シーランド公国

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シーランド公国
Principality of Sealand
シーランドの国旗 シーランドの国章
国旗 国章
国の標語: E mare libertas
ラテン語: 海からの自由)
国歌: 海からの自由
シーランドの位置
公用語 英語
首都 シーランド
最大の都市 シーランド
政府
大公[1] ロイ・ベーツ公
摂政[1] マイケル・ベーツ
面積
総計 0.00055km2???位
水面積率 不明
人口
総計(xxxx年 4人(???位)人口は4人だが、14人の政府職員が存在する。
人口密度 7273人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(xxxx年 xxx,xxxシーランド・ドル
GDPMER
合計(xxxx年 xxx,xxxドル(???位
GDPPPP
合計(xxxx年 xxx,xxxドル(???位
1人あたり xxxドル
独立 1967年9月2日
通貨 シーランド・ドル???)(アメリカ合衆国ドルと等価)
時間帯 UTC ±0(DST: 不明)
ISO 3166-1 不明
ccTLD 不明
国際電話番号 不明
  1. ^ a b 大公、摂政の他に、しばしばジョーン公妃を共同統治者と称することがある。
シーランド公国
火災発生以後のシーランド(2006年9月)

シーランド公国(シーランドこうこく、英語: Principality of Sealand)は、北海の南端、イギリス南東岸から10km沖合いに浮かぶ構造物を領土と主張する自称国家。全国連加盟国及びバチカン市国よりも面積が小さいため、世界最小の国家を自称するが、2011年現在、国連に加盟する193か国及びバチカン市国の計194か国の中でシーランド公国を国家承認している国はない。

目次

[編集] 歴史

[編集] 建設~独立

イギリスは第二次世界大戦中、沿岸防衛の拠点として4つの海上要塞と多数の海上トーチカ(これらはマンセル要塞 Maunsell Fort と呼ばれる)を建設した。シーランド公国が領土としているフォート・ラフス(Fort Roughs / U1、ラフス・タワー Roughs Tower とも)は、最も北に位置していた海上要塞であり、1942年から建設された。イギリス沖10kmの北海洋上、ラフ・サンズ(Rough Sands)と呼ばれる砂堆の上に、大きな柱が二本ある巨大な構造物(ポンツーン)を沈め、海上に突き出した柱の上に居住区や対空砲台などが作られていた。

戦時中は150から300人ものイギリス海軍兵員が常時駐留していたが、大戦終了後に要塞は放棄された。ところが、1967年9月2日に元イギリス陸軍少佐で海賊放送の運営者だったパディ・ロイ・ベーツが、イギリス放送法違反で訴えられたため、当時イギリスの領海外に存在したこの要塞に目をつけ独立宣言を発表、要塞を「シーランド」と名付け、自らロイ・ベーツ公と名乗った。

イギリスは強制的に立ち退かせようと裁判に訴えたが、1968年11月25日に出された判決では、シーランドがイギリスの領海外に存在し、またイギリスを含めて周辺諸国が領有を主張していなかったことから、イギリス司法の管轄外とされた。

[編集] クーデターの勃発

1978年に、ロイ・ベーツ公はカジノの運営を計画し、西ドイツの投資家アレクサンダー・アッヘンバッハ(Alexander G. Achenbach)を首相に任命した。ところが、アッヘンバッハらはクーデターを画策し、マイケル・ベーツ公子(現摂政)を人質に取ると、ロイ・ベーツ公を国外へと追放した。英国へと渡ったロイ・ベーツ公は、20名程の同志を募ると、ヘリコプターを使用しての奪還作戦を行い、これを成功させた。

アッヘンバッハらには、シーランド公国側から7万5千マルクの罰金が命じられた。このため西ドイツ政府はイギリス政府に仲裁を依頼したが断られてしまい、やむなくシーランド公国へ外交官を派遣して交渉を行うこととなった。一国から正式に外交官が派遣されるという事態に、ベーツは自国の正当性が認められたものと喜び、罰金の問題は立ち消えることになった。

クーデターが失敗に終わり、国外へと追放されたアッヘンバッハらは、西ドイツへと戻ると、アッヘンバッハを枢密院議長(Chairman of the Privy Council)として擁立し、シーランド公国亡命政府の樹立を宣言、シーランドの正統な権利を主張した。1989年にアッヘンバッハ枢密院議長が健康上の理由から引退すると、ヨハネス・ザイガー(Johannes Seiger)が首相兼枢密院議長(Prime Minister and Chairman of the Privy Council)として後を継いだ。1990年には、シーランド公国亡命政府としての独自硬貨の発行も行っている。

[編集] 近年における問題

2006年6月23日、老朽化した発電機から火災が発生したが、同6月25日にはベーツ夫妻が国土に戻り、7月末には発電機や焼失した配線系統の復旧が完了した。

2007年1月8日付のイギリスデイリー・テレグラフ紙で、6500万ポンドで国全体が売りに出されていることが報じられた。なお、あくまでも国家の主権は売るものではないため、シーランド公国側では売却(Sale)ではなく、譲渡(Transfer)という言葉が用いられた。これを受けて、スウェーデンにてBitTorrentのトラッカーを扱うウェブサイト「The Pirate Bay」が買収に名乗りを上げたが、シーランド公国側に拒絶され断念する[1]

[編集] 国家としての成否

シーランド公国を独立国家として承認する国・政府が現れることはなかったため、国際的には国家として扱われていない。国際法上の国家成立要件には争いがあり(モンテビデオ条約 (1933年)参照)、宣言的効果説に立てば成立の余地もあるが、創設的効果説では成立の余地はない。

国際法上では国家成立の大きな要件のひとつとして領土をあげており、この領土とは島または大陸の全部または一部であると解されている。そして、海の憲法と呼ばれる海洋法に関する国際連合条約では「島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう」としている。そうなると、自然に形成された陸地ではないシーランドは「島」ではなく、もちろん大陸の一部でもないため、シーランド公国は国際法上でいう領土を持たないこととなり、国家成立の要件の大きな点を欠いているということになる。

[編集] 行政区分

領土全体が首都である。首都はロイ・ベーツ公もしくはマイケル・べーツ公が直接統治していると思われる。

[編集] 地理

                     シーランドから3海里の範囲                     シーランドから12海里の範囲                     イギリスから3海里の範囲                     イギリスから12海里の範囲

シーランド公国は北海上に建設された海上施設を領土とする自称国家である。海底に設置したアンカー部分、2本の円柱、甲板という3つの部分から構成されている。円柱部分は7階層のデッキ(AからG)となっている。発電機の置かれたAデッキとその直下のBデッキが海面上に、CからGデッキが海面下に位置する。BデッキからEデッキは戦時中、食糧貯蔵庫、および要員の居室に、Fデッキは弾薬庫、Gデッキは資材置き場となっていた。360度のオーシャンビューが売りだが、Aデッキの発電機の振動がすさまじく、住環境はあまりよくないようである。

国土面積は207㎡とされている。国土が極端に狭い。バチカン市国より小さい。

右の地図では、両国の位置とそれぞれの領海との関係を示すためにシーランド公国から3海里(青点線)と12海里(青実線)、イギリスから3海里(黒点線)と12海里(黒実線)の範囲を示した。

イギリスは1987年10月1日、領海を従来の3海里(約5.5km)から12海里(約22km)へと拡大する旨を宣言した。これによりシーランド公国はイギリス領海に含まれるはずであったが、その前日(9月30日)にシーランド公国も自国の領海を12海里へ拡大すると宣言し、シーランドがイギリス領海に取り囲まれる(公海と途絶する)事態は回避された。

[編集] 軍事と警察

通常、1名の兵士が1丁のライフルでシーランド領内を巡回している。しかし、有事の際にはロイ・ベーツ公が英陸軍時代の人脈を背景に独自に集めた戦力が加わった事例があるため、必ずしもこの治安力が全てとはいえない。

[編集] 経済

シーランドの硬貨

爵位のほか、切手やコインを販売している。2000-2008年の間、ヘイブンコー社が設置されデータ・ヘイブンとなるサービスを提供した。

[編集] 爵位

シーランド公国のウェブサイト上でロード(Lord)、レディ(Lady)を£29.99、男爵(Baron)、男爵夫人(Baroness)の爵位を£44.99(2010年4月現在)で販売しており、購入すれば誰でもや男爵などを名乗ることができる。ただし、これらの爵位には有効期限が付されており、所定の更新手続きを経なければ失効する。これらにはシーランド公国の概要・歴史・位置情報が書かれた書面、ロイ・ベーツ公の写真、これらを保存するためのファイルがセットでついてくる。

爵位を購入すると自分の名前をプリンターで印刷可能なA4サイズの称号証明書が郵送されてくる。同封されている説明書に書かれているウェブサイトで自分の名前を記入すると、自動的にPDFテンプレートが作成され、送られてきた称号証明書を差し込み印刷することで名前入りの称号証明書が完成する。また、練習用にモノクロの証明書も2-3枚ほど同封されている。

なお、選べる称号はロード(Lord)、レディ(Lady)、男爵(Baron)、男爵夫人(Baroness)だけで「Lord/Lady/Baron/Baroness ○○ of Sealand」と印刷される。ただし気をつけたいのはLordとLadyはあくまでも貴族に対する名称だけなので、貴族の階級を気にする人は注意するべき。

しかし、このウェブ上の自動PDF作成テンプレートの性質を裏をかいて、まず最初に「Lord of Sealand」(あるいはLady of Sealand」)を選択し、名前欄に自分の名前の「○○, Baron(あるいはBaroness)」と記入すれば「Lord(あるいはLady) ○○, Baron(あるいはBaroness) of Sealand」と印刷可能。

また、この方法を利用すると名前欄にBaron/Baronessを記入する代わりにDuke/Duchess(公爵)、Marquess/Marchioness(侯爵)、Earl/Countess(伯爵)、Viscount/Viscountess(子爵)を記入すれば勝手に好きな爵位を名乗ることも可能となる。

この爵位販売は、しばらく「SOLD OUT」と表示され購入できなかったが、2010年1月現在、再び購入が可能となっている。また、現在は上記のフォーマット販売の他に、£15を追加して申込時に登録した通りの名称・爵位が既にマイケル公子によって書かれた称号証明書が送付される方式のPremium Noble Title Packもある。これにはStandard Noble Title Packのものに額縁が追加となるセットである。

2011年末頃からCount/Countess Title Packとして新たにCount、Countess、Conte、Contessa、Comte、Comtessa、Conde、Condeesaの称号が£199.99で発売された。それぞれ英語、イタリア語、フランス語、スペイン語においていずれも伯爵、伯爵夫人を意味するものである。これは称号証明書、ゴールドの身分証明カード、豪華ファイル、シーランド公国の概要・歴史・位置情報が書かれた書面、ロイ・ベーツ公並びに公室の写真、ロイ公、ジョン王女、マイケル摂政皇太子の伝記、ワールドファクトブックのエントリ、政府の構造について書かれた書面がセットとなる。

他に爵位、名前、住所が記載されたIDカードの発行も受け付けている。

[編集] 爵位を得た有名人

  • 2006年11月22日放送のフジテレビザ・ベストハウス123』の番組内で西川きよしがロードの称号を購入し、西川はシーランド公国の貴族、西川卿となった(当時)。
  • 漫画家の後藤寿庵も男爵位を有する者の一人であった(当時)[2]
  • 声優の折笠愛が国擬人化漫画である『ヘタリア』のアニメにシーランド役として参加した際、イギリス役を演じる杉山紀彰に頼んでレディの爵位を購入している。
  • ホンマでっか!?TVに出演している、金子哲雄も爵位を持っている。
  • モデルの知華がレディの爵位を購入している。
  • フリーのゲームデザイナーライター、オカルト研究考証家である三輪清宗も、男爵位を所有している。
  • MarketerのPaul北林氏は2011年の誕生日にLordの称号を授かり、シーランド公国の貴族、北林卿となった。
  • IT企業代表の如月音流もLordの称号を取得、シーランド公国の貴族、如月卿となった。
  • アニソンDJアイドルサオリリスは、すでに男爵夫人の称号を取得。欧州貴族としての使命を日々遂行している。

[編集] 交通

港かヘリポートで海外へ渡航可能。国内の公共交通機関はなく、自家用の乗り物、または徒歩で移動する。

[編集] 文化

[編集] 放送

元々は海賊放送局である、事実上のシーランド国営放送局がある。

[編集] 映画

シーランド公国は、2007年9月14日にロイ・ベーツ公とその家族らを中心に据えた映画「Sealand」の制作決定をWebサイトで公表した[3]。複数の映画情報Webサイトでも取り上げられている[4][5]

[編集] スポーツ

サッカーシーランド代表というものが存在する。監督はクリスティアン・オルセン(FIFAUEFAに加盟していないので、公式戦は行えない)。

[編集] 脚注

[編集] 参考文献

  • Frank R.Turner, The Manusell Sea Forts, Part one: The World War Two Naval Sea Forts of the Thames Estuary., ISBN 0-9524303-0-4
  • 雑誌『Title』 2001年3月号 文藝春秋 pp.36 - 41 「インターネット国家 シーランド公国の野望」 文・写真 雪竹祥子
  • 雑誌『COURRiER Japon』2007年1月4日・18日合併号(Vol.27)、p.82、「イギリス東部、幽霊島の知られざる"独立国家"」

[編集] 関連項目


[編集] 外部リンク

座標: 北緯51度53分40秒 東経1度28分57秒 / 北緯51.89444度 東経1.4825度 / 51.89444; 1.4825

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