土佐神社

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土佐神社
Tosa-jinja02s3872.jpg
拝殿(重要文化財)
所在地 高知県高知市一宮しなね2丁目16-1
位置 北緯33度35分33秒
東経133度34分37秒
座標: 北緯33度35分33秒 東経133度34分37秒
主祭神 味鋤高彦根神
一言主神
社格 式内社(大)
土佐国一宮
国幣中社
別表神社
創建 (伝)雄略天皇年間
本殿の様式 入母屋造
別名 しなねさま(志奈禰様)
例祭 8月25日(志奈禰祭)
主な神事 射初祭・斎籠祭
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楼門(神光門)
楼門と社殿を結ぶ表参道
絵馬殿(左)、鼓楼(右)
事代主神社、西御前社、大国主神社

土佐神社(とさじんじゃ)は、高知県高知市にある神社式内社(大社)、土佐国一宮旧社格国幣中社で、現在は神社本庁別表神社

明治以前の旧称は土佐高賀茂大社高賀茂明神。現在は別称として「しなねさま(志奈禰様)」とも呼ばれる。

祭神[編集]

現在の祭神は以下の2柱。古くは単に「土佐大神」と称していた。

祭神は両神とも古来より賀茂氏により祀られていた神であり、賀茂氏の同族が土佐国造に任ぜられたことから当地で祀られることになったものとみられている。

社伝では、祭神は古くは高鴨神と呼ばれており、元は大和葛城山に坐していた。その後雄略天皇の怒りに触れて土佐に流され、はじめは幡多郡の賀茂社、そののち土佐神社へ移ったとされる。この際、鳴無神社須崎市浦ノ内) から宮を定めるためにつぶて石を投げたとされ、これが現在の土佐神社内に伝わるつぶて石の由来としている。

高鴨神がどの神にあたるかは不明で、『続日本紀』では一言主神のこととして上記の社伝同様のことが記されている。しかし一言主神は『古事記』では雄略天皇から崇められる存在として記されていることから矛盾するため、代わって同じ賀茂氏によって祀られていた味鋤高彦根尊を祭神とする説が出たとみられる。『土佐国風土記』の逸文では「祭神は一言主尊であるが、一説には味鋤高彦根尊とも」と記されている。現在は両神を祭神とする。

歴史[編集]

上記の伝承から、社伝では雄略天皇の時代の創建としている。実際の創建年代は不詳であるが、境内に「つぶて石」と呼ばれる自然石があり、古代にはこれを磐座として祭祀が行われていたものとみられている。

延喜式神名帳』では「土佐国土佐郡 都佐坐神社」と記載され、土佐国では唯一の大社に列している。

天慶3年(935年海賊平定を祈願し霊験を現したとして、最高位となる正一位神階を受け土佐国一宮・土佐国総鎮守として崇敬を受けた。

永禄6年(1563年)兵火により社殿を焼失した。その後、元亀2年(1571年長宗我部元親が四国平定を祈願して社殿を再建した。江戸時代の藩主山内氏も当社を保護し、土佐藩祈願所とした。

明治4年(1871年)、それまで「土佐高賀茂大社(高賀茂明神)」と称していたのを「土佐神社」に改称し、国幣中社に列格した。

境内[編集]

  • 本殿
  • 幣殿及び拝殿(合わせて1棟)
本殿、幣殿、拝殿は元亀2年(1570年)の長宗我部元親による再建。幣殿と拝殿を合して十字型に造る「入蜻蛉」と称される独特の様式である。
  • 神庫
  • 神饌所
  • 輪抜祓所
  • 社務所
  • 斎館
  • 鼓楼 - 慶安2年(1649年)建立、山内忠義の寄進
  • 放生池
  • 御手洗池
  • つぶて石
  • 手水舎
  • 楼門(神光門) - 寛永8年(1631年)建立、山内忠義の寄進

摂末社[編集]

境内社
  • 事代主神社
  • 西御前社
  • 大国主神社
  • 瀧宮
  • 神明宮
  • 巌島神社
離宮
  • 高知市吸江204位置
御旅所
  • 高知市一宮中町2丁目7−18位置
古くは祭事に鳴無神社まで神輿が渡御していたが、のちに土佐神社離宮までと短縮化され、さらに現在では御旅所までに短縮化した、という経緯がある。

祭事[編集]

  • 志奈禰祭(しなねさい)
8月25日例祭。「志奈禰」の語は、新嘗祭の「にいなめ」の転じたものという説、新稲(しいね)の転じたものという説、風の神「志那都比古神」に関するという説など諸説ある。

文化財[編集]

重要文化財(国指定)
  • 本殿
  • 幣殿及び拝殿(合わせて1棟)
  • 鼓楼
  • 楼門(神光門)
高知市指定有形文化財
  • 土佐神社の鰐口
  • 土佐神社の能面
  • 土佐神社の銅鏡

現地情報[編集]

所在地
  • 高知市一宮しなね2丁目16-1
交通アクセス

鉄道

バス

  • 高知駅(JR土讃線)から、バスで「一宮神社前」下車 (乗車時間約15分、徒歩すぐ)
周辺

関連図書[編集]

  • 安津素彦・梅田義彦編集兼監修者『神道辞典』神社新報社、1968年、42頁
  • 白井永二・土岐昌訓編集『神社辞典』東京堂出版、1979年、249頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]