騎士団

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騎士団(きしだん、英語:Chivalric order)は、十字軍時に設立された騎士修道会、及びそれを模して各国の貴族が作った騎士とその附属員から構成される団体である。前者はローマ教皇によって認可された修道会の一種であり、構成員は修道士になることが前提となる。後者は実際の軍事集団としてより、名誉・儀礼的な意味合いが強く、後にヨーロッパ勲章システムに受け継がれていく。

騎士修道会(宗教騎士団)[編集]

12世紀に第一次十字軍が占領した聖地エルサレムを守備するために、修道士となった騎士の集団としてテンプル騎士団が創設されことをはじまりとして、主に中東地域での活動を目的として騎士修道会が組織されていった。しかし、エルサレムが失われ十字軍運動が失敗すると、騎士修道会の存在意義も薄れていった。詳細は騎士修道会を参照。

世俗騎士団[編集]

14世紀にはいると軍事方式も変わり、長弓弩弓を持つ歩兵の重要度が高まり、騎士の重要性は薄れていった。しかし、騎士の軍事的実用性が失われると、却って名誉としての騎士の意識が高まり(騎士道精神)、アーサー王伝説円卓の騎士や騎士修道会への憧れが強まった。そこで、力のある王や貴族が名誉システムとして、あるいは友愛組織として騎士修道会を模した騎士団(世俗騎士団)を設立するようになった。

実体の無い騎士団[編集]

16世紀以降になると騎士は過去のものとなり、完全な名誉の勲章システムとして実体の無い騎士団が創設されるようになった。

現代でも、中世の騎士団の精神を模した民間の団体や秘密結社などが存在する。

関連項目[編集]