ジョエル・ハンラハン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョエル・ハンラハン
Joel Hanrahan
パイレーツ時代(2011年7月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アイオワ州デモイン
生年月日 (1981-10-06) 1981年10月6日(42歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
255 lb =約115.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2000年 MLBドラフト2巡目(全体57位)でロサンゼルス・ドジャースから指名
初出場 2007年7月28日
最終出場 2013年5月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2009年

ジョエル・ライアン・ハンラハンJoel Ryan Hanrahan , 1981年10月6日 - )は、アメリカ合衆国アイオワ州デモイン出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入りとドジャース傘下時代[編集]

2000年MLBドラフト2巡目(全体57位)でロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入り。

2006年までドジャース傘下のマイナー球団でプレーした。

ナショナルズ時代[編集]

2006年11月6日ワシントン・ナショナルズと契約した。

2007年7月28日、メジャーデビューを果たし、シーズン終了までに11試合の先発を含む12試合に登板。

2008年からはリリーフとして起用され、ナショナルズのクローザーだったジョン・ラウシュが、7月22日アリゾナ・ダイヤモンドバックスへトレード移籍してからはクローザーを務めることになった[1]8月3日シンシナティ・レッズ戦でメジャー初セーブを記録し[1]、シーズン終了までクローザーとして9セーブを挙げた。

2009年開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシックに、B.J.ライアンの出場辞退に伴い、アメリカ合衆国代表の一員として出場[2]

シーズンでは、同年もクローザーとして起用されたが、セーブ失敗が続き、4月28日にクローザーの座を剥奪された。5月半ばから再びクローザーを務めたが、6月6日マイク・マクドゥーガルがクローザー指名された[3]。その後は中継ぎで起用された。

パイレーツ時代[編集]

2009年6月30日ナイジャー・モーガンショーン・バーネットとのトレードで、ラスティングス・ミレッジと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍[4]

2010年は、自己最多の72試合に登板した。

2011年は開幕からクローザーを任され、オールスターに初めて選出された。最終的に70試合に登板して1勝4敗40セーブ・防御率1.83・61奪三振と好成績を残した。

2012年オールスターに選出され、この年もクローザーとして36セーブを挙げた。

レッドソックス時代[編集]

2012年12月26日ジェリー・サンズストルミー・ピメンテルイバン・デヘスース・ジュニアマーク・メランソンとのトレードで、ブロック・ホルトと共にボストン・レッドソックスへ移籍した[5]

2013年5月2日トロント・ブルージェイズ戦でセーブを記録し、通算100セーブを達成するも、試合後右肘に痛みを訴え、16日にトミー・ジョン手術を受ける。10月31日にFAとなった。

レッドソックス退団後[編集]

2014年5月2日にデトロイト・タイガースと契約し、同日に前年の手術の影響で15日間の故障者リスト入りした[6]。この年はマイナーでも登板無く終わるが、11月14日にマイナー契約でタイガースと再契約する。

2015年、二度目のトミー・ジョン手術を受け、3月4日に自由契約となる。

2016年11月15日に現役引退を表明した[7]

現役引退後[編集]

現役引退後の2017年からピッツバーグ・パイレーツ傘下のマイナー球団のコーチを歴任しており、2021年はAAA級インディアナポリス・インディアンズの投手コーチを務めている[8]

投球スタイル[編集]

速球(フォーシーム)とスライダーだけで投げるツーピッチ・ピッチャー[9]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2007 WSH 12 11 0 0 0 5 3 0 0 .625 247 51.0 59 9 38 0 0 43 3 0 35 34 6.00 1.90
2008 69 0 0 0 0 6 3 9 3 .667 364 84.1 73 9 42 7 1 93 6 0 40 37 3.95 1.36
2009 34 0 0 0 0 1 3 5 2 .250 163 32.2 50 3 14 0 2 35 6 1 28 28 7.71 1.96
PIT 33 0 0 0 0 0 1 0 7 .000 134 31.1 23 0 20 1 1 37 5 0 12 6 1.72 1.37
'09計 67 0 0 0 0 1 4 5 9 .200 297 64.0 73 3 34 1 3 72 11 1 40 34 4.78 1.67
2010 72 0 0 0 0 4 1 6 18 .800 294 69.2 58 6 26 0 4 100 5 0 28 28 3.62 1.21
2011 70 0 0 0 0 1 4 40 0 .200 274 68.2 56 1 16 2 1 61 6 0 17 14 1.83 1.05
2012 63 0 0 0 0 5 2 36 0 .714 254 59.2 40 8 36 0 1 67 6 0 18 18 2.72 1.27
2013 BOS 9 0 0 0 0 0 1 4 0 .000 37 7.1 10 4 6 0 0 5 1 0 8 8 9.82 2.18
通算:7年 362 11 0 0 0 22 18 100 30 .550 1767 404.2 369 40 198 10 10 441 38 1 186 173 3.85 1.40
  • 2013年度シーズン終了時

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

背番号[編集]

  • 38 (2007年 - 2009年)
  • 52 (2009年途中 - 2013年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Osterman, Zachary (2008年8月3日). “Hanrahan's first save ends as imagined” (英語). MLB.com. 2009年8月23日閲覧。
  2. ^ Ladson, Bill (2009年3月2日). “Hanrahan decides to head to Classic” (英語). MLB.com. 2009年8月23日閲覧。
  3. ^ Ladson, Bill (2009年6月6日). “Nats tab MacDougal as new closer” (英語). MLB.com. 2009年8月23日閲覧。
  4. ^ Ladson, Bill (2009年6月30日). “Nats get Morgan, Burnett in swap with Bucs” (英語). MLB.com. 2009年8月23日閲覧。
  5. ^ Shortly after trade, Sox install Hanrahan as closer
  6. ^ “http://detroit.tigers.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20140502&content_id=74062072&vkey=pr_det&c_id=det”. MLB.com Tigers Press Release. (2014年5月2日). http://detroit.tigers.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20140502&content_id=74062072&vkey=pr_det&c_id=det 2014年5月3日閲覧。 
  7. ^ メジャー通算100セーブ ジョエル・ハンラハン投手が現役引退” (英語). スポーツニッポン (2016年11月15日). 2017年1月2日閲覧。
  8. ^ Brian Esposito Returns for Take-Two of Third Season as Indians Manager”. MiLB.com (2021年2月17日). 2021年5月28日閲覧。
  9. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、393頁。ISBN 978-4-331-51711-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]