高知市

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こうちし ウィキデータを編集
高知市
左上:桂浜、右上:桂浜の坂本龍馬
左中:五台山から望む高知市街、右中:よさこい祭り
左下上:播磨屋橋、左下下:土佐電気鉄道、右下:高知城
高知市旗
高知市旗
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 高知県
市町村コード 39201-4
法人番号 7000020392014 ウィキデータを編集
面積 309.00km2
総人口 315,195[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 1,020人/km2
隣接自治体 南国市土佐市いの町土佐町
市の木 センダン
市の花 トサミズキ
市の鳥 セグロセキレイ
高知市役所
市長 桑名龍吾
所在地 780-8571
高知県高知市本町五丁目1番45号
高知市役所 本庁舎
外部リンク 高知市役所 公式サイト (日本語)

高知市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
高知市街地(1975年度。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

高知市(こうちし)は、四国の中南部に位置する都市で、高知県県庁所在地である。国から中核市に指定されている。旧土佐郡長岡郡吾川郡

概要

高知市中心市街

山内一豊の入府以来、土佐藩城下町から発展した都市である。

高知県中部の中心都市であると同時に、四国太平洋側の中心都市ともなっている。県内最大の商業地を持つと同時に、県内の人口の40%を占めるプライメイトシティ(一極集中型都市)でもある。

国内では、類の消費量が多い都市の一つ。名物にはカツオたたきとよさこい鳴子踊り。高知市民の気風とされている要素は、女性はハチキン(八金:「『男4人分』より強い。」とも言われる、勝気な女衆。)、男性はイゴッソウ(偉骨相:頑固者。ただし敬意の念も含まれる。)等である。

日曜市を初めとする定期(いわゆる「街路市」。開催場所、形態や運営方法は異なるものの、月曜日を除く毎日、市内で開かれている。)が有名であり、「スローライフ」志向が強いとする見方もある。1998年(平成10年)に市の中心部に開設された「ひろめ市場」は、地元資本が運営しており、コンパクトな造りに比して多様な店舗(飲食店、食料品店が多い。)の利用を楽しむことができるため、休日を中心に市内外からの来店者で賑わっている。

地理

市街地を流れる鏡川、遠方に北中山、筆山
浦戸湾(五台山より)

高知平野の西部に位置し、平野部は鏡川沿いの市中央部から南東部に開けている。市の南西部は丘陵地で北部は山林である。南部は太平洋に臨み、市のほぼ中央付近に浦戸湾が切れ込んでいる。 「南国」のイメージがあるが、冬場は土佐湾の影響で放射冷却が強くなるため、朝晩の冷え込みが厳しい。

人口


高知市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


沿革

  • 1889年(明治22年)4月1日:土佐郡直轄であった上街、高知街、南街、北街が市制施行。高知市となる。当時の面積は2.80km²、人口は21,823人 (人口密度7,794人/km²)であった。
  • 1904年(明治37年)5月2日土佐電気鉄道が開業。
  • 1917年(大正6年)3月15日 土佐郡江ノ口町を編入。
  • 1920年(大正9年):第1回国勢調査での人口は49,329人。当時の市域面積は5.76km² (8,564人/km²)。
  • 1924年(大正13年)11月15日:日下駅~高知駅間の鉄道(現在の土讃線)が開業し、須崎駅と結ばれる。
  • 1925年(大正14年)
    • 1月1日:土佐郡旭村を編入。
    • 8月1日:土佐郡鴨田村鴨部の一部を編入。
  • 1926年(大正15年)
    • 1月15日:土佐郡下知町を編入。
    • 1月25日:土佐郡潮江村を編入。
  • 1927年(昭和2年)5月1日:土佐郡小高坂村を編入。面積30.63km²となる。年末の人口82,536人 (2,695人/km²)。
  • 1935年(昭和10年)9月1日:土佐郡秦村及び初月村を編入。面積49.29km²となる。この年の国勢調査での人口は103,405人 (2,098人/km²)。
  • 1937年(昭和12年):南国土佐大博覧会が開催された。
  • 1942年(昭和17年)6月1日:土佐郡鴨田村、布師田村、一宮村、朝倉村及び吾川郡長浜町、浦戸村、御畳瀬村並びに長岡郡三里村、五台山村、高須村を編入。面積135.35km²となる。年末の人口141,619人 (1,046人/km²)。
  • 1945年(昭和20年)7月4日:空襲により被害。
  • 1946年(昭和21年)12月21日南海地震発生により被害。
  • 1956年(昭和31年):浦戸湾巡航船が廃止。
  • 1958年(昭和33年)4月:現在の市役所本庁舎が完成。
  • 1966年(昭和41年)8月1日:高知市で初めて上街地区で住居表示を実施。
  • 1970年(昭和45年)8月20-21日台風10号の影響により土佐湾沿岸では異常な高潮が発生し満潮時と重なったため、海水は防潮堤や河川護岸を乗り越えあるいはそれを決壊させ、高知市周辺一帯が水没し、当時の坂本市長がテレビで避難を呼びかけた。
  • 1972年(昭和47年)
    • 2月1日:長岡郡大津村及び介良村を編入。面積143.13km²となる。人口約262,000人 (約1,830人/km²)。
    • 8月1日:高知街、南街、北街の各地区で住居表示を実施。これにより市役所の住所が高知市帯屋町105番地から高知市本町五丁目1番45号に変更。
  • 1975年(昭和50年):南国市岡豊町蒲原の一部を編入。
  • 1976年(昭和51年)9月12-13日高知市では12日午後から雨が強くなり18時までの1時間に89.5mmを観測、高知市の総雨量は1305mmに達し、このため、被害は鏡川流域に集中、高知市の各河川はことごとく氾濫し、満潮時と重なったこともあって、全市水浸しとなった。
  • 1989年(平成元年)4月1日:南国市伊達野及び稲生の一部を編入。この地域と介良甲・介良乙の一部をもって「潮見台一~三丁目」に町名変更。
  • 1998年(平成10年)
  • 2000年(平成12年):この年の国勢調査での人口は330,654人。当時の面積は144.95km² (2,281人/km²)。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月24日:午後3時28分、芸予地震発生。この地震で同市本町で震度5弱を観測した。
    • 6月30日:戸籍事務の電子化。
    • 7月1日:市民生活部市民課の窓口部門が統合し「中央窓口センター」発足、支所が廃止される。
  • 2005年(平成17年)1月1日土佐郡土佐山村及び鏡村を編入。編入した旧二村の人口はあわせて約2,800人であり、市全体の1%にも満たないが、市域は従来の145.00km²(約2,300人/km²)から、およそ1.8倍の264.28km²(約1,250人/km²)に広がった。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月1日吾川郡春野町を編入。面積309.22km²、推計人口約347,000人、住民基本台帳人口約343,000人 (約1,110人/km²)となった。
    • 2月11日:下知北部(通称弥右衛門)地区で住居表示を実施。

都市名の由来

高知城の周辺は、鏡川などの川に挟まれた地形であった。このため、高知城は当初、「河中山城」(こうちやまじょう)と呼ばれていたが、音を借りて「高智山城」と改め、やがてこれが略されて「高知城」となった。

行政

市長 - 岡﨑誠也2003年(平成15年)11月30日就任 3期目)

歴代市長
  • 1代目~3代目、5代目:一圓正興(1889年(明治22年)5月~1902年(明治35年)4月、1902年(明治35年)10月~1906年(明治39年)4月)
  • 4代目:伊藤修(1902年(明治35年)6月~同年7月)
  • 6代目~8代目:藤崎朋之(1906年(明治39年)7月~1917年(大正6年)11月)
  • 9代目:中島和三(1917年(大正6年)12月~1921年(大正10年)12月)
  • 10代目:松尾富功禄(1921年(大正10年)12月~1925年(大正14年)12月)
  • 11代目:西本直太郎(1925年(大正14年)12月~1927年(昭和2年)9月)
  • 12代目~13代目:川島正件(1927年(昭和2年)9月~1933年(昭和8年)1月)
  • 14代目:村上清(1933年(昭和8年)1月~1935年(昭和10年)12月)
  • 15代目~16代目:川淵洽馬1936年(昭和11年)(昭和10年)1月~1941年(昭和16年)7月)
  • 17代目~18代目:大野勇(1941年(昭和16年)7月~1946年(昭和21年)7月)
  • 19代目:山本暲(1947年(昭和22年)4月~1951年(昭和26年)4月)
  • 20代目~23代目:氏原一郎(1951年(昭和26年)4月~1966年(昭和41年)12月)
  • 24代目~26代目:坂本昭(1967年(昭和42年)1月~1978年(昭和53年)11月)
  • 27代目~30代目:横山龍雄(1978年(昭和53年)11月~1994年(平成6年)11月)
  • 31代目~33代目:松尾徹人1994年(平成6年)11月~2003年(平成15年)11月)
  • 34代目~36代目:岡﨑誠也(2003年(平成15年)11月から現職)

市議会

構成(定数44人)
会派 議席数 議席占有率
新風クラブ 10 22.72%
市民クラブ 10 22.72%
公明党 8 18.18%
日本共産党 8 18.18%
自民みらいの会 5 11.36%
清流クラブ 1 2.27%
無所属 1 2.27%
黒潮薫る会 1 2.27%

経済

商店街

木曜市

高知城はりまや橋を中心にして中心市街地が形成されており、その地域内に代表的な繁華街である帯屋町(アーケード街)や追手筋などがある。

中心市街地の商店街や店鋪は、日曜市や木曜市を初めとする定期市を頻りに開くなど、「強い密着性」と「手軽さ」を掲げており、これに加えて行政も「スローライフ」を志向している[要出典]このためか、全国の都市の中では、中心市街地が強い方に入っている[要出典]

百貨店については、かつてはとでん西武百貨店もあったが、高知西武に改称後の2002年12月に閉店したのちは高知大丸のみが立地している。

本社を置く企業


高知市に本店を置く金融機関はつい最近まで法人向けインターネットバンキングを提供していなかったが、2006年(平成18年)8月に四国銀行がサービスを開始した。

姉妹都市・提携都市

国内の姉妹都市

海外の姉妹都市

一豊公&千代サミット


地域間関係

四国での地位

四国山地以南に位置する高知市は、他の地域から遮断されて太平洋に面し、かつ平野に位置するため、南房総に近い風土を形成している。

このため、視線が対岸を向いている四国の他の県庁所在地徳島市高松市松山市)とは対照的に、高知市には「独立国」の風土が濃く見られる。

このため、#高知市を舞台にした作品は、他の地方との交流がどちらかと言えば浅く、温暖な気候の中都市として描かれる物が多いのが特徴的である。

周辺都市

都市 国道[1] 高速道路 鉄道 備考
時間 距離 時間 距離 時間
四国中央市 2時間33分 104.5km 46分 60.8km 利用不向き
高松市 3時間21分 138.9km 1時間39分 122.0km 2時間5分
四万十市 2時間27分 116.0km 2時間1分 100.5km 1時間40分 高速利用は一部区間のみでそれ以外は国道56号利用
松山市 2時間56分 125.1km 2時間5分 149.2km 利用不向き
徳島市 3時間57分 155.4km 2時間16分 155.0km 2時間23分
岡山市 5時間11分 183.3km 2時間15分 168.4km 2時間28分 国道利用にはフェリーを含む。高速道路は早島I.C.からは国道2号・30号を利用

マスメディア

新聞

テレビ


ラジオ


教育

小学校

  • 高知大学教育学部附属小学校
  • 高知市立新堀小学校
  • 高知市立追手前小学校
  • 高知市立第四小学校
  • 高知市立第六小学校
  • 高知市立江ノ口小学校
  • 高知市立江陽小学校
  • 高知市立旭小学校
  • 高知市立旭東小学校
  • 高知市立潮江小学校
  • 高知市立潮江東小学校
  • 高知市立小高坂小学校
  • 高知市立昭和小学校
  • 高知市立秦小学校
  • 高知市立初月小学校
  • 高知市立横浜小学校
  • 高知市立長浜小学校
  • 高知市立御畳瀬小学校
  • 高知市立浦戸小学校
  • 高知市立三里小学校
  • 高知市立五台山小学校
  • 高知市立高須小学校
  • 高知市立布師田小学校
  • 高知市立一宮小学校
  • 高知市立久重小学校
  • 高知市立行川小学校
  • 高知市立朝倉小学校
  • 高知市立鴨田小学校
  • 高知市立一ツ橋小学校
  • 高知市立朝倉第二小学校
  • 高知市立潮江南小学校
  • 高知市立大津小学校
  • 高知市立介良小学校
  • 高知市立神田小学校
  • 高知市立泉野小学校
  • 高知市立一宮東小学校
  • 高知市立十津小学校
  • 高知市立横浜新町小学校
  • 高知市立介良潮見台小学校
  • 高知市立横内小学校
  • 高知市立土佐山小学校
  • 高知市立鏡小学校
  • 高知市立春野東小学校
  • 高知市立春野西小学校
  • 高知小学校


中学校

  • 高知市立潮江中学校
  • 高知市立一宮中学校
  • 高知市立青柳中学校
  • 高知市立朝倉中学校
  • 高知市立行川中学校
  • 高知市立三里中学校


高等学校

県立高知追手前高校の時計台


大学・短期大学


  • 高知市では、「高知市大学等奨学資金奨学生」という奨学金制度がある。なお、奨学金は返還義務がともなう。

学校教育以外の施設

認定職業訓練施設
  • 高知県板金高等職業訓練校
  • 高知県建築大工高等職業訓練校
  • 高知県産業訓練協会
  • 社団法人高知県塗装工業会
  • シャンゼ美容職業訓練校
  • 浜幸職業訓練校

交通

空港

鉄道

高知市近郊では、JR線を「汽車」、土佐電鉄線を「電車」あるいは「とでん」といった呼び方が浸透している(高知県内のJR線は電化されていないため)。

桟橋線後免線伊野線

バス

主な道路


港湾

梶ヶ浦渡船場〜種崎渡船場

施設

文化施設

高知市文化プラザかるぽーと
コンサートホール
図書館
その他

娯楽

アマ劇団


娯楽施設

高知県立武道館
スポーツ施設、動物園
映画館

観光地

高知城(国の史跡
坂本龍馬像(桂浜)
土佐神社
高知県立美術館
名勝・社寺・旧跡
博物館
史跡

坂本龍馬板垣退助後藤象二郎福岡孝悌山内容堂武市半平太植木枝盛大町桂月ら幕末~明治に活躍した人物の生誕地、邸宅跡など

祭事

高知市には追手筋の日曜市、上町五丁目の火曜市、県庁前の木曜市、愛宕町の金曜市、高知港の土曜市があり、夏には帯屋町で「土曜夜市」も開かれている。

よさこい祭り・2006年度

物産・郷土料理

高知市を舞台にした作品

映画

テレビドラマ

小説

漫画

※ 高知市は漫画家を多く出している点から、まんが甲子園が開催されている。前記の横山隆一まんが記念館が立地するほか、高知市出身の漫画家は後記の通りである。

ご当地ソング

出身有名人

政官界・実業界

明治期まで
大正期以後

文化・芸術


スポーツ


芸能

マスコミ

出身有名「馬」

その他

郵便番号

郵便番号は以下の通りとなっている。

  • 高知支店:780-00xx、780-08xx、780-09xx、780-80xx、780-85xx、780-86xx、780-87xx、781-31xx、781-32xx
  • 高知東支店:781-00xx、781-81xx、781-85xx、781-86xx、781-87xx、781-51xx、781-01xx
  • 高知東支店高知南集配センター:781-02xx
  • 高知東支店春野集配センター:781-03xx

脚注

関連項目

外部リンク

行政
観光
気象