと失策が18%増えるという統計もあるが、ジェイは「ここはシーズン最初の2か月くらいもこんな気候だから」と影響を否定した[126]

エイドリアン・ベルトレのシリーズ第2号本塁打を口火に、レンジャーズは7回表に3点を加えた(写真は2011年4月9日撮影)

7回表からカージナルスの左翼には、ホリデイに代わってアレン・クレイグが入った。ホリデイは6回裏の牽制死の際に三塁手エイドリアン・ベルトレと交錯し、右手を踏まれた感触があって小指を痛めたという[127]。マウンドには、前の回から数えて2イニング目の3番手ランス・リンが立っていた。そのリンからレンジャーズ打線は、先頭のベルトレが低めへのツーシームを右中間スタンドへ、6番クルーズが内角へのカーブを左翼3階席へ、それぞれ打ち込む2者連続の本塁打で勝ち越す。このあとさらに1点を加え、ここまでで最大の3点差をつけた。そして7回裏、1番ファーカルから始まる好打順のカージナルス打線をホランドが三者凡退に封じた。試合は残り2イニングとなり、場内にはレンジャーズの初優勝で決まりという雰囲気が漂う。一部のファンはもはや諦め、渋滞を免れるため早めに帰宅の途についていた[128]。また、8回表には記者席に陣取っていたメディアに、レンジャーズ優勝時の取材要項が書かれた紙が配られた[129]。この空気のなかでカージナルスは8回裏、5番クレイグがホランドからソロ本塁打を放って1点を返す。続いて二死後、ホランドと4番手マイク・アダムスの2投手から3連打で満塁の好機を作った。だが最後は1番ファーカルが初球、アダムスが内角へ投じたスライダーを引っかけて力ない打球の投ゴロに倒れた。この回の代打策で控え野手を使い果たしたのに同点にも届かず、カージナルスは2点ビハインドで残すは9回のみ、という状況に追い込まれた。レンジャーズのクラブハウスでは、シャンパンファイトの準備も進んでいた[128]

カージナルスは9回表を抑えのジェイソン・モットに投げさせて無失点で終え、裏の攻撃に望みを託す。初優勝まで残り1イニングのレンジャーズは、抑えのネフタリ・フェリスをマウンドへ送った。フェリス攻略に挑むカージナルス打線は一死から、3番プホルスが左中間を破る二塁打を浴びせると、次打者バークマンはストレートの四球を選び、一・二塁と同点の走者を塁に出す。次に打席に入った5番クレイグも、ストライクが入らないフェリスから2ボール0ストライクと、打者有利なカウントを作った。だがフェリスはそこからフォーシーム2球で追い込み、6球目のスライダーでクレイグを見逃し三振に退けた。レンジャーズのシリーズ制覇までいよいよあとひとりという状況で、6番のフリースに打順がまわる。5回表に失点につながる失策を犯していたフリースは、汚名返上の機会が得られて嬉しかったという[129]。1ボール1ストライクからの3球目、フェリスは98mph(約157.7km/h)のフォーシームで空振りを奪い、あと1球というところまで追い詰める。そして4球目、フェリスは同じコースへ同じ速さのフォーシームを投げ、フリースが右方向へ打ち返した。このとき右翼手のクルーズが、頭上を越される長打だけは避けなければならない状況にもかかわらず、3人の外野手のなかでひとりだけ守備位置を深めにとっていなかったうえ、打球への反応や追い方も遅いという拙い守備を見せた[130]。伸びていった打球は、クルーズが後退しながら差し出したグラブの先を抜けてフェンスを直撃する。跳ね返って転々とする打球にクルーズが追いついて内野に返球する頃には、プホルスもバークマンも生還して試合は7-7の同点となり、フリースは三塁まで達していた。7番Y・モリーナが打ち取られて一気に逆転サヨナラとまではいかなかったものの、カージナルスは土壇場で追いついて試合を延長戦に持ち込んだ。

フリースの同点三塁打に球場の空気が盛り上がるなか、10回表のカージナルスはモットを続投させた。レンジャーズは一死一塁とし、3番ハミルトンが打席へ向かう。敬虔なキリスト教徒のハミルトンはこのとき、から「汝は今ここでホームランを打つ」と啓示を受けたという[131]。その直後にモットが投じた初球、内角低めへの98mphのフォーシームをハミルトンがすくい上げると、打球は本当に右中間スタンドへ飛び込む2点本塁打となった。カージナルスは同点にしたあとすぐにまた突き放され、モットは打球がフェンスを越えたとき「あーあ、終わった」と思った、とのちに明かしている[132]。レンジャーズはリードを得て攻撃を終え、初優勝まで残り1イニングに改めて迫った。もっとも、ハミルトンが授かった啓示は打席の結果についてのみであり、この試合の勝敗には触れられていなかった[131]。10回裏、モットにイニングをまたがせたカージナルスとは対照的に、レンジャーズはフェリスから左投手のダレン・オリバーに継投する。これは、この回の相手打線が左打者ふたりから始まるためだった[133]。それでもカージナルスは、先頭打者ダニエル・デスカルソが一二塁間を破る右前打で出塁し、9番ジェイも三塁後方に落ちる左前打で続いて、左投手から左打者の連打で無死一・二塁の好機を迎えた。次の打順は1番だが、ここには9回からモットが入っていた。しかも控え野手は既に底をついている。

デビッド・フリースは5回表の失策のみならず、打っても8回までは3打数無安打だったが、最終的には自らのバットでチームを勝利に導いた(写真は2011年6月29日撮影)

ここでカージナルスはいったん、ネクストバッターズサークルに元々いたエドウィン・ジャクソンをそのまま代打に送る。しかし相手が間を取るうちに、代打の代打にカイル・ローシュを起用することにした。ラルーサは犠牲バントをさせるつもりであり、それには指名打者制のないナショナルリーグにより長く在籍しているローシュのほうが適役だった[134]。ローシュは2球目をバントする。小飛球となった打球は前進してきた三塁手ベルトレの頭を越え、三塁カバーに入ろうとした遊撃手アンドラスに処理されるうちに2走者を進めた。一死二・三塁でオリバーに代わってスコット・フェルドマンが登板し、2番ライアン・テリオを三ゴロに打ち取る。この間に三塁走者デスカルソが生還し、点差が1点に縮まると同時に二死となった。あとアウトひとつで優勝のレンジャーズは、一塁が空いている状況で3番プホルスを敬遠し、4番バークマンとフェルドマンとの対決に勝負をかけた。フェルドマンは内角攻めで初球と3球目にファウルを打たせ、2ストライクに追い込む。ボールを1球挟んで5球目、フェルドマンは93mph(約149.7km/h)のフォーシームで内角を突き、バークマンはバットを折られながらもこれを弾き返した[135]。ライナー性の打球は中堅手ハミルトンの前で落ち、二塁走者ジェイが三塁を回って同点のホームを駆け抜けた。こうしてカージナルスは2イニング連続でレンジャーズの優勝決定を阻止した。なおも続く二死一・三塁の場面では5番クレイグが三ゴロに仕留められ、同点どまりで試合は11回へ進む。とはいえ9回と延長戦突入後と、いずれも一度は相手にリードを許しながらそこから同点に戻したというのは、ワールドシリーズ史上初めてのことである[136]

9回裏も10回裏もあとストライク1球が決められなかったレンジャーズは11回表、カージナルスの7番手ジェイク・ウエストブルックの前に無得点に封じられる。この攻撃では投手のフェルドマンの打順で代打を出しており、裏のマウンドには8番手マーク・ロウが上がった。カージナルスの先頭打者フリースは、ロウが2ストライク後の決め球にチェンジアップを選ぶ傾向があると頭に入れて打席に入った[137]。ロウは初球から3球連続ボールのあと、フォーシームを続けて見逃しとファウルでストライクを奪い、フルカウントにする。6球目にロウが投じたのは、フリースの読み通り90mph(約144.8km/h)のチェンジアップだった。内角にきた球に合わせてフリースがバットを振り抜き、打球は中堅方向へ伸びていく。中堅手ハミルトンがそれを見上げながら背走して追うが、やがてウォーニングゾーンで足が止まり、打球はその上を越えてバックスクリーンの芝生に落ちるサヨナラ本塁打となった。フリースにとっては、これが野球人生で初のサヨナラ本塁打だった[138]。チームメイトはダグアウトを飛び出して本塁の周りをかこみ、フリースが帰ってくると同時に彼をもみくちゃにして祝福した。4時間33分・延長11回に及んだ試合にこの一打で決着がつけられ、カージナルスが対戦成績を3勝3敗のタイにした。優勝の行方は、ワールドシリーズでは9年ぶりに行われる最終第7戦へ持ち込まれた。

Busch Stadium announced the attendance at 47,325, but within a few years, that number will swell to an easy quarter million.
(公式発表では観客数は4万7325人とされているが、数年もすれば「あの試合を球場で、この目で観た」と主張する人の数はざっと25万人に達するだろう)

—『ウォール・ストリート・ジャーナル[139]

Ummmm, when is Freese's statue being built???
(うーむ、フリースの銅像が建てられるのはいつかな???)

ホセ・バティスタ[140]

FOXの全米テレビ中継で実況をしていたジョー・バックは、フリースの打球が本塁打になると確信した瞬間に "We will see you tomorrow night!"(「また明日の夜お会いしましょう!」)と口にした。元々このせりふは1991年のシリーズにおいて、この日のカージナルスと同じように2勝3敗と追い詰められていたミネソタ・ツインズが、第6戦をカービー・パケットのサヨナラ本塁打で制したときに、バックの父で同じく実況アナウンサーだったジャックが発していたものだった[141]。当のフリースがベースを一周しながら思い起こしていたのは、2004年のナショナルリーグ優勝決定戦・第6戦でカージナルスのジム・エドモンズが放ったサヨナラ本塁打だったという[138]。フリースは地元セントルイスの郊外で育ち、サンディエゴ・パドレスからドラフトで指名されてプロ入り後、2007年12月にエドモンズとのトレードでカージナルスに入団していた。その彼がこの日、9回の同点三塁打でチームを敗退の窮地から救い、11回のサヨナラ本塁打でチームに勝利をもたらした。プホルスは「デビッド(フリース)よりもこの試合の主役にふさわしいやつはいない。故郷での試合だし高校の同級生や家族もたぶん球場に来てたんだろう、その目の前であんなことをやってのけるなんてすごいね」と褒め称えた[134]。フリースは「うちはうちらしく最後まで戦い続けた。こんな試合のなかにいられたなんて信じられない」と試合の感想を述べた[125]

ワールドシリーズにおいて、2勝3敗と後のないチームが第6戦に勝利してシリーズを最終戦へもつれ込ませたのは、今回が36度目である[142]。そのなかでも史上3度目となる第6戦の勝ち方を、この日のカージナルスはふたつ達成している。まずは延長戦でのサヨナラ本塁打による勝利で、これは1975年のシリーズカールトン・フィスクが打ったボストン・レッドソックスと、前述した1991年のツインズに次ぐ[136]。もうひとつは、8回以降に一度はリードを許しながらも追いついて延長戦の末に逆転勝ちというもので、こちらは過去に1975年のレッドソックスと1986年シリーズニューヨーク・メッツが成し遂げていた[143]。それに加えて、相手に5度もリードを許しながら全て同点または逆転したというのと、8回から延長11回まで4イニング連続で得点を挙げたというのは、第6戦に限らずシリーズ史上初のことであった[144]。ただ、カージナルスはあくまでもまだ3勝したにすぎず、相手のレンジャーズもあと1勝すれば優勝、という状況は依然として変わらない。過去の例をみても、1986年のメッツや1991年のツインズが劇的勝利の勢いそのままに優勝をつかんだ一方で、1975年のレッドソックスは翌日の第7戦に敗れて優勝を逃している[136]。バークマンは、この日のサヨナラ勝利が「伝説」になるか「シーズンの単なるいい思い出」になるかは第7戦の結果次第で決まる、とした[145]

第7戦 10月28日[編集]

Nuvola apps kaboodle.svg 映像外部リンク
Nuvola apps kaboodle.svg MLB.comによるハイライト動画(英語、6分57秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
テキサス・レンジャーズ 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 6 0
セントルイス・カージナルス 2 0 1 0 2 0 1 0 X 6 7 1
  1. : クリス・カーペンター(2勝)  : マット・ハリソン(2敗)  
  2. :  STL – アレン・クレイグ3号ソロ
  3. 審判:球審…ジェリー・レイン、塁審…一塁: グレッグ・ギブソン、二塁: アルフォンソ・マルケス、三塁: ロン・カルパ、外審…左翼: テッド・バレット、右翼: ゲイリー・シダーストロム
  4. 試合時間: 3時間17分 観客: 4万7399人 気温: 50°F(10°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com / FanGraphs / スポーツナビ

第7戦の舞台となったブッシュ・スタジアム。観客は球場史上最多の4万7399人を数え、外の通りにまでファンが溢れている[146]

延長11回のサヨナラゲームから一夜明けた28日、ワールドシリーズは9年ぶりに、この試合に勝ったほうが優勝という第7戦の日を迎えた。試合前にカージナルスはロースターの入れ替えを行い、前日の試合で負傷交代したマット・ホリデイに代えてアドロン・チェンバースを登録した。右手首の炎症がひどく夜も眠れなかったというホリデイは、第7戦をダグアウトから見守ることになり「楽しみにしてたのにもどかしい。チームスポーツだからしょうがないけど」と述べた[147]。もうひとつカージナルスが決断を迫られたのが、先発投手である。この日の先発投手は、カージナルスはクリス・カーペンター、レンジャーズはマット・ハリソン。結局、カージナルスは26日の雨天順延を利用してエースを中3日で投入し、レンジャーズは先発ローテーションを崩さず順番通りに貫いた。この先発投手の指名には、状況に応じて細かな選手起用を行うトニー・ラルーサに対し、失敗を恐れず信頼した選手に任せるロン・ワシントンという、両監督の采配の違いが端的に現れていた[148]。カーペンター先発を最終的にラルーサが決めたのは当日午前、投手コーチのデーブ・ダンカンと話し合い、カーペンターが身体的に登板可能な状態にあると確認してからだった[147]

ラルーサとダンカンのお墨付きを得て初回表のマウンドに上がったカーペンターだったが、実際に試合で投げてみると体の感覚が普段とは違っており、制球が思うようにいかない[149]。まず先頭打者イアン・キンズラーに、高めへのシンカーを左前打される。この走者は次打者エルビス・アンドラスの打席の初球、捕手ヤディアー・モリーナが投球後の牽制でアウトにしたものの、結局アンドラスには四球を選ばれた。そして再び走者を背負ったところで、3番ジョシュ・ハミルトンと4番マイケル・ヤングに連続適時二塁打を浴び、試合開始から12球で2点を先制された。しかしカーペンターが後続を断ってイニングを終わらせると、その裏には味方打線もすぐさま反撃に出る。ハリソンが二死から制球を乱して3番アルバート・プホルスと4番ランス・バークマンを続けて歩かせ、一・二塁で打席には前夜の勝利の立役者デビッド・フリースが入った。睡眠時間が1時間足らずという状態でこの試合に臨んでいたフリースは[150]、フルカウントからの7球目に来た内角へのツーシームを左中間へ弾き返し、同点の2点二塁打にした。ハリソンは先制点をもらった直後に失点し「あれが彼らに自信を取り戻させちゃったんだと思う」と反省した[151]

クリス・カーペンターは中3日で7回途中まで91球を投じ、2回以降は相手に得点させなかった(写真は2006年9月16日撮影)

2回表もカーペンターは、先頭打者マイク・ナポリの左前打をきっかけに二死一・三塁の危機を招くが、最後は2番アンドラスを投ゴロに仕留めて無失点で乗り切った。2イニングとも得点圏に走者を背負っての投球を強いられ、カーペンターは「これじゃどこまで投げさせてもらえるかわからない。だからとにかく目の前の打者をひとりずつアウトにしていこう」と気持ちを切り替えた[152]。投球の組み立ても変え、カーブを交えるようにした[149]。相手打線の中軸と相対した3回表は、二死から5番エイドリアン・ベルトレ死球をぶつけただけで、あとは抑えた。カーペンターに立ち直りの兆しが見えてきたところで、3回裏にカージナルス打線が1点を勝ち越す。2番アレン・クレイグが1ボール2ストライクから粘ってフルカウントに持ち込み、7球目のフォーシームが高く浮いたのを逃さずに捉えると、これが右中間の自軍ブルペンに飛び込むソロ本塁打になった。クレイグは第6戦の途中から、そしてこの日とホリデイの代役として出場し、いずれも本塁打を放っている。また彼はこれで、ルー・ゲーリッグ1928年)とジーン・テナス1972年)に次いで史上3人目の、1シリーズ中に4試合で先制または勝ち越しの一打を記録した打者となった[153]

カーペンターは4回表を三者凡退とし、5回表は一死二塁から3番ハミルトンと4番ヤングを打ち取って、1点のリードを守ったまま試合を進めていく。一方のハリソンは4回裏にも、結果的に無失点で凌いだとはいえ二死二・三塁と攻め込まれており、この回限りで降板することになった。ところが5回裏、代わって登板したスコット・フェルドマンが2四死球で走者を溜め、二死二・三塁と一塁が空いたので5番フリースを敬遠して満塁策を採ったところ、次打者Y・モリーナにも押し出しの四球を与える。さらにここでマウンドを引き継いだC・J・ウィルソンも、初球から7番ラファエル・ファーカルに死球を当てて再び押し出し。こうしてカージナルスに無安打で2点が加わり、5-2と点差が広がった。3点を追うレンジャーズは6回表、6番ネルソン・クルーズが本塁打性の当たりを放ったが、左翼手クレイグが左中間フェンス際でジャンプしながら打球をもぎ捕ったため、得点を阻まれた。このプレイについてクレイグは、高校時代にバスケットボールでも活躍していた経験が生きたかと問われ「そう訊かれると思ったよ。けどあの頃より30lb(約13.6kg)は重くなってるしなぁ、とにかく捕れてよかった」と答えた[154]

レンジャーズはなおも食い下がり、7回表は先頭の8番デビッド・マーフィーエンタイトル二塁打で出塁する。カージナルスはここで継投に入り、アーサー・ローズ代打の代打ヨービット・トレアルバを、オクタビオ・ドーテルが1番キンズラーと2番アンドラスを、それぞれアウトにしてこの場面を切り抜けた。その裏、打線はレンジャーズ4番手のマイク・アダムスから安打と四球で一死一・二塁の場面を作り、6番Y・モリーナの中前打で6点目を奪った。このシリーズにおけるレンジャーズ投手陣の与四球数は最終的に、1997年のシリーズフロリダ・マーリンズが記録した40を超え、歴代最多の41にのぼった[155]。14年前のマーリンズはそれでも優勝を果たしたが、レンジャーズはビハインドのまま8回表もランス・リンの前に三者凡退に抑えられる。9回表、カージナルスのマウンドには前日に続き、抑えのジェイソン・モットが立った。彼は、自身がそれまでに経験がないというほどの地元ファンの大声援のなかで[132]、6番クルーズを中飛に、7番ナポリを三ゴロに打ち取る。そして8番マーフィーが2球目、97mph(約156.1km/h)のフォーシームを左方向に打ち上げ、左翼手クレイグがこれを捕球した瞬間、カージナルスの5年ぶり11度目のシリーズ優勝が決まった。

シリーズ優勝を決め、フィールドに飛び出して喜びを爆発させるカージナルスの選手たち

モットは打球の行方を見守り、クレイグが捕球したのを確認すると、前を向き直して両腕を広げながら雄叫びをあげた。その視線の先にいた捕手のY・モリーナは、本塁付近でいったん膝をつき両手で小さくガッツポーズしたあと、すぐにモットのもとへ駆け寄って抱きついた。同時にフィールドやダグアウトから集まった選手たちも、覆いかぶさるようにモットに飛びついた。場内に紙吹雪が舞い花火も打ち上げられるなか、彼らは抱き合ったり握手したりして優勝の喜びを分かち合った。やがてフィールドにステージが設けられ、表彰式が始まった。MLB機構コミッショナーバド・セリグから球団筆頭オーナーのビル・デウィット・ジュニアコミッショナーズ・トロフィーが授与され、続いて進行役のクリス・ローズによるインタビューが行われた。マイクを向けられたラルーサは「今回のシリーズを言い表すなら『信じられない、すごい、素晴らしい』。これに尽きる」と語った[156]シリーズMVPには、前日のサヨナラ本塁打やこの日の同点二塁打などで勝負強さを発揮したフリースが選ばれた[150]

失意に沈むレンジャーズのクラブハウスでは、シーズンを終えた選手たちにワシントンがねぎらいの言葉をかけていたが、そのワシントンも「何かひとつ振り返るなら、勝利が手の届くところまで来ていたということ。あと1球が決まっていれば、あと1アウトがとれていれば、結果は違っていただろうな」と吐露した[157]。翻って、歓喜に湧くカージナルスのクラブハウスでは、シャンパンファイトが始まった。彼らにとってこのシャンパンファイトは、この年4度目にして初めて本拠地ブッシュ・スタジアムで行うものだった。これまでは、ワイルドカード獲得がテキサス州ヒューストン地区シリーズ突破がペンシルベニア州フィラデルフィアリーグ優勝ウィスコンシン州ミルウォーキー、と全て敵地で決定していた。シリーズ3敗目を喫した第5戦終了後、ラルーサはそのことに触れながら選手たちを鼓舞しており[158]、彼らはそれに応え地元で連勝して逆転優勝を果たした。この日、ミズーリ州セントルイスの街は優勝を祝福する市民で夜遅くまでごった返し、5年前の前回優勝時とは比べ物にならないほど大きく盛り上がっていた[46]

シリーズ終了後[編集]

セントルイス・カージナルスのオフの動き[編集]

カージナルスではシリーズ終了後、1996年からチームの指揮を執っていた監督のトニー・ラルーサが勇退。さらに2001年のデビュー以来11年間にわたり中心選手として活躍してきたアルバート・プホルスも、FAで他球団へ移籍した。チームの象徴的存在だったふたりの相次ぐ退団で、球団史における一時代に幕が下ろされる形となった[159]

優勝記念パレードと監督の交代[編集]

パレードの先頭で沿道の観衆に手を振るトニー・ラルーサ。この直後、選手らに勇退の意向を明かした
パレードの終着点ブッシュ・スタジアムで行われた記念式典の様子

シリーズが終わってすぐ、カージナルスの優勝記念パレードが2日後の10月30日に行われることが発表された。コースは旧ユニオン駅舎前を午後4時に出発してマーケット通りを東へ進み、7番通りと交わるところで右折して本拠地球場ブッシュ・スタジアムへ向かうものとなった[160]。パレードの終着点ブッシュ・スタジアムでは記念式典が行われることになり、その入場券は第7戦が終了してから90分で完売している[161]。その日はアメリカンフットボールNFLでも、セントルイス・ラムズがブッシュ・スタジアムの近くにある本拠地エドワード・ジョーンズ・ドームで正午から試合を開催することになっていた。ラムズは同じ街のチームの優勝を祝うため、シリーズMVPを受賞したデビッド・フリース背番号23にちなんで当日券の値段を23ドルに設定し[162]、さらにカージナルスを試合に招待した。

パレード当日、カージナルス一行はラムズの招待に応じてエドワード・ジョーンズ・ドームを訪れ、プライベートスイートでラムズとニューオーリンズ・セインツとの試合を観戦した[163]。試合前にはクリス・カーペンターがラムズRBスティーブン・ジャクソンのユニフォームを着てフィールドに登場し、先攻チームを決めるコイントスに名誉キャプテンとして立ち会った[163]。続いて試合開始後、第1クォーター途中には場内にカージナルスの紹介が行われ、スキップ・シューメイカーラファエル・ファーカルコミッショナーズ・トロフィーを掲げると、5万7179人の観客が入った場内はスタンディングオベーションに包まれた[164]。ラムズは2011年シーズンが開幕して6試合でまだ白星がなかったが、この日の試合ではここまで5勝2敗と好調のセインツを31-21で破る番狂わせを演じ、シーズン初勝利を挙げた[165]。試合後、セインツのヘッドコーチのショーン・ペイトンが「この街が野球の優勝で大盛り上がりなのは認めるけど、それとこの試合とは関係ないと思うね」と語る一方[164]、ラムズのヘッドコーチのスティーブ・スパヌオーロは「トニー(ラルーサ)をはじめカージナルスの皆が来てくれたことにとても感謝している。我々にとってそれがどれだけの意味を持つか、彼らに知ってもらいたかった」と述べている[165]

この日のセントルイスは空が雲に覆われ風もあるなど天候には恵まれなかったが、ドームでNFLの試合が行われている傍らでは、パレード開始の数時間前から沿道で場所取りをするファンの姿もみられた[161]。パレードは予定通り午後4時に始まり、バドワイザー・クライズデールが引くワゴンに乗ったラルーサ夫妻を先頭に、球団筆頭オーナーのビル・デウィット・ジュニア一家や選手たち、殿堂入りした球団OBらが一列となって進んでいった[166]。沿道はチームカラーの赤を身につけた数十万人のファンで埋め尽くされ、アルバート・プホルスやフリースなどには特に大きな声援が集まった[161]。パレードは40分ほどで満員の観客が待つブッシュ・スタジアムに着き、フィールドの二塁付近に設けられたステージで記念式典が行われた[166]。ここでラルーサは、何度もあった敗退の危機を乗り越えて優勝を果たした選手たちを賞賛し、この優勝は50年後も称えられているであろう特別なものだと評した[167]。フリースは、シリーズ優勝というひとつの夢が叶ったのはファンのおかげだと感謝の言葉を述べた[168]。ひときわ大きな歓声を浴びたのがプホルスで、球団との契約最終年のシーズンを終えてFAとなる彼は、インタビュアーの「来年もまたこうやってお祝いをするために戻ってきてくれるか」という問いに「もちろんだろ」と答え、残留を希望するファンを喜ばせた[166]

式典が終わると、ラルーサから話があるということで、選手たちは球場内の一室に集められた。そこでラルーサは16年間務めてきたカージナルスの監督の座を退き、現場から引退する意向を明かした。彼自身はシーズン序盤の時点で既にこの年限りという選択肢も考えており、8月には引退を決断してGMジョン・モゼリアクに伝えていたという[169]。ただ選手やコーチ陣はそのことを知らされておらず、シリーズを終えてパレードもやったその日になって初めて告げられることとなった。突然の引退表明に涙を流す選手もいたそのときの雰囲気を、カーペンターは「話といっても『今年はいい1年だったな』みたいなことだろう、とみんなが思ってた。ところが実際には辞めるということだったから、みんな油断していたところを殴られたような感じだった」と振り返っている[170]。選手たちへの報告を済ませたラルーサは、翌31日午前に記者会見を開き「なにか特定の理由がひとつあったわけではなく、いろいろなものが積み重なって『ここらが潮時だ』と思った」と退任を世間に公表した[169]。ワールドシリーズで優勝したチームの監督がそのシーズンをもって引退するのは史上初のことであった[170]

11月14日、カージナルスは新監督にマイク・マシーニーを起用すると発表した[171]。マシーニーは選手としての13年の現役生活のうち、2000年から2004年の5年間をカージナルスで過ごした経験があるものの、引退後はマイナーリーグも含め監督やコーチとしての経験は全くなく、カージナルスは2012年のシーズンを新人監督の手に委ねた。

パレードでのアルバート・プホルス。結果的にこれがカージナルスの一員としての最後の舞台となった

戦力の入れ替わり[編集]

ワールドシリーズの閉幕により各球団で契約を満了した選手がFA登録され、11月3日から他球団との交渉が解禁される[172]。カージナルスからはエドウィン・ジャクソンラファエル・ファーカルらもFAとなるが、やはり最大の注目は、MLB史上3例目となる総額2億ドル超えの大型契約が濃厚とみられていたアルバート・プホルスだった。1999年のドラフトでカージナルスから指名されてプロ入りし、それ以来カージナルス一筋だった彼にとって、FAとして他29球団とも自由に交渉ができるようになったのは今回が初めてである[173]。交渉解禁後、これだけの契約が可能なほどの予算を持つ球団がわずかななかで[† 5]、獲得に積極的な姿勢を見せたのは新球場移転1年目のシーズンを控えていたマイアミ・マーリンズだった。カージナルスも再契約へ向けて交渉を続けており、時が経つにつれて球界では、カージナルス残留かマーリンズ移籍のどちらかで決まりという空気が色濃くなっていく[174]。しかし、カージナルスは契約年数で、マーリンズはトレード拒否権の有無で、それぞれプホルス側が求める条件を満たすことができなかった[175]。そしてこのタイミングで、新たにロサンゼルス・エンゼルスが獲得に名乗りを上げた。球団オーナーのアルトゥーロ・モレノがプホルスに直接電話して話すことで彼の心をつかみ[176]、提示した条件も契約期間やトレード拒否権の付与などプホルス側の要求に応えたものだった[175]

12月8日、プホルスはエンゼルス入団で基本合意に達する。契約はMLB史上3番目の高額となる10年総額2億4000万ドルで、金額ではカージナルスが出したオファーを4000万ドルも上回っていた[177]。カージナルスは球団を代表するスター選手を失うことになり、オーナーのビル・デウィット・ジュニアは「プホルスをセントルイスにとどめておくことができず失望している」と声明を出した[178]。ただ、カージナルスがこれほどの契約を結んでいたら球団予算が逼迫するのは必至であり、チームは名を捨てて実をとったともいえる[179]。プホルスの穴を埋めるため、チームは新右翼手としてカルロス・ベルトランを獲得し、既にシーズン中に契約延長を済ませていたランス・バークマンを右翼からプホルスが抜けた一塁へ再コンバートした[180]。また、FAとなった他の選手のうち、遊撃手のファーカルとは再契約した[181]。他方で投手陣は、アダム・ウェインライトの復帰で先発ローテーションが5人揃うことからE・ジャクソンとの再契約は見送られ[182]救援オクタビオ・ドーテルがFA移籍するなど一部が入れ替わった[183]。新監督の下での連覇を目指すチームはこのように戦力を整えていったが、スプリングトレーニングでは1年前のウェインライトに続き、今度はクリス・カーペンターが右肩の神経に炎症を起こして故障者リスト入り[184]。こうして2年連続でローテーションの柱を欠いた状態で2012年のシーズン開幕となった。

テキサス・レンジャーズのオフの動き[編集]

ダルビッシュ有は2012年のシーズン開幕時点でまだ25歳と、31歳のC・J・ウィルソンより6年も若い。このこともチームにとっては魅力的だった(写真は2012年3月13日撮影)

レンジャーズでは、野手陣でFAとなったのはエンディ・チャベスマット・トレーナーなど控え選手に限られ、主力は全員残留。1試合平均得点がリーグ3位の5.28を記録した強力打線は次のシーズンも変わらぬ顔ぶれとなった。投手陣では先発のC・J・ウィルソンをはじめ、救援ダレン・オリバーマイク・ゴンザレスなど左腕が揃ってFAに。特にC・ウィルソンは、このオフにFAとなった投手のなかでもトップクラスと見做されていた[185]。しかしチームは、1年前にクリフ・リーがFAになったときとは異なり、このときはC・ウィルソンを積極的に引き止めようとはしなかった。C・ウィルソンは、レンジャーズからは春先に3年契約を提示されたもののそれっきりで、オフになっても正式なオファーはなかったと主張している[186]。その代わりにチームが採った補強策は、新たな抑え投手としてジョー・ネイサンを獲得し、これに伴い過去2年にわたって抑えを務めてきたネフタリ・フェリスの先発転向を決めたことだった[187]。C・ウィルソンは結局、レンジャーズと同地区のロサンゼルス・エンゼルスへ5年契約で移籍する[188]。エンゼルスについては、C・ウィルソンと同じ日にアルバート・プホルスとも契約合意が報じられており、投打の大物FAを一挙に獲得したエンゼルスの動きは球界に大きな衝撃を与えた[174]

同地区のライバル球団が大型補強を行ったのに対し、レンジャーズの投手陣強化もフェリスの先発転向だけにとどまらない。続いて、日本プロ野球(NPB)で史上初の5年連続防御率1点台という成績を残してポスティングにかけられたダルビッシュ有の獲得に乗り出す。元々レンジャーズは早い段階から獲得に向けての準備を進めており、GMジョン・ダニエルズ自らシーズン中の6月に日本を訪れてダルビッシュの投球を視察したり[189]、NPB経験者のコルビー・ルイス建山義紀を通じて日本球界への理解に努めたりしていた[190]。こうしてチームはダルビッシュの実力を高く評価するようになり、実際にポスティングが公示されるとトロント・ブルージェイズら他球団を抑えて30日間の独占交渉権を落札した[191]。そして交渉の末、期限切れ目前の2012年1月18日に彼と6年契約を締結することで合意に至った[192]。チームが彼の獲得に費やした資金は、交渉権落札費用と年俸総額で合わせて1億ドル以上と、MLBでまだ1球も投げていない投手への投資としては異例の大金だった[193]。入団会見でダルビッシュは、レンジャーズがサヨナラ負けを喫したワールドシリーズ第6戦について「去年の僕だったら、あそこにいてホームランを打たれて負けていたと思う。でも今年はしっかりやれると思う」と語り、自信を覗かせている[194]

補強の結果、先発ローテーションはルイスを筆頭にデレク・ホランドマット・ハリソンの両左腕、そしてダルビッシュとフェリスの5人で構成されることになった。これに伴い、前年のレギュラーシーズンでは先発を務めていたアレクシー・オガンドは中継ぎに戻された[195]。その中継ぎでは、オリバーがブルージェイズへ移籍し[196]、ゴンザレスも条件面で折り合いがつかず退団した[197]。両投手がいなくなったことによって、オガンドやマイク・アダムスら右腕が豊富な一方で左腕は手薄という偏った陣容となった。スプリングトレーニングを経て25人ロースターに入ったのは新人のロビー・ロスひとりだけと[198]、救援左腕の少なさには不安を抱えてレンジャーズは2012年のシーズン開幕を迎えた。

その他の出来事[編集]

このワールドシリーズの模様を収めた公式記録DVDは、カージナルスの地元ミズーリ州セントルイス出身で俳優のジョン・ハムがナレーターを務めたハイライト版(ASIN B005CXOGB4)と、全試合のノーカット映像を収録した8枚組のコレクターズ・エディション(ASIN B005CXOGAU)の2種類が発売されることになった[199]。発売当日の11月22日にはセントルイス市内のピーボディ・オペラハウスで試写会が行われ、シリーズMVPデビッド・フリースセントルイス市長フランシス・スレイらが出席した[200]。翌年にはこれとは別に、第6戦を収録したBlu-ray DiscASIN B0071BY2NC)も "Baseball's Greatest Games" シリーズのひとつとして発売された。

MLB機構と選手会の合意により、2012年からポストシーズンの方式が変更されることが決まった。従来の方式ではリーグごとに、3地区それぞれの優勝球団とそれ以外で全地区を通して最も勝率が高いワイルドカード1球団の、計4チームずつが地区シリーズに進出していた。2012年から新たに導入される方式ではワイルドカードの枠がひとつ増えて2になり、その2球団がプレイオフ1試合を戦って勝った球団のみが地区シリーズへ進出する。新方式ではワイルドカード球団はたった1試合で敗退する可能性があるうえに、その1試合にエース投手をつぎ込んで勝ったとしても、地区シリーズではエースがシリーズ後半まで投げられない状況で地区優勝球団と対戦しなければならないなど、事実上の大きなハンデが課される[201]。2011年のポストシーズンはナショナルリーグでワイルドカードを獲得したカージナルスの優勝で幕を閉じたが、2012年以降はこのようなことは起こりにくくなるとみられる[† 6]。またカージナルスは、1995年から17年間続いたポストシーズン8チーム制の下では最後の優勝チームとなった。

セレモニー[編集]

試合前のアメリカ合衆国国歌星条旗』独唱と始球式、およびセブンス・イニング・ストレッチにおける『ゴッド・ブレス・アメリカ』独唱を行った人物は、それぞれ以下の通り。

試合 国歌独唱 始球式 『ゴッド・ブレス・アメリカ』独唱
第1戦 スコッティ・マクリーリー[202] ボブ・ギブソン
ブルース・スーター
アダム・ウェインライト[203]
ブライアン・オーウェンス
アメリカ空軍二等軍曹)[204]
第2戦 0
トレース・アドキンス[205]
0
ルー・ブロック
レッド・ショーエンディーンスト[206]
ジェネラルド・ウィルソン
(元アメリカ海軍一等兵曹)[207]
第3戦 0
ロニー・ダン[208]
0
ダーク・ノヴィツキー[209] ダービー・レッドベター
テキサス陸軍州兵[210]
第4戦 0
ズーイー・デシャネル[211]
0
ジョージ・W・ブッシュ[212] エリカ・スティーブンス
テキサス空軍州兵[213]
第5戦 0
デミ・ロヴァート[214]
0
ロジャー・ストーバック[215] モリー・コーベット
(アメリカ空軍一等軍曹夫人)[216]
第6戦 0
ジョー[217]
0
デビッド・エクスタイン[218] ジェネラルド・ウィルソン
(元アメリカ海軍一等兵曹)[219]
第7戦 0
クリス・ドートリー[220]
0
ボブ・フォーシュ[221] デビッド・ネイル[222]
第1戦のセブンス・イニング・ストレッチで『ゴッド・ブレス・アメリカ』を歌うアメリカ空軍二等軍曹ブライアン・オーウェンス

ワールドシリーズ優勝回数が史上2番目に多いカージナルスは、本拠地ブッシュ・スタジアムでの4試合全てで過去のシリーズ制覇に貢献したOB・選手を始球式に起用した。第1戦で始球式を行った3人はチームが過去にシリーズ優勝を決めた瞬間にマウンドに立っていた投手で、B・ギブソンは1964年1967年の2度とも最終戦で完投勝利を挙げ、スーターは1982年のシリーズで、ウェインライトは2006年のシリーズで、それぞれ優勝決定試合でセーブを記録した。第2戦に登場したブロックとショーエンディーンストは、1964年と1967年のシリーズでブロックが選手として、ショーエンディーンストがコーチ・監督として、チームを優勝に導いた。第6戦のエクスタインは2006年のシリーズMVPを受賞、第7戦のフォーシュは1982年のシリーズで2試合に先発登板している。この始球式の時点でフォーシュは胸部に動脈瘤を患っており、それから6日後の11月3日にフロリダ州タンパ近郊の自宅で死去した[223]

これに対しレンジャーズの本拠地レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンでの3試合では、始球式の投手役にはレンジャーズの選手だった人物は起用されなかった。第3戦のノヴィツキーはバスケットボールNBAダラス・マーベリックス2011年のファイナル優勝に、第5戦のストーバックはアメリカンフットボールNFLダラス・カウボーイズ1972年のスーパーボウル優勝に、それぞれ導いてそのシリーズ/試合のMVPを受賞した人物で、この両チームは本拠地をレンジャーズと同じテキサス州ダラス・フォートワース複合都市圏に置いている。レンジャーズと直接関係があるのは第4戦に登場したブッシュで、彼は第43代アメリカ合衆国大統領に就任する前に球団の共同オーナーを務めていた。ただこれらの始球式で捕手役を務めたのは、第3戦がマイケル・ヤング[224]、第4戦がノーラン・ライアン[225]、第5戦がケニー・ロジャース[226]、といずれもレンジャーズの選手・OBだった。

第1戦と第7戦でそれぞれ国歌独唱を行ったマクリーリーとドートリーは、このワールドシリーズをテレビ中継したFOXリアリティ番組アメリカン・アイドル』の出身で、マクリーリーはシーズン10(2011年放送)で優勝、ドートリーはシーズン5(2006年放送)で4位だった。また、第4戦で国歌独唱したデシャネルは、FOXでこの年の9月から始まったシチュエーション・コメディNew Girl / ダサかわ女子と三銃士』に主演している。このうちマクリーリーの独唱は、歌い始めからしばらくマイクのスイッチが入っていなかったため途中でやり直しとなり、さらに歌詞の "O say does that star-spangled…" という部分を "No Jose does that…" と間違えたようにも聴こえるなどのトラブルがあった[227]

テレビ中継[編集]

アメリカ合衆国[編集]

アメリカ合衆国におけるテレビ中継はFOXが放送した。FOXによる中継は2000年以来12年連続、通算では14回目となった[228]。今回の中継は2006年7月にFOXがMLB機構との間に締結した、2007年から2013年までの7年間の放映契約に基づくものである[229]

実況はジョー・バックが、解説はティム・マッカーバーが、フィールドリポートはケン・ローゼンタールが、それぞれ務めた。バックによる実況は14回目、マッカーバーによる解説は22回目であり、いずれもワールドシリーズ史上最多である[228]。また試合前にはクリス・ローズ進行のコーナーがあり、ゲスト出演したシカゴ・ホワイトソックス捕手のA・J・ピアジンスキーと解説のエリック・キャロスが試合の見所などを語った。

シリーズを通しての、全米および出場両チームの本拠地都市圏における視聴率等は以下の通り。

試合 日付 全米 ミズーリ州セントルイス テキサス州ダラス
視聴率 占拠率 視聴者数 視聴率 占拠率 視聴率 占拠率
第1戦[230] 10月19日(水) 8.7% 14% 1420万人 47.3% 66% 34.2% 51%
第2戦[231] 10月20日(木) 8.9% 14% 1430万人 49.4% 66% 34.4% 53%
第3戦[232] 10月22日(土) 6.6% 12% 1120万人 39.3% 63% 29.4% 52%
第4戦[232] 10月23日(日) 9.2% 14% 1520万人 45.4% 61% 39.1% 56%
第5戦[233] 10月24日(月) 8.8% 14% 1430万人 46.9% 64% 40.0% 58%
第6戦[234] 10月27日(木) 12.7% 21% 2110万人 49.4% 70% 47.1% 67%
第7戦[235] 10月28日(金) 14.7% 25% 2540万人 52.7% 80% 40.3% 61%
平均[235] 10.0% 16% 1660万人 47.2% 67% 38.0% 57%

2年連続でシリーズに出場したレンジャーズの対戦相手の本拠地都市圏をテレビ受信世帯数で比較した場合、セントルイス(カージナルス)は前年カリフォルニア州サンフランシスコサンフランシスコ・ジャイアンツ)の半分の規模しかなく[230]、このことが全米視聴率にとってマイナス要因となる可能性があった。実際には、セントルイスやダラスだけでなくその近隣の都市圏でも視聴率が堅調だったこともあって、前年の試合数と同じ5試合を終えた時点での平均全米視聴率は8.3%とほぼ横ばいだった[233]。第6戦と第7戦はともに12%を超える高視聴率で、シリーズ全試合の平均視聴率は10.0%と、2009年(11.7%)以来2年ぶりに二桁となった。また第7戦の平均視聴者数は2540万人で、ワールドシリーズ中継としては2004年の第4戦(2880万人)以来となる多くの視聴者を獲得したことになる[235]。ただ、第7戦が行われた金曜日は他の曜日に比べて視聴率が取りにくいとされるため、もし雨天順延がなく第7戦が当初の予定通り木曜日に行われていれば、視聴率はもっと伸びていたとみられる。FOXの関係者は、第7戦が金曜日開催になったことで視聴率が1割ほど落ちたと述べている[236]

第4戦および第5戦の中継は、他局によるアメリカンフットボールNFLの試合中継と放送時間が重なっていた。特に第4戦のNBCが放送した『サンデーナイトフットボール』(SNF)は、2006年の放送開始から2009年までの4年間はワールドシリーズがある週の試合開催を見合わせていたが、2010年に初めて同じ時間帯の試合を行い、このときは視聴率でワールドシリーズを上回っていた。NFLレギュラーシーズンの試合中継が裏番組のワールドシリーズ中継に視聴率で勝ったのは史上初のことであった[237]。それから1年が経った今回は、FOXのワールドシリーズ第4戦が9.2%だったのに対してNBCのSNFは8.2%にとどまり、2010年とは逆の結果となった[† 7][238]。翌日も、FOXのワールドシリーズ第5戦がESPNマンデーナイトフットボール』よりも高い視聴率を記録している[239]

この放送は2012年4月30日に発表された第33回スポーツ・エミー賞において、最優秀中継特別番組賞を受賞した[240]

2010年:
FIFAワールドカップ決勝戦
ABC
スポーツ・エミー賞
最優秀中継特別番組賞

2011年
2012年:
第46回スーパーボウル
NBC

カナダ[編集]

カナダでは、ロジャーズ・コミュニケーションズ傘下のスポーツネットがテレビ中継を行った。同局はレギュラーシーズン中は、同じ企業グループに属するトロント・ブルージェイズの試合を放送していた。実況と解説はアメリカ合衆国外での英語放送用に製作された、ゲイリー・ソーンリック・サトクリフによる音声を使用した[241]

今回のシリーズは、同局がこれまで中継してきたシリーズのなかでも多くの視聴者を獲得した。全試合の平均視聴者数は68万8000人で、2009年(74万9000人)と2004年(74万2000人)に次ぐ歴代3位となり、また第7戦の平均視聴者数はこれまで最多だった2004年の第4戦(91万3000人)をも上回る110万人を記録した[242]

日本[編集]

日本での生中継の放送は、日本放送協会(NHK)衛星放送チャンネル "BS1" で行われた。現地での試合開始時間である中部夏時間午後7時頃は、日本時間の翌日午前9時頃となる。実況の冨坂和男と解説の小早川毅彦が日本から現地へ渡り、全試合で球場に設けられたNHKの放送ブースから様子を伝えた。また第1戦・第2戦の2試合には、ナショナルリーグ優勝決定戦でカージナルスと対戦したミルウォーキー・ブルワーズ斎藤隆もゲスト解説として出演した[243]

当初の日程では、第7戦は日本時間10月28日に開催される予定だった。しかし第6戦が悪天候により順延となったため以降の日程が1日ずれ、第7戦開催日は日本時間29日に変更となった。元々この日のBS1では、サッカーイタリア一部リーグ "セリエA" におけるアタランタBCインテルナツィオナーレ・ミラノとの対戦を録画放送する予定だったが、ワールドシリーズが第6戦を終えても決着がつかず第7戦に突入することになり、編成を変更する必要が生じた。その結果、ワールドシリーズ第7戦はハイビジョン画質のデジタル101チャンネルで生中継し、セリエAは同じ時間帯に臨時放送用・標準画質のデジタル102チャンネルで放送するマルチ編成が実施された[244]

評価[編集]

複数のメディアが今回の対戦について、ワールドシリーズの歴史のなかでも上位に入る名勝負だと論じた。MLB.comのテレンス・ムーアは「1975年1991年の2シリーズよりは下」としつつ「3番目には入るかもしれない」との見方を示した[245]。『ニューヨーク・タイムズ』のタイラー・ケプナーは「おそらく直近25年で五指に入るだろう」と述べ[246]、『ワシントン・ポスト』のトーマス・ボズウェルは「ここ50年でも屈指のシリーズ」と評した[247]。2012年には『スポーティング・ニュース』による歴代最高のシリーズ・トップ10が発表され、そのなかで今シリーズは2001年・1991年・1975年に次ぐ4位とされている[248]

特に第6戦については賞賛の意見が寄せられた。『スポーツ・イラストレイテッド』のトム・バードゥッチは「1975年や1986年の第6戦にも匹敵するシリーズ史上最高のスペクタクル」とし[249]ロイター通信のラリー・ファインは「セントルイスの大逆転劇は1991年や1975年の第6戦をも上回った」と位置づけた[250]R・A・ディッキーは「もし過去に戻れるなら観たい試合は」との質問に対して、ジャッキー・ロビンソンのデビュー戦(1947年4月15日)やケリー・ウッドの1試合20奪三振1998年5月6日)とともにこの第6戦を挙げ、感想として「あっという間にファンを喜ばせたり落ち込ませたりした、最もファンタスティックな試合のひとつ」と述べている[251]。この試合については、両チーム合わせて5失策を記録した守乱ぶりなどから批判的な評価もあったが、それに対して『ウォール・ストリート・ジャーナル』のジェイソン・ゲイは「完璧さというのはフィギュアスケーターチェリストのための概念だ。野球は乱雑さやひどさの上に成り立ってきた」と反論した[139]

対照的に最終戦については「盛り上がりに欠ける」との声が相次いだ。ムーアが今シリーズを「1975年と1991年よりは下」とした理由が、まさにこの点にある[245]。ボズウェルも最終戦には「1960年・1975年・1991年・2001年と素晴らしい第7戦で締めくくられたシリーズがあっただけに、レンジャーズが四死球で自滅した今回のような結末では、史上最高のシリーズとまでは言えない」と厳しい[247]ESPNジム・ケイプルは、今シリーズやポストシーズン全体については高く評価しながらも「1991年や2001年の第7戦と比べると、今回の第7戦にはがっかりだ。カージナルスのファンは同意しないだろうが」と書いている[252]。その一方で『USAトゥデイ』のポール・ホワイトは、最終戦があまり盛り上がらない展開だったことは認めつつ「カージナルスの奇跡的な第6戦勝利が真に意味を成すには、彼らが最終戦も勝ってシリーズを終わらせなければならなかった」と、内容よりも結果を重視する姿勢をとった[253]

クリス・ジャフ算出による歴代の
ワールドシリーズ面白さランキング
(2011年時点)[254]
順位 シリーズ ポイント
1位 1991年(第88回) 137.5
2位 1975年(第72回) 135.7
3位 2001年(第97回) 134.7
4位 1924年(第21回) 112.8
5位 2011年(第107回) 107.7
6位 1912年(第9回) 99.7
107位 1989年(第86回) 5.8

ハードボール・タイムズ』のクリス・ジャフは、主観的ではなく定量的な評価を行った。彼は歴代のポストシーズン各シリーズについて「1点差試合は3ポイント、1-0の試合ならさらに1ポイント」「サヨナラゲームは10ポイント、サヨナラが本塁打によるものならさらに5ポイント」「7試合制のシリーズが最終戦までもつれれば15ポイント」などというように、試合経過やシリーズの展開が一定の条件を満たすのに応じてポイントを付与することで、面白さの数値化を試みた。その結果、今シリーズは107.7ポイントを獲得し[† 8]、ワールドシリーズでは史上5位、地区シリーズリーグ優勝決定戦を含めた全263シリーズ中でも13位の高得点となった[255]

ESPNのウェブサイトは閲覧者を対象に、このシリーズの評価を「今までで一番」「有数の好勝負」「それほどでもない」の3つから選ばせるアンケートを実施した。20万を超える投票のうち「有数」(約60%)と「一番」(約25%)が合わせて80%以上を占め、地域別にみるとカージナルスの地元ミズーリ州では「一番」が、レンジャーズの地元テキサス州を含むその他の州アメリカ合衆国外では「有数」が、それぞれ過半数となった[256]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ガーザは年俸調停権を持つため昇給が見込まれていたが、所属球団のタンパベイ・レイズが年俸総額を引き下げる方針だったことからトレード要員となっていた。グレインキーは所属するカンザスシティ・ロイヤルズの長引く低迷に嫌気が差し、ポストシーズン進出を狙える強豪球団への移籍を要求していた。レンジャーズと両球団との交渉は合意に達せず、ガーザはレイズからシカゴ・カブスへ、グレインキーはロイヤルズからミルウォーキー・ブルワーズへ、それぞれトレード移籍した。
  2. ^ ヤングはこの年159試合に出場していたが、ロースター登録上のポジションである指名打者としての出場はそのうち69試合のみだった。このほか一塁手として36試合、二塁手として14試合、三塁手として40試合、遊撃手として1試合に出場している。このポジション別出場試合数を全て足すと160となるが、これは8月25日の試合に指名打者として先発出場しながら途中で三塁守備に就いたことによる重複のため。
  3. ^ このオプション行使により、契約は2011年のシーズン終了をもって満了となる。球団は2012年以降の契約延長を目指してプホルス側と交渉を進めたが、プホルス側が交渉期限に定めたスプリングトレーニング初日までに合意に至らず、プホルスがシーズン終了後にFAになることが確実となった。FAとなれば、アレックス・ロドリゲスニューヨーク・ヤンキースと2007年12月に締結した10年総額2億7500万ドルというMLB史上最大の大型契約と同等レベルの契約が予想されるため、この交渉の行方には注目が集まっていた。
  4. ^ メジャー1年目の2001年から2010年まで10年連続で打率.300・30本塁打・100打点を達成していたプホルスだが、この年は打率.299・37本塁打・99打点と、後半戦に打撃好調となりながら打率と打点があと一歩届かなかった。
  5. ^ 過去数年で大物選手を多く獲得してきた球団としては、アメリカンリーグ東地区のニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックス、そしてナショナルリーグ東地区フィラデルフィア・フィリーズの名が挙げられる。2011年シーズン開幕時点の年俸総額は、1位がヤンキース、2位がフィリーズ、3位がレッドソックスだった。しかしこの3球団は当時いずれも長期契約の一塁手を抱えており、ヤンキースはマーク・テシェイラ2016年まで、フィリーズはライアン・ハワードと2016年まで、レッドソックスはエイドリアン・ゴンザレス2018年まで、それぞれ契約していた。
  6. ^ 旧制度下でワイルドカードを獲得した球団がワールドシリーズ優勝を果たしたのは、以前にも1997年2002年2003年2004年の4度あった。今回も含め17年間で5度ということになる。
  7. ^ この2年でワールドシリーズの裏番組として放送されたSNFの対戦カードは、2010年がニューオーリンズ・セインツピッツバーグ・スティーラーズ、2011年がセインツ対インディアナポリス・コルツだった。レンジャーズが2年連続でワールドシリーズを戦っていた裏では、奇しくもセインツが2年連続でSNFに出場していた。2011年のSNFは、コルツがQBペイトン・マニングを故障で欠いていたこともあって、62-7の大差でセインツが勝利しているが、この一方的な試合展開が視聴率にも影響したとされる。
  8. ^ もし第6戦でレンジャーズが7回表に挙げた3点のリードをそのまま守りきって勝利し、4勝2敗でシリーズ優勝を決めていた場合は、今シリーズが獲得したのは46.7ポイントでワールドシリーズ史上51位にしかならなかったという。

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外部リンク[編集]