マット・ケンプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
マット・ケンプ
Matt Kemp
サンディエゴ・パドレス
Matt Kemp on April 20, 2013.jpg
ドジャース時代(2013年4月20日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 オクラホマ州ミッドウェスト・シティ
生年月日 1984年9月23日(30歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手(中堅手/右翼手)
プロ入り 2003年 ドラフト6巡目でロサンゼルス・ドジャースに指名
初出場 2006年5月28日 ナショナルズ
年俸 $20,250,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マシュー・ライアン・ケンプ(Matthew Ryan Kemp, 1984年9月23日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州出身のプロ野球選手外野手)。MLBサンディエゴ・パドレス所属。右投右打。愛称はThe Bison(ザ・バイソン)。

略歴[編集]

プロ入り前[編集]

オクラホマ州のミッドウェスト・シティ高校時代には野球バスケットボールの両方で頭角を現す[2]。高校時代のバスケットボールチームのチームメイトには、NBAボストン・セルティックスに所属するシェルデン・ウィリアムスがいた。

ドジャース時代[編集]

2003年にMLBドラフト6巡目(全体181位)でロサンゼルス・ドジャースから指名され、6月5日に契約。マイナー時代から好成績を残し、2006年5月28日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャーデビュー。メジャー初安打を記録した。同年7月1日のドジャー・スタジアムでのフィラデルフィア・フィリーズ戦で、ガビン・フロイドからメジャー初本塁打を放つと、翌日、翌々日の試合でも本塁打を放ち、メジャー昇格後10日で4本塁打という鮮烈なデビューを飾った。これは球団史上初、メジャーリーグ全体でも史上5人目の快挙であった[3]。その後、一旦はドジャース傘下の3Aラスベガス・フィフティワンズに降格するも、9月1日のロースター拡大後は再びメジャーに昇格。最終的に打率.253、7本塁打、23打点、6盗塁という成績を残す。

2007年は開幕をメジャーで迎えるが、4月9日のコロラド・ロッキーズ戦で、打球を追ってドジャースタジアムのフェンスに激突するというアクシデントによる負傷でDL入り。怪我から復帰後は、3Aでの調整を経て6月8日にメジャーに復帰。その後は好調を維持し、最終的に98試合の出場ながら打率.342という好成績を残す。また、本塁打、盗塁も初めて2桁に到達した。 2008年は当初右翼のレギュラーとして期待されていたが、アンドリュー・ジョーンズの故障もあって中堅に回る。4月28日-5月4日の週間MVPにも選ばれ[4]、完全にレギュラーの地位を確保した。6月3日のロッキーズ戦で、相手捕手のヨービット・トレアルバと乱闘騒ぎを起こして退場処分となり、4試合の出場停止処分を受ける[5]という不測の事態もあったものの、最終的には155試合に出場し、打率.290、18本塁打、76打点、35盗塁の好成績を収めた。

2009年は、自己ベストのシーズンを送った。出場試合数159を含めて、得点・安打・三塁打・本塁打・四球・打率・出塁率・長打率・死球・犠飛などの各部門で前年を上回る数字を残し、逆に盗塁死・三振をどちらも減少させた。特に本塁打と打点はそれぞれ、25本・100打点のラインをクリアした。シーズン終了後のMVP投票では10位にランクイン[6]し、11月11日にゴールドグラブ賞[7]、11月12日にシルバースラッガー賞を受賞した[8]

大きく飛躍した2009年と比べると、2010年は壁にぶつかったシーズンとなった。全162試合にフル出場し、自己ベストを更新する28本塁打を放ったが、打率と打点はそれぞれ、.250と90のラインをクリアする事すら出来なかった。また、走塁面では盗塁19に対して失敗が15と、盗塁成功率が大幅に低下してしまった。更に守備面でも、2008年に16、2009年に14あった補殺が3まで減少し、守備防御点は両リーグで最低の-15と大不振に陥った[9]

2011年は、前年とは大きく変わって、好成績を収めた。この年はオールスターにも出場した。9月26日には9月3週目の週間MVPに選出された[10]。惜しくも三冠王は逃したものの、本塁打王打点王と二冠を達成し、3割、40本、40盗塁まであと1本塁打に迫った。11月2日に自身2度目のゴールドグラブ賞[11]、同じく2度目のシルバースラッガー賞を受賞[12]し、10月24日に自身初のハンク・アーロン賞を受賞[13]。11月4日にはプレイヤーズ・チョイス・アワーズの優秀選手賞を受賞した[14]11月18日に8年1億6000万ドルでドジャースと契約延長。これはケビン・ブラウンの7年1億500万ドルを大きく上回る球団史上最高額であり、MLB全体でも史上7番目の大型契約となる[15]

2012年は、大型契約を結んだ後と言う事もあり大きな期待がかかった。期待通りに開幕から好調で本塁打を量産。盗塁数は少なかったが地元では史上初の50本塁打50盗塁を期待する声が上がるほど調子がよかった。しかし、5月30日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で左ハムストリングを負傷し、翌日故障者リスト入りした[16]。7月13日に復帰した[17]が、その後は調子を落とし、最終的には106試合の出場で打率.303、本塁打23本、打点69、盗塁9個に終わった。

2013年7月21日のワシントン・ナショナルズ戦で左足首を捻挫。その後もプレーしていたが病状が悪化し、オフの10月21日に左足首を手術した。2014年シーズンの開幕には間に合う見込みと球団が発表した[18]

2014年3月19日に前年の手術の影響で、15日間の故障者リスト入りし、開幕後の4月4日にリストから外れた。戦列復帰後、外野の3ポジションを転々としながら150試合に出場。打率.287・25本塁打・89打点という成績をマークし、それぞれ25本塁打・80打点のラインを3年ぶりにクリアした。一方で脚力が衰え、出場試合数がここ3年で最多だったにもかかわらず、成功率62%で8盗塁に終わった。オールスター以降に調子を上げ、64試合で打率.309・17本塁打・54打点と打ちまくり、ホームランと打点の多くを後半戦で稼いだ[19]

パドレス時代[編集]

2014年12月11日に、ティム・フェデロウィッツと共に、ヤスマニ・グランダルジョー・ウィーランドザッチ・エフリンとのトレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍する事が決まった。[20]

選手としての特徴[編集]

193cm、102kgの巨漢ながら、アフリカ系アメリカ人選手の例に漏れず、高い身体能力を持ち、長打力、走力、守備力を併せ持つ次世代のスーパースター候補であった。特に走力があり、2011年シーズンは自己最多となる40盗塁をマークした。最大の欠点は選球眼の悪さで、毎年三振率が非常に高い。2008年シーズンは出場試合数とほぼ同じ153三振を喫し、2010年は170個の三振を喫した。一方で四球の数は少なく、出塁率もそれほど高くない。しかし、2007年シーズンには既定打席未到達ながら打率.342をマークするなど、ミート力も兼ね備えている。 2009年シーズンは打率3割、30本塁打、30盗塁に近い成績を残し、ドジャースの近未来の核であることを証明している。なお、その活躍が認められオールスターでは「最後の4人」に選出されるも本選出場を逃す(出場したのはフィリーズのビクトリーノ)。 2011年は四球の数も増加し.399と4割近い出塁率を記録。打率.324、本塁打39本、打点126、盗塁40個と活躍したことで オフに大型契約を結ぶなどスーパースターへの階段を一気に駆け上がった。

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 LAD 52 166 154 30 39 7 1 7 69 23 6 0 0 3 9 1 0 53 1 .253 .289 .448 .737
2007 98 311 292 47 100 12 5 10 152 42 10 5 0 3 16 0 0 66 6 .342 .373 .521 .894
2008 155 647 606 93 176 38 5 18 278 76 35 11 1 3 46 6 1 153 11 .290 .340 .459 .799
2009 159 667 606 97 180 25 7 26 297 101 34 8 0 6 52 6 3 139 14 .297 .352 .490 .842
2010 162 668 602 82 150 25 6 28 271 89 19 15 0 9 53 4 4 170 14 .249 .310 .450 .760
2011 161 689 602 115 195 33 4 39 353 126 40 11 0 7 74 24 6 159 16 .324 .399 .586 .986
2012 106 449 403 74 122 22 2 23 217 69 9 4 0 3 40 8 3 103 10 .303 .367 .538 .906
2013 73 290 263 35 71 15 0 6 104 33 9 0 0 3 22 3 2 76 11 .270 .328 .395 .723
2014 150 599 541 77 155 38 3 25 274 89 8 5 0 6 52 3 0 145 21 .287 .346 .506 .852
通算:9年 1116 4496 4069 650 1188 215 33 182 2015 648 170 59 1 43 364 55 19 1064 104 .292 .349 .495 .845
  • 2014年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰[編集]

その他[編集]

愛称のThe Bison(ザ・バイソン)は、メジャー昇格後2試合目となる2006年5月29日のアトランタ・ブレーブス戦の4回、ケンプが二盗を決めた際に、テレビ放送で解説を務めていた往年の名投手ドン・サットンが「バッファローがダイヤモンドを駆け回っているようだ。」と表現したのが切っ掛けである。この表現は、ケンプの大柄な体格と相まって一気に浸透した。後に、“Buffero”(バッファロー)の愛称は北米でより一般に野牛を意味する“Bison”(バイソン)と改められた。

オクラホマ州出身だが、シーズンオフの間もロサンゼルスに居を構えている。2010年1月、人気歌手リアーナとの交際が報じられた[21]

脚注[編集]

  1. ^ Matt Kemp Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年10月25日閲覧。
  2. ^ The Official Site of The Los Angeles Dodgers: Team: Player Information: Biography and Career Highlits”. MLB.com. 2010年1月8日閲覧。
  3. ^ http://losangeles.dodgers.mlb.com/team/player_career.jsp?player_id=461314&y=2006
  4. ^ http://mlb.mlb.com/mlb/awards/players_of_the_week.jsp?year=2008
  5. ^ ドジャース・ケンプらに出場停止SANSPO.COM
  6. ^ Baseball Awards Voting for 2009”. Baseball Reference. 2014年2月11日閲覧。
  7. ^ Kemp and Hudson Capture Rawlings Gold Gloves”. MLB.com Dodgers Press Release (2009年11月11日). 2014年2月11日閲覧。
  8. ^ Ethier and Kemp win Silver Slugger Awards”. MLB.com Dodgers Press Release (2009年11月12日). 2014年2月11日閲覧。
  9. ^ Major League Leaderboards » 2010 » Center Feilders » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball
  10. ^ Matt Kemp of the Los Angeles Dodgers named National League Player of the Week”. MLB.com Dodgers Press Release (2011年9月26日). 2014年2月11日閲覧。
  11. ^ Andre Ethier, Matt Kemp and Clayton Kershaw capture Rawlings Gold Gloves”. MLB.com Dodgers Press Release (2011年11月2日). 2014年2月11日閲覧。
  12. ^ Matt Kemp wins second career Silver Slugger Award”. MLB.com Dodgers Press Release (2011年11月2日). 2014年2月11日閲覧。
  13. ^ Jose Bautista, Matt Kemp Win the 2011 Hank Aaron Award”. MLB.com Dodgers Press Release (2011年10月24日). 2014年2月11日閲覧。
  14. ^ Matt Kemp And Clayton Kershaw Win Players Choice Awards For National League Outstanding Player/Pitcher”. MLB.com Dodgers Press Release (2011年11月4日). 2014年2月11日閲覧。
  15. ^ Gurnick, Ken(2011-11-18). Dodgers finalize Kemp's eight-year deal. dodgers.com(英語). 2011年11月19日閲覧
  16. ^ odgers place Kemp on disabled list; recall Castellanos”. MLB.com Dodgers Press Release (2012年5月31日). 2014年2月11日閲覧。
  17. ^ Dodgers reinstate Matt Kemp and Andre Ethier from the DL, option Elian Herrera and Scott Van Slyke”. MLB.com Dodgers Press Release (2012年7月13日). 2014年2月11日閲覧。
  18. ^ Ken Gurnick (2013年9月22日). “Kemp undergoes ankle surgery; return uncertain”. MLB.com. 2014年1月11日閲覧。
  19. ^ BASEBALL-REFERENCE.com Matt Kemp 2014 Batting Gamelog
  20. ^ [m.dodgers.mlb.com/news/article/103808784/ Kemp to Padres for Grandal in five-player deal]
  21. ^ Ani Esmailian,“Rihanna Dating Matt Kemp”,Hollyscoop(英語),2010/01/08閲覧

外部リンク[編集]