ニック・マーケイキス

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ニック・マーケイキス
Nick Markakis
ボルチモア・オリオールズ #21
Nick Markakis April 2014.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州グレンコーブ
生年月日 1983年11月17日(30歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2003年 MLBドラフト1巡目(全体7位)でボルチモア・オリオールズから指名
初出場 2006年4月3日 デビルレイズ
年俸 $15,350,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
  • ウッドストック高等学校
  • ヤング・ハリス・カレッジ
  • ボルチモア・オリオールズ(2006年 - )
国際大会
代表チーム ギリシャの旗 ギリシャ
五輪 2004年

ニック・マーケイキス(Nick Markakis, 1983年11月17日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州グレンコーブ出身の野球選手。本名はニコラス・ウィリアム・マーケイキス(Nicholas William Markakis)。外野手、左投左打。MLBボルチモア・オリオールズに所属している。

「マーカーキス」と表記されることもある。

経歴[編集]

1983年にニューヨーク州グレンコーブでギリシャ系ドイツ系の両親の間に誕生。子どものころは本人曰く「本当に野球一筋」で「大好きだったから、他のスポーツは一切しなかった」といい、またニューヨーク州出身でありながら好きなチームはニューヨーク・ヤンキースではなく、そのライバルのボストン・レッドソックスであった[2]。後にジョージア州ウッドストックに移住する。2001年、ウッドストック高校で野球をしていたマーケイキスは、ドラフトシンシナティ・レッズから35巡目(全体1,056位)指名を受けたが[3]、「プロに入る前にもう少し自分自身が成熟する必要があると感じたし、経験も必要だと思った」と[2]、入団の誘いを断ってヤング・ハリス・カレッジへ進学した。

カレッジの舞台でマーケイキスは投手と外野手の二刀流として活躍し、ベースボール・アメリカ誌選出の短期大学最優秀選手に2002年2003年の2年連続で選出された[4]。特に2年目には投手として12勝0敗・160奪三振、打者として打率.439・21本塁打・92打点という成績を残している。多数のメジャー球団が左投手としてのマーケイキスに注目していたが、その中でオリオールズは打者としてのマーケイキスの才能を評価していた[5]。2003年、マーケイキスはドラフト1巡目(全体7位)でオリオールズから外野手として指名され、プロ入りする。

同年にはマイナーリーグのSS-A級アバディーンで59試合に出場。地元を離れたことによるホームシックや投手への未練、さらには金属バットから木製バットへの対応など様々な要因に苦しむが[6]、打率.283を記録した。

2004年には、ギリシャ系とドイツ系のハーフであることから、8月のアテネ五輪ギリシャ代表の一員として出場。チームが大会唯一の勝利を挙げた21日のイタリア戦では、3打数2安打4打点と活躍した[7]。22日の日本戦では5番・指名打者として先発出場した後に9回表には投手としても登板。高橋由伸死球を与えたが、続く城島健司を一邪飛に、中村紀洋を内野ゴロ併殺打に打ち取った[8]。本人は「あの大会に出場したので一皮むけた」と振り返っている[2]

2005年にはA級・AA級通算で打率.311・15本塁打を記録。

2006年はAAA級オタワでプレイする予定だったが、スプリングトレーニングで首脳陣から高い評価を受け、メジャー入りを果たした[9]。4月3日の開幕戦でメジャーデビュー後、他選手との兼ね合いもあり序盤は外野3ポジションを転々としていたが、その後右翼のレギュラーに定着して147試合に出場。前半戦こそ打率.268・2本塁打・21打点と低調だったものの、後半戦は、打率.311・14本塁打・41打点と好成績を記録。8月の月間最優秀新人に選出され、シーズン終了後には新人王投票で6位に入った。

2007年は開幕戦から3番打者として出場し、打率.300・23本塁打・112打点(同8位)の成績でチーム三冠を達成。

2008年は打率・本塁打数を維持しつつも前年より出塁率を上げ、守備では外野手として両リーグ最多の補殺数17を記録[10]

2009年1月には6年6,610万ドルという大型契約を締結し、球団社長アンディ・マクフェイルから「ニックはまだ25歳だというのに既にメジャー最高の外野手のひとりになっている。しかも彼の全盛期はまだこれからじゃないか」と高い期待をかけられた[11]。その2009年は、いずれも2年連続で記録し続けていた打率.300と20本塁打のどちらにも到達しなかったが、打点は2年ぶりに100の大台を突破した。

2010年は、いずれも自己最低の12本塁打・60打点に終わるなど、打撃面で精彩を欠いたが、打率はメジャーデビュー以来5年連続で.290以上の数字を残した。また、四球の数が、2008年に記録した自己最多の99四球に次ぐ数字(73四球)をマークした為、出塁率も自身で2番目に高い数字となった。

選手としての特徴[編集]

打撃面での特徴は打率の高さ。年度別成績を見ても分かるように.310以上の打率を記録した事は無いとは言え、メジャーデビュー以来毎年.290を超える打率を残し続けている。また、比較的パワーのある打者であるが、ライアン・ハワードフィラデルフィア・フィリーズ)やデビッド・オルティーズボストン・レッドソックス)のようにホームランを量産するタイプではなく、二塁打を多く放つ中距離打者タイプである。実際に、2007年以降、4年連続で40本以上の二塁打を放っており、そのいずれもがリーグ6位以内にランクインしている。

守備面では、右翼手としてプレイしているが、過去に投手としてプレイしていた時期もある事から強肩である。2007年 - 2009年の3年間は、いずれも13以上の補殺をマークしている。

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 BAL 147 542 491 72 143 25 2 16 220 62 2 0 3 2 43 3 3 72 15 .291 .351 .448 .799
2007 161 710 637 97 191 43 3 23 309 112 18 6 1 6 61 5 5 112 22 .300 .362 .485 .848
2008 157 697 595 106 182 48 1 20 292 87 10 7 0 1 99 7 2 113 10 .306 .406 .491 .897
2009 161 711 642 94 188 45 2 18 291 101 6 2 0 10 56 0 3 98 12 .293 .347 .453 .801
2010 160 709 629 79 187 45 3 12 274 60 7 2 0 5 73 9 2 93 18 .297 .370 .436 .805
2011 160 716 641 72 182 31 1 15 260 73 12 3 0 6 62 6 7 75 16 .284 .351 .406 .756
2012 104 471 420 59 125 28 3 13 198 54 1 1 0 5 42 3 4 51 11 .298 .363 .471 .834
2013 160 700 634 89 172 24 0 10 226 59 1 2 0 8 55 3 3 76 17 .271 .329 .356 .685
通算:8年 1210 5256 4689 668 1370 289 15 127 2070 608 57 23 4 43 491 36 29 690 121 .292 .360 .441 .801
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・記録[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Nick Markakis Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年11月7日閲覧。
  2. ^ a b c 阿部太郎 「インタビュー ニック・マーケイキス[オリオールズ] 『再建はこの男に託された』」 『月刊スラッガー』2009年7月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-726-29頁。
  3. ^ "2001 Cincinnati Reds Picks in the MLB June Amateur Draft," Baseball-Reference.com. 2010年7月18日閲覧。
  4. ^ John Manuel, "Host Greece Sports Unlikely American Roster," Baseball America, July 30, 2004. 2010年7月18日閲覧。
  5. ^ 福島良一 「FACE IN THE CROWD」 『週刊ベースボール』2007年3月12日号、ベースボール・マガジン社、2007年、雑誌20442-3/12、85頁。
  6. ^ Benjamin Hill / MLB.com, "Path of the Pros: Nick Markakis / Adjustments helped speed ascent to Camden Yards," The Official Site of Minor League Baseball, December 23, 2009. 2010年10月9日閲覧。
  7. ^ 8月21日(土) 第4試合」 『スポーツナビ』、2004年8月29日。2010年7月18日閲覧。
  8. ^ 日本、投打にギリシャを圧倒! 予選リーグ1位通過を決める」 『スポーツナビ』、2004年8月22日。2009年5月15日閲覧。
  9. ^ 石山修二 「2006 通信簿 File:088 ニック・マーケイキス」 『月刊スラッガー』2006年12月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-12、43頁。
  10. ^ MLB Player Fielding Stats: 2008” (英語). ESPN.com. 2009年5月30日閲覧。
  11. ^ Spencer Fordin / MLB.com, "MacPhail: Markakis was top priority / Orioles right fielder pleased with direction club is headed," orioles.com, January 22, 2009. 2009年5月15日閲覧。

外部リンク[編集]